JP2005201554A - 運行管理システム - Google Patents

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Hiroyuki Kurihara
弘行 栗原
Junya Nakasone
純也 中曽根
Yoshihisa Onishi
義久 大西
Hisanaga Kajita
久永 梶田
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Abstract

【課題】 物資の温度管理等に必要な設定変更を随時行えるようにし、物資の輸送品質を適切な状態で維持できるようにした運行管理システムを提供する。
【解決手段】 物資等の監視対象の環境データを所定時間毎に検出する温度記録装置をトラック等に搭載し、一方、中継地等に前記温度記録装置に接合される通信ユニットを設置し、トラック等から回収した温度記録装置から温度履歴データ等を読み出し、そのデータに基づいて輸送品質が判定される。その際、運行管理者側から監視対象に対する輸送基準の変更があったとき、通信ユニットから温度記録装置へ輸送基準のデータが転送され、温度記録装置に輸送基準のデータが書き込まれる。この輸送基準のデータに基づいて温度記録装置による物資の温度管理等が行われる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、運行管理システムに関し、特に、温度等の管理を行いながら物資の輸送を車両等により行うに際し、物資の輸送品質を管理するための運行管理システムに関する。
近年、生鮮食品等の物資の輸送の多くはトラック等の自動車により行われているが、産地から市場等への輸送の迅速化が要求されている。そのためには、行先、時間指定、温度管理の必要性の有無等について分類された物資を効率良く仕分けして輸送する必要がある。例えば、海産物等の低温管理が必要な物資を市場に輸送する場合、産地で水揚げされた海産物等を所定の温度に保った状態でトラック等により市場に輸送している。扱う物資によっては、複数の中継地及び輸送機関を経て市場に輸送される。
例えば、輸送する物資の温度管理を行うには、その物資の温度を検出する必要があり、そのための装置として、温度センサ、メモリ、及び電源用の電池を1つの本体内に収容した携帯型の温度記録装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
この温度記録装置は、所定の時間間隔で温度センサを駆動して測定した測定温度を測定時刻とともに温度履歴としてメモリに記録するものであり、低温庫の内部等に固定して用いる。温度履歴の収集は、例えば、産地からの出発時に温度計測を開始させ、中継地で温度確認を行い、市場に到着すると温度確認を行うとともに温度計測を停止させることにより行う。市場へ到着後にパソコン等の端末装置と温度記録装置とを接続して温度履歴をメモリから読み取り、温度履歴を解析することによって、物資が適正な温度で管理されたか否かを知ることができる。
また、輸送物資の温度履歴を位置情報に対応させて確認できるようにし、輸送状況、温度異常の発生原因等を解析できるようにした運行管理システムも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−268739号公報(図1、図4) 特開2002−39659号公報(図1、図5、図6、図7)
しかし、従来の運行管理システムによると、物資の温度履歴の確認、更には輸送状況、温度異常の発生原因等の解析等は可能であるが、輸送途中に輸送基準の設定変更が行えないため、行き先等に応じて物資の輸送品質の管理を最適に行うことができなかった。
例えば、1つの物資については、出発地から到着地まで同一の温度基準による設定であるため、途中の地理的環境の変化、途中の基地での積み替え、車両から航空機への積み替え等の際、物資の存在する環境に応じて設定変更を行うのが望ましい場合でも、単一の設定では状況によって物資が最適に管理されない場合が生じることも考えられる。
従って、本発明の目的は、物資の温度管理等に必要な設定変更を随時行えるようにし、物資の輸送品質を適切な状態で維持できるようにした運行管理システムを提供することにある。
本発明は上記した目的を達成するため、車両等により搬送される物資等の監視対象に添付され、前記監視対象の環境データを所定時間毎に検出して出力する1又は複数のセンサと、前記検出信号を時刻等の情報とともに格納するメモリと、外部との電気的な接続を行うための電極部と外部との通信を行う制御部とが1つの筐体内に収納される少なくとも1つの温度記録装置と、前記温度記録装置の前記電極部に接合可能なリーダ部を有し、その接合時に前記温度記録装置との間の通信を行う通信手段と、前記温度記録装置から取得したデータに基づいて前記監視対象の輸送品質を判定する判定手段と、前記判定手段が判定した前記輸送品質に応じた表示をする表示手段とを具備して構成され、少なくとも前記監視対象の搬送経路の中継地に設置される通信ユニットとを備え、前記通信ユニットは、運行管理者側から前記監視対象に対する輸送基準の変更があったとき、前記輸送基準のデータを前記通信手段及び前記リーダ部を介して前記温度記録装置に転送することを特徴とする運行管理システムを提供する。
本発明によると、搬送対象の物資を輸送中の車両等が中継地に立ち寄った際、温度記録装置が通信ユニットに接続されることにより、運行管理者側から輸送基準のデータ変更があったとき、その輸送基準のデータが通信ユニットを通して温度記録装置のメモリに記憶される。従って、新たな輸送基準に基づいて物資等の輸送状態を監視できるようになり、物資の輸送品質を適切な状態で維持することができる。
本発明の運行管理システムによれば、運行管理者側から出された輸送基準の変更に対し、迅速に対応できるようになるため、新たな輸送基準に基づいて物資等を監視できるようになり、物資の輸送品質を適切な状態で維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る運行管理システムの構成図である。
図1に示す運行管理システムは、出発地A、中継地B、及び到着地Cに設置された通信ユニット1,2,3と、トラック5に搭載される温度記録装置4(ここでは、冷蔵用低温庫用と冷凍用低温庫用の2つ。)と、通信ユニット1,2に接続されたコンピュータ6,7とを備えて構成される。コンピュータ6,7は、図示しない電話回線又はインターネットに接続され、このインターネットには運送会社等のサーバコンピュータが接続されている。なお、図1では、中継地Bを1箇所としたが、複数箇所であってもよい。
出発地Aでは、通信ユニット1のリーダ部に温度記録装置4の記録部が接合される。ついで、通信ユニット1により、トラック5に積載する物資に対する保冷温度等の管理条件(輸送基準)が温度記録装置4に設定される。通信ユニット1に対しては、コンピュータ6により設定内容が通知され、これに従って温度記録装置4に対する設定が行われる。
温度記録装置4に対する設定が完了すると、温度記録装置4は通信ユニット1のリーダ部から分離される。温度記録装置4はトラック5に搭載され、温度記録装置4の電源をオンにした状態で冷蔵用低温庫や冷凍用低温庫にセットされる。セット後、トラック5は中継地Bに向けて出発する。トラック5の移動中、温度記録装置4によって冷蔵用低温庫や冷凍用低温庫の温度検出等が一定時間間隔に行われ、そのデータが温度記録装置4内のメモリに記録される。
トラック5が中継地Bに到達すると、トラック5から温度記録装置4が搬出され、中継地Bに設置されている通信ユニット2のリーダ部に結合される。温度記録装置4のメモリに保存されていた温度データ等は、通信ユニット2によって読み出され、通信ユニット2上の表示ランプの点灯状態から輸送品質を知ることができる。その後、コンピュータ7から通信ユニット2に新たな輸送基準の設定要求が出されていれば、通信ユニット2は温度記録装置4に新たな設定を実行する。新たな設定は、例えば、現地の地域特有の条件、季節、運用上の不都合から生じた変更等から新たに要求されたものである。
中継地Bにおける温度記録装置4への設定が完了すると、温度記録装置4は再びトラック5の冷蔵用低温庫や冷凍用低温庫にセットされる。セット後、トラック5は到着地C(最終目的地)に向けて出発する。トラック5の移動中、温度記録装置4によって冷蔵用低温庫や冷凍用低温庫の温度検出等が一定時間間隔に行われ、そのデータが温度記録装置4内のメモリに記録される。
トラック5が到着地Cに到達すると、トラック5から温度記録装置4が搬出され、到着地Cに設置されている通信ユニット3のリーダ部に結合される。温度記録装置4のメモリに保存されていた温度データ等は、通信ユニット3によって読み出され、通信ユニット3上の表示ランプの点灯状態から輸送品質を知ることができる。
図2は、図1のトラックにおける搭載機器の配置を示す側面図である。トラック5の貨物室8内には、冷蔵用低温庫9及び冷凍用低温庫10が一般の貨物と共に積載しており、それらの中にそれぞれ冷蔵食品及び冷凍食品が収納されている。さらに、低温庫9,10のそれぞれの内部には、温度検知手段により所定時間間隔で検知した温度をメモリに記憶する温度記録装置4A,4Bが設置されている。
図3は、図1の運行管理システムを構成する温度記録装置及び通信ユニットの外観を示す斜視図である。図中、(a)は温度記録装置4A及び通信ユニット1の外観を示し、(b)は通信ユニット1の側面構成を示す。図3では、通信ユニット1のみを図示しているが、通信ユニット2,3も通信ユニット1と同一構成であり、また、温度記録装置4Aのみを示しているが、温度記録装置4Bも同一構成である。
通信ユニット1は、手で把持が可能なサイズを有する本体1Aに温度記録装置4Aの記録部41に結合されるリーダ部11A,11Bが引き出し可能にして側面に設けられている。本体1Aの上面には、温度データを通信ユニット側へ送信する際に押下される送信スイッチ12と、送信状態を点灯により表示する送信ランプ部13と、電源オン時に点灯する電源表示ランプ14と、輸送品質を色分けにより点灯表示する判定ランプ部15と、リーダ部11A,11Bの動作状態を表示するリーダランプ部16とを備えている。
送信ランプ部13は、3つのLEDからなり、通信中であれば「送信中」のLEDが点灯し、通信終了であれば「終了」のLEDが点灯し、通信エラーが発生したときには「エラー」のLEDが点灯する。電源表示ランプ14は、電源オン時に点灯し、電源オフ時には消灯する。
判定ランプ部15は、冷凍と冷蔵の2ブロックからなり、輸送品質が良好であれば「OK」のLED(緑色)が点灯し、輸送品質がやや劣るときには「注意」のLED(黄色)が点灯し、輸送品質が悪かった場合には「NG」のLED(赤色)が点灯する。
リーダランプ部16は、リーダ部11A,11Bと温度記録装置4A,4Bとの接続状態を表示するもので、温度記録装置4A,4Bのメモリが稼働中(書き込み中又は読み出し中)であれば「稼働中」のLED(緑色)が点灯し、メモリが停止中であれば「停止」のLED(赤色)が点灯し、温度記録装置4A,4Bが末接続であれば「交換」のLED(黄色)が点灯する。
温度記録装置4Aは、温度センサ、時計回路、メモリ、電池、及び制御部(いずれも図示せず)を内蔵する記録部41と、この記録部41を保持するホルダ42とを備えて構成されている。記録部41は、温度センサで測定した測定温度と測定時刻を温度履歴として、内蔵メモリに記録する。ホルダ42は、プラスチック等の樹脂材料で形成されている。
図4は、温度記録装置の詳細を示す図である。図中、(a)は温度記録装置4Aの記録部41とこれを保持するホルダ42、(b)は車体側に取り付けられる取付ホルダ30、(c)はホルダ42を取付ホルダ30に取り付けた状態を示す。取付ホルダ30は、プラスチック等の樹脂材料からなり、例えば、冷凍・冷蔵食品を収納する低温庫等の内部に取り付けられる。
温度記録装置4Aの記録部41は、有底筒状の金属ケース43の中に温度センサ、CPU、メモリ、電池等を収容しており、金属ケース43と電気的に絶縁させて蓋材44で塞いだ形状により、ボタン型の外形が形成されている。金属ケース43及び蓋材44は、通信ユニット1との接合時に電極として機能するように形成されており、金属ケース43が接地電極、蓋材44が信号端子として機能する。温度記録装置4Aのホルダ42は、先端下部に係止鍔45を有する。また、上面に温度記録装置4Aの用途や設置場所、識別番号等の情報を記載したシールを貼り付ける表示部46を有する。
取付ホルダ30は、ホルダ42と係合して一体化する形状を有するほか、上部には壁面等の固定側にネジ止め固定するためのネジ孔33が設けられている。ホルダ42の係止鍔45を取付ホルダ30の差込部31に差し込み、更に、ホルダ42の上部を押し込めば、取付ホルダ30の係合部32にホルダ42の係止部47を係合することができる。この様に、ホルダ42と取付ホルダ30で温度記録装置4Aを保持することにより、例えば、温度確認を行う際に温度記録装置4Aを保持したホルダ42を取付ホルダ30から取り外し、通信ユニット1と温度記録装置4Aを接合させて温度確認を行うことも可能である。
図5は、温度記録装置の電気系の構成を示すブロック図である。温度記録装置4A内の全体を制御するCPU51と、CPU51に接続されると共に温度検出信号を出力する温度センサ52と、温度測定時に時刻信号を出力する時計回路53と、測定温度及び測定時刻を含む温度履歴等のデータのほか、通信ユニット1から入力された装置ナンバー(ID)等のデータを格納するメモリ54と、電源としての電池55とを備えて構成されている。なお、用途に応じて、温度センサ52のほか、圧力センサ、衝撃センサ等を付加することも可能である。
温度センサ52は、半導体の物性変化に基づいて温度を検知してデジタル信号として出力する温度検知部、温度検知部の出力等を保持するRAMやEEROM、それらを制御する制御回路等を一つの半導体チップ上に集積して形成されている。
図6は、温度記録装置のメモリにおける格納領域の構成を示すメモリ構成図である。メモリ54は、温度履歴を時系列に温度履歴データとして格納する記録領域54aと、温度分布データを格納する記録領域54bと、適正温度範囲を外れた測定温度が得られたときの温度履歴を時系列に温度警報履歴データとして格納する記録領域54cとを有する。
図7は、通信ユニットの電気系の構成を示すブロック図である。通信ユニット1は、CPUを用いた制御部60と、制御部60に内蔵されたメモリ61とを備えている。制御部60には、リーダ部11A,11B、送信スイッチ12、送信ランプ部13、電源表示ランプ14、判定ランプ部15、及びリーダランプ部16が接続されている。通信ユニット1の制御は、制御部60により行われる。
図8は、温度センサの電気系の構成を示すブロック図である。温度センサ52は、通信ユニット1と信号線DQを介してデータの入出力を行う入出力ポートを備えた入出力回路71と、通信ユニット1との通信時にデータを保持するスクラッチパッド・メモリ72と、通信ユニット1から信号線DQを介して伝送されるコマンドに応じてデータ等の伝送を行う制御回路73と、半導体の物性変化に基づいて検知した温度を2バイトの温度データとして内部の温度レジスタに格納する温度検知部74と、高温側温度アラーム用の閾値を保持する高温閾値レジスタ75と、低温側温度アラーム用の閾値を保持する低温閾値レジスタ76と、測定温度の分解能と最大温度変換時間とを決定するための環境設定データを保持する環境設定レジスタ77と、データのエラーチェック用のCRCコードを生成してデータ伝送時に通信ユニット1に出力するCRC生成回路78と、電力の供給状態を検知する電源検知回路79を有する。
D1,D2は、信号線DQ又は電源線VDDを通してコンデンサCを充電するための回路を形成するためのダイオードである。温度センサ52の動作用電源は、ダイオードD2を介して電源線VDDから供給することができる。或いは、信号線DQを一定時間以上継続させてハイ(Hi)レベルにし、ダイオードD1を通してコンデンサCを充電することにより、充電されたコンデンサCから電力の供給が可能である。なお、ダイオードD2はダイオードD1を通して信号線DQから電力供給が行われているとき、電源線VDDに電流が逆流するのを防止し、かつ電源線VDDの活性時にはダイオードD2を通して電源線VDDから電力供給を行えるようにするために設けられている。同様に、ダイオードD1は、電源線VDDの活性時に信号線DQに電流が流れ込まないようにする機能を有している。
入出力回路71は、温度センサ固有の識別番号(ID)をレーザで刻印した64ビットのマスクROMを有する。温度検知部74は、例えば、0.5℃ステップで−55℃から+125℃の範囲で温度計測が可能である。高温閾値レジスタ75及び低温閾値レジスタ76は、例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)等の外部の機器からの指令により閾値を書換えることができる。
図9は、スクラッチパッド・メモリ72の格納領域の構成を示す。スクラッチパッド・メモリ72は8バイトのRAMで構成され、最初の2バイトには温度検知部74で計測された温度データが、下位桁と上位桁とに分けて格納される。3バイト目と4バイト目には、電源ON毎に、温度センサ52のEEROM上の高温閾値レジスタ75と低温閾値レジスタ76とから、温度アラーム用の高温閾値と低温閾値が入力する。そして、5バイト目には、電源ON毎に、EEROM上の環境設定レジスタ77から環境設定データが入力する。6バイト目から8バイト目は機能拡張用の予備領域である。
次に、輸送開始時の温度記録装置4A,4Bの動作について説明する。
まず、産地(出発地)において、出発前に通信ユニット1のリーダ部11A,11Bと温度記録装置4A,4Bを接合する。この操作により、リーダランプ部16の停止ランプが点灯する。設定値を通信ユニット1を通して温度記録装置4A,4Bに入力する。この動作においては、通信ユニット1のリーダランプ部16の稼働中ランプが点灯する。通信ユニット1は、計測開始指令及び産地に応じた装置ナンバーを温度記録装置4A,4Bの各CPU51に転送する。
温度記録装置4A,4BのCPU51は、計測開始指令に基づいて温度測定を開始するとともに、メモリ54に装置ナンバーと計測開始時刻における温度履歴を格納する。CPU51は、メモリ54への格納動作が終了すると、温度センサ52に固有の識別番号と計測開始時刻における温度履歴を通信ユニット1に転送する。通信ユニット1は、転送された温度センサ52の識別番号と計測開始時刻における温度履歴をメモリ61に格納する。このようにして通信ユニット1による温度記録装置4A,4Bの計測開始動作を行った後、トラック5による輸送を開始する。
図10は、温度記録装置4A,4Bに格納される温度履歴を示す図である。図10の(a)に示すように温度センサ52による測定温度が低温閾値から高温閾値の間の適正温度範囲から外れた場合に温度警報状態となる。温度記録装置4A,4Bは、(b)に示すように温度警報を高温警報と低温警報に分類してメモリ54の記録領域54Cに温度警報履歴データとして格納する。図10の(b)においては、各警報の開始時刻と終了時刻を時系列に示している。また、適正温度範囲にある温度履歴が、記録領域54aに格納される。
図11は、中継地Bで通信ユニット2に温度記録装置4A,4Bを接合した際の通信ユニット2の処理を示す。なお、図11内の「S」はステップを意味している。
中継地Bでは、トラック5が到着した後、運転手又は係員が冷蔵用低温庫9及び冷凍用低温庫10から温度記録装置4A,4Bを取り出し、中継地Bに設置されている通信ユニット2の設置場所に持ち込む。ここで、温度記録装置4A,4Bの記録部41に通信ユニット2のリーダ部11A,11Bを接合する。
温度記録装置4A,4Bと通信ユニット2をリーダ部11A,11Bにより接合後(S101)、まず、作業者は通信ユニット2の電源及びコンピュータ7の電源をオンにする。次に、送信スイッチ12を押下する。ついで、この動作において通信ユニット2の電源表示ランプ14が点灯すると共に、リーダランプ部16のいずれかのランプが点灯する。通信ユニット2は、温度確認指令及び集荷拠点に応じた装置ナンバーを温度記録装置4のCPU51に転送する。CPU51では、温度確認指令に基づいて温度確認動作を実行する。通信ユニット2の制御部60は、温度記録装置4A,4Bのメモリ54から温度警報履歴データを読み取る(S102)。
温度記録装置4A,4BのCPU51は、高温閾値あるいは低温閾値から外れて警報状態にあった時間を計算し(S103)、温度警報履歴データに基づいて輸送品質を判定する(S104)。制御部20は、警報時間の積算値が設定値、例えば、60分を超えないときは緑色の「OK」ランプを点灯させる(S106)。この計算時に用いる設定値は、通信ユニット2のメモリ61に設定されているものを用いる。また、積算値が基準値を越えた場合には赤色の「NG」ランプを点灯させる(S105)。更に、評価が「OK」と「NG」の間に或る場合には、黄色の「注意」ランプを点灯させる(S107)。
次に、温度記録装置4A,4Bに対する設定の変更が生じているか否かを判定する(S108)。設定の変更は、コンピュータ7から通信ユニット2に指示が有った場合に行われる。通常、出発地Aで設定された内容のまま到着地Cまで運行するが、輸送品質に変更が生じたり、行き先(地域)に応じて変更が望ましい場合や、運用上の都合から設定変更が必要になることがある。
例えば、生ものでは、寒い地方から暑い地方へ移動する場合には監視時間間隔を短くするのが好ましい。精密機器では衝撃や振動が問題になるので、道路状態が悪い道路を通行することが予想される場合には、監視項目に衝撃や振動の設定を追加するのが好ましい。また、干物の輸送では、湿度が問題になるので、雨が降っている地方へ行く場合には湿度の管理を設定項目に加えるのが望ましい。更には、年末等のために中継地での積み替えに時間を要することが考えられる場合には、予め温度を低くしておくことが望ましい。以上のような状況に応じて、随時設定内容を変更できるようにしたところに本発明の特徴がある。
設定変更の要求が出ている場合、作業者は、通信ユニット2の送信スイッチ12を押下し、温度記録装置4A,4Bに設定情報を送信することを通知する。通信ユニット2から新たな設定データが送信され、温度記録装置4A,4Bのメモリ54に設定データの書き込みが開始されると(S109)、リーダランプ部16の「稼働中」のランプが点灯する(S110)。メモリ54への設定データの書き込みが完了すると(S111)、リーダランプ部16の「稼働中」のランプは消灯し、代わりに「停止」のランプが点灯する(S112)。以上により、図11における処理が終了する。設定データの書き込みが完了した温度記録装置4A,4Bからは、通信ユニット2のリーダ部11A,11Bが取り外される。その後、温度記録装置4A,4Bはトラック5に搬入され、冷蔵用低温庫9及び冷凍用低温庫10内に戻された後、トラック5は到着地Cに向かって走行を開始することができる。
以上のように、警報時間の積算値が設定値を超えたことを条件にして判定ランプ部15を点灯させるようにした理由は、荷物の積み下ろし等のため低温庫のドアを開けて温度が一時的に上昇した時に温度計測が行われた場合に、本来異常ではない温度を異常と見なしてしまうことを防止するためである。
なお、上記実施の形態では、温度管理が必要な物資について、輸送品質が適切な状態で維持されているかを監視できる構成について説明したが、温度管理を必要としない物資の輸送に用いることも可能であり、例えば、物資の到着及び出発時刻を通信ユニット1によるチェック動作が行われた時刻で温度記録装置4に履歴データとして格納し、この履歴データを通信ユニット1のメモリ61に格納することも可能である。
また、一定の輸送ルートで輸送される物資については、温度記録装置4A,4Bのメモリ54に経由地毎に温度履歴を格納する記憶領域を設けておき、通信ユニット1でチェック動作を実行して事前の経由地の温度履歴を確認することによって、物資の輸送品質が適切な状態で維持されているかを監視できるとともに、正規の輸送ルートを経由しているか否かを確認することも可能である。
また、図5においては、センサとして温度センサ52が1個のみ接続されている構成としたが、温度センサのほか、気圧センサ、湿度センサ、振動センサ、ガスセンサ、降雨センサ、大気汚染センサ等を必要に応じて追加した複数のセンサによる構成であってもよい。また、温度センサを有しない構成であってもよい。
更に、通信ユニットは、図3に示した構成では、送信状態、判定結果、及びリーダ部11A,11Bとの接続状態を送信ランプ部13のランプ、判定ランプ部15及びリーダランプ部16のランプにより表示するものとしたが、これらの表示をランプに代えて液晶表示器を用いて文字、イラスト等により表示するようにしてもよい。
また、中継地Bに到着してから、輸送基準の変更に伴う輸送基準データを通信ユニット2により温度記録装置4A,4Bに転送するものとしたが、トラック5に車載端末装置(例えば、無線による受信回路、処理回路等を図3の通信ユニット1に追加した構成)を搭載し、衛生通信等を介して移動中のトラック5がセンター側から輸送基準の変更用データを受信し、トラック5のドライバーが中継地Bに到着する前にドライブイン等で温度記録装置4A,4Bに書き換えを行うようにしてもよい。このような構成により、中継地Bに到着する前に輸送基準を変更できるので、センター側の要望に迅速に対処することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る運行管理システムの構成図である。 図1のトラックにおける搭載機器の配置を示す側面図である。 図1の運行管理システムを構成する温度記録装置及び通信ユニットの外観を示す斜視図である。 図3の温度記録装置の詳細構成を示し、(a)は温度記録装置の外観図、(b)は温度記録装置が装着される取付ホルダの外観図、(c)は温度記録装置を取付ホルダに装着した状態を示す外観図である。 図3及び図4に示した温度記録装置の電気系の構成を示すブロック図である。 温度記録装置のメモリにおける格納領域の構成を示すメモリ構成図である。 図3に示した通信ユニットの電気系の構成を示すブロック図である。 図5に示した温度センサの電気系の構成を示すブロック図である。 温度センサにおけるスクラッチパッド・メモリの格納領域の構成を示すメモリ構成図である。 温度記録装置に格納される温度履歴を示し、(a)は温度特性図、(b)は高温及び低音の警報の開始/終了を示す判断図である。 中継地Bで通信ユニットに温度記録装置を接合した際の中継地Bの通信ユニットの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1,2,3 通信ユニット
1A 本体
4,4A,4B 温度記録装置
5 トラック
6,7 コンピュータ
8 貨物室
9 冷蔵用低温庫
10 冷凍用低温庫
11A,11B リーダ部
12 送信スイッチ
13 送信ランプ部
14 電源表示ランプ
15 判定ランプ部
16 リーダランプ部
30 取付ホルダ
31 差込部
32 係合部
33 ネジ孔
41 記録部
42 ホルダ
43 金属ケース
44 蓋材
45 係止鍔
46 表示部
47 係止部
51 CPU
52 温度センサ
53 時計回路
54 メモリ
54a,54b,54c 記録領域
55 電池
60 制御部
61 メモリ
71 入出力回路
72 スクラッチパッド・メモリ
73 制御回路
74 温度検知部
75 高温閾値レジスタ
76 低温閾値レジスタ
77 環境設定レジスタ
78 CRC生成回路
79 電源検知回路
A 出発地
B 中継地
C 到着地

Claims (4)

  1. 車両等により搬送される物資等の監視対象に添付され、前記監視対象の環境データを所定時間毎に検出して出力する1又は複数のセンサと、前記検出信号を時刻等の情報とともに格納するメモリと、外部との電気的な接続を行うための電極部と外部との通信を行う制御部とが1つの筐体内に収納される少なくとも1つの温度記録装置と、
    前記温度記録装置の前記電極部に接合可能なリーダ部を有し、その接合時に前記温度記録装置との間の通信を行う通信手段と、前記温度記録装置から取得したデータに基づいて前記監視対象の輸送品質を判定する判定手段と、前記判定手段が判定した前記輸送品質に応じた表示をする表示手段とを具備して構成され、少なくとも前記監視対象の搬送経路の中継地に設置される通信ユニットとを備え、
    前記通信ユニットは、運行管理者側から前記監視対象に対する輸送基準の変更があったとき、前記輸送基準のデータを前記通信手段及び前記リーダ部を介して前記温度記録装置に転送することを特徴とする運行管理システム。
  2. 前記通信ユニットは、電話回線又はインターネットを介して前記運行管理者側のセンターのサーバに接続されたコンピュータ等の端末装置から前記輸送基準のデータが与えられることを特徴とする請求項1記載の温度管理システム。
  3. 前記通信ユニットは、無線により前記輸送基準のデータを前記運行管理者側から受信する機能を備えると共に、前記車両等に設置されることを特徴とする請求項1記載の温度管理システム。
  4. 前記輸送基準のデータは、地域、季節、又は運用上の都合に基づくものであることを特徴とする請求項1又は3記載の温度管理システム。

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