JP2005201461A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 モータの動作不良の原因をより明確に特定でき、メンテナンス性を向上する。
【解決手段】 マイクロコンピュータ55は、所定のサンプリング期間中における複数のホールIC52B、52C、52Dの出力パルス数をカウントし、各回転位置検出センサのサンプリング期間内の出力パルス数を判定出力パルス数とそれぞれ比較し、サンプリング期間内の出力パルス数が判定出力パルス数以下となったホールICを特定し、当該ホールICあるいは当該ホールICに対応する系統について異常状態であると判定する。
【選択図】 図2
【解決手段】 マイクロコンピュータ55は、所定のサンプリング期間中における複数のホールIC52B、52C、52Dの出力パルス数をカウントし、各回転位置検出センサのサンプリング期間内の出力パルス数を判定出力パルス数とそれぞれ比較し、サンプリング期間内の出力パルス数が判定出力パルス数以下となったホールICを特定し、当該ホールICあるいは当該ホールICに対応する系統について異常状態であると判定する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、空気調和装置に係り、特にモータの回転位置の検出を複数のホール素子を用いて行う空気調和装置に関する。
一般に、空気調和装置においては、コンプレッサモータあるいはファンモータ等のモータが正常に回転しているか否かを判別するため、磁気−電気変換素子の一つであるホール素子を用いて検出しているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、モータの駆動軸にN極とS極を交互に同数配設した回転磁性体を嵌挿して一体に回転させ、この回転磁性体の外周に所定の角度を隔てて2個のホール素子を配設して、磁束変化を検出し、信号処理して出力波形を得る。
そして、出力波形の所定回転角分の出力パルス数の出力に要する時間を算出して、モータのロータの回転数を検出していた。
特開平5−22902号公報
しかしながら、上記従来の構成において、モータの動作不良が発生した場合には、モータ自身の不具合なのか、ホール素子の故障に伴うモータ制御の不具合なのかを特定することはできないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、モータの動作不良の原因をより明確に特定でき、メンテナンス性を向上することが可能な空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、モータと、ホール素子を有する複数の回転位置検出センサを備え前記モータの回転位置を検出する回転位置検出センサユニットを備えた空気調和装置は、所定のサンプリング期間中における複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数をカウントするパルスカウント部と、各前記回転位置検出センサの前記サンプリング期間内の出力パルス数を判定出力パルス数とそれぞれ比較するパルス数比較部と、前記サンプリング期間内の出力パルス数が前記判定出力パルス数以下となった前記回転位置検出センサを特定し、当該回転位置検出センサあるいは当該回転位置検出センサに対応する系統について異常状態であると判定する異常判定部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、パルスカウント部は、所定のサンプリング期間中における複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数をカウントする。
パルス数比較部は、各回転位置検出センサのサンプリング期間内の出力パルス数を判定出力パルス数とそれぞれ比較する。
異常判定部は、サンプリング期間内の出力パルス数が前記判定出力パルス数以下となった前記回転位置検出センサを特定し、当該回転位置検出センサあるいは当該回転位置検出センサに対応する系統について異常状態であると判定する。
この場合において、前記異常状態は、特定された前記回転位置検出センサの故障あるいは前記モータの欠相であるようにしてもよい。
また、前記異常状態と判定された場合に当該旨を告知する異常状態告知部を備えるようにしてもよい。
また、前記異常状態と判定された場合に当該旨を告知する異常状態告知部を備えるようにしてもよい。
さらに、所定期間中に、いずれかの前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されているか否かを判別するパルス出力判別部を有し、前記モータの回転制御を行う制御部を備え、前記告知部は、前記パルス出力判別部により前記所定期間中に全ての前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されていない場合にその旨を告知する出力異常告知部を備えるようにしてもよい。
また、モータと、ホール素子を有する複数の回転位置検出センサを備え前記モータの回転位置を検出する回転位置検出センサユニットを備えた空気調和装置は、複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数が所定の回数となるまでカウントし、リセットする処理を繰り返し行うパルスカウント部と、複数の前記回転位置検出センサの出力パルスの出力履歴に基づいて前記回転位置検出センサの出力パルスの出力パターンを予測するパターン予測部と、予測された出力パターンに則って前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されたか否かを判定する予測結果判定部と、前記予測結果判定部の判定結果に基づいて予測された出力パターンに則って前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されていない場合にその回数をカウントする異常カウント部と、複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数が所定の回数となるまでに前記異常カウント部のカウント数が判定カウント数以上となった場合に、異常状態であると判定する異常判定部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、パルスカウント部は、複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数が所定の回数となるまでカウントし、リセットする処理を繰り返し行う。
パターン予測部は、複数の回転位置検出センサの出力パルスの出力履歴に基づいて回転位置検出センサの出力パルスの出力パターンを予測する。
予測結果判定部は、予測された出力パターンに則って前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されたか否かを判定する。
これにより、異常カウント部は、予測結果判定部の判定結果に基づいて予測された出力パターンに則って回転位置検出センサの出力パルスが出力されていない場合にその回数をカウントし、異常判定部は、複数の回転位置検出センサの出力パルス数が所定の回数となるまでに異常カウント部のカウント数が判定カウント数以上となった場合に、異常状態であると判定する。
本発明によれば、モータの動作不良の原因をより明確に特定でき、メンテナンス性を向上できる。
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる空気調和装置の系統図である。
図1は、本実施形態にかかる空気調和装置の系統図である。
この空気調和装置50は、ガス管5及び液管7を備えてなるユニット間配管9に、室外機1A,1Bが並列に接続されるとともに、室内機3A、3Bが並列に接続されて構成される。室外機1Aは、圧縮機11Aの吸込側にアキュムレータ16Aが接続され、吐出側にオイルセパレータ12Aを介して四方弁13Aが接続され、更に、四方弁13A側の室外冷媒配管18Aに室外熱交換器14A、室外膨張弁15Aが順次接続されて構成される。室外熱交換器14Aには、この室外熱交換器14Aへ送風する室外ファン17Aが隣接して配置されている。
室内機3Aは、室内冷媒配管39Aに室内膨張弁38A及び室内熱交換器34Aが順次接続され、この室内冷媒配管39Aの一端がガス管5に、他端が室内熱交換器34A、室内膨張弁38Aを介して液管7にそれぞれ接続されている。室内熱交換器34Aには、この室内熱交換器34Aへ送風する室内ファン37Aが隣接して配置されている。室内機3Bは、室内機3Aと同一の構成であるので、説明を省略する。
冷房運転時には、四方弁13A,13Bが点線の位置(冷房運転時の位置)に切替えられる。圧縮機11A,11Bから吐出された冷媒は、点線矢印で示すように、オイルセパレータ12A,12B、四方弁13A,13Bを経た後、室外熱交換器14A,14Bに入り、ここで凝縮した後、室外膨張弁15A,15Bを経て、液管7を流れ、室内機3A,3Bに流入する。
室内機3A,3Bに流入した冷媒は、室内膨張弁38A,38B、室内熱交換器34A,34Bに入り、ここで蒸発した後、ガス管5を流れ、各室外機1A,1Bに分流する。そして、その分流した冷媒は、四方弁13A,13B、アキュムレータ16A,16Bを経て、圧縮機11A,11Bに戻される。
暖房運転時には、四方弁13A,13Bが実線の位置(暖房運転時の位置)に切替えられる。圧縮機11A,11Bから吐出された冷媒は、実線矢印で示すように、オイルセパレータ12A,12B、四方弁13A,13Bを経た後、ガス管5を流れ、各室内機3A,3Bに流入する。
各室内機3A,3Bに流入した冷媒は、室内熱交換器34A,34Bに入り、ここで凝縮した後、室内膨張弁38A,38Bを経て、液管7を流れ、各室外機1A,1Bに分流する。そして、その分流した冷媒は、室外膨張弁15A,15Bを経て、室外熱交換器14A,14Bに入り、ここで蒸発した後、四方弁13A,13B、アキュムレータ16A,16Bを経て、圧縮機11A,11Bに戻される。
空気調和装置50は、コントローラ20を備え、このコントローラ20は、上記室外機1A,1B及び室内機3A,3Bの動作制御を行うが、以下の説明においては、圧縮機11Aを駆動するモータの制御を主として説明する。
図2は、コントローラおよび圧縮機を駆動するモータ周辺の概要構成を示したブロック図である。
コントローラ21には、図2に示すように、圧縮機11A(図1参照)を駆動するブラシレスDCモータ52が接続されている。この場合において、ブラシレスDCモータ52は、ロータ52Aおよびロータ52Aの回転位置を検出するため3個のホールIC52B、52C、52Dが備えられている。
コントローラ21は、図示しないインバータを有し、ブラシレスDCモータ52を駆動するドライバ回路53と、3個のホールIC52B、52C、52Dの出力信号が入力され、ブラシレスDCモータ52のロータ52Aの回転位置を検出するホールIC入力回路54と、コントローラ21全体を制御するマイクロコンピュータ55と、を備えている。
上記構成により、コントローラ21のマイクロコンピュータ55は、所定の制御プログラムに基づいて、ドライバ回路53を介してブラシレスDCモータ52の回転制御を行う。
これにより、ブラシレスDCモータ52のロータ52Aが回転すると、3個のホールIC52B、52C、52Dは、ロータ52Aの回転状態に同期した回転検出パルス信号をホールIC入力回路54に出力する。
ホールIC入力回路54は、3個のホールIC52B、52C、52Dの出力信号を増幅して、波形整形を行ってマイクロコンピュータ55に出力する。
これによりマイクロコンピュータ55は、制御プログラムの制御内容に従ってロータ52Aが回転しているか否かを判別して制御を行うようになっている。
すなわち、マイクロコンピュータ55は、ホールIC52B、52C、52Dを用いてブラシレスDCモータ52のロータ位置に対応する回転検出パルス信号を出力させ、これをモニタすることで、ブラシレスDCモータの駆動制御におけるドライバ回路53の制御パターンを把握している。
従って、3個のホールIC52B、52C、52Dのうち、いずれか一つでも故障した場合には、ブラシレスDCモータを正常に駆動することはできなくなってしまい、運転異常状態あるいはブラシレスDCモータ自体の損傷を招く恐れもある。
そこで、本実施形態では、ホールIC52B、52C、52Dを用いてブラシレスDCモータ52のロータ位置に対応する回転検出パルス信号を出力させてモニタするに際し、各ホールIC52B、52C、52Dの故障を早期に発見するようにしている。
以下、具体的にホールICの異常検出を行う手法について説明する。
図3は、ホールIC入力回路54における正常時の回転検出パルス信号波形の説明図である。図4は、ホールIC入力回路54における起動時、U相開放(open)時の回転検出パルス信号波形の説明図である。図5は、ホールIC入力回路54における起動時、W相開放(open)時の回転検出パルス信号波形の説明図である。図6は、ホールIC入力回路54における運転中、U相開放(open)時の回転検出パルス信号波形の説明図である。図7、ホールIC入力回路54における運転中、V相開放(open)時の回転検出パルス信号波形の説明図である。図8は、ホールIC入力回路54における運転中、W相開放(open)時の回転検出パルス信号波形の説明図である。
図3に示すように、正常時のホールIC入力回路54に入力される回転検出パルス信号波形によれば、U相、V相およびW相が互いに位相が120゜ずつずれた状態でパルスが出力されているのがわかる。
これに対し、例えば、図4に示すように、起動時、U相が開放(open)状態となると、U相のパルスが出力されなくなる。同様に、図5に示すように、起動時、W相が開放(open)状態となると、W相のパルスが出力されなくなる。
また、例えば、図6に示すように、運転中、U相が開放(open)状態となると、U相のパルスが出力されなくなる。同様に、図7に示すように、運転中、V相が開放(open)状態となると、V相のパルスが出力されなくなり、図8に示すように、運転中、W相が開放(open)状態となると、W相のパルスが出力されなくなる。
上述したように、本実施形態では、3個のホールIC52B、52C、52Dを使用して、ブラシレスDCモータ52のロータ52Aの回転位置を検出しているが、3個のホールIC52B、52C、52Dのいずれかが故障した場合には、上述した、図4ないし図8に示すような状態となる。
図9は、ホールICの異常検出処理フローチャートである。
そこで、本実施形態では、マイクロコンピュータ55は、図3に示すように、3個のホールIC52B、52C、52Dの回転検出パルス信号に基づいて、各パルスUP1〜UP3、VP1〜VP3、WP1〜WP3のエッジUE1〜UE3、VE1〜VE3、WE1〜WE3を検出する(ステップS1)。
次にマイクロコンピュータ55は、検出したエッジがノイズが否かを判別する(ステップS2)。具体的には、パルスの出力間隔は、瞬時回転速度に比例するので、瞬時回転速度が通常の制御ではあり得ないくらい大きく変化した場合には、当該検出エッジはノイズであると判別する。
ステップS2の判別において、検出したエッジがノイズである場合には(ステップS2;Yes)、処理を再びステップS1に移行し、次のエッジを検出する。
ステップS2の判別において、検出したエッジがノイズではない場合には(ステップS2;No)、マイクロコンピュータ55は、U相、V相、W相の各相毎にエッジカウントを行い、対応する図示しない各相毎のエッジカウンタを1カウントアップする(ステップS3)。
次にU相、V相、W相の各エッジカウンタが所定回転数(所定サンプリング期間)に相当するエッジカウント数に至ったか否かを判別する(ステップS4)。具体的には、ブラシレスDCモータ52が8極モータである場合には、所定回転数を3回転とすると、U相、V相、W相のうちのいずれかの相に対応するエッジカウンタが24エッジ(=8×3)に到達したか否かを判別することとなる。
ステップS4の判別において、未だ所定回転数に達していない場合には(ステップS4;No)、マイクロコンピュータ55は、再び処理をステップS1に移行し、エッジカウント処理を継続する(ステップS1〜S3)。
ステップS4の判別において、所定回転数に達した場合には(ステップS4;Yes)、マイクロコンピュータ55は、U相、V相、W相にそれぞれ対応するエッジカウンタ全てのエッジカウント数が所定数以下(=判定出力パルス数以下。例えば、上述の8極モータの場合、12以下)であるか否かを判別する(ステップS5)。
ステップS5の判別において、U相、V相、W相にそれぞれ対応するエッジカウンタ全てのエッジカウント数が所定数を越えている場合には、マイクロコンピュータ55は、正常であるとして、全てのエッジカウンタをリセットし、再び処理をステップS1に移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS5の判別において、U相、V相、W相にそれぞれ対応するエッジカウンタのうち、いずれかのエッジカウンタのエッジカウント数が所定数以下である場合には、マイクロコンピュータ55は、エッジカウンタに対応する相が欠相しているか、あるいは、対応するホールICが故障しているものとし、異常処理を行う(ステップS6)。具体的には、マイクロコンピュータ55は、エッジカウンタに対応する相が欠相しているか、あるいは、対応するホールICが故障している旨を知らせるべく警報処理を行うとともに、機器の異常状態として機器の稼働を停止する停止処理をおこなう。
また、U相、V相、W相にそれぞれ対応するエッジカウンタ全てのエッジカウント数が0となる場合、すなわち、全ホールIC52B、52C、52Dが異常状態にある場合には、所定時間エッジが全く検出されなかったことを判別して、ホールIC異常の警報処理を行う。
以上の説明のように、本実施形態によれば、ブラシレスDCモータ52周辺の配線不備、ドライバ回路53の故障、ホールICの故障などを自動的に検出でき、ユーザに確実に知らせることが可能となり、モータの動作不良などが発生した場合の根本的な原因の追及を容易に図ることができる。
図10は、ホールICの他の異常検出処理フローチャートである。
図9においては、各相毎にエッジカウント数を判別して異常判定を行う構成を採っていたが、図10の異常検出処理においては、3個のホールIC52B、52C、52Dの出力するパルスの出力パターンを予測して異常判定を行う構成を採っている。
すなわち、図3に示したように、正常な場合には、U相、V相、W相の各相毎に、所定間隔毎にパルスが出力されており、各相毎のパルス出力間隔は急激に変化するものではない。そこで、次回に出力されるパルスのエッジ検出タイミング(=所定の期間)を予測し、予測通りにパルスが出力されなくなった場合に異常であると判定するのである。
以下、詳細に説明する。
マイクロコンピュータ55は、図3に示したように、3個のホールIC52B、52C、52Dの回転検出パルス信号に基づいて、各パルスUP1〜UP3、VP1〜VP3、WP1〜WP3のエッジUE1〜UE3、VE1〜VE3、WE1〜WE3を検出する(ステップS11)。
次にマイクロコンピュータ55は、各相毎に検出したエッジに基づいて、当該相における次回に出力されるパルスのエッジ検出タイミング(エッジパターン)を予測する(ステップS12)。
続いてマイクロコンピュータ55は、再び3個のホールIC52B、52C、52Dの回転検出パルス信号に基づいて、各パルスのエッジを検出する(ステップS13)。
マイクロコンピュータ55は、検出した各パルスのエッジが予測したエッジ検出タイミングに出力されたか否かを判別する(ステップS14)。
マイクロコンピュータ55は、検出した各パルスのエッジが予測したエッジ検出タイミングに出力されたか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14の判別において、検出した各パルスのエッジが予測したエッジ検出タイミングに出力された場合には(ステップS14;Yes)、マイクロコンピュータ55は、U相、V相、W相の全てのエッジカウントを行い、図示しないエッジカウンタを1カウントアップする(ステップS15)。
ステップS14の判別において、検出した各パルスのエッジが予測したエッジ検出タイミングに出力されたものではない場合には(ステップS14;No)、マイクロコンピュータ55は、U相、V相、W相のエッジカウントを行い、図示しないエッジカウンタを1カウントアップする(ステップS16)とともに、各相に対応する図示しない異常カウンタを1カウントアップする(ステップS17)。
次にマイクロコンピュータ55は、ステップS13において各相毎に検出したエッジに基づいて、再び当該相における次回に出力されるパルスのエッジ検出タイミング(エッジパターン)を予測する(ステップS18)。
次にマイクロコンピュータ55は、エッジカウンタが所定回転数(所定サンプリング期間)に相当するエッジカウント数に至ったか否かを判別する(ステップS19)。具体的には、ブラシレスDCモータ52が8極モータである場合には、所定回転数を3回転とすると、U相、V相、W相の3相併せてカウントしているので、エッジカウンタが72エッジ(=8×3×3)に到達したか否かを判別することとなる。
ステップS19の判別において、未だ所定回転数に達していない場合には(ステップS4;No)、マイクロコンピュータ55は、再び処理をステップS13に移行し、エッジカウント処理を継続する(ステップS13〜S18)。
ステップS19の判別において、所定回転数に達した場合には(ステップS4;Yes)、マイクロコンピュータ55は、異常カウンタのカウント値が所定値以上(=判定カウント数以上。例えば、上述の8極モータの場合、12以上)であるか否かを判別する(ステップS20)。
ステップS20の判別において、異常カウンタのカウント値が所定値未満である場合には、マイクロコンピュータ55は、正常であるとして、全てのエッジカウンタをリセットし、再び処理をステップS13に移行し、以下、同様の処理を行う。
ステップS20の判別において、異常カウンタのカウント値が所定値以上である場合には、マイクロコンピュータ55は、エッジカウンタに対応する相が欠相しているか、あるいは、対応するホールICが故障しているものとし、異常処理を行う(ステップS21)。具体的には、マイクロコンピュータ55は、エッジカウンタに対応する相が欠相しているか、あるいは、対応するホールICが故障している旨を知らせるべく警報処理を行うとともに、機器の異常状態として機器の稼働を停止する停止処理をおこなう。
また、U相、V相、W相にそれぞれ対応するエッジカウンタ全てのエッジカウント数が0となる場合、すなわち、全ホールIC52B、52C、52Dが異常状態にある場合には、所定時間エッジが全く検出されなかったことを判別して、ホールIC異常の警報処理を行う点は同様である。
以上の説明のように、本変形例によっても、ブラシレスDCモータ52周辺の配線不備、ドライバ回路53の故障、ホールICの故障などを自動的に検出でき、ユーザに確実に知らせることが可能となり、モータの動作不良などが発生した場合の根本的な原因の追及を容易に図ることができる。
1A,1B 室外機
3A,3B 室内機
5 ガス管
7 液管
9 ユニット間配管
11A,11B 圧縮機
13A,13B 四方弁
14A,14B 室外熱交換器
19A,19B 油面センサ
21 コントローラ
34A,34B 室内熱交換器
38A,38B 室内膨張弁
50 空気調和装置
52 ブラシレスDCモータ
52A ロータ
52B、52C、52D ホールIC(回転位置検出センサ、回転位置検出センサユニット)
53 ドライバ回路
54 ホールIC入力回路(回転位置検出センサユニット)
55 マイクロコンピュータ(パルスカウント部、パルス数比較部、パターン予測部、予測結果判定部、異常カウント部、異常判定部)
3A,3B 室内機
5 ガス管
7 液管
9 ユニット間配管
11A,11B 圧縮機
13A,13B 四方弁
14A,14B 室外熱交換器
19A,19B 油面センサ
21 コントローラ
34A,34B 室内熱交換器
38A,38B 室内膨張弁
50 空気調和装置
52 ブラシレスDCモータ
52A ロータ
52B、52C、52D ホールIC(回転位置検出センサ、回転位置検出センサユニット)
53 ドライバ回路
54 ホールIC入力回路(回転位置検出センサユニット)
55 マイクロコンピュータ(パルスカウント部、パルス数比較部、パターン予測部、予測結果判定部、異常カウント部、異常判定部)
Claims (5)
- モータと、ホール素子を有する複数の回転位置検出センサを備え前記モータの回転位置を検出する回転位置検出センサユニットを備えた空気調和装置において、
所定のサンプリング期間中における複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数をカウントするパルスカウント部と、
各前記回転位置検出センサの前記サンプリング期間内の出力パルス数を判定出力パルス数とそれぞれ比較するパルス数比較部と、
前記サンプリング期間内の出力パルス数が前記判定出力パルス数以下となった前記回転位置検出センサを特定し、当該回転位置検出センサあるいは当該回転位置検出センサに対応する系統について異常状態であると判定する異常判定部と、
を備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1記載の空気調和装置において、
前記異常状態は、特定された前記回転位置検出センサの故障あるいは前記モータの欠相であることを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1または請求項2記載の空気調和装置において、
前記異常状態と判定された場合に当該旨を告知する異常状態告知部を備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和装置において、
所定期間中に、いずれかの前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されているか否かを判別するパルス出力判別部を有し、前記モータの回転制御を行う制御部を備え、
前記告知部は、前記パルス出力判別部により前記所定期間中に全ての前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されていない場合にその旨を告知する出力異常告知部を備えたことを特徴とする空気調和装置。 - モータと、ホール素子を有する複数の回転位置検出センサを備え前記モータの回転位置を検出する回転位置検出センサユニットを備えた空気調和装置において、
複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数が所定の回数となるまでカウントし、リセットする処理を繰り返し行うパルスカウント部と、
複数の前記回転位置検出センサの出力パルスの出力履歴に基づいて前記回転位置検出センサの出力パルスの出力パターンを予測するパターン予測部と、
予測された出力パターンに則って前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されたか否かを判定する予測結果判定部と、
前記予測結果判定部の判定結果に基づいて予測された出力パターンに則って前記回転位置検出センサの出力パルスが出力されていない場合にその回数をカウントする異常カウント部と、
複数の前記回転位置検出センサの出力パルス数が所定の回数となるまでに前記異常カウント部のカウント数が判定カウント数以上となった場合に、異常状態であると判定する異常判定部と、
を備えたことを特徴とする空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004939A JP2005201461A (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004939A JP2005201461A (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005201461A true JP2005201461A (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=34819402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004004939A Pending JP2005201461A (ja) | 2004-01-13 | 2004-01-13 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005201461A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2004-01-13 JP JP2004004939A patent/JP2005201461A/ja active Pending
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