JP2005200708A - メッキ層の製造方法、及び前記メッキ層の製造方法を用いた接続装置の製造方法 - Google Patents

メッキ層の製造方法、及び前記メッキ層の製造方法を用いた接続装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
メッキ層に、ピット等の欠陥部が発生するのを抑制したメッキ層の製造方法、さらには前記メッキ層のうち、ばね層の部分における前記欠陥部の発生を抑え、ばね特性の向上を図ることが可能な接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】
Cu基板40の荒れた表面40a上にAu等の下層電気伝導層42をメッキ形成した後、前記下層電気伝導層42上にNi等の初期メッキ層43を低電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成し、ある程度均された表面43a上にNi等の主メッキ層44を高電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成する。これにより前記主メッキ層44にピット等の欠陥部が生じることを抑制できるとともに、前記主メッキ層44のヤング率を他のメッキ層よりも高めることができ、ばね性に優れたスパイラル接触子20を製造することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、メッキ層の製造方法、さらには、前記メッキ層の製造方法を用いた、IC(集積回路)等が装着されるICソケットである接続装置の製造方法に係わり、前記メッキ層に、ピット等の欠陥部が発生するのを抑制し、特に前記メッキ層のうち、ばね層の部分の前記欠陥部の発生を抑え、ばね特性の向上を図ることが可能な製造方法に関する。
特許文献1に記載されている半導体検査装置は、半導体を外部の回路基板などに電気的に仮接続させるものである。半導体の背面側には格子状またはマトリックス状に配置された多数の球状接触子が設けられており、これに対向する絶縁基板上には多数の凹部が設けられ、この凹部内にスパイラル接触子が対向配置されている。
前記半導体の背面側を前記絶縁基板に向けて押圧すると、前記球状接触子の外表面に前記スパイラル接触子が螺旋状に巻き付くように接触するため、個々の球状接触子と個々のスパイラル接触子との間の電気的接続が確実に行われるようになっている。
特開2002−175859号公報
ところでこの特許文献1には、スパイラル状接触子の形成方法について簡単な説明がある。
例えばこの公報の図37工程では、レジスト層に接触子形状のパターンを形成し、このパターン内に前記接触子をメッキ形成している。
前記特許文献1の図37では、前記接触子形状に形成されたレジストパターン内にニッケルメッキ29を施し、前記ニッケルメッキ29を主体とした接触子を成形している。
ところで前記ニッケルメッキ29では、前記半導体との電気的な接触が良好ではないため、例えば前記ニッケルメッキ29の上下面にAuなどの電気伝導性に優れたメッキ層を形成した積層メッキから成る接触子構造が検討されている。
図13は、前記接触子1の形状の一例である。図13の前記接触子1はスパイラル形状で形成される(以下、接触子1をスパイラル接触子1と呼ぶ)。
複数のスパイラル接触子1は、基台2に取付けられる。前記基台2にはその表面から裏面に貫通する複数の凹部(スルーホール)2aが設けられ、前記凹部2aの上面に、前記スパイラル接触子1が設けられている。
前記スパイラル接触子1は次のような方法にて形成される。図14は製造工程中のスパイラル接触子1と、前記接触子1を製造するために必要なCu基板3及びレジスト層4とを膜厚方向から切断した拡大断面図である。なお図14では、前記スパイラル接触子1の各ターン毎を構成する、ある一つの接触子片1a、及びその周辺部分を拡大して示している。
図14に示すように、Cu基板3上には、レジスト層4が塗布形成され、前記レジスト層4には、前記接触子片1aをメッキ形成するための抜きパターン4aが露光現像によって形成されている。
図14に示すように前記Cu基板3の表面3aは、面粗れ加工が施され、前記表面3aは凹凸形状になっている。このように前記表面3aに対して面粗れ加工を施すのは、アンカー効果により前記レジスト層4を前記Cu基板3の表面3aに密着させるためである。
図14に示すように、前記抜きパターン4a内からは前記Cu基板3の表面3aが露出し、まず前記Cu基板3上に導電性に優れたAuメッキ層5をメッキ形成する。
次に図14に示すように、前記Auメッキ層5上にNiメッキ層6をメッキ形成する。前記Niメッキ層6はAu等に比べてばね性に優れた層であるため、スパイラル接触子1を構成する主要なメッキ層として位置付けられている。
しかしながら、以下に説明するように従来のスパイラル接触子1の製造方法では以下のような問題点があった。
図14に示すように、最下層としてメッキされるAuメッキ層5の表面5aは、前記Cu基板3の表面3aと同様に荒れた状態で析出する。これはAuは置換析出によりメッキ成長しやすいこと、さらにAuメッキ層5のメッキ厚は、Niメッキ層6のメッキ厚が20μm程度であるのに対し0.5μm程度と非常に薄い膜であること等によると考えられる。
このように荒れたAuメッキ層5の表面5aにNiメッキ層6を、従来と同様の諸条件により電解メッキ法にてメッキしていくと、水素ガスの発生が大きくなり、Niメッキ層6内に気泡が残りやすくなってピット7やひび等の欠陥部が発生してしまうという問題があった。
また前記Niメッキ層6のばね性を向上させるため例えばヤング率を高める必要があり、かかる場合、電解メッキ時における電流密度を高くすることが好ましいことがわかったが、従来に比べて高電流密度にすることで、さらに水素ガスの発生が激しくなり、より沢山の、及びより径の大きくなったピット7が前記Niメッキ層6の内部に発生してしまいNiメッキ層6のばね性の向上を適切に図ることができなかった。
前記Niメッキ層6にピット7等の欠陥部が生じていると、実使用時にスパイラル接触子1が折れてしまったりする等の重大欠陥が生じやすくなった。
なお図14では前記Niメッキ層6の下側にAuメッキ層5が形成されていることを前提に説明したが、前記Auメッキ層5を形成せず、すなわち前記Cu基板3の表面3aに直接、Niメッキ層6をメッキ形成した場合も上記と同様の問題が生じた。
そこで本発明は従来の課題を解決するためのものであり、メッキ層に、ピット等の欠陥部が発生するのを抑制したメッキ層の製造方法、さらには前記メッキ層のうち、ばね層の部分における前記欠陥部の発生を抑え、ばね特性の向上を図ることが可能な接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明におけるメッキ層の製造方法は、
(a) 基板の表面を面粗れ加工する工程と、
(b) 前記基板の表面にレジスト層を形成し、前記レジスト層にメッキ層の抜きパターンを形成する工程と、
(c) 前記抜きパターン内に、電解メッキ法を用いて低電流密度で初期メッキ層をメッキ形成する工程と、
(d) 前記初期メッキ層上に、電解メッキ法を用いて前記(c)工程よりも高い電流密度で、前記初期メッキ層と同種の材質の主メッキ層をメッキ形成する工程と、
(e) 前記レジスト層と前記基板とを除去する工程と、
を有することを特徴とするものである。
本発明は、上記のように(c)工程では、低電流密度で、前記(d)工程では高電流密度でメッキ層をメッキ形成する点に最大の特徴がある。
まず前記(c)工程のように低電流密度による電解メッキ法にて荒れた基板表面に初期メッキ層をメッキ形成していくと、前記初期メッキ層は、荒れた基板表面の形状を均すようにゆっくりとメッキ成長していき、前記初期メッキ層の表面は、前記基板表面に比べて平坦化された面として析出する。
このため前記初期メッキ層上に、高電流密度による電解メッキ法にて主メッキ層をメッキ形成していっても、メッキ時の水素ガスの発生は従来より少なく気泡の発生を抑制でき、ピット等の欠陥部が前記主メッキ層の内部に形成されにくくなる。
また本発明では、前記(b)工程と前記(c)工程の間に、
(f) 前記抜きパターン内から露出する前記基板の表面にAuメッキ層をメッキ形成する工程、
を有し、前記(c)工程における前記初期メッキ層を、前記Auメッキ層上にメッキ形成するものであってもよい。
すなわち上記工程で形成されたメッキ層の構成は、下からAuメッキ層/初期メッキ層/主メッキ層の積層構造となるが、このような構造は特に下記に説明する接続装置の接触子の構造として最適である。
前記(f)工程のように、まず基板表面にAuメッキ層をメッキ形成すると、前記Auメッキ層の表面も荒れた面として析出するが、かかる場合でも前記Auメッキ層上に低電流密度による電解メッキ法にて初期メッキ層をメッキ形成していくと、前記初期メッキ層は前記Auメッキ層の表面を均すようにゆっくりとメッキ成長していき、前記初期メッキ層の表面は前記Auメッキ層の表面に比べて平坦化された面として析出し、従って前記初期メッキ層上に、高電流密度による電解メッキ法で主メッキ層をメッキ形成しても前記主メッキ層にピット等の欠陥部は発生しにくくなる。
また本発明では、前記(c)工程で、低電流密度を0.5A/dm2〜1A/dm2の範囲内とすることが好ましい。
また本発明では、前記(d)工程で、高電流密度を3A/dm2〜30A/dm2の範囲内とすることが好ましい。
また本発明では、前記(c)工程で形成された初期メッキ層の平均メッキ厚を0.5μm〜3μmの範囲内で形成することが好ましい。
また本発明では、前記(d)工程で形成された主メッキ層の平均メッキ厚を15μm〜30μmの範囲内で形成することが好ましい。
また本発明では、前記基板にCu基板を用いることが好ましい。
本発明は、基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
前記のいずれかのメッキ層の製造方法を用いて、前記接触子をメッキ形成することを特徴とするものである。
本発明では、前記のいずれかのメッキ層の製造方法を用いて前記接触子をメッキ形成することでピット等の欠陥部の発生が抑制された接触子を適切且つ容易に形成することが可能になる。
特に本発明では、前記主メッキ層を他のメッキ層の部分に比べてヤング率及び降伏点が高いばね層として形成することが好ましい。本発明では、前記主メッキ層をばね層として形成したときに、前記主メッキ層にはピット等の欠陥部が生じにくくなっているから、前記主メッキ層のばね特性を十分に生かしながらばね折れ等の重大欠陥が生じるのを未然に防ぐことができる。
また本発明では、前記主メッキ層及び初期メッキ層を、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)でメッキ形成することが好ましい。NiあるいはNiを主体として主メッキ層をメッキ形成することで、前記主メッキ層のばね特性を適切に向上させることができる。また電流密度が高い電解メッキ法にてメッキ形成された主メッキ層は、初期メッキ層に比べてヤング率が高くなり、前記主メッキ層をばね層の中心的な層として機能させることができる。
また本発明では、
前記(d)工程と(e)工程の間に、
(g) 前記主メッキ層の上に、前記主メッキ層よりも高い電気伝導性を有する材質で形成された電気伝導層を形成する工程、
を有することが好ましい。前記(g)工程におけるAuメッキ層の表面は、前記電子部品の外部接続部と接触する部分となるため、前記電気伝導層の良好な導電性により電気接触性に優れた接触子を製造することが可能になる。
本発明では、低電流密度による電解メッキ法にて初期めっき層をメッキ形成し、前記初期メッキ層の上に高電流密度による電解メッキ法にて主メッキ層をメッキ形成する。このためメッキ層をメッキ形成するための基板表面が荒れた状態になっていても、まず前記初期メッキ層の形成によって表面が均され、ある程度平坦化された表面に前記主メッキ層をメッキ形成することができるため、前記主メッキ層にピット等の欠陥部を生じにくくできる。
本発明は、特に前記主メッキ層を、IC等の電子部品の接触子と電気的に接触する接触子の構成層として使用できる。かかる場合、前記主メッキ層をNiあるいはNiを主体としたばね層として形成することで、高電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成された主メッキ層のヤング率を向上させることができるとともに、ピット等の欠陥部の発生が抑制されるので、実使用時にてばね折れ等の重大欠陥を防止でき寿命の長い接触子を製造することが可能になる。
図1は電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、図2は図1のA−A線における断面を矢印方向から示し、電子部品が装着された状態の断面図である。
図1に示すように、検査装置10は基台11と、この基台11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持された蓋体12とで構成されている。前記基台11および蓋体12は絶縁性の樹脂材料などで形成されており、前記基台11の中心部には図示Z2方向に凹となる装填領域11Aが形成されている。そして、前記装填領域11A内に半導体などの電子部品9が装着できるようになっている。また基台11の他方の縁部には、被ロック部14が形成されている。
図2に示すように、この検査装置10は、電子部品9の下面に多数の球状接触子(外部接続部)9aがマトリックス状(格子状または碁盤の目状)に配置されたものを検査対象とするものである。
図2に示すように、前記装填領域11Aには所定の径寸法からなり、装填領域11Aの表面から基台11の裏面に貫通する複数の凹部(スルーホール)11aが、前記電子部品9の球状接触子9aに対応して設けられている。
前記凹部11aの上面(装填領域11Aの表面)には、接触子が渦巻き状に形成された複数のスパイラル接触子20が設けられている。
図3は前記スパイラル接触子20の斜視図である。図3に示すように、前記スパイラル接触子20は基台11に、図示X方向及びY方向に所定間隔を空けて複数形成されている。
前記各スパイラル接触子20は、図3のように、前記凹部11aの上方の開口端の縁部に固定された基部21を有し、スパイラル接触子20の巻き始端22が前記基部21側に設けられている。そして、この巻き始端22から渦巻き状に延びる巻き終端23が前記凹部11aの中心に位置するようになっている。
前記凹部11aの内壁面には図示しない導通部が形成されており、導通部の上端と前記スパイラル接触子20の前記基部21とが導電性接着材などで接続されている。また凹部11aの下方の開口端は前記導通部に接続された接続端子18で塞がれている。
図2に示すように、前記基台11の下方には複数の配線パターンやその他の回路部品を有するプリント基板29が設けられており、前記基台11はこのプリント基板29上に固定されている。前記プリント基板29の表面には前記基台11の底面に設けられた接続端子18に対向する対向電極28が設けられており、前記各接続端子18が各対向電極28にそれぞれ接触することにより、電子部品9とプリント基板29とが検査装置10を介して電気的に接続される。
一方、検査装置10の蓋体12の内面の中央の位置には、電子部品9を図示下方に押し付ける凸形状の押圧部12aが前記装填領域11Aに対向して設けられている。また前記ひんじ部13と逆側となる位置にはロック部15が形成されている。
前記蓋体12の内面と押圧部12aとの間には前記押圧部12aを蓋体12の内面から遠ざかる方向に付勢するコイルスプリングなどからなる付勢部材が設けられている(図示せず)。従って、電子部品9を前記凹部11a内に装着して蓋体12を閉じてロックすると、電子部品9を装填領域11Aの表面に接近する方向(Z2方向)に弾性的に押し付けることが可能となっている。
前記基台11の装填領域11Aの大きさは、前記電子部品9の外形とほぼ同じ大きさであり、電子部品9を前記装填領域11Aに装着して蓋体12をロックすると、電子部品9側の各球状接触子9aと検査装置10側の各スパイラル接触子20とが正確に対応して位置決めできるようになっている。
蓋体12のロック部15が基台11の被ロック部14にロックされると、電子部品9が前記押圧部12aによって図示下方に押し付けられるため、前記各球状接触子9aが各スパイラル接触子20を凹部11aの内部方向(図示下方)に押し下げる。同時に、スパイラル接触子20の外形は、前記巻き終端23から巻き始端22方向(渦巻きの中心から外方向)に押し広げられるように変形し、前記球状接触子9aの外表面を抱き込むように巻き付き、各球状接触子9aと各スパイラル接触子20とが接続される。
図4は、図3に示す前記スパイラル接触子20の各ターンを構成する接触子片20aをB線から膜厚方向に切断し、矢印方向から見た部分拡大断面図である。
図4に示すように、前記接触子片20aは、下層側電気伝導層32と、ばね層33と上層側電気伝導層34の3層メッキ構造である。
ここで前記下層側電気伝導層32は、例えばAuから成る。また前記ばね層33は、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)から選択された単層、あるいは多層構造でメッキ形成される。
また前記上層側電気伝導層34は、AuやPt,Pd等の白金族元素から一種以上の元素が選択されてなる単層あるいは多層構造でメッキ形成される。
前記ばね層33は、前記電気伝導層32、34に比べて降伏点及びヤング率が高くばね性に優れている。ただしばね層33は電気伝導性に劣るため、それを前記ばね層33の上下に設けた電気伝導層32、34で補っている。
ここで前記下層側電気伝導層32の下面32aは、多数凹凸が形成された粗面になっており平坦化面となっていない。
また前記下層側電気伝導層32の平均膜厚は0.03μm〜0.3μm程度、前記ばね層33の平均膜厚は10μm〜30μm程度、前記上層側電気伝導層34の平均膜厚は0.2μm〜1μm程度である。
前記ばね層33は、後述する製造方法で詳述するように、初期メッキ層35と、主メッキ層36との2層構造となっている。図4では前記初期メッキ層35と主メッキ層36との境界を境界線Cで示しているが、前記境界線Cは図中に模式的に示したもので、前記境界線Cがはっきりと目視できるわけではない。
前記主メッキ層36は、前記初期メッキ層35と同種の材質でメッキ形成されたものである。ここで「同種」とは、前記主メッキ層36が、前記初期メッキ層35の材質と全く同じ材質で形成されるか、全く同じでなくても前記初期メッキ層35を構成する元素のうち少なくとも主体となる元素を含有した材質で形成されることを意味する。
具体的には、前記初期メッキ層35及び主メッキ層36は、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)でメッキ形成されたものである。例えば前記主メッキ層36及び初期メッキ層35は共に同じNiで形成され、あるいは初期メッキ層35がNiで、前記主メッキ層36がNiとPなどを含む材質で形成される等種々の選択が可能である。
前記初期メッキ層35は、その平均メッキ厚が0.5μm〜3μm程度に非常と非常に薄い膜となっている。一方、前記主メッキ層36の平均メッキ厚は、15μm〜30μm程度であり、前記初期メッキ層35のメッキ厚に比べて十分に厚い膜厚である。
後述の製造方法で説明するように、前記初期メッキ層35は低電流密度、具体的には0.5A/dm2〜1A/dm2の範囲内の電流密度を用いた電解メッキ法にてメッキ形成されたもので、一方、前記主メッキ層36は高電流密度、具体的には3A/m2〜30A/dm2の範囲内の電流密度を用いた電解メッキ法にてメッキ形成されたものである。
上記したように前記ばね層33のヤング率は、前記電気伝導層32,34に比べて高くなっているが、前記ばね層33内をさらに詳細に見ていくと、前記初期メッキ層35のヤング率に比べて前記主メッキ層36のヤング率の方が大きくなっており、主にスパイラル接触子20の良好なばね性は前記主メッキ層36で確保されている。
このように前記初期メッキ層35と主メッキ層36は共に同種の材質であるにも係わらずヤング率が異なるのは、上記した電流密度の相違によるものである。
前記ばね層33の内部にはピット等の欠陥部が生じておらず、結晶粒子が密接した緻密な膜として形成されている。このように前記ばね層33にピット等の欠陥部が生じない理由は、下層電気伝導層32と主メッキ層36との間に初期メッキ層35を介在させたことが大きな要因である。
図4に示すように、前記下層電気伝導層32の表面32bは、前記下面32aと同様に凹凸形状の粗面となっている。このような荒れた表面32b上に直接、高電流密度による電解メッキ法にて主メッキ層36をメッキ形成していくと、水素ガスが激しく発生し、メッキ層内に気泡が溜まってピットが形成されてしまうが、本発明では低電流密度の電解メッキ法により初期メッキ層35をゆっくりと表面の凹凸を均しながらメッキ成長させ、その結果、前記初期メッキ層35の表面35aは前記下層電気伝導層32の表面32bに比べて平坦化された面となる。上記したように、前記初期メッキ層35と主メッキ層36との間の境界線Cを目視できないので、図4のような電鋳品の状態では前記ばね層33を前記初期メッキ層35と主メッキ層36の2層構造で形成したこと、前記初期メッキ層35の表面35aが平坦化された面であることは判断できないと考えられるが、少なくとも荒れた表面32b上に形成された前記ばね層33にピット等の欠陥部が生じていなければ、本発明と同様の方法によって製造されたことを推測することができる。
あるいは前記ばね層33に多少ピットが生じていたとしても、まず前記ばね層33(実施品)が有するヤング率を測定し、そのヤング率を得るために必要な電流密度を算出した後、比較品として、その算出された電流密度を変化させないで、一定の電流密度によって荒れた表面32b上に前記ばね層33をメッキ形成し、そのときに生じた比較品のピットと、前記実施品におけるピットとを比較し、実施品のピットの方が比較品のピットよりも数が少ない(あるいは径の小さい)ものであれば、前記実施品は、本発明と同様の方法によって製造されたことを推測することができる。
本発明では前記ばね層33を高いヤング率及び降伏点を有するばね性に優れたメッキ層として形成できるとともに、前記ばね層33にピット等の欠陥部が生じるのを適切に抑制でき、例えば実使用時にばね折れ等の重大欠陥が生じないスパイラル接触子20を製造できる。
図5ないし図12は本発明におけるスパイラル接触子20の製造方法を示す一工程図である。各工程図は製造工程中におけるスパイラル接触子20、Cu基板40、レジスト層41等を膜厚方向から切断した部分断面図である。
なお図5ないし図12では、前記スパイラル接触子20のうち、ある一つの接触子片20a、及びその周辺部分を拡大して示した部分拡大断面図である。
図5に示す符号40はCu基板である。Cu以外の材質で形成された基板でもよいが、導電性を有する基板として安価であること、成型加工がしやすいこと、導電性であるため前記基板表面にメッキ下地層を別途設ける必要がないこと、等の理由によりCu基板を選択している。
図6に示すように、前記Cu基板40の表面40aを、レジスト層41との密着性を良好にするため面粗れ加工して凹凸形状の粗面にしている。前記面粗れ加工は、前記Cu基板40の表面40aを脱脂処理した後、例えば化学研磨を行うことにより行われる。これにより前記Cu基板40の表面40aは、裏面40bに比べて荒れた面となる。前記Cu基板40の表面40aの中心線平均粗さRaは1μm程度である。
次に図7に示す工程では、前記Cu基板40の表面40a上にレジスト層41を形成する。前記レジスト層41にはドライフィルムレジストや液体レジストなど既存のレジスト材が使用される。
前記レジスト層41を形成後、前記レジスト層41に、図3に示すスパイラル接触子20の平面形状を露光し、前記露光された部分を現像液で溶かす。すると前記レジスト層41には前記スパイラル接触子20と同形状の抜きパターン41aが形成される。図7に示すように、前記レジスト層41の抜きパターン41a内からは、前記Cu基板40の表面40aが露出する。
次に図8に示す工程では、前記抜きパターン41a内に現れたCu基板40の表面40aに下層電気伝導層42をメッキ形成する。前記下層電気伝導層42は例えばAuメッキ層である。
Au等でメッキ形成された下層電気伝導層42は、置換析出によりメッキ成長しやいのと、0.03μm〜0.2μm程度の非常に薄いメッキ厚で形成されるため、図8に示すように前記下層電気伝導層42の表面42aは、前記Cu基板40の表面40aと同様に凹凸形状に面粗れした状態で析出しやすい。
次に図9に示す工程では、前記下層電気伝導層42の上に、前記下層電気伝導層42とは異なる材質の初期メッキ層43を電解メッキ法にてメッキ形成する。このとき前記初期メッキ層43のメッキ時における電流密度を、次に行われる主メッキ層44のメッキ時における電流密度よりも低い値として、前記初期メッキ層43をメッキ形成する。
本発明では、前記初期メッキ層43を、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)でメッキ形成する。Niを主体としたメッキは、従来、3A/dm2程度の電流密度による電解メッキ法にて行われていたが、本発明では、3A/dm2よりも低い電流密度、具体的には0.5A/dm2〜1A/dm2の範囲内の低電流密度による電解メッキ法を使用する。
このように低電流密度による電解メッキ法にて前記初期メッキ層43をメッキ形成していくと、前記下層電気伝導層42の荒れた表面42aの凹部内を適切にメッキで埋めていくとともに表面を均すようにメッキ成長していくため、前記初期メッキ層43の表面43aは、前記下層電気伝導層42の表面42aに比べて平坦化された面として析出しやすい。前記初期メッキ層43の表面43aの平均線中心粗さRaは、前記下層電気伝導層42の表面42a及びCu基板40の表面40aの平均中心線粗さRaに比べて小さく、0.5μm〜0.6μm程度である。
また前記初期メッキ層43をメッキ形成していくとき、低電流密度であるので、水素ガスの発生も少なく、前記初期メッキ層43内に気泡によるピット等の欠陥部が生じにくい。
図9に示すように、前記初期メッキ層43の平均のメッキ厚は非常に薄く、例えば0.5μm〜3μm程度である。前記初期メッキ層43のメッキ厚をこれよりも厚くしてもよいが、前記初期メッキ層43は、次にメッキ形成するための主メッキ層44の下地としての機能が強い。本発明では、前記初期メッキ層43と次の工程でメッキ形成される主メッキ層44を合わせてばね層45と呼ぶが、ばね層45のばね性を高めるには、前記ばね層45のヤング率と降伏点を他のメッキ層に比べて高くすることが必要である。
Niを主体としたメッキ層は、Auメッキ層やCuメッキ層に比べて高いヤング率及び降伏点を有することができるメッキ層である。しかしヤング率は材質のみならず、電解メッキ時における電流密度にも大きく左右されることがわかった。
ここで一例を示すと、Niメッキ層を電解メッキ法でメッキ形成したとき、電流密度を1A/dm2としたときのヤング率は153GPa程度になり、電流密度を1.5A/dm2としたときのヤング率は208GPa程度になり、電流密度を3.0A/dm2としたときのヤング率は231GPa程度になることがわかった。このように電流密度を高くするほどヤング率は高くなることがわかった。
このため低電流密度による電解メッキ法で、初期メッキ層43をメッキ形成していっても低いヤング率のメッキ層しか得られずばね性が低い層となってしまう。従って本発明では前記初期メッキ層43を、次にメッキ形成する主メッキ層44を、良好にメッキ形成していくための下地層として、前記Cu基板40の表面40a全体を覆うことのできる程度の薄いメッキ厚で形成する。
次に前記初期メッキ層43の上に主メッキ層44をメッキ形成する。前記主メッキ層44を、前記初期メッキ層43と同じ材質で形成し、あるいは前記主メッキ層44を、前記初期メッキ層43の材質を構成する元素のうち主体となる元素を含む材質でメッキ形成する。
例えば本実施形態では、前記初期メッキ層43と主メッキ層44を共にNiでメッキ形成してもよいし、あるいは前記初期メッキ層43をNiでメッキ形成し、一方、前記主メッキ層44をNiを主体としたNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)、または前記初期メッキ層43をNiを主体としたNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)でメッキ形成し、一方、主メッキ層44をNiでメッキ形成する等、種々の選択がある。
いずれにしても本実施形態では、前記主メッキ層44は、ばね層45として主体となるメッキ層の部分であるから、前記主メッキ層44には下層電気伝導層42や上層電気伝導層46に比べてばね性に優れた材質を使用することが必要である。
図10では、前記主メッキ層44を前記初期メッキ層43をメッキ形成したときの電流密度よりも高い電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成する。既に述べたように例えばNiメッキ層をメッキ形成する場合、従来では3A/dm2程度の電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成していたから、前記主メッキ層44もNiあるいはNiを主体とした材質でめっき形成するときは、3A/dm2よりも高い電流密度による電解メッキ法を用いてメッキ形成する。具体的には前記電流密度を3A/dm2〜30A/dm2の範囲内とすることが好ましい。またより好ましい範囲としては4A/dm2〜10A/dm2である。
このように高電流密度による電解メッキ法を用いてメッキ形成された主メッキ層44は、前記初期メッキ層43と同種の材質でメッキ形成されても、主メッキ層44内部での分子間力は強くなり緻密な膜を構成する結果、前記初期メッキ層43よりも高いヤング率を有するばね性に優れた層となる。
前記主メッキ層44のメッキ厚は、15μm〜30μm程度であることが好ましい。前記主メッキ層44と前記初期メッキ層43は同種の材質でメッキ形成されるので、前記主メッキ層44と初期メッキ層43との間にはっきりとした境界線は見えなくなる。本発明では、前記主メッキ層44と初期メッキ層43の2層でばね層45が構成される。
本発明では、図9工程で説明したように、前記初期メッキ層43の表面43aが前記下層電気伝導層42の表面42aやCu基板40の表面40aに比べて平坦化された面となっている。
このような平らな面上に、前記主メッキ層44を高電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成していくときに、面粗れした表面に前記主メッキ層44をメッキ形成していく場合に比べて水素ガスの発生が少なく、従来に比べて前記主メッキ層44の内部に気泡によるピット等の欠陥部が生じにくくなる。
次に図11に示す工程では、前記ばね層45の上にAu等でメッキ形成された上層電気伝導層46を形成する。
この実施形態では、前記下層電気伝導層42、ばね層45及び上層電気伝導層46の積層構造でスパイラル接触子20を構成する。
前記上層電気伝導層46をメッキ形成した後、前記レジスト層41をアルカリ水溶液で溶解し除去する。
図12では、スパイラル接触子20を構成する基部21となる積層メッキ間上にポリイミド等で形成された絶縁シート47を熱圧着等により貼り付け、そして前記Cu基板40をエッチング等により除去する。
この時点で、複数のスパイラル接触子20は絶縁シート47に貼り付けられた状態になっており、このようなスパイラル接触子シートを図3に示す基台11に異方性導電接着剤等を用いて貼り付ける。
本発明の最も大きな特徴点は、積層メッキ層を構成するメッキ層のうち、ばね層45となるメッキ層を初期メッキ層43と主メッキ層44との積層構造とし、前記初期メッキ層43を低電流密度による電解メッキ法で、前記主メッキ層44を高電流密度による電解メッキ法でメッキ形成した点にある。
前記ばね層45の下にはAu等で形成された下層電気伝導層42がメッキ形成されているが、前記下層電気伝導層42の表面42aは前記Cu基板40の表面40aと同様に荒れた状態にある。前記下層電気伝導層42の表面42a上に直接、高電流密度による電解メッキ法にて主メッキ層44をメッキ形成していくと、水素ガスの発生が激しく、前記主メッキ層44の内部に気泡によるピット等の欠陥部が生じやすいが、本発明では、まず低電流密度による電解メッキ法にて前記下層電気伝導層42の表面42a上に初期メッキ層43をメッキ形成し、荒れた表面を均していき、平坦化面あるいは平坦化面に近い状態に析出された前記初期メッキ層43の表面43a上に前記主メッキ層44を高電流密度による電解メッキ法にてメッキ形成していくのである。平坦化面あるいは平坦化面に近い表面43a上からメッキ形成されていく主メッキ層44のメッキ成長過程で、高い電流密度による電解メッキ法を使用しても、水素ガスの発生を極力抑えることができ、前記主メッキ層44の内部に気泡によるピット等の欠陥部は生じにくくなり、緻密で且つ均一な膜構造の主メッキ層44をメッキ形成することができる。
加えて本発明では、前記主メッキ層44のヤング率を前記初期メッキ層43や電気伝導層42,46の部分に比べて高くでき、前記主メッキ層44を特にばね性に優れた部分として機能させることができ、スパイラル接触子20全体のばね性を適切に高めることが可能になる。そして前記主メッキ層44にはピット等の欠陥部が生じていない、あるいは生じていたとしても従来よりその欠陥部の発生は極力抑えられた状態になっているので、実使用時に繰返し電子部品9の球状接触子9aとの接触によって前記スパイラル接触子20が弾性変形しても、前記スパイラル接触子20が折れてしまったりする等の損傷が生じにくく、前記スパイラル接触子20の弾性機能を良好な状態に維持しながら長い寿命を保つことができる。
本発明におけるばね層45の上下に形成された電気伝導層42,46は前記ばね層45に比べて電気伝導性に優れた部分であり、前記電子部品9の球状接触子9aとの電気的接触性や、基台11との電気的接触性を良好なものにでき、前記スパイラル接触子20の電気特性を良好なものに保つ役割を有している。
また図5ないし図11に示す各工程では、下層電気伝導層42、ばね層45及び上層電気伝導層46の積層構造でスパイラル接触子20を形成していたが、前記下層電気伝導層42を形成せず、図8工程で、前記レジスト層41の抜きパターン41a内に露出したCu基板40の表面40a上に直接、初期メッキ層43をメッキ形成しても、上記と同じ効果を奏し得る。
またスパイラル接触子20の積層メッキ構造は、下層電気伝導層42,ばね層45及び上層電気伝導層46の積層構造に限定されるものではなく、またその材質についても各メッキ層が上記した材質で形成されることが特性の向上を図る上で好ましいが、他の材質を使用することも当然可能である。
また図5ないし図11に示す各工程は、図3に示すスパイラル接触子20の製造方法を示したものであるが、前記接触子20がスパイラル形状以外の形態であってもよいことは言うまでもない。
さらに上記では、IC等の電子部品9の電気的特性を検査するための検査装置10に内臓されたスパイラル接触子20の製造方法について説明したが、異なる用途に使用されるメッキ層の形成にも本発明を適用することは可能である。
電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、 図1のA−A線における断面図を示し、電子部品が装着された状態の断面図、 本発明におけるスパイラル接触子の形状を示す拡大斜視図、 図3に示すB線から切断したスパイラル接触子の部分拡大断面図、 本発明における接触子の製造方法を示す一工程図、 図5の次に行われる一工程図、 図6の次に行われる一工程図、 図7の次に行われる一工程図、 図8の次に行われる一工程図、 図9の次に行われる一工程図、 図10の次に行われる一工程図、 図11の次に行われる一工程図、 スパイラル接触子の部分拡大斜視図、 従来のスパイラル接触子の製造方法、及びその問題点を説明するための一工程図、
符号の説明
20 スパイラル接触子
20a 接触子片
21 基部
32、42 下層電気伝導層
33、45 ばね層
34、46 上層電気伝導層
35、43 初期メッキ層
36、44 主メッキ層

Claims (11)

  1. (a) 基板の表面を面粗れ加工する工程と、
    (b) 前記基板の表面にレジスト層を形成し、前記レジスト層にメッキ層の抜きパターンを形成する工程と、
    (c) 前記抜きパターン内に、電解メッキ法を用いて低電流密度で初期メッキ層をメッキ形成する工程と、
    (d) 前記初期メッキ層上に、電解メッキ法を用いて前記(c)工程よりも高い電流密度で、前記初期メッキ層と同種の材質の主メッキ層をメッキ形成する工程と、
    (e) 前記レジスト層と前記基板とを除去する工程と、
    を有することを特徴とするメッキ層の製造方法。
  2. 前記(b)工程と前記(c)工程の間に、
    (f) 前記抜きパターン内から露出する前記基板の表面にAuメッキ層をメッキ形成する工程、
    を有し、前記(c)工程における前記初期メッキ層を、前記Auメッキ層上にメッキ形成する請求項1記載のメッキ層の製造方法。
  3. 前記(c)工程で、低電流密度を0.5A/dm2〜1A/dm2の範囲内とする請求項1または2に記載のメッキ層の製造方法。
  4. 前記(d)工程で、高電流密度を3A/dm2〜30A/dm2の範囲内とする請求項1ないし3のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  5. 前記(c)工程で形成された初期メッキ層の平均メッキ厚を0.5μm〜3μmの範囲内で形成する請求項1ないし4のいずれかに記載のメッキ層の製造方法。
  6. 前記(d)工程で形成された主メッキ層の平均メッキ厚を15μm〜30μmの範囲内で形成する請求項1ないし5のいずれかに記載のメッキ層の製造方法。
  7. 前記基板にCu基板を用いる請求項1ないし6のいずれかに記載のメッキ層の製造方法。
  8. 基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
    前記請求項1ないし7のいずれかのメッキ層の製造方法を用いて、前記接触子をメッキ形成することを特徴とする接続装置の製造方法。
  9. 前記主メッキ層を他のメッキ層の部分に比べてヤング率及び降伏点が高いばね層として形成する請求項8記載の接続装置の製造方法。
  10. 前記主メッキ層及び初期メッキ層を、NiあるいはNi−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)でメッキ形成する請求項8または9に記載の接続装置の製造方法。
  11. 前記(d)工程と(e)工程の間に、
    (g) 前記主メッキ層の上に、前記主メッキ層よりも高い電気伝導性を有する材質で形成された電気伝導層を形成する工程、
    を有する請求項8ないし10のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
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