JP2005200399A - 塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物,経口投与用塩酸タムスロシン製剤およびその製造方法 - Google Patents

塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物,経口投与用塩酸タムスロシン製剤およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 溶出率の均一な塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明に係る塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物は,(a)コア(core)300〜1000重量部と,(b)塩酸タムスロシン1重量部と,メタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部と,アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部を含む1次放出調節層と,(c)エチルセルロース,オイドラギットL100およびオイドラギットS100からなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を含む2次放出調節層とを含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は,溶出率の均一な塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物,経口投与用塩酸タムスロシン製剤およびその製造方法に関する。
塩酸タムスロシンの化学名は,(−)−(R)−5−[2−[[2−(o−エトキシフェノキシ)エチル]アミノ]プロピル]−2−メトキシベンゼンスルホンアミド塩酸であり,分子式はC2028S・HClである。タムスロシンは,アドレナリンα1A受容体の遮断作用をもつことが知られており,特にその塩酸塩(塩酸タムスロシン)は,尿道および前立腺部のα1受容体の遮断作用をもっており,尿道内圧曲線の前立腺部圧を低下させるので,前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する薬剤として広く使用されている。
塩酸タムスロシンの徐放性製剤に関する先行技術として,大韓民国特許第1993−0007245号明細書では,生理学的活性物質と単位形成物との混合物に放出調節剤を加えて生成された混合物を顆粒化して収得した顆粒化生成物からなる,徐放性個別単位または複数単位製剤の製造方法について述べてある。上記特許では,単位形成物質として結晶性セルロースを使用することにより,顆粒の強度を高めて胃腸管内でほとんど崩壊されないようにしている。
大韓民国特許第1993−0007245号明細書
しかしながら,上記特許に記載された方法は,顆粒化時に希望する粒子サイズを調節することが困難であるため,上記特許で述べるように収得した顆粒が0.1mm〜1.5mmの広い粒度分布をもつようになる。このように,粒度分布が不均一になることにより,溶出率が不均一になるという問題,あるいは,一定サイズの顆粒のみを使用する際に原料の利用率が低下するという問題がある。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたものであり,その目的は,製造が容易で製造時間が短縮できる上に希望する粒子サイズでの製造が可能で,収得した粒子の粒度分布が均一で溶出率の偏差が少ない,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物,経口投与用塩酸タムスロシン製剤およびその製造方法を提供することにある。
また,本発明の別の目的は,薬物の放出を1次放出調節層と2次放出調節層とを通じて二度にわたって調節することにより,希望する形態に放出を多様に調節できる,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物,経口投与用塩酸タムスロシン製剤およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,(a)コア(core)300〜1000重量部と,(b)塩酸タムスロシン1重量部と,メタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部と,アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部とを含む1次放出調節層と,(c)エチルセルロース,オイドラギットL100およびオイドラギットS100からなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を含む2次放出調節層とを含む,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物が提供される。
ここで,メタクリル酸−エチルアクリルコポリマーとしては,たとえば,オイドラギットL30D55を使用することができ,エチルセルロースとしては,たとえば,シュリリーズを使用することができ,ポリ酢酸ビニルとしては,たとえば,コリコートSR30Dを使用することができる。
また,1次放出調節層および2次放出調節層は,薬剤学的に許容可能な可塑剤をさらに含んでいてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,上述した塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物に,薬剤学的に許容可能な通常の賦形剤または補助剤を添加して,通常の薬剤学的な方法により製剤化されることを特徴とする,経口投与用塩酸タムスロシン製剤が提供される。
上記経口投与用塩酸タムスロシン製剤は,たとえば,カプセル剤の剤形を有していてもよい。
上記課題を解決するために,本発明のまた別の観点によれば,(a)(i)アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部を純水に溶解させ,(ii)上記(i)の溶解液にメタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部を加えて混合液を作り,(iii)塩酸タムスロシン1重量部を純水に溶解させた後にこれを上記(ii)の混合液と攪拌しながら混合して,内核コーティング液を製造する段階と,(b)コア300〜1000重量部を流動層造粒機に入れて,上記(a)段階で得た内核コーティング液を前記コアに噴霧コーティングする,内核の製造段階と,(c)オイドラギットS100,オイドラギットL100およびエチルセルロースからなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を,塩化メチレン/エタノール混合液に溶解させた後にこれを上記(b)段階で製造された内核に噴霧コーティングする,2次コーティング段階とを含む塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物の製造方法が提供される。
また,上記(a)段階では,(i)の溶解液に1次放出調節剤と共に可塑剤5〜20重量部を加え,上記(c)段階では,2次放出調節剤に可塑剤1〜4重量部を加えて共に塩化メチレン/エタノール混合液に溶解させてもよい。
本発明による塩酸タムスロシン徐放性ペレットは,既存のマトリックス型徐放性顆粒に比べて製造が簡単でありながらも,収得された粒子の粒度分布および溶出率が均一である。のみならず,本発明の塩酸タムスロシン徐放性ペレットは,再現性に優れているため,それを用いた経口投与用塩酸タムスロシン製剤においては,製造が容易な上に,製造時間が短縮され,希望する粒子サイズも簡単に調節でき,特に1次および2次の二度にわたって薬物の放出を調節するので,1次,2次放出調節層の組成比を変化させて胃と腸での溶出率を希望する形態に多様に調節することができる。
以下,本発明の好ましい実施形態を,添付図面および表を参照しながら詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態では,(a)コア(core)300〜1000重量部と,(b)塩酸タムスロシン1重量部と,メタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部と,アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部とを含む1次放出調節層と,(c)エチルセルロース,オイドラギットL100およびオイドラギットS100からなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を含む2次放出調節層とを含む,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物が提供される。
上記コアとしては,公知の通常のコア物質である粒状白糖(sugar spheres),砂糖,Di−tab(商標,Rhodia社製),VIVAPUR(商標,JRS社製)などが使用できる。本実施形態において,“コア”は特に限定しない限り公知のコア物質を包括する意味を持つ。また,特に限定するものではないが,本実施形態ではコアとして粒状白糖を使用することが望ましい。
本実施形態のペレット組成物のうち1次放出調節層は,薬物と1次放出調節剤が混合された形態でコアを包み,薬物の放出を1次的に調節するようになる。本組成物のうち1次放出調節剤としては,水不溶性高分子物質のうちオイドラギットL30D55(Eudragit L30 D55:商標,Methacrylic acid−ethyl acrylate Copolymer(1:1) Dispersion 30 per cent,Rohm社製),シュリリーズ(Surelease:商標,水分散エチルセルロース,Colorcon社製)またはコリコートSR30D(Kollicoat SR 30D:商標,ポリ酢酸ビニル水分散液,BASF社製)が使用できる。本組成物の1次放出調節剤としては,オイドラギットL30D55を使用することが望ましい。
放出補助剤としては,アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より少なくとも1種類以上を選択することができ,特にアルギン酸塩を使用することが望ましい。
2次放出調節層は,1次放出調節層を包んで,1次放出層に続き薬物の放出を2次的に調節する。2次放出調節層に含まれる2次放出調節剤としては,エチルセルロース,オイドラギットL100またはオイドラギットS100が使用でき,特に限定するものではないが,エチルセルロースを使用することが望ましい。
また,上記ペレット組成物の1次放出調節層と2次放出調節層には,薬剤学的に許容可能な可塑剤をさらに含むこともできる。可塑剤は公知の通常の可塑剤のうち適宜な物性をもつものを選択して使用する。特に限定するものではないが,本実施形態では可塑剤として,たとえばクエン酸トリエチル,ポリエチレングリコール6000などが使用可能である。
なお,本実施形態では,上記塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物に薬剤学的に許容可能な通常の賦形剤または補助剤を添加して,通常の薬剤学的な方法にて製剤化した,経口投与用塩酸タムスロシン製剤が提供される。本実施形態の経口投与用塩酸タムスロシン製剤は,特にカプセル剤の剤形を有することができる。
さらに,本実施形態は,(a)(i)アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部を純水に溶解させ,(ii)上記(i)の溶解液にメタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部を加えて混合液を作り,(iii)塩酸タムスロシン1重量部を純水に溶解させた後にこれを上記(ii)の混合液と攪拌しながら混合して,内核コーティング液を製造する段階と,(b)コア300〜1000重量部を流動層造粒機に入れて上記(a)段階で得た内核コーティング液を上記コアに噴霧コーティングする,内核の製造段階と,(c)オイドラギットS100,オイドラギットL100およびエチルセルロースからなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を,塩化メチレン/エタノール混合液に溶解させた後にこれを上記(b)段階で製造された内核に噴霧コーティングする,2次コーティング段階とを含む,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物の製造方法を提供する。
上記1次放出調節層と2次放出調節層に,可塑剤を付加的に添加することもできるが,上記可塑剤は,(a)段階では1次放出調節剤と共に上記(i)で得た溶解液に加えることもでき,上記(c)段階では2次放出調節剤に加えることもできる。
本実施形態の徐放性ペレット組成物は,収得された粒子の粒度分布が均一なため,各粒子の溶出率偏差が小さい。かつ,本実施形態の徐放性ペレット組成物は,1次放出調節層と2次放出調節層を通じて薬物の放出が二度にわたって調節されるので,希望する形態で放出を多様に調節することができ,特に1次放出調節層と2次放出調節層の組成比を変化させることにより,胃と腸での溶出率を必要に応じて調節することができる。
以下,実施例および実験例を通じて本発明をより詳細に説明するが,下記の実施例は,本発明の理解を容易にするためのものであって,本発明が下記の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>〜<実施例3>
下記の表1に示したような組成で,本実施形態による塩酸タムスロシン徐放性ペレットの内核を製造した。
Figure 2005200399
(1)まず,アルギン酸ナトリウム0.875gを純水250mLに溶解させた後,(2)実施例1では放出調節剤としてオイドラギットL30D−55 200gを,実施例2ではシュリリーズ200gを,実施例3ではコリコートSR30D 200gをそれぞれクエン酸トリエチルエステル(triethyl citrate)6.05gと共に上記(1)に加えて混合液を作り,(3)別途に塩酸タムスロシン0.5gを純水200mLに溶解させた後にこれを上記(2)の混合液に攪拌しながら混合して内核コーティング液を製造し,(4)コアとして粒状白糖(sugar spheres)337.375gを流動層造粒機(Glatt)に入れた後,上記(3)で用意された内核コーティング液を上記コアに噴霧してコーティングした。
<実施例4>
下記の表2に示したような組成で,本実施形態による塩酸タムスロシン徐放性ペレットの内核を製造した。
Figure 2005200399
内核の製造時,可塑剤としてクエン酸トリエチルエステルの代わりにポリエチレングリコール6000 6.05gを使用すること以外は,上記実施例1と同様の方法により製造した。
<実施例5>〜<実施例6>
下記の表3に示したような組成で,本実施形態による塩酸タムスロシン徐放性ペレット組成物を製造した。
Figure 2005200399
実施例5では,上記実施例1と同様の方法で内核を製造した後,エチルセルロース3.85gおよびポリエチレングリコール6000 1.35gをエタノール/塩化メチレン(1:1)混合液400mLに溶解させた後に,これを上記内核に噴霧コーティングして,本実施形態の徐放性ペレット組成物を作った。
実施例6では,エチルセルロースの代わりにオイドラギットL100 3.85gを使用すること以外は,上記実施例5と同様の方法により徐放性パレット組成物を製造した。
<比較例1>
市販されている公知の塩酸タムスロシン徐放性ペレットの製造方法(大韓民国特許第1993−0007245号明細書)にしたがって,下記の表4のような組成で徐放性ペレットを製造した。
Figure 2005200399
(1)5gの塩酸タムスロシンと470gの結晶性セルロースを十分に混合させた後,(2)83.3g(固体成分で25g)のオイドラギットL30D55と500gの水を混合したものを前記(1)の混合物に加え,(3)高速混合機にて顆粒化した。
<実験例1>
(粒度測定および溶出率測定)
実施例5と比較例1で製造した塩酸タムスロシン徐放性ペレットの粒度と溶出率を比較測定した。粒度は,標準ふるいを使用して,各メッシュサイズ毎に残留物の質量を測定して,全体量で割って分布を測定した。生体外(in vitro)溶出試験は,塩酸タムスロシン0.2mgに相当するペレットを3号カプセルに充填して,大韓薬典一般試験法中の溶出試験第2法に準じて行った。ただし,回転数は50rpmにして,試験液は崩壊試験法第1液500mLを使用し,溶出試験の開始2時間後に溶出液10mLを採取して,高速液体クロマトグラフ法により試験した。
Figure 2005200399
実施例5と比較例1の粒度を比較すると,実施例5は粒度分布が0.51mm〜0.70mmに集中した反面,比較例1は0.10mm〜0.90mmと不均一な粒度分布を示すことが確認できる。なお,溶出率も実施例5では粒度別溶出率偏差が3%である反面,比較例1では最大61%で最小7%であった。
<実験例2>
(生体外溶出率測定)
実施例1〜実施例6で製造した塩酸タムスロシン徐放性ペレットの生体外(in vitro)溶出試験を実施した。生体外溶出試験は,塩酸タムスロシン0.2mgに相当するペレットを3号カプセルに充填して,大韓薬典一般試験法中の溶出試験第2法に準じて試験した。ただし,回転数は100rpmにし,試験液は崩壊試験法第1液500mLに使用時に調剤したポリソルベート80溶液(3→200)1mLを正確に加えたものを使用し,溶出試験の開始2時間後に溶出液10mLを採取して,直ちに試験液を37±0.5℃,pH7.2のリン酸塩緩衝液500mLに変えて引き続き試験して,溶出試験開始3時間後に溶出液10mLを採取して,直ちに37±0.5℃,pH7.2のリン酸塩緩衝液10mLを溶出槽に加えて引き続き試験して,溶出試験開始5時間後に溶出液10mLを採取した。上記採取した溶出液を高速液体クロマトグラフ法により分析した。その結果は下記の表6に示した通りであり,これを図1にグラフとして示した。
Figure 2005200399
実施例1〜実施例4で生成した組成物は,1次放出調節のみが行われる内核であって,溶出率がpH1.2からpH7.2に移動しながら急激に増加した。これは,組成物に含有されている放出調節剤が,アルカリ溶液で放出活動を促進したからである。1次放出調節に続き2次放出調節が行われる,実施例5〜実施例6で生成した組成物では,pH1.2で溶出率が15%程度低くなり,pH7.2では30%程度低くなった。すなわち,2次放出調節剤の量を減らすとpH1.2とpH7.2で均一な徐放性ペレットを得ることができ,逆に量を増やすと腸での溶出が増加する徐放性ペレットを得ることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明してきたが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
溶出率測定の実験結果を示すグラフ図である。

Claims (6)

  1. (a)コア300〜1000重量部と;
    (b)塩酸タムスロシン1重量部と,メタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部と,アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部とを含む1次放出調節層と;
    (c)エチルセルロース,オイドラギットL100およびオイドラギットS100からなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を含む2次放出調節層と;
    を含むことを特徴とする,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物。
  2. 前記1次放出調節層および前記2次放出調節層は,可塑剤をさらに含むことを特徴とする,請求項1に記載の塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の組成物に,賦形剤または補助剤を添加して製剤化されることを特徴とする,経口投与用塩酸タムスロシン製剤。
  4. カプセル剤の剤形を有することを特徴とする,請求項3に記載の経口投与用塩酸タムスロシン製剤。
  5. (a)(i)アルギン酸塩,微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択された少なくとも1種類以上の放出補助剤0.5〜3重量部を純水に溶解させ,(ii)前記(i)の溶解液にメタクリル酸−エチルアクリルコポリマー,エチルセルロースおよびポリ酢酸ビニルからなる群より選択された1次放出調節剤200〜600重量部を加えて混合液を作り,(iii)塩酸タムスロシン1重量部を純水に溶解させた後にこれを前記(ii)の混合液と攪拌しながら混合して,内核コーティング液を製造する段階と;
    (b)コア300〜1000重量部を流動層造粒機に入れて,前記(a)段階で得た内核コーティング液を前記コアに噴霧コーティングする,内核の製造段階と;
    (c)オイドラギットS100,オイドラギットL100およびエチルセルロースからなる群より選択された2次放出調節剤1〜10重量部を,塩化メチレン/エタノール混合液に溶解させた後にこれを前記(b)段階で製造された内核に噴霧コーティングする,2次コーティング段階と;
    を含むことを特徴とする,塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物の製造方法。
  6. 前記(a)段階では,(i)の溶解液に1次放出調節剤と共に可塑剤5〜20重量部を加え,前記(c)段階では,2次放出調節剤に可塑剤1〜4重量部を加えて共に塩化メチレン/エタノール混合液に溶解させることを特徴とする,請求項5に記載の塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物の製造方法。
JP2004248420A 2004-01-14 2004-08-27 塩酸タムスロシンの経口投与用徐放性ペレット組成物,経口投与用塩酸タムスロシン製剤およびその製造方法 Pending JP2005200399A (ja)

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