JP2005199962A - 緩衝機能を有する索道装置 - Google Patents
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Abstract
【要 約】
【課 題】 搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した際の衝撃により脱索してしまうことが防止可能な緩衝機能を有する索道装置を提供する。
【解決手段】 支柱に懸架されたロープにより搬器を牽引するための索道装置であって、支柱の所定高さ箇所に、搬器が支柱に接近した際に接触する緩衝装置が設けられている。
【選択図】 図1
【課 題】 搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した際の衝撃により脱索してしまうことが防止可能な緩衝機能を有する索道装置を提供する。
【解決手段】 支柱に懸架されたロープにより搬器を牽引するための索道装置であって、支柱の所定高さ箇所に、搬器が支柱に接近した際に接触する緩衝装置が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、緩衝機能を有する索道装置に関し、特に搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した際の衝撃により脱索してしまうことを防止可能な緩衝機能を有する索道装置に関する。
ロープウエイやゴンドラリフトなどは、支柱に懸架されたロープにより搬器を牽引し、客や搬送物を搬送するための索道装置として知られている。このような索道装置には、搬器が空中を移動するため、客や搬送物を安全に搬送するための各種安全装置が設けられている。例えば、客を搬送する索道装置には、握索装置が正常にロープを掴んでいるか、否かを検出する握索状態検出器などが備えられている。
また、索道の暴走による人身事故防止装置を備えた索道装置が知られている(特許文献1)。人身事故防止装置を備えた索道装置は、搬送物を搬送する搬器が暴走した時、空中に安全ネットを張って搬器の衝撃を緩衝する装置である。
特開昭56−149255号公報
従来の索道装置においては、搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した場合、衝撃により脱索して索道装置が停止しまう恐れがある。
また、特許文献1に記載の人身事故防止装置を備えた索道装置は、搬器が暴走した時に使用する緩衝装置であって、搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した際の衝撃により脱索してしまうことに関して考慮されていない。このため、搬送経路途中の支柱に搬器が衝突して脱索した場合、その復帰に多大の労力と時間がかかるという問題が生じる。
本発明は、係る問題を解消し、搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した際の衝撃により脱索してしまうことを防止可能な緩衝機能を有する索道装置を提供することを目的とする。
本発明に係る索道装置は、支柱に懸架されたロープにより搬器を牽引するための索道装置であって、前記支柱の所定高さ箇所に、前記搬器が前記支柱に接近した際に接触する緩衝装置が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る索道装置は、前記緩衝装置が、円弧状に形成された搬器ガイドを有し、該搬器ガイドは、前記支柱を囲うように配置され、ダンパを介して前記支柱に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、搬器が支柱を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱構造物などに衝突した際の人又は搬器にあたえる衝撃を緩和することができ、脱索してしまうことが防止可能である。
以下、本発明を山麓駅と山頂駅との間に少なくとも一基の支柱を有する索道装置に適用した場合について図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る緩衝装置を設けた索道装置の支柱2を示す正面図であり、図2は、図1の支柱2を示す右側面図である。また、図3は、客を搬送する搬器1’の握索装置6を示す正面図である。
図1において、客を搬送する途中の搬器1、1’は、支柱2に懸架されたロープ7により牽引され、空中を移動している。図1中、支柱2を挟んで左側の搬器1’は、山頂駅から山麓駅に向かって客を搬送する途中であり、支柱2を挟んで右側の搬器1は、山麓駅から山頂駅に向かって客を搬送する途中である。客を搬送する途中の搬器のうち、支柱2を挟んで一側の搬器1を牽引するロープ7の牽引方向は、図2中、矢印9で示す方向とされ、支柱2を挟んで他側の搬器1’を牽引するロープ7の牽引方向は、矢印9と反対方向とされている。実施の形態に係る索道装置では、ロープ7は、客が乗り降りする索道装置の山麓駅と山頂駅の間の空中にループ状に張設されている。
上述したように本発明を適用した実施の形態に係る索道装置は、客を搬送する搬器1、1’に客を乗せて、支柱2を挟んで支柱2の両側に懸架されたロープ7により搬器1、1’を牽引し、客を搬送する索道装置とされている。
客を搬送する搬器1、1’は、箱体4と、箱体4を吊り下げる吊り下げ具5と、吊り下げ具5に連結された握索装置6を備え、握索装置6は、空中に張設されたロープ7を握索している。また、ロープ7により牽引される搬器1、1’の箱体4には、図1、図2に示した如く、前面窓4Aと、後面窓4Bと、開閉扉4C、側面4Dに取り付けた窓が設けられている。図2中、符合8は、溝付き索輪を示す。
図示した溝付き索輪8は、山頂駅に向かう途中の搬器1を牽引するロープ7を案内する車輪で、回転自在に支柱2に軸支されている。図2には、図示されていないが、山麓駅に向かう途中の搬器1’を牽引するロープ7を案内する溝付き索輪は支柱2を挟んで反対側に溝付き索輪8と同様、ロープ7のこう配に合う様に支柱2に軸支されている。搬器1’を牽引するロープ7を案内する溝付き索輪を以下、溝付き索輪8’と記載する。
搬器1、1’を牽引するロープ7を案内する溝付き索輪8、8’は、支柱2を挟んで牽引方向9と直角な方向の両側にロープ7の牽引方向9に沿って複数個、支柱2に対して山頂側、山麓側に同数個となるように配置されている。なお、図1には、上述した溝付き索輪8、8’の図示を省略したが、牽引方向9に沿って配置される複数個の溝付き索輪8、8’は、支柱2の水平部材12の両端にロープ7のこう配に合う様に取り付けられている。
この場合、支柱2は、適宜な断面寸法の2種類の鋼管を用い、適宜な長さに切断加工した後、端部で接合して所望の高さとされている。また、図2で、図面右方向が山頂側、図面左方向が山麓側とされ、ロープ7の牽引方向9に沿って配置される複数個の溝付き索輪8、8’の回転中心を結ぶ曲線は、山頂側、山麓側に配置される支柱との間の位置によって対応される。図1、図2中、符合10は、支柱2が立設されている地面を示し、符合3Aは、支柱2に設けた緩衝装置の搬器ガイドを示す。
本発明の実施の形態に係る索道装置においては、上述した支柱2の所定高さ箇所に、客を搬送する搬器1、1’が支柱2に接近した際に接触する緩衝装置が設けられている。緩衝装置は、符合3Aで示す搬器ガイドと、搬器ガイド3Aを支柱2に取り付けるダンパ3Bを有する。例えば、図4、図5に示すように、搬器ガイド3Aが支柱2を囲うように配置され、ダンパ3Bを介して支柱2に取り付けられているのが好ましい。
搬器ガイド3Aとしては、例えば矩形の板材を用い、長手方向に曲げて円弧状に成形し、その長手方向を搬器1、1’が支柱2を通過するときの進行方向に一致させて、ダンパ3Bを介して支柱2に取り付けたものとすることができる。搬器ガイド3Aの材料は、例えば、樹脂製のライニングが施された所定厚、所定長さの鋼板を用いることができる。ダンパ3Bとしては、油圧、エア圧、ゴムまたはばねなどを用いたものとすることができる。
このような実施の形態に係る索道装置は、搬器1、1’が支柱2を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱2に接近した場合、支柱2に取り付けられている緩衝装置の搬器ガイド3Aと接触して、緩衝装置のダンパ3Bにより定員数の客を乗せた搬器1、1’の揺動エネルギが吸収される。その結果、搬器が当該支柱2や他の支柱を通過する際に、搬器1を索引するロープ7が溝付き索輪8から外れてしまうことを防止可能である。
上述した本発明の実施の形態に係る索道装置における緩衝装置の作用を図4、図5によりさらに詳細に説明する。
図4は、上述した本発明の実施の形態に係る緩衝装置を説明する横断面図であり、図5は、図4のX−X断面図である。図4、図5において、実線で示す搬器1は、搬器1の揺動が小さい場合の支柱2に対する通過位置を示し、2点鎖線で示す搬器は、搬器1が支柱を通過する際に、何らかの原因により搬器が大きく揺動した場合の支柱2に対する通過位置を示す。図4中、矢印11は、牽引方向9に対して直角な方向、すなわち、搬器1の揺動方向を示す。符合2Aは、支柱2の中心を示す。ここで、支柱2に対して反対側を通過する搬器1’の説明は省略する。
このように本発明の実施の形態に係る索道装置では、搬器1、1’が支柱2を通過する際に何らかの原因により搬器が支柱2に接近した場合、支柱2に取り付けられている緩衝装置と接触して、搬器1、1’の揺動エネルギが吸収されるため、従来のように搬器1、1’が支柱2に衝突した際の衝撃により脱索してしまうことが防止可能であり、索道装置の運転を継続することができる。
なお、ダンパ3Bに代えて、支持部材を用い、支持部材により搬器ガイド3Aを支柱2に取り付けることもできる。この場合、搬器ガイド3Aにより搬器1、1’の揺動エネルギが主に吸収される。支持部材としては、鋼材を用いることができる。支柱2の構造は鋼管を用いたり、支柱部材を組み合せて造る場合もある。また本発明は、客を搬送する索道装置に限定されず、物品を搬送する索道装置に適用することができる。
1、1’ 搬器
2 支柱
3A 搬器ガイド
3B ダンパ
4 箱体
4A 前面窓
4B 後面窓
4C 開閉扉
4D 側面窓
5 吊り下げ具
6 握索装置
7 ロープ
8 溝付き索輪
9 牽引方向
10 地面
11 牽引方向9に対して直角な方向(揺動方向)
12 水平部材
2 支柱
3A 搬器ガイド
3B ダンパ
4 箱体
4A 前面窓
4B 後面窓
4C 開閉扉
4D 側面窓
5 吊り下げ具
6 握索装置
7 ロープ
8 溝付き索輪
9 牽引方向
10 地面
11 牽引方向9に対して直角な方向(揺動方向)
12 水平部材
Claims (2)
- 支柱に懸架されたロープにより搬器を牽引するための索道装置であって、前記支柱の所定高さ箇所に、前記搬器が前記支柱に接近した際に接触する緩衝装置が設けられていることを特徴とする索道装置。
- 前記緩衝装置は、円弧状に形成された搬器ガイドを有し、該搬器ガイドは、前記支柱を囲うように配置され、ダンパを介して前記支柱に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の索道装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010773A JP2005199962A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 緩衝機能を有する索道装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004010773A JP2005199962A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 緩衝機能を有する索道装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005199962A true JP2005199962A (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=34823404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004010773A Pending JP2005199962A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | 緩衝機能を有する索道装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005199962A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2481213C2 (ru) * | 2008-12-08 | 2013-05-10 | Иннова Патент Гмбх | Устройство для перевозок по канатной дороге, оборудованное средствами амортизации |
JP2014083821A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | 脆性材料基板の分断方法並びに分断装置 |
-
2004
- 2004-01-19 JP JP2004010773A patent/JP2005199962A/ja active Pending
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JP2014083821A (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-12 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd | 脆性材料基板の分断方法並びに分断装置 |
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