JP2005196947A - 光ディスク装置、光ディスク方法および半導体集積回路 - Google Patents

光ディスク装置、光ディスク方法および半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 安定したトラッキング制御を行いながら再生信号品質が最良となる光ビームおよび球面収差量の調整を行うこと。
【解決手段】 光ディスク装置は、制御手段を含む。制御手段は、トラッキング制御がオフ状態にある間に、光ビームの収束位置を変更するように収束位置変更手段を制御し、かつ、球面収差量を変更するように球面収差量変更手段を制御することにより、トラッキングエラー信号の振幅が所定の値より大きくなる複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量を探索する第1の探索を実行する。制御手段は、トラッキング制御がオン状態である間に、第1の探索において得られた複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量の中から、再生信号品質指標が実質的に最良となる1組の光ビームの収束位置および球面収差量を決定する第2の探索を実行する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ビームの収束位置および球面収差を精度よく調整することにより、光ディスクに対して高密度な記録または再生を行うことを可能にする光ディスク装置および方法並びに半導体集積回路に関する。
光ディスクの記録密度を高める手段として、光ディスクの情報面に形成される光ビームのスポットを小さくする方法がある。光ピックアップから照射される光ビームの開口数を大きくし、照射される光の波長を短くすることによって、光ディスクの情報面に形成される光ビームのスポットを小さくすることができる。
しかしながら、光ピックアップから照射される光ビームの開口数を大きくし、照射される光の波長を短くすると、光ディスクに形成された保護層の厚みの誤差に起因して生じる球面収差量が急激に増大する。従って、球面収差量を補正する手段を設けることが不可欠になる。
図14aおよび図14bは、球面収差を説明するための図である。
図14aは、光ディスクの表面から情報面までの厚みが最適であり、情報面において球面収差が発生しない状態を示す。
フォーカス制御が動作している状態で、レーザ光源から発光された光ビームは、光ディスク13の保護層14にて屈折する。その結果、光ビームの外周部は焦点Bに集光し、光ビームの内周部は焦点Cに集光する。位置Aは、焦点Bと焦点Cを結ぶ直線上かつ情報面15上に存在する。光ディスク13の情報面15において球面収差が発生していないので光ビームの外周部の焦点Bと光ビームの内周部の焦点Cとは共に位置Aと一致する。すなわち、位置Aからの等距離面と光ビームの波面とが一致する。
図14bは、光ディスクの表面から情報面までの厚みが薄く、情報面において球面収差が発生している状態を示す。
光ディスクの表面から情報面までの厚み(すなわち、保護層14の厚み)が薄くなると球面収差の影響が大きくなる。焦点Bと焦点Cとが離間し、光ビームを収束させるべき情報面15の位置Aに対して、2つの焦点B、Cが共にデフォーカス状態となる。ただし、光ビームの外周部と光ビームの内周部とを分けることなくFE信号を生成し、そのFE信号がほぼ0になるようにフォーカス制御が動作しているため、位置Aは情報面15に一致している。光ビームの波面は、位置Aからの等距離面と一致しない。
図14bにおいて、実線は、球面収差が発生している状態における光ビームの内周部および外周部を示し、破線は、球面収差が発生しない状態における光ビームの内周部および外周部を示す。
また、光ディスクの表面から情報面までの厚みが図14aに示される厚みより大きくなった場合にも、図14bに示される場合と同様に焦点Bと焦点Cとが離間し、光ビームを収束されるべき情報面15の位置Aに対して、2つの焦点B、Cが共にデフォーカス状態となる。
このように、光ビームの外周部の焦点Bと光ビームの内周部の焦点Cとが離間する現象を「球面収差」と言い、その量を球面収差量、もしくは、球面収差発生量という。
図8は、特許文献1に記載の従来の光ビームの収束位置および球面収差量の調整方法の手順を示す。
フォーカス制御、トラッキング制御およびディスクモータサーボを含むサーボ制御が開始(ON)される(ステップS31)。次に、光ビームの収束位置および球面収差量を補正するための多次元の探索ルーチン(ステップS32)が実行される。マイクロコンピュータの制御の下、フォーカス外乱信号に応じて対物レンズの焦点位置が揺動(ウォブリング)される。また、これと並行して球面収差補正外乱信号が球面収差補正駆動回路に供給され、球面収差補正量が揺動される。かかる探索は、図9に示すように多次元(例えば、2次元8方向)で行われ、RF信号のエンベロープ信号が増大する方向に光ビームの集束位置と球面収差補正量とを順次調整していく。
特開2002−342952号公報(第4−6頁、図1) 特開2003−141823号公報(第10頁)
ところが、光ビームの集束位置と球面収差量とを調整する過程において、トラッキングエラー信号(TE信号)の振幅が急激に低下し、その結果、トラッキング制御が不安定になる場合が生じる。
図10は、光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のエンベロープ信号の特性を示す。図10において、横軸は、光ビームの集束位置を示し、縦軸は、光ディスクの情報面上に形成される光ビームのスポットの球面収差量を示す。同心円状に描かれた複数の楕円を含む等高線マップによってエンベロープ信号の値が示されている。各楕円の線上においてエンベロープ信号の値は等しくなっており、各楕円の中心へ近づけば近づくほどエンベロープ信号の値は大きくなってゆく。従って、各楕円の中心においてエンベロープ信号の値は最大になる。
図2bは、光ビームの収束位置と球面収差量とに対するTE信号の振幅特性を示す。図2bにおいて、横軸および縦軸は図10におけるそれらと同一である。同心円状に描かれた複数の楕円を含む等高線マップによってTE信号の振幅のレベルが示されている。各楕円の線上においてTE振幅のレベルは等しくなっており、各楕円の中心へ近づけば近づくほどTE信号の振幅は大きくなってゆく。従って、各楕円の中心においてTE信号の振幅のレベルは最大になる。
上述した従来の方法では、RF信号のエンベロープ信号が最大になるように光ビームの集束位置と球面収差とを調整する過程において、トラッキング制御が不安定になり調整が失敗することがある。
例えば、図2bに示される点Aから探索が開始された場合や、その探索の途中で点Aの状態になった場合には、TE信号の振幅が極端に低くなり、トラッキング制御系のゲインが低下する。したがって、制御残差が増大し、または、トラッキング制御系が発振する場合が生じる。
本発明は、安定したトラッキング制御を行いながら再生信号品質が最良となる光ビームおよび球面収差量の調整を行うことが可能な光ディスク装置および方法並びに半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明の光ディスク装置は、光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、前記光ビームのスポットと前記光ディスクの情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、前記トラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー信号に応じてトラッキング制御を実行するトラッキング制御手段と、前記光ディスクの情報面からの再生信号の品質を示す再生信号品質指標を生成する再生信号品質指標生成手段と、前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段と前記トラッキング制御手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記トラッキング制御のオン/オフ状態を切り換えるように動作可能であり、前記制御手段は、前記トラッキング制御がオフ状態にある間に、前記光ビームの収束位置を変更するように前記収束位置変更手段を制御し、かつ、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値より大きくなる複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量を探索する第1の探索を実行し、前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記第1の探索において得られた前記複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量の中から、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる1組の光ビームの収束位置および球面収差量を選択する第2の探索を実行し、これにより、上記目的が達成される。
本発明の光ディスク装置は、光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、前記光ビームのスポットと前記光ディスクの情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、前記トラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー信号に応じてトラッキング制御を実行するトラッキング制御手段と、前記光ディスクの情報面からの再生信号の品質を示す再生信号品質指標を生成する再生信号品質指標生成手段と、前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段と前記トラッキング制御手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記光ビームの収束位置を所定値に固定した状態で前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる球面収差を決定し、これにより、上記目的が達成される。
本発明の光ディスク装置は、光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記光ディスクの情報面のユーザ領域に対する記録または再生が可能になった後に、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御し、これにより、上記目的が達成される。
本発明によれば、トラッキング制御がオフ状態にある間に2次元での第1の探索を実行し、その後、トラッキング制御がオン状態にある間に2次元での第2の探索を実行することにより(2次元探索×2段階探索)、安定したトラッキング制御を行いながら再生信号品質が最良となる光ビームの集束位置および球面収差量の調整を行うことが可能になる。
第1の探索において、トラッキングエラー信号の振幅特性の稜線を探索してもよく、この場合、その稜線を高精度に求めることができる。
また、その稜線が、再生信号品質指標が最良となる点からずれている場合でも、再生信号品質指標が最良となるように光ビームの集束位置を調整することができる。
さらに、その稜線が、再生信号品質指標が最良となる球面収差量からずれている場合でも、再生信号品質指標が最良となるように球面収差量を調整することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の光ディスク装置の構成を示す。光ディスク装置は、光ディスク13に情報を記録し、または、光ディスク13に記録された情報を再生する。
光ピックアップ4に設けられたレーザ光源(図示しない)から出射された光ビームは平行光ビームにされる。平行光ビームは、球面収差補正素子25を通過し、対物レンズ1によって光ディスク13に収束される。光ディスク13からの反射光は、対物レンズ1を通過し、受光部3によって検出される。また、光ディスク13の回転は、ディスクモータ12によって駆動される。
受光部3は、光ディスク13からの反射光を電気信号に変換する。受光部3の出力は、フォーカスエラー生成器5とトラッキングエラー生成器17とRF信号生成器10とに供給される。
フォーカスエラー生成器5は、受光部3の出力に基づいて、光ディスク13に照射された光ビームの収束位置と光ディスク13の情報面との間の位置ずれを示すフォーカスエラーを検出し、そのフォーカスエラーを示すフォーカスエラー信号(以下、FE信号という)を生成する。FE信号は、例えば、一般に非点収差法と呼ばれるフォーカスエラー検出方式によって生成することができる。
トラッキングエラー生成器17は、受光部3の出力に基づいて、光ディスク13の情報面上に形成される光ビームのスポットと光ディスク13の情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、そのトラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号(以下、TE信号という)を生成する。TE信号は、例えば、一般にプッシュプル法と呼ばれるトラッキングエラー検出方式によって生成することができる。
RF信号生成器10は、受光部3の出力に基づいて、RF信号を生成する。RF信号は、信号品質評価器40とデータ再生回路28とに供給される。
FE信号およびTE信号は、制御部6に供給され、位相補償等がなされる。
アクチュエータ駆動回路7は、制御部6からの制御信号に応じて、光ピックアップ4に設けられた対物レンズアクチュエータ18に駆動信号を供給することにより、対物レンズアクチュエータ18を駆動する。
対物レンズアクチュエータ18は、アクチュエータ駆動回路7からの駆動信号に応じて、対物レンズ1を駆動する。
このように、制御部6は、FE信号に応じて、対物レンズアクチュエータ18を駆動するアクチュエータ駆動回路7を制御することにより、フォーカス制御のためのサーボループを形成するとともに、TE信号に応じて、対物レンズアクチュエータ18を駆動するアクチュエータ駆動回路7を制御することにより、トラッキング制御のためのサーボループを形成する。このようにして、サーボ制御が実行される。
ビームエキスパンダー駆動回路26は、マイクロコンピュータ27からの制御信号に応じて、球面収差補正素子25に駆動信号を供給することにより、球面収差補正素子25を駆動する。
球面収差補正素子25は、ビームエキスパンダー駆動回路26からの駆動信号に応じて、光ディスク13の情報面上に形成される光ビームのスポットにおける球面収差量を変化させる。球面収差補正素子25は、例えば、凹レンズと凸レンズとを含むビームエキスパンダーによって構成され得る。ビームエキスパンダーは、凹レンズと凸レンズとの間の間隔を変化させることにより、光束の発散度合いを変化させる。これにより、光ビームのスポットにおける球面収差量を変化させる。
なお、球面収差補正素子25の一例としてビームエキスパンダーを説明したが、球面収差補正素子25はビームエキスパンダーに限定されない。球面収差補正素子25は、レンズを有していなくてもよい。球面収差補正素子25は、光ディスク13の情報面上の光ビームのスポットに発生する球面収差を補正するという機能を有する限り、球面収差補正素子25は任意の構成を有し得る。例えば、球面収差補正素子25は、液晶素子による屈折率を変化させることで光ビームのスポットに発生する球面収差を補正する素子であってもよい。
信号品質評価器40は、RF信号からMLSA(Maximum Likelihood Sequence Amplitude)信号を生成する。RF信号からMLSA信号を生成する方法は、例えば、特許文献2に記載されている。なお、最近では、MLSA信号は、MLSE(Maximum Likelihood Sequence Error)信号と呼ばれることも多くなってきている。MLSA信号とMLSE信号とは同じものである。信号品質評価器40によって生成されたMLSA信号は、マイクロコンピュータ27に供給される。
データ再生回路28は、RF信号に基づいて光ディスク13に記録された情報を復号しマイクロコンピュータ27に送る。データの復号は、一般にPRML(Partial Response Maximum Likelihood)と呼ばれる信号処理方式に従って行われる。
PRMLは、最尤復号方式と呼ばれるものの一つである。この方式は、パーシャルレスポンス技術と最尤推定法とを組み合わせ、伝送路誤りを起こす確率の高いシステムにおいて高い伝送効率を実現する技術である。
最尤復号方式では、記録密度が高い場合において伝送路誤りによる符号間干渉の発生を考慮したアナログデータのデジタル化が行われる。なお、PRMLによる複号における誤り率と相関のある信号品質評価の指標として特許文献2に示されるMLSA(Maximum Likelihood Sequence Amplitude)が提案されている。なお、信号品質指標としてSAM(Sequence Amplitude Margin)信号を用いてもよいが、より的確にエラーを表すことができるMLSA信号を用いて以降の実施の形態を説明する。
マイクロコンピュータ27は、対物レンズ1の焦点位置を変更するためのフォーカスオフセット信号を生成して制御部6に送る。制御部6は、フォーカスエラー生成器5からの出力信号であるFE信号にマイクロコンピュータ27からのフォーカスオフセット信号を加算し、アクチュエータ駆動回路7に出力する。アクチュエータ駆動回路7は、制御部6からの出力信号であるフォーカスオフセット補正後のFE信号に応じて対物レンズ1の焦点位置を変更する。
マイクロコンピュータ27は、球面収差量を変更するための制御信号を生成してビームエキスパンダー駆動回路26に送る。ビームエキスパンダー駆動回路26は、マイクロコンピュータ27からの制御信号に応じて球面収差補正素子25を駆動する。これにより、球面収差量が変更され、球面収差の補正が実行される。光ビームの集束位置および球面収差の調整を開始する前は、球面収差補正素子25は、光ディスク13の保護層の標準的な厚みに対して光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量が最小なるように設定されている。
なお、制御部6、マイクロコンピュータ27および信号品質評価器40は、1以上のデジタル回路で構成されることが好ましい。制御部6、マイクロコンピュータ27および信号品質評価器40は、単一の半導体集積回路(単一の半導体チップ)上に集積され得る。、
図7は、光ディスク13の構造を示す。
光ディスク13は、保護層14と情報面15と基材16とを含む。保護層14は、光ディスク13の傷、汚れなどからデータを保護しつつ光ビームを透過する透明な媒質である層である。情報面15は、データを記録または再生するための面である。基材16は、光ディスク13の基盤となる部材である。光ビームが照射される側から、保護層14、情報面15、基材16の順に積層されている。
次に、光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のMLSA信号の特性とTE信号の振幅特性について説明する。
図2aは、光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のMLSA信号の特性を示す。図2aにおける横軸および縦軸は、図10におけるそれらと同一である。同心円状に描かれた複数の楕円を含む等高線マップによってMLSA信号の値が示されている。各楕円の線上においてMLSA信号の値は等しくなっており、各楕円の中心へ近づけば近づくほどMLSA信号の値は小さくなってゆく。従って、各楕円のほぼ中心においてMLSA信号の値は最小になる。MLSA信号が最小になる光ビームの集束位置と球面収差量とにおいて最適に信号の再生を行うことができる。
図2bは、光ビームの収束位置と球面収差量とに対するTE信号の振幅特性を示す。図2bにおける横軸および縦軸は、図10におけるそれらと同一である。同心円状に描かれた複数の楕円を含む等高線マップによってTE信号の振幅のレベルが示されている。各楕円の線上においてTE振幅のレベルは等しくなっており、各楕円の中心へ近づけば近づくほどTE信号の振幅は大きくなってゆく。従って、各楕円のほぼ中心においてTE信号の振幅のレベルは最大になる。
前述した従来の方式のようにMLSA信号が最小となるように光ビームの集束位置と球面収差量とをそれぞれ独立に最適化しようとした場合には、その調整の途中でトラッキング制御に対し十分なTE信号の振幅が確保できず、トラッキング制御が不安定となる場合がある。この課題を解決するためには、TE信号の振幅が十分大きく、かつ、TE信号の振幅の低下が緩やかな領域でMLSA信号が最小となる点を探索する必要がある。
図2bに示すように、光ビームの集束位置と球面収差量とには、TE信号の振幅が十分大きく、かつ、TE信号の振幅の低下が緩やかとなる関係が存在する。図2bにおいて、太い点線は、TE信号の振幅が十分大きく、かつ、TE信号の振幅の低下が緩やかとなる点の集合(すなわち、複数の組の光ビームの集束位置および球面収差量)を示している。以下では、図2bに示される太い点線をTE信号の振幅の稜線22と記す。光ビームの集束位置と球面収差量がTE信号の振幅の稜線22上にあるとき、TE信号の振幅が十分大きく、かつ、TE信号の振幅の低下は小さい。また、図2aに示される太い点線はTE信号の振幅の稜線22を示すが、MLSA信号の最小点がTE信号の稜線付近に存在している。
そこで、図2bにおいて、トラッキング制御が動作していない状態(すんわち、トラッキング制御がオフ状態)で、TE信号の振幅特性からTE信号の振幅の稜線22を検出し、TE信号の振幅の稜線22を記憶する。その後、トラッキング制御が動作している状態(すなわち、トラッキング制御がオン状態)で、図2aに示すように検出したTE信号の振幅の稜線22上で光ビームの集束位置と球面収差量との2つを同時に変えていき、MLSA信号が最小となる点L3を探索する。
図3は、MLSA信号の値が最小となる点L3を探索する方法の手順を示す。この方法は、例えば、プログラムの形式でマイクロコンピュータ27によって実行される。
ステップS1:マイクロコンピュータ27は、光ディスク13を回転させるようにディスクモータ12を制御し、かつ、フォーカス制御が動作している状態となるように制御部6を制御する。
ステップS2:マイクロコンピュータ27は、トラッキング制御が動作していない状態で、TE信号の振幅の稜線22を探索する第1の探索(TE振幅稜線探索)を実行する。
ステップS3:マイクロコンピュータ27は、トラッキング制御が動作している状態となるように制御部6を制御する。
ステップS4:マイクロコンピュータ27は、第1の探索において探索されたTE信号の振幅の稜線22上にある複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量のうち、再生信号品質が最良となる1組の光ビームの集束位置および球面収差量を決定する第2の探索(TE振幅線上信号品質探索)を実行する。
以下、第1の探索(図3のステップS2)について図2bを併用しながら説明する。
図4は、第1の探索(図3のステップS2)を実行する方法の手順を示す。この方法は、例えば、プログラムの形式でマイクロコンピュータ27によって実行される。
ステップS11:光ビームの集束位置が所定の初期値D1に設定され、球面収差量が所定の初期値C0に設定される。
ここで、光ビームの集束位置の初期値D1は、標準的な光ディスク13における最適な所定値であってもよいし、FE信号の振幅が最大となる値としてもよい。また、球面収差量の初期値C0は、標準的な光ディスク13における最適な所定値である。なお、初期値D1および初期値C0は、光ピックアップ4の個別の特性でもあるため、光ピックアップ4毎に異なる個別の最適値を所定値としてもよい。
ステップS12:光ビームの集束位置を所定値D1に固定した状態で球面収差量を変化させることにより、TE信号の振幅が最大となる球面収差量C1が探索される(球面収差粗調整)。
点(D1,C1)は、点L0としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
図11は、図4に示されるステップS12の探索が実行中である場合におけるTE信号の振幅の変化を示す。図11において、横軸は球面収差量を示し、縦軸はTE信号の振幅を示す。図11に示される例では、球面収差量C1に対してTE信号の振幅は最大値(te1)をとる。
ステップS13:ステップS12において得られた球面収差量C1を基準として正側へ所定量だけずれた球面収差量C2が得られる。
ステップS14:球面収差量を所定値C2に固定した状態で光ビームの集束位置を変化させることにより、TE信号の振幅が最大となる光ビームの集束位置D2が探索される(フォーカス位置粗調整)。
点(D2,C2)は、点L1としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
図12aは、図4に示されるステップS14の探索が実行中である場合におけるTE信号の振幅の変化を示す。図12aにおいて、横軸は光ビームの集束位置を示し、縦軸はTE信号の振幅を示す。図12aに示される例では、光ビーム集束位置D2に対してTE信号の振幅は最大値(te2)をとる。
ステップS15:ステップS12において得られた球面収差量C1を基準として負側へ所定量だけずれた球面収差量C3が得られる。
ステップS16:球面収差量を所定値C3に固定した状態で光ビームの集束位置を変化させることにより、TE信号の振幅が最大となる光ビームの集束位置D3が探索される(フォーカス位置粗調整)。
点(D3,C3)は、点L2としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
図12bは、図4に示されるステップS16の探索が実行中である場合におけるTE信号の振幅の変化を示す。図12bにおいて、横軸は光ビームの集束位置を示し、縦軸はTE信号の振幅を示す。図12bに示される例では、光ビーム集束位置D3に対してTE信号の振幅は最大値(te3)をとる。
ステップS17:点L1(D2,C2)と点L2(D3,C3)とを結ぶ直線がTE信号の振幅の稜線22であると決定される。稜線22は、メモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
なお、ステップS13からステップS14までの処理と、ステップS15からステップS16までの処理の順番は逆でもよい。
ステップS18:メモリに記憶された点L0(D1,C1)が読み出される。光ビームの集束位置が所定値D1に設定され、球面収差量が所定値C1に設定される。
ステップS12において球面収差量C1を探索することは、例えば、TE信号の振幅と球面収差量との関係を2次曲線近似し、その近似曲線に基づいてTE信号の振幅が最大となる球面収差量を決定することによって達成される。あるいは、TE信号の振幅が最大となる球面収差量を挟む2点の球面収差量であって、TE信号の振幅が前記最大値から所定量だけ低下する2点の球面収差量を決定し、その2点の球面収差量の中間の値を求めることによって、ステップS12において球面収差量C1を探索するようにしてもよい。
同様に、ステップ14において光ビームの集束位置D2を探索することは、例えば、TE信号の振幅と光ビームの収束位置との関係を2次曲線近似し、その近似曲線に基づいてTE信号の振幅が最大となる光ビームの集束位置を決定することによって達成される。あるいは、TE信号の振幅が最大となる光ビームの集束位置を挟む2点の光ビームの集束位置であって、TE信号の振幅が前記最大値から所定量だけ低下する2点の光ビームの集束位置を決定し、その2点の光ビームの集束位置の中間の位置を求めることによって、ステップ14において光ビームの集束位置D2を探索するようしてもよい。
同様に、ステップ16において光ビームの集束位置D3を探索することは、ステップ14において光ビームの集束位置D2を探索することと同様の方法で達成され得る。
以下、第2の探索(図3のステップS4)の実行について説明する。
第2の探索が実行される前に、トラキッング制御の状態が、トラッキング制御が動作していない状態(トラッキング制御がオフ状態)からトラッキング制御が動作している状態(トラッキング制御がオン状態)に切り換えられる(図3のステップS3)。次に、光ビームの集束位置を所定値D1に固定し、かつ、球面収差量を所定値C1に固定した状態で、光ディスク13の所定の連続した複数のトラックに情報の記録が行われる。
第2の探索は、トラッキング制御が動作している状態において情報が記録されたトラックを用いて行われる。
なお、図2aにおいて、太い点線は、第1の探索において探索されたTE信号の振幅の稜線22を示す。ストレスA方向とは、TE信号の振幅の稜線22に沿った方向をいう。第2の探索においては、ストレスA方向に沿って光ビームの集束位置と球面収差量とを変化させることにより、MLSA信号が最小になる(すなわち、再生信号品質指標が最良となる)点L3が探索される。
ここで、点L3に対して、光ビームの集束位置は所定値D4であり、球面収差量は所定値C5であるとする。
図13は、図2aに示されるストレスA方向に沿った探索が実行中である場合におけるMLSA信号の変化を示す。図13において、横軸はストレスA方向に沿った位置を示し、縦軸はMLSA信号を示す。図13に示される例では、ストレスA方向に沿った稜線22上の位置A1に対してMLSA信号は最小値(M1)をとる。
MLSA信号が最小となるストレスA方向に沿った位置(すなわち、光ビーム集束位置および球面収差量の組)を探索することは、例えば、MLSA信号とストレスA方向に沿った位置との関係を2次曲線近似し、その近似曲線に基づいてMLSA信号がおおよそ最小となるストレスA方向に沿った位置を決定することによって達成される。あるいは、MLSA信号が最小となるストレスA方向に沿った位置を挟む2点のストレスA方向に沿った位置であって、MLSA信号が前記最小値から所定量だけ増加する2点のストレスA方向に沿った位置を決定し、その2点のストレスA方向に沿った位置の中間の位置を求めることによって、MLSA信号がおおよそ最小となるストレスA方向に沿った位置(すなわち、光ビーム集束位置および球面収差量の組)を探索するようにしてもよい。
図5は、第2の探索(図3のステップS4)を実行する方法の手順を示す。この方法は、例えば、プログラムの形式でマイクロコンピュータ27によって実行される。
ステップS41:第2の探索をスタート時の光ビーム集束位置および球面収差量に対するMLSA信号が測定される。測定されたMLSA信号の値(M2)は、メモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
ステップS42:ストレスA方向に沿った位置(TE信号の振幅の稜線22上にある光ビーム集束位置および球面収差量の組)に、ストレスA方向に沿った負方向のオフセットが加算される。その後、MLSA信号が測定される。測定されたMLSA信号の値(M3)は、メモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
ステップS43:ステップS41において測定されたMLSA信号の品質とステップS42において測定されたMLSA信号の品質とが比較される。この比較は、M2とM3とを比較することによって行われる。MLSA信号の値が小さい方が、MLSA信号の品質が高いと判定される。
ステップS43においてM2≦M3が成立する場合には、処理はステップS44に進み、ステップS43においてM2>M3が成立する場合には、処理はステップS45に進む。
ステップS44:加算量として正の所定値が設定される。ストレスA方向に沿った位置が初期の位置(MLSAの値がM2である位置)に戻される。その後、処理はステップS46に進む。
ステップS45:加算量として負の所定値が設定される。ストレスA方向に沿った位置が初期の位置(MLSAの値がM2である位置)に戻される。その後、処理はステップS46に進む。
ステップS46:ストレスA方向に沿った現在の位置に対応する現在のMLSA信号の値が変数Moldの値としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
ステップS47:ストレスA方向に沿った現在の位置がストレスA方向に沿った次の位置(TE信号の振幅の稜線22上にある光ビーム集束位置および球面収差量の次の組)に変更される。ストレスA方向に沿った次の位置は、ストレスA方向に沿った現在の位置に加算量を加算することによって得られる。その加算量は、ステップS44もしくはステップS45において設定された所定量である。その後、ストレスA方向に沿った次の位置に対応するMLSA信号が測定される。測定されたMLSA信号の値は、ストレスA方向に沿った現在の位置に対応する現在のMLSA信号の値としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
ステップS48:ステップS47におけるMLSA信号の品質とステップS46におけるMLSA信号の品質とが比較される。この比較は、ステップS47においてメモリに記憶された現在のMLSA信号の値とステップS46においてメモリに記憶された変数Moldの値とを比較することによって行われる。
ステップS48において、現在のMLSA信号の値≦変数Moldの値が成立する場合には、処理はステップS46に戻り、変数Moldの値がステップ47においてメモリに記憶された現在のMLSA信号の値によって更新される。
ステップS48において、現在のMLSA信号の値>変数Moldの値が成立する場合には、処理はステップS49に進む。
このように、必要に応じて、ステップS46からステップS48までの処理を繰り返すことにより、MLSA信号の値が最小となるストレスA方向に沿った位置を決定することが可能となる。
ステップS49:MLSA信号の値が最小となるストレスA方向に沿った位置(光ビーム集束位置D4および球面収差量C5の組)が点L3としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
マイクロコンピュータ27は、光ビームの集束位置が所定値D4となるように制御部6を制御し、球面収差量が所定値C5となるようにビームエキスパンダー駆動回路26を制御する。その結果、光ディスクに対する記録または再生が、光ビームの収束位置を所定値D4に固定し、かつ、球面収差量を所定値C5に固定した状態で行われるようになる。
このように、第1の探索においてTE信号の振幅の低下の少ない領域が稜線として決定され、第2の探索においてこの稜線上にある複数の組の光ビームの集束位置および球面収差のうち、再生信号品質が最良となる1組の光ビームの集束位置および球面収差量が決定される。これは、2次元かつ2段階の探索である。これにより、トラッキング制御の安定性を保ちつつ再生信号品質が高い状態に光ビームの集束位置および球面収差量を調整することができる。その結果、光ディスクに対する記録または再生を確実に行うことが可能になる。
本実施の形態では、所定のトラックに情報を記録し、そのトラックを用いて第2の探索を実行することとしたが、情報の記録を行うことなく、情報が既に記録されたトラックを用いて第2の探索を実行するようにしてもよい。
なお、光ピックアップの製造ばらつきなどの影響により、TE信号の振幅の稜線22が再生信号品質の最良の点から少しずれる場合がある。このような光ピックアップに対しても再生信号品質が高い状態に光ビームの集束位置および球面収差量を調整するために、光ビームの集束位置および球面収差量の少なくとも一方をさらに調整するようにしてもよい。
図6は、TE信号の振幅の稜線22が再生信号品質が最良の点からずれている場合において、点L3の位置をさらに調整する方法の手順を示す。この方法は、例えば、プログラムの形式でマイクロコンピュータ27によって実行される。
図6において、ステップS1〜ステップS4は、図3におけるステップS1〜ステップS4と同一であるため、その説明を省略する。
ステップS4において求められた点L3(図2a)は、図2cに示すようにMLSA信号の値が最小となる点から離れている場合がある。この点L3の位置を調整するために、ステップS5およびステップS6が実行される。
ステップS5:点L3を基準点として、球面収差量を所定値C5に固定した状態で光ビームの集束位置を変化させることにより、MLSA信号の値が最小となる光ビームの収束位置D5が探索される(図2cを参照)。
点(D5,C5)は、点L4としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
光ビームの収束位置D5を探索することは、例えば、MLSA信号と光ビームの収束位置との関係を2次曲線近似し、その近似曲線に基づいてMLSA信号の値が最小となる光ビームの集束位置を決定することによって達成される。あるいは、MLSA信号が最小となる光ビームの集束位置を挟む2点の光ビームの集束位置であって、MLSA信号が前記最小値から所定量だけ増加する2点の光ビームの集束位置を決定し、その2点の光ビームの集束位置の中間の位置を求めることによって、光ビームの収束位置D5を探索するようにしてもよい。
ステップS6:点L4を基準点として、光ビームの集束位置を所定値D5に固定した状態で球面収差量を変化させることにより、MLSA信号の値が最小となる球面収差量C6が探索される(図2cを参照)。
点(D5,C6)は、点L5としてメモリ(図示せず)に記憶される。メモリは、例えば、マイクロコンピュータ27内に設けられている。
球面収差量C6を探索することは、例えば、MLSA信号と球面収差量との関係を2次曲線近似し、その近似曲線に基づいてMLSA信号の値が最小となる球面収差量を決定することによって達成される。あるいは、MLSA信号が最小となる球面収差量を挟む2点の球面収差量であって、MLSA信号が前記最小値から所定量だけ増加する2点の球面収差量を決定し、その2点の球面収差量の中間の値を求めることによって、球面収差量C6を探索するようにしてもよい。
このように、TE信号の振幅の稜線22が再生信号品質が最良となる点から少しずれる場合においても、再生信号品質が最良となるように、光ビームの集束位置および球面収差量に調整することができる。
ただし、TE信号の振幅の稜線22から離れる方向に探索を行うためトラッキング制御の安定性が若干損なわれる可能性があるが、TE信号の振幅の稜線22上の点L3を起点に探索をしているため、探索中のTE信号の振幅劣化は非常に少なく抑えることができる。その結果、トラッキング制御の安定性は確保できる。
また、図6に示される例では、ステップS5およびステップS6の両方を実行することとしたが、ステップS5およびステップS6の一方のみを実行するようにしてもよい(精度が若干落ちるが)。また、ステップS5およびステップS6の順番は逆でもよい。
なお、本実施の形態においては、光ビームの集束位置および球面収差量の探索において、信号品質指標としてMLSA信号を用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。信号品質指標として、エラーレート、再生信号の振幅、ジッタを用いてもよい。なお、ジッタ、エラーレートおよび再生信号は、ディスク情報、アドレスおよびデータが記録されているトラックを光ピックアップによって再生することにより得ることができる。
ここで、ジッタとは、再生信号における情報遷移の時間的ずれを表す物理量を言う。ジッタは、光ディスクから情報を読み取ったときに誤りが起きる確率を示すエラーレートと密接に関連する。
また、本実施の形態においては、TE信号の振幅の稜線を求める際に、ステップS14とステップS16で球面収差量C2およびC3にそれぞれ固定して、それぞれの状態で光ビームの集束位置を変化させることにより、TE信号の振幅が最大となる光ビームの集束位置D2およびD3を探索するとしたが、光ビームの集束位置をD2およびD3にそれぞれ固定して、それぞれの状態で球面収差量を変化させることにより、TE信号の振幅が最大となる球面収差量C2およびC3を探索して、点(D2,C2)と点(D3,C3)とを結ぶ直線をTE信号の振幅の稜線として決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、TE信号の振幅の稜線を求め、求めた稜線上でMLSA信号の値が最小になる光ビームの集束位置と球面収差量とを求めることとしたが、TE信号の振幅の稜線を求める代わりにTE信号の振幅が所定値以上になる光ビームの集束位置と球面収差量とを2次元での範囲を求めて、その範囲でMLSA信号の値が最小になる光ビームの集束位置と球面収差量とを求めてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の光ディスク装置の構成は、図1に示される光ディスク装置の構成と同一である。
光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のMLSA信号の特性とTE信号の振幅特性について説明する。
図2cは、光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のMLSA信号の特性を示す。横軸および縦軸は、図10におけるそれらと同一である。同心円状に描かれた複数の楕円を含む等高線マップによってMLSA信号の値が示されている。各楕円の線上においてMLSA信号の値は等しくなっており、各楕円の中心へ近づけば近づくほどMLSA信号の値は小さくなってゆく。従って、各楕円のほぼ中心においてMLSA信号の値は最小になる。MLSA信号が最小になる光ビームの集束位置と球面収差量とにおいて最適に信号の再生を行うことができる。
光ディスク13の保護層14の厚みは、製造ばらつきにより、個々に異なる。例えば、Blu−ray Discの場合、保護層14の厚みの製造ばらつきは規格上±5μmまで許容されている。
このため情報面15上の光スポットに球面収差が発生する。
また、光ピックアップ4の製造ばらつきの影響で、本来の厚みの保護層14を有する光ディスク13に対しても、情報面15上の光スポットに球面収差が発生する。
主に以上2点の影響により、情報面15上の光スポットに球面収差が発生するため、図2cにおいて本来再生信号品質が最良となる点L5(球面収差量C6)に対し、点L4(球面収差量C5)のようにずれが発生し、再生信号品質が劣化する。また、記録性能が最良となる点は再生信号品質が最良となる点とほぼ同じであるため、記録性能も同じく劣化する。
この課題を解決するために、フォーカス制御およびトラッキング制御の両方が動作している状態(すなわち、フォーカス制御がオン状態、かつ、トラッキング制御がオン状態)で、球面収差量を変化させることにより、再生信号品質を示すMLSA信号の値が最小となる点L5が探索される(図2c参照)。
点L5を探索することは、例えば、MLSA信号と球面収差量との関係を2次曲線近似し、その近似曲線に基づいてMLSA信号が最小となる球面収差量を決定することによって達成される。あるいは、MLSA信号が最小となる球面収差量を挟む2点の球面収差量であって、MLSA信号が前記最小値から所定量だけ増加する2点の球面収差量を決定し、その2点の球面収差量の中間の値を求めることによって、点L5を探索するようにしてもよい。
このようにして、光ディスク13の保護層14の厚みの製造ばらつき、および/または、光ピックアップ4の製造ばらつきの影響により、情報面15上の光スポットに球面収差が発生しても、球面収差量を調整することにより、再生信号品質および記録性能を確保することが可能になる。
なお、本実施の形態においては、球面収差量の探索において、信号品質指標としてMLSA信号を用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。信号品質指標として、エラーレート、再生信号の振幅、ジッタを用いてもよい。なお、ジッタ、エラーレートおよび再生信号は、ディスク情報、アドレスおよびデータが記録されているトラックを光ピックアップによって再生することにより得ることができる。
ここで、ジッタとは、再生信号における情報遷移の時間的ずれを表す物理量を言う。ジッタは、光ディスクから情報を読み取ったときに誤りが起きる確率を示すエラーレートと密接に関連する。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3の光ディスク装置の構成を示す。図15において、図1に示される光ディスク装置の構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
温度計30は、光ピックアップ4の内部温度を測定する。なお、温度計30は、光ピックアップ4内に設けられたレーザ光源(図示しない)の温度変化を検出する目的で備えられている。温度計30は、レーザ光源の温度を測定することによりレーザ光源の温度変化を直接的に検出してもよいし、光ピックアップ内のレーザ光源から離れた位置に設置して、光ピックアップ内部温度を測定することによりレーザ光源の温度変化を間接的に検出してもよい。
図17は、光ディスク13の情報面15の構成を示す。
システム管理エリア19は、ディスクの種類、容量などが保存されているエリアである。光ディスク13が記録可能な光ディスクの場合には、システム管理エリア19は、光ビームの記録パワーおよび記録波形を調整するためのエリアを含む。システム管理エリア19は、光ディスク装置の設定および光ディスク13の情報を管理するためのエリアであるため、基本的には、光ディスク装置を使用するユーザーは意図的にシステム管理エリア19にアクセスすることができない。
ユーザーエリア20は、映像、音楽、文章などの電子データを保存または再生可能なエリアである。ユーザーは意図的にユーザーエリア20にアクセスすることが可能である。
図16は、光ディスク装置を起動する方法の手順を示す。この方法は、例えば、プログラムの形式でマイクロコンピュータ27によって実行される。
ステップS1:マイクロコンピュータ27は、光ディスク13を回転させるようにディスクモータ12を制御し、かつ、フォーカス制御が動作している状態となるように制御部6を制御する。
制御部6は、光ディスク13の情報面15と光ビームスポットとの間の垂直方向の位置ずれを示すFE信号をフォーカスエラー生成器5から受け取り、FE信号に応じてアクチュエータ駆動回路7を制御することにより、対物レンズ1が光ディスク13の情報面15に対して垂直方向に移動するように対物レンズアクチュエータ18を駆動する。
このように、光ディスク13の情報面15と光ビームスポットとの間の垂直方向の位置ずれは、フォーカス制御によって制御される。
ステップS2:マイクロコンピュータ27は、光ビームの集束位置と球面収差量とを変化させることにより、TE信号の振幅を測定し、トラッキング制御が可能なTE信号の振幅を確保することが可能な光ビームの集束位置および球面収差量の条件を決定する。
TE信号の振幅の調整方法としては、例えば、実施の形態1で説明したTE振幅稜線探索方法がある。この方法の詳細は、実施の形態1で説明済みであるためここでは省略する。
ステップS3:マイクロコンピュータ27は、トラッキング制御が動作している状態となるように制御部6を制御し、光スポットを光ディスク13の情報面15上の記録済みエリアに移動させる。
制御部6は、光ビームのスポットと光ディスク13の情報面15上のトラックとの間の位置ずれを示すTE信号をトラッキングエラー生成器17から受け取り、TE信号に応じてアクチュエータ駆動回路7を制御することにより、対物レンズ1が情報面15の半径方向(すなわち、トラックと垂直方向)に移動するように対物レンズアクチュエータ18を駆動する。
このように、光ビームのスポットと光ディスク13の情報面15上のトラックとの間の位置ずれは、トラッキング制御によって制御される。
また、情報面15上の記録済みエリアへの光スポットの移動は、対物レンズアクチュエータ18の半径方向の移動可能能力を超えるため、光ピックアップ4を光ディスク13の半径方向に移動することで実現する。
このとき情報面15上に記録済みエリアが存在しない場合は、自己記録により記録領域を作成し、作成後の記録済みエリアに移動する。
自己記録は、図17におけるユーザーエリア20に保存されたユーザーデータを破壊しないために、システム管理エリア19にて行う。
ステップS4:マイクロコンピュータ27は、光ビームの集束位置と球面収差量とを変化させることにより、再生信号品質を測定し、再生信号品質が最良となる光ビームの集束位置および球面収差量の条件を決定する。
再生信号品質の調整方法としては、例えば、実施の形態1TE振幅稜線上信号品質探索の方法がある。この方法の詳細は、実施の形態1で説明済みであるため省略する。
ステップS5:マイクロコンピュータ27は、ユーザーエリア20へのアクセスを許可し、起動手順を終了する。
光ディスク装置の起動後、ユーザーがユーザーエリア20へアクセス可能となるが、光ディスク13の情報面15のユーザーエリアアクセス中に球面収差補正量を再度調整する必要が発生する。
例えば、半径位置が異なる2ポイント以上のユーザーエリア20にアクセスが必要な場合、光ディスク13の情報面15を保護する保護層14の厚みが異なるため、発生する球面収差量が異なってくる。これにより現在設定されている球面収差補正量は、最適な球面収差補正量と誤差が発生し記録または再生性能が劣化する。この課題を解決するために、全ての異なる半径で球面収差の補正量を再度補正するか、半径方向に所定のエリアに分割し、エリア毎に球面収差を補正量を段階的に再度調整すればよい。
また、光ピックアップ4内部の温度が変化した場合、球面収差補正量を再度調整する必要が発生する。
図18は、光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のMLSA信号の特性を示す。横軸および縦軸は、図10におけるそれらと同一である。同心円状に描かれた複数の楕円を含む等高線マップによってMLSA信号の値が示されている。各楕円の線上においてMLSA信号の値は等しくなっており、各楕円の中心へ近づけば近づくほどMLSA信号の値は小さくなってゆく。従って、各楕円のほぼ中心においてMLSA信号の値は最小になる。MLSA信号が最小になる光ビームの集束位置と球面収差量において最適に信号の再生を行うことができる。
図18において、光ピックアップ4内に設けられたレーザ光源(図示しない)の温度が一定である場合、フォーカス制御およびトラッキング制御を動作状態とした後、再生の信号品質が最も良くなる点(すなわち、MLSA信号が最小値となる点)は点L10である。
しかしながら、レーザ光源自身の発熱や、アクチュエータ駆動回路7、ビームエキスパンダー駆動回路26、およびディスクモータ12などから発生する外部からの熱により、レーザ光源の温度は一定ではなく変化する。
その結果、レーザ光源から出射される光ビームの波長が変動してしまい、最終的に光ディスク13の情報面15上に発生する球面収差量が変わってしまう。具体的には、温度変化に伴いMLSA信号が最小値となる点は、点L10(光ビームの収束位置D5、球面収差量C10)から、点11(光ビームの収束位置D5、球面収差量C11)や、点12(光ビームの収束位置D5、球面収差量C12)に変わってしまう。
その結果、再生の信号品質が劣化してしまうため再生性能の確保が困難となってくる。また、記録性能が最も良い条件は、再生の信号品質が最も良い条件とほぼ同じであるため、記録性能も劣化し、記録性能の確保が困難となってくる。
そこで、レーザ光源の温度変化にともない球面収差量を再調整する必要がある。
図19は、球面収差量を再調整する方法を説明するための図である。
図19に示されるように、温度に対して光ディスク13の情報面15上の発生する球面収差量は一次関数の特性となっており、再現性が高い特性である。そこで、この一次関数特性をC=K×T+C0として予めマイクロコンピュータ27に保存しておく。
ここで、Cは球面収差量、Kは温度計により測定される温度変化に伴う球面収差の発生感度、Tは温度計により測定される温度、C0は温度計の温度が0を示すときの球面収差発生量である。
マイクロコンピュータ27は、フォーカス制御、トラッキング制御を動作後、MLSA信号に基づき再生の信号品質が最も良くなる点である点L10(光ビームの集束位置D5、球面収差量C10)に光ビームの収束位置および球面収差量を調整する。このときの温度計30の温度を温度T10として保存する。
ここで、光ディスク13の保護層14の厚みにより、温度計の温度が0を示すときの球面収差発生量であるC0は変化するため、現在の保護層14の厚みに対応する値を、C10−K×T10で計算し、C0に再設定する。
次に、マイクロコンピュータ27は、所定時間もしくは所定の温度変化などの所定のタイミングに、温度計30により検出される温度を入力し、内部に保存されている演算式C=K×T+C0に基づき、球面収差量を求め、設定する。例えば、温度T12が検出されたときはC=K×T12+C0が演算させ、球面収差量CはC12となり、球面収差量C12を設定する。同様に、レーザ光源の温度が下がり、温度計30がT11を検出した場合は、球面収差量CはC11となり、球面収差量C11を設定する。
以上の球面収差量の再調整により、レーザ光源の温度変化に伴う、光ディスク13の情報面15上に発生する球面収差量は、正しく再調整される。言い換えると、温度変化に伴いMLSA信号が最小値となる点が、点L10(光ビームの収束位置D5、球面収差量C10)から、点11(光ビームの収束位置D5、球面収差量C11)や、点12(光ビームの収束位置D5、球面収差量C12)に変わってしまうのに対し、球面収差の調整値がそれぞれ点11、点12へと正しく補正される。
その結果、レーザ光源の温度変化に伴う再生の信号品質の劣化を防げ、再生性能の確保が可能となる。
また、記録性能が最も良い条件は、再生の信号品質が最も良い条件とほぼ同じであるため、記録性能の劣化も防げ、記録性能の確保が可能となる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、安定したトラッキング制御を行いながら再生信号品質が最良となる光ビームおよび球面収差量の調整を行うことが可能な光ディスク装置、光ディスク方法および半導体集積回路等として有用である。
本発明の実施の形態1の光ディスク装置の構成を示すブロック図 光ビームの集束位置および球面収差量に対するMLSA信号の特性を示す図 光ビームの集束位置および球面収差量に対するTE信号の振幅の特性を示す図 光ビームの集束位置および球面収差量に対するMLSA信号の特性を示す図 MLSA信号の値が最小となる点L3を探索する方法の手順を示すフローチャート 第1の探索を実行する方法の手順を示すフローチャート 第2の探索を実行する方法の手順を示すフローチャート TE信号の振幅の稜線が再生信号品質が最良の点からずれている場合において、点L3の位置をさらに調整する方法の手順を示すフローチャート 光ディスクの構造を示す図 従来の光ビームの収束位置および球面収差量の調整方法の手順を示すフローチャート 従来の光ビームの集束位置および球面収差量の探索方向(2次元8方向探索)を示す図 光ビームの集束位置と球面収差量とに対するRF信号のエンベロープ信号の特性を示す図 球面収差量に対するTE信号の振幅特性を示す図 光ビーム集束位置に対するTE信号の振幅特性を示す図 光ビーム集束位置に対するTE信号の振幅特性を示す図 TE信号の振幅の稜線上のMLSA信号の特性を示す図 球面収差を説明するための光ビームの断面図 球面収差を説明するための光ビームの断面図 本発明の実施の形態3の光ディスク装置の構成を示すブロック図 光ディスク装置を起動する手順を示すフローチャート。 光ディスクの情報面の構成を示す図 光ビームの集束位置および球面収差に対するMLSA信号の特性を示す図 球面収差量の温度特性を示す図
符号の説明
1 対物レンズ
3 受光部
4 光ピックアップ
5 フォーカスエラー生成器
6 制御部
7 アクチュエータ駆動回路
10 RF信号生成器
12 ディスクモータ
13 光ディスク
14 保護層
15 情報面
16 基材
17 トラッキングエラー生成器
18 対物レンズアクチュエータ
19 システム管理エリア
20 ユーザーエリア
22 TE信号の振幅の稜線
25 球面収差補正素子
26 ビームエキスパンダー駆動回路
27 マイクロコンピュータ
28 データ再生回路
30 温度計
40 信号品質評価器

Claims (21)

  1. 光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、
    前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、
    前記光ビームのスポットと前記光ディスクの情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、前記トラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号に応じてトラッキング制御を実行するトラッキング制御手段と、
    前記光ディスクの情報面からの再生信号の品質を示す再生信号品質指標を生成する再生信号品質指標生成手段と、
    前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段と前記トラッキング制御手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御のオン/オフ状態を切り換えるように動作可能であり、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御がオフ状態にある間に、前記光ビームの収束位置を変更するように前記収束位置変更手段を制御し、かつ、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値より大きくなる複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量を探索する第1の探索を実行し、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記第1の探索において得られた前記複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量の中から、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる1組の光ビームの収束位置および球面収差量を選択する第2の探索を実行する、光ディスク装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の探索において、前記トラッキングエラー信号の振幅特性の稜線を探索する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記光ビームの収束位置を所定値D2に固定した状態で前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が実質的に最大となる球面収差C2を決定し、
    前記光ビームの収束位置を所定値D3に固定した状態で前記球面収差量を変更するように前記球面収差可変手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が実質的に最大となる球面収差C3を決定し、
    点L1(D2,C2)と点L2(D3,C3)とを結ぶ直線を前記稜線として決定する、請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記球面収差量を所定値C2に固定した状態で前記光ビームの収束位置を変更するように前記収束位置変更手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が実質的に最大となる光ビームの収束位置D2を決定し、
    前記球面収差量を所定値C3に固定した状態で前記光ビームの収束位置を変更するように前記収束位置変更手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が実質的に最大となる光ビームの収束位置D3を決定し、
    点L1(D2,C2)と点L2(D3,C3)とを結ぶ直線を前記稜線として決定する、請求項2に記載の光ディスク装置。
  5. 前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記第2の探索において決定された前記球面収差量を固定した状態で前記第2の探索において決定された前記光ビームの収束位置を変更するように前記収束位置変更手段を制御することにより、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる光ビームの収束位置を決定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記第2の探索において決定された前記光ビームの収束位置を固定した状態で前記第2の探索において決定された前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる球面収差を決定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  7. 前記再生信号品質指標生成手段は、ジッタに基づいて前記再生信号品質指標を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  8. 前記再生信号品質指標生成手段は、MLSE(Maximum Likelihood Sequence Error)信号に基づいて前記再生信号品質指標を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  9. 前記再生信号品質指標生成手段は、SAM(Sequence Amplitude Margin)信号に基づいて前記再生信号品質指標を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  10. 前記再生信号品質指標生成手段は、前記再生信号の振幅に基づいて前記再生信号品質指標を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  11. 前記再生信号品質指標生成手段は、エラーレートに基づいて前記再生信号品質指標を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  12. 光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、
    前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、
    前記光ビームのスポットと前記光ディスクの情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、前記トラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号に応じてトラッキング制御を実行するトラッキング制御手段と、
    前記光ディスクの情報面からの再生信号の品質を示す再生信号品質指標を生成する再生信号品質指標生成手段と、
    前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段と前記トラッキング制御手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記光ビームの収束位置を所定値に固定した状態で前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる球面収差を決定する、光ディスク装置。
  13. 光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、
    前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、
    前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記光ディスクの情報面のユーザ領域に対する記録または再生が可能になった後に、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御する、光ディスク装置。
  14. 前記光ビームの発生源の温度変化を直接または間接的に検出する温度変化検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記温度変化検出手段によって検出された温度変化に応じて、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御する、請求項13に記載の光ディスク装置。
  15. 前記光ビームのスポットを前記光ディスクの半径方向に移動させる移動手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記移動手段によって前記光ビームのスポットが移動した前記光ディスクの半径方向の距離に応じて、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御する、請求項13に記載の光ディスク装置。
  16. 光ディスクに照射された光ビームの収束位置と前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量とを調整する方法であって、
    トラッキング制御がオフ状態にある間に、前記光ビームの収束位置を変更し、かつ、前記球面収差量を変更することにより、トラッキングエラー信号の振幅が所定の値より大きくなる複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量を探索する第1の探索を実行するステップと、
    前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記第1の探索において得られた前記複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量の中から、再生信号品質指標が実質的に最良となる1組の光ビームの収束位置および球面収差量を決定する第2の探索を実行するステップと
    を包含する、方法。
  17. 光ディスクの情報面上に形成される光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を調整する方法であって、
    トラッキング制御がオン状態である間に、前記光ビームの収束位置を所定値に固定した状態で前記球面収差量を変更することにより、再生信号品質指標が実質的に最良となる球面収差を決定するステップ
    を包含する、方法。
  18. 光ディスクの情報面上に形成される光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を調整する方法であって、
    前記光ディスクの情報面のユーザ領域に対する記録または再生が可能になった後に、前記球面収差量を変更するステップ
    を包含する、方法。
  19. 光ディスク装置において用いられる半導体集積回路であって、
    前記光ディスク装置は、
    光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、
    前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、
    前記光ビームのスポットと前記光ディスクの情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、前記トラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号に応じてトラッキング制御を実行するトラッキング制御手段と
    を備え、
    前記半導体集積回路は、
    前記光ディスクの情報面からの再生信号の品質を示す再生信号品質指標を生成する再生信号品質指標生成手段と、
    前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段と前記トラッキング制御手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御のオン/オフ状態を切り換えるように動作可能であり、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御がオフ状態にある間に、前記光ビームの収束位置を変更するように前記収束位置変更手段を制御し、かつ、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値より大きくなる複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量を探索する第1の探索を実行し、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記第1の探索において得られた前記複数の組の光ビームの収束位置および球面収差量の中から、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる1組の光ビームの収束位置および球面収差量を決定する第2の探索を実行する、半導体集積回路。
  20. 光ディスク装置において用いられる半導体集積回路であって、
    前記光ディスク装置は、
    光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、
    前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と、
    前記光ビームのスポットと前記光ディスクの情報面上のトラックとの間の位置ずれを示すトラッキングエラーを検出し、前記トラッキングエラーを示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号に応じてトラッキング制御を実行するトラッキング制御手段と
    を備え、
    前記半導体集積回路は、
    前記光ディスクの情報面からの再生信号の品質を示す再生信号品質指標を生成する再生信号品質指標生成手段と、
    前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段と前記トラッキング制御手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記トラッキング制御がオン状態である間に、前記光ビームの収束位置を所定値に固定した状態で前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御することにより、前記再生信号品質指標が実質的に最良となる球面収差を決定する、半導体集積回路。
  21. 光ディスク装置において用いられる半導体集積回路であって、
    前記光ディスク装置は、
    光ディスクに照射された光ビームの収束位置を変更するように動作可能な収束位置変更手段と、
    前記光ディスクの情報面上に形成される前記光ビームのスポットにおいて発生する球面収差量を変更するように動作可能な球面収差量変更手段と
    を備え、
    前記半導体集積回路は、
    前記収束位置変更手段と前記球面収差量変更手段とを制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記光ディスクの情報面のユーザ領域に対する記録または再生が可能になった後に、前記球面収差量を変更するように前記球面収差量変更手段を制御する、半導体集積回路。
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