JP2005195468A - 電子線照射装置および電子線照射方法 - Google Patents

電子線照射装置および電子線照射方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型で簡素かつ不活性ガスの使用量が少なく、被照射物処理のサイクルタイムが短い電子線照射装置を提供する。
【解決手段】 チャンバ51の内部に公転軸53および公転アーム部54にて搬送移動され、各々が被照射物40を支持した複数の内部搬送回動トレイ55を収容し、この内部搬送回動トレイ55の搬送経路に入替室部52および電子線照射部10を配置する。入替室部52は、チャンバ51の天板部の開口部52aに着脱する内部搬送回動トレイ55および外部の被照射物搬送装置60の外部搬送回動トレイ62で構成され、これらはチャンバ51内の不活性ガス雰囲気を維持するロードロック機能およびX線遮蔽機能を兼ねる。個々の内部搬送回動トレイ55が入替室部52の位置に移動/位置決めされる間に、電子線照射部10を通過する内部搬送回動トレイ55の被照射物40に電子線を照射する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、表示装置、光ディスク、メガネレンズ、IDカード等に形成された印刷インキ、塗料、接着剤、粘着剤、硬質保護膜等の被覆物の架橋・硬化、または、物体の殺菌や改質等の処理のために電子線を照射する電子線照射技術に関する。
基材に施された塗料、接着剤、粘着剤、硬質保護膜等の架橋、硬化、または改質等の手段として電子線照射によるものが、これまでに多くの提案が成されている(特許文献1等)。この手段は、真空中で電子を加速電圧により加速し、この加速された電子を真空中、もしくは不活性ガス雰囲気下に置かれた被照射物に照射して処理するものである。
この電子線照射による処理方法は、被照射物の加熱が極端に少ない、有機溶剤を使う必要がない、硬化開始剤を必要としない等の数多くの利点がある反面、大きなドラム型の照射管が必要であり加速電圧が高いので厳重なX線遮蔽が必要であり、酸素阻害を防止するために被照射物の雰囲気を低酸素化すべく大量の窒素ガスなどの不活性ガスを流す必要があり、また、基材によっては電子線による黄変等の変質が起こるという技術的課題があった。
上記技術的課題のために、従来の電子線照射装置では装置自体が極めて大型化し、重量も大きいものとなり、被照射物の搬送系を工夫した例(特許文献2)でも、ロードロック室を備えた装置全体をさらに鉛製の遮蔽室に収容した極めて大きな装置となっている。また、本発明とは照射目的が異なるが、小型化と汚染減少を目的としたイオンビームの真空チャンバの例(特許文献3)では、小型化が図られているもののX線遮蔽には言及されてない。
電子線照射部自体を小型化、低加速電圧化した例(特許文献4)では、電子線照射窓の材質を工夫して低加速電圧でも電子線の高い透過率を実現することで、X線の発生量は少なくなり、電子線照射部自体は小型になったものの、X線遮蔽や不活性ガスの使用は必要であり、シートやケーブル等の被照射物を前提とした搬送機構を含む複雑かつ大型の装置構造しか開示されていない。
上述したように、特許文献4に記載されているような電子線照射技術により、電子線照射部が大幅に小型化され、X線遮蔽も鉛の代わりにステンレススチールなどを使えるようになり、更に基材への悪影響が軽減されたものの、X線遮蔽と不活性ガスの使用もしくは真空が必要であり、たとえば多数の単体物品を処理する場合においては、従来技術では装置の小型化や簡素化、或いは被照射物を処理するサイクルタイムの観点からは不十分であった。
特開平2−208325号公報 特開平9−101400号公報 特開平7−019340号公報 米国特許第5,414,267号
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、小型で簡素かつ不活性ガスの使用量が少なく、被照射物処理のサイクルタイムが短い電子線照射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点では、被照射物を回動搬送する回動搬送機構と、回動搬送中の被照射物に電子線を照射する電子線照射部とを有する電子線照射装置であって、
前記回動搬送機構が収容される回動照射室と、
前記回動照射室の一部に設けられ、前記被照射物を前記回動照射室の内外へ出し入れする入替室と、
前記回動照射室の外部側に位置して前記入替室の一部を構成し、X線遮蔽機構と気密保持機構と被照射物保持機構とを有する外部被照射物保持台と、
前記回動照射室の内部側に位置して前記入替室の一部を構成し、X線遮蔽機構と気密保持機構と被照射物保持機構とを有し、前記回動搬送機構に支持された内部被照射物保持台と、
前記回動搬送機構を搬送方向に駆動する回動機構と、
前記内部被照射物保持台を支持する前記回動搬送機構を上下動させる上下動機構とを具備したことを特徴とする電子線照射装置を提供する。
また、本発明の第2の観点では、回動照射室内において被照射物を回動搬送させながら不活性ガス雰囲気中で電子線を照射する電子線照射方法であって、
各々が、電子線照射部を備えた前記回動照射室に設けられた入替室の一部を構成し、それぞれX線遮蔽機能と気密保持機能を備えた外部被照射物保持台と内部被照射物保持台との間で前記被照射物を授受して当該回動照射室の内外に出し入れし、前記内部被照射物保持台を回動搬送機構により上下動させるとともに回動搬送させて前記電子線照射部を通過させる間に前記被照射物に電子線を照射することを特徴とする電子線照射方法を提供する。
上記した本発明によれば、被照射物の回動照射室における電子線照射部への受け渡しに際して、入替室を構成する外部被照射物保持台および内部被照射物保持台がロードロック扉となり、回動照射室におけるX線遮蔽機能と気密保持機能を実現し、かつ回動照射室内における被照射物の搬送台をも兼ねるので、装置全体の小型化が実現されるとともに、被照射物に対する酸素阻害を防止すべく回動照射室に満たされる不活性ガスの使用量も削減され、不活性ガス置換に伴うサイクルタイムの短縮を実現できる。
また、被照射物を入れ換えるための内部被照射物保持台の回動動作の途中で回動搬送と並行して被照射物に対する電子線の照射が行われるため、被照射物の回動照射室における電子線の照射処理の全体の所要時間は、実質的に、入替室における被照射物の入替時間と回動照射室内における回動搬送の所要時間の和となり、照射時間の分だけ電子線照射処理のサイクルタイムの短縮を実現できる。
本発明によれば、電子線照射部の位置へ被照射物を搬送する被照射物保持台が気密を保持するロードロック機構およびX線遮蔽機構を具備しているので、電子線照射装置を単純で軽量に構成できるとともに、被照射物の搬送を含めて電子線照射に係るサイクルタイムを短くでき、窒素ガスなどの不活性ガスの使用量が大幅に削減されるので、電子線照射装置のランニングコストの低減が図れるとともに、被照射物を廉価に提供することが可能である。
また、内部被照射物保持台に被照射物を授受するための外部被照射物保持台がロードロック機構およびX線遮蔽機構を具備することで、上記の発明の効果は一層大きなものとなる。
加えて、電子線照射部は真空管型照射管から成り、その加速電圧は80kV以下であることで、更なる小型化が可能であるとともに、加速電圧が低いので、X線遮蔽に有害な鉛を使う必要が無くなるとともに、被照射物の基材の損傷や劣化が少ないという効果がある。
従って、本発明によれば、小型で簡素かつ不活性ガスの使用量が少なく、被照射物処理のサイクルタイムが短い電子線照射装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1、図2、図3、図4、および図5は、本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の構成および作用の一例を示す略断面図であり、図6は、その一部を取り出して例示する斜視図、図7は、本実施の形態の電子線照射装置の略平面図である。
本実施の形態の電子線照射装置50は、チャンバ51と、このチャンバ51の天板部に設けられた、電子線照射部10および入替室部52を備えている。チャンバ51の内部には、その各々が被照射物40を支持する複数の内部搬送回動トレイ55と、この内部搬送回動トレイ55を支持する公転アーム部54が設けられている。個々の内部搬送回動トレイ55は、開口部を上向きにした凹形状を呈しており、その中央部には、被照射物40を着脱自在に支持するための被照射物支持部56が設けられている。図7に例示されるように、本実施の形態の場合、内部搬送回動トレイ55は三つ設けられ、配置間隔は、周方向を3等分するように配置されている。
被照射物40は、たとえば、表面に印刷インキ、塗料、接着剤、保護膜剤等の樹脂層がスピンコートや塗布やスプレー等の方法により被覆された板状物からなる。
チャンバ51の中央部には、被照射物40を支持した複数の内部搬送回動トレイ55を、公転アーム部54を介してチャンバ51内で電子線照射部10および入替室部52を通るように回動(公転)させる公転軸53が設けられている。
この公転軸53は、図示しない上下動機構により、上下動も可能にされており、公転アーム部54を介して支持された複数の内部搬送回動トレイ55を、チャンバ51の内部において上下動させることが可能になっている。
チャンバ51の壁面には、不活性ガス導入口58およびガス排出口58a、酸素濃度センサ58bが設けられており、図示しない装置制御部が、酸素濃度センサ58bで測定されるチャンバ51内の酸素濃度が所定の値以下となるように、窒素ガス等の不活性ガスの流量を制御している。
チャンバ51における入替室部52の開口部52aには、凹形状の内部搬送回動トレイ55の周辺部に対応する位置に遮蔽シール部55aが設けられており、公転軸53の回動動作による開口部52aの直下への位置決めおよび上昇による密着動作にて、当該開口部52aを密閉する内部搬送回動トレイ55の密着部位の気密性および後述のようにして発生するX線に対する遮蔽性を実現する構成となっている。
チャンバ51の外部には、被照射物搬送装置60および被照射物受け渡し部70が設けられている。この被照射物搬送装置60は、入替室部52と被照射物受け渡し部70の間を結ぶスパンを有する外部搬送アーム64と、この外部搬送アーム64の両端部に垂直方向に設けられた保持アーム64aに下向きに開口する姿勢で、当該保持アーム64aに対して相対的に上下動自在に支持された凹型の複数の外部搬送回動トレイ62と、外部搬送アーム64を回動および上下動させる外部搬送回動軸63を備えている。特に図示しないが、外部搬送回動トレイ62に対する保持アーム64aの挿通部にも、遮蔽シール構造が設けられ、挿通部の気密保持およびX線遮蔽が行われる構成となっている。
なお、本明細書において、「回動」とは、回転のように一方向(またはその反対方向)に連続的に被照射物が回るのではなく、一方向またはその反対方向に所定量だけ回りそこで停止するようにして、その停止位置を変えるように回ることを意味する。
個々の外部搬送回動トレイ62の中央部を貫通する保持アーム64aの下端部には、外部搬送回動トレイ62の脱落を防止するフランジ部64bと被照射物40を着脱自在に保持する保持部61が設けられており、被照射物40を保持して、被照射物受け渡し部70と、入替室部52に位置する内部搬送回動トレイ55との間で被照射物40の入替動作を行う。
入替室部52における開口部52aの周囲には、遮蔽シール部62aが設けられており、外部搬送アーム64による昇降動作にて密着する外部搬送回動トレイ62の気密保持およびX線遮蔽が行われる構成となっている。
すなわち、入替室部52は、チャンバ51の内部の内部搬送回動トレイ55と、チャンバ51の外部の外部搬送回動トレイ62が、開口部52aを密閉することによって構成され、ロードロック室として機能することにより、チャンバ51の内部の不活性ガスの雰囲気を損なうことなく、かつX線の漏洩を防止しつつ被照射物40の出し入れを可能にしている。
入替室部52の開口部52aには、真空ポンプ59に接続され、入替室部52の内部の排気を行う真空排気管59dと、図示しない不活性ガス供給源に接続され、入替室部52の内部に窒素ガス等の不活性ガスを供給する置換ガス供給管59eが設けられている。
真空排気管59dは、真空ポンプ59に接続される枝管と、大気に開放される枝管に分岐しており、それぞれに排気制御弁59aおよび大気開放弁59cが設けられている。また、置換ガス供給管59eには、置換ガス供給制御弁59bが設けられ、入替室部52に対する不活性ガスの供給を制御可能になっている。
上述のチャンバ51、内部搬送回動トレイ55、外部搬送回動トレイ62は、後述の電子線照射にて発生するX線の遮蔽に必要な厚みの金属から構成されている。また、チャンバ51と内部搬送回動トレイ55(外部搬送回動トレイ62)の密着部位に設けられた遮蔽シール部55a(遮蔽シール部62a)では、僅かな隙間があってもX線が直接漏れ出さない(外部に漏れ出すのは反射したX線のみとなる)ように図示しない段差を設けてあり、前記のX線遮蔽に必要な厚みのある金属と遮蔽シール部55a(遮蔽シール部62a)の段差とで、X線遮蔽機構を成している。すなわち、一般に遮蔽シール部55a(遮蔽シール部62a)の形状として、X線発生源から2回以上反射させれば、通常の生活環境に存在する安全なX線レベルにまで、漏れ出すX線量は極端に減少するので安全である。
一方、本実施の形態の電子線照射部10は、チャンバ51に対して気密に接続され、X線を遮蔽するシールドボックス11と、このシールドボックス11内に収容された複数の真空管型照射管20からなる電子線照射源を備えている。
チャンバ51におけるシールドボックス11の装着部には、真空管型照射管20の下端に冷却用の不活性ガスを流通させるための不活性ガス導入管57および不活性ガス排出管57bが設けられている。不活性ガス導入管57には冷却用に供給する不活性ガスの流量を制御する不活性ガス導入制御弁57aが設けられており、図示しない装置制御部が、真空管型照射管20の下端部領域から温度センサ57cで検出された温度に基づいて不活性ガスの供給の有無や流量を制御することで、必要最小限の量の不活性ガスで効果的な真空管型照射管20の冷却を行うことが可能になっている。
電子線照射部10における電子線照射源としては、上述した米国特許第5,414,267号に開示されている真空管型のものを用いることが好ましい。このような真空管型の電子線照射源では、電子線発生部としての真空管型照射管20が図6のように構成されている。すなわち、円筒状をなすガラスまたはセラミック製の真空管(チューブ)21と、その真空管21内に設けられ、陰極から放出された電子を電子線として取り出してこれを加速する電子線発生部22と、真空管21の端部に設けられ、電子線を射出する電子線射出部23と、図示しない給電部より給電するための給電ピン部24とを有する。電子線射出部23には薄膜状の照射窓25が設けられている。電子線射出部23の照射窓25は、ガスは透過せずに電子線を透過する機能を有しており、スリット状をなしている。
そして、シールドボックス11の下端の開口部に、電子線射出部23を下向きにして真空管型照射管20を配列し、電子線照射部10を通過する被照射物に照射窓25から射出された電子線が照射される。
すなわち、図7に例示されるように、複数の真空管型照射管20は、内部搬送回動トレイ55に載置されて移動する被照射物40のドーナツ状の通過領域40aを横断するように複数列をなして配列され、個々の真空管型照射管20の照射窓25が、被照射物40の搬送方向からみて隙間なく通過領域40aを横断するように配置されることにより、電子線照射部10を通過する被照射物40の全面に電子線が照射される。
ここで、本実施の形態のように、被照射物40を公転させて電子線を照射する場合、ドーナツ状の通過領域40aの内周側と外周側では通過の際の周速度が異なるため、単に幅方向に均一な線量で照射したのでは、内側(外側)のドーズ量(照射線量)が過剰(不足)となる。そこで、図8に例示されるように、通過領域40aを横断するように配列された複数の真空管型照射管20において、配列位置が通過領域40aの内側から外側へと照射線量が漸増するように、照射線量の分布を制御することで、電子線照射部10を通過する被照射物40における電子線の照射量が全面において均一になるようにする。
また、本実施の形態の場合、図7に例示される電子線照射部10の位置は、入替室部52における被照射物40のために間欠的に回動変位する複数の内部搬送回動トレイ55の停止位置のほぼ中間になるように設定されている。これにより、被照射物40に対する電子線の照射は、個々の内部搬送回動トレイ55に搭載された当該被照射物40が、一つの停止位置から次の停止位置に移動する間に実行される。
上述の真空管型照射管20のような真空管型の電子線照射源は、従来のドラム型の電子線照射源とは根本的に異なっている。従来のドラム型電子線照射源は、ドラム内を常に真空引きしながら電子線を照射するタイプのものである。従来のドラム型の電子線発生源は大型であり、上述したように搬送ラインに組み込んで用いることも、上述のようにして電子電流、加速電圧、距離等を調整することも困難であるが、このような構成の照射管を有する電子線発生源は小型であり、容易にインライン化することができるとともに、低加速電圧でも有効に電子線を取り出すことができ、制御性も良好であるから、上述した調整を容易に行うことができる。また、電子線照射する目的の層の下地への悪影響が小さい。また、加速電圧が小さいためX線等の放射線の発生量が小さく、放射線を遮蔽するためのシールド装置を小型化または低減することができるようになる。さらに真空管型電子線照射源は、真空管型照射管20を個別に独立に制御することができるため、後述のような傾斜、勾配または調整が容易となる。
通常、電子線照射は、窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気で行われる。これに対してこのような真空管型の電子線照射源の場合には、条件によっては、空気または空気に近い雰囲気になるような不活性ガス含有量の雰囲気下で照射してもよい。
以下、本実施の形態の作用の一例について説明する。後述のように本実施の形態の電子線照射装置は被照射物40の入れ替えと電子線の照射を連続的に反復するが、便宜上、図1の状態から説明する。
チャンバ51の内部は、不活性ガス導入口58から導入されガス排出口58aを介して流出する不活性ガスにて満たされ、酸素濃度センサ58bにて検出される酸素濃度が所定の値以下となるように制御されている。
まず、被照射物搬送装置60では、外部搬送回動トレイ62は、その外周部を遮蔽シール部62aを介して開口部52aの外周部に気密に密着している。そして、チャンバ51において、公転軸53の回動による一つの内部搬送回動トレイ55の入替室部52の開口部52aに対する位置決めおよび上昇動作により、照射済の被照射物40が載置された当該内部搬送回動トレイ55は、遮蔽シール部55aを介して開口部52aに密着する。これにより、密閉状態の入替室部52が構成される(図1)。
次に、大気開放弁59cを開いて入替室部52を大気に連通させた後、被照射物搬送装置60の外部搬送アーム64の保持アーム64aを降下させ、入替室部52の内部の被照射物40を吸着保持すると同時に、チャンバ51の外部では、被照射物受け渡し部70に位置する未照射の被照射物40を他方の外部搬送アーム64の保持アーム64aの保持部61で吸着保持する(図2)。
次に、保持アーム64aを上昇させ(図3)、さらに外部搬送アーム64の外部搬送回動軸63を180度回動させることにより、照射済の被照射物40と未照射の被照射物40の位置を入れ換え、その後、外部搬送アーム64に支持された外部搬送回動トレイ62を降下させ、未照射の被照射物40を内部搬送回動トレイ55に受け渡すとともに、照射済の被照射物40は、被照射物受け渡し部70に受け渡される(図4)。これにより、内部搬送回動トレイ55と外部搬送回動トレイ62で構成される入替室部52は密閉状態となる。
そして、置換ガス供給制御弁59bおよび大気開放弁59cを閉じた状態で、排気制御弁59aを開き、真空ポンプ59により入替室部52の内部を真空排気した後に排気制御弁59aを閉じ、置換ガス供給制御弁59bを開くことにより、真空排気された状態の入替室部52の内部に短時間に不活性ガスを導入する。これにより、短時間に、かつ比較的少量の不活性ガスにて、入替室部52の内部を完全に置換できる。
その後、公転軸53により、内部搬送回動トレイ55を降下させ、内部搬送回動トレイ55の密着状態を解除した後、照射済の被照射物40を保持した別の内部搬送回動トレイ55が入替室部52の位置に位置決めされるように、公転アーム部54を回動させる(図5)。
この時、図7に例示されるように、内部搬送回動トレイ55に載置されていた被照射物40が公転アーム部54の回動によって電子線照射部10の直下を通過し、全面にわたって、通過領域40aの幅方向に配列された複数の真空管型照射管20から出射される電子線の照射を受ける。また、この間に、チャンバ51の外部の被照射物受け渡し部70では、照射済の被照射物40と未照射の被照射物40の入替が行われている。
そして、照射済の被照射物40を保持した内部搬送回動トレイ55が、開口部52aの直下に位置決めされた状態で公転軸53を上昇させることで、当該内部搬送回動トレイ55を遮蔽シール部55aに密着させることで、密閉状態の入替室部52が構成される(図1)。
このように、本実施の形態の場合には、チャンバ51の内部に設けられた内部搬送回動トレイ55と、外部に設けられた被照射物搬送装置60の外部搬送回動トレイ62とで、ロードロック作用をなす入替室部52を構成して、チャンバ51の内部の不活性ガスの雰囲気を損なうことなく、また、電子線照射部10から発生するX線の漏洩等を生じることなく、被照射物40の入れ替え操作が可能であり、チャンバ51の内部を低酸素濃度に維持するための不活性ガスの使用量を削減できる。また、特別なロードロック室や鉛製の大がかりな遮蔽室等を別個に設ける必要がなく、装置の小型化が可能となる。
電子線照射部10における真空管型照射管20の冷却のための不活性ガスは、温度センサ57cにて検出される真空管型照射管20の照射窓25の温度の計測結果によるフィードバック制御にて流量が制御されるので、使用量を必要最小限にとどめることが可能になり、不活性ガスの使用量をより一層削減できる。
また、電子線照射部10は、内部搬送回動トレイ55の停止位置の中間に配置され、電子線照射部10における被照射物40に対する電子線の照射は、被照射物40の入替のための内部搬送回動トレイ55の移動動作の間に行われるので、被照射物40を載置した内部搬送回動トレイ55を停止させた状態で行う場合のように、電子線の照射のための停止動作および照射の所要時間のためにサイクルタイムが増大することがなくなり、所要時間の短縮を実現することが可能になる。
また、内部搬送回動トレイ55の停止中は、被照射物40が電子線照射部10の位置から逸れた状態となるため、複数の被照射物40間でのドーズ量の均一化も実現できる。
また、内部搬送回動トレイ55の公転アーム部54の回動による公転移動によって搬送される被照射物40の通過領域40aを横断して配列された複数の真空管型照射管20において、通過領域40aの内側から外側に向かって、個々の真空管型照射管20からの照射線量を漸増させるようにしたので、公転移動することによる、被照射物40の各部の電子線照射部10に対する通過速度の違いによるドーズ量の偏りが相殺され、被照射物40の全面において均一なドーズ量とすることが可能となる。
なお、被照射物40の各部の電子線照射部10に対する通過速度の違いによるドーズ量の偏りを調整する方法としては、図9のような方法も考えられる。すなわち、真空管型照射管20の照射窓25から照射される電子線の強度は被照射物40までの距離dに反比例するので、電子線の照射量を小さくしたい通過領域40aの内側の領域では、距離dを大きくし、外側では距離dが小さくなるように、内側から外側へと距離dが漸減するように、個々の真空管型照射管20の内部搬送回動トレイ55に対する設置高さを設定する。
これにより、被照射物40の各部の電子線照射部10に対する通過速度の違いによるドーズ量の偏りが相殺され、被照射物40の全面において均一なドーズ量とすることが可能となる。
さらに、別の方法として、図10に例示されるようなマスク12を電子線照射部10に配置してもよい。
このマスク12は、複数の真空管型照射管20と被照射物40との間に介在するように配置され、通過領域40aの内側から外側へと開口幅が漸増する開口部12aが設けられている。これにより、通過領域40aを公転移動する被照射物40は、周速度の小さい内側領域が周速度の大きな外側領域よりも、真空管型照射管20から照射される電子線に暴露される時間が短くなり、これにより被照射物40の全面にて電子線のドーズ量が均一になる。
図11は、本実施の形態における公転軸53および公転アーム部54の変形例を示す。この図11の変形例では、複数の内部搬送回動トレイ55が互いに独立して回動搬送および上下動されるようにしたものである。
すなわち、この場合、公転軸53は、同心円状に多重に設けられ、互いに独立に回動可能な複数の公転軸531、公転軸532、公転軸533で構成されており、各々は、回転駆動のためのプーリ531a、プーリ532a、プーリ533aにて個別に回転駆動されるとともに、図示しない上下動機構にて個別に上下動される。また、公転アーム部54は、これらの公転軸531〜公転軸533の各々に接続される独立な公転アーム部541、公転アーム部542、公転アーム部543で構成され、この公転アーム部541〜公転アーム部543の各々に、内部搬送回動トレイ55がそれぞれ支持されている。
これにより、個々の内部搬送回動トレイ55は、互いに独立にチャンバ51の内部において、被照射物40を搬送移動できる。このため、たとえば、電子線照射部10における電子線の照射量を制御するために、当該電子線照射部10を内部搬送回動トレイ55が通過する速度に制約がある場合でも、入替室部52から電子線照射部10まで、および電子線照射部10から内部搬送回動トレイ55までの移動速度は当該制約に関係なく自由に設定でき、被照射物40の入れ替えおよび電子線の照射を含めた全体のサイクルタイムの短縮を実現できる。
すなわち、電子線照射部10における通過時間を長くする必要がある場合でも、入替室部52から電子線照射部10における照射開始位置まで、および照射完了位置から入替室部52の位置までは高速に移動させることが可能となり、搬送移動の所要時間を短縮できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では真空管型照射管を例にあげて説明したが、従来のドラム型の照射管を使うこともできるし、電子線照射時に天板と被照射物載置台が嵌合した状態でのみ電子線照射部の加速電圧を印加するように構成すれば、周辺の機構を簡素化することも可能である。この場合はサイクルタイムが遅くなるので、目的に応じて選択すればよい。
さらに、上記実施の形態では被照射物としてディスク状のものを例として説明したが、これに限定されるものでなく、また、電子線を照射して樹脂を架橋・硬化させるのみでなく、殺菌などにも利用できるものである。
本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の構成および作用の一例を示す略断面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の構成および作用の一例を示す略断面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の構成および作用の一例を示す略断面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の構成および作用の一例を示す略断面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の構成および作用の一例を示す略断面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射方法を実施する電子線照射装置の一部を取り出して例示する斜視図。 本発明の一実施の形態である電子線照射装置の略平面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射装置の作用の一例を示す線図。 本発明の一実施の形態である電子線照射装置の変形例を示す略断面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射装置の変形例を示す略平面図。 本発明の一実施の形態である電子線照射装置の変形例を示す略断面図。
符号の説明
10…電子線照射部
11…シールドボックス
12…マスク
12a…開口部
20…真空管型照射管
40…被照射物
50…電子線照射装置
51…チャンバ
52…入替室部
53…公転軸
54…公転アーム部
55…内部搬送回動トレイ
56…被照射物支持部
57…不活性ガス導入管
57a…不活性ガス導入制御弁
57b…不活性ガス排出管
57c…温度センサ
58…不活性ガス導入口
58a…ガス排出口
58b…酸素濃度センサ
59…真空ポンプ
59a…排気制御弁
59b…置換ガス供給制御弁
59c…大気開放弁
59d…真空排気管
59e…置換ガス供給管
60…被照射物搬送装置
61…保持部
62…外部搬送回動トレイ
62a…遮蔽シール部
63…外部搬送回動軸
64…外部搬送アーム
64a…保持アーム
64b…フランジ部
70…被照射物受け渡し部
531〜533…公転軸
531a〜533a…プーリ
541〜543…公転アーム部

Claims (23)

  1. 被照射物を回動搬送する回動搬送機構と、回動搬送中の被照射物に電子線を照射する電子線照射部とを有する電子線照射装置であって、
    前記回動搬送機構が収容される回動照射室と、
    前記回動照射室の一部に設けられ、前記被照射物を前記回動照射室の内外へ出し入れする入替室と、
    前記回動照射室の外部側に位置して前記入替室の一部を構成し、X線遮蔽機構と気密保持機構と被照射物保持機構とを有する外部被照射物保持台と、
    前記回動照射室の内部側に位置して前記入替室の一部を構成し、X線遮蔽機構と気密保持機構と被照射物保持機構とを有し、前記回動搬送機構に支持された内部被照射物保持台と、
    前記回動搬送機構を搬送方向に駆動する回動機構と、
    前記内部被照射物保持台を支持する前記回動搬送機構を上下動させる上下動機構とを具備したことを特徴とする電子線照射装置。
  2. 前記電子線照射部は複数の真空管型照射管からなり、前記回動搬送機構に支持された前記内部被照射物保持台に載置されて公転する前記被照射物の周速度に対応させて、前記被照射物の吸収線量を均一にする線量調整機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子線照射装置。
  3. 前記線量調整機構は前記各真空管型照射管の管電流を、前記内部被照射物保持台に載置されて公転する前記被照射物の周速度に対応させてそれぞれ調整する機能を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子線照射装置。
  4. 前記線量調整機構は前記内部被照射物保持台と前記電子線照射部の照射窓との距離を前記内部被照射物保持台に載置されて公転する前記被照射物の周速度に対応させて調整する機能を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子線照射装置。
  5. 前記線量調整機構は前記電子線照射部の前記照射窓と被照射物との間に、前記内部被照射物保持台に載置されて公転する前記被照射物の周速度に対応させて開口度の異なるマスクを備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子線照射装置。
  6. 前記回動搬送機構には、回動搬送方向に概ね等間隔に設けられた複数の内部被照射物保持台が支持され、前記入替室に一つの内部被照射物保持台が位置するとき、前記電子線照射部の位置は内部被照射物保持台と内部被照射物保持台との間に位置するように配置されたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子線照射装置。
  7. 前記回動搬送機構は、複数の内部被照射物保持台の各々を独立して搬送方向に回動させる機能を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項記載の電子線照射装置。
  8. 前記照射窓の近傍に不活性ガスの流れを形成する第1不活性ガス導入口および不活性ガス排出口をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子線照射装置。
  9. 前記照射窓の近傍に設けられた温度センサと、前記温度センサによる測定温度に基づいて前記不活性ガスの流量を調整することで前記照射窓の温度を制御する温度制御機構とをさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子線照射装置。
  10. 気密保持された前記入替室を減圧した後、もしくは減圧しながら、不活性ガスを導入して、前記入替室を不活性ガスで置換する減圧置換機構を設けたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電子線照射装置。
  11. 前記回動照射室を不活性ガスで充満させる第2不活性ガス導入口を備えたことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電子線照射装置。
  12. 前記回動照射室内に設けられた酸素濃度センサと、前記酸素濃度センサによる酸素濃度に基づいて第2不活性ガス導入口から前記回動照射室に導入される前記不活性ガスの流量を調整する酸素濃度制御機構とをさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電子線照射装置。
  13. 回動照射室内において被照射物を回動搬送させながら不活性ガス雰囲気中で電子線を照射する電子線照射方法であって、
    各々が、電子線照射部を備えた前記回動照射室に設けられた入替室の一部を構成し、それぞれX線遮蔽機能と気密保持機能を備えた外部被照射物保持台と内部被照射物保持台との間で前記被照射物を授受して当該回動照射室の内外に出し入れし、前記内部被照射物保持台を回動搬送機構により上下動させるとともに回動搬送させて前記電子線照射部を通過させる間に前記被照射物に電子線を照射することを特徴とする電子線照射方法。
  14. 前記電子線照射部を構成する複数の真空管型照射管で被照射物に電子線を照射し、前記回動搬送される前記被照射物の周速度に対応させて前記被照射物の吸収線量を均一化するように照射線量の分布を調整することを特徴とする請求項13に記載の電子線照射方法。
  15. 前記複数の真空管型照射管の各々の管電流を、前記回動搬送される前記被照射物の周速度に対応させてそれぞれ変化させることで照射線量の分布を調整することを特徴とする請求項14に記載の電子線照射方法。
  16. 前記内部被照射物保持台と前記電子線照射部の照射窓との距離を前記回動搬送される前記被照射物の周速度に対応させて変化させることで照射線量の分布を調整することを特徴とする請求項14に記載の電子線照射方法。
  17. 前記被照射物と前記電子線照射部の照射窓との間に、前記回動搬送される前記被照射物の周速度に対応させて開口度を変化させたマスクを配置して線量調整することを特徴とする請求項14に記載の電子線照射方法。
  18. 前記回動搬送機構に設けられた複数の内部被照射物保持台の一つが前記入替室にある時、他の内部被照射物保持台は前記電子線照射部の照射部位から逸れた位置に配置されるようにしたことを特徴とする請求項13から請求項17のいずれか1項に記載の電子線照射方法。
  19. 前記回動搬送機構によって複数の前記内部被照射物保持台の各々に独立した回動搬送動作を行わせることにより、一つの前記内部被照射物保持台が前記被照射物を前記入替室で出し入れしている間に、他の前記被照射物を保持した他の前記内部被照射物保持台を回動させて前記電子線照射部を通過させることにより前記被照射物に電子線を照射させることを特徴とする請求項13から請求項18のいずれか1項に記載の電子線照射方法。
  20. 前記回動照射室を不活性ガスで充満させて残留酸素濃度を低下させた状態で被照射物に電子線を照射させることを特徴とする請求項13から請求項19のいずれか1項に記載の電子線照射方法。
  21. 前記入替室を減圧した後、もしくは減圧しながら不活性ガスを導入して、前記入替室を不活性ガスで置換することを特徴とする請求項13から請求項20のいずれか1項に記載の電子線照射方法。
  22. 前記回動照射室内に設けた酸素濃度センサによる測定酸素濃度に基づいて前記不活性ガスの流量を調整することで前記照射室内の酸素濃度を制御することを特徴とする請求項13から請求項21のいずれか1項に記載の電子線照射方法。
  23. 前記電子線照射部の前記照射窓の近傍に設けた温度センサによる測定温度に基づいて前記照射窓の近傍に供給される不活性ガスの流量を調整することで前記照射窓部の温度を制御することを特徴とする請求項13から請求項22のいずれか1項に記載の電子線照射方法。
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