JP2005195256A - 空気調和機のドレン水処理機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドレンタンクを備えた空気調和機において、ドレンタンクの排水時に枠体内をドレン水で濡らさないようにする。
【解決手段】 枠体1内に設けた圧縮機2とコンデンサ3と減圧器4とエバポレータ5で冷凍サイクルを構成し、エバポレータ5で発生したドレン水はドレンパン6に落下する。ドレンパン6には回転支点6bとドレン水排水経路6aと予備ドレンパン6cとタンク接触部6dを設け、ドレンタンク7の装着時はドレンタンク6のタンク接触部6dが持ち上げられ、ドレンパン6は回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより高く位置し、ドレン水をドレン水排水経路6aからドレンタンク7に排水する。一方、ドレンタンク7の非装着時はドレンパン6が回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置し、ドレン水は予備ドレンパン6cに溜まるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 枠体1内に設けた圧縮機2とコンデンサ3と減圧器4とエバポレータ5で冷凍サイクルを構成し、エバポレータ5で発生したドレン水はドレンパン6に落下する。ドレンパン6には回転支点6bとドレン水排水経路6aと予備ドレンパン6cとタンク接触部6dを設け、ドレンタンク7の装着時はドレンタンク6のタンク接触部6dが持ち上げられ、ドレンパン6は回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより高く位置し、ドレン水をドレン水排水経路6aからドレンタンク7に排水する。一方、ドレンタンク7の非装着時はドレンパン6が回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置し、ドレン水は予備ドレンパン6cに溜まるものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は冷凍サイクルを利用して空気調和を行う空気調和機の構造に関するものである。
冷風機や除湿機とよばれる空気調和機は、枠体内に冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された高温のガス状冷媒が送られるコンデンサと、コンデンサで液化した冷媒が減圧器を介して送られるエバポレータとを備え、該エバポレータで気化した冷媒が圧縮機に戻されることによって冷凍サイクルを構成している。
前記コンデンサとエバポレータには送風ファンを備えて送風されており、前記冷媒が圧縮機で加圧されると高温高圧になり、この冷媒はコンデンサを通過する空気流と熱交換して液化する。そして、この液化した高圧の冷媒は減圧器を経て圧力を下げてエバポレータに送られ、エバポレータを通過する空気を冷却することで冷媒はエバポレータ内部で気化し、この気化した冷媒は再び圧縮機で加圧されてコンデンサに送られる。
低温になったエバポレータを通過して冷却される空気に含まれる水分はエバポレータの表面に結露してドレン水となり、エバポレータの下方に設けられたドレンパンに落下し、枠体内に装置したドレンタンクに収納されている。
そして、ドレンタンクを有する空気調和機においては、発生したドレン水が製品からオーバーフローする以前に安全に停止する必要があり、その為に満水検知手段が搭載されている。満水検知手段はドレンタンクが満水になると圧縮機を停止してオーバーフローを防止し、同時に使用者に排水を促すサインを発するものであり、使用者はドレンタンクを枠体から取り出してドレン水を捨てた後、再度ドレンタンクを枠体に装着すると運転を再開することができるようになっている(特許文献1参照)。
特開平6−34158号公報
従来の空気調和機は、ドレン水の排水を行うためにドレンタンクを取り出すと、ドレンパンのドレン水排水経路が開放された状態となるが、制御装置によって運転を停止しても、エバポレータやドレンパンに付着したドレン水はすぐにはなくならず、このドレン水はドレンタンクを取り出している間もドレン水排水経路から排水される。このため、ドレン水排水経路が開放された状態のままドレンタンクの排水を行うと、ドレン水排水経路から落下するドレン水によって枠体内の底面に見苦しい水垂れを作り出し、製品価値を大きく低下させるものであった。
この水垂れの問題を解決するため、特許文献1の発明ではドレンタンクを取り出した際にドレン水排水経路を閉塞する構造を有する空気調和機の提案を行っているが、このドレン水排水経路を閉塞するための構造はレバーとパッキンとバネの最低3部品が必要となるため、部品代や組み付け工数等の問題から安価に提供できないものであった。また、長年の使用によるパッキンの劣化やバネの作動不良等が発生する心配があり、動作の信頼性も低いものであった。
また、満水検知手段が作動して圧縮機が停止し、ドレン水の排水後に運転を再開するときには圧縮機が起動するが、この圧縮機の停止時と起動時には大きな音と振動が発生するため、使用者にとっては不快な動作となっていた。
この発明は上記課題を解決するためのものであり、空気調和機の枠体1内には、冷媒を圧縮する圧縮機2と、高温のガス状冷媒が送られるコンデンサ3と、液化した冷媒が減圧器4を介して送られるエバポレータ5とを設け、該エバポレータ5で気化した冷媒が圧縮機2に戻される冷凍サイクルを有し、かつ、エバポレータ5の下方にはドレンパン6が構成され、該ドレンパン6の下部にはドレン水排水経路6aを設け、該ドレン水排水経路6aはドレン水を最終的に収納するドレンタンク7に連通する排水経路を有する一体形の空気調和機において、前記ドレンパン6は一端に回転支点6bを有し、該回転支点6bの傍らにドレン水排水経路6aを配置し、遠方には充分な容量を持つ予備ドレンパン6cを形成すると共に、ドレンパン6の下部にはタンク接触部6dを形成し、ドレンタンク7の装着時はドレンタンク7上部がタンク接触部6dを持ち上げ、ドレンパン6が回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより高く位置し、ドレン水をドレン水排水経路6aからドレンタンク7に排水すると共に、ドレンタンク7の非装着時はドレンパン6が回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置し、ドレン水を予備ドレンパン6cに溜めることを特徴とするものである。
また、枠体1内にはドレンタンク7の満水時に作動する満水検知手段8を設けると共に、該満水検知手段8が満水検出したときから所定時間経過後に前記圧縮機2を停止する制御装置9を備えており、ドレンタンク7の排水作業を行う間にエバポレータ5で発生するドレン水は予備ドレンパン6cに溜めておくことができるから、圧縮機2を停止することなくドレンタンク7の排水作業を行うことができ、所定時間内にドレンタンク7の排水作業が完了しないときはドレン水が溢れる前に圧縮機2が停止するものである。
また、ドレンタンク7の有無によって可動するドレンパン6の位置を検出する検出スイッチ10を設け、前記満水検知手段8が満水検出してから所定時間経過前に検出スイッチ10の作動があったときは、更に第2の所定時間経過後に圧縮機2を停止する構成にすることにより、満水検知手段8がドレンタンク7の満水を検知してから圧縮機2が停止するまでの時間を長く設定することができる。
上記課題を解決するこの発明は、ドレンタンク7が枠体1内に装着された状態のときは、ドレンパン6はドレンタンク7の上部によってタンク接触部6dが持ち上げられ、予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより高く位置している。このため、エバポレータ5からドレンパン6に落下するドレン水はドレン水排水経路6aに向かって流れ、ドレン水排水経路6aから排水されてドレンタンク7に収納することができる。
ドレンタンク7のドレン水を排水するためにドレンタンク7を枠体1内から取り出したときは、ドレンタンク7の上部によって持ち上げられていたタンク接触部6dが開放され、ドレンパン6は回転支点6bを支点に可動し、予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置する。このため、エバポレータ5からドレンパン6に落下したドレン水は予備ドレンパン6cに向かって流れ、予備ドレンパン6cに溜まるので、ドレンタンク7を取り出している間のドレン水排水経路6aからのドレン水の落下を防止することができ、枠体1内の底面に見苦しい水垂れを作り出すことがなくなった。
そして、ドレンパン6はドレンパン6自体の重さによって可動するので、ドレンパン6は確実に作動するものであり、また、ドレンパン6の予備ドレンパン6cにドレン水を溜める構成であるので、従来のようなドレン水排水経路6aの閉塞構造は不要となり、動作の信頼性が高いドレン水落下防止構造を安価に提供できるものとなった。
また、予備ドレンパン6cを設けたことにより、ドレンタンク7を取り出したときに圧縮機2の運転を継続しても、エバポレータ5で発生するドレン水は予備ドレンパン6cに溜めることができるから、満水検知手段8がドレンタンク7の満水を検出してから所定時間経過後に圧縮機2を停止する構成とすれば、所定時間内であれば圧縮機2を停止させることなくドレンタンク7の排水を行うことができ、圧縮機2の停止と起動による騒音と振動の発生を防止できるものとなった。また、ドレンタンク7の排水が完了する前に所定時間が経過したときは圧縮機2が停止するのでドレン水のオーバーフローを発生させることもないものである。
また、ドレンタンク7の有無によって可動するドレンパン6の位置を検出する検出スイッチ10を設け、満水検知手段8がドレンタンク7の満水を検出してから所定時間が経過する前にドレンタンク7を取り出したときは、予備ドレンパン6cの検出スイッチ10が作動し、この検出スイッチ10の作動から第2の所定時間経過後に圧縮機2が停止するようにしてもよく、このときは満水検知手段8が満水を検出してから圧縮機2が停止するまでの時間を長く設定することができるから、ドレンタンク7の満水時の圧縮機2の停止と起動による騒音と振動の発生はほとんどなくなった。
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は空気調和機を構成する枠体、2は枠体1内に収納された冷媒圧縮用の圧縮機、3は圧縮機2で圧縮された冷媒が高温高圧ガスとなって送られるコンデンサ、4はコンデンサ3で放熱して液化した冷媒が減圧される減圧器、5は減圧器4で減圧された冷媒が送られるエバポレータであり、冷媒はエバポレータ5に送られて気化し、冷媒の気化熱によって周囲を冷却する。その後エバポレータ5で気化した冷媒ガスは圧縮機2に戻され、再び圧縮機2で加圧された冷媒がコンデンサ3に送られて循環している。
実施例の空気調和機は除湿機とよばれるタイプの空気調和機であり、11は前記コンデンサ3とエバポレータ5が配置される枠体1内に形成した送風経路、11aはコンデンサ3とエバポレータ5に送風する送風経路11内に設けた送風ファン、11bは枠体1の背面に配置した空気吸込み口、11cは枠体1の上面に配置した空気吹出し口であり、送風ファン11aによって送風される空気の上流側にエバポレータ5が配置され、下流側にコンデンサ3が配置されている。
送風ファン11aによって送風される空気は始めにエバポレータ5を通過して除湿され、除湿されて水分が除去された空気はコンデンサ3に送られ、圧縮機2から送られる高温高圧のガス状冷媒を冷却して液化させる。そして、コンデンサ3を通過して高温となった空気は空気吹出し口11cから排出されて室内を除湿する。
6はエバポレータ5の下方に設けたドレンパン、6aはドレンパン6の下部に設けたドレン水排水経路、7は枠体1内の下部に設けたドレンタンク、1aはドレンタンク7の側方に位置するタンク取出し口であり、エバポレータ5で除湿される空気に含まれる水分はエバポレータ5の表面に結露してドレン水となり、ドレンパン6に滴下する。ドレンパン6に滴下したドレン水はドレン水排水経路6aから排水されてドレンタンク7に溜まり、枠体1のタンク取出し口1aを開いてドレンタンク7を枠体1内から取り出して捨て水する。
8はドレンタンク7が満水になったときに作動する満水検知手段、8aは満水検知手段8に連動するスイッチであり、該スイッチ8aは圧縮機2の回路に接続されており、閉路のときに圧縮機2が運転し、開路のときに圧縮機2が停止する。ドレンタンク7が満水になっていない状態で枠体1内に収納するとスイッチ8aが閉路となり、圧縮機2に通電するから空気調和機が運転する。また、ドレンタンク7を装着していないときとドレンタンク7の満水時にはスイッチ8aが開路となるので、圧縮機2が停止するものである。
ドレンタンク7が満水となって満水検知手段8が作動すると圧縮機2が停止し、ドレン水がオーバーフローする前に空気調和機の運転が停止する。そして、使用者がドレンタンク7を枠体1内から取り出して捨て水した後、ドレンタンク7を枠体1内に戻して空気調和機の運転を再開することができる。
ところで、空気調和機の運転が停止しても、エバポレータ5やドレンパン6のドレン水はすぐには無くならず、運転停止後も暫くの間はドレン水排水経路6aからドレン水が落下するものである。従って、ドレンタンク7の排水をしている間にドレン水排水経路6aからドレン水が落下し、枠体1内の底面に見苦しい水垂れを作り出して製品価値を大きく低下させる問題がある。
このための対策として従来では、ドレンタンク7を取り出したときにドレン水排水経路6aを閉塞する構造を持った空気調和機が存在するが、この従来構造はドレン水排水経路6aを閉塞するためのレバーと、レバーに設けたパッキンと、レバーを作動するためのバネの最低3部品が必要であり、部品点数や組立て工程数が増加して安価に提供できないものであった。また、パッキンの劣化やバネの動作不良等の心配があり、動作の信頼性も低いものであった。
この発明はこの課題を解決するもので、6bはドレンパン6の端部に設けた回転支点であり、ドレンパン6は回転支点6bによって回動可能に枠体1内に取付けられており、前記ドレン水排水経路6aは回転支点6bの付近に形成されている。6cはドレン水排水経路6aを挟んで回転支点6bとは反対側のドレンパン6の端部に形成した受皿形状をした予備ドレンパン、6dは予備ドレンパン6c側のドレンパン6の下面から下方に伸ばしたタンク接触部であり、ドレンパン6はドレンタンク7の非装着時に予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置するように傾斜した状態で保持され、エバポレータ5がドレン水排水経路6aと予備ドレンパン6dとの間に位置するように配置されている。
そして、ドレンタンク7を枠体1内に装着すると、ドレンタンク7の上面がドレンパン6のタンク接触部6dを上方に持ち上げ、ドレンパン6は回転支点6bを中心に可動し、予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aよりも高い位置に保持される。従って、この状態で空気調和機の運転を開始すると、エバポレータ5からドレンパン6に落下したドレン水が最下部に位置するドレン水排水経路6aに向かって流れ、ドレン水排水経路6aから排水されてドレンタンク7に溜まる。
この状態で運転を継続してドレンタンク7が満水になると、満水検知手段8のスイッチ8aが開路となり圧縮機2が停止するので、使用者はドレンタンク7を取り出して捨て水を行う。ドレンパン6を持ち上げていたドレンタンク7が取り出されると、ドレンパン6はその自重によって回転支点6bを中心に可動して傾斜し、予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置した状態になり、ドレンタンク7が取り出されている間にエバポレータ5から落下するドレン水はドレン水排水経路6aよりも低い位置に落下し、最下部に位置する予備ドレンパン6cに流れて予備ドレンパン6cに集められる。
この場合、予備ドレンパン6cの容量は、満水検知手段8の作動による運転停止後にエバポレータ5に付着して残るドレン水の量よりも大きく設定しておけばよく、ドレンタンク7を取り出して排水作業を行う間は圧縮機2が停止したままであり、この間にエバポレータ5でドレン水が発生することはないから、ドレンタンク7を取り出したままにしておいてもドレン水がドレンパン6からオーバーフローすることはない。
そして、ドレンタンク7のドレン水を捨てた後、ドレンタンク7を枠体1内に装着すると、ドレンパン6はドレンタンク7によって上方に持ち上げられ、予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aよりも高い位置に保持される。そして、ドレンタンク7を取り出している間に予備ドレンパン6cに溜められたドレン水はドレン水排水経路6aに流れ、ドレン水排水経路6aから排水されてドレンパン7に溜まる。
このように、ドレンタンク7が取り出されている間にエバポレータ5から落下するドレン水は予備ドレンパン6cに収納され、ドレン水排水経路6aからドレン水が落下することがなくなったから、枠体1内の底面にドレン水による見苦しい水垂れを作り出すことがなくなった。
従来のドレン水排水経路6aを塞ぐ構造では、長期間の使用によるパッキンの劣化やバネの作動不良等の心配があるため、ドレン水の落下防止構造としての信頼性は今一歩の感があり、部品点数や組立工程数の増加によるコストアップにつながるものであった。
この発明は、ドレンタンク7を取り出したときはドレンパン6がその自重によって回動すると共に、エバポレータ5から落下したドレン水はドレンパン6の予備ドレンパン6cに集められる構成であるから、空気調和機を長期間にわたって使用してもドレンパン6は確実に作動するものであり、また、ドレン水排水経路6aを塞ぐための構造が不要となり部品点数や組立工程数の増加もほとんどなくできるので、信頼性の高いドレン水落下防止構造を安価に実現することができるものとなった。
また、予備ドレンパン6cのない従来構造においては、満水検知手段8の作動時はドレン水のオーバーフローを防止するために即座に圧縮機2を停止する必要があるが、圧縮機2は起動時と停止時に大きな音と振動が発生するものであり、ドレンタンク7の満水時と、ドレンタンク7の排水後の空気調和機の運転再開時には常に大きな音と振動を発生させるため、使用者にとって非常な不快な動作となっていた。
図3に示す実施例において、9は空気調和機の運転を制御する制御装置であり、該制御装置9は満水検知手段8がドレンタンク7の満水を検出してスイッチ8aが開路となると、満水検知手段8の満水検出から所定時間経過後に圧縮機2を停止する構成となっている。
満水検知手段8はドレンタンク7の満量より少し余裕を持たせて作動し、満水検出時のドレンタンク7の空き容量が予備ドレンパン6cの容量とほぼ同じになるように設定し、制御装置9が満水検知手段8の作動から圧縮機2を停止するまでの時間は、満水検出後に発生するドレン水がドレンタンク7の空き容量及び予備ドレンパン6cの容量よりも少なくなるように設定する。
12は満水検知手段8の作動時にランプを点灯したりブザーを鳴らしたりする報知手段であり、制御装置9は満水検知手段8が満水を検出すると報知手段12を作動し、使用者にドレンタンク7の満水を知らせる。
そして、前記した所定時間内に使用者がドレンタンク7の満水に気付き、満水となったドレンタンク7の排水を行うために枠体1内からドレンタンク7を取り出すと、ドレンパン6は回転支点6bを中心に可動して傾斜する。このとき圧縮機2は運転を継続しており、ドレンタンク7の排水中もエバポレータ5でドレン水が発生するが、このドレン水はドレンパン6に落下して予備ドレンパン6cに溜まるので、圧縮機2が運転したままドレンタンク7を取り出しても枠体1内の底面をドレン水で濡らすことはない。
ドレンタンク7の排水後、空になったドレンタンク7を枠体1内に装着すると満水検知手段8は閉路となるから、空気調和機は通常運転に戻る。従って、所定時間内にドレン水の排水作業を完了すれば圧縮機2を停止させることがないから、騒音や振動の発生を防止することができる。
また、使用者が満水に気付かず、ドレンタンク7の排水が完了する前に所定時間が経過したときは圧縮機2が停止するので、この間に発生するドレン水の量はドレンタンク7の空き容量や予備ドレンパン6cの容量よりも少ないから、ドレン水がオーバーフローする心配はなく、圧縮機2の停止後にドレンタンク7を枠体1内から取り出してドレン水の排水を行い、ドレンタンク7を装着して運転を再開すれば、圧縮機2が起動して運転を開始する。
また、図4に示すこの発明の他の実施例において、10はドレンタンク7を取り出してドレンパン6が傾斜したときにドレンパン6の端部と接触する位置に設けた検出スイッチであり、枠体1内にドレンタンク7がないときはドレンパン6によって検出スイッチ10が押されて開路となり、ドレンタンク7を装着したときはドレンパン6が上方に移動して検出スイッチ10から離開するから閉路となるものであり、この検出スイッチ10によってドレンタンク7の有無を検出することができる。
そして、制御装置9は満水検知手段8がドレンタンク7の満水を検出すると、所定時間経過後に圧縮機2を停止する動作を行うが、この所定時間内に検出スイッチ10が開路となったときは、検出スイッチ10の作動から第2の所定時間経過後に圧縮機2を停止する構成となっている。
そして、満水検知手段8の作動から圧縮機2が停止するまでの時間はこの間に発生するドレン水の量がドレンタンク7の空き容量よりも少なくなるように設定し、検出スイッチ10の作動から圧縮機2が停止するまでの第2の所定時間はこの間に発生するドレン水の量がドレンパン6cの容量よりも少なくなるように設定してある。
この構成では、満水検知手段8の満水検出から所定時間が経過する前に使用者がドレンタンク7の満水に気付き、満水となったドレンタンク7の排水を行うために枠体1内からドレンタンク7を取り出すと、ドレンパン6は回転支点6bを中心に可動して検出スイッチ10が押されて開路となるから、このときから更に第2の所定時間が経過するまでは圧縮機2の運転を継続することができる。
従って、満水検知手段8が満水を検出してから所定時間内にドレンタンク7を取り出したときは、圧縮機2が停止するまでの時間を長く設定できるものとなり、使用者にとって不快な動作となっていた騒音と振動を発生させることがほとんどなくなった。
また、使用者が満水に気付かず、ドレンタンク7を取出す前に所定時間が経過したときは圧縮機2が停止し、この間に発生するドレン水の量はドレンタンク7の空き容量よりも少ないから、ドレン水がオーバーフローする心配はない。
更に、所定時間が経過する前にドレンタンク7を取出し、ドレンタンク7を装着する前に第2の所定時間が経過したときも圧縮機2が停止し、この間に発生するドレン水の量は予備ドレンパン6cの容量よりも少ないから、この場合もドレン水がオーバーフローする心配はないものであり、枠体1内の底面をドレン水で濡らすことはないものである。
1 枠体
2 圧縮機
3 コンデンサ
4 減圧器
5 エバポレータ
6 ドレンパン
6a ドレン水排水経路
6b 回転支点
6c 予備ドレンパン
6d タンク接触部
7 ドレンタンク
8 満水検知手段
9 制御装置
10 検出スイッチ
2 圧縮機
3 コンデンサ
4 減圧器
5 エバポレータ
6 ドレンパン
6a ドレン水排水経路
6b 回転支点
6c 予備ドレンパン
6d タンク接触部
7 ドレンタンク
8 満水検知手段
9 制御装置
10 検出スイッチ
Claims (3)
- 空気調和機の枠体1内には、冷媒を圧縮する圧縮機2と、高温のガス状冷媒が送られるコンデンサ3と、液化した冷媒が減圧器4を介して送られるエバポレータ5とを設け、
該エバポレータ5で気化した冷媒が圧縮機2に戻される冷凍サイクルを有し、
かつ、エバポレータ5の下方にはドレンパン6が構成され、該ドレンパン6の下部にはドレン水排水経路6aを設け、該ドレン水排水経路6aはドレン水を最終的に収納するドレンタンク7に連通する排水経路を有する一体形の空気調和機において、
前記ドレンパン6は一端に回転支点6bを有し、該回転支点6bの傍らにドレン水排水経路6aを配置し、遠方には充分な容量を持つ予備ドレンパン6cを形成すると共に、
ドレンパン6の下部にはタンク接触部6dを形成し、
ドレンタンク7の装着時はドレンタンク7上部がタンク接触部6dを持ち上げ、ドレンパン6が回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより高く位置し、ドレン水をドレン水排水経路6aからドレンタンク7に排水すると共に、
ドレンタンク7の非装着時はドレンパン6が回転支点6bを支点に可動して予備ドレンパン6cがドレン水排水経路6aより低く位置し、ドレン水を予備ドレンパン6cに溜めることを特徴とする空気調和機のドレン水処理機構。 - 前記枠体1内にはドレンタンク7の満水時に作動する満水検知手段8を設けると共に、該満水検知手段8が満水検出したときから所定時間経過後に前記圧縮機2を停止する制御装置9を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機のドレン水処理機構。
- ドレンタンク7の有無によって可動するドレンパン6の位置を検出する検出スイッチ10を設け、
前記満水検知手段8が満水検出してから所定時間経過前に検出スイッチ10の作動があったときは、更に第2の所定時間経過後に圧縮機2を停止することを特徴とする請求項1記載の空気調和機のドレン水処理機構。
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WO2009034955A1 (ja) * | 2007-09-13 | 2009-03-19 | Daikin Industries, Ltd. | 調湿装置 |
CN110186146A (zh) * | 2019-06-14 | 2019-08-30 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 空调器的水满预警方法、控制装置及空调器 |
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