JP2005194062A - 溶接用ワイヤの装填物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ペイル容器に積層収納された溶接用ワイヤを取り出す際、複数のループが引き出されることなく、円滑に取り出すことができる溶接用ワイヤの装填物を提供することを第1の目的とし、ペイル容器に積層収納された溶接用ワイヤを移動や輸送する時の振動によるワイヤの巻き乱れを防止することを第2の目的とする。
【解決手段】 ペイル容器を構成する外筒とその内部に設けられた内筒との間に、捩り入りの溶接用ワイヤをループ状に積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、前記内筒はその径が拡大しようとする弾性力を有するものとして、溶接用ワイヤの積層体内面に前記弾性力を以て接触させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ペイル容器を構成する外筒とその内部に設けられた内筒との間に、捩り入りの溶接用ワイヤをループ状に積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、前記内筒はその径が拡大しようとする弾性力を有するものとして、溶接用ワイヤの積層体内面に前記弾性力を以て接触させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ペイル容器に捩り入りのソリッドワイヤやフラックス入りワイヤの溶接用ワイヤをループ状に積層収納した溶接用ワイヤの装填物に関する。
200〜350kgの溶接用ワイヤの収納容器として一般にペイル容器が使用されるが、収納された溶接用ワイヤは、弾性限界の範囲内で捩られ、例えば250〜360°の捩りを与えられて所定のループ径で花模様状に積層収納されている。したがって、溶接用ワイヤは、ペイル容器内でワイヤの捩りを戻そうとする力が働き、ワイヤを自由にするとペイル容器の軸方向に跳ねようとする性質を有するので、ワイヤ取り出し時にからみやもつれが発生する。
このため、従来から例えば特公昭59−8474号公報(特許文献1)にあるように、ペイル容器内のワイヤループ上に円環状の押さえ板を載置してワイヤを上から押さえることにより解決する方法が提案されている。図3は、前記特公昭59−8474号公報(特許文献1)記載のペイル容器に積層収納された溶接用ワイヤの取り出し状態を示す断面図である。ここではペイル容器7を構成する外筒1の内部に捩り入りの溶接用ワイヤ5が、ペイル容器の内径より小さい径のループを順次ずらせて花模様の形に積層することにより収納されている。この溶接用ワイヤの積層体2はその円柱状の空洞にペイル容器7の底部8に固設された内筒11を備え、該積層体2と内筒11の間に円筒状空洞4を形成する。
積層体2の上部には押さえ板3が載置され、溶接用ワイヤの跳ね上がりを防止している。また、前記内筒11は、溶接用ワイヤ5が円筒状空洞4に複数のループが引き出された場合に円筒状空洞4で捩りを解除しようとして跳ね上がるのを防止している。すなわち円筒状空洞4に複数のループが引き出されても、ワイヤループが円筒11に巻きつくので円筒状空洞4部で跳ね上がることはない。しかしながら図4の溶接用ワイヤの取り出し状態を示す断面図にあるように、引き出された溶接用ワイヤ5は複数のループ形状となって、内筒11上部に取り付けられた取り出し装置9の取り出し装置空洞10まで引き上げられることがある。このようになると引き上げられた複数のループは捩りを解除しようとして跳ねて、からみやもつれが生じる場合がある。
また、ペイル容器に収納された溶接用ワイヤの移動や輸送時の振動によって巻き乱れが生じるのを防止する方法として、実公平3−11189号公報(特許文献2)や実公平3−7329号公報(特許文献3)に記載の押さえ板を介してクッション材で溶接用ワイヤを押さえる技術が提案されている。しかしこれらの技術では積層体2と円筒11との間に円筒状空洞4が形成されているので、溶接用ワイヤが移動や輸送時に円筒状空洞4方向にずれて巻き乱れる場合があり、この状態で溶接するとワイヤを送給できなくなり溶接を不能にする。
特公昭59−8474号公報
実公平3−11189号公報
実公平3−7329号公報
特開2003−238030号公報
本発明は、ペイル容器に積層収納された溶接用ワイヤを取り出す際、複数のループが引き出されることなく、円滑に取り出すことができる溶接用ワイヤの装填物を提供することを第1の目的とし、ペイル容器に積層収納された溶接用ワイヤを移動や輸送する時の振動によるワイヤの巻き乱れを防止することを第2の目的とする。
本発明の要旨は、ペイル容器を構成する外筒とその内部に設けられた内筒との間に、捩り入りの溶接用ワイヤをループ状に積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、前記内筒はその径が拡大しようとする弾性力を有し、溶接用ワイヤの積層体内面に前記弾性力を以て接触していることを特徴とする溶接用ワイヤの装填物にある。また、内筒は下端の円周の一部がペイル容器の底部に固設されていることも特徴とする。
本発明の溶接用ワイヤの装填物によれば、ペイル容器に積層収納された溶接用ワイヤを取り出す際、複数のループが引き出されることがないので、からみやもつれが生じることなく、円滑に取り出すことができる。さらにまた、ペイル容器の移動や輸送中の振動による溶接用ワイヤの巻き乱れを防止することもできる。
図1は、本発明の溶接用ワイヤの装填物における溶接用ワイヤの取り出し状態を示す断面図であり、図2は図1のA−A´矢視断面図である。ペイル容器7を構成する外筒1とその内部に設けられた内筒6との間に、捩り入りの溶接用ワイヤがループ状に積層収納されて積層体2を形成している。なお図2には溶接用ワイヤのループを図示しているが、隣り合うループ間のピッチは実際にはこれよりはるかに小さい。また積層体2の上部には押さえ板3が載置され、溶接用ワイヤの跳ね上がりを防止している。
本発明は上記内筒6に特徴を有し、その径が拡大しようとする弾性力を保有している。すなわち図2に見るように内筒6は重なり部13を有しているが、この重なりが小さくなるような方向の弾性力を保有することにより、径が拡大しようとする力が生ずる。これにより内筒6はペイル容器内において、溶接用ワイヤの積層体2の内面12に接触した状態になる。これに対して従来の溶接用ワイヤの充填物に使用されている内筒では、先に図3に示したように積層体2と円筒11との間に円筒状空洞4が形成されている。
上記のように本発明においては、径が拡大しようとする弾性力を有する内筒6が積層体内面12に当接して該積層体内面12を外筒1方向に常に押し付けているので、積層体2と内筒6の間に円筒状空洞を形成することがない。したがって、複数のループが引き出されることがなく、取り出し装置9の取り出し装置空洞10でからみやもつれが生じることがない。また、ペイル容器7の移動や輸送時においても、押さえ板3を介してクッション材で溶接用ワイヤを押さえていれば、溶接用ワイヤがずれて巻き乱れることがない。
本発明の溶接用ワイヤの装填物は、ペイル容器7に溶接用ワイヤ5を、例えば特公昭62−825号公報に記載の装填装置で捩りを与えて所定のループ径で花模様状に積層収納し、押さえ板3を載置した後、径が拡大しようとする弾性力を有する内筒6を溶接用ワイヤの積層によって形成された積層体2の円柱状の空洞に、ペイル容器7の底部8まで挿入する。挿入は径が縮まるように拘束しつつ行ない、挿入が完了したら拘束を開放すれば積層体2の内面と接触して固定される。
このように本発明における内筒6は積層体2との接触により保持されるので、従来の内筒のように下端部をペイル容器7の底部8に固設することは必ずしも要しない。しかしながら内筒6は下端の円周の一部をペイル容器7の底部にテープ、ステイプルまたは螺子などで固設することが好ましい。これによりペイル容器内のワイヤの残量が少なくなって積層体2の高さが低くなった場合に、取り出される溶接用ワイヤ5が内筒6に巻き付いても内筒が上方へ持ち上がることがない。なお円周の一部を底部に固設するのは、全円周を固設すると内筒の径が拡大することができなくなるからである。
なお図2の例においては、内筒6は重なり部13を有することによりその径が拡大しようとする弾性力を保有しているが、この部分が隙間となっていても良い。この場合には隙間が大きくなるような方向の弾性力を保有することにより、径が拡大しようとする力が生ずる。なお隙間の場合には、内筒6を積層体内面12に設置したときに隙間がなるべく小さくなるようにすることが好ましいが、内筒の周に沿っての長さが積層体内面12の円周長の3/4以上であれば複数のループが引き出されることはなく、また移動や輸送中に溶接用ワイヤがずれて巻き乱れることはない。
なお、内筒6に使用する材質としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の樹脂や、薄い金属板等の適度な弾性と繰り返し曲げに対しても十分な強度を有する材料が好適である。
外筒外径510mm、高さ820mm(以下、A容器という。)と、外筒外径650mm、高さ770mm(以下、B容器という。)の2種類のペイル容器に、ワイヤ径1.2mmのソリッドワイヤ(JIS Z3312 YGW11)を、ループ状に1周回当たり280〜320°捩りながらA容器は200kg、B容器には300kg積層した。これに押さえ板を載置して、表1に示す径が拡大しようとする弾性力を有する各種の内筒を円柱状の空洞に挿入し、重なり部があるのと反対側の円周の長さ50mmの部分を、内筒の下端において粘着テープでペイル容器底部に固設した。なお内筒は厚さがプラスチックのものは1mm、ステンレス鋼のものは0.5mmであって重なり部を有し、この重なり部の円周上の長さは使用状態で50〜100mmである。
また、比較のために積層体と円筒の間が40mmの隙間となる円筒状空洞を形成した従来技術の試験例も試作した。
それぞれの試験例について、ワイヤ取り出し装置を介して取り出し速度15mで60分間取り出して、溶接用ワイヤの取り出し状態を調べた。また、別途各試験例のペイル容器20個をトラックで500km輸送した後、積層ワイヤの巻き乱れの有無も調査した。その結果も表1に示す。
それぞれの試験例について、ワイヤ取り出し装置を介して取り出し速度15mで60分間取り出して、溶接用ワイヤの取り出し状態を調べた。また、別途各試験例のペイル容器20個をトラックで500km輸送した後、積層ワイヤの巻き乱れの有無も調査した。その結果も表1に示す。
表1中の試験No.1〜4が本発明例、試験No.5および6が比較例である。本発明例である試験No.1〜4は、径が拡大しようとする弾性力を有する内筒が設けられ、積層体内面に当接して外筒方向に常に押し付けているので、積層体と内筒の間に円筒状空洞がない。したがって複数のループが引き出されることがなく、取り出し装置空洞でからみやもつれは生じることはなかった。また輸送試験においても溶接用ワイヤに巻き乱れは生じず、極めて満足な結果であった。
比較例である試験No.5および6は、取り出し試験において試験No.5は2回、試験No.6は1回複数ループが円筒状空洞に引き出された。しかし取り出し装置空洞まで引き上げられなかったのでからみやもつれは生じなかった。また輸送試験では、試験No.5が1個、試験No.6が2個上層部のループがずれていたが、巻き乱れは生じていなかった。
1 外筒
2 積層体
3 押さえ板
4 円筒状空洞
5 溶接用ワイヤ
6 内筒
7 ペイル容器
8 底部
9 取り出し装置
10 取り出し装置の空洞
11 内筒(従来技術)
12 積層体内面
13 重なり部
2 積層体
3 押さえ板
4 円筒状空洞
5 溶接用ワイヤ
6 内筒
7 ペイル容器
8 底部
9 取り出し装置
10 取り出し装置の空洞
11 内筒(従来技術)
12 積層体内面
13 重なり部
Claims (2)
- ペイル容器を構成する外筒とその内部に設けられた内筒との間に、捩り入りの溶接用ワイヤをループ状に積層収納した溶接用ワイヤの装填物において、前記内筒はその径が拡大しようとする弾性力を有し、溶接用ワイヤの積層体内面に前記弾性力を以て接触していることを特徴とする溶接用ワイヤの装填物。
- 内筒は下端の円周の一部がペイル容器の底部に固設されていることを特徴とする請求項1記載の溶接用ワイヤの装填物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004002928A JP2005194062A (ja) | 2004-01-08 | 2004-01-08 | 溶接用ワイヤの装填物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004002928A JP2005194062A (ja) | 2004-01-08 | 2004-01-08 | 溶接用ワイヤの装填物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=34817979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004002928A Withdrawn JP2005194062A (ja) | 2004-01-08 | 2004-01-08 | 溶接用ワイヤの装填物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005194062A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102745557A (zh) * | 2012-07-04 | 2012-10-24 | 江苏永钢集团有限公司 | 电磁吸盘行车电缆斗 |
CN115283793A (zh) * | 2022-10-08 | 2022-11-04 | 博顿液压股份有限公司 | 一种用于液压缸加工的焊接送丝设备 |
-
2004
- 2004-01-08 JP JP2004002928A patent/JP2005194062A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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