JP2005193712A - 空気圧監視装置および空気圧監視方法 - Google Patents

空気圧監視装置および空気圧監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 間接式空気圧監視装置では、タイヤの特性に合わせて適切な警報閾値を設定しなければ、十分な精度でタイヤ空気圧の異常判定ができない。
【解決手段】 対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧から増圧した状態で、動荷重半径判定値算出部110は、4輪の車輪速度センサ200FR〜200RLが検出する4輪の車輪速度をもとに、増圧時動荷重半径判定値154を求める。次に増圧した対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧にまで減圧した状態で、動荷重半径判定値算出部110は、同様に4輪の車輪速度をもとに基準圧時動荷重半径判定値152を求める。警報閾値算出部180は、基準圧時動荷重半径判定値152、増圧時動荷重半径判定値154、および増圧率155に基づき、動荷重半径警報閾値156を求める。空気圧異常判定部130は、通常監視時の動荷重半径判定値158に動荷重半径警報閾値156を超える変化があった場合に、タイヤ空気圧の異常を警報する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空気圧監視技術に関し、特に、タイヤ空気圧に関連する値を検出して空気圧異常を判定する空気圧監視装置および空気圧監視方法に関する。
車両の安全な走行のためには、タイヤの空気圧を基準レベルに保つことが必要不可欠である。タイヤの空気圧が低下した状態で車両を長期走行させると、タイヤの変形や発熱などによりタイヤの信頼性が損なわれ、場合により好ましくない現象を引き起こす。そのため、タイヤ個々の空気圧を常に監視し、異常検出時には早期にドライバに警告する技術が望まれている。一般に、タイヤ空気圧警報システムには、空気圧センサを用いてタイヤ空気圧を直接検出して監視する直接式タイヤ空気圧警報システムと、タイヤの車輪速度などの状態量からタイヤ空気圧を反映する判定値を取得し、判定値に基づいて間接的にタイヤの空気圧を推定して監視する間接式タイヤ空気圧警報システムとがある。
間接式空気圧監視方式では、タイヤ空気圧を反映する判定値の変化量に対して警報閾値を設定し、判定値の変化量が警報閾値を上回るか否かで警報を発すべき状況を判断する。間接式空気圧監視方式では、直接的にタイヤ空気圧を測定せず、判定値により空気圧を推定するため、警報閾値を状況に応じて適正なレベルに設定することが空気圧異常の検出精度を保証する上できわめて重要である。
特許文献1には、タイヤ空気圧が低下するとタイヤの動荷重半径が減少し、相対的にタイヤの回転速度が増加することを利用して、タイヤ空気圧の低下を検知し、警報を発するタイヤ空気圧低下警報方法において、警報の判定値をタイヤの装着位置による感度の違いに応じて補正する技術が開示されている。
特開平10−151919号公報
間接式タイヤ空気圧警報システムでは、何らかの判定値を用いて空気圧を推定するため、空気圧変化に対する判定値の変化量、すなわち判定値の感度が空気圧低下を判断する上で重要である。一台の車両には同一の銘柄で同一種類のタイヤが装着されるのが普通であり、理想的には装着される4輪のタイヤは感度の違いがないことを前提とするが、実際には、タイヤの製造ばらつきにより同一種類のタイヤであっても、その特性には微妙な違いがあり、判定値の感度に差が生じる。また、タイヤを交換した際に、形状、剛性、温度特性などの仕様の異なるタイヤが使われることもある。したがって、間接式タイヤ空気圧警報システムでは、警報を発するかどうかを決めるための閾値を決定する際、個々のタイヤの特性による感度の違いを反映させて、空気圧異常の検出精度を保証しなければならない。
特許文献1のタイヤ空気圧低下警報方法は、空気圧の低下に対する動荷重半径の変動量がタイヤの装着位置により差があることから、タイヤの装着位置による位置感度係数で警報の判定値を補正する技術であり、装着位置による感度差に応じた補正はできるが、タイヤの個体差に応じた補正をすることはできない。
本発明はこうした点に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤの特性の違いに応じて適切な警報閾値を設定して、空気圧異常を高い精度で検出することのできる空気圧監視技術の提供にある。
本発明のある態様はタイヤの空気圧状態を監視する空気圧監視装置に関する。この装置は、車輪回転数に基づいて空気圧に関連する値を検出する検出部と、前記検出部により検出された空気圧に関連する値に基づいて空気圧異常を判定する判定部と、前記空気圧異常を判定する際の警報閾値を決定する警報閾値決定部とを備え、前記警報閾値決定部は、第1の空気圧状態において前記検出部により検出された空気圧に関連する値と、第1の空気圧状態とは異なる第2の空気圧状態において前記検出部により検出された空気圧に関連する値とから前記警報閾値を決定する。
「車輪回転数に基づいて空気圧に関連する値を検出する」とは、空気圧センサなどにより直接的に空気圧値を検出するのではなく、車輪回転数に基づいて間接的に空気圧を反映する値を検出することである。ここで、単位時間当たりの車輪回転数をもとに角速度および車輪速度を求めることができる。また、一定時間にわたって車輪回転数を測定することにより、瞬間的な速度だけでなく、平均的な速度を求めることもできる。前記検出部は、空気圧に関連する値を瞬間的もしくは平均的な車輪速度に基づいて検出してもよい。
「警報閾値」は、空気圧に関連する値の基準値からの相対的な変化量であって、警報を発すべき最小の変化量であってもよく、空気圧に関連する絶対的な値であって、警報を発すべき限界値であってもよい。ここで「警報を発すべき」状況には、必ずしも空気圧が危険域に達した状況だけでなく、空気圧に何らかの異常がみられ、注意を促す必要がある状況も含まれるものとする。
この構成によれば、タイヤの異なる空気圧状態において検出される空気圧に関連する値から空気圧異常の判定に用いる警報閾値を決定するため、警報閾値をタイヤの特性の違いに応じて適正な値に初期化することができる。
前記検出部は、前記車輪回転数に基づいて、タイヤの動荷重半径に関する値やタイヤの振動特性に関する値を前記空気圧に関連する値として検出してもよい。タイヤの振動特性に関する値として、たとえば共振周波数がある。前記判定部は、動荷重半径に関する値と振動特性に関する値のいずれか一方もしくは両方を判定値として用いて空気圧異常を判定してもよい。
前記第1の空気圧状態は、車両の全輪を略同一の空気圧、たとえば基準圧に設定した状態であり、前記第2の空気圧状態は車両の全輪の内、少なくとも1輪の空気圧を前記略同一の空気圧とは異ならせた状態、たとえば基準圧から増圧した状態であってもよい。車両の走行時の安定性を確保するために、左右2輪もしくは対角2輪の空気圧を前記略同一の空気圧、たとえば基準圧とは異ならせてもよい。
前記警報閾値決定部は、前記第1の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値と、前記第2の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値とを用いた補間により、前記警報閾値を算出してもよい。この補間は線形補間であってもよく、空気圧と空気圧に関連する値の関係を示す曲線による非線形補間であってもよい。
本発明の別の態様はタイヤの空気圧状態を間接的に検出して監視する空気圧監視方法に関する。この方法は、第1の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値と、前記第1の空気圧状態とは異なる第2の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値とから空気圧異常を判定する際の警報閾値を決定する。
前記第1の空気圧状態および前記第2の空気圧状態において検出される前記空気圧に関連する値は、車輪回転数に基づいて算出されるタイヤの動荷重半径を反映する判定値、または車輪回転数に基づいて検出されるタイヤの共振周波数、もしくはその両方であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、プログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の空気圧監視装置および空気圧監視方法によれば、タイヤの特性の違いがあっても高い精度で空気圧異常を検出することができる。
実施の形態1
実施の形態1に係る空気圧監視装置は、動荷重半径方式により車両の4輪のタイヤ空気圧の相対的な低下を判定して、警報を発するものである。動荷重半径方式では、タイヤ空気圧の変化によりタイヤの動荷重半径が変化し、その変化が車輪速度の変動に現れるという性質を利用し、車輪速度をもとにした動荷重半径の判定値を求め、その判定値に基づいて空気圧異常を検出する。
図1は、実施の形態1に係る空気圧監視装置を備えた車両10の全体構成を示す。車両10は、右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの各車輪と、車体12を備える。車体12には、右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの対向する位置に、電気パルスを検出してタイヤの回転数を計数することにより各車輪の速度を検出する車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLと、車両10を統括的に制御する電子制御装置(以下、「ECU」と表記する)64と、初期化スイッチ68と、ブザー70と、警告ランプ72とが設けられる。
車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLは、それぞれ右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLを測定し、それぞれ測定された車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLをECU64へ送る。ECU64は、受け取った各輪の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLに基づいて後述の動荷重半径方式による判定値(以下、単に「動荷重半径判定値」という)を求め、4輪のタイヤ空気圧の相対的な低下を検出する。ECU64は、警報閾値をあらかじめ決めておき、検出された動荷重半径判定値に警報閾値を上回る変化があったとき、警告ランプ72を点灯させたり、ブザー70に警告音を鳴らさせることにより、空気圧の異常をドライバに知らせる。
初期化スイッチ68は、タイヤのローテーションや交換の後、ディーラやドライバが初期化のために押下する。なお、ブザー70と警告ランプ72は、空気圧異常を警報するためだけでなく、ドライバに初期化を促すためにも用いられる。
本実施の形態では初期化は2段階でなされる。第1段階の初期化では、対角2輪のタイヤ空気圧を所定の増圧率で基準圧から増圧した状態で、車両10を通常走行させ、増圧時の動荷重半径判定値(以下、単に「増圧時動荷重半径判定値」という)を求める。
第2段階の初期化は、増圧された対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧まで減圧して、車両10を通常走行させ、基準圧時の動荷重半径判定値(以下、単に「基準圧時動荷重半径判定値」という)を求める。
図2は、ECU64の機能構成図である。初期化制御部100は、タイヤのローテーションや交換時における空気圧判定のための各種パラメータを初期化するために、動荷重半径判定値算出部110と警報閾値算出部180を制御する。
ドライバが初期化マニュアルにしたがって、車両10の対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧から所定の増圧率で増圧したとする。対角2輪は、右前輪20FR、左後輪20RLの組み合わせ、もしくは、左前輪20FL、右後輪20RRの組み合わせである。ドライバは初期化スイッチ68の押下により1回目の初期化を指示する。
初期化制御部100は、初期化スイッチ68の押下を検知して、動荷重半径判定値算出部110に増圧時動荷重半径判定値154を求めるように指示する。動荷重半径判定値算出部110は、車両10の通常走行時に4輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLがそれぞれ検出する右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLをもとに、増圧時動荷重半径判定値154を求め、増圧率155とともに記憶部150に格納する。これにより1回目の初期化が終了する。
初期化制御部100は、警告ランプ72を点灯することにより、2回目の初期化をドライバに促す。このとき、ドライバは、車両10を一旦停止して、増圧した対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧にまで減圧し、その後、初期化スイッチ68を再度押下することにより2回目の初期化を指示する。
初期化制御部100は、初期化スイッチ68の再度の押下を検知して、動荷重半径判定値算出部110に基準圧時動荷重半径判定値152を求めるように指示する。動荷重半径判定値算出部110は、車両10の通常走行時に4輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLがそれぞれ検出する右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLをもとに、基準圧時動荷重半径判定値152を求め、記憶部150に格納する。これにより2回目の初期化が終了する。
次に、警報閾値算出部180は、基準圧時動荷重半径判定値152、増圧時動荷重半径判定値154、および増圧率155に基づき、動荷重半径方式において空気圧異常の警報を発すべき動荷重半径判定値の変化量の閾値(以下、単に「動荷重半径警報閾値」という)156を求め、記憶部150に記憶する。
1回目および2回目の初期化の終了後、動荷重半径判定値算出部110は、車両10の通常走行時に4輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLが検出する右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLをもとに、監視時の動荷重半径判定値(以下、単に「監視時動荷重半径判定値」という)158を求め、空気圧異常判定部130に与える。空気圧異常判定部130は、監視時動荷重半径判定値158の基準圧時動荷重半径判定値152からの変化量が動荷重半径警報閾値156以上である場合に、ブザー70および警告ランプ72によりタイヤ空気圧の異常を警報する。
図3は、動荷重半径方式によるタイヤ空気圧の異常判定の原理を説明する図である。同図は、横軸をタイヤ空気圧P、縦軸を動荷重半径判定値αとして、タイヤ空気圧Pと動荷重半径判定値αの関係を示すものである。
動荷重半径判定値αは、一般に4輪の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLに関する相対評価式で求められる。ここでは一例として、動荷重半径判定値αは、左右前輪20FL、20FR間の車輪速度VFL、VFRの比と、左右後輪20RL、20RR間の車輪速度VRL、VRRの比との差として、次式(1)の相対評価式で求められるとする。
α=VFL/VFR−VRL/VRR (1)
動荷重半径方式は、空気圧の低下したタイヤが、動荷重半径の減少によって他のタイヤより速く回転する性質を利用したものであり、動荷重半径判定値αの変化から4輪のタイヤ空気圧の相対的な変化が推定される。すなわち、動荷重半径判定値αが変化した場合、相対的にタイヤ空気圧が低いタイヤが存在していることが推定される。動荷重半径判定値αを求めるための4輪の車輪速度の相対評価式の定義の仕方によって、動荷重半径判定値αの初期値からの変動方向は、初期値に対してプラス側にもマイナス側にもなるが、同図では、ある輪のタイヤ空気圧Pの低下により、動荷重半径判定値αが増加する場合を図示している。
動荷重半径方式では、1回目の初期化において、対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧Pから所定の増圧率rで増圧すると、1輪のタイヤ空気圧を基準圧Pから2倍の増圧率2rで増圧したのと同等の効果があるから、1つの輪のタイヤ空気圧Pの相対的な変化を考えた場合、タイヤ空気圧Pは基準圧Pから2倍の増圧率2rで増圧された参照圧Pになったと見ることができる。1回目の初期化において、参照圧Pに対する増圧時動荷重半径判定値αが得られる。これを第1初期化点302で表す。2回目の初期化において、基準圧Pに対する基準圧時動荷重半径判定値αが得られる。これを第2初期化点304で表す。
参照圧Pと基準圧Pの差ΔP=P−Pは増圧量を与える。増圧時動荷重半径判定値αと基準圧時動荷重半径判定値αの差の絶対値Δα=|α−α|は、増圧時の動荷重半径判定値αの変化量である。増圧量ΔPに対する動荷重半径判定値αの変化量Δαの比、すなわちΔα/ΔPは、動荷重半径方式によって動荷重半径判定値の変動からタイヤ空気圧の変動を検出するときの感度を与える。
動荷重半径方式では、タイヤ空気圧Pの変化に対して、動荷重判定判定値αがほぼ線形に変化する性質が知られており、第1初期化点302と第2初期化点304を結ぶ直線300により、タイヤ空気圧Pと動荷重半径判定値αの関係を捉えることができる。これにより、警報すべきタイヤ空気圧(以下、単に警報圧という)Pに対応する動荷重半径判定値αが直線300上の白丸で示す点306で得られる。一例として、参照圧Pは基準圧Pから10%昇圧した値、警報圧Pは基準圧Pから30%降圧した値にとられる。
基準圧Pにおける動荷重半径判定値αと、警報圧Pにおける動荷重半径判定値αの差の絶対値|α−α|が動荷重半径警報閾値Aとして求められる。ここで絶対値をとるのは、動荷重半径判定値αを算出するための相関評価式の定義によって、警報圧Pにおける動荷重半径判定値αは、基準圧Pにおける動荷重半径判定値αに比べて低くなることも、高くなることもあるためである。
基準圧Pから参照圧Pへの増圧率をrとすると、動荷重半径警報閾値Aは、増圧時の動荷重半径判定値の変化量Δαに基づく線形補間により、次式で求められる。
A=|α−α|×k=Δα×k
k=(1−P/P)/(2r)
ここで、kは比例係数であり、警報減圧率wをw=(1−P/P)で定義すると、比例係数kはk=w/(2r)と書ける。比例係数の式において、増圧率rを2倍しているのは、動荷重半径方式では、対角2輪を増圧率rで増圧した場合、実質的に1輪を2倍の増圧率2rで増圧したのと同じ効果があるからである。たとえば、基準圧Pから30%降圧したタイヤ空気圧を警報圧PとするとP=0.7Pであり、警報減圧率wは0.3である。増圧率rが0.1であるとき、比例係数kは1.5となり、動荷重半径警報閾値AはΔαの1.5倍となる。
図4は、以上の構成のECU64による空気圧監視のメインループを説明するフローチャートである。この空気圧監視のメインループは、車両10のイグニションがオフされたとき、またはECU64への電源供給が停止したとき、実行途中にある処理ステップの位置を記録した上で中断され、イグニションがオンになったとき、またはECU64への電源供給が再開したときに、実行途中にあった処理ステップから再び実行される。また、ECU64はイグニションがオフの間、スリープ状態になり省電力モードで待機し、イグニションがオンになった時点で空気圧監視のメインループを再開するようにしてもよい。
初期化制御部100は、初期化モードであるか否かを判定する(S10)。初期化制御部100は、初期化フラグFを記憶部150に記憶しておき、初期化フラグFの値によって、一連の初期化処理を実行中であるかどうか、初期化が1回目であるか、2回目であるか、あるいは2回目を終了して警報閾値の決定段階にあるかを識別する。
初期化制御部100は、初期化フラグFが0のとき、初期化モードではないと判定し(S10のN)、動荷重半径判定値算出部110および空気圧異常判定部130を制御して空気圧監視処理を実行させる(S12)。動荷重半径判定値算出部110および空気圧異常判定部130による空気圧監視処理S12の詳細な手順は後述するが、1ループの空気圧異常判定を行った段階で、この処理はいったん終了し、初期化制御部100に制御が戻される。
空気圧監視処理S12が終わると、初期化制御部100は、初期化スイッチ68の押下の有無を検知する(S14)。初期化スイッチ68が押下されない場合(S14のN)、初期化制御部100は処理をステップS10に戻す。ステップS10において、初期化フラグFが0であるため、処理はステップS12に進み、続けて空気圧監視処理が行われることになる。
ドライバが初期化マニュアルにしたがって、対角2輪のタイヤ空気圧を増圧し、初期化スイッチ68を押下した場合(S14のY)、初期化制御部100は、1回目の初期化を開始するために、初期化フラグFを1に設定し(S16)、処理をステップS10に戻す。ステップS10において、初期化フラグFが1であるため、初期化制御部100は、初期化モードであると判断し(S10のY)、処理をステップS18に進める。
ステップS18において、初期化フラグFが1であることより、初期化制御部100は、1回目の初期化が指示されたと判定し(S18のY)、動荷重半径判定値算出部110を制御して第1段階初期化処理を実行させる(S20)。動荷重半径判定値算出部110による第1段階初期化処理S20の詳細な手順は後述するが、所定の走行条件で増圧時動荷重半径判定値αが得られた時点で、この処理は終了し、初期化制御部100に制御が戻される。
第1段階初期化処理S20が終わると、初期化制御部100は、警告ランプ72を点滅させ、ドライバに1回目の初期化の完了を示すとともに、2回目の初期化を促す(S22)。ドライバは2回目の初期化の前に、1回目の初期化のために増圧した対角2輪のタイヤ空気圧を基準圧まで減圧する。初期化制御部100は、ドライバによる初期化スイッチ68の押下の有無を検知する(S24)。
初期化スイッチ68が押下されない場合(S24のN)、初期化制御部100は処理をステップS10に戻す。初期化フラグFが1であるため、ステップS10からステップS18を経て、ステップS20に処理が進む。ここで、初期化制御部100は、動荷重半径判定値算出部110に第1段階初期化処理S20を行わせて、増圧時動荷重半径判定値αを更新させてもよく、あるいは、一度、第1段階初期化処理S20が終わっているため、この処理をスキップして、処理をステップS22に進め、ランプ点滅を継続してもよい。
ステップS24において、初期化スイッチ68が押下されたとき(S24のY)、初期化制御部100は、警告ランプ72を消灯し(S26)、2回目の初期化を開始するために、初期化フラグFを2に設定し(S28)、処理をステップS10に戻す。
初期化フラグFが2であるため、ステップS10を経てステップS18に処理が進む。ステップS18では、初期化フラグFが1ではないため、1回目の初期化でないと判定され(S18のN)、処理はステップS30に進む。ステップS30において、初期化制御部100は、初期化フラグFが2である場合に、2回目の初期化が指示されたと判定し(S30のY)、動荷重半径判定値算出部110を制御して第2段階初期化処理を実行させる(S32)。初期化制御部100は、動荷重半径判定値算出部110による第2段階初期化処理の終了後、初期化フラグFを3に設定し(S34)、処理をステップS10に戻す。
初期化フラグFが3であるため、初期化モードであると判定され(S10のY)、さらに、1回目、2回目の初期化でないと判定され(S18のN、S30のN)、ステップS36に進む。ステップS36において、初期化制御部100は、警報閾値算出部180を制御して警報閾値決定処理を実行させる(S36)。警報閾値決定処理が終わると、初期化制御部100は、初期化フラグFを0にリセットし(S38)、処理をステップS10に戻す。以降、初期化フラグFが0であるため、設定された警報閾値のもとでステップS12の空気圧監視処理が実行される。
図5は、図4の空気圧監視処理S12の詳細な手順を説明するフローチャートである。車両10が所定の走行条件で走行している間に、4輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLがそれぞれ右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの監視時の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLを検出する(S50)。ここで「所定の走行条件」とは、外乱により4輪の車輪速度の検出精度に悪影響が及ばないように、旋回時や加減速時を避けるなど動荷重半径方式に適した走行条件を意味する。
動荷重半径判定値算出部110は、上記の式(1)により、検出された4輪の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLに基づいて監視時動荷重半径判定値αを求める(S52)。
空気圧異常判定部130は、監視時動荷重半径判定値αと基準圧時動荷重半径判定値αの差の絶対値が動荷重半径警報閾値A以上である場合、すなわち監視時動荷重半径判定値αの基準圧時動荷重半径判定値αからの変化量が、動荷重半径警報閾値A以上である場合(S54のY)、ブザー70および警告ランプ72により空気圧異常を警報する(S56)。監視時動荷重半径判定値αの基準圧時動荷重半径判定値αからの変化量が動荷重半径警報閾値Aより小さい場合(S54のN)、警報しない。
図6は、図4の第1段階初期化処理S20の詳細な手順を示すフローチャートである。所定の走行条件のもと、4輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLがそれぞれ増圧時の右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLを検出する(S60)。
動荷重半径判定値算出部110は、上記の式(1)により、検出された4輪の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLに基づいて増圧時動荷重半径判定値αを求める(S62)。
いま、左前輪20FL、右後輪20RRの対角2輪のタイヤ空気圧が増圧されていたとすると、増圧により動荷重半径が大きくなり、相対的に左前輪20FL、右後輪20RRの車輪速度VFL、VRRが減少し、式(1)で計算される増圧時動荷重半径判定値αが小さくなる。ここで、対角2輪のタイヤ空気圧の増圧率rをそれぞれ10%とした場合、増圧時動荷重半径判定値αは1輪のタイヤ空気圧が20%増加したのと同等の値となる。
動荷重半径判定値算出部110は、得られた増圧時動荷重半径判定値αと増圧率rを記憶部150に記憶する(S64)。
図7は、図4の第2段階初期化処理S32の詳細な手順を示すフローチャートである。第1段階初期化処理S20において増圧されていた対角2輪のタイヤ空気圧が基準圧にまで減圧され、4輪のタイヤ空気圧がすべて基準圧である状態で、所定の走行条件のもと、4輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLがそれぞれ基準圧時の右前輪20FR、左前輪20FL、右後輪20RR、左後輪20RLの車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLを検出する(S70)。
動荷重半径判定値算出部110は、上記の式(1)により、検出された4輪の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLに基づいて基準圧時動荷重半径判定値αを求める(S72)。動荷重半径判定値算出部110は、得られた基準圧時動荷重半径判定値αを記憶部150に記憶する(S74)。
図8は、図4の警報閾値決定処理S36の詳細な手順を示すフローチャートである。警報閾値算出部180は、基準圧時動荷重半径判定値αと、増圧時動荷重半径判定値αと、増圧率rとを記憶部150から読み出す(S80)。警報閾値算出部180は、警報すべきタイヤ空気圧の減圧率である警報減圧率wを設定する(S84)。警報減圧率wは、警報圧Pと基準圧Pに基づいてw=(1−P/P)で計算される値であり、たとえば、30%に設定される。
次に、警報閾値算出部180は、線形補間のための比例係数kを次式(2)によって求める(S84)。
k=w/(2r) (2)
警報閾値算出部180は、次式(3)による補間計算により、動荷重半径警報閾値Aを求める(S86)。
A=|α−α|×k (3)
警報閾値算出部180は、計算された動荷重半径警報閾値Aを記憶部150に記憶する(S88)。記憶された動荷重半径警報閾値Aは次回の初期化まで有効な値としてタイヤ空気圧の異常判定に用いられる。
以上説明したように、本実施の形態の動荷重半径方式による空気圧監視装置によれば、タイヤの特性の違いを警報閾値に反映させて、高い精度でタイヤ空気圧の異常を判定することができる。
なお、動荷重半径判定値αを求める上記の式(1)は一例であり、別の相関評価式を用いてもよい。たとえば、動荷重半径判定値αは、一方の対角2輪20FL、20RR間の車輪速度VFL、VRRの平均値と、他方の対角2輪20FR、20RL間の車輪速度VFR、VRLの平均値との差として、次式(4)の相対評価式で求めてもよい。
α=(VFL+VRR)/2−(VFR+VRL)/2 (4)
このような別の相対評価式を用いて動荷重半径判定値αを求める場合でも、本実施の形態の警報閾値を決定するための2段階初期化を適用することができる。
また、動荷重半径方式において1回目の初期化を行う際、対角2輪のタイヤ空気圧を増圧する代わりに、1輪のみのタイヤ空気圧を増圧してもよい。その場合、線形補間の比例係数kは、増圧率rを2倍する必要がないので、k=(1−P/P)/r=w/rで与えられる。
実施の形態2
実施の形態2に係る空気圧監視装置は、共振周波数方式により各輪のタイヤ空気圧の低下を個別に判定して、警報を発する点が実施の形態1と異なる。共振周波数方式では、タイヤ空気圧の変化によりタイヤの振動の共振周波数が変化し、その変化が車輪速度の変動に表れるという性質を利用し、車輪速度をもとに共振周波数を求め、その共振周波数に基づいて空気圧異常を検出する。以下、実施の形態1と異なる構成と動作を説明する。
図9は、実施の形態2に係るECU64の構成を説明する図である。本実施の形態のECU64は、各輪の車輪速度センサ200FR、200FL、200RR、200RLから受け取った各輪の車輪速度VFR、VFL、VRR、VRLに基づいて後述の共振周波数方式による共振周波数を検出し、各輪のタイヤ空気圧の低下を個別に検出する。ECU64は、警報閾値をあらかじめ決めておき、検出された共振周波数に警報閾値を上回る変動があったとき、警告ランプ72を点灯させたり、ブザー70に警告音を鳴らさせることにより、空気圧の異常をドライバに知らせる。
以下、各輪を区別しないで構成と動作を説明するため、各輪の位置を区別する符号FR、FL、RR、RLを適宜省略する。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、タイヤのローテーションや交換の後の初期化は2段階でなされる。第1段階の初期化では、各輪のタイヤ空気圧を所定の増圧率で基準圧から増圧した状態で、車両10を通常走行させ、増圧時の共振周波数(以下、単に「増圧時共振周波数」という)を求める。
ここで、4輪のタイヤ空気圧をそれぞれ増圧してもよいが、タイヤ交換時には左右輪について同一銘柄、同一種類のタイヤに交換するのが普通であるから、4輪すべてについて初期化をしなくても、少なくとも1輪について初期化を行い、警報閾値を決定し、他の輪についても同じ警報閾値を利用するようにしてもよい。なお、同一銘柄、同一種類であってもタイヤの特性は製造時のばらつきで異なることもあるため、より正確な警報閾値を求めるためには、4輪とも初期化処理を行うことが好ましい。また、いずれか1輪だけを増圧して走行すると、車両10の安定性が悪くなることがあるため、前輪2輪のみ、後輪2輪のみ、あるいは対角2輪のみを増圧して初期化を行ってもよい。
第2段階の初期化は、増圧されたタイヤ空気圧を基準圧まで減圧して、車両10を通常走行させ、基準圧時の共振周波数(以下、単に「基準圧時共振周波数」という)を求める。
図9を参照して、ECU64の各構成を説明する。初期化制御部100は、タイヤのローテーションや交換時における空気圧判定のための各種パラメータを初期化するために、共振周波数検出部120と警報閾値算出部182を制御する。
ドライバが初期化マニュアルにしたがって、車両10の各輪のタイヤ空気圧を基準圧から所定の増圧率で増圧したとする。ドライバは初期化スイッチ68の押下により1回目の初期化を指示する。
初期化制御部100は、初期化スイッチ68の押下を検知して、共振周波数検出部120に基準圧時共振周波数162を求めるように指示する。共振周波数検出部120は、車両10の通常走行時に各輪の車輪速度センサ200がそれぞれ検出する各輪の車輪速度Vの信号を周波数解析することにより共振周波成分を抽出し、各輪の増圧時共振周波数164を検出し、増圧率165とともに記憶部160に格納する。これにより1回目の初期化が終了する。
初期化制御部100は、警告ランプ72を点灯することにより、2回目の初期化をドライバに促す。このとき、ドライバは、車両10を一旦停止して、増圧した各輪のタイヤ空気圧を基準圧にまで減圧し、その後、初期化スイッチ68を再度押下する。
初期化制御部100は、初期化スイッチ68の再度の押下を検知して、共振周波数検出部120に基準圧時共振周波数162を検出するように指示する。共振周波数検出部120は、車両10の通常走行時に各輪の車輪速度センサ200がそれぞれ検出する各輪の車輪速度Vをもとに、基準圧時共振周波数162を求め、記憶部160に格納する。これにより2回目の初期化が終了する。
次に、警報閾値算出部182は、基準圧時共振周波数162、増圧時共振周波数164、および増圧率165に基づき、共振周波数方式において空気圧異常の警報を発すべき共振周波数の変化量の閾値(以下、単に「共振周波数警報閾値」という)166を求め、記憶部160に記憶する。
1回目および2回目の初期化の終了後、共振周波数検出部120は、車両10の通常走行時に各輪の車輪速度センサ200が検出する各輪の車輪速度Vをもとに、監視時の共振周波数(以下、単に「監視時共振周波数」という)168を求め、空気圧異常判定部140に与える。空気圧異常判定部140は、監視時共振周波数168の基準圧時共振周波数162からの変化量が共振周波数警報閾値166以上である場合に、ブザー70および警告ランプ72によりタイヤ空気圧の異常を警報する。
図10は、共振周波数方式によるタイヤ空気圧の異常判定の原理を説明する図である。実線のグラフ310は、横軸をタイヤ空気圧P、縦軸を共振周波数fとして、タイヤ空気圧Pと共振周波数fの関係を示すものである。
1回目の初期化において、基準圧Pから所定の増圧率で増圧した参照圧Pに対する増圧時共振周波数fが得られる。これを第1初期化点312で表す。2回目の初期化において、基準圧Pに対する基準圧時共振周波数fが得られる。これを第2初期化点314で表す。
グラフ310で示されるように、タイヤ空気圧Pと共振周波数fの関係は、基準圧P付近ではほぼ線形であるが、タイヤ空気圧Pが基準圧Pから離れるほど、検出される共振周波数fの値の減り方が大きくなり、基準圧Pからの50%減圧付近では線形性は保証されなくなる。しかしながら、参照圧Pを基準圧Pから10%増圧した値、警報圧Pを基準圧Pから30%減圧した値とした場合、基準圧Pを挟んで、参照圧Pから警報圧Pまではほぼ線形近似することができる。したがって、第1初期化点312と第2初期化点314を結ぶ点線で示す直線320を補間直線として、警報圧Pに対する共振周波数fを直線320上の点316として求めることができる。
共振周波数警報閾値Bは、実施の形態1と同様、基準圧Pにおける基準圧時共振周波数fと、警報圧Pにおける共振周波数fの差の絶対値|f−f|により求められる。
基準圧Pから参照圧Pへの増圧率をrとすると、共振周波数警報閾値Bは、増圧時の共振周波数fの変化量Δfに基づく線形補間により、次式で求められる。
B=|f−f|×k=Δf×k
k=(1−P/P)/r
ここで、kは比例係数であり、警報減圧率wをw=(1−P/P)で定義すると、比例係数kはk=w/rと書ける。基準圧Pから30%降圧したタイヤ空気圧を警報圧PとするとP=0.7Pであり、警報減圧率wは0.3である。増圧率rが0.1であるとき、比例係数kは3となり、共振周波数警報閾値BはΔαの3倍となる。
本実施の形態のECU64による空気圧監視のメインループは図4で説明した実施の形態1のECU64による手順と同じであり、空気圧監視処理S12、第1段階初期化処理S20、第2段階初期化処理S32、および警報閾値決定処理S36の詳細な手順が異なるので、これらの処理についてのみ説明する。
図11は、空気圧監視処理S12の詳細な手順を説明するフローチャートである。車両10が所定の走行条件で走行している間に、各輪の車輪速度センサ200がそれぞれ各輪の監視時の車輪速度Vを検出する(S150)。ここで「所定の走行条件」とは、共振周波数の検出精度に悪影響が及ばないように、高速走行時を避けるなど共振周波数方式に適した走行条件を意味する。
共振周波数検出部120は、検出された各輪の車輪速度Vの信号を解析して、監視時共振周波数fを検出する(S152)。
空気圧異常判定部140は、監視時共振周波数fと基準圧時共振周波数fの差の絶対値が共振周波数警報閾値B以上である場合、すなわち監視時共振周波数fの基準圧時共振周波数fからの変化量が、共振周波数警報閾値B以上である場合(S154のY)、ブザー70および警告ランプ72により空気圧異常を警報する(S156)。監視時共振周波数fの基準圧時共振周波数fからの変化量が共振周波数警報閾値Bより小さい場合(S154のN)、警報しない。
図12は、第1段階初期化処理S20の詳細な手順を示すフローチャートである。所定の走行条件のもと、4輪の車輪速度センサ200がそれぞれ増圧時の各輪の車輪速度Vを検出する(S160)。共振周波数検出部120は、検出された各輪の車輪速度Vの信号を解析して、増圧時共振周波数fを検出する(S162)。共振周波数検出部120は、得られた増圧時共振周波数fと増圧率rを記憶部160に記憶する(S164)。
図13は、第2段階初期化処理S32の詳細な手順を示すフローチャートである。第1段階初期化処理S20において増圧されていた各輪のタイヤ空気圧が基準圧にまで減圧され、各輪のタイヤ空気圧がすべて基準圧である状態で、所定の走行条件のもと、各輪の車輪速度センサ200がそれぞれ基準圧時の各輪の車輪速度Vを検出する(S170)。
共振周波数検出部120は、検出された各輪の車輪速度Vに基づいて基準圧時共振周波数fを求める(S172)。共振周波数検出部120は、得られた基準圧時共振周波数fを記憶部160に記憶する(S174)。
図14は、警報閾値決定処理S36の詳細な手順を示すフローチャートである。警報閾値算出部182は、基準圧時共振周波数fと、増圧時共振周波数fと、増圧率rとを記憶部160から読み出す(S180)。警報閾値算出部182は、警報すべきタイヤ空気圧の減圧率である警報減圧率wを設定する(S184)。警報減圧率wは、警報圧Pと基準圧Pに基づいてw=(1−P/P)で計算される値である。
次に、警報閾値算出部182は、線形補間のための比例係数kを次式(5)によって求め(S184)、共振周波数警報閾値Bを次式(6)による補間計算によって求める(S186)。
k=w/r (5)
B=|f−f|×k (6)
警報閾値算出部182は、線形補間を用いずに、タイヤ空気圧Pと共振周波数fの関係を示すあらかじめ定められた特性曲線を当てはめて、非線形補間により警報圧Pに対する共振周波数fを求め、共振周波数警報閾値Bを次式(7)によって計算してもよい。
B=|f−f| (7)
非線形補間は、特にタイヤ空気圧Pと共振周波数fの線形性が警報圧P付近までは十分に保証されない場合に有効である。なお、タイヤ空気圧Pと共振周波数fの関係を示す特性曲線は、折れ線もしくはスプライン曲線などの近似曲線で与えられてもよく、またタイヤ空気圧Pと共振周波数fの代表的な値の組がテーブルとして与えられてもよい。
警報閾値算出部182は、計算された共振周波数警報閾値Bを記憶部160に記憶する(S188)。記憶された共振周波数警報閾値Bは次回の初期化まで有効な値としてタイヤ空気圧の異常判定に用いられる。
以上説明したように、本実施の形態の共振周波数方式による空気圧監視装置によれば、タイヤの特性の違いを警報閾値に反映させて、高い精度でタイヤ空気圧の異常を判定することができる。
実施の形態3
本実施の形態の空気圧監視装置は、実施の形態1で説明した動荷重半径方式と実施の形態2で説明した共振周波数方式を組み合わせてタイヤ空気圧の異常判定をするものである。
動荷重半径方式、共振周波数方式はそれぞれ実施の形態1、2で説明した初期化が必要であるが、本実施の形態では、両方式の初期化を一度に行う。実施の形態2で説明した共振周波数方式の初期化では、4輪のタイヤ空気圧を同時に増圧して1回目の初期化を行うことができたが、4輪のタイヤ空気圧をすべて増圧してしまうと、4輪の車輪速度の変化を相対評価した動荷重半径判定値αには変化が全く現れないことになる。そこで、本実施の形態では、動荷重半径方式における初期化を同時に可能とするため、1回目の初期化において対角2輪の増圧を行い、対角2輪の増圧のもと共振周波数方式における初期化を行う。
タイヤ交換時には左右輪で同一種類のタイヤを用いるのが普通であるから、一方の対角2輪の初期化の結果得られる動荷重半径警報閾値Aと共振周波数警報閾値Bをそのまま他方の対角2輪の警報閾値として利用しても問題は生じない。もっともタイヤの個体差を考慮して、より正確な警報閾値を求めるために、他方の対角2輪についても同様の初期化を行ってもよい。
図15は、実施の形態3に係るECU64の構成を説明する図である。基本的には実施の形態1の動荷重半径方式と実施の形態2の共振周波数方式の構成を組み合わせたものであるが、初期化が両方式で一度に並行して行われる点に特徴がある。
初期化制御部100は、動荷重半径判定値算出部110と警報閾値算出部190を制御して、動荷重半径方式における初期化を行わせるとともに、同時に共振周波数検出部120と警報閾値算出部190を制御して、共振周波数方式における初期化を行わせる。
動荷重半径方式空気圧異常判定部132は、実施の形態1の空気圧異常判定部130と同じ動作を行い、共振周波数方式空気圧異常判定部142は、実施の形態2の空気圧異常判定部140と同じ動作を行う。記憶部170には、実施の形態1の記憶部150、実施の形態2の記憶部150に記憶されたデータと同じものを記憶するが、増圧率155については、両方式に共通であるため、一つだけ格納すればよいことに留意する。
警報閾値算出部190は、動荷重半径警報閾値Aを算出する場合は、実施の形態1の警報閾値算出部180と同じ動作を行い、共振周波数警報閾値Bを算出する場合は、実施の形態2の警報閾値算出部182と同じ動作を行う。警報閾値算出部190は、動荷重半径警報閾値Aを線形補間で求め、共振周波数警報閾値Bを特性曲線による補間で求めるようにしてもよい。
本実施の形態の空気圧監視装置によれば、1回目の初期化で対角2輪のタイヤ空気圧を増圧し、2回目の初期化で基準圧に戻すことによって、動荷重半径方式と共振周波数方式の両方の初期化を同時に行うことができ、初期化の手間を省くことができる。なお、対角2輪のタイヤ空気圧を増圧する代わりに、いずれか1輪のみのタイヤ空気圧を増圧することにしても両方式の初期化を同時に行うことができる。
一般に、動荷重半径方式による空気圧異常判定は、共振周波数方式による空気圧異常判定よりも検出精度が高いが、4輪のタイヤ空気圧がほぼ同時に低下する自然漏洩を検出することができない。また、動荷重半径方式は、旋回時には外乱の影響を受けやすい。一方、共振周波数方式による空気圧異常判定は、各輪のタイヤ空気圧の変化を個別に検出することができるが、周波数解析に時間がかかるため、走行開始からしばらく時間が経たないと検出結果が得られない。また、共振周波数方式は、高速走行時には高い検出精度を維持するのが困難になり、温度などの環境条件の変化による影響も受けやすい。このように動荷重半径方式と共振周波数方式はそれぞれ長所と短所を持ち合わせるが、本実施の形態の空気圧監視装置は、両方式を組み合わせて併用することで、互いの短所を補って、タイヤ空気圧の異常検出の精度を上げることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。以上の実施の形態は例示であり、その様々な変形例もまた本発明の範囲に含まれることは当業者には理解されるところである。そうした変形例を挙げる。
上記の実施の形態では、間接式空気圧監視方式として、動荷重半径方式と共振周波数方式を例に挙げて初期化を説明したが、本発明の警報閾値の決定方法は、他の間接式空気圧監視方式の初期化にも適用することができる。たとえば、共振周波数方式と同様、タイヤ空気圧の変化によりタイヤの振動特性が変化することに着目した外乱オブザーバ方式がある。外乱オブザーバ方式は、現代制御理論における外乱オブザーバにより、タイヤの空気圧の変化をタイヤに対する外乱として推定するものである。外乱オブザーバ方式では、タイヤ空気圧の変化によりタイヤの振動特性の変化が外乱として発生し、その外乱による影響が車輪速度の変動に表れるという性質を利用し、車輪速度をもとに外乱を推定し、その推定された外乱に基づいて空気圧異常を検出する。この外乱オブザーバ方式における外乱の警報閾値の設定に本発明の2段階初期化を適用することができる。
上記の説明では、警報閾値は、動荷重半径方式または共振周波数方式による判定値の基準値からの相対的な変化量で与えられたが、2段階の初期化を経て補間により求められる警報圧に対する絶対的な判定値そのものを警報閾値としてもよい。その場合、通常監視時の判定値を警報閾値と直接比較して、空気圧異常が判定される。
上記の第1段階初期化処理および第2段階初期化処理では、動荷重半径判定値または共振周波数が得られた時点で初期化を終了しているが、所定の走行時間を定めておき、所定の走行時間が経過すると初期化処理を終了するようにしてもよい。所定の走行時間は、動荷重半径方式または共振周波数方式の判定値を取得するために必要な走行時間により定められる。高速走行時、旋回時、ブレーキ時、急発進時など特殊な走行条件では外乱の影響があるため、たとえば、10分〜20分の直線走行を確保するために、所定の走行時間としてたとえば30分を定める。また、所定の走行距離を定めておき、所定の走行距離を走行すると初期化処理を終了するようにしてもよい。また、記憶部に車速の時系列変化などの情報を含む走行状況を走行履歴として記録し、走行履歴により初期化の終了を判定してもよい。
1回目の初期化におけるタイヤ空気圧の増圧率は、初期化マニュアルで決められた固定値であってもよく、ドライバやディーラが増圧率を決め、ECU64に増圧率を入力できるように構成してもよい。また、増圧率の一例として10%増圧を説明したが、これは20%増圧であってもよい。増圧率を高くすることで、線形補間の精度を高め、より正確に警報閾値を決定することができるが、基準圧からのずれが大きくなると、NV(ノイズ・バイブレーション)性能や乗り心地が犠牲となる。
また、1回目の初期化においてタイヤ空気圧を増圧する代わりに、減圧してもよい。警報閾値を定めるための補間は減圧方向になされるため、参照圧を減圧側に定めた方が補間の精度を高めることができる。また、基準圧に対して10%増圧した第1の参照圧における判定値と、基準圧に対して10%減圧した第2の参照圧における判定値とを用いて補間をすれば、タイヤ空気圧の変化幅が2倍になり、さらに補間の精度を上げることができる。ただし、タイヤ空気圧を減圧することは、タイヤ空気圧の安全マージンを減らすことになり、また、燃費性能も落とすことになる不利益が生じる。
1回目、2回目の初期化はともにドライバによる初期化スイッチ68の押下により開始されたが、イグニション・オンや他の信号との組み合わせにより、初期化が開始されるように構成してもよい。たとえば、1回目の初期化はドライバが初期化スイッチ68を押下することでなされるが、2回目の初期化は、イグニション・オフ後に、次にイグニション・オンしたときに自動的に開始されるようにしてもよい。このとき、仮に1回目の初期化で増圧したタイヤ空気圧が基準圧に減圧されていないことがあっても、1回目の初期化と同じ判定値が得られるだけであり、ECU64は、得られた判定値を2回目の初期化の判定値とはせずに、2回目の初期化を次回イグニションがオンされるときまで延期すればよい。ECU64は、1回目の初期化とは異なる判定値が得られるときに、タイヤ空気圧が基準圧に戻されたと判断し、2回目の初期化を行えばよい。これにより、2回目の初期化を開始するためにドライバが初期化スイッチ68を押下する手順を省略して、2回目以降の処理を自動化することができる。
実施の形態1に係る空気圧監視装置を備えた車両の全体構成を示す図である。 実施の形態1に係るECUの機能構成図である。 動荷重半径方式によるタイヤ空気圧の異常判定の原理を説明する図である。 実施の形態1に係るECUによる空気圧監視のメインループを説明するフローチャートである。 図4の空気圧監視処理の詳細な手順を説明するフローチャートである。 図4の第1段階初期化処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図4の第2段階初期化処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図4の警報閾値決定処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るECUの構成を説明する図である。 共振周波数方式によるタイヤ空気圧の異常判定の原理を説明する図である。 実施の形態2に係る空気圧監視処理の詳細な手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る第1段階初期化処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る第2段階初期化処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る警報閾値決定処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るECUの構成を説明する図である。
符号の説明
10 車両、 12 車体、 20 車輪、 64 ECU、 68 初期化スイッチ、 70 ブザー、 72 警告ランプ、 100 初期化制御部、 110 動荷重半径判定値算出部、 120 共振周波数検出部、 130、140 空気圧異常判定部、 150、160 記憶部、 152 基準圧時動荷重半径判定値、 154 増圧時動荷重半径判定値、 155 増圧率、 156 動荷重半径警報閾値、 158 監視時動荷重半径判定値、 162 基準圧時共振周波数、 164 増圧時共振周波数、 166 共振周波数警報閾値、 168 監視時共振周波数、 180、182 警報閾値算出部、 200 車輪速度センサ。

Claims (12)

  1. タイヤの空気圧状態を監視する空気圧監視装置であって、
    車輪回転数に基づいて空気圧に関連する値を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された空気圧に関連する値に基づいて空気圧異常を判定する判定部と、
    前記空気圧異常を判定する際の警報閾値を決定する警報閾値決定部とを備え、
    前記警報閾値決定部は、第1の空気圧状態において前記検出部により検出された空気圧に関連する値と、前記第1の空気圧状態とは異なる第2の空気圧状態において前記検出部により検出された空気圧に関連する値とから前記警報閾値を決定することを特徴とする空気圧監視装置。
  2. 前記第2の空気圧状態は、前記第1の空気圧状態に対して、車両の全輪の内、少なくとも1輪の空気圧を変化させた状態であることを特徴とする請求項1に記載の空気圧監視装置。
  3. 前記第1の空気圧状態は、車両の全輪を略同一の空気圧に設定した状態であり、前記第2の空気圧状態は車両の全輪の内、少なくとも1輪の空気圧を前記略同一の空気圧とは異ならせた状態であることを特徴とする請求項1に記載の空気圧監視装置。
  4. 前記第1の空気圧状態は、車両の全輪を略同一の空気圧に設定した状態であり、前記第2の空気圧状態は対角2輪を前記略同一の空気圧とは異ならせた状態であることを特徴とする請求項1に記載の空気圧監視装置。
  5. 前記警報閾値決定部は、前記第1の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値と、前記第2の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値とを用いた補間により、前記警報閾値を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の空気圧監視装置。
  6. 前記検出部は、前記車輪回転数に基づいてタイヤの動荷重半径に関する値を前記空気圧に関連する値として算出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の空気圧監視装置。
  7. 前記検出部は、前記車輪回転数に基づいてタイヤの振動特性に関する値を前記空気圧に関連する値として検出することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の空気圧監視装置。
  8. タイヤの空気圧状態を間接的に検出して監視する空気圧監視方法であって、
    第1の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値と、前記第1の空気圧状態とは異なる第2の空気圧状態において検出された空気圧に関連する値とから空気圧異常を判定する際の警報閾値を決定することを特徴とする空気圧監視方法。
  9. 前記第2の空気圧状態は、前記第1の空気圧状態に対して、車両の全輪の内、1輪または2輪の空気圧を変化させた状態であることを特徴とする請求項8に記載の空気圧監視方法。
  10. 前記第1の空気圧状態は、車両の全輪を略同一の空気圧に設定した状態であり、前記第2の空気圧状態は対角2輪を前記略同一の空気圧とは異ならせた状態であることを特徴とする請求項8に記載の空気圧監視方法。
  11. 前記第1の空気圧状態および前記第2の空気圧状態において検出される前記空気圧に関連する値は、車輪回転数に基づいて算出されるタイヤの動荷重半径を反映する判定値であることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の空気圧監視方法。
  12. 前記第1の空気圧状態および前記第2の空気圧状態において検出される前記空気圧に関連する値は、車輪回転数に基づいて検出されるタイヤの共振周波数であることを特徴とする特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の空気圧監視方法。
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