JP2005191869A - コードクランパーを備えた表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 表示部へ導かれるコードやケーブルを拘束する為のコードクランパーを備えた表示装置であって、表示装置の外観を損なうことなく、必要に応じてケーブルやコードをクランプすることが出来る表示装置の提供。
【解決手段】 表示部１を支える支柱６には切欠き溝９を形成すると共に該切欠き溝９にはコードクランパー８を揺動可能に嵌合して取付け、そして該コードクランパー８にはバネ力を付勢して常に切欠き溝９に嵌るようにしている。
【選択図】 図５

Description

本発明はテレビやパソコンなどの表示装置であって、コードを所定の位置に拘束する為のコードクランパーを備えた表示装置に関するものである。

電気機器には各種コードが設けられて電気信号を伝達しているが、これらコードはバンドなどを用いて結束され、互いに絡み合うことがないように、又他の部材との間に挟まって断線しないように処理されている。近年のパソコンやテレビの表示装置には薄型の液晶画面が使用され、オフィスや家庭における机上で使用する場合においても広いスペースを占有することがなく便利である。

このような薄型表示装置へ機器本体から導かれる電源コードやその他のケーブル類が邪魔になると共に、外部へ大きくはみ出すと外観が損なわれる為に、これを防止する為のコードクランパーが備わっている。特開２０００−３４７５８０号に係る「ディスプレイ支持装置における配線処理構造」は、従来技術の1つである。

上記「ディスプレイ支持装置における配線処理構造」は、ディスプレイから延出される電源コードやケーブル類を、断線させることなく安全に、かつ体裁良くアーム内に収納出来るディスプレイ支持装置における配線支持構造であり、配線収納空間内に収納された電源コードやケーブル類が、平行リンクの上下動に伴い移動する付勢手段に干渉されることがないと共に、電源コードやケーブル類を、厚みを形成することなくコンパクトに収納する。

この他に、電気コードを収納する為の技術は数多く知られている。特開平１１−１２１９３９号に係る「電子装置のケーブル収納構造」、特開２００１−４４６６３号に係る「ケーブルキャリア構造」、特開２０００−１７２３７７号に係る「電子機器」などが存在している。

これらケーブルやコード類を収納する為には、電気機器の種類や形態に応じて適当な部品が使用されるが、該部品は電気機器の外観を損なう場合が多い。すなわち、コードやケーブルを収納・クランプする為のクランパー部品は電気機器を構成する部品でない為に外観が損なわれる。上記特開２０００−３４７５８０号に係る「ディスプレイ支持装置における配線処理構造」の場合には、配線収納空間にケーブルやコードを収納し、カバー部材を取付けて収納した構造と成っている。

しかし、該カバー部材はアーム装置を構成する垂直軸の構成部材であり、コードクランパーとしての機能を兼ね備えた部材に過ぎない。すなわち、該カバー部材が無ければ垂直軸を構成できず、便宜的に形成される空間をコードやケーブルを収納する為の配線収納空間として利用するに過ぎない。従って、配線収納空間に納まるケーブルやコードの本数は限られ、特別に必要なコードを収納した場合には該配線収納空間に入れることは出来ない。
特開２０００−３４７５８０号に係る「ディスプレイ支持装置における配線処理構造」 特開平１１−１２１９３９号に係る「電子装置のケーブル収納構造」 特開２００１−４４６６３号に係る「ケーブルキャリア構造 」 特開２０００−１７２３７７号に係る「電子機器」

このように、従来の電気機器のケーブルやコードの収納構造には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、表示装置の外観を損なうことがないように該表示装置の一部品とし組み込まれたコードクランパーを利用して、ケーブルやコードを簡単にクランプすることが出来るコードクランパーを備えた表示装置を提供する。

本発明に係るコードクランパーを備えた表示装置は、表示部と該表示部を支える支持部から成り、支持部は転倒しないような大きさの基台と基台から起立する支柱を有している。そして支柱にはコードクランパーが引き出し可能に取付けられている。コードクランパーにはバネが取付けられて、常に閉じているが引き出すことが可能な構造と成っており、引き出したコードクランパーにて表示部へ導かれるケーブルやコードを押えて支柱側面との間で挟むことが出来る。

ここで、コードクランパーの開閉動作は限定しないが、スライド式で引き出す場合、揺動式で引き出す場合があり、何れの場合にも手を放すならばバネの復元力にて後退し、外観上は支柱と一体化することが出来るように構成している。

本発明の表示装置にはコードクランパーを設け、該コードクランパーは支持部から表示部へ導かれるコードやケーブルを所定の位置に拘束して納めることが出来る。そして、該コードクランパーは引き出し方式であり、必要な場合にコードクランパーを引き出して上記コードやケーブルをクランプすることが出来る。

従って、コードやケーブルをクランプする必要がない場合には、該コードクランパーは外観上では支柱の一部を構成する部品として組み込まれて一体化するために支持部外観が損なわれない構造と成っている。そして、コードやケーブルをクランプする際には、簡単に引き出すことが出来、手を放すならば付勢しているバネ力にて後退して支柱の一部として組み込まれる。

図1は本発明に係る表示装置を示す表側外観図であり、図２は表示装置の裏側外観図を表している。1は表示部、2は支持部である。該表示装置は液晶テレビを表し、表示部１は中央の画面3の両側にスピーカー４，４が配置され、支持部２は表示装置が転倒しないような大きさの基台５と基台5から起立する支柱6を有している。表示部１は起立している支柱６の上端に取付けられている。

支持部２は長方形をした基台５から支柱６が垂直に起立して構成されているが、該支柱６の下端部は断面が台形を成した基部７を有し、そして支柱６にはコードクランパー８が取付けられる。同図には該コードクランパー８が引き出された状態を示しており、このコードクランパー８にケーブルやコードが挟まれてクランプされる。

図３は同じく表示装置の裏側外観図を表しているが、コードクランパー８は後退して支柱６の一部として組み込まれている。すなわち、支柱６は切欠き溝９が設けられ、この切欠き溝９に円弧状のコードクランパー８が収納され、必要に応じて引き出すことが出来る。

図４はコードクランパー８の取付け構造を示す具体例である。支柱６は支柱基部２３と支柱補助部２４から成って、コードクランパー８は支柱補助部２４にて支柱基部２３との間に挟まれる。コードクランパー８は支柱補助部２４と同一形状に湾曲し、一端には軸１０を上下方向に延ばし、該軸１０にはバネ１１が巻付いて取付けられている。バネ１１の一方端１２は軸１０から外方向へ延び、他方端１３はコードクランパー８の内面に沿って延びると共に、係止片１４に係止して止着されている。

支柱補助部２４には軸押え１５が設けられ、支柱基部２３には支柱補助部２４を組合わせて取付けられるが、コードクランパー8を間にして上下に支柱補助部２４，２４を取り付けることで上下に延びる軸１０を軸押え１５，１５にて押えることが出来る。(ｂ)は支柱補助部２４にてコードクランパー8を支柱基部２３に取付けた場合を示している。ここで、支柱基部２３に支柱補助部２４を取付ける手段は限定しないが、例えば接着剤にて固着することも出来る。

(ｃ)はコードクランパー8を引き出した場合を示しており、該コードクランパー８は軸１０を中心として揺動することが出来、コードクランパーの先端に設けているツマミ１６を摘んで開くことが出来る。そして、軸１０にはバネ１１が取付けられているために、開いたコードクランパー8は手を放すことで独りで閉じることが出来る。

ツマミ１６を摘んでコードクランパー8を開くならば、支柱6との間には空間１７が形成され、この空間１７にケーブルやコードを挟み込むことが出来、湾曲したコードクランパー８にクランプされるケーブルやコードは空間１７から外れることなく拘束される。

図５はコードクランパー８によってコード１８をクランプした場合を示している。コード１８はコードクランパー８にクランプされて、表示部１の背面に設けている端子１９ａ，１９ｂ・・に接続されている。すなわち複数本のコード１８，１８・・はコードクランパー８によってクランプされる為に支柱６に拘束され、バラけることはない。そして、コードクランパー８の先端に設けているツマミ１６を摘んで開き、コード１８，１８・・をワンタッチ操作で挟み込むことが出来る。

図６はコードクランパー８の取付け構造を示す別形態である。支柱６は支柱基部２０と支柱補助部２１で構成され、支柱基部２０の上側半分は切欠かれている。上記支柱基部２０の下側は円筒形を成し、上側は半円筒形を成していて、同じく半円筒形の支柱補助部２１を組合わせることで、円筒形の支柱６を構成することが出来る。コードクランパー８は支柱補助部２１と同じ円弧状とし、先端にはツマミ１６を形成し、基部には軸１０，１０を上下へ延ばしている。

そして、支柱基部２０の下側上面２５には軸穴２２を設け、この軸穴２２にコードクランパー８の下側軸１０が嵌入して取付けられる。軸１０にはバネ１１が取付けられ、そして支柱補助部２１が支柱基部２０の切欠き部に取付けられる。支柱補助部２１の下端部には軸押さえが形成され、この軸押さえによってコードクランパー８の上側軸１０が押えられることになる。従って、コードクランパー８は軸１０，１０を中心として揺動することが出来るために、先端ツマミ１６を摘んで引き出すことが可能となる。

図７は本発明の表示装置の支柱に取付けられるコードクランパー８の他の実施例である。このコードクランパー８は軸を中心として揺動する取付け構造ではなく、ガイド２６に沿ってスライド可能とし、コードクランパー８を引き出すことで開くことが出来る。支柱６には切欠き溝９が設けられて、この切欠き溝９にコードクランパー８が収納されて出入りする。

切欠き溝９の片側にはガイド２６が奥へ延びていて、このガイド２６に沿ってコードクランパー８はスライドすることが出来る。そして、ガイド２６にはコードクランパー８のスライド部２７が遊嵌し、コードクランパー８が引き出される場合には、支柱６とコードクランパー８に設けている係止部２９ａ，２９ｂ間に連結しているコイルバネ２８が引き伸ばされ、該コイルバネ２８のバネ力によってコードクランパー８は後退して閉じることが出来る。

すなわち、コードクランパー８の一部を摘んで引き出すことが出来、引き出したところでコードやケーブルを挟み込む。手を放すならばコイルバネ２８のバネ力にて後退してコードやケーブルをクランプことが出来る。同図の(ａ)はコードクランパー８が閉じている場合、(ｂ)はコードクランパー８が引き出されて開いている場合を各々示している。

同図に示す支柱６は支柱基部３０と支柱補助部３１が組合されていて、図８は支柱基部３０を表している。該支柱基部３０の底面３２にはコードクランパー８がスライドすることが出来るガイド２６とガイド溝３３が設けられ、又コイルバネ２８の一方端が係止する係止部２９ａを有している。そして支柱補助部３１側にもガイド２６及びガイド溝３３が設けられ、互いに組み合わされることで両ガイド２６、２６及びガイド溝３３、３３は連続する。

図９はコードクランパー８の正面側と背面側を夫々示している。コードクランパー８は概略Ｌ型を成し、コイルバネ２８の他端が係止する係止部２９ｂを有し、そしてガイド２６に沿って移動するスライド部２７及びガイド溝３３に嵌って移動するスライド部３４を有している。

図１０はコードクランパー８の取付け構造を示す別の実施例である。このコードクランパー８は支柱６の上下方向に設けた切欠き溝９に嵌って取付けられ、コードクランパー８は軸１０を中心に揺動可能に取付けられている。従って、先端を摘んで引き出すことが出来、手を放すならば軸１０に取付けているバネのバネ力によって後退して収納される。コードやケーブルは(b)に示すように開いた状態で挟み込んでクランプされる。

表示装置の表面側外観図。 表示装置の背面側外観図でコードクランパーが開いた場合。 表示装置の背面側外観図でコードクランパーが閉じた場合。 (ａ)は支柱にコードクランパーを取付ける前の状態、(ｂ)は取付けられたコードクランパーが閉じている場合の断面、(ｃ)は取付けられたコードクランパーが開いた場合の断面。 コードクランパーにてコードをクランプした表示装置。 コードクランパーを取付ける他の具体例。 コードクランパーを取付ける他の具体例。 図７のコードクランパーが取付けられる支柱を構成する支柱基部。 図７のコードクランパー。 コードクランパーを取付ける他の具体例。

符号の説明

１ 表示部
２ 支持部
３ 画面
４ スピーカー
５ 基台
６ 支柱
７ 基部
８ コードクランパー
９ 切欠き溝
10 軸
11 バネ
12 一方端
13 他方端
14 係止片
15 軸押え
16 ツマミ
17 空間
18 コード
19 端子
20 支柱基部
21 支柱補助部
22 軸穴
23 支柱基部
24 支柱補助部
25 上面
26 ガイド
27 スライド部
28 コイルバネ
29 係止部
30 支柱基部
31 支柱補助部
32 底面
33 ガイド溝
34 スライド部

Claims (3)

1. 表示部へ導かれるコードやケーブルを拘束する為のコードクランパーを備えた表示装置において、表示部を支える支柱には切欠き溝を形成すると共に該切欠き溝にはコードクランパーを引出し可能に嵌合して取付け、そして該コードクランパーには弾性力を付勢して常に切欠き溝に嵌るようにしたことを特徴とするコードクランパーを備えた表示装置。
2. 上記コードクランパーの一方側には軸を設け、該軸を中心として揺動可能に取付けた請求項１記載のコードクランパーを備えた表示装置。
3. 支柱にはガイドを設け、コードクランパーをガイドに沿ってスライド可能に取付けた請求項１記載のコードクランパーを備えた表示装置。
   

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