JP2005191506A - 不揮発性記憶装置、半導体集積回路装置、及び半導体装置 - Google Patents

不揮発性記憶装置、半導体集積回路装置、及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 通常CMOSプロセスの製造工程を全く変更せず、ゲート酸化膜厚の影響を受けない廉価な不揮発性メモリを提供する。
【解決手段】 MOSトランジスタのソース、ウエル、基板もしくは深いウエルから構成される縦型バイポーラトランジスタにおいて、ウエルをベースとして順バイアスを印加し、基板もしくは深いウエルから注入される少数キャリアを加速してホットキャリア化し、コレクタとなるソース近郷のサイドスペーサへ注入・トラップさせて書込みを行う。トランジスタの絶縁膜サイドスペーサを電荷蓄積領域とすることにより、リテンション等の性能がゲート酸化膜厚に依存しないため、100nm以下の微細CMOSトランジスタプロセスにおいても、製造工程を全く変更することなく製造可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気的に消去及び書き込み可能な不揮発性記憶素子を有する半導体装置に関し、通常の相補型MISトランジスタ(以下、CMOSトランジスタという)の製造工程に新たな工程を追加することなく製造可能であり、かつ低電圧で書込みが可能な不揮発性記憶装置に関する。
記憶するデータを所定の単位で一括して電気的に消去可能であり、かつ、データを電気的に書き込み可能な不揮発性記憶装置として、フラッシュEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory、以下、フラッシュメモリという)が提供されている。フラッシュメモリは、電気的に消去及び書き込み可能な不揮発性記憶素子によってメモリセルが構成されており、一旦メモリセルに書き込まれたデータやプログラムを消去し、新たなデータやプログラムをメモリセルへ再度書き込み(プログラミング)する事が可能である。
そのため、このフラッシュメモリあるいはフラッシュメモリを内蔵するマクロコンピュータを応用システムに組み込んだ後、データの変更、プログラムのバグの修正、あるいはプログラムの更新等が必要になった場合、フラッシュメモリに記憶されたデータやプログラムを応用システム上で変更できるので、応用システムの開発期間の短縮化が図れ、また、応用システムのプログラム開発に柔軟性を得ることができる。
一方、近年、IC(Integrated Circuits)カードの応用分野が飛躍的に拡がりつつあり、中でも無線タグ、あるいはRFID(Radio Frequency Identification)と呼ばれる認証方式が、従来のバーコード読み取り方式に代わって、利用され始めている。RFIDシステムにおいては、リーダー装置から発信された10MHzから3GHz程度の高周波を、数mmから1m程度の範囲内に存在するRFIDチップが受信し、チップ内部に備えたアンテナが受信した高周波から直流電圧を発生させ、内部回路を動作させる。RFIDチップには、認証データが不揮発性メモリに記憶されており、このデータをRF信号へ変調して送信し、前記リーダー装置で受信して、RFIDチップの認証が行われている。RFIDチップに搭載される不揮発性メモリには、大きく2つの要件がある。第1は、超低コストであることであり、これはRFIDチップの市場価格が50円以下であることから必然である。第2は、低電圧、低消費電力で動作することである。本要件は、RFIDチップが高周波を受信して、チップ内部で発生可能な電力が極めて小さいためであり、非接触状態で不揮発性メモリの他に、論理回路や、発信回路等を同時に動作する必要があることによる。
本発明者らは、本発明を完成した後、下記の観点から公知例調査を行った。
調査の観点は、CMOSトランジスタの製造工程に新たな工程を追加することなく製造可能な不揮発性記憶トランジスタであり、情報の記憶のための特別なフローティングゲートを持たない観点である。
その結果、特許文献1〜3、および非特許文献1が発見された。
米国特許第5,408,115号公報 米国特許第5,969,383号公報 特開2001−156188号公報 福田ら、"New Nonvolatile Memory With Charge−Trapping Sidewall",IEEE Electron Device Letters,Vol.24,No.8,July 2003,pp490−492
第1の問題点として、従来からNOR型フラッシュメモリ製品において一般的に利用されている、フローティングゲートとコントロールゲートの縦積み構造のメモリセル、すなわちスタックド・ゲート型メモリセルでは、メモリセル構造が複雑であることに起因する製造コストの増加という問題点のあることが本発明者によって明らかにされた。特に、近年、市場が急拡大しているRFIDチップにおいて、不揮発性メモリにスタックド・ゲート型メモリセルを採用することは製造コストの増加をもたらす。本発明者の検討によれば、これは、下記のホトマスクや製造工程の増加が原因であると考えられる。すなわち、フラッシュメモリのトンネル酸化膜はロジック回路用トランジスタのゲート酸化膜、あるいはDRAMセルトランジスタのゲート酸化膜より厚いため、トンネル酸化膜の作り分け用マスク、フラッシュメモリのフローティングゲート用のポリシリコン膜の追加・加工マスク、フラッシュメモリのワード線を加工するマスク、フラッシュメモリのドレイン領域を形成するための不純物注入用マスク、さらに、書き込み・消去回路を構成する高耐圧トランジスタの低濃度N型ソース・ドレイン領域及び低濃度P型ソース・ドレイン領域を形成するための不純物注入用マスク、が必要になり、追加すべきマスク数は最低限でも6枚となる。このため、スタックド・ゲート型メモリセルを用いた不揮発性メモリを搭載したRFIDチップを提供することがコスト的に困難となっている。これを解決するには、CMOSトランジスタの製造工程に新たな工程を追加することなく製造可能な不揮発性記憶トランジスタを採用すればよく、さらに情報の記憶のための特別なフローティングゲートを持たない構造とすればよい。
本発明者が従来の技術を調査し、検討した結果によれば以下の点が明らかにされた。先ず、米国特許公報第5,408,115号、米国特許公報第5,969,383号には、図22にそのメモリセル構造と書込み方式が示めされるように、サイドスペーサを利用したスプリットゲートを有し、サイドスペーサは酸化膜/シリコン窒化膜/酸化膜(Oxide Nitride Oxide、以下ONOをいう)から構成され、ONO膜中へ電荷蓄積を行うメモリセル方式を開示している。この従来の第1のメモリセルでは、図22に示すように、基板141の表面のゲート酸化膜142を介してセレクトゲート143が配置され、セレクトゲート143の周辺部に下部酸化膜145、シリコン窒化膜146、および上部酸化膜147が積層された後に、サイドスペーサ形状のコントロールゲート148が配置されている。従来の第1のメモリセルのソース144は、上記セレクトゲート143の加工直後に形成され、ドレイン149は上記コントロールゲート148の加工後に形成されるため、ドレイン149側のコントロールゲート148のみがゲート電極として機能する。
本従来の第1のメモリセルへの書込み動作は、ドレイン149へ5V、セレクトゲート143へ1V、コントロールゲート148へ10Vを印加してチャンネルをオンさせ、ソース144から走行してくる電子150をセレクトゲート143とコントロールゲート148の境界下部のチャンネル領域で発生する横方向の強電界内で加速してホットエレクトロン化し、上記下部酸化膜145を貫通させて上記シリコン窒化膜146中へ注入しトラップすることにより行われる。この動作は、ホットエレクトロンの注入位置がドレイン近傍ではないことから、一般的には、ソース・サイド・インジェクション(SSI)方式と呼ばれている。前記シリコン窒化膜146中へトラップされた電子151により、コントロールゲート148から測ったしきい電圧を上昇させ、書込み状態を得る。
本従来の第1のメモリセルでは、ONO構造のサイドスペーサ、およびコントロールゲート148を形成するための製造工程を追加する必要がある点、および、書き込みに必要な動作電圧10Vを制御するための回路用に高耐圧トランジスタが必要であるため、通常のCMOSトランジスタの製造工程へ大幅な工程追加が必要であるという第2の問題点がある。その結果、製造コストの増加は免れない。
また、特開2001−156188号公報に開示されている電気的に書き込み可能な従来の第2の不揮発性メモリセルは、図23に断面構造を示すように、基板161の表面のゲート酸化膜162を介してゲート163が配置され、ゲート163の周辺部に下部酸化膜164、シリコン窒化膜165、および上部酸化膜166が積層された後に、サイドスペーサ形状のサイドゲート167、低濃度ソース・ドレイン168、ドレイン170、ソース171が配置されており、前記ゲート163とサイドゲート167はサリサイド膜172で接続され、酸化膜サイドスペーサ169の外側の前記ソース171とドレイン170の上部にもサイリサイド膜172が形成されている。
本従来の第2のメモリセルでは、前記ゲート163と前記ドレイン170へ適当な電圧を印加して、トランジスタをオンさせ、ドレイン170近傍において発生させたホットエレクトロン174を前記シリコン窒化膜165へ注入・トラップさせて書込みを行う。ソース・ドレインを入れ替えた書込み動作を行うことにより、ソース171側の前記シリコン窒化膜165へもホットエレクトロン173の注入・トラップが可能であるため、1セルで2ビットの情報が保存できる。
本従来の第2のメモリセルにおいても、ONO構造のサイドスペーサ、およびサイドゲート167を形成するには通常のCMOSトランジスタの製造工程を変更する必要があり、結果として製造コストの増加は免れない。
さらに、福田らによる”New Nonvolatile Memory With Charge−Trapping Sidewall”,IEEE Electron Device Letters,Vol.24,No.8,July 2003,pp490−492に開示されている電気的に書き込み可能な従来の第3の不揮発性メモリセルは、図24に断面構造を示すように、P型基板181の表面に膜厚7.6nmのゲート酸化膜182を介して長さ0.4μmのゲート183が配置され、ゲート183の周辺部に膜厚4.5nmの下部酸化膜184を形成した後、膜厚20nmのシリコン窒化膜185、および、膜厚50nmの上部酸化膜186がサイドスペーサ状に形成され、前記シリコン窒化膜185の直下の基板表面にソース187、ドレイン188が配置されている。
本従来の第3のメモリセルへの書込みは、前記ゲート183、およびドレイン188へ書込み電圧4.3Vを、書込み時間1msの間印加して、ドレイン188の近傍で発生するチャンネルホットエレクトロン189を、前記シリコン窒化膜185へ注入して行う。また、読出し動作は、ソース187側へ正電圧1.2Vを印加して、メモリセルのしきい電圧を判定して行う。前記の書込み条件では、約1Vのしきい電圧の変化が得られる。
本従来の第3のメモリセルにおいては、前記従来の第1、および第2のメモリセルに必要であったコントロールゲート148、およびサイドゲート167に対応するゲートは不要である。しかしながら、前記チャンネルホットエレクトロン189を前記シリコン窒化膜185への注入する方向の電界分布を形成するため、下部酸化膜184の膜厚を前記ゲート酸化膜182より薄くして、フリンジ電界強度を増加させる必要がある。また、前記フリンジ電界強度は、前記幅20nmのシリコン窒化膜185の直下における前記ドレイン188の接合位置に非常に敏感に影響される。したがって、安定的に均一な書込み特性を得るためには、前記ドレイン188を形成するイオン注入量やその後の熱処理等の形成条件の最適化、前記サイドスペーサ状の上部酸化膜186の長さの精密な制御が必要である。したがって、上記本従来の第3のメモリセルに特有の製造工程は、既存のCMOSトランジスタの製造工程にそのまま合致する可能性は低く、製造条件の変更が必要となり、結果として既存のCMOSトランジスタの性能が劣化、もしくは変動するという第3の問題点に達する。
本発明の目的は、通常のCMOSトランジスタの製造工程を何ら変更することなく、フローティングゲートを使用しない不揮発性メモリを提供することにある。
本発明の別の目的は、通常のCMOSトランジスタの製造工程を何ら変更することなく、信頼性の高い読出し動作が可能なフリップフロップ構成のメモリセル構造、すなわち、廉価で実用に耐え得る不揮発性メモリモジュールを提供することにある。
本発明のその他の目的は、通常のロジック回路プロセス、アナログ回路プロセス、あるいは汎用DRAMプロセスへ全く新たなプロセスを追加することなく、廉価な不揮発性メモリを搭載した半導体装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、通常のCMOSトランジスタの製造工程を何ら変更することなく形成された不揮発性メモリセルをメモリモジュールやアナログ回路の救済用回路、もしくはトリミング回路に利用する技術を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕第1の観点は、トランジスタのソースをコレクタ、ウエルをベース、および基板、あるいは深いウエルをエミッタとする縦型バイポーラトランジスタ構造において、ソースとウエル間に逆バイアスを印加した状態で、ウエルと基板、あるいは深いウエルが構成するベース・エミッタ接合を順バイアスして、ウエル中へ注入させた少数キャリアをソース近傍の絶縁膜中、例えばサイドスペーサ中へ注入・トラップさせる、いわゆる基板ホットエレクトロン注入により書込みを行うことであり、前記ソースの逆バイアス条件と前記ウエルの順バイアス条件を適当に設定することによりトランジスタ構造を変更することなく、不揮発性メモリセルとして動作させることを意図するものである。
〔2〕第2の観点は、2つの負荷トランジスタと、2つの本発明の不揮発性トランジスタとからフリップフロップが構成され、各々の不揮発性トランジスタのソースへ印加される前記逆バイアス条件を変えることにより差動書込みを行い、書込み後の前記不揮発性トランジスタのしきい電圧変化が小さい場合においても、安定な差動読出しが可能な不揮発性記憶装置の提供を企画するものである。
〔3〕第3の観点は、2つ負荷トランジスタと、2つの本発明の不揮発性トランジスタとからフリップフロップが構成され、各々の不揮発性トランジスタのウエルへ印加される前記順バイアス条件を変えることにより差動書込みを行い、書込み後の前記不揮発性トランジスタのしきい電圧変化が小さい場合においても、安定な差動読出しが可能な不揮発性記憶装置の提供を企画するものである。
〔4〕第4の観点は、前記不揮発性記憶装置と、前記不揮発性記憶装置へデータを書き込みための書込み制御回路と、前記不揮発性記憶装置へ書き込むデータ、及び前記不揮発性記憶装置から読み出されたデータを保持するためのデータラッチ回路を備えた半導体集積回路装置の提供を意図するものである。
〔5〕第5の観点は、前記半導体集積回路装置の用途として、RFIDのチップ認証情報の記憶回路、および救済情報の記憶回路を考慮する。このとき半導体装置は、半導体基板上に、被救済回路と、前記被救済回路を代替する救済回路とを含み、前記半導体積回路装置は、前記救済回路で代替すべき被救済回路を特定する救済情報の記憶回路として利用される。
前記被救済回路はDRAM内蔵のメモリセルアレイとしてよく、また、前記被救済回路はマイクロコンピュータ内蔵DRAMのメモリセルアレイとしてよい。また、前記被救済回路はマイクロコンピュータ内蔵SRAMのメモリセルアレイとしてよい。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、トランジスタのソースをコレクタ、ウエルをベース、および基板、あるいは深いウエルをエミッタとする縦型バイポーラトランジスタ構造において、基板ホットエレクトロンをソース近傍の絶縁膜中、例えばサイドスペーサ中へ注入・トラップさせる電位条件を選択することにより、トランジスタ構造定数を全く変更することなく不揮発性メモリセルとして動作させることが可能となり、廉価な不揮発性メモリを提供できる。
電荷トラップ領域はソース近傍のサイドスペーサであり、酸化膜、窒化膜、それらの積層膜であってもかまわない。したがって、本発明の不揮発性メモリセルにおいては、従来のフローティングゲートを電荷蓄積領域として使用しないため、データリテンション特性がゲート酸化膜厚に全く影響されない。これは、本発明の不揮発性メモリセルとして使用するトランジスタが、いずれの技術世代でもよく、例えば65nm技術によるゲート長50nm、ゲート酸化膜厚1.2nmのトランジスタでもその製造工程を変更することなく廉価な不揮発性メモリを搭載できる。
図1には、本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリを実施する最良の形態を説明するためのメモリセルの断面構造の一例が示される。同図において、P型シリコン基板1の表面領域に素子分離2、深いN型ウエル3、P型ウエル4が配置され、前記P型ウエル4の表面領域にゲート絶縁膜5、ゲート6、低濃度ソース・ドレイン7、サイドスペーサ8、および、ソース・ドレイン9が形成され、前記深いn型ウエル3への接続のためのN型拡散層10、および、前記P型ウエル4への接続のためのP型拡散層11が備えられている。
図1において、本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリへの書込みは、前記ソース9へ接合耐圧以下のソース電圧(VS)、前記P型ウエル4へ順方向ウエル電圧(VP)、および前記深いN型ウエル3へ接地電位(VDN=0V)を印加して行う。上記電圧条件によれば、前記深いN型ウエル3から前記P型ウエル4中へ少数キャリアである電子12が注入され、コレクタとして働く前記ソース9のソース電圧(VS)が十分に高い場合には、注入された前記電子12はホットエレクトロンとなり、前記P型ウエル4中で加速され、前記ソース9へ向かって走行する。前記ホットエレクトロン12の一部は前記サイドスペーサ8中へも注入され、トラップされ、トラップ電子13は下部の前記低濃度ソース・ドレイン7を変調する結果、高抵抗化され、ドレインへ例えばVD=1.2Vを印加した読出しを行えば、ドレイン電流の減少として書込み状態が確認される。上記書込み動作において、前記前記ゲート6へもゲート耐圧以下のゲート電圧(VG)を印加しておくと、前記ホットエレクトロン12は前記ゲート6の方向へも加速され、前記サイドスペーサ8、および前記ゲート絶縁膜5中へより多く注入・トラップされる。
図2には、本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリセル回路の一例が示される。同図において、負荷トランジスタである2つのPチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)と、2つのNチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)がフリップフロップを構成しており、前記Nチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)は図1に示された構造を持つ記憶トランジスタであり、各々記憶トランジスタが配置されたP型ウエル(PW)は電気的に分離され、各々のP型ウエルはP型ウエル線VPL、VPRへ接続されている。上記2つのP型ウエル(PW)は共通の深いN型ウエル内に形成され、深いN型ウエル線VDNへ接続されている。また、各々記憶トランジスタのソースはともに共通ソース線(VS)へ接続され、2つのPチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)のソースはともに電源線(VCC)へ接続される。
図3には、図2に示された本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリセル回路の平面構造の概略が示される。同図において、深いN型ウエル24、P型ウエル26、N型ウエル25が所望の領域に配置され、Pチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域22、Nチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域21、前記P型ウエル26へ接続するための活性領域23が設けられ、右ゲート27が右側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタを、および左ゲート28が左側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタを構成している。前記Nチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域21にはN型ソース・ドレイン31、前記Pチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域22にはP型ソース・ドレイン33、前記P型ウエル26へ接続するための活性領域23にはP型拡散層32が形成されている。前記右ゲート27はコンタクトホール35を介して第1金属配線からなる左ノード線(VL)37へ接続され、前記左ノード線(VL)37は左側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタのドレインへコンタクトホール35を介して接続され、前記左ゲート28はコンタクトホール35を介して第1金属配線からなる右ノード線(VR)36へ接続され、前記右ノード線(VR)36は右側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタのドレインへコンタクトホール35を介して接続されて、フリップフロップが構成されている。2つの前記Pチャンネル型トランジスタのソースはコンタクトホール35を介して第1金属配線からなる電源線(VCC)38へ接続され、2つの前記Nチャンネル型トランジスタのソースはコンタクトホール35を介して第1金属配線39へ接続され、2つの前記第1金属配線39はスルーホール41を介して第2金属配線42からなる共通ソース線(VS)へ接続されている。2つの前記P型拡散層32は、コンタクトホール35を介して第1金属配線40からなる左P型ウエル線(VPL)、および右P型ウエル線(VPR)へ接続されており、独立に制御される。
図4には、図1から図3に示された本発明の不揮発性メモリセルの動作電圧条件が示される。先ず、左側のNチャンネル型トランジスタへの書込み動作(Program)を行う場合には、前記深いN型ウエル線(VDN)を接地電位、N型ウエル線(VN)と電源線(VCC)をともに電源電圧(Vcc)に固定した後、共通ソース線(VS)へ接合耐圧以下の正電圧<BVj、たとえば5Vを印加し、書込みを行う左P型ウエル線(VPL)へのみ、IVのような順バイアス電圧(>Vbe)を書き込み時間の期間印加して、基板ホットエレクトロンを左側のNチャンネル型トランジスタのソース近傍のサイドスペーサへ注入して、そのしきい電圧を0.4〜0.6V上昇させる。書込み時間は、10msから100msである。
消去動作(Erase)では、電源線(VCC)を浮遊電位、N型ウエル線(VN)を接地電位に固定した後、左右のP型ウエル線(VPL、VPR)、共通ソース線(VS)、および深いN型ウエル線(VDN)へゲート絶縁膜の破壊耐圧(BVox)以下の正電圧を印加し、前記サイドスペーサ中へトラップされた電子をP型ウエル内へトンネル放出させることにより行う。
読み出し動作(Read)においては、前記電源線(VCC)、およびN型ウエル(VN)へ電源電圧(Vcc)を徐々に印加し、前記N型ウエル25との静電カップリングにより前記左右のゲート27、28の電位が上昇する過程で、しきい電圧の低い右側のNチャンネル型トランジスタがオンし始める一方で、しきい電圧の高い左側のNチャンネル型トランジスタはオフしたままとなり、さらに電源電圧を上昇すると、右側のNチャンネル型トランジスタが完全にオンし、右側ノード(VR)がLow状態へ、左側のNチャンネル型トランジスタはオフし、左側ノード(VL)がHigh状態へ固定され、このとき、左側のPチャンネル型トランジスタがオン状態、右側のPチャンネル型トランジスタがオフ状態となり、ラッチが固定される。左右のノード線(VL、VR)の電位状態は、インバータ(INV)を介して出力し(VOL、VOR)、読出しが行われる。
本発明の不揮発性メモリセルの読出し動作を安定に行うため、前記Pチャンネル型トランジスタのゲート容量Cgpは、以下のように規定される。電源線(VCC)、およびN型ウエル線(VN)へ電源電圧(Vcc)を徐々に印加する過程で、ゲート電位Vgは、Vg=Cgp/CtVccで変化する。ここでCtは左右のノード線(VL、VR)と接地電位との間の全静電容量であり、Ct=Cgp+Cgn+Ciiである。また、CgnはNチャンネル型トランジスタのゲート容量、Ciiはインバータ(INV)の入力ゲート容量である。インバータ(INV)を構成するNチャンネル型トランジスタが、メモリセルのそれと同等寸法で構成される場合、通常、インバータ(INV)を構成するPチャンネル型トランジスタのチャンネル幅はNチャンネル型トランジスタの2倍に設計されるため、Cii=3Cgnとなる。したがって、Ct=Cgp+4Cgnとなり、Vg=Cgp/(Cgp+4Cgn)Vccとなる。メモリセルを構成するNチャンネル型トランジスタの消去状態でのしきい電圧をVthiとすると、読出し動作において、ラッチを固定するためには、Vg>Vthiが必要条件であり、これは、Vthi<Cgp/(Cgp+4Cgn)Vccと書ける。また、電源電圧がVcc/2まで上昇した時点でラッチを固定するためには、Vthi<Cgp/(Cgp+4Cgn)Vcc/2であり、安定動作条件は、Cgp/Cgn>8Vthi/(Vcc−2Vthi)となる。例えば、Vthi=0.4V、電源電圧Vcc=1.8Vの場合、Cgp/Cgn>3.2、すなわち、メモリセルのPチャンネル型トランジスタのチャンネル幅はNチャンネル型トランジスタの3.2倍以上に設計せねばならない。
《ソース線分割型不揮発性メモリ》
図5には、本発明に係る半導体装置が有するソース線分割型の不揮発性メモリセルの断面構造が示される。同図において、抵抗率10ΩcmのP型シリコン基板1の表面領域に、深さ2μm、平均リン濃度1x1017cm−3の深いN型ウエル3、深いN型ウエル3の内部に、深さ0.8μm、平均ボロン濃度2x1017cm−3のP型ウエル4が配置され、深さ250nmの素子分離2によって分離されたメモリセルのNチャンネル型トランジスタは、膜厚5nmのゲート酸化膜5、膜厚200nmでリン濃度2x1020cm−3のポリシリコン膜からなる長さ0.3μmのゲート6、平均砒素濃度5x1018cm−3の低濃度ソース・ドレイン7、平均砒素濃度1x1020cm−3のソース・ドレイン9、膜厚10nmの酸化膜50、膜厚20nmの窒化膜51、および、膜厚30nmの酸化膜サイドスペーサ8から構成され、前記深いN型ウエル3へ接続するための平均砒素濃度1x1020cm−3のN型拡散層10、前記P型ウエル4へ接続するための平均ボロン濃度1x1020cm−3のP型拡散層11が配置されている。
図6には、図5に示された本発明に係る半導体装置が有するソース線分割型の不揮発性メモリセルの等価回路が示される。同図において、負荷トランジスタである2つのPチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)と、2つのNチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)がフリップフロップを構成しており、前記Nチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)は図5に示された構造を持つ記憶トランジスタであり、各々記憶トランジスタは共通の深いN型ウエル内に内在するP型ウエル(PW)内に配置され、各々のソースはソース線VSL、およびVSRへ接続されている。前記深いN型ウエルは深いN型ウエル線VDNへ接続され、2つのPチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)のソースはともに電源線(VCC)へ接続されている。
図7には、図5に示された本発明に係る半導体装置が有するソース線分割型の不揮発性メモリセル回路の平面構造の概略が示される。同図において、深いN型ウエル24、P型ウエル26、N型ウエル25が所望の領域に配置され、Pチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域22、Nチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域21、前記P型ウエル26へ接続するための活性領域23が設けられ、右ゲート27が右側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタを、および左ゲート28が左側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタを構成している。前記Nチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域21にはN型ソース・ドレイン31、前記Pチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域22にはP型ソース・ドレイン33、前記P型ウエル26へ接続するための活性領域23にはP型拡散層32が形成されている。前記右ゲート27はコンタクトホール35を介して第1金属配線37からなる左ノード線(VL)へ接続され、前記左ノード線(VL)は左側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタのドレインへコンタクトホール35を介して接続され、前記左ゲート28はコンタクトホール35を介して第1金属配線36からなる右ノード線(VR)へ接続され、前記右ノード線(VR)は右側のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタのドレインへコンタクトホール35を介して接続されて、フリップフロップが構成されている。2つの前記Pチャンネル型トランジスタのソースはコンタクトホール35を介して第1金属配線38からなる電源線(VCC)へ接続され、2つの前記Nチャンネル型トランジスタのソースはコンタクトホール35を介して第1金属配線52、および53からなるソース線VSR、およびVSLへ接続され、前記P型拡散層32は、コンタクトホール35を介して第1金属配線54からなる共通P型ウエル線VPへ接続されている。
図8には、図5から図7に示された本発明のソース線分割型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件が示される。先ず、左側のNチャンネル型トランジスタへの書込み動作(Program)を行う場合には、前記深いN型ウエル(VDN)を接地電位、N型ウエル(VN)と電源線(VCC)をともに電源電圧(Vcc)に固定した後、書込みを行う左側のNチャンネル型トランジスタの左ソース線(VCL)へのみ接合耐圧以下の正電圧<BVj、たとえば5Vを印加し、続いて共通P型ウエル線(VP)へ1Vのような順バイアス電圧(>Vbe)を印加して、基板ホットエレクトロンを左側のNチャンネル型トランジスタのソース近傍のサイドスペーサへ注入する。書込み時間は、10msから100msである。Nチャンネル型トランジスタの初期しきい電圧は0.4Vであったが、書き込み後のしきい電圧は0.7〜0.9Vであった。
消去動作(Erase)では、電源線(VCC)を浮遊電位、N型ウエル線(VN)を接地電位に固定した後、共通P型ウエル線(VP)、左右のソース線(VSL、VSR)、および深いN型ウエル線(VDN)へゲート絶縁膜の破壊耐圧(BVox)以下の正電圧、たとえば6Vを印加し、前記サイドスペーサ中へトラップされた電子をP型ウエル内へトンネル放出させることにより行う。
読み出し動作(Read)においては、前記電源線(VCC)、およびN型ウエル線(VN)へ電源電圧(Vcc)を印加してラッチを固定させ、左右のノードの電位状態(VL、VR)を、インバータ(INV)を介して出力し(VOL、VOR)、読出しが行われる。
《Pチャンネル型不揮発性メモリ》
図9には、本発明に係る半導体装置が有するPチャンネル型の不揮発性メモリセルの断面構造が示される。同図において、抵抗率10ΩcmのP型シリコン基板61の表面領域に、深さ1μm、平均リン濃度1x1017cm−3のN型ウエル63、深さ1μm、平均ボロン濃度2x1017cm−3のP型ウエル64が配置され、深さ250nmの素子分離62によって分離されたメモリセルのPチャンネル型トランジスタは、膜厚5nmのゲート酸化膜5、膜厚200nmでボロン濃度2x1020cm−3のポリシリコン膜からなる長さ0.3μmのゲート66、平均ボロン濃度5x1018cm−3のドレインイクステンション67、平均ボロン濃度1x1020cm−3のソース・ドレイン69、幅80nmの酸化膜サイドスペーサ68から構成され、前記N型ウエル63へ接続するための平均砒素濃度1x1020cm−3のN型拡散層71、前記P型ウエル64へ接続するための平均ボロン濃度1x1020cm−3のP型拡散層70が配置されている。
図10には、図9に示された本発明に係る半導体装置が有するPチャンネル型の不揮発性メモリセルの等価回路が示される。同図において、負荷トランジスタである2つのPチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)と、2つのNチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)がフリップフロップを構成しており、前記Pチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)は図9に示された構造を持つ記憶トランジスタであり、各々記憶トランジスタは分離されたN型ウエルNW内配置され、各々のN型ウエルは左右のN型ウエル線VNL、VNRへ接続されている。2つのNチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)のソースはともに共通ソース線(VS)へ接続されている。
図11には、図10に示された本発明に係る半導体装置が有するPチャンネル型の不揮発性メモリセル回路の平面構造の概略が示される。同図において、P型ウエル84、N型ウエル85が所望の領域に配置され、Pチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域82、Nチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域81、前記N型ウエル85へ接続するための活性領域83が設けられ、各々の領域へは、P型ドレイン89、P型ソース90、N型ドレイン87、N型ソース88、およびN型拡散層91が形成されている。左右のゲート27は、左右のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタからなる2つのインバータを構成し、コンタクトホール92と第1金属配線95、および96によりフリップフロップが構成されている。2つの前記Pチャンネル型トランジスタのP型ソースはコンタクトホール92を介して第1金属配線93からなる電源線(VCC)へ接続され、2つの前記N型ウエル85はコンタクトホール92を介して第1金属配線94からなる2つのN型ウエル線VNL、VNRへ接続され、2つのNチャンネル型トランジスタのN型ソース88はコンタクトホール92を介して第1金属配線97からなる共通ソース線VSへ接続されている。
図12には、図9から図11に示された本発明のPチャンネル型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件が示される。左側のPチャンネル型トランジスタへの書込み動作(Program)を行うには、前記P型ウエル(Vsub)、前記共通ソース線(VS)を接地電位に固定し、前記電源線(VCC)へ前記P型ソースの接合耐圧(BVj)以下の負電圧を印加した後、書込みを行う左側のPチャンネル型トランジスタの左N型ウエル線(VNL)へのみ−1Vのような順バイアス電圧(<−Vbe)を書き込み時間の期間印加して、基板ホットホールを左側のPチャンネル型トランジスタのソース近傍のサイドスペーサへ注入する。書込み時間は、50msから100msである。Pチャンネル型トランジスタの初期しきい電圧は−0.5Vであったが、書き込み後のしきい電圧は−0.7〜−0.9Vであった。
読み出し動作(Read)においては、前記電源線(VCC)、およびN型ウエル線(VN)へ電源電圧(Vcc)を印加してラッチを固定させ、左右のノード線の電位状態(VL、VR)を、インバータ(INV)を介して出力し(VOL、VOR)、読出しが行われる。
《ソース線分割Pチャンネル型不揮発性メモリ》
図13には、本発明に係る半導体装置が有するソース線分割Pチャンネル型の不揮発性メモリセルの等価回路が示される。同図において、負荷トランジスタである2つのPチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)と、2つのNチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)がフリップフロップを構成しており、前記Pチャンネル型トランジスタ(MPL、MPR)は図9に示された構造を持つ記憶トランジスタであり、各々記憶トランジスタは共通のN型ウエル(NW)内配に配置され、各々のP型ソースは左右の電源線VCCL、VCCRへ接続されている。2つのNチャンネル型トランジスタ(MNL、MNR)のソースはともに共通ソース線(VS)へ接続されている。
図14には、図13に示された本発明に係る半導体装置が有するソース線分割Pチャンネル型の不揮発性メモリセル回路の平面構造の概略が示される。同図において、P型ウエル84、N型ウエル85が所望の領域に配置され、Pチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域82、Nチャンネル型トランジスタを定義するための活性領域81、前記N型ウエル85へ接続するための活性領域83が設けられ、各々の領域へは、P型ドレイン89、P型ソース90、N型ドレイン87、N型ソース88、およびN型拡散層91が形成されている。左右のゲート27は、左右のPチャンネル型トランジスタとNチャンネル型トランジスタからなる2つのインバータを構成し、コンタクトホール92と第1金属配線95、および96によりフリップフロップが構成されている。2つの前記Pチャンネル型トランジスタのP型ソースはコンタクトホール92を介して第1金属配線98、99からなる2つの電源線VCCL、CCRへ接続され、2つの前記N型ウエル85はコンタクトホール92を介して第1金属配線94からなる共通N型ウエル線VNへ接続され、2つのNチャンネル型トランジスタのN型ソース88はコンタクトホール92を介して第1金属配線97からなる共通ソース線VSへ接続されている。
図15には、図13、図14に示された本発明のソース線分割Pチャンネル型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件が示される。左側のPチャンネル型トランジスタへの書込み動作(Program)を行うには、前記P型ウエル線(Vsub)、前記共通ソース線(VS)を接地電位に固定し、書込みを行う左側のPチャンネル型トランジスタの前記左電源線(VCCL)へのみ接合耐圧(BVj)以下の負電圧を印加した後、前記共通N型ウエル線(VN)へ−1Vのような順バイアス電圧(<−Vbe)を書き込み時間の期間印加して、基板ホットホールを左側のPチャンネル型トランジスタのソース近傍のサイドスペーサへ注入する。書込み時間は、100msから200msである。Pチャンネル型トランジスタの初期しきい電圧は−0.5Vであったが、書き込み後のしきい電圧は−0.7〜−0.9Vであった。
読み出し動作(Read)においては、前記電源線(VCC)、およびN型ウエル線(VN)へ電源電圧(Vcc)を印加してラッチを固定させ、左右のノード線の電位状態(VL、VR)を、インバータ(INV)を介して出力し(VOL、VOR)、読出しが行われる。
《ソースオフセット型不揮発性メモリ》
図16には、本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリセルの断面構造が示される。同図において、抵抗率10ΩcmのP型シリコン基板101の表面領域に、深さ2μm、平均リン濃度1x1017cm−3の深いN型ウエル103、深いN型ウエル103の内部に深さ0.8μm、平均ボロン濃度2x1017cm−3のP型ウエル104が配置され、深さ250nmの素子分離102によって分離されたメモリセルのNチャンネル型トランジスタは、膜厚5nmのゲート酸化膜105、膜厚200nmでリン濃度2x1020cm−3のポリシリコン膜からなる長さ0.3μmのゲート106、平均砒素濃度5x1018cm−3のドレインイクステンション107、平均砒素濃度1x1020cm−3のソース・ドレイン109、膜厚50nmの酸化膜サイドスペーサ108から構成され、前記深いN型ウエル103へ接続するための平均砒素濃度1x1020cm−3のN型拡散層110、前記P型ウエル104へ接続するための平均ボロン濃度1x1020cm−3のP型拡散層111が配置されている。
本ソースオフセット型の不揮発性メモリセルを構成するNチャンネル型トランジスタでは、ソース側にイクステンションが形成されておらず、初期しきい電圧は1.2Vである。書込み動作は、N型ソース線VSへ接合耐圧以下の正電圧を印加して接合の空乏層内に発生するアバランシェホットホール112を前記酸化膜サイドスペーサ108へ注入して、トラップホール113によりしきい電圧を低下させることにより行う。
図17には、本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリセルの第2の断面構造が示される。同図は、消去動作を説明するものであるが、図1、あるいは図5で述べた基板ホットエレクトロン114を注入することにより、前記トラップホール113を中和して、しきい電圧を増加させて消去を行う。
図18には、図16、図17に示された本発明のソースオフセット型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件が示される。本ソースオフセット型の不揮発性メモリセルの回路構成は、図7に示したソース線分割型の不揮発性メモリセル回路に同一である。左側のNチャンネル型トランジスタへの書込み動作(Program)を行う場合には、深いN型ウエル線(VDN)を接地電位、N型ウエル線(VN)と電源線(VCC)をともに電源電圧(Vcc)に固定した後、書込みを行う左側のNチャンネル型トランジスタの左ソース線(VCL)へのみ接合耐圧以下の正電圧<BVj、たとえば5Vを書き込み時間の期間印加し、N型ソース接合の空乏層内に発生するアバランシェホットホールを前記酸化膜サイドスペーサへ注入する。書込み時間は、300msから500msである。Nチャンネル型トランジスタの初期しきい電圧は1.2Vであったが、書き込み後のしきい電圧は0.7〜0.9Vであった。
消去動作(Erase)では、深いN型ウエル線(VDN)を接地電位、N型ウエル線(VN)と電源線(VCC)をともに電源電圧(Vcc)に固定した後、左右のソース線(VSL、VSR)へN型ソース接合耐圧以下の正電圧(<BVj)を印加し、共通P型ウエル線(VP)へ1Vのような順バイアスを消去時間の期間印加して、基板ホットエレクトロンを左側のNチャンネル型トランジスタのソース近傍のサイドスペーサへ注入する。消去時間は、50msから100msである。Nチャンネル型トランジスタの書込み後のしきい電圧は0.8Vであったが、消去後のしきい電圧は1.3Vであった。
《ソース分割型不揮発性メモリモジュール》
図19には、本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールの回路ブロックの概略が示される。同図において、使用するメモリセルは図5から図7に示したソース線分割型の不揮発性メモリであり、フリップフロップ型のメモリセルは横一列に64ビット(n=64)が配置されている。状態制御回路(Program,Erase,Read Status Controller)により、メモリモジュールの動作が制御され、書込むべきデータ、および読み出されたデータを保持するためのデータラッチ回路(Data Latch Circuit)を備えている。前記データラッチ回路は電源電圧Vccで動作し、書き込みデータをメモリセルへ転送する場合には、レベルシフター(Level Shifter)により電源電圧Vccから書き込み用の高電圧Vppへ変換される。書込みと読出し動作は、前記状態制御回路によってトランスファゲート信号VGP、およびVGRのいずれか一方が選択され、前記データラッチ回路への入出力が行われる。書込み動作においては、トランスファゲート信号VGPが選択され、前記データラッチ回路の保持データがレベルシフターを介して、各メモリセルの2つの左右ソース線(VSL、VSR)に相補的な書込み電圧(Vss、Vpp)、あるいは(Vpp、Vss)が与えられた後、共通P型ウエル線VPへ順バイアス電圧が印加されて、所望の領域へ基板ホットエレクトロンが注入される。
本ソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールの読出し動作においては、前記状態制御回路により電源線VCCが印加されてメモリセルのラッチを固定させた後、トランスファゲート信号VGRが選択されて読み出されたデータは前記データラッチ回路へ出力される。データラッチ回路へのデータ保持が完了した後には、前記電源線VCCを遮断して、メモリセルへのディスターブを回避してもよい。
本ソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールの消去動作においては、前記状態制御回路によりソース線(VSL、VSR)のイコライズ信号VEQが出力され、消去ソース線電圧VE、深いN型ウエル線VDN、および共通P型ウエル線VPへ消去電圧Vppが印加されて消去が行われる。
《RFIDチップ》
図20には、本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールを搭載したRFIDチップの回路ブロックが示されている。パッドP1、およびP2に、外部のリーダーから発信されたRF信号を受信するため、チップ外部に配置されたアンテナLが接続され、前記パッドP1−P2間には容量120pFの電源キャパシタCT、電圧クランプ回路(Voltage Clamp)、電源モジュレーター(Modulator)、およびブリッジ整流器(Bridge Rectifier)が接続され、前記ブリッジ整流器の出力から内部電源電圧(Vcc)と高電圧(Vpp)を発生するVcc検出回路(Vcc Detector)、Vpp昇圧回路(Vpp Generator)が接続されている。また、前記ブリッジ整流器により、受信したRF信号に含まれる動作モードを検出する回路(Mode Selector)、クロック検出回路(Clock Extractor)、および不揮発性メモリモジュール(EEPROM)への書込みデータを取り出す回路(Data Modulator)が接続され、動作モードがコントローラ(Controller)へ送られて不揮発性メモリモジュールの動作が制御される。書込み前記内部電源電圧Vccと高電圧Vppが不揮発性メモリへ供給されて、書込み、読出し動作が行われる。前期ブリッジ整流器の出力には電源安定化キャパシタCFが接続され、出力電圧を検出するための電圧レギュレータ(Regulator)の制御信号が前記電圧クランプ回路へフィードバックされて、電源電圧の安定化が図られている。
本RFIDチップは、RF周波数2.45GHzで動作し、チップ内部で発生可能な総電力は最大10mW程度である。書込み動作においては、前記共通P型ウエル線VPに1V、3mAの順バイアス電流が必要であるが、動作上の支障は全くない。
本RFIDチップに搭載された本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールへは、チップ認証のためのID番号、宅配便用の住所、バーコードを代替する商品情報(価格、生産日、生産地、生産者、成分情報、等)、航空貨物タグの必要情報(便名、所有者名、搭乗地、目的地、等)、等が書き込まれる。
《システムLSI救済用不揮発性メモリ》
図21には本発明に係る半導体装置の一例であるシステムLSIのチップ平面図が概略的に示されている。同図に示されるシステムLSIは、特に制限されないが、半導体基板の周縁に多数のボンディングパッド等の外部接続電極120が配置され、その内側に外部入出力回路121、アナログ入出力回路122が設けられている。外部入出力回路121及びアナログ入出力回路122は3.3Vのような相対的にレベルの高い外部電源を動作電源とする。レベルシフト回路123は前記外部電源を1.8Vのような内部電源電圧に降圧する。レベルシフト回路123の内側には、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)124、中央処理装置(CPU)125、キャッシュメモリ(CACH)126、ロジック回路(LOG)127、フェーズ・ロックド・ループ回路(PLL)128、アナログ・ディジタル変換回路(ADC)129、及びディジタル・アナログ変換回路(DAC)130、システムコントローラ(SYSC)131を有する。132、133、134で示されるものは夫々電気的に消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリ(EPROM)であり、図19で説明した不揮発性メモリセルモジュールをベースにメモリ容量を変更して備える。
前記SRAM124、CPU125、LOG127、CACH126、SYSC131はレベルシフト回路123から供給される1.8Vのような内部電源電圧を動作電源として動作される。但し、SRAM304は内部電源電圧を昇圧してワード線セレクトレベルを形成し、ワードドライバなどの動作電源に用いる。不揮発性メモリ(EPROM)132、133、134はデータ読み出し動作では内部電源電圧を用いて動作するが、消去・書き込み動作には高電圧を要し、当該高電圧は、内部昇圧回路によって形成してもよいし、また、システムLSIのEPROMライタモードのような所定の動作モードにおいて所定の外部接続電極を介して外部から供給されるようにしてもよい。
前記不揮発性メモリ(EPROM)132はSRAM124の救済情報(欠陥メモリセルを冗長メモリセルに置き換える為の制御情報)の格納に利用され、不揮発性メモリ(EPROM)133はアナログ回路の発信周波数のトリミングデータの格納に利用され、ヒューズによる救済用プログラム回路に代えて搭載されている。また、前記不揮発性メモリ(EPROM)134は、メモリ容量256ビットを搭載しており、チップのID情報、チップの動作モード情報、および所望のデータの格納に利用される。
本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリは、トランジスタのソース近傍の絶縁膜中へ基板ホットキャリアを注入することにより書込み・消去を行う方式であるため、通常のロジック回路プロセス、あるいは汎用DRAMプロセスへ全く新たなプロセスを追加することなく、不揮発性メモリを搭載した廉価な半導体装置を提供できる。また、本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリは、電荷蓄積のためのフローティングゲートを使用しないため、従来の不揮発性メモリで必須であったトンネル絶縁膜を必要とせず、微細CMOSプロセスにおいても容易に形成可能である。本発明の不揮発性メモリは、液晶表示ドライバー(LCD:Liquid Crystal Driver)内蔵マイコンを液晶パネル基板へ実装後に行われる色階調のトリミングデータの格納、家電製品に搭載される廉価なマイコン(1ドルマイコンと呼ばれる)の内部発信器の発信周波数のトリミングデータの格納、アナログ回路搭載マイコンの内部抵抗や回路定数のトリミングデータの格納、大容量SRAMを搭載した高性能マイコンにおけるSRAMの救済情報の格納、非接触ICカード、特に廉価なRFIDにおけるID情報の格納、等に最適であり、小容量ではあるが廉価な不揮発性メモリが要求される半導体装置へ搭載して、その市場競争力の強化に著しい効果がある。
本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリを実施するための最良の形態を説明するメモリセルの断面構造を概略的に示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリセル回路の一例である。 図2に示された本発明に係る半導体装置が有する不揮発性メモリセル回路の平面構造を概略的に示す説明図である。 図1から図3に示された本発明の不揮発性メモリセルの動作電圧条件を例示する説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するソース線分割型の不揮発性メモリセルの断面構造を概略的に示す説明図である。 図5に示された本発明に係る半導体装置が有するソース線分割型の不揮発性メモリセルの等価回路である。 図5に示された本発明に係る半導体装置が有するソース線分割型の不揮発性メモリセル回路の平面構造図を概略的に示す説明図である。 図5から図7に示された本発明のソース線分割型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件の一例を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するPチャンネル型の不揮発性メモリセルの断面構造図を概略的に示す説明図である。 図9に示された本発明に係る半導体装置が有するPチャンネル型の不揮発性メモリセルの等価回路である。 図10に示された本発明に係る半導体装置が有するPチャンネル型の不揮発性メモリセル回路の平面構造を概略的に示す説明図である。 図9から図11に示された本発明のPチャンネル型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件の一例を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するソース線分割Pチャンネル型の不揮発性メモリセルの等価回路である。 図13に示された本発明に係る半導体装置が有するソース線分割Pチャンネル型の不揮発性メモリセル回路の平面構造を概略的に示す説明図である。 図13、図14に示された本発明のソース線分割Pチャンネル型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件の一例を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリセルの断面構造を概略的に示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリセルの第2の断面構造を概略的に示す説明図である。 図16、図17に示された本発明のソースオフセット型の不揮発性メモリセルの動作電圧条件の一例を示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールの回路ブロックを概略的に示す説明図である。 本発明に係る半導体装置が有するソースオフセット型の不揮発性メモリモジュールを搭載したRFIDチップの回路ブロックを概略的に示す説明図である。 本発明に係る半導体装置の一例であるシステムLSIのチップ平面図を概略的に示す説明図である。 本発明に係る第1の従来技術を説明するための断面図である。 本発明に係る第2の従来技術を説明するための断面図である。 本発明に係る第3の従来技術を説明するための断面図である。
符号の説明
1、61、101、141、161、181−P型シリコン基板
2、62、102−素子分離
4、26、64、84、104−P型ウエル
3、24、103−深いN型ウエル
25、63、85−N型ウエル
5、65、105、142、162、182−ゲート絶縁膜
6、27、28、66、86、106、143、163、183−ゲート、セレクトゲート
7、168−低濃度ソース・ドレイン
8、68,108−サイドスペーサ
9、109−ソース・ドレイン
10、71、91、110−N型拡散層
11、32、70、111−P型拡散層
12、150、173−電子、ホットエレクトロン
13−トラップ電子
21、22、23、81、82、83−活性領域
31−N型ソース・ドレイン
34、69−P型ソース・ドレイン
35、92−コンタクトホール
36、37、38、39、40、54、93、94、95、96、97、98、99−第1金属配線
41−スルーホール
42−第2金属配線
50、145、164、184−下部酸化膜
51、146、165、185−シリコン窒化膜
67、107−ドレインイクステンション
72、112−ホットホール
73、113−トラップホール
87−N型ドレイン
88−N型ソース
89−P型ドレイン
90−P型ソース
120−外部接続電極
122−アナログ入出力回路
123−レベルシフト回路
124−スタティク・ランダム・アクセス・メモリSRAM
125−中央処理装置CPU
126−キャッシュメモリCACH
127−ロジック回路LOG
128−フェーズ・ロックド・ループ回路PLL
129−アナログ・ディジタル変換回路ADC
120−ディジタル・アナログ変換回路DAC
131−システムコントローラSYSC
132、133、134−不揮発性メモリEPROM
144、171、187−ソース
147、166、186−上部酸化膜
148−コントロールゲート
149、170、188−ドレイン
167−サイドゲート
172−サリサイド膜
MPL、MPR−Pチャンネル型トランジスタ
MNL、MNR−Nチャンネル型トランジスタ
PW−P型ウエル
VPL、VPR、VP、Vsub−P型ウエル線
VDN−深いN型ウエル線
VNL、VNR、VN−N型ウエル線
VCC−電源線
VSL、VSR、VS−ソース線
VL、VR−ノード線
Vcc−電源電圧
Vpp−書込み・消去用高電圧
Vss−接地電位
INV−インバータ

Claims (16)

  1. 第1導電型の半導体基板、もしくは深いウエル内に、第2導電型のウエルを内在し、前記第2導電型のウエル内に、第1導電型のソース、及びドレイン、前記ソース、及びドレインの間にチャンネル、前記チャンネルの上部にゲート絶縁膜を介在してゲート、前記ゲートの側部に絶縁膜サイドスペーサを持つ第2導電型の記憶トランジスタにおいて、前記第2導電型のウエルと前記第1導電型の半導体基板、もしくは深いウエルを順方向バイアスする第1電位を、前記第2導電型のウエルへ印加し、前記ソースと前記第2導電型のウエルを逆バイアスする第2電位を、前記ソースへ印加して、前記第1導電型の半導体基板、もしくは深いウエルから前記第2導電型のウエルへ少数キャリアを注入し、前記少数キャリアを前記絶縁膜サイドスペーサ、及び前記ゲート絶縁膜内へ注入することにより、情報の書込み、もしくは消去を行うことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記ドレインから前記チャンネルへキャリアを注入して情報の読み出しを行うことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記第1電位は、前記第2導電型のウエルと前記第1導電型の半導体基板、もしくは深いウエルが構成する接合のビルトイン電圧より高く、前記第2電位は、前記第1導電型のソースの接合耐圧より低いことを特徴とする請求項1、及び請求項2記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記第1導電型のソース、およびドレインの不純物分布が非対称であることを特徴とする請求項1、請求項2、及び請求項3記載の不揮発性記憶装置。
  5. 2つの第1導電型の負荷トランジスタと、前記第1導電型の半導体基板、もしくは深いウエル内に前記第2導電型のウエルを内在し、前記第2導電型のウエル内に形成された2つの前記第2導電型の記憶トランジスタとからフリップフロップが構成され、少なくとも情報の書込み、もしくは消去動作においては、各々の前記第1導電型のソースへ印加される前記第2電位が異なることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4記載の不揮発性記憶装置。
  6. 2つの第1導電型の負荷トランジスタと、前記第1導電型の半導体基板、もしくは深いウエル内に2つの前記第2導電型のウエルを内在し、各々の前記第2導電型のウエル内に形成された前記第2導電型の記憶トランジスタとからフリップフロップが構成され、少なくとも情報の書込み、もしくは消去動作においては、各々の前記第2導電型のウエルへ印加される前記第1電位が異なることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記不揮発性記憶装置と、前記不揮発性記憶装置へデータを書き込みための書込み制御回路と、前記不揮発性記憶装置へ書き込むデータ、及び前記不揮発性記憶装置から読み出されたデータを保持するためのデータラッチ回路を備えた半導体集積回路装置。
  8. 前記半導体集積回路装置は、被救済回路と、被救済回路を代替する救済回路とを含み、前記不揮発性記憶装置は、前記救済回路で代替すべき被救済回路を特定する救済情報の記憶回路であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記被救済回路に対する別の救済情報記憶回路として、ヒューズ素子の溶断状態に応じて救済情報を記憶するヒューズプログラム回路を更に有して成るものであることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記被救済回路はDRAM内蔵のメモリセルアレイであることを特徴とする請求項8又は9記載の半導体装置。
  11. 前記被救済回路はマイクロコンピュータ内蔵DRAMのメモリセルアレイであることを特徴とする請求項8又は9記載の半導体装置。
  12. 前記被救済回路はマイクロコンピュータ内蔵SRAMのメモリセルアレイであることを特徴とする請求項8又は9記載の半導体装置。
  13. 前記半導体集積回路装置は、アナログ回路と、その回路定数を調整する定数トリミング回路とを含み、前記不揮発性記憶回路は、前記定数トリミング回路の前記回路定数を特定するための情報の記憶回路であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  14. 前記半導体集積回路装置は、発振回路と、その発振周波数を調整する周波数トリミング回路とを含み、前記不揮発性記憶回路は、前記周波数トリミング回路の前記発振周波数を特定するための情報の記憶回路であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  15. 前記半導体集積回路装置は、参照電圧発生回路と、その発生した参照電圧を調整する電圧トリミング回路とを含み、前記不揮発性記憶回路は、前記電圧トリミング回路の前記参照電圧を特定するための情報の記憶回路であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  16. 前記半導体集積回路装置は、チップを特定するためのセキュリティ回路を含み、前記不揮発性記憶回路は、前記セキュリティ回路のチップを特定するための情報の記憶回路であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
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