JP2005191404A - チップ形電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装時の応力により基板が割れることのないチップ形電子部品を提供することを目的とする。
【解決手段】基板11と、この基板11の裏面側に設けられた一対の裏面電極15と、前記基板11の上面側に設けられた抵抗体(機能素子)13と、この抵抗体(機能素子)13を覆う保護膜14とを備え、前記基板11の上面側における前記一対の裏面電極15と対向する位置に、実装ノズルが当接する突出部21を前記保護膜14より上方に突出するように設けたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に採用される、例えば微小のチップ抵抗器等のチップ形電子部品に関するものである。
以下、従来のチップ形電子部品について、図面を参照しながら説明する。
図6は従来のチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の断面図を示したもので、この図6において、1はアルミナ等の磁器からなる絶縁性を有する基板で、この基板1の上面の左右両端部には一対の上面電極2が設けられている。3は前記一対の上面電極2に両端部が重なるように前記基板1の上面に設けられた抵抗体である。4は前記一対の上面電極2と対向するように基板1の裏面に設けられた一対の裏面電極である。5は前記抵抗体3の全体を覆うように設けられた保護膜である。6は前記一対の上面電極2および一対の裏面電極4と電気的に接続されるように前記基板1の両端面に設けられた一対の端面電極である。7は前記一対の上面電極2の表面の一部と一対の端面電極6の表面および一対の裏面電極4の表面に設けられたニッケルめっき層およびはんだめっき層からなるめっき層である。この場合、めっき層7は前記保護膜5よりも低く設けられているものである。
次に、従来のチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)は従来のチップ抵抗器の製造工程図を示したもので、この図7(a)〜(c)および図8(a)〜(c)に基づいて、その製造方法を以下に説明する。
まず、図7(a)に示すように、上面と裏面にそれぞれ1次分割溝1aと2次分割溝1bをあらかじめ形成したアルミナ等の磁器からなる絶縁性を有するシート状の基板1を用意し、そしてこの基板1の上面に、前記1次分割溝1aを跨ぐように複数の上面電極2をスクリーン印刷法で形成する。なお、図示していないが、基板1の裏面にも、前記1次分割溝1aを跨ぐように複数の裏面電極4をスクリーン印刷法で形成する。
次に、図7(b)に示すように、複数の上面電極2に一部が重なるように前記シート状の基板1の上面に抵抗体3をスクリーン印刷法で形成するとともに、抵抗体3における全抵抗値が所定の抵抗値の範囲内に入るようにレーザ等により抵抗体3にトリミング溝3aを施す。
次に、図7(c)に示すように、複数の抵抗体3を覆うように保護膜5をスクリーン印刷法で形成する。
次に、図7(c)に示す1次分割溝1aの部分で分割することにより、図8(a)に示すような短冊状の基板1cを構成するとともに、短冊状の基板1cの両端面に、上面電極2および裏面電極4と電気的に接続されるように端面電極6を塗着形成する。
次に、図8(a)に示す短冊状の基板1cにおける2次分割溝1bの部分で分割することにより、図8(b)に示すような個片状の基板1dを構成する。
最後に、図8(c)に示すように、上面電極2の表面の一部と裏面電極4の表面および端面電極6の表面にニッケルめっきを施した後、はんだめっきを施してめっき層7を形成することにより、従来のチップ抵抗器を製造していた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平7−86003号公報
上記した従来のチップ抵抗器を電子機器のプリント基板に実装する場合は、図9に示すように、プリント基板8の電極ランド8aにチップ抵抗器の裏面電極4をはんだ付けすることにより実装しているが、この場合、従来のチップ抵抗器は、実装ノズル9で保護膜5の上面を吸着し、そしてこの実装ノズル9でチップ抵抗器の裏面電極4をプリント基板8の電極ランド8aに位置合わせするようにしているため、従来のチップ抵抗器においては、チップ抵抗器の上面側の突出部である保護膜5の中央部を押し込む力と、チップ抵抗器の裏面側の突出部である一対の裏面電極4が受ける反発力とが合わさって、基板1を折る力が働くことになり、これにより、図10に示すように、基板1が割れてしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装時の応力により基板が割れることのないチップ形電子部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、基板と、この基板の裏面側に設けられた一対の裏面電極と、前記基板の上面側に設けられた機能素子と、この機能素子を覆う保護膜とを備え、前記基板の上面側における前記一対の裏面電極と対向する位置に、実装ノズルが当接する突出部を前記保護膜より上方に突出するように設けたもので、この構成によれば、基板の上面側における一対の裏面電極と対向する位置に、実装ノズルが当接する突出部を保護膜より上方に突出するように設けているため、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極と対向するように基板の上面側に設けた保護膜より上方に突出する突出部に当接することになり、この場合、実装ノズルによる押し込み力は、基板の裏面側の突出部である一対の裏面電極が受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板を折る力は働かず、その結果、基板が割れることはないという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、基板の上面側における一対の裏面電極と対向する位置に、機能素子と電気的に接続される一対の第1の上面電極と、端部が保護膜の上に重なる一対の第2の上面電極を設けるとともに、前記保護膜の上に重なる一対の第2の上面電極の端部に実装ノズルを対向させるようにしたもので、この構成によれば、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極と対向するように基板の上面側に設けた一対の第2の上面電極の端部に対向する形でチップ形電子部品を押し込むことになり、この場合、実装ノズルによる押し込み力は、基板の裏面側の突出部である一対の裏面電極が受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板を折る力は働かず、その結果、基板が割れることはないという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、一対の第2の上面電極における基板の端面からの長さを、一対の裏面電極における基板の端面からの長さより短くしたもので、この構成によれば、一対の第2の上面電極における基板の端面からの長さを、一対の裏面電極における基板の端面からの長さより短くしているため、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極の長さの範囲内にある一対の第2の上面電極に対向する形でチップ形電子部品を押し込むことになり、この場合、実装ノズルによる押し込み力は、基板の裏面側の突出部である一対の裏面電極を受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板を折る力は働かず、その結果、基板が割れることはないという作用効果を有するものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、基板と、この基板の裏面に設けられた一対の裏面電極と、前記基板の上面に前記一対の裏面電極と対向するように設けられた一対の第1の上面電極と、この一対の第1の上面電極と電気的に接続されるように設けられた機能素子と、この機能素子を覆い、かつ端部が前記一対の第1の上面電極の上に重なるように設けられた保護膜と、端部が前記保護膜の端部の上に重なる一対の第2の上面電極と、前記一対の第1、第2の上面電極と一対の裏面電極を電気的に接続するように基板の端面に設けられた一対の端面電極とを有し、前記一対の第2の上面電極、一対の端面電極、一対の裏面電極を覆うように一対のめっき層を形成し、かつこの一対のめっき層における前記一対の第2の上面電極の端部を覆う端部を、実装ノズルが当接する突出部としたもので、この構成によれば、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極と対向するように基板の上面側に位置する一対のめっき層における一対の第2の上面電極の端部を覆う端部よりなる突出部に当接することになり、この場合、実装ノズルによる押し込み力は、基板の裏面側の突出部である一対の裏面電極が受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板を折る力は働かず、その結果、基板が割れることはないという作用効果を有するものである。
以上のように本発明のチップ形電子部品は、基板と、この基板の裏面側に設けられた一対の裏面電極と、前記基板の上面側に設けられた機能素子と、この機能素子を覆う保護膜とを備え、前記基板の上面側における前記一対の裏面電極と対向する位置に、実装ノズルが当接する突出部を前記保護膜より上方に突出するように設けているため、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極と対向するように基板の上面側に設けた保護膜より上方に突出する突出部に当接することになり、この場合、実装ノズルによる押し込み力は、基板の裏面側の突出部である一対の裏面電極が受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板を折る力は働かず、その結果、基板が割れることはないという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の断面図を示したもので、この図1において、11は焼成済みのアルミナ等の磁器からなる絶縁性を有する基板で、この基板11の上面の左右両端部には金を含有した金レジネートペーストからなる一対の第1の上面電極12が設けられている。13は前記一対の第1の上面電極12に両端部が重なるように前記基板11の上面に設けられた機能素子を構成する酸化ルテニウム系の抵抗体である。14は前記抵抗体13を覆うように設けられたエポキシ系樹脂を主成分とする保護膜で、この保護膜14は端部が前記一対の第1の上面電極12の上に重なるように設けられている。15は前記一対の第1の上面電極2と対向するように基板11の裏面に設けられた一対の裏面電極で、この一対の裏面電極15は、スパッタ等の薄膜形成技術を用いて基板11の裏面から端面にかけて略L字形に形成されるもので、その構成は、クロムからなる第1層と、銅ニッケル合金からなる第2層の2層構造となっている。なお、この裏面電極15は基板11の端面に位置する部分が端面電極16を構成するとともに、その端部は前記第1の上面電極12に電気的に接続されるものである。17は前記一対の第1の上面電極12の上に重ねて形成される一対の第2の上面電極で、この一対の第2の上面電極17は、スパッタ等の薄膜形成技術を用いて基板11の上面側から端面側にかけて略L字形に形成されるもので、その構成は、クロムからなる第1層と、銅ニッケル合金からなる第2層の2層構造となっている。そしてこの第2の上面電極17は、基板11の端面側に位置する部分が前記裏面電極15における端面電極16を構成する部分に電気的に接続されるものである。また、この第2の上面電極17における基板11の上面側に位置する部分は、前記第1の上面電極12の上に重なるとともに、その端部が前記保護膜14の上に重なっている。18は前記一対の第2の上面電極17の表面と一対の端面電極16の表面および一対の裏面電極15の表面を覆う一対のめっき層で、この一対のめっき層18は、一対のニッケルめっき層19と、この一対のニッケルめっき層19の表面を覆う一対のはんだめっき層またはすずめっき層20とにより構成されている。そしてこの一対のめっき層18は、前記一対の第2の上面電極17の端部を覆う端部を、チップ抵抗器の実装時に実装ノズルが当接する突出部21としている。このような構成とすることにより、前記一対の第2の上面電極17の端部および一対のめっき層18の端部は、前記保護膜14より高くなって上方に突出するものである。また、前記一対の第2の上面電極17における基板11の端面からの長さAは、前記一対の裏面電極15における基板11の端面からの長さBより短くしている。
上記本発明の一実施の形態においては、基板11の上面側における一対の裏面電極15と対向する位置に、機能素子である抵抗体13と電気的に接続される一対の第1の上面電極12と、この一対の第1の上面電極12の上に重ねて形成され、かつ端部が保護膜14の上に重なる一対の第2の上面電極17を設けるとともに、一対の第2の上面電極17、一対の端面電極16、一対の裏面電極15を覆うように形成した一対のめっき層18における前記一対の第2の上面電極17の端部を覆う端部を、実装ノズルが当接する突出部21としているため、図5に示すように、チップ抵抗器を電子機器のプリント基板22の電極ランド22aに実装ノズル23を用いて実装する場合、実装ノズル23は、一対の裏面電極15と対向するように基板11の上面側に位置する一対のめっき層18における一対の第2の上面電極17の端部を覆う端部よりなる突出部21に当接することになり、この場合、実装ノズル23による押し込み力は、基板11の裏面側の突出部である一対の裏面電極15が受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板11を折る力は働かず、その結果、基板11が割れることはないという効果が得られるものである。
また、本発明の一実施の形態においては、一対の第2の上面電極17における基板11の端面からの長さAを、一対の裏面電極15における基板11の端面からの長さBより短くしているため、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極15の長さの範囲内にある一対の第2の上面電極17に対向する形でチップ抵抗器を押し込むため、実装ノズルによる押し込み力は、基板11の裏面側の突出部である一対の裏面電極15が受ける反発力と略同じ位置に働くことになり、これにより、基板11を折る力は働かないため、基板11が割れることはないものである。
そしてまた、一対の第2の上面電極17における基板11の端面からの長さAと、一対の裏面電極15における基板11の端面からの長さBとの関係において、長さAを長さBより若干大きくした場合でも、てこの原理がほとんど働かないため、基板11を折る力は弱く、実用上問題は生じないが、望ましくは、本発明の一実施の形態で説明したように、一対の第2の上面電極17における基板11の端面からの長さAと、一対の裏面電極15における基板11の端面からの長さBとの関係は、長さAを長さBより短くすべきである。
なお、上記本発明の一実施の形態においては、抵抗体13をエポキシ系樹脂を主成分とする保護膜14のみで覆うようにした構成について説明したが、抵抗体13をプリコートガラスからなる第1の保護膜で覆うとともに、この第1の保護膜をエポキシ系樹脂を主成分とする第2の保護膜で覆う構成にしてもよいものである。
次に、本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)および図4(a)〜(c)は本発明の一実施の形態におけるチップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図である。
まず、図2(a)に示すように、焼成済みのアルミナ等の磁器からなる絶縁性を有するシート状の基板11aを用意する。そしてこのシート状の基板11aの上面に、金を含有した金レジネートペーストをスクリーン印刷し、ピーク温度850℃の焼成プロファイルで焼成することにより、複数の第1の上面電極12を升目状に並べて形成する。なお、シート状の基板11aの周辺部には、第1の上面電極12を形成しない領域を設けておく。
次に、図2(b)に示すように、複数の第1の上面電極12に一部が重なるように、すなわち複数の第1の上面電極12と電気的に接続されるように、スクリーン印刷工法により酸化ルテニウム系の複数の抵抗体13を前記シート状の基板11aの上面に形成し、ピーク温度850℃の焼成プロファイルで焼成することにより、抵抗体13を安定な膜とする。この抵抗体13の形成により、抵抗体13と前記第1の上面電極12は一列につながって形成されるもので、この列を多数、平行に並んで形成する。また、この抵抗体13を形成する際に同時に、抵抗体13と同じ材料を用いて位置合わせマーク11bを形成する。そしてまた、この抵抗体13を形成した後、複数の第1の上面電極12間の抵抗体13の抵抗値を一定の値に調整するために、レーザトリミング工法により抵抗体13にトリミングを行い、トリミング溝13aを形成する。
次に、図2(c)に示すように、複数の抵抗体13を覆うように、スクリーン印刷工法によりエポキシ系樹脂を主成分とする保護膜14を形成し、ピーク温度200℃の硬化プロファイルで硬化することにより、保護膜14を安定な膜とする。
次に、図3(a)に示すように、シート状の基板11aを第1の上面電極12を形成した面を上にしてUVテープ(図示せず)に貼り付け、そして位置合わせマーク11bを基準にして、高速回転するブレードによるダイシング工法により、抵抗体13と第1の上面電極12からなる列と直交する方向に、第1の上面電極12が切断されるようにシート状の基板11aに第1のスリット溝11cを形成する。なお、この第1のスリット溝11cは、シート状の基板11aの周辺部を残して形成し、かつその溝幅はシート状の基板11aの厚みの0.5〜2倍程度にする。
次に、シート状の基板11aをUVテープ(図示せず)から引き剥がす。
次に、図3(b)に示すように、メタルマスク(図示せず)によってシート状の基板11aの裏面側の第1のスリット溝11c間の中央部をマスクした状態で、シート状の基板11aの裏面側から薄膜形成技術であるスパッタを行うことにより、シート状の基板11aの裏面の一部と第1のスリット溝11cの壁面に裏面電極15を形成する。この裏面電極15は、クロムからなる第1層と、銅ニッケル合金からなる第2層の2層構造となっている。なお、第1のスリット溝11cの壁面に位置する裏面電極15は端面電極16を構成するものであるが、その膜厚は、シート状の基板11aの上面に近いほど薄くなり、また、第1のスリット溝11cの溝幅がシート状の基板11aの厚みに比べて小さいほど薄くなるものである。
次に、図3(c)に示すように、メタルマスク(図示せず)によってシート状の基板11aの上面側の第1のスリット溝11c間の中央部をマスクした状態で、シート状の基板11aの上面側から薄膜形成技術であるスパッタを行うことにより、シート状の基板11aの上面の一部と第1のスリット溝11cの壁面に第2の上面電極17を形成する。この第2の上面電極17も、前記裏面電極15と同様に、クロムからなる第1層と、銅ニッケル合金からなる第2層の2層構造となっている。なお、第1のスリット溝11cの壁面に位置する第2の上面電極17は、前記裏面電極15における端面電極16を構成する部分に電気的に接続されるものである。また、前記第2の上面電極17は、シート状の基板11aの上面側において、第1の上面電極12の露出部分と、保護膜14の一部を覆うように形成される。
なお、前記図3(b)に示す裏面電極15と、図3(c)に示す第2の上面電極17を形成する順番は、本発明の一実施の形態の順番に限定されるものではなく、逆の順番、すなわち、図3(c)に示す第2の上面電極17を先に形成し、その後、図3(b)に示す裏面電極を形成するようにしても、特に問題が生じることはないものである。また、裏面電極15と第2の上面電極17は、いずれもクロムからなる第1層と、銅ニッケル合金からなる第2層の2層構造としているが、これらは、例えば、ニッケルクロム合金の1層構造で形成してもよいものである。
次に、図4(a)に示すように、シート状の基板11aを第1の上面電極12が形成された面を上にしてUVテープ(図示せず)に貼り付け、そして位置合わせマーク11bを基準にして、高速回転するブレードによるダイシング工法により、抵抗体13と第1の上面電極12からなる列と平行な方向に、抵抗体13を切断しないようにしながら、シート状の基板11aに第2のスリット溝11dを形成する。この第2のスリット溝11dが形成されると、個片化されて複数の基板11に分離される。
次に、UVテープ(図示せず)から、第1のスリット溝11cと第2のスリット溝11dの形成により切断されて個片化された複数の基板11を剥離して、図4(b)に示すような個片化されたチップ抵抗器本体11eを得る。
最後に、図4(c)に示すように、チップ抵抗器本体11eにおける第2の上面電極17の表面と端面電極16の表面および裏面電極15の表面に、ニッケルめっき層19と、はんだめっき層またはすずめっき層20からなるめっき層18を形成して、図1に示すようなチップ抵抗器を製造する。
なお、上記本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の製造方法においては、複数の抵抗体13を形成した後、複数の抵抗体13をエポキシ系樹脂を主成分とする保護膜14のみで覆うようにしたものについて説明したが、これに限定されるものではなく、これ以外の方法、例えば、複数の抵抗体13を形成した後、この抵抗体13を覆うようにスクリーン印刷工法によりプリコートガラス(図示せず)を形成し、ピーク温度600℃の焼成プロファイルで焼成することにより、プリコートガラス(図示せず)を安定な膜とした後、複数の第1の上面電極12間の抵抗体13の抵抗値を一定の値に調整するために、レーザトリミング工法によりプリコートガラス(図示せず)の上から抵抗体13にトリミングを行って、トリミング溝13aを形成し、その後、複数の抵抗体13を覆うように、スクリーン印刷工法によりエポキシ系樹脂を主成分とする保護膜14を形成し、ピーク温度200℃の硬化プロファイルで硬化することにより、保護膜14を安定な膜とする方法を採用してもよいものである。
また、上記本発明の一実施の形態においては、薄膜形成技術で第2の上面電極17を形成した場合について説明したが、スクリーン印刷工法で導電性樹脂ペーストを印刷することにより、第2の上面電極17を形成してもよい。さらに基板11の上面側に設けた実装ノズルが当接する突出部は、めっき層18や第2の上面電極17以外の部材で形成してもよく、例えば、保護膜14上に保護膜14と同じ材料で突出部を形成してもよいものである。
そしてまた、上記本発明の一実施の形態においては、チップ形電子部品の一例として、チップ抵抗器を例にして説明したが、チップ抵抗器以外の他のチップ形電子部品にも本発明は適用できるものである。
本発明にかかるチップ形電子部品は、実装ノズルを用いてチップ形電子部品を電子機器のプリント基板に実装する場合、実装ノズルは一対の裏面電極と対向するように基板の上面側に設けた保護膜より上方に突出する突出部に当接することになり、この場合、実装ノズルによる押し込み力は、基板の裏面側の突出部である一対の裏面電極が受ける反発力と略同じ位置に働くため、基板を折る力は働かず、その結果、基板が割れることはないという効果を有し、特に、微小のチップ抵抗器等のチップ形電子部品に適用することにより有用となるものである。
本発明の一実施の形態におけるチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の断面図 (a)〜(c)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 同チップ抵抗器を電子機器のプリント基板に実装した時の状態を示す縦断面図 従来のチップ形電子部品の一例であるチップ抵抗器の断面図 (a)〜(c)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 (a)〜(c)同チップ抵抗器の製造方法を示す製造工程図 同チップ抵抗器を電子機器のプリント基板に実装した時の状態を示す縦断面図 同チップ抵抗器を電子機器のプリント基板に実装した時、基板が割れた状態を示す縦断面図
符号の説明
11 基板
12 第1の上面電極
13 抵抗体(機能素子)
14 保護膜
15 裏面電極
16 端面電極
17 第2の上面電極
18 めっき層
21 突出部

Claims (4)

  1. 基板と、この基板の裏面側に設けられた一対の裏面電極と、前記基板の上面側に設けられた機能素子と、この機能素子を覆う保護膜とを備え、前記基板の上面側における前記一対の裏面電極と対向する位置に、実装ノズルが当接する突出部を前記保護膜より上方に突出するように設けたチップ形電子部品。
  2. 基板の上面側における一対の裏面電極と対向する位置に、機能素子と電気的に接続される一対の第1の上面電極と、端部が保護膜の上に重なる一対の第2の上面電極を設けるとともに、前記保護膜の上に重なる一対の第2の上面電極の端部に実装ノズルを対向させるようにした請求項1記載のチップ形電子部品。
  3. 一対の第2の上面電極における基板の端面からの長さを、一対の裏面電極における基板の端面からの長さより短くした請求項2記載のチップ形電子部品。
  4. 基板と、この基板の裏面に設けられた一対の裏面電極と、前記基板の上面に前記一対の裏面電極と対向するように設けられた一対の第1の上面電極と、この一対の第1の上面電極と電気的に接続されるように設けられた機能素子と、この機能素子を覆い、かつ端部が前記一対の第1の上面電極の上に重なるように設けられた保護膜と、端部が前記保護膜の端部の上に重なる一対の第2の上面電極と、前記一対の第1、第2の上面電極と一対の裏面電極を電気的に接続するように基板の端面に設けられた一対の端面電極とを有し、前記一対の第2の上面電極、一対の端面電極、一対の裏面電極を覆うように一対のめっき層を形成し、かつこの一対のめっき層における前記一対の第2の上面電極の端部を覆う端部を、実装ノズルが当接する突出部としたチップ形電子部品。
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