JP2005191278A - 投影露光装置及び投影露光方法 - Google Patents
投影露光装置及び投影露光方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005191278A JP2005191278A JP2003430807A JP2003430807A JP2005191278A JP 2005191278 A JP2005191278 A JP 2005191278A JP 2003430807 A JP2003430807 A JP 2003430807A JP 2003430807 A JP2003430807 A JP 2003430807A JP 2005191278 A JP2005191278 A JP 2005191278A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reticle
- wafer
- correction plate
- hard pellicle
- projection exposure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
【解決手段】 光源と、光学系と、レティクルを保持可能としたレティクルステージと、前記レティクルの位置を調節可能とした第1の位置調節機構と、ウェーハを載置可能としたウェーハステージと、前記レティクルと前記ウェーハとの間に設けられた収差補正用プレートと、前記収差補正用プレートの傾斜角度を調節可能とした角度調節機構と、を備えたことを特徴とする投影露光装置が提供される。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の実施の形態にかかる投影露光装置の全体構成を表す模式図である。
すなわち、本実施形態の投影露光装置100は、露光用光源1、照明光学系20、レティクルステージ30、投影光学系40及びウェーハステージ50を備える。レティクルステージ30にはハードペリクル4により保護されたレティクル2が載置される。また、ウェーハステージ50の上には、半導体ウェーハ8が載置される。
露光用光源1を出た光は、照明光学系20を通り、レティクル2上のマスクパターンを、投影光学系40を介してウェーハ8に投影露光する。
まず、露光光に対して収差を生じさせるようなハードペリクル4の製造時の各種のバラツキについて説明する。
すなわち、同図(a)に例示したハードペリクル4は、その厚みにムラ(thickness variation)があり、例えば、その一部がくさび状(wedge)に膜厚が変化している。
また、図4(b)に例示したハードペリクル4は、湾曲(bending)しており、局部的に見ると、レティクル2に対して傾斜(tilt)している。
また、図4(c)に例示したハードペリクル4は、その膜厚が全体的に変化し、くさび状(wedge)の断面を有する。
また、図4(d)に例示したハードペリクル4は、レティクル2に対して傾斜(tilt)して取り付けられている。
また、図4(e)に例示したハードペリクル4は、その厚み(thickness)が所定値を超えており、露光光に対して光学的に大きな作用を及ぼす。
図5は、ハードペリクル4の製造時に発生する各種ばらつきと、それにより発生する各種の収差との関係を表す模式図である。すなわち、厚みのばらつき(thickness)は、デォーカス(defocus)や球面収差(spherical aberration:S.A.)の発生の原因となる。また、傾斜(tilt)は、歪み(distortion)やコマ収差(coma)の原因となる。また、くさび状(wedge)も、歪み(distortion)やコマ収差(coma)の原因となる。
なお、同図に併せて表したように、このシミュレーションの条件としては、光の波長を157nm、レンズのNAを0.8、σを1.0、倍率を4倍、ハードペリクルの屈折率を1.65、ハードペリクルの平均間隔を6.35mmとした。
また、コマ収差(coma)が生じた場合には、収差補正用プレート5を適宜傾斜させればよい。
図11(a)及び(b)から、くさびの傾斜角度が大きくなるとディストーションもコマ収差も増大することが分かる。これらディストーションや収差が発生すると、ウェーハ上に形成すべきレジストパターンのコントラスト低下を招いてしまう。図11を見ると、例えば、ディストーション量の許容最大値を2とした場合、許容される傾斜角度は2.1×10−6ラジアンと小さい。同様に、コマ収差の許容最大値を0.002とした場合、許容される傾斜角度は4.0×10−5ラジアンと極めて微小となる。
すなわち、本発明によれば、図8に関して前述した場合と同様に、収差補正用プレート5の傾斜角度θを調節することにより、コマ収差とディストーションの補正を行うことができる。すなわち、ハードペリクル4が傾斜している場合には、その傾斜をキャンセルする方向に収差補正用プレート5を傾斜させればよい。また、ハードペリクル4の傾斜により生ずるディストーションを補正するためには、収差補正用プレート5を傾斜させるとともに、レティクル2の位置をx、y、z方向に適宜調整すればよい。
図14(a)及び(b)から、ハードペリクルの厚みが大きくなると球面収差もデフォーカスも増大することが分かる。これら球面収差やデフォーカスが発生すると、ウェーハ上に形成すべきレジストパターンのコントラスト低下を招いてしまう。
図14を見ると、例えば、球面収差量の許容最大値を0.01とした場合、許容される厚みは、概ね100μm程度と極めて薄い。これは、ハードペリクル4の屈折率nが1.50の場合も1.65の場合もほぼ同様である。前述したように、ハードペリクル4は、その自重による「たわみ」の防止のため、300μm以上の厚みに形成する必要があるので、球面収差が大きく影響することが分かる。
レティクル2の位置を調節することにより、ディストーション(distortion)量をほぼゼロとすることができる。また、球面収差(spherical aberration)についても、レティクル2の位置を調節することにより、低減できることが分かる。
2 レティクル
3 ペリクルフレーム
4 ハードペリクル
5 収差補正用プレート
6 投影レンズ
8 ウェーハ
9 調整機構
10 制御器
11 理想的な0次光
12 理想的なプラス1次回折光
13 理想的なマイナス1次回折光
14 ハードペリクルを通過した0次光
15 ハードペリクルを通過したプラス1次回折光
16 ハードペリクルを通過したマイナス1次回折光
17 理想的な波面
18 ハードペリクルを通過した波面
20 照明光学系
30 レティクルステージ
40 投影光学系
50 ウェーハステージ
100 投影露光装置
Claims (10)
- 光源と、
光学系と、
レティクルを保持可能としたレティクルステージと、
前記レティクルの位置を調節可能とした第1の位置調節機構と、
ウェーハを載置可能としたウェーハステージと、
前記レティクルと前記ウェーハとの間に設けられた収差補正用プレートと、
前記収差補正用プレートの傾斜角度を調節可能とした角度調節機構と、
を備えたことを特徴とする投影露光装置。 - 前記レティクルステージに保持された前記レティクルに付設されたハードペリクルにより生ずる光学的な収差を補正するように、前記第1の位置調節機構及び前記角度調節機構の少なくともいずれかを動作させる制御機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
- 前記収差補正用プレートの位置を調節可能とした第2の位置調節機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
- 前記レティクルステージに保持された前記レティクルに付設されたハードペリクルにより生ずる光学的な収差を補正するように、前記第1の位置調節機構、前記角度調節機構及び前記第2の位置調節機構の少なくともいずれかを動作させる制御機構をさらに備えたことを特徴とする請求項3記載の投影露光装置。
- 前記制御機構は、前記レティクルを交換する毎に、前記光学的な収差を補正するように前記動作をさせることを特徴とする請求項2または4に記載の投影露光装置。
- 前記光学系は、前記ウェーハに露光光を投影する投影レンズを含み、
前記収差補正用プレートは、前記レティクルと前記投影レンズとの間に設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の投影露光装置。 - 前記光学系は、前記ウェーハに露光光を投影する投影レンズを含み、
前記収差補正用プレートは、前記投影レンズを保護するカバーグラスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の投影露光装置。 - 前記収差補正用プレートは、SiO2あるいは金属フッ化化合物よりなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の投影露光装置。
- ハードペリクルを有するレティクルを用いてウェーハを露光する投影露光方法であって、
前記レティクルと前記ウェーハとの間に収差補正用プレートを設け、前記収差補正用プレートの傾斜角度と、前記レティクルの位置と、の少なくともいずれかを調節することにより、前記ハードペリクルにより生ずる光学的な収差を補正する工程を含むことを特徴とする投影露光方法。 - 前記収差補正用プレートとして、前記ウェーハに露光光を投影する投影レンズを保護するカバーグラスを用いることを特徴とする請求項9記載の投影露光方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003430807A JP2005191278A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 投影露光装置及び投影露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003430807A JP2005191278A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 投影露光装置及び投影露光方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005191278A true JP2005191278A (ja) | 2005-07-14 |
JP2005191278A5 JP2005191278A5 (ja) | 2006-04-27 |
Family
ID=34789071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003430807A Pending JP2005191278A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 投影露光装置及び投影露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005191278A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1027743A (ja) * | 1996-07-11 | 1998-01-27 | Canon Inc | 投影露光装置、デバイス製造方法及び収差補正光学系 |
JPH1054932A (ja) * | 1996-08-08 | 1998-02-24 | Nikon Corp | 投影光学装置及びそれを装着した投影露光装置 |
JP2002050558A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-15 | Canon Inc | 投影露光装置及びデバイス製造方法 |
JP2002182372A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Nikon Corp | 投影露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 |
-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003430807A patent/JP2005191278A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1027743A (ja) * | 1996-07-11 | 1998-01-27 | Canon Inc | 投影露光装置、デバイス製造方法及び収差補正光学系 |
JPH1054932A (ja) * | 1996-08-08 | 1998-02-24 | Nikon Corp | 投影光学装置及びそれを装着した投影露光装置 |
JP2002050558A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-15 | Canon Inc | 投影露光装置及びデバイス製造方法 |
JP2002182372A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Nikon Corp | 投影露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4204959B2 (ja) | デバイス製造方法およびコンピュータプログラム | |
JP5763534B2 (ja) | マイクロリソグラフィック投影システムのためのテレセントリシティ補正素子 | |
KR20040050824A (ko) | 마이크로리소그래피를 위한 투영 대물렌즈 및 이 투영대물렌즈를 조절하는 방법 | |
JP3278407B2 (ja) | 投影露光装置及びデバイス製造方法 | |
JPH08203805A (ja) | 投影光学装置の調整方法及び露光装置 | |
JP2004111579A (ja) | 露光方法及び装置 | |
US20090170042A1 (en) | Exposure apparatus and device manufacturing method | |
JP2013016710A (ja) | 決定方法、プログラム及び露光方法 | |
JP2007013179A (ja) | リソグラフィ投影対物レンズの補正方法およびリソグラフィ投影対物レンズ | |
JPS60223122A (ja) | 投影露光装置 | |
JP2004296648A (ja) | フォトマスク、フレア測定機構、フレア測定方法、及び、露光方法 | |
JP2004247527A (ja) | 照明光学装置、露光装置および露光方法 | |
JP3495983B2 (ja) | マスク及び投影露光装置 | |
JP4568340B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
WO2018043423A1 (ja) | 照明光学系、リソグラフィ装置、及び物品製造方法 | |
US20090040497A1 (en) | Exposure apparatus, adjusting method, exposure method, and device fabrication method | |
JP4296701B2 (ja) | 投影光学系,該投影光学系を備えた露光装置,及び該露光装置を用いたデバイスの製造方法 | |
US9104119B2 (en) | Exposure apparatus and device fabrication method for reducing a change in aberration due to driving error | |
JP4070713B2 (ja) | リソグラフ装置及びデバイス製造方法 | |
JP2005191278A (ja) | 投影露光装置及び投影露光方法 | |
US7522260B1 (en) | Method for correcting astigmatism in a microlithography projection exposure apparatus, a projection objective of such a projection exposure apparatus, and a fabrication method for micropatterned components | |
JP2006210623A (ja) | 照明光学系及びそれを有する露光装置 | |
JP4503967B2 (ja) | 調節フィルタ及び露光装置 | |
US6812999B2 (en) | Device and method of correcting exposure defects in photolithography | |
JP2007287885A (ja) | 照明光学装置、露光装置、およびデバイス製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060313 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060313 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090128 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090601 |