JP2005190624A - パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法 - Google Patents

パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005190624A
JP2005190624A JP2003433707A JP2003433707A JP2005190624A JP 2005190624 A JP2005190624 A JP 2005190624A JP 2003433707 A JP2003433707 A JP 2003433707A JP 2003433707 A JP2003433707 A JP 2003433707A JP 2005190624 A JP2005190624 A JP 2005190624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
dot
thin film
metal thin
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003433707A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kitade
康博 北出
Hitoshi Komoriya
均 小森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003433707A priority Critical patent/JP2005190624A/ja
Priority to US10/839,160 priority patent/US7204915B2/en
Publication of JP2005190624A publication Critical patent/JP2005190624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]
    • Y10T428/24826Spot bonds connect components

Abstract

【課題】磁性ドットを形成する磁性金属膜について、材料的な密度の揺らぎを最小限に抑えて記録再生に最適なドットアレイを得る。
【解決手段】 記録層として磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列された磁性ドットを形成したパターンドメディアは、固体状磁性金属薄膜の微細加工により形成された磁性ドットを備える。パターンドメディアの製造プロセスは、初期条件により成膜された磁性金属膜をもつサンプル媒体を対象に、磁性金属薄膜から理論的に決まる単軸粒子サイズ等の所定のサイズをもつサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するドット形成過程と、ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、交流消磁した後の各サンプル磁性ドットの磁区パターンを観察してシングルドメイン42,44となる割合を測定する割合測定過程と、単一磁区となる割合が所定値以上となるように成膜条件を調整して固体状磁性金属薄膜を成膜するスパッタ装置の成膜条件を決定する調整過程とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、高密度記録が可能なパターンドメディア、その製造方法及びその評価方法に関し、特に、磁性ドットを微細加工する磁性金属薄膜の性状を最適化したパターンドメディア、その製造方法及びその評価方法に関する。
近年、薄膜媒体に変わる次世代型の磁気記録媒体としてパターンドメディアの研究開発が進められている。パターンドメディアとは、ナノメートルスケールの微小磁石、所謂磁性ドットを基板上に規則正しくアレイ状に配列させ、各磁性ドットの磁化の向きで1ビットとなる0/1のデジタル信号を記録する媒体である。
このようなパターンドメディアは、各ビットが物理的に独立しているため、連続膜媒体で問題となる磁化転移に伴うノイズが原理的に発生せず、また1ドットを磁性粒子の熱安定限界まで微小化できるため、1テラビット/平方インチを超える超高密度な磁気記録が期待できる。
従来のスパッタリングなどによる連続膜を用いた磁気記録媒体の製造においては、高密度記録のため、磁性粒子と磁性粒子の間に意図的に非磁性材料を析出させたり、高ガス圧成膜で膜質をコラムナー構造(円柱状構造)にさせたりしている。この場合、磁性膜の中に磁性の無い部分、即ち欠陥を生じるが、磁性粒子同士の交換結合力が働いて記録再生上の障害とはならない。
一方、パターンドメディアの製造方法としては、基板上に成膜された磁性連続膜をドットアレイ形状に加工する手法と、ホールアレイを形成した基板に磁性材料を埋め込む手法が提案されている。前者の製造方法では、磁性膜に塗布した有機物からなるレジストに光学的手法により微細パターンを描画し、磁性膜とレジストのエッチング選択比を考慮して、磁性ドットに加工するものである。
この場合、連続膜に仕切りをつくって磁性ドットを形成しているが、1ドットの中は単一の磁性を持つ必要がある。そのため、パターンドメディア用としてスパッタリングにより成膜される磁性金属薄膜の材質としては、欠陥の無いことが要求される。
パターンドメディアは一種の垂直磁気記録であるため、従来の連続膜を用いた垂直磁気記録媒体と同じ材料が採用されている。パターンドメディアの記録再生に関連する磁気特性の評価指標として、これまでにドット集合体としての磁化反転が議論されてきたが、最近、個々のドットの磁化反転に着目した発表(特許文献1参照)では、パターンドメディアの磁気力顕微鏡(MFMagnetic Force Microscope)を用いた磁区構造の評価により、実際はドットが独立ではなく、いくつかのドットを含めた磁気的クラスターが形成され、磁気的クラスター単位で、異なった保磁力で磁化反転していると報告している。
この場合、加工むらによる隣接ドット間の交換相互作用の効果を削除しても、ドットによる保磁力の違いを解消できなかったとして加工前の磁性連続膜に内在する材料的な揺らぎの存在を指摘している。
石尾俊二「磁気力顕微鏡の高分解能化と高密度磁気記録媒体の磁区構造観察」,第27回日本応用磁気学会学術講演概要集,2003,P.365−366 特開2001−110050号 特開2003−203333号 特開2000−298009号
しかしながら、このように従来のパターンドメディアにあっては、磁性ドットを形成する磁性金属膜として垂直磁気記録媒体の連続膜と同じ材料を採用していたため、磁性金属膜に局所的な材料の揺らぎ(密度の揺らぎ)が内在した場合、ドットが微細化されるほど、個々のドットの磁化反転の違いが際立つことになってしまい、実際の記録再生の障害となることが懸念される。
また、このようなドットアレイの材料的な密度の揺らぎを観察するには、ドット形状に加工する前段階の連続膜の状態で、X線等の光学的手段により密度を計測する手法がある。
しかしながら、X線の照射領域は一辺当たり数mオーダーであり、その領域内の平均的な密度しか計測されないため、仮に数10nmオーダーのサイズをもつ1つの磁性ドットの中で密度が異なっていたとしても、その違いをX線で検出することは困難である。
本発明は、パターンドメディアの磁性ドットを構成する磁性金属膜について、材料的な密度の揺らぎを最小限に抑えて記録再生に最適なドットアレイが得られるパターンドメディア、その製造方法及びその評価方法を提供することを目的とする。
本発明はパターンドメディアを提供する。本発明は、記録層として磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列された磁性ドットを形成したパターンドメディアに於いて、固体状磁性金属薄膜の微細加工により形成された磁性ドットを備えたことを特徴とする。
本発明は、記録層としてスパッタリングにより磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列される磁性ドットを形成するパターンドメディアの製造方法を提供する。本発明によるパターンドメディアの製造方法は、
初期条件により成膜された磁性金属膜をもつサンプル媒体を対象に、磁性ドットより大きい所定サイズのサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するドット形成過程と、
ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、
交流消磁した後の各サンプル磁性ドットの磁区パターンを観察して単一磁区となる割合を測定する割合測定過程と、
単一磁区となる割合が所定値以上となるように成膜条件を調整して固体状磁性金属薄膜を成膜する成膜条件を決定する調整過程と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、ドット形成過程は、サンプル磁性ドットとして磁性金属薄膜から理論的に決まる単軸粒子サイズをもつ磁性ドットを形成する。調整過程は、単一磁区となる割合が所定値未満の場合、磁性金属薄膜の密度を高めるように成膜条件を調整した後に、ドット形成過程、消磁過程及び割合測定過程を繰り返して単一磁区となる割合が所定値以上となるように成膜条件を調整する。
割合測定過程は、交流消磁させた各磁性ドットの磁区パターンを磁気力顕微鏡(MFM)で観察して単一磁区となる割合を測定する。調整過程は、単一磁区となる割合が概ね85パーセント以上となるように成膜条件を設定して固体状磁性金属薄膜を成膜する。例えば成膜条件としてArなどの不揮発性ガスの圧力を5mTorr以下とする。
調整過程は、望ましくは単一磁区となる割合が概ね100パーセントとなるように成膜条件を最適化条件として設定して固体状磁性金属薄膜を成膜する。例えば成膜条件として不揮発性ガスの圧力を概ね3mTorrとする。なお、ガス圧3mTorrはスパッタリング装置における放電可能なガス圧の下限に相当する。
調整過程は、成膜条件として成膜時の投入電力を30ワット以上とする。また調整過程は、成膜条件として基板とターゲット間の距離を20センチメートル以下とする。
本発明は、微細加工によりアレイ状に配列された磁性ドットがパターンドメディアの記録層として形成される磁性金属薄膜の密度を評価するパターンドメディアの評価方法を提供する。この評価方法は、
磁性金属薄膜に磁性ドットより大きい所定サイズのサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するドット形成過程と、
ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、
交流消磁した後の各サンプル磁性ドットの磁区パターンを観察して単一磁区となる割合を測定する割合測定過程と、
測定した割合を閾値と比較して固体状の有無を判定する密度判定過程と、
を備えたことを特徴とする。
この評価方法での割合測定過程は、交流消磁させた各磁性ドットの磁区パターンを磁気力顕微鏡(MFM)で観察して単一磁区となる割合を測定する。
本発明のパターンドメディアの評価方法に於いて、ドット形成過程は、サンプル磁性ドットとして磁性金属薄膜から理論的に決まる単軸粒子サイズをもつ磁性ドットを形成する。また割合測定は、交流消磁させた各サンプル磁性ドットの磁区パターンを磁気力顕微鏡で観察して単一磁区となる割合を測定する。
本発明のパターンドメディアによれば、微細加工により磁性ドットを形成する磁性金属薄膜が固体状となるようにスパッタリングで成膜できるため、ドット加工前の磁性金属の連続膜の状態で内在する材料的な揺らぎ、即ち密度の揺らぎが最小限に抑えられ、微細加工で形成された磁性ドットは単一磁区となって磁化反転の違いが無くなり、磁気的な欠陥の少ないパターンドメディアの製造が可能となり、磁性ドットに対する記録再生を確実に行うことが可能となる。
成膜された磁性金属薄膜が固体状か否かの評価は、交流消磁により磁化方向をランダムとしたサンプル磁性ドットのドットアレイについて磁化パターンを磁気力顕微鏡(MFM)で観察し、観察結果として磁性ドットの単一磁区(シングルドメイン)と多重磁区(マルチドメイン)のパターンが見られるが、このうち単一磁区はドット内の磁気モーメント単位で強く結合している状態であることから、単一磁区である割合が高いほど磁性金属薄膜が固体状に近づく関係にあり、一方、多重磁区は磁気モーメント間の結合が弱いことから密度が固体に比べ低い関係(欠陥が多い関係)にあり、この関係から磁性金属薄膜の密度の推定を可能とする評価方法が確立できたことで、固体状磁性金属薄膜の成膜条件をコントロール可能としている。
従って、サンプル磁性ドットのドットアレイにおけるドット内の磁区が単一磁区である割合から、相対的な密度の揺らぎを計測することを可能として、この評価方法を適用することで固定状磁性金属薄膜が確実に成膜できる。
図1は、本発明により製造されるパターンドメディアの製造プロセスの説明図である。本発明によるパターンドメディアは、まず図1(A)のように、後の説明で明らかにするスパッタ装置に基板10をセットした状態で裏打層11をスパッタリングにより形成する。次に図1(B)のように、裏打層11に続いて中間層12をスパッタリングにより形成する。中間層12の形成は選択的であり、中間層12を設けない場合もある。
次に図1(C)のように、中間層12に続いて磁性金属薄膜層14をスパッタリングにより形成する。磁性金属薄膜層14は、例えば垂直磁気記録媒体の材料として知られているCoCrPt薄膜(例えばCo70(CrxPtx30)もしくはCoPt薄膜(例えばCo70Pt30)を使用する。磁性金属薄膜層14は、後続する工程で微細加工により数10ナノメートルオーダーの磁性ドットを形成することによりドットアレイからなる記録層を構成する。
本発明にあっては、磁性ドットを微細加工するための磁性金属薄膜層14につき、スパッタリングによる膜生成において固体状となるように、スパッタ装置における膜生成条件を製造プロセスの開始前の段階で調整している。
次に図1(D)のように、磁性金属薄膜層14の上にレジストを塗布し、磁性ドットパターンを形成するためのマスクを用いてフォトレジストを行った後に現像処理し、レジストマスク16を形成する。このレジストマスク16により、レジストの残っている下側部分の磁性金属薄膜層14に磁性ドットが形成されることになる。
次に図1(E)のように、反応性イオンビームの照射などによりドライエッチングを行い、磁性金属薄膜層14の領域に磁性ドット18からなるドットアレイを形成する。このドライエッチングにあっては、図1(D)における磁性金属薄膜層14の膜厚分のエッチングを必要とするが、レジストマスク16のみでは磁性金属薄膜層14の膜厚のエッチングが終了する前にレジストマスク16が消失してしまうことから、実際には磁性金属薄膜層14の上にTi層またはTa層を形成し、Ti層またはTa層のドライエッチングが終了した時点で磁性金属薄膜層14の膜厚分のエッチングが終了するように調整している。最終的に図1(F)のように、磁性ドット18の部分に保護層20を形成する。
ここで基板10はシリコン或いはガラス、裏打層11はCoZrNb、中間層12はTi或いはRu等の材料を使用している。
図2は、図1の製造プロセスで作成された本発明によるパターンドメディアの構造説明図であり、この実施形態にあっては、一辺が数10nmオーダーのサイズをもつ磁性ドットとして四角柱磁性ドット18−1を所定ピッチで配列した磁性ドットアレイを形成したことを特徴とする。
図3は、本発明によるパターンドメディアの他の実施形態の構造説明図であり、この実施形態にあっては、直径が数10nmオーダーのサイズをもつ円柱磁性ドット18−2を所定ピッチで配列したドットアレイを形成したことを特徴とする。
図4は、本発明のパターンドメディアの製造プロセスで使用されるスパッタ装置の概略構成の説明図である。図4において、スパッタ装置はチャンバー22を有し、チャンバー22内は真空ポンプ24により真空状態に保たれている。チャンバー22内にはターゲット電極26が設けられ、ターゲット電極26上にはターゲット28が配置される。
ターゲット電極26に対向する位置には距離Lを介して基板電極30が配置され、基板電極30上に基板10が設置されている。基板電極30は回転駆動部34により、スパッタリング中において低速回転される。ターゲット電極26及び基板電極30に対しては電源ユニット36が設けられ、電源ユニット36のプラス側を基板電極30に接続し、マイナス側をターゲット電極26に接続している。電源ユニット36には通常、直流電源と高周波電源が組み込まれており、必要に応じて切替使用することができる。
チャンバー22に対しては不揮発性ガスボンベ38が接続され、この実施形態にあっては不揮発性ガスボンベ38には不揮発性ガスとしてArを充填し、チャンバー22内に供給して放電によりイオン化させている。
なお不揮発性ガスとしては、Ar以外にNe,Kr,Xeなどがあるが、パターンドメディアのCoPt材料をターゲットとしたスパッタリングについては、Coについてスパッタ率が大きいArが通常望ましい。
更にチャンバー22に対しては、不揮発性ガスボンベ38から供給したArガスのガス圧を検出するガス圧検出器40が設けられている。
このようなスパッタ装置において、図1(C)で磁性金属薄膜層14をスパッタリングにより形成する際に、その密度が固体状となるように、本発明にあってはチャンバー22内のArのガス圧を5mTorr以下とし、電源ユニット36による供給電力WはW=30ワット以上とし、更にターゲット28と基板10との距離Lを20cm以下としている。
このような磁性金属薄膜層14を固体状とするためのスパッタ装置における膜生成条件は、後の説明で明らかにするサンプル磁性ドットを形成したドットアレイにおけるシングルドメイン(単一磁区)の割合を測定することで最適生成条件に調整される。
図5は、図2の四角柱磁性ドット18−1と同様なサンプル磁性ドットを形成したパターンドメディアを対象に、磁気力顕微鏡(MFM)で観察した軸パターンの説明図である。
この磁気力顕微鏡による磁気パターンの観察にあっては、サンプルとして作成たパターンドメディアの磁性ドットに対し交流消磁を行って、ドットアレイの磁化の向きをランダム化する。
このように交流消磁により磁化の向きをランダム化したドットアレイについて、磁気力顕微鏡によりMFM像を観測すると、例えば図5のような磁区パターンが得られる。図5において、磁性ドットの軸パターンとしてはシングルドメイン42,44とマルチドレイン46の2種類が存在する。なおシングルドメイン42とシングルドメイン44は磁化方向が互いに反転する関係にある。
シングルドメイン42,44は単一磁区を構成しており、一方、マルチドメイン46は複数の単一軸が存在することで磁気クラスタ(多重磁区)を構成している。
ここで磁区パターンと磁性ドットを構成するCoCrPt磁性またはCoPt磁性ドットの密度との間には次の関係がある。
(1)シングルドメイン42,44は磁性ドット内の磁気モーメント単位で強く結合して いるため、密度は固体並である。
(2)マルチドメイン46は磁性ドット内の磁気モーメント単位間の結合が弱いため、密 度が固体以下である。
したがって、あるドットサイズにおける磁性ドット内の磁気パターンがシングルドメインである割合から、磁性ドットを形成するために膜生成した図1(C)における磁性金属薄膜層14における相対的な密度の揺らぎを推定することが可能である。
図6は、図4のスパッタ装置において、Arガスのガス圧を変えて生成した磁性金属薄膜層について、異なる径の磁性ドットアレイを形成して交流消磁した後に、磁区パターンを磁気力顕微鏡で観測してシングルドメインの割合を求めた特性図である。
図6において、特性直線48はガス圧を25mTorrとし、ドット径500nm、300nm、150nm及び100nmの各磁性ドットアレイを同じ磁性金属膜上に形成して、MFM像におけるシングルドメインの割合を求めてプロットして得た特性である。
なお各ドット径の磁性ドットアレイに含まれる磁性ドットの数は数百ドット程度であり、磁性ドットアレイのサイズは例えば500nmでは10μm×10μmであり、また100nmでは5μm×5μmとなっている。
特性直線50はArガスのガス圧を5mTorrとしてドット径500nm,300nm,125nmについて、MFM像におけるシングルドメインの割合をプロットして得た特性である。更に直線52は、ガス圧3mTorrとして、ドット径500nm,300nm,200nmとした磁性ドットについてMFM像からシングルドメインの割合を求めてプロットして得た特性である。
ここで磁性ドットアレイを形成する磁性金属薄膜層14としてCoPt連続膜をスパッタリングにより形成し、Coの割合を80%とした場合の単磁区粒子サイズは、CoPt連続膜の磁化測定から得られた磁化Ms、飽和磁場Hkを用いて、扁平楕円体を仮定して算出すると、約250nmとなる。
このCoPt連続膜となる磁性金属薄膜14から論理的に求まる単磁区粒子サイズに一致するドット径250nmを見ると、ガス圧3mTorrの特性直線52においてシングルドメインの割合が100%になっていることが分かる。
即ち、Arガスのガス圧を3mTorrとしてCoPt連続膜としての磁性金属薄膜層をスパッタリングにより形成し、この磁性金属薄膜層につきドット径として論理的に決まる単軸粒子サイズとなる250nmのサンプル磁性ドットアレイを形成し、ドット径250nmのサンプル磁性ドットアレイについて交流消磁した後にMFM像を観測すると、シングルドメインの割合が100%となっており、理論値と実測値が一致していることが分かる。
パターンドメディアにおいて実際に作成される磁性ドットのドット径は、単磁区粒子サイズに一致する250nmより遥かに小さい数10nm〜10数nmであり、この結果、ガス圧3mTorrの生成条件でスパッタリングにより作成された磁性金属薄膜について磁性ドットアレイを形成すると、MFM像におけるシングルドメインの割合は、ほぼ完全に100%となり、磁性金属薄膜の材料的な揺らぎ即ち密度の揺らぎに依存した欠陥的な磁性ドットの存在を排除することができる。
本発明において、固体状磁性金属薄膜の生成条件として、不揮発性ガスのガス圧PをP=5mTorrとした場合、図6の特性直線50からシングルドメインが100%となるドット径は約180nmであり、実際に作成される磁性ドットアレイは少なくとも100nm以下であることから、ガス圧5mTorrであっても、パターンドメディアとして製造した場合には、磁性ドットアレイのシングルドメインを全て100%とすることができる。
このため本発明による磁性金属薄膜の生成条件となるガス圧は、5mTorrとすることが望ましい。ここで、ガス圧を低くするほど、磁性金属薄膜の密度を固体に近づけることができる。
図6の特性にあっては、ガス圧3mTorrの場合、磁性金属薄膜につき論理的に定まる単磁区粒子サイズ250nmでシングルドメインの割合の実測値が特性直線52のように100%となり、最適ガス圧ということができる。なおガス圧が3mTorrより下げると、チャンバー内での放電が不能となることから、ガス圧3mTorrがスパッタ装置としてのガス圧の下限ということができる。
一方、固体並の磁性金属薄膜を成膜するガス圧の上限は、5mTorrを超えても数10nm以下の磁性ドットにつきシングルドメインの割合を概ね100%とできるが、ガス圧を高くすると、欠陥を発生する確率が高まることから、ガス圧上限は10mTorrを超えることはない。
このような図6における不揮発性ガスのガス圧をパラメータとしたドット径に対するシングルドメインの割合につき、本発明におけるパターンドメディアの製造プロセスにあっては、スパッタ装置における磁性金属膜を生成するための生成条件を調整するドット径として例えばCoPt磁性金属膜の単磁区粒子サイズである250nmのドット径を持つサンプル磁性ドットアレイを調整用のサンプルメディアとして製造し、このサンプルメディアにつきMFM像を観察してシングルドメインの割合を求め、求めたシングルドメインの割合が予め定めた閾値以上であれば、サンプルメディアを作成した際の膜生成条件を確定して量産に入る。
一方、サンプルメディアについてシングルドメインの割合が閾値未満であった場合には、磁性金属薄膜の密度を高める方向に生成条件を調整した後に再度サンプルメディアを作成してシングルドメインの割合を測定し、シングルドメインの割合が閾値以上となるように磁性金属薄膜のスパッタ装置における生成条件を調整した後にパターンドメディアの量産に入る。
このように磁性金属薄膜を固体状にするための膜生成条件としては、前述したガス圧を含め次の3つの調整パラメータがある。
(1)不揮発性ガスのガス圧を下げる。
(2)スパッタリング値の供給電力を上げる。
(3)基板とターゲット間の距離を狭める。
図7は、本発明によるパターンドメディアの製造プロセスのフローチャートである。図7において、まずステップS1でスパッタ装置に対し磁性金属薄膜を成膜する初期条件を設定する。次にステップS2で調整用のパターンドメディア、即ちサンプルメディアを製造する。次にステップS3でサンプルメディアについてシングルドメインの計測処理を行う。
ステップS4でシングルドメインの割合が閾値以上であれば、ステップS6で最初に設定したステップS1の初期条件を成膜条件に確定し、ステップS7でパターンドメディアの量産に入る。ステップS4でシングルドメインの割合が閾値未満の場合には、ステップS5で磁性金属薄膜の密度を高くするように成膜条件を調整し、ステップS2に戻って調整用のパターンドメディアの製造とステップS3のシングルドメインの計測処理を繰り返し、ステップS4でシングルドメインの割合が閾値以上であれば、ステップS6でそのときの成膜条件を確定し、ステップS7で量産に入る。
ステップS7におけるパターンドメディアの量産にあっては、ステップS8で所定ロッド数に到達したか否かチェックしており、所定ロッド数に到達するとステップS9に進み、作業終了でなければ再びステップS2に戻り、調整用のパターンドメディアを製造し、ステップS3でシングルドメイン計測処理を行って、ステップS4でシングルドメインの割合が閾値以上か否かチェックする。
このとき閾値以上であればステップS6で成膜条件を確定して量産を続ける。一方、シングルドメインの割合が閾値未満であった場合には、ステップS5で成膜条件を調整した後に、ステップS2〜S4の処理でシングルドメインの割合が閾値以上となるように成膜条件を調整する。これによって、パターンドメディアの量産中における変動に対しても適切に固体状磁性金属薄膜の成膜条件を保証することができる。
図8は、図7のステップS2における調整用のパターンドメディア即ちサンプルメディアの製造プロセスのフローチャートである。図8における製造プロセスは、基本的には図1(A)〜(E)に対応している。まずステップS1で基板上に裏打層をスパッタリングで形成し、次にステップS2で中間層をスパッタリングで形成する。中間層は選択的であり、中間層を設けなくてもよい場合もある。
次にステップS3で磁性金属薄膜層をスパッタリングで形成する。続いてステップS4で磁性金属薄膜のCoの割合で決まる単磁区粒子サイズのドットパターンに対応したレジストマスクを形成する。例えばCo=80%であれば、単磁区粒子サイズに対応した250nmのドットパターンのレジストマスクを形成する。次にステップS5でドライエッチングにより単磁区粒子サイズのサンプル磁性ドットを形成する。なお保護層はMFMによる観察のみであることから不要である。なお、サンプル磁性ドットのサイズは、単磁区粒子サイズに限定されず、量産するパターンドメディアの磁性ドットのサイズより大きい任意のサイズで良い。
図9は、図7のステップS3のシングルドメイン計測プロセスの詳細を示したフローチャートである。シングルドメインの計測プロセスにあっては、ステップS1で調整用パターンドメディアを交流消磁して磁化方向をランダム化する。次にステップS2でメディア上の規定位置の規定領域を対象に磁気力顕微鏡(MFM)で磁区パターンを観察する。
次にステップS3で、観察領域に存在する磁性ドット総数とシングルドメインとなる磁性ドット数を計測する。そしてステップS4で、シングルドメインとなる割合を算出する。そして、シングルドメインの割合が例えば85%以上であれば、固体状金属薄膜が形成されたと判定する。
図10は、図7の製造プロセスにおけるステップS1の初期条件設定、及びステップS5の成膜条件の調整で行われる図4のスパッタ装置における成膜条件調整処理のフローチャートである。
本発明で成膜条件調整処理を行う図4のスパッタ装置としては、例えば株式会社アネルバ製のSPF−430HSを使用する。このスパッタ装置は、最大供給電力が0.5kw、ウェハーサイズは4インチである。
図10において、まずステップS1で成膜初期条件を設定する。この場合にはガス圧PをP=5mTorr、投入電力WをW=100ワット、更に基板・ターゲット距離LをL=15cmとしている。
このような成膜条件の初期設定によりサンプル磁性ドットを形成したサンプルメディアついて計測されたシングルドメインの割合が閾値以上であれば、ステップS1の初期条件を成膜条件として確定することから、処理を終了する。
一方、ステップS2でシングルドメインの割合が閾値未満であった場合には、ステップS3に進み、ガス圧Pを規定値ΔPだけ低下させる。続いてステップS4で、低下したガス圧Pが放電下限ガス圧か否かチェックし、放電下限ガス圧以下でなければ、ステップS9で成膜条件を更新する。ステップS4で調整後のガス圧Pが放電下限ガス圧以下の場合には、これ以上ガス圧を下げることができないことから、ガス圧PはそのままでステップS5に進み、投入電力Wを規定値ΔWだけ低下させる。
続いてステップS6で、低下させた投入電力Wが投入電力下限か否かチェックする。本発明にあっては投入電力下限を30ワットとしている。投入電力下限でなければ、ステップS9で成膜条件を更新する。ステップS6で投入電力下限以下であれば、ステップS7に進み、基板・ターゲット間距離Lを規定値ΔLだけ拡大する。
続いてステップS8で、拡大後の距離Lが最大距離か否かチェックする。本発明にあっては最大距離は20cmである。最大距離未満であればステップS9で成膜条件を更新する。最大距離以上であれば、これ以上密度を高めるだけの成膜条件の調整はできないことから異常終了とする。
なお図10の成膜条件調整処理における成膜初期条件としては、ガス圧5mTorr以下、投入電力30ワット以上、及び基板ターゲット距離20cm以下となる範囲につき、その範囲で最適化された条件を必要に応じて初期設定すればよい。またステップS1の初期条件については、量産に移行する成膜条件が確定した際に、量産で使用する成膜条件を初期値に替えるようにしてもよい。
また図10の実施形態にあっては、ガス圧、供給電力及び基板ターゲット間距離の全てを組み合わせているが、各要素の単独調整のみでもよい。望ましくはガス圧の調整を成膜条件に含める必要がある。
なお本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した材質や数値による限定は受けない。
ここで本発明の特徴を列挙すると、次の付記のようになる。
(付記1)
記録層として磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列された磁性ドットを形成したパターンドメディアに於いて、
固体状磁性金属薄膜の微細加工により形成された磁性ドットを備えたことを特徴とするパターンドメディア。(1)
(付記2)
記録層としてスパッタリングにより磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列される磁性ドットを形成するパターンドメディアの製造方法に於いて、
初期条件により成膜された磁性金属膜をもつサンプル媒体を対象に、前記磁性ドットより大きい所定サイズのサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するドット形成過程と、
前記ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、
交流消磁した後の各サンプル磁性ドットの磁区パターンを観察して単一磁区となる割合を測定する割合測定過程と、
前記単一磁区となる割合が所定値以上となるように成膜条件を調整して固体状磁性金属薄膜を成膜する成膜条件を決定する調整過程と、
を備えたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。(2)
(付記3)
付記2記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記ドット形成過程は、前記サンプル磁性ドットとして前記磁性金属薄膜から理論的に決まる単軸粒子サイズをもつ磁性ドットを形成することを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記4)
付記2記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記単一磁区となる割合が所定値未満の場合、前記磁性金属薄膜の密度を高めるように成膜条件を調整した後に、前記ドット形成過程、消磁過程及び割合測定過程を繰り返して前記単一磁区となる割合が所定値以上となるように成膜条件を調整することを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記5)
付記2記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記割合測定過程は、交流消磁させた各磁性ドットの磁区パターンを磁気力顕微鏡で観察して単一磁区となる割合を測定することを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記6)
付記2記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記単一磁区となる割合が概ね85パーセント以上となるように成膜条件を設定して固体状磁性金属薄膜を成膜することを特徴とするパターンドメディアの製造方法。(3)
(付記7)
付記6記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記成膜条件として不揮発性ガスの圧力を5mTorr以下としたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。(4)
(付記8)
付記2記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記単一磁区となる割合が概ね100パーセントとなるように成膜条件を設定して固体状磁性金属薄膜を成膜することを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記9)
付記8記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記成膜条件として不揮発性ガスの圧力を概ね3mTorrとしたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記10)
付記7又は9記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記成膜条件として成膜時の投入電力を30ワット以上としたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記11)
付記7又は9記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記成膜条件として基板とターゲット間の距離を20センチメートル以下としたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
(付記12)
微細加工によりアレイ状に配列された磁性ドットがパターンドメディアの記録層として形成される磁性金属薄膜の密度を評価するパターンドメディアの評価方法に於いて、
前記磁性ドットより大きい所定サイズのサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するするドット形成過程と、
前記ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、
交流消磁した後の各磁性ドットの磁区パターンを観察して単一磁区となる割合を測定する割合測定過程と、
測定した割合を閾値と比較して固体状の有無を判定する密度判定過程と、
を備えたことを特徴とするパターンドメディアの評価方法。(5)
(付記13)
付記11記載のパターンドメディアの評価方法に於いて、前記ドット形成過程は、前記サンプル磁性ドットとして前記磁性金属薄膜から理論的に決まる単軸粒子サイズをもつ磁性ドットを形成することを特徴とするパターンドメディアの評価方法。
(付記14)
付記11記載のパターンドメディアの評価方法に於いて、前記割合測定過程は、交流消磁させた各サンプル磁性ドットの磁区パターンを磁気力顕微鏡で観察して単一磁区となる割合を測定することを特徴とするパターンドメディアの評価方法。
本発明によるパターンドメディアの製造プロセスの説明図 四角柱の磁性ドットアレイを形成した本発明によるパターンドメディアの構造説明図 円柱の磁性ドットアレイを形成した本発明によるパターンドメディアの構造説明図 本発明で用いるスパッタ装置の概略構成の説明図 パターンドメディアの磁性ドットを交流消磁した状態でMFMで観察した磁区パターンの説明図 ガス圧を変えて生成した磁性金属薄膜から異なる径の磁性ドットアレイを形成して磁区パターンを観測した場合のシングルドメインの割合を示した特性図 本発明によるパターンドメディアの製造プロセスのフローチャート 図7の調整用メディア製造プロセスの詳細を示したフローチャート 図7のシングルドメイン計測プロセスの詳細を示したフローチャート 図4のスパッタ装置における成膜条件調整処理のフローチャート
符号の説明
10:基板
11:裏打層
12:中間層
14:磁性金属薄膜層
16:レジストマスク
18:磁性ドット
18−1:四角柱磁性ドット
18−2:円柱磁性ドット
20:保護層
22:チャンバー
24:真空ポンプ
26:ターゲット電極
28:ターゲット
30:基板電極
32:基板
34:回転駆動部
36:電源ユニット
38:不揮発性ガスボンベ
40:ガス圧検出器
42,44:シングルドメイン
46:マルチドメイン

Claims (5)

  1. 記録層として磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列された磁性ドットを形成したパターンドメディアに於いて、
    固体状磁性金属薄膜の微細加工により形成された磁性ドットを備えたことを特徴とするパターンドメディア。
  2. 記録層としてスパッタリングにより磁性金属薄膜を成膜した後に微細加工してアレイ状に配列される磁性ドットを形成するパターンドメディアの製造方法に於いて、
    初期条件により成膜された磁性金属膜をもつサンプル媒体を対象に、前記磁性ドットより大きい所定サイズのサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するドット形成過程と、
    前記ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、
    交流消磁した後の各サンプル磁性ドットの磁区パターンを観察して単一磁区となる割合を測定する割合測定過程と、
    前記単一磁区となる割合が所定値以上となるように成膜条件を調整して固体状磁性金属薄膜を成膜する成膜条件を決定する調整過程と、
    を備えたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
  3. 請求項2記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記調整過程は、前記単一磁区となる割合が概ね85パーセント以上となるように成膜条件を設定して固体状磁性金属薄膜を成膜することを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
  4. 請求項6記載のパターンドメディアの製造方法に於いて、前記成膜条件として不揮発性ガスの圧力を5mTorr以下としたことを特徴とするパターンドメディアの製造方法。
  5. 微細加工によりアレイ状に配列された磁性ドットがパターンドメディアの記録層として形成される磁性金属薄膜の密度を評価するパターンドメディアの評価方法に於いて、
    前記磁性ドットより大きい所定サイズのサンプル磁性ドットのドットアレイを形成するするドット形成過程と、
    前記ドットアレイを交流消磁する消磁過程と、
    交流消磁した後の各磁性ドットの磁区パターンを観察して単一磁区となる割合を測定する割合測定過程と、
    測定した割合を閾値と比較して固体並の密度の有無を判定する密度判定過程と、
    を備えたことを特徴とするパターンドメディアの評価方法。
JP2003433707A 2003-12-26 2003-12-26 パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法 Pending JP2005190624A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003433707A JP2005190624A (ja) 2003-12-26 2003-12-26 パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法
US10/839,160 US7204915B2 (en) 2003-12-26 2004-05-06 Patterned medium, method for fabricating same and method for evaluating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003433707A JP2005190624A (ja) 2003-12-26 2003-12-26 パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005190624A true JP2005190624A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34697738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003433707A Pending JP2005190624A (ja) 2003-12-26 2003-12-26 パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7204915B2 (ja)
JP (1) JP2005190624A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123638A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Akita Prefecture ドット結合型パターン磁気記録媒体
US7547503B2 (en) 2006-03-14 2009-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Photosensitive silane coupling agent, method of forming pattern, and method of fabricating device
US7704672B2 (en) 2006-03-14 2010-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Photosensitive silane coupling agent, method of modifying surface, method of forming pattern, and method of fabricating device
US7901866B2 (en) 2006-10-10 2011-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Pattern forming method
US7906367B2 (en) 2006-03-09 2011-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Method of forming fine particle pattern, and method of producing a device

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080085479A1 (en) * 2006-10-10 2008-04-10 Canon Kabushiki Kaisha Pattern forming method and device production process using the method
US7864470B2 (en) * 2007-10-11 2011-01-04 Seagate Technology Llc Patterned media with spacings adjusted by a skew function

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2003A (en) * 1841-03-12 Improvement in horizontal windivhlls
US2001A (en) * 1841-03-12 Sawmill
US2002A (en) * 1841-03-12 Tor and planter for plowing
JP2001110050A (ja) 1999-10-05 2001-04-20 Japan Science & Technology Corp 高密度磁気記録媒体パターンドメディアとその製造方法
JP4365520B2 (ja) 2000-09-29 2009-11-18 Tdk株式会社 磁気記録媒体および磁気記録再生方式
JP2003203333A (ja) 2002-01-07 2003-07-18 Fuji Electric Co Ltd 磁気記録媒体用基板の製造方法およびその製造用部材の作製方法ならびに磁気記録媒体用基板の製造用部材

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7906367B2 (en) 2006-03-09 2011-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Method of forming fine particle pattern, and method of producing a device
US7547503B2 (en) 2006-03-14 2009-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Photosensitive silane coupling agent, method of forming pattern, and method of fabricating device
US7704672B2 (en) 2006-03-14 2010-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Photosensitive silane coupling agent, method of modifying surface, method of forming pattern, and method of fabricating device
US7901866B2 (en) 2006-10-10 2011-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Pattern forming method
JP2008123638A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Akita Prefecture ドット結合型パターン磁気記録媒体
JP4508183B2 (ja) * 2006-11-15 2010-07-21 Tdk株式会社 ドット結合型パターン磁気記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US7204915B2 (en) 2007-04-17
US20050142285A1 (en) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4510796B2 (ja) 磁気記憶媒体の製造方法
US7177121B2 (en) Magnetoresistive sensor with random crystal orientation underlayer and magnetic domain control film center aligned with free layer
JP3886802B2 (ja) 磁性体のパターニング方法、磁気記録媒体、磁気ランダムアクセスメモリ
JP4634874B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3967237B2 (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気再生素子並びに磁気メモリ
JP4703609B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2006277868A (ja) ディスクリートトラック媒体およびその製造方法
US20060289382A1 (en) Method and apparatus for manufacturing patterned media
JP2009301686A (ja) 磁気記録媒体、及びこれを用いた磁気記録再生装置
JP2007220280A (ja) 垂直磁気記録ディスクの作製方法
JP2009283107A (ja) テトラヘドラル・アモルファス・カーボン膜を主体とする保護膜および該保護膜を有する磁気記録媒体
JP2005190624A (ja) パターンドメディア、その製造方法及びその評価方法
JP3790183B2 (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法、磁気ヘッド並びに磁気再生装置
JP3657793B2 (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
JP2011070744A (ja) 磁気記録媒体の検査方法及び製造方法
JP2010129164A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
JP2006085794A (ja) 磁気抵抗効果型ヘッドおよびその製造方法、記録再生分離型磁気ヘッド
JP2009068112A (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JP4630850B2 (ja) パターンド磁気記録媒体およびその製造方法
JP2009158975A (ja) 磁気媒体の製造法及びmramの製造法
Zhou Development of L1 0-Ordered FePt Thin Film for Magnetic Recording Application
JP2005092988A (ja) ハイブリッド型磁気記録装置及び記録再生方法
JP4234778B2 (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JP2009138277A (ja) マグネトロンスパッタリング装置
JP2009013501A (ja) 磁気媒体の製造法及びmramの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216