JP2005190566A - ファイル記録方法及び記録装置、並びに再生装置 - Google Patents

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【課題】特定形式のファイルを記録する記録領域を備える記録媒体に特定形式のファイルを記録する。
【解決手段】システムコントローラ18は、メディアドライブ部11が読み出したCD6に記録されたデータのファイル形式を判断し、ファイルがATRAC3PLUSで圧縮されたATRACファイルであるときには、読み出したファイルをMDプレーヤ2に転送する。一方、読み出したファイルがWAVEファイル若しくはATRAC3PLUS以外の圧縮方式で圧縮されたATRACファイルであるときには、エンコーダ17がこれらのファイルATRAC3PLUSで圧縮する。システムコントローラ18は、エンコーダ17が生成したATRACファイルをMDプレーヤ2に転送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特定形式のファイルを記録する領域を有する記録媒体にファイルを記録するファイル記録方法及び記録装置、並びに特定形式のファイルを記録する領域を有する記録媒体を適用した記録装置にファイルを出力する再生装置に関する。
近年、大容量化のための技術が各種開発されている。1つのメディアについて多様なデータ、例えば、オーディオデータ、コンピュータ用途のデータ等を自在に記録再生できるようにすることも求められている。しかし、汎用メディアの開発に関しては、旧来の記録再生装置等の互換性、整合性も重要とされる。また、物理的にみても、旧来の資産を有効利用できることが好ましい。
現在広く普及しているミニディスク(Mini Disc;MD(登録商標))を例にあげる。ミニディスクは、公知のとおり、直径64mmの光磁気ディスクであって、音楽等のオーディオデータを記録再生できる。ミニディスクでは、オーディオデータは、ATRAC方式によってデータ量が1/5〜1/10に圧縮されて記録される。オーディオデータを例にとると、80〜160分程度の記録が可能となっている。
オーディオ用のミニディスクは、ユーザが容易に入手可能であることから、ミニディスクをコンピュータ用のデータストレージメディア等、音楽用途以外に利用できるようになると都合がよいのであるが、記録容量が160MB程度と小さく、広範囲なデータストレージとして、音楽・映像配信等への利用等を想定した場合、配信データの格納等において必要とされるメディア固有のID等といった著作権保護情報を記録する領域がないため、著作権保護等の要請に対応できない等の問題点がある。また、オーディオデータ記録領域以外の固有の管理領域による管理方式(PTOC、UTOC)を採用しているため、例えば、FATシステム等の汎用のファイルシステム用途への対応が困難である。更に、UTOC管理下のトラックにオーディオ以外のデータを記録した場合、多くのオーディオ機器(MDプレーヤ)で再生時に異音が発生する等の不具合が生じてしまう。つまり、オーディオ用ミニディスクを汎用的なストレージメディアとして利用することを想定した場合、記録容量、管理システム、著作権保護関係等の特殊情報、旧来機種での不具合等が問題になっていた。
ミニディスクシステムにおいてオーディオデータ以外のデータ記録を目的とした規格として、“MD−DATA”、又は“MD−CLIP”と呼ばれるディスク規格が既に開発されているが、MD−DATAは、オーディオ用MDとは異なる専用ディスクである点、また、MD−DATA対応の専用の記録再生装置でないと利用できない点、記録容量が140MB程度である点等、上記要望を満たすものではない。また、MD−CLIPは、オーディオ用MDが使用でき、またUTOC管理対象外であった内周部分を利用することから、従来のオーディオ機器において不都合はないが、汎用データ記録領域が2MB程度しかないために自ずと用途が限定されてしまっていた。
そこで、トラックピッチを狭くし、線速度及び変調方式を変更する等の改良を加えることで記録データの高密度化を実現し、更に、通常の記録領域に加えて認証によって使用可能となる秘匿領域(セキュア領域)を設けることによって、上述の不具合を解決した次世代ミニディスクが提案されている。次世代ミニディスク(次世代MD)では、著作権が発生する音楽コンテンツ、映像コンテンツ等のデータは、所定フォーマットでセキュア領域に記録され、セキュア領域を参照可能な装置によってのみ再生できるようになっている。
このように、次世代MDでは、従来MDと異なり、データ種類を選ばないため、WMAファイル、MP3ファイル、WAVEファイルなどを記録することも可能である。しかしながら、これらのファイルを次世代MDに記録できたとすると、セキュア領域を用意して、ここに記録されるデータの著作権保護を実現したにも関わらず、他のファイル形式に基づく音楽ファイルが保護できないデータとして扱われてしまうことが問題であった。
特開2001−289380号公報
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、特定形式のファイルを記録する記録領域を備える記録媒体に特定形式のファイルを記録するファイル記録方法及び記録装置、並びに記録装置にファイルを出力する再生装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるファイル記録方法は、読出工程において第1の記録媒体に記録されたファイルを読み出し、判断工程において読み出したファイルのファイル形式を判断する。そして、ファイル形式が特定形式である場合、特定の記録領域に当該ファイルを記録し、特定のファイルでない場合、全てのファイルを記録する領域に当該ファイルを記録する。
また、本発明にかかる再生装置は、判断手段によって第1の記録媒体に記録されたファイルが特定形式であるか否かを判断し、出力制御手段によって特定形式のファイルのみを記録装置に出力する制御を行う。
更に、本発明にかかる記録装置は、判断手段によって入力手段が入力したファイルが特定形式であるか否かを判断し、記録制御手段は判断手段の判断結果が特定のファイル形式である場合には特定形式のファイルを記録する記録領域に当該ファイルを記録し、特定のファイル形式でない場合には全てのファイルを記録する記録領域に当該ファイルを記録する。
本発明にかかるファイル記録方法、再生装置、記録装置によれば、特定フォーマットのファイルと、それ以外のフォーマットに基づくファイルとを区別して記録することができる。特に、特定の記録領域を著作権が保護された領域とした場合、音楽コンテンツ及び映像コンテンツなどのなかでも著作権が絡むコンテンツを扱う際に著作権保護が実現できる。
本具体例では、記録媒体として、MD(ミニディスク;登録商標)方式の記録媒体に適用した場合に関して説明する。本発明の具体例として示すMDプレーヤは、異なるフォーマットで作成された複数の異なるデータ及び画像データを含むコンテンツデータをMDに記録する記録装置である。このMDプレーヤによって再生可能なMDは、例えば、オーディオデータ、PCデータ等のように異なるフォーマットで作成されたデータを扱うことができ、認証によって使用可能となる秘匿領域と、認証することなく使用可能な通常記録領域とを有する。秘匿領域は、著作権が発生する音楽コンテンツ、映像コンテンツ等の特定のデータのみが記録できる領域であって、本具体例では、ATRAC(登録商標)形式のオーディオデータは、この秘匿領域に記録可能な特定データとして扱われる。MP3(MPEG1 Audio Layer-3)形式、WMA(Windows Media Audio)形式等、ATRAC以外のオーディオデータ、画像データ、テキストデータ等のデータは、通常記録領域に記録される。秘匿領域と通常記録領域とを有するミニディスクの詳細については、後述する。
本発明を適用したCDプレーヤ1及びMDプレーヤ2について図1を用いて説明する。図1に示すCDプレーヤ1及びMDプレーヤ2は携帯型のプレーヤである。CDプレーヤ1及びMDプレーヤ2の側面にはUSBハブ4,5が設けられており、USBケーブル3で接続されている。
CDプレーヤ1は、音楽CDとして市販されているCD−DAはもちろんのこと、CD−R、CD−RWなどの他のCDファミリを再生するマルチディスクドライバである。CDファミリは、外観は略同じであるが、図2に示すように、異なる形式のファイルを記録している。例えば、CD−DAは、PCM系のWAVEファイルが記録されている。CD−RやCD−RWは、全ての形式のファイルを記録することができる。ATRAC−CDは、ATRACファイルを記録している。CDプレーヤ1は、どのディスクに記録された情報であっても読み出すことができる。
図3は、CDプレーヤ1の内部構成を示すブロック図である。CDプレーヤ1は、光ディスク6を回転させ光学的に記録された情報を読み出すメディアドライブ部11、メディアドライブ部11が読出したデータにCDのデコードをかけるCDデコーダ12、データの信頼性を向上させるための誤り訂正を施すCD−ROMデコーダ13、データ転送を制御するメモリ転送コントローラ14、USBを介した信号の入出力を制御するUSBインターフェース15、メディアドライブ部11を制御するメカニカルコントローラ16、WAVEファイルをATRACファイルに変換するエンコーダ17、CDプレーヤ全体を制御するシステムコントローラ18を備える。
システムコントローラ18は、CDプレーヤ1の統括的な制御と、ファイルの転送制御とを行う。ファイルの転送制御は、MDプレーヤ2が再生できるファイルのみをMDプレーヤ2に転送する処理である。
システムコントローラ18は、ファイルの転送制御において、まず、ファイルの種類を判断し、次いで、このファイルがMDプレーヤ2で再生することができるかどうかを判断する。ファイルの種類は、ファイルの拡張子から判断することができる。ファイルの拡張子は、ファイルの種類を文字符号で、ピリオドの後3〜4文字に相当する。ファイルの拡張子は、ディスクのボリュームディスクリプタに記述されている。
システムコントローラ18は、MDプレーヤ2に対して再生できるファイルを問い合わせる。MDプレーヤ2が再生できるファイルは、ATRACファイルである。システムコントローラは、読み出したファイルがATRACファイルであるとき、メモリ転送コントローラ14にファイルの転送を指示する。
システムコントローラ18は、読み出したファイルの形式がWAVEファイルであるとき、このファイルをエンコーダ17に出力する。エンコーダは、WAVEファイルにATRAC圧縮を施し、ATRACファイルを生成する。システムコントローラ18は、メモリ転送コントローラ14に対して指示信号を出力し、生成したファイルをCDプレーヤ1に転送させる。
エンコーダ17は、ATRACからATRAC3PLUSへの変換も行う。読み出したファイルの圧縮形式がATRACであるとき、システムコントローラ18は、このファイルをエンコーダ17に出力する。エンコーダ17は、ATRACをATRAC3PLUSに変換する。
メモリ転送コントローラ14は、例えば、DMAコントローラであり、図示しないバッファに格納されたデータをUSBインターフェース15に出力する。USBインターフェース15に出力されたデータは、USBケーブル3を経由して、MDプレーヤ2に転送される。
MDプレーヤ2は、次世代MDの記録及び再生を行う。図4は、MDプレーヤ2の構成を示している。MDプレーヤ2は、USBケーブル3を介した信号のやり取りを制御するUSBインターフェース21、USBケーブル3を介したデータ転送を制御するメモリ転送コントローラ22、入力したデータを次世代MDの記録形式に変換するエンコーダ23、エンコードされたデータを元の状態に戻すデコーダ24、物理アドレスを演算するアドレスデコーダ25、光学的な情報の読取及び記録を行うメディアドライブ部26、メディアドライブ部26を制御するメカニカルコントローラ27、MDプレーヤ2全体を制御するシステムコントローラ28とを備える。
次世代MDは、MDの拡張ディスクであり、音楽ファイル以外のデータが記録できるようになっている。次世代MDのフォーマットは、図5に示すように、MDプレーヤ2が再生可能なファイルを格納するセキュアエリア90と、それ以外のデータを格納するエリア91とを設けている。
セキュアエリア90には、ATRACファイルを記録することができる。このセキュアエリア90を構成するクラスタには、公開可・不可という属性と著作権保護のための情報、データ改竄チェックのための情報等が記録されている。この公開不可領域は、特別に許可された特定外部機器のみが限定的にアクセスできるようになっており、このアクセス可能な外部機器を認証する情報も含まれる。
また、セキュアエリア90以外のデータ記録エリアは、FATエリア91と呼ばれ、パーソナルコンピュータのファイルシステムで管理されている。FATエリア91は、音楽ファイルを含む全ての種類のデータを格納することができる。
システムコントローラ28は、次世代MDフォーマットに従い論理アドレスを計算し、アドレスデコーダ25に出力する。アドレスデコーダ25は、論理アドレスに対応する物理的アドレスを算出し、メカニカルコントローラ27に出力する。
メディアドライブ部26は、メカニカルコントローラ27からの指示に応じてディスク6を回転し、光ヘッドの位置とレーザ強度を調整する。メディアドライブ部26は、マグネットヘッドの磁化方向を変化させてデータを記録する。
また、メディアドライブ部26は、次世代MD8に記録されたデータを光学的に読み出す。メディアドライブ部26は、データの読み出し時には、ディスクにレーザ光を照射し、その反射光をデジタル化した値をデコーダ23に出力する。デコーダ23は、次世代MD8に記録されたデータを元の状態にデコードする。
デコードされたデータは、バッファに格納される。バッファに格納されたデータは、メモリ転送コントローラ22により外部の電子機器に出力されたり、再生部29により音楽として再生されたりする。
次いで、図6を参照して上述したCDプレーヤ1及びMDプレーヤ2の動作を説明する。ユーザがCDプレーヤ1からMDプレーヤ2へのファイルの転送を指示すると、CDプレーヤ1は、まず、MDプレーヤ2が再生可能なファイル形式を問い合わせる(ステップS11)。MDプレーヤ2は、CDプレーヤ1の問い合わせに対して再生可能なファイル形式(ここでは、ATRACファイル)を応答する(ステップS12)。
次いで、CDプレーヤ1は、ディスク6を回転して転送するディスク6に記録された情報を読み出す(ステップS13)。システムコントローラ18は、ディスク6のボリュームディスクリプタなどに記述されたファイルの拡張子を基にファイルの種類を判断する(ステップS14)。
システムコントローラ18は、読み出したファイルの形式がATRAC3PLUSで圧縮されたATRACファイルであるとき(ステップS15;YES)、メモリ転送コントローラ14に指示信号を出力する。メモリ転送コントローラ14は、この指示に応じて、MDプレーヤ2にファイルを転送する(ステップS16)。
一方、読み出したファイルがWAVEファイルであった場合(ステップS17;YES)、システムコントローラ18は、このファイルをエンコーダ17に出力し、エンコーダ17はこのファイルをATRAC3PLUSで圧縮する(ステップS18)。また、読み出したファイルがATRAC若しくはATRAC3で圧縮されている場合(ステップS19;YES)、システムコントローラ18は、このファイルをエンコーダ17に出力し、ATRAC3PLUSで圧縮する(ステップS20)。
システムコントローラ18は、エンコーダがファイルを圧縮すると、メモリ転送コントローラ14に指示信号を出力する。メモリ転送コントローラ14は、エンコーダ18が圧縮したファイルをMDプレーヤ2に転送する(ステップS16)。
読み出したファイルがATRACファイル及びWAVEファイル以外のファイルであるとき(ステップS19;NO)、システムコントローラ18は、ファイルの転送を中断し、ファイル形式の不整合を示すメッセージを表示画面に出力する(ステップS21)。
MDプレーヤ2は、データを入力すると、このデータを次世代MDのセキュアエリア90に記録する(ステップS22)。セキュアエリア90に記録されたデータは、MDプレーヤ2で再生することができる。
上述したように、CDプレーヤ1は、CD−RやCD−ROMなどのCDファミリに属する複数のディスクを再生する。このディスクには、WMAファイルやMP3ファイルなどの、MDプレーヤ2で再生できない形式のファイルも記録される。
MDプレーヤ2で再生できない形式のファイルを記録すると、ユーザを混乱させてしまうおそれがあるため、CDプレーヤ1は、MDプレーヤ2が再生できないファイルを転送しない。これにより、MDプレーヤ2には、MDプレーヤ2が再生可能なファイル(ATRACファイル)しか記録されない。
また、CDプレーヤ1は、エンコーダを備えており、MDプレーヤで再生できないファイルであっても、MDプレーヤで再生できる形式に変換して転送する。
次いで、実施例2を説明する。実施例2では、MDプレーヤ7がファイルの記録領域を選別する。図7は、実施例2におけるMDプレーヤ7の内部構成を示している。MDプレーヤ7は、USBを介した信号のやり取りを行うUSBインターフェース71、USBを介したデータ転送を制御するメモリ転送コントローラ72、光学的な情報の読取及び記録を行うメディアドライブ部76、メディアドライブ部76を制御するメカニカルコントローラ77、入力したデータをATRACファイルに変換するATRACエンコーダ73、ATRACファイルのデコードを行うATRACデコーダ74、物理アドレスを演算するアドレスATRACデコーダ75、MDプレーヤ全体を制御するシステムコントローラ78を備える。
USBインターフェース71は、図1に示したように、CDプレーヤ1に接続されている。CDプレーヤ1は、ディスク6から読み出したデータをMDプレーヤ7に転送する。実施例2におけるCDプレーヤ1は、転送するファイルを制御しない。MDプレーヤ7は、MDプレーヤ7が再生できない形式のファイルも入力する。
システムコントローラ78は、ファイルの記録領域を決定する。図5に示すように、次世代MDフォーマットでは、MDプレーヤが再生可能なファイルを格納するセキュアエリア90と、全ての形式のファイルを格納することができるFATエリア91とがある。システムコントローラ78は、CDプレーヤ1から転送されたファイルの形式を基にどちらのエリアにファイルを記録するかを決定する。
MDプレーヤ7で再生することができるファイルには、ATRACファイルがある。システムコントローラ78は、CDプレーヤ1から転送されたファイルがATRACファイルである場合には、セキュアエリア90の空き領域を検索し、空き領域の論理アドレスをアドレスATRACデコーダ75に出力する。
一方、CDプレーヤ1から転送されたファイルの形式がMDプレーヤ7で再生することができない形式である場合、システムコントローラ1は、FATエリア91の空き領域を検索し、空き領域の論理アドレスをアドレスATRACデコーダ75に出力する。
また、CDプレーヤ1から転送されたファイルがWAVEファイルであるとき、システムコントローラ75は、このファイルをATRACエンコーダ73に出力する。ATRACエンコーダ73は、WAVEファイルをATRAC3PLUSで圧縮してATRACファイルを生成する。
更に、CDプレーヤ1から転送されたファイルがATRAC1又はATRAC3で圧縮されているとき、システムコントローラ75は、このファイルをATRACエンコーダ73に出力する。ATRACエンコーダ73は、入力したファイルをATRAC3PLUSで圧縮してATRACファイルを生成する。システムコントローラ78は、セキュアエリア90の空き領域を検索し、空き領域の論理アドレスを算出してアドレスATRACデコーダ75に出力する。
アドレスATRACデコーダ75は、システムコントローラ78から入力した論理アドレスに対応する物理アドレスを算出する。メカに各コントローラ77は、アドレスATRACデコーダ75が算出した物理アドレスに対応する位置に光ヘッドを移動させ、次世代MD9に情報を記録する。
次いで、図8を参照して上述したMDプレーヤ7の動作を説明する。CDプレーヤ1からファイルを入力すると(ステップS31)、システムコントローラ78は、入力したファイルの形式を判断する(ステップS32)。ファイルの形式は、ファイルの拡張子から判断することができる。
システムコントローラ78は、入力したファイルの形式がATRAC3PLUSで圧縮されたATRACファイルであるとき(ステップS33;YES)、このファイルをセキュアエリア90に記録させる(ステップS34)。
一方、入力したファイルがWAVEファイルであった場合(ステップS35;YES)、システムコントローラ78はこのファイルをATRACエンコーダ73に出力する。ATRACエンコーダ73は、このファイルをATRAC3PLUSで圧縮する(ステップS36)。システムコントローラは、ATRACエンコーダ73が生成したATRACファイルをセキュアエリア90に記録させる(ステップS34)。
また、入力したファイルがATRAC若しくはATRAC3で圧縮されている場合(ステップS37;YES)、システムファイルは、このファイルをATRACエンコーダ73に出力する。ATRACエンコーダ73は、このファイルをATRAC3PLUSで圧縮する(ステップS38)。システムコントローラ78は、ATRACエンコーダ75が圧縮したファイルをセキュアエリア90に記録する(ステップS34)。
読み出したファイルがATRACファイル及びWAVEファイル以外のファイルであるとき(ステップS37;NO)、システムコントローラ78は、このファイルをFATエリア91に記憶させる(ステップS39)。
上述したように、実施例2におけるMDプレーヤ7は、入力したファイルが再生できる形式か再生できない形式かを判断し、再生できる形式であるファイルをセキュアエリア90に記録し、再生できない形式であるファイルをFATエリア91に記録する。
また、実施例2におけるMDプレーヤ7は、再生できない形式のファイルを再生できる形式のファイルに変換して、セキュアエリア90に記録する。
本発明は、次世代MDに記録するファイルとして音楽ファイルについて説明したが、音楽ファイルに限らず、静止画ファイルや動画ファイルも適用することができる。例えば、MDプレーヤに表示画面を設け、この画面に表示できる形式のファイルだけをセキュアエリアに記録する。
また、上記実施例では、ポータブル機器をUSBで接続する構成にしたが、コンポーネントシステムのようにCDプレーヤと、MDプレーヤが一体となった機器にも本発明を適用することができる。
更に、転送元の記録メディアをCDとして説明したが、CD以外の記録メディアである。フラッシュメモリ、DVDなどを転送元の記録メディアとしてもよい。
本発明を適用したCDプレーヤ及びMDプレーヤの外観を示す図である。 CDファミリに記録されるファイルの例を示す概念図である。 実施例1におけるCDプレーヤの構成を示すブロック図である。 実施例1におけるMDプレーヤの構成を示すブロック図である。 次世代MDフォーマットの構成を示す図である。 実施例1におけるCDプレーヤ及びMDプレーヤの動作を示すフローチャートである。 実施例2におけるMDプレーヤの構成を示すブロック図である。 実施例2におけるMDプレーヤの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 CDプレーヤ、2 MDプレーヤ、3 USBケーブル、4 USBハブ、5 USBハブ、6 CD、8 次世代MD11 メディアドライブ部、12 CDデコーダ、13 CD−ROMデコーダ、14 メモリ転送コントローラ、15 USBインターフェース、16 メカニカルコントローラ、17 エンコーダ、18 システムコントローラ、21 USBインターフェース、22 メモリ転送コントローラ、23 エンコーダ、24 デコーダ、25 アドレスデコーダ、26 メディアドライブ部、27 メカニカルコントローラ、28 システムコントローラ、29 再生部、73 ATRACエンコーダ、ATRACデコーダ、90 セキュアエリア、91 FATエリア

Claims (11)

  1. 第1の記録媒体に記録されたファイルを読み出す読出工程と、
    上記第1の記録媒体に記録されたファイル形式を判断する判断工程と、
    上記第1の記録媒体に記録されたファイル形式が特定形式である場合、上記ファイルを上記第2の記録媒体の特定領域に記録する記録工程と
    を有することを特徴とするファイル記録方法。
  2. 上記第2の記録媒体は、特定形式のファイルを記録する領域と、全ての形式のファイルを記録する領域とを備え、
    上記第1の記録媒体に記録されたファイルの形式が特定形式でない場合、上記ファイルを上記全てのファイルを記録する領域に記録すること
    を特徴とする請求項1記載のファイル記録方法。
  3. 上記第1の記録媒体を再生する第1の再生装置が上記第2の記録媒体を再生する第2の再生装置に対して上記特定形式を問い合わせる形式問合工程を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のファイル記録方法。
  4. 上記特定形式は、上記第2の再生装置で再生可能な形式であることを特徴とする請求項3記載のファイル記録方法。
  5. 上記第1の記録媒体に上記特定形式でないファイルが記録されている場合、上記特定形式でないファイルを上記特定形式に変換する形式変換工程を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のファイル記録方法。
  6. 上記特定形式のファイルは、ATRACファイルであることを特徴とする請求項1記載のファイル記録方法。
  7. 第1の記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    特定形式のファイルを記録する領域と、全ての形式のファイルを記録する領域とを備える第2の記録媒体にファイルを記録する記録装置に対してファイルを出力する出力手段と、
    上記出力しようとするファイルの形式が上記特定形式であるか否かを判断する判断手段と、
    上記出力するファイルの形式が上記特定形式である場合、上記記録装置に対するファイル出力を開始し、上記出力しようとするファイルの形式が上記特定形式でない場合、上記記録装置に対するファイルの出力をしないよう制御する出力制御手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  8. 上記記録装置に対して上記特定形式を問い合わせる形式問合手段を備えることを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  9. 上記特定形式は、ATRACであることを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  10. 特定形式のファイルを記録する記録領域と、全ての形式のファイルを記録する記録領域とを備える記録媒体にファイルを記録する記録装置であって、
    ファイルを入力する入力手段と、
    上記入力したファイル形式が上記特定形式であるか否かを判断する判断手段と、
    上記入力したファイルが特定形式である場合、上記入力したファイルを上記特定形式のファイルを記録する記録領域に記録し、上記入力したファイルが特定形式でない場合、上記入力したファイルを上記全ての形式のファイルを記録する記録領域に記録する記録制御手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  11. 上記特定形式は、ATRACであることを特徴とする請求項10記載の記録装置。
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