JP2002352507A - 記録媒体のダビング装置及び方法、並びに再生装置 - Google Patents

記録媒体のダビング装置及び方法、並びに再生装置

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JP2002352507A
JP2002352507A JP2001151436A JP2001151436A JP2002352507A JP 2002352507 A JP2002352507 A JP 2002352507A JP 2001151436 A JP2001151436 A JP 2001151436A JP 2001151436 A JP2001151436 A JP 2001151436A JP 2002352507 A JP2002352507 A JP 2002352507A
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Yuji Saito
裕士 齋藤
Shuichi Nagano
秀一 長野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッドレイヤの高音質オーディオ規格
ディスクからMD等の記録媒体にダビングする際の操作
性を向上し、誤って高密度層からダビングを行なわない
ようにすることができる記録媒体のダビング装置及び方
法、並びに再生装置を提供する。 【解決手段】 ダビングシステム100は、第1のデジ
タル信号が記録された第1の領域と、第2のデジタル信
号が記録された第2の領域とより構成された第1のフォ
ーマットの記録媒体を再生する光ディスク再生装置1
と、ダビングを指示するキー入力部7と、キー入力部7
からのダビング指示に応じて第1のデジタル信号を選択
して光ディスク再生装置1で再生させ、再生された第1
のデジタル信号を光ディスク記録再生装置20によって
第2のフォーマットの光ディスクに記録するように制御
するシステムコントローラ6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体のダビン
グ装置及び方法、並びに再生装置に関し、詳しくは、記
録媒体に複数形式で記録されたコンテンツを他の記録媒
体に複製するための記録媒体のダビング装置及び方法、
並びに再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるマルチメディアの興隆に
伴い、デジタルの動画、音声等の大容量のデータが取り
扱われるようになっている。そのようなデータは、光デ
ィスクなどの記録媒体に記録されることにより、必要に
応じてランダムアクセスして再生される。光ディスク
は、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気による
記録媒体より記録密度が高く、上述のようにランダムア
クセス可能な記録媒体として広く利用されている。
【0003】現在、光ディスクとしては、CD(Compac
t Disc)、CDよりも高音質とされる高音質オーディオ
規格(例えば、ソニー社SACD;Super Audio Compac
t Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等、様々
なタイプが存在する。例えば、CDは、一般的なオーデ
ィオ用のCDの他、ビデオCD等の種類が挙げられる。
DVDは、DVDビデオディスク等が挙げられる。ま
た、高音質オーディオ規格は、シングルレイヤのもの,
デュアルレイヤのもの及びハイブリッドレイヤのもの
等、複数の種類が挙げられる。
【0004】ハイブリッドレイヤの高音質オーディオ規
格ディスクは、高密度(以下、HDという。)層とCD
層を貼り合わせて構成した光ディスクである。このよう
な光ディスクにおいては、高音質オーディオデータはH
D層に、CDデータはCD層に記録される。このような
光ディスクは、例えば従来のCD再生装置との互換性を
確保するために、そのCD層には、例えば、第1のサン
プリング周波数である44.1kHzのサンプリング周
波数で量子化ビットがマルチビット(16ビット)のデ
ジタルデータ(デジタルオーディオ信号)が記録される
ように構成される。また、HD層には、例えば、第2の
サンプリング周波数である2822.4kHzのサンプ
リング周波数で1ビットデジタルオーディオ(例えば、
ソニー社DSD;Direct Stream Digital)方式のデル
タシグマ変調され、量子化ビットが1ビットから成るデ
ジタルデータ(デジタルオーディオ信号)等が記録され
るように構成される。そして、このようなデジタルデー
タから再生される音楽データは、従来のCDに比べて高
品質(高音質)である。以上のようにして構成される光
ディスクのHD層とCD層とには、例えば、それぞれ1
ビットデジタルオーディオ方式とCD方式との符号化方
式で変調された同一のコンテンツが記録される。なお、
コンテンツは同一のものに限られない。
【0005】このような光ディスクに対応した再生装置
においては、HD層に記録された音楽データを再生する
ことができ、ユーザはCDに比べて高音質の音楽等を聴
くことができる。また、このような光ディスクに未対応
の再生装置であっても、CD層に記録された音楽データ
を通常のCDと同様に再生することができ、ユーザはそ
れを聴くことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CD等の記
録媒体に記録された音楽データをダビングすることがで
きる記録媒体に、例えば、いわゆるMD(ソニー社商品
名)等がある。MDでは、サンプリング周波数が44.
1kHz、量子化ビットが16ビットのデジタルオーデ
ィオ信号に対して、例えばATRAC(登録商標)方式
の高能率符号化により符号化を行い記録する。しかしな
がら、この高能率符号化方式は、上述したような1ビッ
トデジタルオーデイオ信号には対応していない。
【0007】例えば、上述したようなHD層とCD層と
からなる2層構造の光ディスク等のデータを、他の記録
可能な記録媒体にダビングをする際に、一方の層(HD
層)に記録されているような1ビットデジタルオーデイ
オ信号に対して上述した高能率符号化方式により符号化
して記録してしまうと、それを復調して再生することが
できない。
【0008】従来のダビング装置において、ユーザがH
D層とCD層からなる2層構造の光ディスク、例えばハ
イブリッドレイヤの高音質オーディオ規格ディスク等か
ら、記録可能な記録媒体(例えばMD等)にダビングす
る際には、HD層とCD層からなる2層構造の光ディス
クのCD層を一旦選択してからシンクロダビング等を選
択していた。このため、CD層を選択する操作が煩わし
く、したがって操作性が損なわれるという問題があっ
た。また、誤ってHD層をダビングしてしまう可能性も
あった。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みてな
されたものであり、HD層とCD層からなる2層構造の
光ディスク、例えばハイブリッドレイヤの高音質オーデ
ィオ規格ディスク等から、記録可能な記録媒体(例えば
MD等)にダビングする際の操作性を向上し、誤ってH
D層からダビングを行なわないようにすることができる
記録媒体のダビング装置及び方法、並びに再生装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の記録媒体のダビ
ング装置は、一の記録媒体に記録されたデータを他の記
録媒体に複製をするものである。この記録媒体のダビン
グ装置は、上述の課題を解決するために、第1のデジタ
ル信号が記録された第1の領域と第1のデジタル信号よ
り高品質の第2のデジタル信号が記録された第2の領域
とにより構成された第1のフォーマットの記録媒体を再
生して、再生したデジタル信号を第2のフォーマットの
記録媒体へダビングする記録媒体のダビング装置におい
て、第1のフォーマットの記録媒体を再生する再生手段
と、第2のフォーマットの記録媒体に記録する記録手段
と、第1のフォーマットの記録媒体から第2のフォーマ
ットの記録媒体へのデジタル信号のダビングを指示する
指示手段と、指示手段によってダビング指示がなされた
とき、第1のフォーマットの記録媒体の第1の領域に記
録された第1のデジタル信号を再生手段に再生させ、再
生させた第1のデジタル信号を第2のフォーマットの記
録媒体へ記録手段によって記録させる制御手段とを備え
ている。
【0011】このような構成を備える記録媒体のダビン
グ装置は、指示手段によって第1のフォーマットの記録
媒体から第2のフォーマットの記録媒体へのデジタル信
号のダビングを指示し、指示手段によってダビング指示
がなされたとき、制御手段が再生手段に第1のフォーマ
ットの記録媒体の第1のデジタル信号を再生させ、記録
手段にそれを第2のフォーマットの記録媒体に記録させ
る。これにより記録媒体のダビング装置は、第1のフォ
ーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録媒体
に第1のデジタル信号を複製する。
【0012】また、本発明に係る記録媒体のダビング方
法は、上述の課題を解決するために、第1のデジタル信
号が記録された第1の領域と第1のデジタル信号より高
品質の第2のデジタル信号が記録された第2の領域とに
より構成された第1のフォーマットの記録媒体を再生手
段によって再生して、再生したデジタル信号を第2のフ
ォーマットの記録媒体へ記録手段によって複製する記録
媒体のダビング方法において、第1のフォーマットの記
録媒体から第2のフォーマットの記録媒体へのデジタル
信号のダビングを指示する指示工程と、指示工程でダビ
ング指示がなされたとき、第1のフォーマットの記録媒
体の第1の領域に記録された第1のデジタル信号を再生
手段によって再生し、再生した第1のデジタル信号を記
録手段によって第2のフォーマットの記録媒体へ記録さ
せる制御を制御手段によって行なう制御工程とを有す
る。
【0013】このような工程を有する記録媒体のダビン
グ方法により、記録媒体のダビング装置は、第1のフォ
ーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録媒体
に第1のデジタル信号を複製する。
【0014】また、本発明に係る記録媒体の再生装置
は、上述の課題を解決するために、第1のデジタル信号
が記録された第1の領域と第1のデジタル信号より高品
質の第2のデジタル信号が記録された第2の領域とによ
り構成された第1のフォーマットの記録媒体からデジタ
ル信号を再生する記録媒体の再生装置において、第1の
フォーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録
媒体へのデジタル信号のダビングを指示する指示手段
と、指示手段によってダビング指示がなされたとき、第
1のフォーマットの記録媒体の第1の領域に記録された
第1のデジタル信号を再生し、再生した第1のデジタル
信号を出力するように制御する制御手段とを備える。
【0015】このような構成を備える記録媒体の再生装
置により、第1のフォーマットの記録媒体の第1の領域
に記録された第1のデジタル信号を再生し、再生した第
1のデジタル信号を出力する。
【0016】
【発明の実施の形態】本実施の形態は、本発明を光ディ
スクのダビングシステムに適用したものである。本発明
に係る光ディスクのダビングシステムは、第1のフォー
マットの記録媒体としての光ディスクから再生したデー
タを、第2のフォーマットの記録媒体とされる他の記録
可能な光ディスクに複製するものである。第1のフォー
マットの記録媒体の光ディスクとしては、ハイブリッド
レイヤの高音質オーディオ規格ディスク(例えば、ソニ
ー社SACD;Super Audio Compact Disc)が挙げられ
る。第2のフォーマットの記録媒体としては、いわゆる
MD(ソニー社商品名)等が挙げられる。
【0017】ハイブリッドレイヤの高音質オーディオ規
格ディスクは、高密度(以下、HDという。)層とCD
層を2層構造として貼り合わせて構成した光ディスクで
ある。このような光ディスクにおいては、CDデータは
第1の領域とされるCD層に、高音質オーディオデータ
は第2の領域とされるHD層に記録される。このような
光ディスクは、例えば従来のCD再生装置との互換性を
確保するために、そのCD層には、第1のデジタル信号
として構成され、例えば第1のサンプリング周波数の4
4.1kHzのサンプリング周波数で、量子化ビットが
マルチビット(16ビット)のデジタルデータ(デジタ
ルオーディオ信号)が記録されるように構成される。
【0018】また、HD層には、第2のデジタル信号と
して構成され、例えば第2のサンプリング周波数である
2822.4kHzのサンプリング周波数で1ビットデ
ジタルオーディオ(例えば、ソニー社DSD;Direct S
tream Digital)方式のデルタシグマ変調され、量子化
ビットが1ビットから成るデジタルデータ(デジタルオ
ーディオ信号)等が記録されるように構成される。そし
て、このようなデジタルデータから再生される音楽デー
タは、従来のCDに比べて高品質(高音質)である。
【0019】以上のようにして構成される光ディスクの
HD層とCD層とには、例えば、それぞれ1ビットデジ
タルオーディオ方式とCD方式との符号化方式で変調さ
れた同一のコンテンツが記録される。なお、コンテンツ
は同一のものに限られない。以下、本発明に係るダビン
グシステムを、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】図1に、本発明に係るダビングシステムの
概要構成を示す。図1において、ダビングシステム10
0は、光ディスク再生装置1、光ディスク記録再生装置
20、光ケーブル9、及びシリアル通信ケーブル10か
ら構成される。光ディスク再生装置1と、光ディスク記
録再生装置20とは、光ケーブル9で接続されている。
光ケーブル9の各端は、デジタルオーディオインターフ
ェース出力部16、及び図2に示す光ディスク記録再生
装置20側のデジタルオーディオインターフェース入力
端子30に接続されている。また、マイコン間通信とし
て、光ディスク再生装置1と、光ディスク記録再生装置
20とは、シリアル通信ケーブル10で接続されてい
る。このシリアル通信ケーブル10は、図1のシステム
コントローラ6及び後述する図2のシステムコントロー
ラ27を接続しており、相互に通信を行うことができる
ように構成されている。光ディスク記録再生装置20の
構成に関しては後述する。ここでは、光ディスク再生装
置1の構成について説明する。
【0021】光ディスク再生装置1は、第1のフォーマ
ットの光ディスク等を再生するものとして構成されてい
る。光ディスク再生装置1により再生可能なディスク5
0としては、例えば、従来からあるCD,シングルレイ
ヤの高音質オーディオ規格ディスク,デュアルレイヤの
高音質オーディオ規格ディスク,ハイブリッドレイヤの
高音質オーディオ規格ディスク,ビデオCD及びDVD
(Digital VersatileDisc)ビデオディスク等が考えら
れる。なお、本実施の形態では、ビデオが含まれている
ビデオCD及びDVDビデオディスクについては言及し
ないこととする。ただし、これらを再生することができ
る構成とすることは可能である。
【0022】ディスク50は、図示しないターンテーブ
ルに積載され、再生動作時においてスピンドルモータ2
によって一定線速度(Constant Linear Velocity;CL
V)もしくは一定角速度(Constant Angular Velocit
y;CAV)で回転駆動される。そして光学ヘッド4の
ピックアップ(図示せず)によって、エンボスピット形
態や相変化ピット形態などで、ディスク50に記録され
ているデータの読み出しが行なわれる。
【0023】光学ヘッド4は、レーザ光源となるレーザ
ダイオード(図示せず)、反射光を検出するためのフォ
トディテクタ(図示せず)、レーザ光の出力端となる対
物レンズ(図示せず)、対物レンズを介してレーザ光を
ディスク記録面に照射し、その反射光をフォトディテク
タに導く光学系(図示せず)等により構成されている。
対物レンズは2軸機構によって、トラッキング方向及び
フォーカス方向に駆動可能に保持されている。また光学
ヘッド4全体は、スレッドドライバ3により駆動される
スレッド機構部(図示せず)によりディスク半径方向に
駆動可能なように保持されている。
【0024】光学ヘッド4のレーザ光源は、2つのレー
ザダイオードにより構成されている。すなわち、一方は
波長が780nmのものであり、従来からのCD再生
用、他方は波長が650nmのものでありHD層の再生
用である。また、対物レンズは、2焦点レンズとして構
成されており、HD層及びCD層のどちらにも焦点を合
わせることができるように構成されている。
【0025】フォトディテクタは、ディスク50からの
レーザ光源の反射光情報を検出するように構成されてい
る。フォトディテクタは、複数の受光素子からなり、そ
の受光光量に応じた電気信号をRF(Radio Frequenc
y)アンプ11に出力する。RFアンプ11は、電流電
圧変換回路(図示せず)、マトリクス演算/増幅回路
(図示せず)等を備えて構成されており、フォトディテ
クタからの出力電流を電流電圧変換し、マトリクス演算
/増幅回路により必要な信号を生成する。例えば、再生
データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカス
エラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどであ
る。RFアンプ11から出力される再生RF信号は、2
値化されてデコーダ12に入力される。また、フォーカ
スエラー信号FE、及びトラッキングエラー信号TE
は、サーボ回路5に入力される。
【0026】RFアンプ11で得られた再生RF信号
は、2値化されることで、CDの場合にはいわゆるEF
M(Eight to Fourteen Modulation;8−14変調)信
号、DVDの場合にはいわゆるEFM+(8−16変
調)信号とされ、デコーダ12に入力される。デコーダ
12ではEFM復調、エラー訂正処理等を行い、また必
要に応じてCD−ROMデコードなどを行ってディスク
50から読み取られた情報の再生を行なう。
【0027】デコーダ12で復号されたデータは、RA
M(Random Access Memory)14の読出/書込処理を行
なうメモリコントローラ13の動作によってRAM14
に記憶されていく。いわゆるバッファリング動作が行わ
れることになる。光ディスク再生装置1からの再生出力
としては、RAM14にバッファリングされたデータが
転送出力される。
【0028】サーボ回路5は、RFアンプ11からのフ
ォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE
や、デコーダ12もしくはシステムコントローラ6から
のスピンドルエラー信号SPE等から、フォーカス、ト
ラッキング、スレッド、スピンドル等の各種サーボドラ
イブ信号を生成し、サーボ動作を実行させる。すなわち
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号T
Eに応じて、フォーカスドライブ信号、トラッキングド
ライブ信号を生成し、光学ヘッド4内の2軸ドライバに
出力する。2軸ドライバは、これらのエラー信号に応じ
て、光学ヘッド4における2軸機構のフォーカスコイ
ル、トラッキングコイルを駆動する。これによって光学
ヘッド4、RFアンプ11、サーボ回路5、2軸ドライ
バ、2軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォ
ーカスサーボループが形成される。
【0029】また、サーボ回路5は、図示しないスピン
ドルモータドライバに対して、スピンドルエラー信号S
PEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力す
る。スピンドルモータドライバは、スピンドルドライブ
信号に応じた駆動信号をスピンドルモータ2に印加する
ことで、スピンドルモータ2のCLV回転を実現する。
またサーボ回路5は、例えば、システムコントローラ6
からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じて、
スピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ
ドライバによるスピンドルモータ2の起動または停止な
どの動作も実行させる。
【0030】サーボ回路5は、例えば、トラッキングエ
ラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー
信号や、システムコントローラ6からのアクセス実行制
御信号等に基づいて、スレッドドライブ信号を生成し、
スレッドドライバ3に出力する。スレッドドライバ3
は、サーボ回路5によって生成されたスレッドドライブ
信号に応じて、スレッド機構部(図示せず)を駆動す
る。スレッド機構部は、光学ヘッド4を保持しており、
図示しないメインシャフト、図示しないスレッドモー
タ、図示しない伝達ギア等により構成されている。スレ
ッドドライバ3が、スレッドドライブ信号に応じてスレ
ッドモータを駆動することで、光学ヘッド4の所要のス
ライド駆動が行なわれるように構成されている。
【0031】1ビットストリームデータデコーダ15
は、ディスク50のHD層に記録されたデータの復号
(デコード)を行なう。メモリコントローラ13を介し
てRAM14に記憶されたデータを取得して1ビットの
ストリームデータに変換し、D/A(Digital to Analo
g)コンバータ17に出力する。なお、データが暗号化
されている場合、暗号を解くための鍵データをRFアン
プ11からのRF信号より得ることができる。鍵データ
は、RF信号の中にウォーターマーク(Watermark)と
して記録されている。
【0032】一方、デコーダ12からの出力を、メモリ
コントローラ13を介さずに直接D/Aコンバータ17
又はデジタルオーディオインターフェース16に入力す
る経路も存在する。これは、CD層のデータを再生する
際に使用する。CDを再生する場合、デコーダ12から
は16ビット2chのデータが出力される。
【0033】D/Aコンバータ17は、1ビットストリ
ームデータおよびCD方式の16ビットマルチビットの
ストリームデータを受けることができる。両者の切り換
えは、システムコントローラ6の指示によって行うこと
ができる。いずれの場合も、オーディオ出力端子18か
らオーディオ信号が出力される。
【0034】デジタルオーディオインターフェース16
は、デコーダ12からのデータに対してバイフェーズマ
ーク変調を施したのち、光信号に変換して出力する。デ
コーダ12からのデータには、音声データの他に、Cb
it、Ubitといった付加情報がある。この付加情報
は、必要に応じてシステムコントローラ6がデジタルオ
ーディオインターフェース16を設定することで書き変
えることができる。
【0035】上述のようなサーボ及び復号等の各種動作
は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成された
制御手段とされるシステムコントローラ6により制御さ
れる。また、光ディスク再生装置1は、システムコント
ローラ6に接続された表示部8及び指示手段とされるキ
ー入力部7を備え、キー入力部7によりユーザから指示
等の入力を、また、表示部8によりユーザへ各種情報の
表示を行なうことができる。また、キー入力部7は、第
1のデジタル信号又は第2のデジタル信号の再生を選択
する選択手段として構成することもできる。
【0036】次に、シングルレイヤの高音質オーディオ
規格ディスク又はハイブリッドレイヤの高音質オーディ
オ規格ディスク等のHD層のデータ構造の一例を図3に
示す。ディスク50のHD層は、内周から外周へ向かっ
て、リードインゾーン(Lead-in Zone)51又はリード
インエリア(Lead-in Area)51,データゾーン(Data
Zone)52又はプログラムエリア(Program Area)5
2,及びリードアウトゾーン(Lead-out Zone)53又
はリードアウトエリア(Lead-out Area)53の順に領
域が区分される。データゾーン52には、データがセク
タ単位で記録される。各セクタは物理アドレス番号(PS
N)をもち、1セクタ当たり2064バイトの空間が割
り当てられている。1セクタの2064バイトのうち、
2048バイト分を有効データとして記録することがで
きる。また、データゾーン52の各セクタには、データ
ゾーン52の開始セクタを0とする論理アドレス番号
(LSN)が割り当てられており、ボリューム空間の管理
には論理アドレス番号を使用する。
【0037】データゾーン52はさらに、ファイルシス
テムエリア(File System Area)54,マスターTOC
エリア(Master TOC Area)55,2チャネルステレオ
エリア(2-Channel Stereo Area)56,マルチチャネ
ルエリア(Multi-Channel Area)57及びエクストラデ
ータエリア(Extra Data Area)58の5つの領域によ
って構成されている。
【0038】ファイルシステムエリア54は、CDと同
様なTOC(Table of Contents)によるアクセスだけ
ではなく、コンピュータ等によるファイルシステムによ
るアクセスを可能にするものである。ファイルシステム
には、ISO−9660またはUDFフォーマットを使
用することが可能である。
【0039】マスターTOCエリア55には、アルバム
及びディスクに関する情報を記載するマスターTOCが
記録されている。なお、マスターTOCは、マスターT
OC(1)55A,マスターTOC(2)55B及びマ
スターTOC(3)55Cの3つから構成される。3つ
のマスターTOCのデータ内容は同じものであり、その
同じ内容が繰り返し記録されている。
【0040】2チャネルステレオエリア56、及びマル
チチャネルエリア57には、それぞれ2チャネルステレ
オ、マルチチャネルの音声データ及び管理情報が記録さ
れている。音声データの各チャネルは、1ビット64Fs
でサンプリングされたデータであり、1ビットデジタル
オーディオ信号方式で符号化されている。ここで、1Fs
=44.1kHzである。さらに、マルチチャネルでは
常時、2チャネルは使用又は不使用を選択して、ロスレ
ス・コーディング(例えば、DST;Direct Stream Tr
ansfer)で、1ビットデジタルオーディオ信号を効率的
に記録している場合もある。
【0041】エクストラデータエリア58は、ROM
(Read Only Memory)としてのフリーの領域である。例
えば、ビデオクリップなどのデータを記録することがで
きる。
【0042】2チャネルステレオエリア56及びマルチ
チャンネルエリア57は、オーディオエリア(Audio Ar
ea)と呼ばれる同じ構成をとっている。すなわち、エリ
アTOC(1)59、トラックエリア(Track Area)6
0、及びエリアTOC(2)61から構成されている。
エリアTOC(1)59及びエリアTOC(2)61の
データの内容は、同じものである。トラックエリア60
には、音声データがトラックを単位として分割されて記
録されている。エリアTOC(1)59及びエリアTO
C(2)61には、トラックエリア60の管理情報の他
に、領域(Area)に関する情報やトラックに関する情報
が記録されている。光ディスク50のHD層には以上の
ような構成でデータが記録されている。
【0043】一方、光ディスク50のCD層の領域は、
従来からあるCDと同様に、内周側からリードインエリ
ア,プログラムエリア及びリードアウトエリア(共に図
示せず)の順に構成されている。プログラムエリアには
トラックを単位として音声データが記録されている。ま
た、トラックの管理情報などがリードインエリアのサブ
コードQチャネルにTOCとして記録されている。サブ
コードQに記録されているTOCの例を図4に示す。
【0044】図4において、各フレーム番号(frame nu
mber)のサブコードには、トラック番号とトラックの開
始アドレス情報である分秒フレーム(PMIN,PSEC,PFRA
ME)が記録されており、この内容で3回ずつ連続して記
録されている。このTOCのデータは、リードインエリ
アの中で繰り返し記録されている。光ディスク50のC
D層には以上のような構成でデータが記録されている。
【0045】次に、光ディスク記録再生装置の構成の概
略構成を図2に示す。記録手段としての光ディスク記録
再生装置20は、いわゆるMD(ソニー社商品名)等の
第2のフォーマットの記録媒体としてのディスク21を
記録再生するように構成され、光ケーブル9及びシリア
ル通信ケーブル10によって、図1のダビングシステム
1の光ディスク再生装置1と接続されている。図2にお
ける光ケーブル9の接続先は、デジタルオーディオイン
ターフェース入力端子30であり、同じくシリアル通信
ケーブル10の接続先は、システムコントローラ27と
なる。
【0046】図2において、ディスク21は、カートリ
ッジ21A内に、例えば直径64mmの光ディスク21
Bを収納して構成される。このディスク21には、例え
ば、再生専用光ディスク、記録可能な光磁気ディスク及
び再生専用領域と記録可能領域が混在するハイブリッド
ディスク等のものが挙げられる。
【0047】ディスク21の光ディスク21Bは、スピ
ンドルモータ22により回転される。ディスク21に
は、図示しないシャッターが設けられており、ディスク
21が光ディスク記録再生装置20に装着されると、そ
のシャッターが開かれるように構成されている。そし
て、光ディスク記録再生装置20は、光ディスク21B
が記録可能な光ディスクの場合には、光ディスク21B
の一面(上部)に記録用の磁気ヘッド23を光ディスク
21Bに対向して、また、光ディスク21Bの他面(下
部)に光学ヘッド24を対向して配置するように構成さ
れている。光ディスク21Bが再生専用の光ディスクの
場合には、光ディスク21Bの他面(下部)に光学ヘッ
ド24が対向して配置される。
【0048】スピンドルモータ22の回転は、サーボ回
路25により制御される。光学ヘッド24は、スレッド
ドライバ26により駆動されるスレッド機構部(図示せ
ず)により、光ディスク21Bの径方向に駆動制御され
る。また、サーボ回路25により、フォーカス及びトラ
ッキング制御がなされる。
【0049】システムコントローラ27は、光ディスク
記録再生装置20全体の動作を制御するように構成され
ている。このシステムコントローラ27には、キー入力
部28から入力が与えられる。具体的には、例えばユー
ザがキー入力部28を操作することで入力が与えられ
る。また、表示部29には、光ディスク記録再生装置2
0に装着されたディスク21の記録内容の総演奏時間、
演奏中の曲の経過時間、再生中の曲の残り演奏時間、全
体の残り演奏時間等の時間情報、及び演奏中の曲のトラ
ックナンバ等が表示されるように構成されている。ま
た、ディスクネームやトラックネームが記録されている
ディスクにおいては、ディスクネームやトラックネーム
が表示部29に表示される。さらに、曲やディスクの記
録日時が記録されていれば記録日時が表示される。
【0050】記録時には、デジタルオーディオインター
フェース入力端子30にデジタルオーディオ信号が入力
される。デジタルオーディオインターフェース入力端子
30より入力されたデジタルオーディオ信号は、デジタ
ルオーディオインターフェース31において、オーディ
オデータと他の情報とに分離される。オーディオデータ
以外の他の情報には、例えばCbitとUbitとがあ
り、これらは、システムコントローラ27に入力される
ように構成されている。
【0051】デジタルオーディオインターフェース31
で分離されたオーディオデータは、音声圧縮エンコーダ
/デコーダ32に入力される。また、音声圧縮エンコー
ダ/デコーダ32には、アナログオーディオ信号をデジ
タル化したオーディオデータも入力される。アナログオ
ーディオ入力端子41に入力されたアナログオーディオ
信号は、A/D(Analog to Digital)コンバータ42
でサンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数
16ビットでデジタル化される。そしてデジタル化され
たアナログオーディオデータは、音声圧縮エンコーダ/
デコーダ32に入力される。上述のデジタルオーディオ
信号と、アナログオーディオ信号との2つの入力は、音
声圧縮エンコーダ/デコーダ32へシステムコントロー
ラ27によって送られる切り換えコマンドにより、その
一方が選択されるように構成されている。
【0052】音声圧縮エンコーダ/デコーダ32は、上
述のようにして入力されるオーディオ信号のデータ量
を、例えば約1/5に圧縮する。オーディオ信号の圧縮
技術としては、変形DCT(Modified Discreate Cosin
e Transform)等が用いられる。音声圧縮エンコーダ/
デコーダ32で圧縮されたオーディオ信号は、メモリコ
ントローラ33を介して、DRAM(Dynamic Random A
ccess Memory)34に一旦記憶される。DRAM34
は、例えば少なくともディスク21の1クラスタ以上の
記憶容量を有している。本実施の形態におけるDRAM
34の容量は、例えば、4Mビットである。このDRA
M34に一旦記憶されたオーディオ信号は、メモリコン
トローラ33を介して、EFM・CIRC(Cross Inte
rleave ReedSolomon Code)エンコーダ/デコーダ35
に入力される。
【0053】EFM・CIRCエンコーダ/デコーダ3
5は、記録データのエラー訂正処理をし、エラー訂正符
号化されたEFM変調をするものである。エラー訂正符
号としては、CIRCが用いられる。
【0054】このようにして、光ディスク記録再生装置
20に入力されたオーディオデータは、ディスク21に
記録されるために符合化及び変調された記録データとし
て磁気ヘッド駆動回路36を介して磁気ヘッド23に供
給される。これにより、記録データで変調された磁界
が、ディスク21の光ディスク21B(光磁気ディス
ク)に印加される。
【0055】また、同時に光学ヘッド24からのレーザ
ビームが、ディスク21の光ディスク21Bに照射され
る。これらの作用により、ディスク21の光ディスク2
1Bに、記録データが光磁気的に記録される。
【0056】ここで、上述した記録データの光ディスク
21Bへの記録は、クラスタを単位として行なわれる。
1クラスタは、36セクタで構成され、CDの1サブコ
ードブロックに相当する1セクタは、5.5サウンドグ
ループである。実際には、1クラスタ中32セクタが有
効なデータ領域となる。残りの4セクタは、記録開始時
の磁気ヘッドの磁界の立上りや、レーサパワーの制御に
対してタイミングを合わせる等のために、いわゆるリン
キングエリアとして使われる。
【0057】また、記録時の光ディスク21B上におけ
る記録データの書込み位置は、光ディスク21Bのトラ
ックに沿って設けられたグルーブにウォブル記録されて
いるアドレス情報により指定される。このアドレス情報
は、光学ヘッド24へのレーザ光の戻り光をアドレスデ
コーダ37で復号することで抽出される。アドレスデコ
ーダ37で抽出されたアドレス情報は、EFM・CIR
Cエンコーダ/デコーダ35に入力される。
【0058】もし、光学ヘッド24が、記録中に衝撃な
どにより予め設定されたトラック数以上またいで動いて
しまった場合、サーボ回路25がそれを検出し、レーザ
ーパワーを読み出し時の値に変化させ、システムコント
ローラ27に通知する。通知を受けたシステムコントロ
ーラ27は、記録動作をいったん停止し、同じクラスタ
に再度記録する動作を行う。この他に、記録中にアドレ
スデコーダ37で抽出したアドレス情報が連続していな
かった場合、システムコントローラ27は、記録動作を
いったん停止し、同じクラスタに再度記録する動作を行
う。この動作により、光ピックアップ24がトラックを
またいで動いたが、設定されたトラック数またぐことが
なかった場合にも、再度記録を行なわせることができ
る。
【0059】再生時には、ディスク21の光ディスク2
1Bの記録信号が、光学ヘッド24で再生される。この
再生信号がRFアンプ38を介してEFM・CIRCエ
ンコーダ/デコーダ35に入力される。EFM・CIR
Cエンコーダ/デコーダ35では、入力された信号をE
FM復調し、エラー訂正処理を行なう。
【0060】EFM・CIRCエンコーダ/デコーダ3
5の出力は、メモリコントローラ33を介して、DRA
M34に一旦記憶される。DRAM34に記憶された再
生信号は、音声圧縮エンコーダ/デコーダ32で復号さ
れる。
【0061】ここで、DRAM34へデータを一杯に記
憶させるのにかかる時間は、例えば約3秒であり、この
データを復号すると例えば約12秒間のオーディオデー
タに相当する。DRAM34にデータが一杯になるまで
記憶されている時に、何らかの原因により光ディスク2
1Bの信号が読み取れなくなったとしても、約12秒間
は再生信号を出力し続けることが可能である。その間に
光学ヘッド24をもとの位置まで再アクセスさせ、信号
読み取りを再度行なうことで、音とびの発生を防止でき
る。
【0062】音声圧縮エンコーダ/デコーダ32で復号
された(圧縮が解かれた)データは、D/Aコンバータ
39においてアナログ信号に変換される。このアナログ
信号がオーディオ出力端子40から出力される。システ
ムコントローラ27は、その時の音量データを読み出す
ことができるように構成される。この音量データを読み
出すことにより、例えば前回の読み出しから今回の読み
出しまでの間の音量データのレベルのピーク値を読み出
すことができる。
【0063】ディスク21の光ディスク21Bの最内周
には、TOCが設けられている。TOCにはそのディス
クの各曲のスタートアドレスやエンドアドレス、曲の名
前であるトラックネームや、ディスクの名前であるディ
スクネームなどか記録されている。
【0064】さらに、ディスク21では、記録したオー
ディオ信号を管理するために、記録可能なディスクに
は、UTOC(ユーザTOC)が設けられている。UT
OCには、ディスク21の記録状況が記録されるセクタ
(0)、ディスクネームとトラックネームとの情報が記
録されるセクタ(1)及び録音した日時が記録されるセ
クタ(2)がある。
【0065】図5は、UTOCのセクタ(0)のデータ
構造を示すものである。セクタ(0)にはディスク21
の記録状況が記録されている。P−TNO(n)はn曲
目の曲が始まるアドレスが記録されているセクタ(0)
上のポインタが書かれている。すなわち、P−TNO
(n)に記録されているポインタの数値をポインタP
n、そのポインタPnで示されるセクタ(0)上の位置
をバイトAdとすれば、バイトAdは下式で表される。 Ad=(76+Pn×2)×4 例えば、P−TNO(1)に記録されているポインタP
1=1とすれば、セクタ(0)の((76+1×2)×
4)バイトを先頭に、1曲目のスタードアドレスとエン
ドアドレスが記録されている。P−TNO(2)以降も
同様である。
【0066】図6は、UTOCのセクタ(1)のデータ
構造を示すものである。セクタ(1)には、ディスクネ
ーム及びトラックネームの情報が記録されている。情報
は、例えばアスキーコードで記録されている。P−TN
A(1)は、1曲目のトラックネームが記録されている
セクタ(1)上の先頭アドレスが記録されている。例え
ば、P−TNA(1)に記録されているポインタの数値
が2なら、上述の式を用いることで、セクタ(1)の
((76+2×2)×4)バイトを先頭に1曲目のトラ
ックネームが記録されていることになる。P−TNA
(2)以降も同じである。ディスクネームはセクタ
(1)の(76×4)バイトを先頭にして記録されてい
る。
【0067】図7は、UTOCのセクタ(2)のデータ
構造を示すものである。セクタ(2)は、録音した日時
を記録しておくセクタである。この録音日時の記録に対
応している記録再生装置では、通常、録音と同時に自動
的に記録される。P−TRD(1)は1曲目が記録され
た日時が記録されているセクタ(2)上の先頭アドレス
が記録されている。例えば、P−TRD(1)に記録さ
れているポインタの数値が3なら、セクタ(2)の
((76+3×2)×4)バイトを先頭に、1曲目の録
音日時が記録されている。P−TRD(2)以降も同じ
である。ディスクの記録日時はセクタ(2)の(76×
4)バイトを先頭にして記録されている。
【0068】UTOCのセクタ(0)とセクタ(1)の
各トラックの情報には、Link−Pという情報が含め
られる。このLink−Pは、セクタ(0)では、その
曲が次にどの曲につながるかを示すものであり、セクタ
(1)では、その曲の名前が次にどの曲につながるかを
示すものである。従って、曲を消したり、2つの曲を一
つにしたり、後でトラックネームの文字数を増やしても
簡単に対応出来るように構成されている。
【0069】次に、本発明に係るダビングシステムの動
作を、フローチャートを用いて説明する。図8に、ディ
スク50が光ディスク再生装置1に挿入された時の動作
を表すフローチャートを示す。ステップS1では、挿入
されたディスク50の種類を判別する。判別の方法とし
ては、例えば本出願人の先願である特開2000−29
3932号公報に開示されたディスク判別方法を用い
る。なお、上述の判別方法では、ディスクの物理的な構
造を判定するだけである。従って、DVD、シングルレ
イヤの高音質オーディオ規格ディスクまたはデュアルレ
イヤの高音質オーディオ規格ディスクと判別された場合
は、判別後にリードインエリアの所定のアドレスのデー
タを読み出して、そこに記録されたディスクのフォーマ
ットに関する情報を読み出すことにより最終的なディス
クの判別を行なう必要がある。
【0070】ステップS1においてディスク種類が判別
できたら、ステップS2では、ディスクの種類ごとに割
り当てられた数値を変数disc_typeに代入する。ディス
クの種類ごとに割り当てられた数値の例を、図9に示
す。すなわち、CD,シングルレイヤの高音質オーディ
オ規格ディスク,デュアルレイヤの高音質オーディオ規
格ディスク,ハイブリッドレイヤの高音質オーディオ規
格ディスク,DVDシングルレイヤ,DVDデュアルレ
イヤ及びCD−ROMの順に1乃至7の番号が割り当て
られている。なお、ここでのCDは、オーディオ用のC
Dのことを示し、ビデオCDなどのCD−ROMとは区
別している。また、S1にて判別できるのは、ディスク
の物理的な構造までなので、CD−ROMも最初はCD
と判別される。
【0071】ステップS3では、ステップS2で代入さ
れた変数disc_typeを調べる。変数disc_typeがCDを示
すものであればステップS4のTOCリード処理に進
み、そうでなければステップS8に進み、高密度ディス
クに関する処理に進む。
【0072】ステップS4においては、CDのTOCの
読み出しを行なう。TOCを読むにあたっては、レーザ
光源をCD層用の波長が780nmのものに切り換えて
サーボをかけて、リードインエリアのサブコードを読み
出す。読み出したTOCのデータは、システムコントロ
ーラ6内のRAM又はバッファリング用RAM14の所
定の位置に記憶させて、後に参照できるようにしてい
る。
【0073】ステップS5では、ステップS4において
読み出したサブコードから、サブコードQチャネルのコ
ントロールデータを抽出することにより、ディスク50
がデータディスク(CD−ROM)か否かの判別を行な
う。ディスク50がCD−ROMの場合は、ステップS
6に進み、否の場合は音楽ディスクであると判断してデ
ィスク挿入時処理を終了する。
【0074】ステップS6では、ディスク50がCD−
ROMであると判別されたので、変数disc_typeにCD
−ROMを表す数値を代入する。そしてステップS7で
は、CD−ROMに対する処理を行い、ディスク挿入時
処理を終了する。なお、ここでは、CD−ROMに対す
る動作は言及しない。
【0075】ステップS8以降は、CD及びCD−RO
M以外の高密度記録ディスクに対する動作である。ステ
ップS8ではステップS2で代入された変数disc_type
の値が、高音質オーディオ規格ディスクを表すものか或
いはDVDを表すものかを判別する。ここでの高音質オ
ーディオ規格ディスクと判別されるのは、シングルレイ
ヤの高音質オーディオ規格ディスク,デュアルレイヤの
高音質オーディオ規格ディスク及びハイブリッドレイヤ
の高音質オーディオ規格ディスクの3種類のディスクで
ある。ディスク50が高音質オーディオ規格ディスクと
判別された場合は、ステップS9に進み、TOC読み出
しの処理を行い、DVDの場合は、ステップS11に進
む。
【0076】ステップS9では、マスターTOCの読み
出しを行なう。読み出しにあたっては、レーザ光源に
は、HD層用の波長が650nmのものを使用する。読
み出されたマスターTOCは、システムコントローラ6
内のRAM又はバッファリング用のRAM114の所定
の位置に記憶させて、後に参照できるようにしている。
【0077】ステップS10では、エリアTOCの読み
出しをする。読み出しが終わったならば、ディスク挿入
時処理を終了する。なお、読み出されたエリアTOC
は、マスターTOCと同様に、システムコントローラ6
内のRAM又はバッファリング用のRAM14の所定の
位置に記憶させて、後に参照できるようにしている。
【0078】ステップS11では、DVDのビデオディ
スクに対する処理を行なう。ここでは、DVDのディス
クに対する動作には言及しない。DVDのビデオディス
クの処理が終わったならば、ディスク挿入時処理を終了
する。以上の動作により、高音質オーディオ規格ディス
ク又はCDのTOCに関する情報を取得することができ
る。
【0079】図10に、通常の再生時における光ディス
ク再生装置1の動作のフローチャートを示す。通常の再
生時は、ディスク50がCDの場合はCDの音楽データ
を再生し、ディスク50が高音質オーディオ規格ディス
クの場合はHD層のデータを再生する。ユーザによる再
生開始の指示によって通常再生処理が開始されると、ス
テップS20では、まず変数disc_typeの値に基づき、
CDか否か(高音質オーディオ規格ディスクか)を判別
する。CDの場合は、ステップS21に進み、そうでな
ければ高音質オーディオ規格ディスクであるのでステッ
プS23に進む。
【0080】ステップS21では、図8のステップS4
で読み込んだTOCデータにしたがって、CDの音楽ト
ラックのデータを再生する。ステップS22では、CD
の音楽トラックを最後まで演奏したか、或いはユーザに
よって中断等が指示されたか等を基準に終了か否かを判
断しており、データの再生が終了したならば通常再生処
理を終了する。否ならば、ステップS21に戻り、終了
と判断されるまでCDの音楽トラックのデータを再生を
続行する。
【0081】ステップS23では、図8のステップS1
0で読み込んだエリアTOCのデータにしたがって、高
音質オーディオ規格ディスクのHD層の音楽トラックの
データを再生する。ステップS24では、高音質オーデ
ィオ規格ディスクの音楽トラックを最後まで演奏した
か、或いはユーザによって中断等が指示されたか等を基
準に終了か否かを判断しており、データの再生が終了し
たならば通常再生処理を終了する。否ならば、ステップ
S23に戻り、終了と判断されるまでHD層の音楽トラ
ックのデータ再生を続行する。
【0082】図11に、第2のフォーマットの記録媒体
へのダビング時における光ディスク再生装置1の再生動
作のフローチャートを示す。ダビング再生処理時は、デ
ィスク50がCDの場合はCDの音楽データを再生す
る。高音質オーディオ規格ディスクの場合は、HD層の
データを再生してもそれを第2のフォーマットの記録媒
体へ記録することができないため、HD層しか持たない
シングルレイヤの高音質オーディオ規格ディスク及びデ
ュアルレイヤの高音質オーディオ規格ディスクはダビン
グを行なうことができない。ハイブリッドレイヤの高音
質オーディオ規格ディスクのみは、HD層の代わりにC
D層を再生することでダビングを実行する。
【0083】ユーザによるダビング準備の指示によって
ダビング再生処理が開始されると、ステップS30で、
まずdisc_typeの値に基づき、CDか否か(高音質オー
ディオ規格ディスクか)を判定する。CDの場合は、ス
テップS35に進み、そうでなければ高音質オーディオ
規格ディスクであるのでステップS31に進む。ステッ
プS31では、高音質オーディオ規格ディスクがハイブ
リッドレイヤか否かを判定する。ハイブリッドレイヤの
高音質オーディオ規格ディスクの場合はステップS33
に進み、否の場合はステップS32に進む。
【0084】ここで、ステップS31でハイブリッドレ
イヤでないと判定されるのは、シングルレイヤの高音質
オーディオ規格ディスク及びデュアルレイヤの高音質オ
ーディオ規格ディスクである。その場合、再生できるデ
ータは、HD層に記録されたデータしかないので、CD
層のデータを再生してダビングを実行することはできな
い。よって、ユーザにダビング実行不可であることを告
知する。例えば、光ディスク再生装置1の表示部8或い
は光ディスク記録再生装置20の表示部29に「このデ
ィスクはダビングを行なうことができません」等の表示
を行なう。なお、告知の手段は、上述したような表示部
によるものに限らず、ブザーなどを備えてそれを鳴らす
ことによって告知してもよい。告知後、ダビング再生処
理を終了する。これにより、誤ってHD層に記録された
データを第2のフォーマットの記録媒体にダビングして
しまうことを防止する。
【0085】ステップS33では、ハイブリッドレイヤ
の高音質オーディオ規格ディスクはCD層に記録された
音楽データを再生して第2のフォーマットの記録媒体に
ダビングすることができる。そこで、光学ヘッドのレー
ザ光源をCD用の波長780nmのものに切り換えて、
CD層を読み出すようにサーボをかける。
【0086】ステップS34では、図8のステップS4
と同様にCD層に記録されているTOCデータを読み出
す。ステップS35では、ダビングに対する準備が整っ
たので、光ディスク記録再生装置20に対してダビング
準備のコマンドを、図1のシリアル通信ケーブル10を
通じて送信する。コマンドを受け取った光ディスク記録
再生装置20では、ダビングのための録音の準備を行な
う。準備が終わったら、シリアル通信ケーブル10を通
じて、準備完了のステータスを光ディスク再生装置1に
送信する。光ディスク記録再生装置20の具体的な準備
作業としては、高能率符号化エンコーダの起動、メモリ
コントローラのカウンタの初期化、EFMエンコーダの
起動、オーバーライトヘッドの降下、及び必要に応じて
ディスクに対するサーボ動作の起動等が考えられる。な
お、このステップS35において光ディスク記録再生装
置20に対してダビング準備のコマンドを送信している
が、ステップS33に先行してこのダビング準備のコマ
ンドを送信してもよい。
【0087】ステップS35では、光ディスク記録再生
装置20から準備完了のステータスが送信されてくるの
を待つ。光ディスク記録再生装置20側でエラー等があ
った場合は、エラーが通知される場合もある。エラーと
しては、具体的にはディスク21の記録可能な残量がな
い、オーバーライトヘッドが降りないなどが考えられ
る。これらのエラーが通知された場合には、後述のステ
ップS43からの終了処理を行なうのであるが、図示は
していない。
【0088】ステップS37では、ダビングの準備が整
い、ユーザからダビング開始の指示があるのを待つ。ユ
ーザからダビング開始の指示があったら、ステップS3
8に進む。ステップS38では、シリアル通信ケーブル
10を通じて、ダビング開始コマンドを光ディスク記録
再生装置20に送信し、ステップS39に進む。ステッ
プS39では、TOCのデータにしたがって、CDある
いは高音質オーディオ規格ディスクのCD層に記録され
た音楽データのトラックの再生を行なう。
【0089】ステップS40では、ダビングの終了の判
断を行なう。ダビング終了の条件は、ユーザからのダビ
ング中断の指示があること、全ての音楽データの再生を
終了したこと、或いは光ディスク記録再生装置20のデ
ィスク21に、記録可能なエリアがなくなったという通
知を受けること等が考えられる。終了の条件が整わない
間は、ステップS39の処理、すなわちTOCにしたが
った再生を継続して行なう。ステップS40でダビング
終了の条件が整ったら、ステップS41において、終了
のための処理を行なう。具体的には、光ディスク記録再
生装置20に対して、シリアル通信ケーブル10を通じ
て、ダビング終了コマンドを送信する。
【0090】ステップS42では、CDまたは高音質オ
ーディオ規格ディスクのCD層の再生を終了する処理が
行われる。そして、ステップS43では、ディスク50
がCDかハイブリッドレイヤの高音質オーディオ規格デ
ィスクかの判別を行なう。具体的には、既にディスク種
類のデータが代入された変数disc_typeを参照すること
で判別できる。変数disc_typeに代入された値がCDを
示すものである場合はダビング再生処理を終了する。変
数disc_typeに代入された値がハイブリッドレイヤの高
音質オーディオ規格ディスクを示すものである場合は、
ステップSS44に進む。ステップS44では、次回の
通常の再生処理に備えて、ダビング時に使用したCD層
用のレーザ光源からHD層再生用のレーザ光源に切り換
えてからダビング再生処理を終了する。
【0091】以上のように、ダビング再生処理時には、
ハイブリッドレイヤの高音質オーディオ規格ディスクに
対して、自動的に再生する層をCD層に切り換えて再生
を行なう。これにより、ユーザがダビングを指示する際
に、前もって高音質オーディオ規格ディスクのCD層を
選択するといった煩雑な作業を行なわなくてもよいた
め、操作性を改善している。
【0092】なお、上述のダビング再生処理時の説明で
は、ダビング実行にあたって、光ディスク再生装置1側
のシステムコントローラ6から、光ディスク記録再生装
置20に対してダビング開始の指示を出しているが、デ
ィスク記録再生装置20側から光ディスク再生装置1側
にダビング開始の指示を出してもよい。また、独立した
ダビング処理のマネージャーを設けて、光ディスク再生
装置1及び光ディスク記録再生装置20にそれぞれ指示
を出すような構成としてもよい。
【0093】また、光ディスク再生装置1と光ディスク
記録再生装置20とを接続する手段として、光ケーブル
9やシリアル通信ケーブル10を用いたが、これに限ら
れるものではない。例えば、双方に受信器及び送信器を
備え、無線通信を用いて接続する構成としてもよい。
【0094】また、本実施の形態では、光ディスク全体
をダビングする動作について説明したが、その限りでは
ない。例えば、ハイブリッドレイヤの高音質オーディオ
規格ディスクのトラック再生中に、ユーザの指示によっ
て再生中のトラック番号と同じCD層のトラックを再生
して記録させるダビング、すなわちレックイットなどの
ダビング動作に適用することもできる。
【0095】また、HD層に記録されるコンテンツ及び
CD層に記録されるコンテンツは、必ずしも同一のコン
テンツに限られるものではなく、異なるコンテンツが記
録されるものでもよい。
【0096】上述したような本発明に係る光ディスクの
ダビング装置を用いることにより、ハイブリッドレイヤ
の高音質オーディオ規格ディスクに対して、通常の再生
時はHD層のデータより高音質の再生を行い、ダビング
再生時にはCD層のCDデータを再生することで他の記
録可能な光ディスク等に対してのダビングを行なう。ユ
ーザがこれらの再生する層の選択をすることなく通常の
再生或いはダビング時の再生を行なうことができるた
め、操作性が向上する。また、ダビング再生時には強制
的にCD層の再生を行なうので、誤ってHD層のデータ
をダビングしてしまうことが防止できる。また、さらに
はHD層に記録されている高品質のオーディオ信号等の
ダビングを防止できることから、HD層のデータの著作
権保護を図ることもできる。
【0097】
【発明の効果】本発明の記録媒体のダビング装置は、一
の記録媒体に記録されたデータを他の記録媒体に複製を
するものである。この記録媒体のダビング装置は、上述
の課題を解決するために、第1のデジタル信号が記録さ
れた第1の領域と第1のデジタル信号より高品質の第2
のデジタル信号が記録された第2の領域とにより構成さ
れた第1のフォーマットの記録媒体を再生して、再生し
たデジタル信号を第2のフォーマットの記録媒体へダビ
ングする記録媒体のダビング装置において、第1のフォ
ーマットの記録媒体を再生する再生手段と、第2のフォ
ーマットの記録媒体に記録する記録手段と、第1のフォ
ーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録媒体
へのデジタル信号のダビングを指示する指示手段と、指
示手段によってダビング指示がなされたとき、第1のフ
ォーマットの記録媒体の第1の領域に記録された第1の
デジタル信号を再生手段に再生させ、再生させた第1の
デジタル信号を第2のフォーマットの記録媒体へ記録手
段によって記録させる制御手段とを備えている。
【0098】このような構成を備える記録媒体のダビン
グ装置は、指示手段によって1のフォーマットの記録媒
体から第2のフォーマットの記録媒体へのデジタル信号
のダビングを指示し、指示手段によってダビング指示が
なされたとき、制御手段が再生手段に第1のフォーマッ
トの記録媒体の第1のデジタル信号を再生させ、記録手
段にそれを第2のフォーマットの記録媒体に記録させ
る。これにより記録媒体のダビング装置は、第1のフォ
ーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録媒体
に第1のデジタル信号を複製する。
【0099】このため、ダビング再生時には第1のデジ
タル信号を再生することで、ユーザが再生する層の選択
をすることなくダビングを行なうことができる。これに
より、操作性が向上する。また、ダビング再生時には強
制的に第1のデジタル信号の再生を行なうので、誤って
第2のデジタルオーディオデータをダビングしてしまう
ことが防止できる。また、さらには第2のデジタルオー
ディオデータのダビングを防止できることから、第2の
デジタルオーディオデータの著作権保護を図ることもで
きる。
【0100】また、本発明に係る記録媒体のダビング方
法は、上述の課題を解決するために、第1のデジタル信
号が記録された第1の領域と第1のデジタル信号より高
品質の第2のデジタル信号が記録された第2の領域とに
より構成された第1のフォーマットの記録媒体を再生手
段によって再生して、再生したデジタル信号を第2のフ
ォーマットの記録媒体へ記録手段によって複製する記録
媒体のダビング方法において、第1のフォーマットの記
録媒体から第2のフォーマットの記録媒体へのデジタル
信号のダビングを指示する指示工程と、指示工程でダビ
ング指示がなされたとき、第1のフォーマットの記録媒
体の第1の領域に記録された第1のデジタル信号を再生
手段によって再生し、再生した第1のデジタル信号を記
録手段によって第2のフォーマットの記録媒体へ記録さ
せる制御を制御手段によって行なう制御工程とを有す
る。
【0101】このような工程を有する記録媒体のダビン
グ方法により、記録媒体のダビング装置は、第1のフォ
ーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録媒体
に第1のデジタル信号を複製する。
【0102】このため、ダビング再生時には第1のデジ
タル信号を再生することで、ユーザが再生する層の選択
をすることなくダビングを行なうことができる。これに
より、操作性が向上する。また、ダビング再生時には強
制的に第1のデジタル信号の再生を行なうので、誤って
第2のデジタルオーディオデータをダビングしてしまう
ことが防止できる。また、さらには第2のデジタルオー
ディオデータのダビングを防止できることから、第2の
デジタルオーディオデータの著作権保護を図ることもで
きる。
【0103】また、本発明に係る記録媒体の再生装置
は、上述の課題を解決するために、第1のデジタル信号
が記録された第1の領域と第1のデジタル信号より高品
質の第2のデジタル信号が記録された第2の領域とによ
り構成された第1のフォーマットの記録媒体からデジタ
ル信号を再生する記録媒体の再生装置において、第1の
フォーマットの記録媒体から第2のフォーマットの記録
媒体へのデジタル信号のダビングを指示する指示手段
と、指示手段によってダビング指示がなされたとき、第
1のフォーマットの記録媒体の第1の領域に記録された
第1のデジタル信号を再生し、再生した第1のデジタル
信号を出力するように制御する制御手段とを備える。
【0104】このような構成を備える記録媒体の再生装
置により、第1のフォーマットの記録媒体の第1の領域
に記録された第1のデジタル信号を再生し、再生した第
1のデジタル信号を出力する。
【0105】このため、ダビング再生時には第1のデジ
タル信号を再生することで、ユーザが再生する層の選択
をすることなくダビングを行なうことができる。これに
より、操作性が向上する。また、ダビング再生時には強
制的に第1のデジタル信号の再生を行なうので、誤って
第2のデジタルオーディオデータをダビングしてしまう
ことが防止できる。また、さらには第2のデジタルオー
ディオデータのダビングを防止できることから、第2の
デジタルオーディオデータの著作権保護を図ることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体のダビングシステムの構
成を示す図である。
【図2】本発明に係る記録媒体のダビングシステムの、
光ディスク記録再性装置の構成を示す図である。
【図3】記録媒体のHD層のデータ構造を説明する概念
図である。
【図4】記録媒体のCD層のリードインエリアのサブコ
ードQに記録されているTOCの一例を示す図である。
【図5】記録可能な光ディスク記録媒体の最内周に記録
されているユーザTOCのセクタ(0)の構成を説明す
る図である。
【図6】記録可能な光ディスク記録媒体の最内周に記録
されているユーザTOCのセクタ(1)の構成を説明す
る図である。
【図7】記録可能な光ディスク記録媒体の最内周に記録
されているユーザTOCのセクタ(2)の構成を説明す
る図である。
【図8】本発明に係る記録媒体のダビングシステムの光
ディスク再生装置にディスクが挿入された時の処理を説
明するフローチャートである。
【図9】図8における変数disc_typeに代入されるディ
スク種類別の数値を示す図である。
【図10】本発明に係る記録媒体のダビングシステムの
光ディスク再生装置にディスクが挿入され、通常の再生
をする場合の処理を説明するフローチャートである。
【図11】本発明に係る記録媒体のダビングシステムの
光ディスク再生装置にディスクが挿入された時、ダビン
グ再生をする場合の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図12】本発明に係る記録媒体のダビングシステムの
光ディスク再生装置にディスクが挿入された時、ダビン
グ再生をする場合の処理を説明するフローチャートであ
り、図11から連続する図である。
【符号の説明】
1 光ディスク再生装置、 6 システムコントロー
ラ、 7 キー入力部、20 光ディスク記録再生装置
、21 ディスク、 27 システムコントローラ、
50 ディスク、 100 ダビングシステム
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 BC03 BC06 CC06 DE44 DE49 DE53 EF05 FG18 GK08 GK12 HL08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のデジタル信号が記録された第1の
    領域と上記第1のデジタル信号より高品質の第2のデジ
    タル信号が記録された第2の領域とにより構成された第
    1のフォーマットの記録媒体を再生して、再生したデジ
    タル信号を第2のフォーマットの記録媒体へダビングす
    る記録媒体のダビング装置において、 上記第1のフォーマットの記録媒体を再生する再生手段
    と、 上記第2のフォーマットの記録媒体に記録する記録手段
    と、 上記第1のフォーマットの記録媒体から上記第2のフォ
    ーマットの記録媒体へのデジタル信号のダビングを指示
    する指示手段と、 上記指示手段によってダビング指示がなされたとき、上
    記第1のフォーマットの記録媒体の第1の領域に記録さ
    れた上記第1のデジタル信号を上記再生手段に再生さ
    せ、再生させた上記第1のデジタル信号を上記第2のフ
    ォーマットの記録媒体へ上記記録手段によって記録させ
    る制御手段とを備えることを特徴とする記録媒体のダビ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のフォーマットの記録媒体の上
    記第1の領域と上記第2の領域とには、それぞれ異なる
    符号化が施された同一コンテンツが記録されていること
    を特徴とする請求項1記載の記録媒体のダビング装置。
  3. 【請求項3】 上記第1のフォーマットの記録媒体の上
    記第1の領域には、第1のサンプリング周波数で量子化
    されたマルチビットデジタル信号が記録され、上記第1
    のフォーマットの記録媒体の上記第2の領域には、上記
    第1のサンプリング周波数よりも高い第2のサンプリン
    グ周波数でデルタシグマ変調が施された1ビットデジタ
    ル信号が記録されていることを特徴とする請求項2記載
    の記録媒体のダビング装置。
  4. 【請求項4】 上記ダビング装置はさらに、上記第1の
    デジタル信号と上記第2のデジタル信号との再生を選択
    する選択手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    記録媒体のダビング装置。
  5. 【請求項5】 第1のデジタル信号が記録された第1の
    領域と上記第1のデジタル信号より高品質の第2のデジ
    タル信号が記録された第2の領域とにより構成された第
    1のフォーマットの記録媒体を再生手段によって再生し
    て、再生したデジタル信号を第2のフォーマットの記録
    媒体へ記録手段によって複製する記録媒体のダビング方
    法において、 上記第1のフォーマットの記録媒体から上記第2のフォ
    ーマットの記録媒体へのデジタル信号のダビングを指示
    する指示工程と、 上記指示工程でダビング指示がなされたとき、上記第1
    のフォーマットの記録媒体の第1の領域に記録された上
    記第1のデジタル信号を上記再生手段によって再生し、
    再生した上記第1のデジタル信号を上記記録手段によっ
    て上記第2のフォーマットの記録媒体へ記録させる制御
    を行なう制御工程とを有することを特徴とする記録媒体
    のダビング方法。
  6. 【請求項6】 第1のデジタル信号が記録された第1の
    領域と上記第1のデジタル信号より高品質の第2のデジ
    タル信号が記録された第2の領域とにより構成された第
    1のフォーマットの記録媒体からデジタル信号を再生す
    る記録媒体の再生装置において、 上記第1のフォーマットの記録媒体から第2のフォーマ
    ットの記録媒体へのデジタル信号のダビングを指示する
    指示手段と、 上記指示手段によってダビング指示がなされたとき、上
    記第1のフォーマットの記録媒体の上記第1の領域に記
    録された上記第1のデジタル信号を再生し、再生した上
    記第1のデジタル信号を出力するように制御する制御手
    段とを備えることを特徴とする記録媒体の再生装置。
  7. 【請求項7】 上記再生装置はさらに、上記第1のデジ
    タル信号と上記第2のデジタル信号との再生を選択する
    選択手段を備えることを特徴とする請求項6記載の記録
    媒体の再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006079742A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Sony Corp 情報処理装置および方法、並びにプログラム
US7471616B2 (en) 2004-03-30 2008-12-30 D&M Holdings Inc. Optical disc reproducing apparatus and reproducing method

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