JP2005189848A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法、プラズマディスプレイパネルの駆動回路、及びプラズマ表示装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法、プラズマディスプレイパネルの駆動回路、及びプラズマ表示装置 Download PDF

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壮平 岡本
Takatoshi Shoji
孝年 東海林
Yutaka Shirasawa
裕 白澤
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Abstract

【課題】
プラズマ表示装置の表示画面の品位を改善する駆動方法及び駆動回路を提供する。
【解決手段】 アドレス放電期間Tsの初期状態では、走査電極に電位VDDHのレベルの走査ベースパルスPbが印加される。これにより、走査ベースパルスPbと表示データパルスPdとの間の弱誤放電が抑制される。次に、走査電極に走査パルスPscが印加される。走査パルスPscが印加された後、走査電極に電位VDDLのレベルの走査ベースパルスPbが印加される。このように、アドレス放電期間Tsにおける走査パルスPscの印加終了後の走査電極に印加される走査ベースパルスPbのレベルは、同走査パルスPscの印加前の走査電極に印加される走査ベースパルスPbのレベルよりも低くなる。これにより、走査電極と維持電極との間の電位差が確保され、次の放電維持期間Tcにおける維持放電に必要な壁電荷の形成が容易に行われる。
【選択図】図4

Description

この発明は、プラズマディスプレイパネルの駆動方法、プラズマディスプレイパネルの駆動回路、及びプラズマ表示装置に係り、特に、高品位の表示画面が要求される場合に用いて好適なプラズマディスプレイパネルの駆動方法、プラズマディスプレイパネルの駆動回路、及びプラズマ表示装置に関する。
PDP(Plasma Display Panel、プラズマディスプレイパネル)を主要部として含むプラズマ表示装置は、従来から広く用いられているCRT(Cathode Ray Tube)、あるいは液晶表示装置などの表示装置と比較して、薄型構造でちらつきがなく、表示コントラスト比が大きいこと、比較的大画面とすることが可能であること、応答速度が速く、自発光型で蛍光体の利用により多色発光も可能であることなど、数多くの利点を有している。このため、近年のコンピュータ関連の表示装置あるいはカラー画像の表示装置などに広く用いられるようになりつつある。
このプラズマ表示装置には、その動作方式により、電極(走査電極、放電維持電極及びデータ電極)が誘電体層で被覆されて間接的に交流放電の状態で動作させるAC型のものと、電極が放電空間に露出して直流放電の状態で動作させるDC型のものとがある。更に、AC型には、駆動方式として表示セルのメモリを利用するメモリ動作型と、それを利用しないリフレッシュ動作型とがある。なお、プラズマ表示装置の輝度は、放電回数即ちパルス電圧の繰り返し数に比例する。上記のリフレッシュ型は、表示容量が大きくなると輝度が低下するため、主に小表示容量のプラズマ表示装置として使用されている。
次に、AC型のPDPの代表的な構造について説明する。
この種のPDPでは、たとえば図7に示すように、前面基板(第1の基板)1と、背面基板(第2の基板)2とが対向して配置され、これらの基板の間に放電ガス空間3が形成されている。前面基板1は、第1の絶縁基板4と、走査電極5と、放電維持電極(共通電極ともいう、以下、「維持電極」という)6と、放電ギャップ7と、誘電体層8と、保護層9とから構成されている。第1の絶縁基板4は、ソーダライムガラスなどの透明材料で構成されている。走査電極5及び維持電極6は、第1の絶縁基板4の内面に行方向Hに互いに平行に配置され、かつ放電ギャップ7を介して対向するように形成され、一対の行電極(すなわち、面放電電極対)を構成する。
この走査電極5は、透明電極5A及びバス電極(トレース電極)5Bで構成されている。透明電極5Aは、ITO(Indium Tin Oxide 、透明導電薄膜)などで構成されている。バス電極5Bは、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)などの金属材料で構成され、透明電極5Aの一部に重ねるように形成されて同透明電極5Aの抵抗を小さくする。また、維持電極(共通電極)6は、透明電極6A及びバス電極(トレース電極)6Bで構成されている。透明電極6Aは、透明電極5Aと同様にITOなどで構成され、バス電極6Bは、バス電極5Bと同様の金属材料で構成され、透明電極6Aの一部に重ねるように形成されて同透明電極6Aの抵抗を小さくする。誘電体層8は、鉛含有フリットガラスなどで構成され、走査電極5及び維持電極6を被覆する。保護層9は、MgO(酸化マグネシウム)などで構成され、誘電体層8を放電から保護する。
一方、背面基板2は、第2の絶縁基板12と、データ電極(アドレス電極ともいう)13と、誘電体層14と、隔壁15と、蛍光体層16とから構成されている。第2の絶縁基板12は、ソーダライムガラスなどの透明材料で構成されている。データ電極13は、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)などで構成され、第2の絶縁基板12の内面に行方向Hと直交する列方向Vに形成されている。誘電体層14は、鉛含有フリットガラスなどで構成され、データ電極13を被覆する。隔壁15は、鉛含有フリットガラスなどで構成され、個々の表示セルを区切るために列方向Vに形成されている。そして、隔壁15により上記放電ガス空間3が確保され、同放電ガス空間3に、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Xe(キセノン)などの放電用ガスが単独であるいは混合して充填されている。蛍光体層16は、隔壁15の底面及び壁面を覆う位置に形成され、放電用ガスの放電により発生する紫外線を可視光Pに変換する赤色蛍光体層、緑色蛍光体層及び青色蛍光体層に塗り分けられている。そして、この図7に示すような表示セルが行方向H及び列方向Vにマトリックス状に配置されることにより、PDP10が構成されている。
前面基板1及び背面基板2は、100μm程度のギャップを隔てて対向した状態で固定され、その周辺部は封着材で機密封止されている。背面基板2を構成している第2の絶縁基板12には所定箇所に通気孔が形成され、この絶縁基板12の外側表面には、通気孔に位置合わせした状態で、図示しない通気管が密封状態の下で取り付けられている。絶縁基板12に取り付けられている端部とは反対側の通気管の端部は、当初の状態においては開口されており、この端部を介して通気管が排気・ガス充填装置に接続される。そして、排気・ガス充填装置によって放電ガス空間が真空に排気された後、放電ガス空間に放電ガスが充填される。放電ガスの充填が終了した後、通気管は過熱によりチップオンされ、開口端部が閉塞される。このようにして、放電ガス空間には放電ガスが充填され、PDP10が完成する。このようなPDP10を主要部として含むプラズマ表示装置では、カラー表示の場合は3つの表示セル(赤色;R、緑色;G及び青色;Bの表示セル)により1つの画素が構成され、モノクロ表示の場合は1つの表示セル毎に1つの画素が構成される。
図8は、3電極面放電型のACメモリ動作型のプラズマ表示装置の主要部を構成するPDP10の電極配置を示す図である。
このPDP10では、同図に示すように、図7中の前面基板1の内面に、行方向Hに互いに平行に走査電極21(51,52,53,…,5n)と維持電極22(61,62,63,…,6n)(共通電極)とから成る一対の行電極が配置されている。また、背面基板2の内面に、上記行電極と直交するように列方向Vにデータ電極23(131,132,133,…,13m)(アドレス電極)から成る列電極が配置されている。そして、これらの行電極と列電極との各交点にそれぞれ表示セル24,…,24が形成されている。表示セル24,…,24は、行方向H及び列方向Vにマトリクス状に配置され、1つの表示セル24は走査電極21、維持電極22及びデータ電極23を1つずつ有している。したがって、走査電極21及び維持電極22から成る一対の行電極の数をn個、データ電極23から成る列電極の数をm個とすると、PDP10の1画面を構成する表示セルの総数は、nm個となる。
図9は、図7のPDP10に用いられる階調表示方法の原理を説明する図であり、横軸に時刻、縦軸に同PDP内の走査電極の図示しない番号がとられている。
このPDP10では、同図に示すように、1フレーム期間(たとえば、16.7ms、「1TVフィールド」ともいう)が階調レベルに基づいて重み付けされた8つのサブフィールドSF1,SF2,…,SF8に分割され、これらのサブフィールドが、さらにアドレス放電期間(走査期間ともいう)と放電維持期間とに分割されている。各アドレス放電期間内の斜線は、各走査電極に印加される走査パルスのタイミングを表す。この走査パルスとデータ電極に印加される表示データパルスとの両者が同時に加わると、書込み放電が発生する。図中の網かけされた部分(放電維持期間)は、表示セルが表示発光する期間である。
これらの放電維持期間では、走査電極と維持電極に交互に放電維持パルスが印加される。アドレス放電期間に放電が発生した表示セルは、放電維持期間の長さに応じた強度で発光する。図中の8つの放電維持期間の長さは、1:2:4:8:16:32:64:128の比に設定されているため、これらの放電維持期間における発光を組み合わせることにより、256の階調(0〜255)の画面が表示される。また、放電維持期間における放電維持パルスの回数により当該のサブフィールドにおける発光輝度が決定される。放電維持期間における放電維持パルスの周波数が高くなると、全体の発光回数が多くなり、発光輝度が高くなる。ただし、発光パルスの周波数が高くなると、PDP10の消費電力が高くなる。
図10は、図9中の1つのサブフィールドにおける駆動波形例を示す図である。
期間1〜5では、各種駆動パルスがいずれかの電極に印加される。以下、図10を参照して、PDPの駆動動作について説明する。
期間1はプライミング期間Tpであり、全表示セルに対して確実に放電を発生させ易くするためにプライミング放電が行われる。このプライミング期間Tpでは、走査電極5に正極性の鋸歯状のプライミングパルスPpr-sが印加され、同時に維持電極6に負極性の矩形状のプライミングパルスPpr-cが印加され、全表示セルの走査電極5と維持電極6との電極間ギャップ(放電ギャップ7)近傍の放電空間にプライミング放電が発生し、表示セルに放電を発生させ易くするための活性粒子が生成される。そして、走査電極5上及び維持電極6上にそれぞれ負極性及び正極性の壁電荷が付着する。プライミングパルスPpr-sの波高値は、プライミング電圧Vp 、プライミングパルスPpr-cの波高値はグランドレベルとなる。この場合のプライミング放電は、走査電極5と維持電極6とにそれぞれ印加されたプライミングパルスPpr-sとPpr-cとの間の電位差が放電開始電圧を越えたところで微弱放電が発生し、この微弱放電が繰り返される弱放電形態になってている。
期間2はプライミング消去期間Tpeであり、走査電極5及び維持電極6上に付着した壁電荷を減少するためにプライミング消去放電が行われる。プライミング期間Tp(期間1)で付着した壁電荷がそのまま存在していると、次のアドレス放電期間Tsで書き込み放電(アドレス放電ともいう)が行われない表示セル(本来表示すべきでない表示セル)においても、その次の放電維持期間Tcにおいて維持放電が行われて、誤って表示されるおそれがある。したがって、このような誤表示を防止するために、このプライミング消去期間Tpeが設けられる。このプライミング消去期間Tpeでは、走査電極5に負極性でゆるやかに立ち下がる鋸歯状のプライミング消去パルスPpe-sが印加され、上述のように壁電荷が減少する。プライミング消去パルスPpe-sは、走査電極5側が負極性で緩やかに立ち下がる波形となっている。プライミング消去パルスPpe-sの波高値は、プライミング消去電圧Vpeとなる。
期間3はアドレス放電期間Tsであり、表示セルを選択するために書き込み放電が行われる。このアドレス放電期間Tsでは、走査電極5に走査ベースパルスPbが印加された状態で同走査電極5に同走査ベースパルスPbの電位から立ち下がる負極性の矩形状の走査パルスPscが印加され、同時にデータ電極13に正極性の矩形状の表示データパルスPdが印加され、選択された表示セルに書き込み放電が発生し、走査パルスPsc終了後は、以降の放電維持期間で発光する場所の表示セルに走査ベースパルスPbにより走査電極5上に正電荷、及び維持電極6上に負電荷が付着する。走査パルスPscの波高値はグランドレベル、表示データパルスPdの波高値はデータ電圧Vdとなる。書き込み放電は、走査パルスPscが印加された走査電極5と表示データパルスPdが印加されたデータ電極13との交点でのみ発生する。そして、書き込み放電が発生した表示セルに壁電荷が付着し、書き込み放電が発生しなかった表示セルでは壁電荷が付着しない。
期間4は放電維持期間Tcであり、書き込み放電が行われた表示セルのみを表示させるために維持放電が行われる。この放電維持期間Tcでは、維持電極6及び走査電極5にそれぞれ正極性の矩形状の維持パルスPsus-c 及びPsus-s が維持電極6側から交互に印加され、繰り返し維持放電が発生する。維持パルスPsus-c の波高値は維持電圧Vs 、維持パルスPsus-s の波高値はグランドレベルとなる。この場合、アドレス放電期間Tsで書き込み放電が行われた表示セルには壁電荷が付着しているので、この壁電荷による壁電荷電圧と正極性の維持パルスPsus-c (上述のように、先に維持電極6に印加される)による電圧との重畳電圧が放電開始電圧を越えたところで維持放電が発生する。維持放電が発生すると、維持電極6及び走査電極5に印加されている電圧を打ち消すように壁電荷が付着する。したがって、維持電極6及び走査電極5上には、それぞれ負極性及び正極性の壁電荷が付着する。そして、次に印加される維持パルスPsus-s は走査電極5側が正極性なので、この維持パルスPsus-s による電圧と壁電荷による電圧との重畳電圧が放電開始電圧を越えたところで維持放電が発生する。そして、このような維持放電が繰り返される。この放電維持期間Tcにおける維持放電の回数により、PDPの輝度レベルが決定される。
期間5は維持消去期間Tceであり、放電維持期間Tcで走査電極5及び維持電極6上に付着した壁電荷を減少させるために維持消去放電が行われる。この維持消去期間Tceでは、走査電極5に負極性でゆるやかに立ち下がる鋸歯状の維持消去パルスPse-sが印加され、上述のように壁電荷が減少する。維持消去パルスPse-sの波高値は消去電圧Vpeとなる。以上のようにして、1つのサブフィールドにおける駆動動作が終了し、続いて次のサブフィールドにおける駆動が行われる。
上記のプラズマ表示装置の他、従来、この種の技術としては、たとえば、次のような文献に記載されるものがあった。
特許文献1に記載されたプラズマディスプレイパネルの駆動装置では、維持放電を行わせる表示セルを選択する放電を行う際に、走査電極に印加される電圧が、書込み期間において徐々に低下する。
特許文献2に記載されたプラズマディスプレイパネルの駆動方法では、書込み期間中に走査電極に印加する電位を徐々に低下させ、書込み期間における壁電荷の減少によって失われた放電空間の電界を補償することにより、安定した書込み放電とデータ電圧の低減が実現する。
特開平11−65516号公報(第6頁、図13) 特開2002−140032号公報(第4頁、図1、図2)
しかしながら、上記従来のプラズマ表示装置では、次のような問題点があった。
すなわち、図10中のアドレス放電期間Ts直前のセル内部の壁電荷の状態は、図11に示すように、維持電極6及びアドレス電極13に正電荷(+)が堆積している一方、走査電極5には負電荷(−)が堆積している。書き込みの際には、走査電極5に線順次に走査パルスPscが印加される一方、その該当する走査電極5において点灯させる箇所に対向して位置するアドレス電極13のみに表示データパルスPdが印加される。その結果、上記2種のパルスが印加された表示セルのみ、走査電極5とアドレス電極13間において放電が発生し、この放電がトリガとなって走査電極5と維持電極6間での放電が発生し、図12に示すように、維持放電に必要な壁電荷(走査電極5に正電荷、維持電極6に負電荷)が形成され、その選択された表示セルは放電維持期間Tcにおいて発光する。
一方、図13に示すように、表示データパルスPdが印加されない表示セルでは、維持放電に必要な壁電荷は形成されない。ところが、走査パルスPscによる走査順が遅い走査電極ほど、図10に示すアドレス放電期間Ts直前の壁電荷形成の状態から走査パルスPscの印加までの時間が長いため、その間に走査ベースパルスPbと当該走査ライン以前の表示セル選択のために出力される表示データパルスPdとの間で弱誤放電が発生することがある。この場合、図14に示すように、走査電極5上の負電荷及びアドレス電極13上の正電荷が減少して両電極の壁電荷が不足し、走査パルスPscが印加されても、走査電極5とアドレス電極13との間での書き込み放電に失敗し、維持放電に必要な壁電荷が形成されず、表示セルが発光しないことがある。
上記の走査電極5とアドレス電極13間に発生する弱誤放電は、図10中の期間1及び期間2で生成される活性粒子により、放電が発生しやすい状態になるために起こるものであるが、当該サブフィールドの直前のサブフィールド(前サブフィールド)の維持放電が発生している場合には、期間1及び期間2で生成される活性粒子がより活性化されるため、上記弱誤放電がさらに発生しやすくなる。この前サブフィールドの維持放電により生成される活性粒子は、放電回数が多いほど増大するため、前サブフィールドの維持放電回数が多い場合は、より走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電が発生しやすい。この状態を防ぐために、アドレス放電期間Tsにおいて走査電極5に走査パルスPscが印加される前は走査ベースパルスPbの電圧を高く設定し、弱誤放電を起こしにくくする必要がある。
一方、走査電極5に走査パルスPscが印加され、かつアドレス電極13に表示データパルスPdが印加された表示セルは、走査電極5と維持電極6との間に十分な電位差を設けて維持放電に必要な壁電荷を形成させる必要がある。維持電極6に印加される電圧は、アドレス放電期間Tsにおいて常に一定であるため、維持放電に十分な壁電荷を形成させるためには、走査電極5に印加される走査ベースパルスPbの電圧を低く設定する必要がある。このように、アドレス放電期間Tsにおいては、走査電極5に印加される走査パルスPscの印加前後で走査ベースパルスPbの電圧を変更することが望ましく、従来のように走査ベースパルスPbの電圧の設定値が1種類では、温度よるパネルの放電電圧の変動などにより、十分な電圧設定幅が確保されず、設定定可能な範囲が限られてしまうという問題点がある。
たとえば、図15に示すように、走査ベースパルスPbの電圧が設定できる範囲は限られていた。すなわち、PDP10のパネル温度により放電状態が変化するため、走査ベースパルスPbの電圧レベルの下限(Vbwmin)は、走査前の走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電を抑制する範囲で決まる。また、走査ベースパルスPbのレベルの上限Vbwmaxは、走査後の維持電極6に必要な壁電荷の形成を容易にする範囲で決まる。このため、パネル温度に無関係に走査ベースパルスPbのレベルを設定する場合の範囲は、図15の点線に囲まれた狭い範囲(96〜100V)となり、設定範囲に余裕がない。この対策として、パネル温度により、走査ベースパルスPbのレベルを制御することも考えられるが、パネル温度は表示セル毎に異なること、及び変化する温度を遅延なく検出することが困難なため、実現は困難である。このため、表示画面の品位が低下するとう問題点がある。
さらに、プライミング期間Tpを間引いた駆動が行われる場合、当該サブフィールドにおける走査電極とアドレス電極との間における弱誤放電が次サブフィールドでリセットされず、次サブフィールドでの表示セルの発光が円滑に行われないことがあるという問題点がある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面に設けられ、放電ギャップを隔てて互いに平行に対置される走査電極と放電維持電極とからなる複数の面放電電極対と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面に前記各面放電電極対と直交する態様に設けられた複数のアドレス電極と、前記複数の面放電電極対と前記複数のアドレス電極との各交差領域に形成された複数の表示セルとを備えてなるプラズマディスプレイパネルに対して、前記複数の表示セルによって階調表示される表示画面の1フレーム期間を階調レベルに基づいて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドに、前記各走査電極に走査パルスを線順次に印加すると同時に前記各アドレス電極に前記走査パルスに同期した表示データパルスを印加することにより選択された前記表示セルにアドレス放電を発生させるアドレス放電期間と、前記各放電維持電極と前記各走査電極とに放電維持パルスを交互に印加して前記各表示セルを発光させる放電維持期間とを設定する駆動方法に係り、前記アドレス放電期間における前記走査パルスの印加前の前記走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、前記走査パルスの印加終了後の前記走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定する期間を設けることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位は、前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定されることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位又は前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記各サブフィールド毎に異なるレベルに設定することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、当該のサブフィールドの前記放電維持期間における前記放電維持パルスの総数に基づいて、次のサブフィールドの前記アドレス放電期間における前記第1の走査ベースパルスの電位と前記第2の走査ベースパルスの電位との電位差を変化させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位は、前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定され、かつ、前記走査パルス印加後の保持期間を経過した後に前記第1の走査ベースパルスと同電位に設定されることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法に係り、前記第2の走査ベースパルスの電位の前記保持期間は、前記走査パルス印加後、前記走査パルスの時間幅以上かつ前記アドレス放電期間の終了前までの期間に設定されることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面に設けられ、放電ギャップを隔てて互いに平行に対置される走査電極と放電維持電極とからなる複数の面放電電極対と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面に前記各面放電電極対と直交する態様に設けられた複数のアドレス電極と、前記複数の面放電電極対と前記複数のアドレス電極との各交差領域に形成された複数の表示セルとを備えてなるプラズマディスプレイパネルに対して、前記複数の表示セルによって階調表示される表示画面の1フレーム期間を階調レベルに基づいて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドに、前記各走査電極に走査パルスを線順次に印加すると同時に前記各アドレス電極に前記走査パルスに同期した表示データパルスを印加することにより選択された前記表示セルにアドレス放電を発生させるアドレス放電期間と、前記各放電維持電極と前記各走査電極とに放電維持パルスを交互に印加して前記各表示セルを発光させる放電維持期間とを設定する駆動回路に係り、前記アドレス放電期間における前記走査パルスの印加前の前記走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、前記走査パルスの印加終了後の前記走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位を前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定し、かつ前記第2の走査ベースパルスの電位を前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位又は前記第2の走査ベースパルスの電位を、前記各サブフィールド毎に異なるレベルに設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項7、8又は9記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路に係り、当該のサブフィールドの前記放電維持期間における前記放電維持パルスの総数に基づいて、次のサブフィールドの前記アドレス放電期間における前記第1の走査ベースパルスの電位と前記第2の走査ベースパルスの電位との電位差を変化させる構成とされていることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項7、8、9又は10記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位は、前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定され、かつ、前記走査パルス印加後の保持期間を経過した後に前記第1の走査ベースパルスと同電位に設定される構成とされていることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、請求項11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路に係り、前記第2の走査ベースパルスの電位の前記保持期間は、前記走査パルス印加後、前記走査パルスの時間幅以上かつ前記アドレス放電期間の終了前までの期間に設定される構成とされていることを特徴としている。
請求項13記載の発明は、互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面に設けられ、放電ギャップを隔てて互いに平行に対置される走査電極と放電維持電極とからなる複数の面放電電極対と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面に前記各面放電電極対と直交する態様に設けられた複数のアドレス電極と、前記複数の面放電電極対と前記複数のアドレス電極との各交差領域に形成された複数の表示セルとを備えてなるプラズマディスプレイパネルと、前記複数の表示セルによって階調表示される表示画面の1フレーム期間を階調レベルに基づいて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドに、前記各走査電極に走査パルスを線順次に印加すると同時に前記各アドレス電極に前記走査パルスに同期した表示データパルスを印加することにより選択された前記表示セルにアドレス放電を発生させるアドレス放電期間と、前記各放電維持電極と前記各走査電極とに放電維持パルスを交互に印加して前記各表示セルを発光させる放電維持期間とを設定する駆動回路とを備えてなるプラズマ表示装置に係り、前記駆動回路は、前記アドレス放電期間における前記走査パルスの印加前の前記走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、前記走査パルスの印加終了後の前記走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項14記載の発明は、請求項13記載のプラズマ表示装置に係り、前記駆動回路は、前記第1の走査ベースパルスの電位を前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定し、かつ前記第2の走査ベースパルスの電位を前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項15記載の発明は、請求項13又は14記載のプラズマ表示装置に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位又は前記第2の走査ベースパルスの電位を、前記各サブフィールド毎に異なるレベルに設定する構成とされていることを特徴としている。
請求項16記載の発明は、請求項13、14又は15記載のプラズマ表示装置に係り、当該のサブフィールドの前記放電維持期間における前記放電維持パルスの総数に基づいて、次のサブフィールドの前記アドレス放電期間における前記第1の走査ベースパルスの電位と前記第2の走査ベースパルスの電位との電位差を変化させる構成とされていることを特徴としている。
請求項17記載の発明は、請求項13、14、15又は16記載のプラズマ表示装置に係り、前記第1の走査ベースパルスの電位は、前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定され、かつ、前記走査パルス印加後の保持期間を経過した後に前記第1の走査ベースパルスと同電位に設定される構成とされていることを特徴としている。
請求項18記載の発明は、請求項17記載のプラズマ表示装置に係り、前記第2の走査ベースパルスの電位の前記保持期間は、前記走査パルス印加後、前記走査パルスの時間幅以上かつ前記アドレス放電期間の終了前までの期間に設定される構成とされていることを特徴としている。
この発明の構成によれば、アドレス放電期間における走査パルスの印加前の走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、同走査パルスの印加終了後の走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定するようにしたので、第1の走査ベースパルスと表示データパルスとの間の弱誤放電を抑制できると共に、走査電極と維持電極との間の電位差が確保され、次の放電維持期間における維持放電に必要な壁電荷の形成を容易に行うことができる。また、前サブフィールドの放電維持パルスの総数に基づいて、次サブフィールドの第1及び第2の走査ベースパルスのレベルを設定するようにしたので、第1の走査ベースパルスと表示データパルスとの間の弱誤放電の抑制、及び放電維持期間における維持放電に必要な壁電荷の形成をより正確に行うことができる。このため、表示画面を高品位にできると共に、大幅な生産性の向上を図ることができる。
また、プライミング期間を間引いた駆動が行われる場合でも、当該サブフィールドでの走査電極とアドレス電極との間の弱誤放電の要因となる走査パルス印加後の走査ベースパルス期間を時間制限することにより、弱誤放電の発生を軽減することができ、次サブフィールドでの表示セルの発光を円滑に行うことができる。
アドレス放電期間における走査パルスの印加前の走査電極に印加される走査ベースパルスの電位よりも、走査パルスの印加終了後の走査電極に印加される走査ベースパルスの電位を低く設定することにより、高品位の表示画面を有するプラズマ表示装置を提供する。
図1は、この発明の第1の実施例であるプラズマ表示装置の駆動回路の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この例の駆動回路30は、同図に示すように、制御回路31と、レベルシフト回路32と、pチャネル型MOSトランジスタ(以下、「pMOS」という)33と、レベルシフト回路34と、pMOS35と、ダイオード36と、nチャネル型MOSトランジスタ(以下、「nMOS」という)37とから構成されている。そして、この駆動回路30は、図6に示すPDP10の走査電極5の1つに接続されている。出力制御回路31は、pMOS33、pMOS35及びnMOS37のスイッチング動作を制御する。
レベルシフト回路32は、出力制御回路31の制御に基づいて、pMOS33がスイッチング動作するためのゲート電圧を生成する。pMOS33は、レベルシフト回路32から与えられるゲート電圧に基づいてスイッチング動作し、オン状態のときに電源電位VDDHをソースからドレインへ伝達して走査ベースパルスPbを出力する。電源電位VDDHは、アドレス放電期間における走査パルスの印加前の走査電極に印加される走査ベースパルスPbのレベルに設定されている。レベルシフト回路34は、出力制御回路31の制御に基づいて、pMOS35がスイッチング動作するためのゲート電圧を生成する。
pMOS35は、レベルシフト回路34から与えられるゲート電圧に基づいてスイッチング動作し、オン状態のときに電源電位VDDL(VDDL<VDDH)をソースからドレインへ伝達して走査ベースパルスPbを出力する。電源電位VDDLは、アドレス放電期間における走査パルスの印加終了後の走査電極に印加される走査ベースパルスPbのレベルに設定されている。ダイオード36は、電源電位VDDHから電源電位VDDLへの電流の逆流を防止する。nMOS37は、出力制御回路31から与えられるゲート電圧に基づいてスイッチング動作し、オン状態のときにソースに印加されている電位(この実施例では、グランドレベル)をドレインへ伝達する。この電位が走査パルスのレベルとなる。
図2は、図1の駆動回路30における走査ベースパルスPbのレベルが設定される範囲を説明する図である。
走査パルスの印加前後の走査ベースパルスPbのレベルを独立に制御することにより、同図2に示すように、走査前の走査ベースパルスPbのレベルVbw1、及び走査後の走査ベースパルスPbのレベルVbw2は、矢印の範囲に設定することが可能となり、比較的容易にマージンが確保される。
すなわち、走査前の走査ベースパルスPbのレベルVbw1の制御では、前サブフィールドの放電維持パルスの数が多いほど,走査前の走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電が発生しやすいため、現サブフィールドの走査前の走査ベースパルスPbの設定電位の下限は高くなる。一方、走査前の走査ベースパルスPbの設定電位の上限は、ドライバの耐圧で決まる。このため、ドライバの耐圧に対してできるだけマージンを確保するために、前サブフィールドの放電維持パルスの数が多いときには走査ベースパルスPbの電位を高く設定し、前サブフィールドの放電維持パルス数が少ないときには走査ベースパルスPbの電位を低く設定するようにしている。
また、走査後の走査ベースパルスPbのレベルVbw2の制御では、従来、現サブフィールドの放電維持パルスの数が多いときは、走査パルスPscの幅を狭くして放電維持時間を確保し、現サブフィールドの放電維持パルスの数が少ないときには走査パルスPscの幅を広くして壁電荷の形成を確実にしている。そこで、現サブフィールドの放電維持パルス数が多く、走査パルスPscの幅が狭いときは、走査後の維特電極6に必要な壁電荷の形成を容易にするために、走査後の走査ベースパルスPbの電位を低く設定する。また、現サブフィールドの維持パルス数が少なく、走査パルスPscの幅が広いときは壁電荷形成が比較的容易なため、走査後の走査ベースパルスPbの電位を高く設定し、走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電を防止するようにしている。
図3は、図1中の駆動回路30及びPDP10が用いられるプラズマ表示装置の電気的構成の一例を示す概略のブロック図である。
このプラズマ表示装置は、アナログインタフェース40と、PDPモジュール50とから構成されている。アナログインタフェース40は、クロマ・デコーダを備えるY/C(輝度色)分離回路41と、A/D(アナログ/デジタル)変換回路42と、PLL(位相ロック)回路を有する同期信号制御回路43と、画像フォーマット変換回路44と、逆γ変換回路45と、システム・コントロール回路46と、PLE(Peak Luminance Enhancement)制御回路47とから構成されている。PDPモジュール50は、デジタル信号処理制御回路51と、パネル部52と、DC/DCコンバータを内蔵するモジュール内電源回路53とから構成されている。デジタル信号処理制御回路51は、入力インタフェース信号処理回路54と、フレームメモリ55と、メモリ制御回路56と、ドライバ制御回路57とから構成されている。
パネル部52は、PDP10と、同PDP10の走査電極5を駆動する走査ドライバ58と、データ電極13を駆動するデータドライバ59A,59Bと、PDP10及び走査ドライバ58にパルス電圧を供給する高圧パルス回路60A,60Bと、同高圧パルス回路60A,60Bで発生する余剰電力を回収する電力回収回路61とから構成されている。図1中の駆動回路30は、上記走査ドライバ58の一部である。
このプラズマ表示装置では、概略的には、入力されたアナログ映像信号がアナログ・インタフェース40でデジタル映像信号に変換され、同デジタル映像信号がPDPモジュール50に供給される。たとえば、図示しないテレビチューナなどから出力されたアナログ映像信号は、Y/C分離回路21でR,G,Bの各色の輝度信号に分離された後、A/D変換回路42でデジタル映像信号に変換される。この後、デジタル映像信号の画素構成とPDPモジュール50の画素構成とが異なる場合には、同デジタル映像信号は画像フォーマット変換回路44で同PDPモジュール50に対応する画像フォーマットに変換される。
PDP10の入力信号に対する表示輝度の特性は線形的に比例するが、通常の映像信号はCRTの特性に合わせて予め補正(γ変換)されている。このため、A/D変換回路42においてアナログ映像信号のA/D変換が行われた後、逆γ変換回路45で逆γ変換が行われる。この逆γ変換において、線形特性に復元されたデジタル映像信号が生成される。このデジタル映像信号は、R,G,B映像信号としてPDPモジュール50へ出力される。
また、アナログ映像信号には、A/D変換用のサンプリングクロック及びデータクロック信号が含まれていないため、同期信号制御回路43に内蔵されているPLL回路で、アナログ映像信号と同時に供給される水平同期信号を基準としてサンプリングクロック及びデータクロック信号が生成され、PDPモジュール50へ出力される。また、アナログインタフェース40のPLE制御回路47は、PDPモジュール50に対して輝度の制御を行う。具体的には、平均輝度レベルが所定値以下である場合には表示輝度を上昇させ、平均輝度レベルが所定値を超える場合には表示輝度を低下させる。PLE制御回路47では、平均輝度レベルに応じて輝度制御データが設定され、入力インタフェース信号処理回路54内の図示しない輝度レベル制御回路へ送出される。
システム・コントロール回路46からは、各種制御信号がPDPモジュール50へ送出される。たとえば、入力インタフェース信号処理回路54に入力されたR,G,B映像信号の平均輝度レベルは、同入力インタフェース信号処理回格54内の図示しない入力信号平均輝度レベル演算回路により計算され、たとえば5ビットデータとして出力される。デジタル信号処理制御回路51では、入力インタフェース信号処理回路54でこれらの各種信号が処理された後、制御信号がパネル部52に送出される。同時に、メモリ制御回路56及びドライバ制御回路57からメモリ制御信号及びドライバ制御信号がパネル部52に送出される。
PDP10は、たとえば、1365×768画素を有している。PDP10では、走査ドライバ58で走査電極が制御され、かつデータドライバ59でデータ電極が制御されることにより、これらの画素のうちの所定の画素の点灯又は非点灯が制御され、R,G,B映像信号に対応した表示が行われる。また、ロジック用電源により、デジタル信号処理制御回路51及びパネル部52にロジック用電力が供給される。また、表示用電源からモジュール内電源回路53に直流電力が供給され、この直流電力の電圧が所定の電圧に変換された後、パネル部52に供給される。
図4は、図1の駆動回路30の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートであり、縦軸に電圧、及び横軸に時間がとられている。
この図を参照して、この実施例のプラズマ表示装置の駆動方法の処理内容について説明する。
この駆動回路30では、まず、アドレス放電期間Tsの初期状態では、出力制御回路31の制御により、nMOS37及びpMOS35はオフ状態、及びpMOS33がオン状態となっている。このため、PDP10の走査電極に電位VDDHのレベルの走査ベースパルスPbが印加される。これにより、走査ベースパルスPbと表示データパルスPdとの間の弱誤放電が抑制される。また、逆流防止用のダイオード36があるため、電源電圧VDDHから電源電圧VDDLに電流が流れることはない。
次に、出力制御回路31の制御により、nMOS37がオン状態、及びpMOSトランジスタ33,35がオフ状態となる。これにより、走査電極5にグランドレベルの走査パルスPscが印加される。走査パルスPscが印加された後、pMOS35がオン状態、及びnMOS37及びpMOSがオフ状態となり、走査電極5に電位VDDLのレベルの走査ベースパルスPbが印加される。このように、アドレス放電期間Tsにおける走査パルスPscの印加終了後の走査電極5に印加される走査ベースパルスPbのレベルは、同走査パルスPscの印加前の走査電極に印加される走査ベースパルスPbのレベルよりも低くなる。これにより、走査電極5と維持電極6との間の電位差が確保され、次の放電維持期間Tcにおける維持放電に必要な壁電荷の形成が容易に行われる。
以上のように、この第1の実施例では、アドレス放電期間Tsの初期状態において走査電極5に電位VDDHのレベルの走査ベースパルスPbが印加されるようにしたので、走査ベースパルスPbと表示データパルスPdとの間の弱誤放電が抑制される。また、走査パルスPscが印加された後、走査電極5に電位VDDLのレベルの走査ベースパルスPbが印加されるようにしたので、走査電極5と維持電極6との間の電位差が確保され、次の放電維持期間Tcにおける維持放電に必要な壁電荷の形成が容易に行われる。このため、高品位の表示画面が得られる。
図5は、この発明の第2の実施例であるプラズマ表示装置の駆動方法を説明するためのタイムチャートである。
この例の駆動方法では、図1中の駆動回路30は、当該のサブフィールドの放電維持期間Tcにおける放電維持パルスの総数(すなわち、サブフィールドの重み)に基づいて、次のサブフィールドのアドレス放電期間Tsにおける第1の走査ベースパルスPbの電位と第2の走査ベースパルスPbの電位との電位差を変化させる構成となっている。すなわち、走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電は、前サブフィールドの維持放電回数やリセット期間の有無などにより特性が変化するため、これらのパラメータが変化した場合にも、走査ベースパルスPbの最適なレベルを設定するようにしている。具体的には、前サブフィールドの放電維持パルス数が多いほど、次サブフィールドの走査ベースパルスPbの電位を高くするようにしている。このため、上記第1の実施例に示した駆動方法と従来の駆動方法とが、サブフィールドの重み(放電維持パルスの総数)によって切り替えられ、走査ベースパルスPbの電圧の設定範囲が拡大される。
以上のように、この第2の実施例では、前サブフィールドの放電維持パルスの総数に基づいて、次サブフィールドの走査ベースパルスPbのレベルを設定するようにしたので、走査ベースパルスPbと表示データパルスPdとの間の弱誤放電の抑制、及び放電維持期間Tcにおける維持放電に必要な壁電荷の形成がより正確に行われる。
図6は、この発明の第3の実施例であるプラズマ表示装置の駆動方法を説明するためのタイムチャートである。
この例の駆動方法では、図1中の駆動回路30は、第1の走査ベースパルスPbの電位を、走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電を防止するレベルに設定し、第2の走査ベースパルスPbの電位を、維持電極6における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定し、かつ、たとえばプライミング期間を間引いた駆動を行う場合、走査パルスPsc印加後の保持期間を経過した後に第1の走査ベースパルスPbと同電位に設定する構成となっている。また、上記保持期間は、走査パルスPsc印加後、同走査パルスPscの時間幅以上かつアドレス放電期間Tsの終了前までの期間に設定されている。
すなわち、図6に示すように、プライミング期間Tpが設けられているサブフィールドSFaでは、図4(第1の実施例)と同様の駆動が行われる。また、プライミング期間Tpが設けられないサブフィールドSFbでは、アドレス放電期間Tsにおいて、走査パルスPscの印加後、保持期間Thを経過した後に第2の走査ベースパルスPbの電位を第1の走査ベースパルスPbと同電位まで上昇させることで、同サブフィールドSFbにおける走査電極5とアドレス電極13との間における弱放電が防止される。この場合、保持期間Thは、たとえば、2μ秒以上、アドレス放電期間Ts終了未満とすることにより、上記弱放電が防止される。
以上のように、この第3の実施例では、プライミング期間Tpを間引いた駆動が行われる場合、当該サブフィールドSFbでの走査電極5とアドレス電極13との間の弱誤放電の要因となる走査パルスPsc印加後の走査ベースパルスPbのレベルを保持期間Thにより時間制限することで、弱誤放電の発生が軽減され、次サブフィールドでの表示セルの発光が円滑に行われる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、上記各実施例では、走査パルスPscの電位は、グランドレベルに設定されているが、負電圧でも良い。また、駆動回路30中の各MOSトランジスタは、バイポーラトランジスタや、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor )素子などでも良い。
この発明の第1の実施例であるプラズマ表示装置の駆動回路の要部の電気的構成を示すブロック図である。 図1の駆動回路30における走査ベースパルスPbのレベルが設定される範囲を説明する図である。 図1中の駆動回路30及びPDP10が用いられるプラズマ表示装置の電気的構成の一例を示す概略のブロック図である。 図1の駆動回路30の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートである。 この発明の第2の実施例であるプラズマ表示装置の駆動方法を説明するためのタイムチャートである。 この発明の第3の実施例であるプラズマ表示装置の駆動方法を説明するためのタイムチャートである。 PDPの構造を説明する図である。 PDP10の電極配置を示す図である。 階調表示方法の原理を説明する図である。 図9中の1つのサブフィールドにおける駆動波形例を示す図である。 図10に示す駆動波形を用いた場合のアドレス放電期間Ts直前の走査電極5、維持電極6及びアドレス電極13の壁電荷の状態を示す図である。 図10に示す駆動波形を用いた場合のアドレス放電期間Ts直後の走査電極5、維持電極6及びアドレス電極13の壁電荷の状態を示す図である。 表示データパルスPdが印加されないセルにおける走査電極5、維持電極6及びアドレス電極13の壁電荷の状態を示す図である。 図10に示す駆動波形を用いた場合の弱誤放電が発生したときの走査電極5、維持電極6及びアドレス電極13の壁電荷の状態を示す図である。 従来の走査ベースパルスPbのレベルが設定される範囲を説明する図である。
符号の説明
10 PDP(プラズマディスプレイパネル)
30 駆動回路
31 制御回路(駆動回路の一部)
32,34 レベルシフト回路(駆動回路の一部)
33,35 pMOS(pチャネル型MOSトランジスタ、駆動回路の一部)
36 ダイオード
37 nMOS(nチャネル型MOSトランジスタ、駆動回路の一部)

Claims (18)

  1. 互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面に設けられ、放電ギャップを隔てて互いに平行に対置される走査電極と放電維持電極とからなる複数の面放電電極対と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面に前記各面放電電極対と直交する態様に設けられた複数のアドレス電極と、前記複数の面放電電極対と前記複数のアドレス電極との各交差領域に形成された複数の表示セルとを備えてなるプラズマディスプレイパネルに対して、前記複数の表示セルによって階調表示される表示画面の1フレーム期間を階調レベルに基づいて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドに、前記各走査電極に走査パルスを線順次に印加すると同時に前記各アドレス電極に前記走査パルスに同期した表示データパルスを印加することにより選択された前記表示セルにアドレス放電を発生させるアドレス放電期間と、前記各放電維持電極と前記各走査電極とに放電維持パルスを交互に印加して前記各表示セルを発光させる放電維持期間とを設定する駆動方法であって、
    前記アドレス放電期間における前記走査パルスの印加前の前記走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、前記走査パルスの印加終了後の前記走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定する期間を設けることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 前記第1の走査ベースパルスの電位は、前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 前記第1の走査ベースパルスの電位又は前記第2の走査ベースパルスの電位は、前記各サブフィールド毎に異なるレベルに設定することを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 当該のサブフィールドの前記放電維持期間における前記放電維持パルスの総数に基づいて、次のサブフィールドの前記アドレス放電期間における前記第1の走査ベースパルスの電位と前記第2の走査ベースパルスの電位との電位差を変化させることを特徴とする請求項1、2又は3記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  5. 前記第1の走査ベースパルスの電位は、
    前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、
    前記第2の走査ベースパルスの電位は、
    前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定され、かつ、前記走査パルス印加後の保持期間を経過した後に前記第1の走査ベースパルスと同電位に設定されることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  6. 前記第2の走査ベースパルスの電位の前記保持期間は、
    前記走査パルス印加後、前記走査パルスの時間幅以上かつ前記アドレス放電期間の終了前までの期間に設定されることを特徴とする請求項5記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  7. 互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面に設けられ、放電ギャップを隔てて互いに平行に対置される走査電極と放電維持電極とからなる複数の面放電電極対と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面に前記各面放電電極対と直交する態様に設けられた複数のアドレス電極と、前記複数の面放電電極対と前記複数のアドレス電極との各交差領域に形成された複数の表示セルとを備えてなるプラズマディスプレイパネルに対して、前記複数の表示セルによって階調表示される表示画面の1フレーム期間を階調レベルに基づいて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドに、前記各走査電極に走査パルスを線順次に印加すると同時に前記各アドレス電極に前記走査パルスに同期した表示データパルスを印加することにより選択された前記表示セルにアドレス放電を発生させるアドレス放電期間と、前記各放電維持電極と前記各走査電極とに放電維持パルスを交互に印加して前記各表示セルを発光させる放電維持期間とを設定する駆動回路であって、
    前記アドレス放電期間における前記走査パルスの印加前の前記走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、前記走査パルスの印加終了後の前記走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定する構成とされていることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動回路。
  8. 前記第1の走査ベースパルスの電位を前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定し、かつ前記第2の走査ベースパルスの電位を前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定する構成とされていることを特徴とする請求項7記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路。
  9. 前記第1の走査ベースパルスの電位又は前記第2の走査ベースパルスの電位を、前記各サブフィールド毎に異なるレベルに設定する構成とされていることを特徴とする請求項7又は8記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路。
  10. 当該のサブフィールドの前記放電維持期間における前記放電維持パルスの総数に基づいて、次のサブフィールドの前記アドレス放電期間における前記第1の走査ベースパルスの電位と前記第2の走査ベースパルスの電位との電位差を変化させる構成とされていることを特徴とする請求項7、8又は9記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路。
  11. 前記第1の走査ベースパルスの電位は、
    前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、
    前記第2の走査ベースパルスの電位は、
    前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定され、かつ、前記走査パルス印加後の保持期間を経過した後に前記第1の走査ベースパルスと同電位に設定される構成とされていることを特徴とする請求項7、8、9又は10記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路。
  12. 前記第2の走査ベースパルスの電位の前記保持期間は、
    前記走査パルス印加後、前記走査パルスの時間幅以上かつ前記アドレス放電期間の終了前までの期間に設定される構成とされていることを特徴とする請求項11記載のプラズマディスプレイパネルの駆動回路。
  13. 互いに対向して配置された第1の基板及び第2の基板と、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面に設けられ、放電ギャップを隔てて互いに平行に対置される走査電極と放電維持電極とからなる複数の面放電電極対と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面に前記各面放電電極対と直交する態様に設けられた複数のアドレス電極と、前記複数の面放電電極対と前記複数のアドレス電極との各交差領域に形成された複数の表示セルとを備えてなるプラズマディスプレイパネルと、
    前記複数の表示セルによって階調表示される表示画面の1フレーム期間を階調レベルに基づいて重み付けされた複数のサブフィールドに分割し、前記各サブフィールドに、前記各走査電極に走査パルスを線順次に印加すると同時に前記各アドレス電極に前記走査パルスに同期した表示データパルスを印加することにより選択された前記表示セルにアドレス放電を発生させるアドレス放電期間と、前記各放電維持電極と前記各走査電極とに放電維持パルスを交互に印加して前記各表示セルを発光させる放電維持期間とを設定する駆動回路とを備えてなるプラズマ表示装置であって、
    前記駆動回路は、
    前記アドレス放電期間における前記走査パルスの印加前の前記走査電極に印加される第1の走査ベースパルスの電位よりも、前記走査パルスの印加終了後の前記走査電極に印加される第2の走査ベースパルスの電位を低く設定する構成とされていることを特徴とするプラズマ表示装置。
  14. 前記駆動回路は、
    前記第1の走査ベースパルスの電位を前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定し、かつ前記第2の走査ベースパルスの電位を前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定する構成とされていることを特徴とする請求項13記載のプラズマ表示装置。
  15. 前記第1の走査ベースパルスの電位又は前記第2の走査ベースパルスの電位を、前記各サブフィールド毎に異なるレベルに設定する構成とされていることを特徴とする請求項13又は14記載のプラズマ表示装置。
  16. 当該のサブフィールドの前記放電維持期間における前記放電維持パルスの総数に基づいて、次のサブフィールドの前記アドレス放電期間における前記第1の走査ベースパルスの電位と前記第2の走査ベースパルスの電位との電位差を変化させる構成とされていることを特徴とする請求項13、14又は15記載のプラズマ表示装置。
  17. 前記第1の走査ベースパルスの電位は、
    前記走査電極と前記アドレス電極との間の弱誤放電を防止するレベルに設定され、
    前記第2の走査ベースパルスの電位は、
    前記放電維持電極における維持放電に必要な壁電荷を形成するレベルに設定され、かつ、前記走査パルス印加後の保持期間を経過した後に前記第1の走査ベースパルスと同電位に設定される構成とされていることを特徴とする請求項13、14、15又は16記載のプラズマ表示装置。
  18. 前記第2の走査ベースパルスの電位の前記保持期間は、
    前記走査パルス印加後、前記走査パルスの時間幅以上かつ前記アドレス放電期間の終了前までの期間に設定される構成とされていることを特徴とする請求項17記載のプラズマ表示装置。
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