JP2005189781A - フェルール及び光送受信モジュール並びに光伝送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造性のよいWDM機能を有したフェルール及び光送受信モジュール並びに光伝送装置を提供する。
【解決手段】 通線された光ファイバ3と交わるように溝部10を形成し、溝部中に光学フィルタ4を挿入配置するフェルール1において、溝部の少なくとも1つの側面を、溝の底面2から見て水平方向にテーパー状若しくは矩形状とし、光ファイバと交差する部分に位置する溝の幅よりも大きな幅とすることで、光学フィルタの配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となる。
【選択図】 図2
【解決手段】 通線された光ファイバ3と交わるように溝部10を形成し、溝部中に光学フィルタ4を挿入配置するフェルール1において、溝部の少なくとも1つの側面を、溝の底面2から見て水平方向にテーパー状若しくは矩形状とし、光ファイバと交差する部分に位置する溝の幅よりも大きな幅とすることで、光学フィルタの配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、光通信分野におけるWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)機能を有するフェルール及びそのフェルールを用いた光送受信モジュール並びに光伝送装置に関する。
近年、1本の光ファイバを用いて上りと下りの光双方向伝送を異なる波長λ1、λ2で実現する光通信方式の開発が進められているが、本方式の光モジュールには、長波長と短波長とを波長分離するWDM技術が必要である。
図17(a)、(b)、(c)は、従来のフェルールの代表例を示す図である(例えば下記の特許文献1及び2参照)。図17(a)、(b)、(c)に示すように、光ファイバ3が埋設されたフェルール1の一部に溝部10を形成し、そこに光学フィルタ4を配置する構造が一般的である。溝部10への光学フィルタ4の設置はピンセットなどの治具を用いて行い、光学フィルタ4を溝部10へ挿入した後、UV若しくは熱硬化型の接着剤11を用いて固定するのが一般的である。図17(c)はフェルールの斜視図、図17(a)、(b)は、それぞれ図17(c)中のA方向、B方向から見た図である。
図17(a)、(b)、(c)において、一方から入射した波長λ2の光はフェルール1に配置された光学フィルタ4にて反射し、その後、受光素子(PD)6で光信号が電気信号に変換される。もう一方の側から入射した波長λ1の光はそのまま出射される。
特開2003−215404号公報(図3)
特開2003−248145号公報(図3)
しかしながら、上記従来例においては、フェルール1に光学フィルタ4を挿入することが非常に困難であるため、工数の増大及び光学フィルタ4の破損といった問題が発生する。
本発明は上記従来例の課題を解決するもので、製造性の良いWDM機能を有したフェルール及び光送受信モジュール並びに光伝送装置を提供することを目的とする。
本発明に係るフェルールは上記目的を達成するために、埋設された光ファイバと交わるように溝を形成し、前記溝中に光学フィルタを挿入配置するフェルールにおいて、前記溝の少なくとも1つの側面は、前記溝の底面から見て水平方向にテーパー状若しくは矩形状となっており、前記光ファイバと交差する部分に位置する前記溝の幅よりも大きな幅を有する。この構造により、光学フィルタの配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となる。
また、埋設された光ファイバと交わるように溝を形成し、前記溝中に光学フィルタを挿入配置するフェルールにおいて、前記溝の少なくとも1つの側面は、前記溝の底面から見て垂直方向にテーパー状若しくは矩形状となっており、前記溝の底面における溝幅よりも前記溝の上部における溝幅の方が大きい。この構造により、光学フィルタの配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となる。
また、前記光学フィルタが挿入配置される前記溝の側面の一部又は全面が平坦であることを特徴とする。この構造により、光学フィルタの位置決め、角度決め、固定が容易かつ正確となり安定した特性を得ることが可能となる。
また、前記溝は、4面以上で形成されていることを特徴とする。この構造により、光学フィルタの位置決め、固定が容易かつ正確となり安定した特性を得ることが可能となる。
また、前記溝は、直径の異なる複数のブレードを一体化したブレードを用いて形成されることを特徴とする。この構造により、溝の幅を変化させるためにブレードを交換する手間が省けるため、工数の低減、すなわち生産性向上が図れる。
また、上述した特徴を有するフェルールを用いて光送受信モジュールを構成する。この構成により、光送受信モジュールの価格低減が可能となる。
さらに、上述した光送受信モジュールを用いた光伝送装置を構成する。この構成により、光伝送装置の価格低減が可能となる。
本発明によれば、WDMフェルールに形成されている溝に光学フィルタを配置する際、溝の少なくとも1つの側面を、溝の底面から見て水平方向又は垂直方向にテーパー状若しくは矩形状とし、光ファイバと交差する部分に位置する溝の幅よりも大きな幅とすることにより、光学フィルタの配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となり、製造性のよいWDM機能を有したフェルール及び光送受信モジュール並びに光伝送装置を構成することができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用した光送受信モジュールを示す図であり、図2(a)、(b)、(c)は、図1のフェルール部分を拡大して示す図である。図1に示すように、光送受信モジュールは、フェルール1、光ファイバ3、光学フィルタ4、発光素子(LD)5、受光素子(PD)6、金属フェルール7、スリーブ8、フランジ9から構成されている。TO−CANタイプのLD5とフランジ9を圧入若しくは抵抗溶接若しくは接着剤などの方法で接合させた後、金属フェルール7、スリーブ8、フランジ9をLD5からの出射光が所望の光量となるように調芯した後、YAG溶接若しくは抵抗溶接若しくは接着剤などの方法で接合させる。光ファイバ3の片端には金属フェルール7が接続され、もう一方の端末にはフェルール1が接続されている。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用した光送受信モジュールを示す図であり、図2(a)、(b)、(c)は、図1のフェルール部分を拡大して示す図である。図1に示すように、光送受信モジュールは、フェルール1、光ファイバ3、光学フィルタ4、発光素子(LD)5、受光素子(PD)6、金属フェルール7、スリーブ8、フランジ9から構成されている。TO−CANタイプのLD5とフランジ9を圧入若しくは抵抗溶接若しくは接着剤などの方法で接合させた後、金属フェルール7、スリーブ8、フランジ9をLD5からの出射光が所望の光量となるように調芯した後、YAG溶接若しくは抵抗溶接若しくは接着剤などの方法で接合させる。光ファイバ3の片端には金属フェルール7が接続され、もう一方の端末にはフェルール1が接続されている。
フェルール1の一部には、溝部10が形成されており、そこに光学フィルタ4を挿入後、UV若しくは熱硬化型の接着剤11にてフェルール1と接着固定する。光学フィルタ4の波長透過特性の例を図3に示す。この光学フィルタ4は、図3に示すように、λ1<λ2であるような波長λ1、λ2の光信号に関して、波長λ1付近では透過率が高く、波長λ2付近では透過率が低いという特徴を有している。そのため、LD5から出た波長λ1の信号光は光学フィルタ4を透過し、その先にある光ファイバなどの導波路へと導かれる。一方、光ファイバ3側へ入射される波長λ2の光信号は、そのほとんどすべてが光学フィルタ4で反射され、PD6へと導かれた後に受光され、OE変換されて電気信号として処理される。
次に、図2(a)、(b)、(c)を用いて本発明の説明を行う。フェルール1にファイバ通線用の穴を形成し、そこに光ファイバ3を通線し接着剤にてフェルール1と光ファイバ3を固定する。その後、不図示のダイシング装置によってフェルール1の一部に光ファイバ3と交差するように溝部10を形成する。そのとき、図2(a)、(b)、(c)に示すように、溝部10の側面の一部(若しくは両側面)を、溝の底面2から見て水平方向にテーパー状(若しくは矩形状)とし、光ファイバ3と交差する部分に位置する溝の幅よりも大きな幅とすることによって、光学フィルタ4を溝部10内に挿入することが容易になる。光学フィルタ4を溝部10内へ挿入し、位置調整を行った後に、UV樹脂又は熱硬化樹脂などの接着剤11を用いてフェルール1と光学フィルタ4を固定することによりWDM機能を有するフェルール1が構成される。ここで、溝部10の側面のうち光学フィルタ4と接合される部分の全部分(又は一部分)が平坦面12であることにより、光学フィルタ4の位置決め及び固定が容易かつ正確となり、安定した特性を得ることが可能となる。
図4はフェルール1の斜視図である。第1の実施の形態のフェルール1を図4におけるA方向、B方向からそれぞれ見た図で説明する。図5(a)、(b)は図4中のA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20a部分がテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。また、図6(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20b部分がテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。さらに、図7(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20a部分、側面20b部分が共にテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。上記テーパー部分は、すべて矩形状若しくはテーパー状と矩形状を組み合わせた構成も可能である。これらのテーパー状又は矩形状部分は、光ファイバ3と交差する部分に位置する溝の幅よりも大きな幅を有している。
したがって、上述した第1の実施の形態によれば、光ファイバ3を埋め込んであるフェルール1の一部に光ファイバ3と交わるように溝部10を形成し、そこに光学フィルタ4を挿入配置する構造において、その溝部10の側面を溝の底面2から見て水平方向にテーパー状若しくは矩形状とし、光ファイバ3と交差する部分に位置する溝の幅よりも大きな幅を有するようにしたので、光学フィルタ4の配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となる。
また、溝部10の光学フィルタ4が配置される部分の側面の一部又は全面を平坦面12とすることにより、光学フィルタ4の位置決め、角度決め、固定が容易かつ正確となり、安定した特性を得ることが可能となる。
<第2の実施の形態>
次に、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)及び図10(a)、(b)は、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)の第1の実施の形態に対応して示す第2の実施の形態を説明する概略構成図である。図8(a)、(b)は図4のA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分がテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。また、図9(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21b部分がテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。さらに、図10(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分、側面21b部分が共にテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。上記テーパー部分は、すべて矩形状若しくはテーパー状と矩形状を組み合わせた構成も可能である。これらテーパー状又は矩形状部分は、溝底面2における溝幅よりも溝上部における溝幅の方が大きい。
次に、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)及び図10(a)、(b)は、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)の第1の実施の形態に対応して示す第2の実施の形態を説明する概略構成図である。図8(a)、(b)は図4のA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分がテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。また、図9(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21b部分がテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。さらに、図10(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分、側面21b部分が共にテーパー状になっている場合のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。上記テーパー部分は、すべて矩形状若しくはテーパー状と矩形状を組み合わせた構成も可能である。これらテーパー状又は矩形状部分は、溝底面2における溝幅よりも溝上部における溝幅の方が大きい。
また、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)及び図7(a)、(b)で示される第1の実施の形態と、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)及び図10(a)、(b)で示される第2の実施の形態を組み合わせた構成も可能である。ここでは、溝部10の一部が矩形状になっている場合の一例を示す。図11(a)、(b)はその斜視図を示す図11(c)のA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20a部分、側面20b部分が共に矩形状になっており、さらに、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分、側面21b部分が共に矩形状になっている場合についてA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。
また、この第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様にして、溝部10の側面のうち光学フィルタ4と接合される部分の全部分(又は一部分)が平坦面12となっている。すなわち、図11(a)、(b)に示すように、溝部10の側面若しくは側面の一部をテーパー状若しくは矩形状とすることによって光学フィルタ4を溝部10内に挿入することが容易になるが、光学フィルタ4を固定する際に、光学フィルタ4を光ファイバ3と所望の角度θ1をなすように配置する必要性がある。ここで、溝部10の側面のうち光学フィルタ4と接合される部分の全部分又は一部部分が平坦面12であるようにする。光学フィルタ4を溝部10内へ挿入後、その平坦面12に光学フィルタ4を沿わせた後に、UV樹脂又は熱硬化樹脂などの接着剤11を用いてフェルール1と光学フィルタ4を固定することにより、容易かつ正確な光学フィルタ4の位置決め、角度決め、固定が可能となる。
したがって、上述した第2の実施の形態によれば、溝部10の側面が溝の底面2から見て垂直方向にテーパー状若しくは矩形状となっており、溝底面2における溝幅よりも溝上部における溝幅の方が大きいので、光学フィルタ4の配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となる。
また、溝部10の光学フィルタ4が配置される部分の側面の一部又は全面を平坦面12とすることにより、光学フィルタ4の位置決め、角度決め、固定が容易かつ正確となり、安定した特性を得ることが可能となる。
<第3の実施の形態>
図12(a)、(b)、(c)と、図13(a)、(b)、(c)は第3の実施の形態の概略構成図を示している。図12(a)、(b)と図13(a)、(b)は、図12(c)と図13(c)のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。また、図12(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20a部分、側面20b部分が共にテーパー状になっている場合を示しており、図13(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分、側面21b部分が共にテーパー状になっている場合を示している。
図12(a)、(b)、(c)と、図13(a)、(b)、(c)は第3の実施の形態の概略構成図を示している。図12(a)、(b)と図13(a)、(b)は、図12(c)と図13(c)のA方向、B方向からそれぞれ見た様子を示す。また、図12(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20a部分、側面20b部分が共にテーパー状になっている場合を示しており、図13(a)、(b)はA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分、側面21b部分が共にテーパー状になっている場合を示している。
また、図14は、本発明の第3の実施の形態と従来例とを比較して説明するためのもので、図17(a)、(b)、(c)で示される従来のフェルールでの溝部10の概略構成図である。溝部10は、図14では、溝の底面2と2つの側面22、23の合計3面から構成されているのに対して、図12(a)、(b)、(c)では、溝の底面2と3つの側面22、23、24の合計4面から構成されており、図13(a)、(b)、(c)では、溝の底面2と4つの側面22、23、24、25の合計5面から構成されている。図12と図13において、側面20a、20b、21a、21b部分がテーパー状ではなく、矩形状の場合は6面以上の面で溝部10が構成されることも可能である。
また、この第3の実施の形態においても、図8(a)、(b)又は図9(a)、(b)又は図10(a)、(b)で示される第2の実施の形態と、図12(a)、(b)、(c)で示されるものとをそれぞれ組み合わせた構成も可能である。
<第4の実施の形態>
図15(a)、(b)と、図16(a)、(b)は、本発明の第4の実施の形態の概略構成図を示している。図15(a)、(b)において、溝部10を形成するために用いるダイシング用のブレードは、大きめの直径であるブレード30とブレード30よりも直径の小さいブレード31a、32bの合計3枚が一体化されたものを中心部32を軸として回転するという構成である。ここで、ブレード30とブレード31a又はブレード30とブレード31bの2枚で構成されるブレードも可能である。このブレード30、31a、31bを用いてフェルール1に溝部10を形成する途中過程を図15(b)に示す。また、図16(a)、(b)では、図15(a)、(b)で示されるブレード30、31a、31bを用いて構成した溝部10に光学フィルタ4を配置した状態を示している。図16(a)は図15(b)のA方向から見た平面図である。
図15(a)、(b)と、図16(a)、(b)は、本発明の第4の実施の形態の概略構成図を示している。図15(a)、(b)において、溝部10を形成するために用いるダイシング用のブレードは、大きめの直径であるブレード30とブレード30よりも直径の小さいブレード31a、32bの合計3枚が一体化されたものを中心部32を軸として回転するという構成である。ここで、ブレード30とブレード31a又はブレード30とブレード31bの2枚で構成されるブレードも可能である。このブレード30、31a、31bを用いてフェルール1に溝部10を形成する途中過程を図15(b)に示す。また、図16(a)、(b)では、図15(a)、(b)で示されるブレード30、31a、31bを用いて構成した溝部10に光学フィルタ4を配置した状態を示している。図16(a)は図15(b)のA方向から見た平面図である。
ここでは、図10(a)、(b)でA方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して垂直方向に側面21a部分、側面21b部分が共に矩形状になっている場合を例として示したが、矩形部分がテーパー状である構成や、A方向から見たときの溝の底面2に対する側面のうち、溝の底面2に対して水平方向に側面20a部分、20b部分がテーパー状又は矩形状になっている構成も可能である。
したがって、第4の実施の形態によれば、光学フィルタ4を配置する溝部10を形成する際に、溝の幅を変化させるためにブレードを交換する手間が省けるため、工数の低減すなわち生産性向上が図れる。
上述したようにして形成されたフェルールを用いた光送受信モジュールおよびそのモジュールを用いた光伝送装置を構成すれば、価格低減が可能となる。
本発明によれば光学フィルタの配置が容易となり、工数の低減、製品の歩留まり向上により価格低減が可能となり、製造性のよいWDM機能を有したフェルール及び光送受信モジュール並びに光伝送装置を構成することができるので、本発明は、光通信分野などにおいて広く有用である。
1 フェルール
2 溝の底面
3 光ファイバ
4 光学フィルタ
5 発光素子(LD)
6 受光素子(PD)
7 金属フェルール
8 スリーブ
9 フランジ
10 溝部
11 接着剤
12 平坦面
20a 溝の底面に対して水平方向に形成される側面のうち光ファイバと角度(π−θ1)で交わるような側面に形成されるテーパー部分
20b 溝の底面に対して水平方向に形成される側面のうち光ファイバと角度θ1で交わるような側面に形成されるテーパー部分
21a 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度(π−θ1)で交わるような側面に形成されるテーパー部分
21b 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度θ1で交わるような側面に形成されるテーパー部分
22 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度θ1で交わるような側面
23 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度(π−θ1)で交わるような側面
24 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと交わらないような側面のうちの一方の側面
25 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと交わらないような側面のうちのもう一方の側面
30 溝を形成するためのブレード
31a、31b 溝を形成するためのブレードのうちブレード30よりも直径の小さいブレード
32 中心部
2 溝の底面
3 光ファイバ
4 光学フィルタ
5 発光素子(LD)
6 受光素子(PD)
7 金属フェルール
8 スリーブ
9 フランジ
10 溝部
11 接着剤
12 平坦面
20a 溝の底面に対して水平方向に形成される側面のうち光ファイバと角度(π−θ1)で交わるような側面に形成されるテーパー部分
20b 溝の底面に対して水平方向に形成される側面のうち光ファイバと角度θ1で交わるような側面に形成されるテーパー部分
21a 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度(π−θ1)で交わるような側面に形成されるテーパー部分
21b 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度θ1で交わるような側面に形成されるテーパー部分
22 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度θ1で交わるような側面
23 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと角度(π−θ1)で交わるような側面
24 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと交わらないような側面のうちの一方の側面
25 溝の底面に対して垂直方向に形成される側面のうち光ファイバと交わらないような側面のうちのもう一方の側面
30 溝を形成するためのブレード
31a、31b 溝を形成するためのブレードのうちブレード30よりも直径の小さいブレード
32 中心部
Claims (7)
- 埋設された光ファイバと交わるように溝を形成し、前記溝中に光学フィルタを挿入配置するフェルールにおいて、
前記溝の少なくとも1つの側面が、前記溝の底面から見て水平方向にテーパー状若しくは矩形状となっており、前記光ファイバと交差する部分に位置する前記溝の幅よりも大きな幅を有することを特徴とするフェルール。 - 埋設された光ファイバと交わるように溝を形成し、前記溝中に光学フィルタを挿入配置するフェルールにおいて、
前記溝の少なくとも1つの側面が、前記溝の底面から見て垂直方向にテーパー状若しくは矩形状となっており、前記溝の底面における溝幅よりも前記溝の上部における溝幅の方が大きいことを特徴とするフェルール。 - 前記光学フィルタが挿入配置される前記溝の側面の一部又は全面が平坦であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェルール。
- 前記溝は、4面以上で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のフェルール。
- 前記溝は、直径の異なる複数のブレードを一体化したブレードを用いて形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のフェルール。
- 請求項1から5のいずれか1つに記載のフェルールを有することを特徴とする光送受信モジュール。
- 請求項6に記載の光送受信モジュールを用いることを特徴とする光伝送装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050513 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050913 |