JP2005188640A - 電磁クラッチ式駆動装置 - Google Patents

電磁クラッチ式駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005188640A
JP2005188640A JP2003430915A JP2003430915A JP2005188640A JP 2005188640 A JP2005188640 A JP 2005188640A JP 2003430915 A JP2003430915 A JP 2003430915A JP 2003430915 A JP2003430915 A JP 2003430915A JP 2005188640 A JP2005188640 A JP 2005188640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
drum
shaft
friction
common
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003430915A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kobayashi
利雄 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2003430915A priority Critical patent/JP2005188640A/ja
Publication of JP2005188640A publication Critical patent/JP2005188640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

【課題】 複数の動力伝達経路を形成する小型かつ軽量であって、組立性と生産性を向上し得る電磁クラッチ式駆動装置を提供する。
【解決手段】 この駆動装置は同一軸上の中心軸41と共通軸としての変速機入力軸1と円筒軸42との間で動力を伝達する。変速機入力軸1に固定された共通ドラム45には第1の摩擦クラッチC1が組み込まれる内側クラッチドラム46と第2の摩擦クラッチC2が組み込まれる外側クラッチドラム48が一体に設けられている。内側クラッチドラム46内には第1の摩擦クラッチC1を第1のカム機構51を介して駆動する第1のプライマリクラッチ61が設けられ、外側クラッチドラム48内には第2の摩擦クラッチC2を第2のカム機構52を介して駆動する第2のプライマリクラッチ62が設けられており、それぞれのプライマリクラッチ61,62は電磁コイルK1,K2により作動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は2系統の動力伝達経路を有し、動力源としてエンジンと電動モータとを併用した車両用動力伝達系に適用して有効な電磁クラッチ式駆動装置に関する。
動力源としてエンジンと電動モータとを有するハイブリッド車両の動力伝達系には、エンジンから駆動輪への動力伝達経路と電動モータから駆動輪への動力伝達経路と、エンジンを始動させるために電動モータからエンジンへモータ動力を伝達する動力伝達経路とを形成する必要がある。さらに、発電機としての機能を有する電動モータをエンジンにより駆動して発電するためにエンジン動力を電動モータに伝達する動力伝達経路と、車両減速時などのエネルギー回生時に電動モータに駆動輪からのトルクを伝達する動力伝達経路とを動力伝達系に形成する必要がある。
エンジンにより駆動される中心軸およびその外側に設けられて電動モータにより駆動される円筒軸と、駆動輪側に連結される共通軸との間で複数の動力伝達経路を形成するために、2組の摩擦クラッチつまり多板クラッチを有し、それぞれの多板クラッチをカム機構を介して電磁コイルにより作動させるようにした電磁クラッチ式駆動装置が開発されている。
このようなハイブリッド車両の動力伝達系に用いられる電磁クラッチ式駆動装置としては、特許文献1に開示されるように、エンジン動力が入力される入力軸と駆動輪に連結される出力側の共通軸とを係合状態と解放状態とに切り換える内側の多板クラッチと、この多板クラッチの外方に配置されたモータロータに一体の回転部材と入力軸とを係合状態と解放状態とに切り換える外側の多板クラッチとを有するものがある。この駆動装置にあっては、モータロータにより直接回転部材を駆動すると共通軸にモータ動力が伝達され、外側の多板クラッチを係合状態とすると入力軸から回転部材にエンジン動力が伝達される。
また、特許文献2にはエンジンを始動させるための電動モータからエンジンへの動力伝達経路と、電動モータをエンジンにより駆動して発電させるための動力伝達経路とで変速比を相違させるために、エンジンと電動モータとの間に2組の遊星歯車機構を組み込むようにした発電電動装置が開示されている。
特開2002−188657号公報(図6参照) 特開2003−21029号公報
特許文献1のように、電動モータのロータを外側の多板クラッチのクラッチドラムに固定すると、電動モータから回転部材に対するモータ動力の伝達はドラム入力になる。一方、入力軸と出力側軸との間に配置される内側の多板クラッチは、出力側軸に固定されるクラッチドラムと入力軸との間に複数枚のクラッチプレートが配置されることになり、内側の多板クラッチに対する入力軸からの動力はハブ入力となる。したがって、それぞれの駆動源からの動力入力形式はドラム入力とハブ入力とが混在している。
それぞれの多板クラッチを係合状態と解放状態とに駆動するために、カム機構とこれを作動させるための電磁コイルとがそれぞれの多板クラッチに対応させて設けられており、カム機構は電磁コイルにより作動するプライマリクラッチにより駆動されて多板クラッチを駆動することになる。プライマリクラッチは多板クラッチと同様にクラッチプレートを有しており、基本的構造に共通性はあるが、ハブ入力とドラム入力とが混在していると、クラッチドラムとは分離されたドラムにプライマリクラッチを装着する必要があり、動力伝達装置の構造が複雑となるだけでなく装置の大型化が避けられない。
また、特許文献2に開示される発電電動装置においては、入力軸に固定された内側のクラッチドラムと出力軸との間に多板クラッチを配置し、内側のクラッチドラムをクラッチハブとしてその外側に設けられた外側のクラッチドラムとの間に多板クラッチを配置するようにしており、エンジンから出力軸への動力伝達と電動モータから出力軸への動力伝達は共にドラム入力となり、内側のクラッチドラムはクラッチハブとしても共用しているので、エンジン動力にモータ動力をアシストすることはできても、モータ動力のみで車両を駆動することができない。
本発明の目的は、同一軸上の2つの軸と一方の軸の外側に配置される円筒軸相互間で複数の動力伝達経路を形成する電磁クラッチ式駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の動力伝達経路を形成する小型かつ軽量な電磁クラッチ式駆動装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、組立性と生産性を向上し得る電磁クラッチ式駆動装置を提供することにある。
本発明の電磁クラッチ式駆動装置は、相互に同一の回転中心を有し同一軸上に配置される中心軸および共通軸と、前記中心軸の外側に回転自在に装着される円筒軸とを備え、それぞれの前記軸相互間で動力を伝達する駆動装置であって、第1の摩擦クラッチを構成する摩擦係合要素が前記中心軸との間に装着される内側クラッチドラムと、第2の摩擦クラッチを構成する摩擦係合要素が前記円筒軸に一体のクラッチハブとの間に装着される外側クラッチドラムとが設けられるとともに前記共通軸に連結される共通ドラムと、前記内側クラッチドラム内に組み込まれる摩擦係合要素を有し、前記第1の摩擦クラッチを第1のカム機構を介して駆動する第1のプライマリクラッチと、前記外側クラッチドラム内に組み込まれる摩擦係合要素を有し、前記第2の摩擦クラッチを第2のカム機構を介して駆動する第2のプライマリクラッチと、前記共通ドラムに配置され、前記第1のプライマリクラッチを作動させる第1の電磁コイルと、前記共通ドラムに配置され、前記第2のプライマリクラッチを作動させる第2の電磁コイルとを有することを特徴とする。
本発明にあっては、共通軸と一体に回転する共通ドラムに内側クラッチドラムと外側クラッチドラムとが設けられ、内側クラッチドラムと中心軸との間には摩擦係合要素を有する第1の摩擦クラッチが装着され、外側クラッチドラムと円筒軸との間には摩擦係合要素を有する第2の摩擦クラッチが装着されている。したがって、中心軸と円筒軸から共通軸に対する動力伝達は、いずれもハブ入力形式となる。共通ドラム内にそれぞれの摩擦クラッチを設けたことから、それぞれの摩擦クラッチを駆動するプライマリクラッチを共通ドラム内に組み込むことができるので、装置を小型化し軽量化することができ、組立性を向上させることができる。
本発明の電磁クラッチ式駆動装置は、前記第1および第2の電磁コイルが組み込まれたコイルユニットを前記共通ドラムに一体に装着することを特徴とし、前記第1および第2の電磁コイルが組み込まれたコイルユニットをハウジングに固定するとともに前記共通ドラムに隙間を介して嵌合させて装着することを特徴とする。このように、コイルユニットの装着形式は共通ドラムと一体型としても良く、別体型としても良く、搭載される車両に応じて任意に選択することができる。また、別体とすることにより組立性が向上し、電磁コイルをコイルユニットに組み込むことによって生産性が向上する。
本発明の電磁クラッチ式駆動装置は、前記内側クラッチドラムと前記円筒軸とに、前記第1の摩擦クラッチに供給された潤滑油を前記第2の摩擦クラッチに供給する潤滑油案内孔を形成することを特徴とする。本発明によれば、内側クラッチドラム内に供給された潤滑油を外側クラッチドラムに案内して両方のクラッチドラム内における被潤滑部の潤滑を行うことができるとともに装置の組立性を向上させることができる。
本発明の電磁クラッチ式駆動装置は、前記共通ドラムの内部を覆って前記共通ドラムの外側に潤滑油が漏出するのを防止する仕切り板を前記外側クラッチドラムに設けることを特徴とする。本発明によれば、共通ドラムの外側には潤滑油が漏出しないので、共通ドラムの回転効率を高めることができる。
本発明によれば、共通ドラム内にそれぞれの摩擦クラッチを設けたことから、それぞれの摩擦クラッチを駆動するプライマリクラッチを共通ドラム内に組み込むことができるので、装置を小型化し軽量化することができ、組立性を向上させることができる。
本発明によれば、コイルユニットの装着形式は共通ドラムと一体型としても良く、別体型としても良く、搭載される車両に応じて任意に選択することができ、電磁コイルをコイルユニットに組み込むことによって生産性が向上し、別体とすることにより組立性が向上する。
本発明によれば、内側クラッチドラム内に供給された潤滑油を外側クラッチドラムに案内して両方のクラッチドラム内における被潤滑部の潤滑を行うことができるとともに装置の組立性を向上させることができる。
本発明によれば、前記共通ドラムの内部を覆って前記共通ドラムの外側に潤滑油が漏出するのを防止する仕切り板を前記外側クラッチドラムに設けることにより、共通ドラムの外側には潤滑油が漏出しないので、共通ドラムの回転効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である電磁クラッチ式駆動装置を適用したハイブリッド車両の動力伝達系を示す概略図であり、図2は図1における矢印A方向から見た概略図である。
この動力伝達系はエンジンEと電動モータMとを動力源として、これらのいずれか一方または両方のトルクが駆動輪に伝達される。この動力伝達系は動力源からの動力が入力される共通軸としての変速機入力軸1と、これに対して平行となった変速機出力軸2とを有し、これらはトランスミッションケース3内に回転自在に装着され、変速機入力軸1と変速機出力軸2は変速機4を構成し、トランスミッションケース3は変速機入力軸1と変速機出力軸2とが車両の進行方向を向くようにして縦置きに配置される。
変速機4は変速機入力軸1と変速機出力軸2とが相互に平行となった平行軸式の有段変速機であり、変速機入力軸1には第1速と第2速の駆動歯車11,12が一体に設けられ、第3速から第5速までの駆動歯車13〜15が回転自在に設けられている。変速機出力軸2には第1速と第2速の被駆動歯車21,22が回転自在に設けられ、第3速から第5速までの被駆動歯車23〜25が一体に設けられている。それぞれの駆動歯車11〜15は対応する被駆動歯車21〜25に常時噛み合って変速歯車列となっており、複数の変速歯車列の中からトルクを伝達することになる変速歯車列を選択することによって変速動作が行われる。変速機入力軸1にはさらに後退用の駆動歯車16が一体に設けられている。
変速機出力軸2には、第1速の被駆動歯車21と第2速の被駆動歯車22との間に第1の噛合いクラッチつまり機械式クラッチ31が設けられている。一方、変速機入力軸1には第3速の駆動歯車13と第4速の駆動歯車14との間に第2の機械式クラッチ32が設けられ、第5速の駆動歯車15に隣接させて第3の機械式クラッチ33が設けられている。ただし、第1の機械式クラッチ31を変速機入力軸1に設け、第2および第3の機械式クラッチを変速機出力軸2に設けるようにしても良い。なお、これらの機械式クラッチはそれぞれ同期噛合機構つまりシンクロメッシュにより構成されている。
機械式クラッチ31は変速機出力軸2に固定されたシンクロハブつまり切換ハブ31aと、これに軸方向に摺動自在に常時噛み合うシンクロスリーブつまり切換スリーブ31bとを有し、この切換スリーブ31bを第1速の被駆動歯車21に設けられた外歯に噛み合わせると変速比は第1速に設定され、逆に第2速の被駆動歯車22に設けられた外歯に噛み合わせると第2速に設定される。
他の機械式クラッチ32,33も同様の構造であり、変速機入力軸1に固定された切換ハブ32a,33aと、それらにそれぞれ常時噛み合う切換スリーブ32b,33bとを有し、それぞれ対応する外歯のいずれかに噛み合わせることにより、変速比は第3速から第5速のいずれかに設定される。それぞれの切換スリーブ31b,32bおよび33bの軸方向の噛合移動は、図示しない油圧アクチュエータによって自動的に行われる。
第1の機械式クラッチ31の切換スリーブ31bには後退用の被駆動歯車26が取り付けられ、変速機入力軸1と変速機出力軸2とに平行となったアイドラ軸17には、後退用の駆動歯車16と被駆動歯車26とに噛み合う位置と、噛み合いを離脱する位置とに移動自在にアイドラ歯車18が軸方向に摺動自在に装着されている。したがって、切換スリーブ31bが中立位置のもとで、アイドラ歯車18を摺動させると、アイドラ歯車18は後退用の駆動歯車16と被駆動歯車26とに噛み合い、変速機入力軸1の回転は変速機出力軸2に逆方向となって伝達される。
変速機出力軸2は中空軸となっており、内部には前輪出力軸34が組み込まれ、変速機出力軸2はセンタデファレンシャル35を介して前輪出力軸34に連結されている。前輪出力軸34はフロントデファレンシャル36を介して前輪用の車軸(図示省略)に連結され、この車軸により前輪が駆動される。また、センタデファレンシャル35の後輪出力軸37は、これに設けられた駆動歯車37aと後輪駆動軸38に設けられた被駆動歯車38aとを介して後輪駆動軸38に連結されており、後輪駆動軸38は図示しないリヤデファレンシャルを介して後輪用の車軸(図示省略)に連結され、この車軸により後輪が駆動される。このように、前輪と後輪がともに駆動輪となっており、それぞれの駆動輪に動力源からのトルクが伝達される。
エンジンEのクランク軸5はダンパ40を介してエンジン出力軸としての中心軸41に連結されており、この中心軸41と変速機入力軸1はそれぞれの同一の回転中心を有し同一軸心上となっている。中心軸41の外側には円筒軸42が回転自在に装着され、この円筒軸42には電動モータMが組み付けられており、電動モータMはフロントデファレンシャル36に装着される前輪用の車軸の上方であって、エンジンEと変速機4との間のスペースに配置されている。電動モータMは円筒軸42に固定されるロータ43と、ロータ43を囲むように配置されケース3に固定されるステータ44とを有し、ロータ43には永久磁石が組み込まれ、ステータ44にはコイルが組み込まれている。この電動モータMは発電機としての機能を有する発電電動機であり、駆動輪に伝達されるトルクをアシストするとともに、ロータ43をエンジンEにより駆動すれば、発電機としても機能させて電力をバッテリに充電することができ、車両の制動時に回生エネルギーを吸収することができ、さらにはエンジンEを始動させるためのスタータとしても機能させることができる。
図2に示すように、変速機入力軸1の回転中心と中心軸41とロータ43の回転中心は、後輪駆動軸38の中心G1と同一軸心上となっており、変速機出力軸2は後輪出力軸37の中心G2と同一軸心上となっている。このようにロータ43をエンジン出力軸である中心軸41と同一軸心上に配置することにより、支持軸を別途設ける必要がなく、駆動装置を複雑化したり大型化することなく、コンパクトな駆動装置が得られる。
中心軸41と変速機入力軸1と締結させる係合状態と締結を解除する解放状態とに切り換えるために、中心軸41と変速機入力軸1との間には第1の摩擦クラッチC1が装着され、円筒軸42と変速機入力軸1とを締結させる係合状態と締結を解除する解放状態とに切り換えるために、円筒軸42と変速機入力軸1との間には第2の摩擦クラッチC2が装着されている。
図3はそれぞれの摩擦クラッチC1,C2を有する電磁クラッチ式駆動装置を拡大して示す断面図であり、共通軸としての変速機入力軸1には共通ドラム45が一体に設けられており、共通ドラム45は変速機入力軸1と一体に回転する。共通ドラム45は変速機入力軸1と一体となって回転する構造であれば、変速機入力軸1と共通ドラム45とを一体に形成しても良く、共通ドラム45を締結部材を用いて変速機入力軸1に固定するようにしても良い。
共通ドラム45には内側クラッチドラム46が設けられている。この内側クラッチドラム46と中心軸41との間には、中心軸41の外周面に軸方向に延びて形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート47aと、内側クラッチドラム46の内周面に軸方向に延びて形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート47bとが交互に装着されており、摩擦係合要素としてのそれぞれの摩擦プレート47a,47bにより第1の摩擦クラッチC1が構成されている。
共通ドラム45には内側クラッチドラム46と同一軸上となって内側クラッチドラム46よりも大径の外側クラッチドラム48が設けられ、外側クラッチドラム48と内側クラッチドラム46との間には円筒軸42と一体となったクラッチハブ49が配置されている。外側クラッチドラム48とクラッチハブ49との間には、クラッチハブ49の外周面に軸方向に延びて形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート50aと、外側クラッチドラム48の内周面に軸方向に延びて形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート50bとが交互に装着されており、摩擦係合要素としてのそれぞれの摩擦プレート50a,50bより第2の摩擦クラッチC2が構成されている。このように、共通ドラム45は内側と外側の2つのクラッチドラム46,48とこれらと一体となって共通軸としての変速機入力軸1に連結する端板部とを有している。
内側クラッチドラム46内には第1のカム機構51が装着され、外側クラッチドラム48内には第2のカム機構52が装着されている。第1のカム機構51は、中心軸41のスプライン溝に係合するスプライン歯を有し摩擦クラッチC1に押圧力を加える被駆動ディスク53と、この被駆動ディスク53に対向して中心軸41に対して回転自在に配置される駆動ディスク54とを有し、これらの間には転動体としての鋼球55が組み込まれている。第2のカム機構52は、クラッチハブ49のスプライン溝に係合するスプライン歯を有し摩擦クラッチC2に押圧力を加える被駆動ディスク56と、この被駆動ディスク56に対向して外側クラッチドラム48に対して回転自在に配置される駆動ディスク57とを有し、これらの間には転動体としての鋼球58が組み込まれている。
図4(A)は図3に示された第1のカム機構51の駆動ディスク54を示す正面図であり、図4(B)は同図(A)における4B−4B線に沿う断面図である。駆動ディスク54には鋼球55に接触する底面を有する案内溝59が図4(A)に示すように円周方向に延びて複数形成され、それぞれの案内溝59は円周方向の中央部分の底面が最も深くなっており、円周方向両端部59aに向かうに従って底面が浅くなっている。一方、被駆動ディスク53には鋼球55の半径にほぼ対応した半球形状の収容凹部60が形成されている。したがって、鋼球55が案内溝59の円周方向の中央部に位置している状態のもとで駆動ディスク54が被駆動ディスク53に対して相対的に回転移動すると、鋼球55は案内溝59の一方の端部59aに向けて移動することになる。
これにより、鋼球55は案内溝59により案内されて、図4(B)において二点鎖線で示すように駆動ディスク54の表面からせり出し、鋼球55を介して被駆動ディスク53は駆動ディスク54により摩擦クラッチC1に向けて移動され、摩擦クラッチC1は摩擦プレート47a,47bが相互に密着して係合状態となる。一方、駆動ディスク54の被駆動ディスク53に対する回転力を解除すると、鋼球55は案内溝59の最も底の深い円周方向中央部に向けて移動することになり、摩擦クラッチC1は解放状態となる。さらに、被駆動ディスク53の摩擦クラッチC1に対する押し付け力を調整することによって、摩擦クラッチC1をスリップ状態に設定することができる。
第2のカム機構52を構成する被駆動ディスク56にも被駆動ディスク53と同様の収容凹部60が形成され、駆動ディスク57にも駆動ディスク54と同様に案内溝59が形成されており、第1のカム機構51と同様に、駆動ディスク57を被駆動ディスク56に対して相対的に回転移動させることにより、摩擦クラッチC2を締結状態と解放状態とスリップ状態に設定することができる。なお、それぞれの収容凹部60を駆動ディスク54,57に形成し、案内溝59を被駆動ディスク53,56に形成するようにしても良い。また、それぞれの鋼球55,58は4つずつ設けられているが、それぞれの数は任意の数に設定することができる。
内側クラッチドラム46内には第1のカム機構51を介して摩擦クラッチC1を駆動する第1のプライマリクラッチ61が組み込まれ、外側クラッチドラム48内には第2のカム機構52を介して摩擦クラッチC2を駆動する第2のプライマリクラッチ62が組み込まれている。内側クラッチドラム46と駆動ディスク54との間には、駆動ディスク54の外周面に軸方向に延びて形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート63aと、内側クラッチドラム46の内周面に形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート63bとが交互に装着されており、摩擦係合要素としてのこれらの摩擦プレート63a,63bにより第1のプライマリクラッチ61が構成されている。これらの摩擦プレート63a,63bと被駆動ディスク53との間であって、内側クラッチドラム46と駆動ディスク54との間には、軸方向に移動自在にリング状のアーマチュア64が配置されている。このアーマチュア64の被駆動ディスク53に向かう移動限位置は、ストッパ65により規制されている。
外側クラッチドラム48と駆動ディスク57との間には、駆動ディスク57の外周面に軸方向に延びて形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート66aと、外側クラッチドラム48の内周面に形成されたスプライン溝に係合するスプライン歯が形成された複数の摩擦プレート66bとが交互に装着されており、摩擦係合要素としてのこれらの摩擦プレート66a,66bにより第2のプライマリクラッチ62が構成されている。これらの摩擦プレート66a,66bと被駆動ディスク56との間であって、外側クラッチドラム48と駆動ディスク57との間には、軸方向に移動自在にリング状のアーマチュア67が配置されている。このアーマチュア67の被駆動ディスク56に向かう移動限位置はストッパ68により規制されている。
共通ドラム45にはコイルユニット69が一体に形成されており、このコイルユニット69には環状となった内側と外側の2つの収容スペース71,72が形成され、内側の収容スペース71には第1のプライマリクラッチ61に対応させて第1の電磁コイルK1が組み込まれ、外側の収容スペース72には第2のプライマリクラッチ62に対応させて第2の電磁コイルK2が組み込まれている。それぞれの電磁コイルK1,K2はプラグ73a,73bによりコイルユニット69に固定されており、それぞれの電磁コイルK1,K2はコイルユニット69を介して共通ドラム45に一体となって装着されている。それぞれの電磁コイルK1,K2に対する電力の供給は、共通ドラム45が回転するので、トラッスミッションケース3に設けられた図示しない給電ブラシを介して行われる。
第1の電磁コイルK1に通電すると、共通ドラム45にはコイルユニット69を含めて磁路が形成され、磁力によりアーマチュア64が第1のプライマリクラッチ61に向けて移動してこのクラッチ61を構成する摩擦プレート63a,63bを相互に係合させる。摩擦プレート63a,63bが係合すると駆動ディスク54は共通ドラム45に締結されるので、円筒軸42と共通ドラム45に回転差があると、駆動ディスク54は被駆動ディスク53に対して相対回転する。これにより、駆動ディスク54は被駆動ディスク53を鋼球55を介して押し付けることになり、第1の摩擦クラッチC1が締結状態となる。
同様に、第2の電磁コイルK2に通電すると、共通ドラム45にはコイルユニット69を含めて磁路が形成され、磁力によりアーマチュア67が第2のプライマリクラッチ62に向けて移動してこのクラッチ62を構成する摩擦プレート66a,66bを相互に係合させる。これらの摩擦プレート66a,66bが係合すると駆動ディスク57は共通ドラム45に締結されるので、円筒軸42と共通ドラム45に回転差があると、駆動ディスク57は被駆動ディスク56に対して相対回転する。これにより、駆動ディスク57は被駆動ディスク56を鋼球58を介して押し付けることになり、第2の摩擦クラッチC2が締結状態となる。それぞれの電磁コイルK1,K2に供給される電流値を調整することにより、それぞれの摩擦クラッチC1,C2はスリップ状態に設定される。
コイルユニット69には、両方の電磁コイルK1,K2の間を仕切るように非磁性の円筒形状の磁路遮断部材74が組み込まれている。この磁路遮断部材74により、一方の電磁コイルK1またはK2により発生した磁界が他方の電磁コイルK2またはK1により作動させるプライマリクラッチ61,62の作動に影響を与えないように磁路が遮断されるので、余分な個所に磁力が発散することなく、それぞれのプライマリクラッチ61,62を強い締結力で係合させることができる。さらに、第1の摩擦クラッチC1の径方向中央部と電磁コイルK1との間には、環状の非磁性の筒体75が組み込まれており、その外側は磁性材からなるコイルユニット69となっているので、非磁性の筒体75により磁場の形成がコントロールされて、電磁コイルK1により発生した磁界によりコイルユニット69とアーマチュア64の間をループ状に通る磁路が形成される。同様に、第2の摩擦クラッチC2の径方向中央部と電磁コイルK2との間には、環状の非磁性の筒体76が組み込まれており、電磁コイルK2により発生した磁界によりコイルユニット69とアーマチュア67の間をループ状に通る磁路が形成される。
なお、図3に示すように、外側クラッチドラム48には摩擦クラッチC1を外側クラッチドラム48に保持するためのストッパ77が取り付けられている。また、内側クラッチドラム46には摩擦クラッチC2を内側クラッチドラム46に保持するリテーナ78が取り付けられており、このリテーナ78と中心軸41との間には軸受79が装着されている。
上述した電磁クラッチ式駆動装置においては、エンジン動力とモータ動力とを変速機入力軸1に伝達する場合には、エンジン動力は中心軸41から摩擦プレート47a,47bを介して内側クラッチドラム46に伝達され、モータ動力は円筒軸42から摩擦プレート50a,50bを介して外側クラッチドラム48に伝達されるので、共通軸である変速機入力軸1に共通ドラム45を介して動力を伝達することができる。したがって、それぞれの摩擦クラッチC1,C2をカム機構51,52を介して駆動するためのプライマリクラッチ61,62を構成する摩擦プレート63b,66bを摩擦プレート47b,50bのスプライン歯が係合するスプライン溝を利用して内側と外側のクラッチドラム46,48に装着することができ、クラッチ式駆動装置を小型化することができる。
摩擦クラッチC1,C2およびプライマリクラッチ61,62を構成するそれぞれの摩擦プレートおよび他の摺動部分には潤滑油が供給されるようになっている。そのため、中心軸41には潤滑油供給路81が形成されており、この潤滑油供給路81に連通させて中心軸41に形成された吐出口82から内側クラッチドラム46内における摩擦プレートと他の摺動部に潤滑油が供給される。内側クラッチドラム46内に供給された潤滑油を外側クラッチドラム48内における摩擦プレートと他の摺動部に潤滑油を供給するために内側クラッチドラム46およびクラッチハブ49には連通孔83,84が形成されており、外側クラッチドラム48内には内側クラッチドラム46内から潤滑油が供給される。外側クラッチドラム48内に流入した潤滑油を径方向外方に排出するには、外側クラッチドラム48に排出孔85が形成されている。したがって、潤滑油供給路81に供給された潤滑油は被潤滑部を潤滑した後に共通ドラム45の外側に遠心力により排出されることになる。
次に、電磁クラッチ式駆動装置における作動モードについて図5に示す作動表を参照しつつ説明する。なお、図5において、○印は摩擦クラッチC1,C2が係合状態であり、電磁コイルK1,K2が通電状態であることを示し、×印は摩擦クラッチC1,C2が解放状態であり、電磁コイルK1,K2が非通電状態であることを示す。
(第1モード)
第1の電磁コイルK1に通電すると駆動装置は第1モードに設定される。このモードはエンジン動力を駆動輪に伝達して車両をエンジンにより走行させる際に選択される。電磁コイルK1に通電すると、上述のように摩擦クラッチC1が動力伝達状態となり、共通軸である変速機入力軸1と中心軸41とが締結される。これにより、エンジン動力が中心軸41から変速機入力軸1に伝達され、変速機4を介して駆動輪に伝達される。このときには、第2の摩擦クラッチC2が解放されているので、車両走行中にはロータ43の回転は停止しており、エンジン走行モードにおけるロータ43の引きずりトルクの発生は防止される。変速機入力軸1から変速機出力軸2に対する動力伝達は、機械式クラッチ31〜33により選択される特定の変速歯車列を介して行うことができるとともに機械式クラッチ31〜33を全て中立位置に選択すると、摩擦クラッチC1が締結されていても変速機出力軸2への動力伝達を遮断することができる。
(第2モード)
一方、第2の電磁コイルK2に通電すると駆動装置は第2モードに設定される。電磁コイルK2に通電すると、上述のように摩擦クラッチC2が動力伝達状態となり、共通軸である変速機入力軸1と円筒軸42とが締結される。このモードが設定されるとモータ動力を駆動輪に伝達して車両を電動モータMにより始動させて走行させることができる。このときには、変速機入力軸1から変速機出力軸2に対する動力伝達は、機械式クラッチ31〜33により選択される特定の変速歯車列を介して行うことができる。さらに、このモードが設定された状態のもとでは、車両の減速時やブレーキ操作が行われた時に、駆動輪により電動モータMを発電機として機能させてエネルギー回生モードとし、バッテリに電力を充電することができる。
(合成モード)
両方の電磁コイルK1,K2に通電すると合成モードが設定される。このモードでは、エンジン動力とモータ動力とを合成して駆動輪に伝達することができる。また、このモードでは、電動モータMをスタータとしてエンジンを始動させることができ、その際には全ての機械式クラッチ31〜33は中立位置に設定される。始動されたエンジンEにより車両を始動させる際には、エンジン始動後に第1のモードに切り換えられ、電動モータMのみで車両を走行させるときには第2モードに設定される。このモードではエンジンEと電動モータMとが動力伝達経路を介して連結されるので、エンジンにより車両を駆動しながら電動モータMを発電機として機能させることによりバッテリに充電することができる。車両を駆動することなく、バッテリの充電のみを行う場合には、この合成モードのもとで、全ての機械式クラッチ31〜33が中立位置に設定される。
図6は本発明の他の実施の形態である電磁クラッチ式駆動装置における図3と同様の部分を示す断面図であり、図6においては図3に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。この駆動装置においては、2つの電磁コイルK1,K2が組み込まれたコイルユニット69aが共通ドラム45とは別体となっており、コイルユニット69aは共通ドラム45に僅かな隙間86を介して嵌合されるとともに、コイルユニット69aはケース3に固定されるようになっている。図6に示す電磁クラッチ式駆動装置も前述したものと同様にモードで駆動することができる。
図7は本発明の他の実施の形態である電磁クラッチ式駆動装置を示す断面図であり、図7においては前述した部材と共通する部材には同一の符号が付されている。この駆動装置にあっては、ダンパ40に一体に中空軸87が設けられ、この中空軸87は中心軸41にスプライン結合され、変速機入力軸1の端部は中心軸41に形成された収容孔に挿入されており、軸受を介して変速機入力軸1は中心軸41に支持されている。変速機入力軸1に固定される共通ドラム45は、電動モータMの内側に配置されており、内側クラッチドラム46と外側クラッチドラム48を有しており、それぞれに組み込まれた摩擦クラッチC1,C2とカム機構51,52とプライマリクラッチ61,62は前述したものとほぼ同様の構造となっている。
中空軸87にはクラッチハブ88が固定されており、このクラッチハブ88は中心軸41にスプラインを介して固定されている。内側クラッチドラム46は、中空軸87の外側に軸受を介して回転自在に装着される円筒軸42に固定されており、この円筒軸42は電動モータMのロータ43に連結板89を介して固定されている。したがって、前述した電磁クラッチ式駆動装置と同様に、第1の摩擦クラッチC1により中心軸41と変速機入力軸1は係合状態と解放状態とに切り換えられ、第2の摩擦クラッチC2により円筒軸42と変速機入力軸1とは係合状態と解放状態とに切り換えられる。
外側クラッチドラム48には連結板89に沿って配置される仕切り板91が取り付けられ、この仕切り板91により共通ドラム45の内部は閉じられた液密構造となっている。変速機入力軸1には潤滑油供給路81が形成されており、この潤滑油供給路81から共通ドラム45内の摩擦プレートと他の摺動部に潤滑油が供給されるようになっている。共通ドラム45内に供給された潤滑油を排出するために、円筒軸42と中心軸41には変速機入力軸1に形成された潤滑油排出孔92に連通する連通孔93が形成されている。したがって、この装置においては、共通ドラム45内に供給された潤滑油は共通ドラム45の径方向外方には排出されることなく、変速機入力軸1の潤滑油排出孔92から外部に排出されることになる。図7に示す電磁クラッチ式駆動装置も前述したものと同様にモードで駆動することができる。
上述したそれぞれの電磁クラッチ式駆動装置は、基本的には駆動源としてのエンジン動力を中心軸41に入力し、モータ動力を円筒軸42に入力するようにし、それぞれの動力が共通ドラム45を介して共通軸である変速機入力軸1に伝達されるように使用されているが、共通軸側から中心軸41と円筒軸42に動力を伝達する場合にも適用することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する電磁クラッチ式駆動装置は、四輪駆動用の車両に適用されるものであるが、センタデファレンシャル35を用いずに変速機出力軸2から直接フロントデファレンシャル36の終減速歯車にトルクを伝達するようにすれば、前輪駆動用の装置となる。また、エンジンを車両の前部のエンジン房内に車幅方向に搭載される横置きタイプの車両にも本発明を適用することができる。さらに、エンジンが車両の前部に配置され、車両の後輪側に配置されたリヤデファレンシャルへ動力伝達するようにしたFR方式の車両にも本発明の装置を適用させることができる。
本発明の一実施の形態である電磁クラッチ式駆動装置を適用したハイブリッド車両の動力伝達系を示す概略図である。 図1における矢印A方向から見た概略図である。 電磁クラッチ式駆動装置の要部を拡大して示す断面図である。 (A)は図3に示された第1のカム機構の駆動ディスクを示す正面図であり、(B)は同図(A)における4B−4B線に沿う断面図である。 電磁クラッチ式駆動装置における作動モードを示す作動表である。 本発明の他の実施の形態である電磁クラッチ式駆動装置における図3と同様の部分を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態である電磁クラッチ式駆動装置を示す断面図である。
符号の説明
1 変速機入力軸(共通軸)
2 変速機出力軸
4 変速機
41 中心軸
42 円筒軸
45 共通ドラム
46 内側クラッチドラム
48 外側クラッチドラム
49 クラッチハブ
51 第1のカム機構
52 第2のカム機構
61 第1のプライマリクラッチ
62 第2のプライマリクラッチ
74 磁路遮断部材
C1 第1の摩擦クラッチ
C2 第2の摩擦クラッチ
K1 第1の電磁コイル
K2 第2の電磁コイル

Claims (5)

  1. 相互に同一の回転中心を有し同一軸上に配置される中心軸および共通軸と、前記中心軸の外側に回転自在に装着される円筒軸とを備え、それぞれの前記軸相互間で動力を伝達する駆動装置であって、
    第1の摩擦クラッチを構成する摩擦係合要素が前記中心軸との間に装着される内側クラッチドラムと、第2の摩擦クラッチを構成する摩擦係合要素が前記円筒軸に一体のクラッチハブとの間に装着される外側クラッチドラムとが設けられるとともに前記共通軸に連結される共通ドラムと、
    前記内側クラッチドラム内に組み込まれる摩擦係合要素を有し、前記第1の摩擦クラッチを第1のカム機構を介して駆動する第1のプライマリクラッチと、
    前記外側クラッチドラム内に組み込まれる摩擦係合要素を有し、前記第2の摩擦クラッチを第2のカム機構を介して駆動する第2のプライマリクラッチと、
    前記共通ドラムに配置され、前記第1のプライマリクラッチを作動させる第1の電磁コイルと、
    前記共通ドラムに配置され、前記第2のプライマリクラッチを作動させる第2の電磁コイルとを有することを特徴とする電磁クラッチ式駆動装置。
  2. 請求項1記載の電磁クラッチ式駆動装置において、前記第1および第2の電磁コイルが組み込まれたコイルユニットを前記共通ドラムに一体に装着することを特徴とする電磁クラッチ式駆動装置。
  3. 請求項1記載の電磁クラッチ式駆動装置において、前記第1および第2の電磁コイルが組み込まれたコイルユニットをハウジングに固定するとともに前記共通ドラムに隙間を介して嵌合させて装着することを特徴とする電磁クラッチ式駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁クラッチ式駆動装置において、前記内側クラッチドラムと前記円筒軸とに、前記第1の摩擦クラッチに供給された潤滑油を前記第2の摩擦クラッチに供給する潤滑油案内孔を形成することを特徴とする電磁クラッチ式駆動装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁クラッチ式駆動装置において、前記共通ドラムの内部を覆って前記共通ドラムの外側に潤滑油が漏出するのを防止する仕切り板を前記外側クラッチドラムに設けることを特徴とする電磁クラッチ式駆動装置。

JP2003430915A 2003-12-25 2003-12-25 電磁クラッチ式駆動装置 Pending JP2005188640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430915A JP2005188640A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 電磁クラッチ式駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430915A JP2005188640A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 電磁クラッチ式駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005188640A true JP2005188640A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34789150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003430915A Pending JP2005188640A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 電磁クラッチ式駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005188640A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8881880B2 (en) 2011-09-27 2014-11-11 Hyundai Motor Company Hydraulic clutch
US9004249B2 (en) 2011-09-22 2015-04-14 Hyundai Motor Company Hydraulic clutch

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9004249B2 (en) 2011-09-22 2015-04-14 Hyundai Motor Company Hydraulic clutch
US8881880B2 (en) 2011-09-27 2014-11-11 Hyundai Motor Company Hydraulic clutch

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5855843B2 (ja) 駆動装置
CA2312752C (en) Hybrid drive system
WO2013125682A1 (ja) 車両用モータ駆動装置
JP2009072052A (ja) 回転電機およびハイブリッド車両
JP5391959B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
WO2013176107A1 (ja) 車両用モータ駆動装置
JP2005059849A (ja) 永久磁石アクチュエータを有するクラッチ及びシンクロナイザ
JP2008279916A (ja) ハイブリッド駆動装置
EP3805607A1 (en) Two-step transmission for electric vehicle
JP2005059787A (ja) ハイブリッド車両
JP2005059788A (ja) ハイブリッド車両
WO2020183816A1 (ja) 動力伝達装置
JP2004353780A (ja) 車輌用駆動装置並びに該車輌用駆動装置を搭載したfrタイプのハイブリッド自動車
JP2004526915A (ja) 乗物用の自動パワーシフト変速装置
JP2018512327A (ja) ハイブリッド車両用ドライブトレイン
JP2013174297A (ja) 車両用モータ駆動装置
JP2013174300A (ja) 車両用モータ駆動装置
CA3088055A1 (en) Gearing assemblies and apparatus
JP7263401B2 (ja) 動力伝達装置
JP2005188640A (ja) 電磁クラッチ式駆動装置
JP2011161964A (ja) 車両の駆動装置
JP2020143779A (ja) 動力伝達装置
US11396913B2 (en) Two-speed transmission for electric driving vehicle
JP2013200011A (ja) 動力伝達装置及び駆動装置
JP2013200012A (ja) ブレーキ装置及び動力伝達装置