JP2013174300A - 車両用モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな車両用モータ駆動装置を提供する。
【解決手段】環状のステータ6とそのステータ6の内側で回転するロータ7とからなる電動モータ3と、その電動モータ3から出力された回転を減速する減速機4と、その減速機4から出力された回転を左右の車輪に分配するディファレンシャルギヤ5とを有する車両用モータ駆動装置Aにおいて、ロータ7の回転速度を検出する回転センサ23を、ステータ6の内側にステータ6の軸方向幅内に収まるように設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、電動モータの回転を変速して車輪へ伝達する車両用モータ駆動装置に関する。
電気自動車およびハイブリッド自動車の駆動装置に用いられる車両用モータ駆動装置として、電動モータと、その電動モータから出力された回転を減速する減速機と、その減速機から出力された回転を左右の車輪に分配するディファレンシャルギヤとを有し、前記減速機が、切り換え可能な複数の減速比をもつものが知られている(例えば、特許文献1)。
この車両用モータ駆動装置を使用すると、走行条件に応じて減速機の減速比を切り換えることにより、駆動および回生時において、効率の高い回転数およびトルク領域で電動モータを使用することが可能となる。また、適切な減速機とすることで、高速走行時の減速機の回転部材の回転速度が下がり、減速機の動力損失が低減して車両のエネルギー効率を向上させることができる。
ところで、近年、地球環境やエネルギーの問題が大きく取り上げられるようになり、電気自動車やハイブリッド自動車の開発が活発になっている。このような電気自動車やハイブリッド自動車に用いられる車両用モータ駆動装置の電動モータとして、本願発明の発明者は、図12に示すような構造の電動モータを試作評価した。
図12に示す電動モータ90は、環状のステータ91と、そのステータ91の内側に配置されたロータ92とからなる。ロータ92は、ステータ91から回転力を受けて回転する部分であり、軸方向に間隔をおいて配置された一対の軸受93,93で支持されるスピンドル94と、スピンドル94の外周に装着されたロータコア95とで構成されている。
スピンドル94には、スピンドル94を支持する一対の軸受93,93よりも軸方向外方に、ロータ92の回転速度を検出する回転センサ96が取り付けられている。この回転センサ96は、スピンドル94を一対の軸受93,93と共に取り付けた後、そのスピンドル94の軸端に取り付けたものである。
特開2011−58534号公報
近年、電気自動車やハイブリッド自動車に用いられる車両用モータ駆動装置のコンパクト化が重要な課題となってきているが、図12に示す構造の電動モータを用いたのでは、回転センサ96が電動モータ90から軸方向後方に突出しているので、車両用モータ駆動装置の軸方向長さが長くなってしまうという問題があった。そこで、本願発明の発明者は、電動モータのロータの回転速度を検出する回転センサの配置を工夫することにより、更にコンパクトな車両用モータ駆動装置が得られないか検討した。
この発明が解決しようとする課題は、コンパクトな車両用モータ駆動装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、環状のステータとそのステータの内側で回転するロータとからなる電動モータと、その電動モータから出力された回転を減速する減速機と、その減速機から出力された回転を左右の車輪に分配するディファレンシャルギヤとを有する車両用モータ駆動装置において、前記ロータの回転速度を検出する回転センサを、前記ステータの内側にステータの軸方向幅内に収まるように設けた。
このようにすると、電動モータのステータと回転センサとが軸直角方向に重なる配置となるので、その重なる分、車両用モータ駆動装置の軸方向長さを抑えることができる。
前記電動モータのロータとして、減速機側の第1軸受と減速機とは反対側の第2軸受とで回転可能に支持されたスピンドルと、そのスピンドルの外周に装着され、前記ステータから回転力を受けるロータコアとからなるものを採用する場合、前記第1軸受と第2軸受の間に前記回転センサを配置することができる。
また、前記電動モータのステータとして、前記ロータを囲むように周方向に等間隔に配置された複数のティースをもつ環状のステータコアと、そのステータコアの前記各ティースに巻回した電磁コイルと、その各電磁コイルに電流を供給する複数の導線で構成されたコイルエンドとからなるものを採用する場合、前記コイルエンドと半径方向に重なるように前記回転センサを配置することができる。
また、前記コイルエンドは、前記ステータコアの減速機側の軸方向端面に沿って周方向に延びるように配置することができる。
前記減速機は、単一の減速比のみをもつ1段の減速機でもよいが、切り換え可能な複数の減速比をもつ複数段の減速機とすることができる。このようにすると、車両の走行速度に応じて減速機の減速比を切り換えることができるので、エネルギー効率の高い回転域で電動モータを使用することができ、その結果、小型の電動モータを採用して、車両用モータ駆動装置を効果的に小型化することが可能となる。
前記減速機としては、前記電動モータの回転が入力される入力軸と、その入力軸と一体に回転するように入力軸上に設けられた第1入力ギヤおよび第2入力ギヤと、前記入力軸に対して間隔をおいて平行に配置された出力軸と、その出力軸に対して回転可能に出力軸上に設けられ、前記第1入力ギヤおよび第2入力ギヤにそれぞれ噛合する第1出力ギヤおよび第2出力ギヤと、前記第1出力ギヤと出力軸の間に組み込まれた第1クラッチと、前記第2出力ギヤと出力軸の間に組み込まれた第2クラッチと、前記第1クラッチと第2クラッチとを選択的に係合させる変速アクチュエータと、前記出力軸の回転を前記ディファレンシャルギヤに伝達するディファレンシャル駆動ギヤとからなるものを採用することができる。
この構成の減速機を採用した車両用モータ駆動装置は、変速アクチュエータを作動させることにより、第1クラッチと第2クラッチのうち現変速段のクラッチの係合を解除するとともに、次変速段のクラッチを係合させることにより、減速機の減速比を切り換えることができる。
第1クラッチおよび第2クラッチとして2ウェイローラクラッチを使用することができる。すなわち、前記第1クラッチとして、第1出力ギヤの内周と出力軸の外周のうち一方に設けられた円筒面と、他方に設けられたカム面と、そのカム面と前記円筒面の間に組み込まれたローラと、そのローラを保持し、前記カム面と円筒面の間にローラを係合させる係合位置とローラの係合を解除する中立位置との間で出力軸に対して相対回転可能に設けられた第1保持器と、その第1保持器を前記中立位置に弾性保持する第1スイッチばねとからなる2ウェイローラクラッチを使用し、前記第2クラッチとして、第2出力ギヤの内周と出力軸の外周のうち一方に設けられた円筒面と、他方に設けられたカム面と、そのカム面と前記円筒面の間に組み込まれたローラと、そのローラを保持し、前記カム面と円筒面の間にローラを係合させる係合位置とローラの係合を解除する中立位置との間で前記出力軸に対して相対回転可能に設けられた第2保持器と、その第2保持器を前記中立位置に弾性保持する第2スイッチばねとからなる2ウェイローラクラッチを使用することができる。
この場合、前記変速アクチュエータとしては、前記第1保持器に対して回り止めされかつ前記第1出力ギヤの側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第1摩擦板と、その第1摩擦板を前記第1出力ギヤの側面から離反する方向に付勢する第1離反ばねと、前記第2保持器に対して回り止めされかつ前記第2出力ギヤの側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第2摩擦板と、その第2摩擦板を前記第2出力ギヤの側面から離反する方向に付勢する第2離反ばねと、前記第1摩擦板を押圧して前記第1出力ギヤの側面に接触させる第1シフト位置と前記第2摩擦板を押圧して前記第2出力ギヤの側面に接触させる第2シフト位置との間で軸方向に移動可能に設けられたシフトリングと、そのシフトリングを軸方向に移動させるシフト機構とからなるものを採用することができる。
この構成の変速アクチュエータを採用すると、シフトリングが第1シフト位置にあるときは、第1摩擦板が第1出力ギヤの側面に接触し、その接触面間の摩擦力によって第1摩擦板が出力軸に対して相対回転し、この摩擦板に回り止めされた第1保持器が中立位置から係合位置に移動するので、第1の2ウェイローラクラッチが係合した状態となる。また、このとき、第2摩擦板は第2離反ばねの付勢力によって第2出力ギヤの側面から離反しているので、第2保持器は第2スイッチばねの弾性力により中立位置に保持され、第2の2ウェイローラクラッチは係合が解除された状態となる。
そして、シフト機構の作動により、シフトリングを第1シフト位置から第2シフト位置に向かって軸方向移動させると、第1離反ばねの付勢力によって第1摩擦板が第1出力ギヤの側面から離反する方向に移動し、第1摩擦板と第1出力ギヤの間の摩擦が小さくなるので、第1スイッチばねの弾性力により第1保持器が係合位置から中立位置に移動し、この第1保持器の移動によって第1の2ウェイローラクラッチの係合が解除される。シフトリングが第2シフト位置に到達すると、第2摩擦板が第2出力ギヤの側面に接触し、その接触面間の摩擦力によって第2摩擦板が出力軸に対して相対回転し、この摩擦板に回り止めされた第2保持器が中立位置から係合位置に移動するので、第2の2ウェイローラクラッチが係合した状態となる。
同様にして、シフトリングを第2シフト位置から第1シフト位置に軸方向移動させることにより、第2の2ウェイローラクラッチの係合を解除して、第1の2ウェイローラクラッチを係合させることができる。
また、第1出力ギヤと第2出力ギヤにかえて、第1入力ギヤと第2入力ギヤにクラッチを組み込んだ構成の減速機を採用することも可能である。すなわち、前記減速機として、前記電動モータの回転が入力される入力軸と、その入力軸に対して回転可能に入力軸上に設けられた第1入力ギヤおよび第2入力ギヤと、前記第1入力ギヤと入力軸の間に組み込まれた第1クラッチと、前記第2入力ギヤと入力軸の間に組み込まれた第2クラッチと、前記第1クラッチと第2クラッチとを選択的に係合させる変速アクチュエータと、前記入力軸に対して間隔をおいて平行に配置された出力軸と、その出力軸と一体に回転するように出力軸上に設けられ、前記第1入力ギヤおよび第2入力ギヤにそれぞれ噛合する第1出力ギヤおよび第2出力ギヤと、前記出力軸の回転を前記ディファレンシャルギヤに伝達するディファレンシャル駆動ギヤとからなるものを採用することができる。
さらに、第1クラッチおよび第2クラッチとして2ウェイローラクラッチを使用することができる。すなわち、前記第1クラッチとして、第1入力ギヤの内周と入力軸の外周のうち一方に設けられた円筒面と、他方に設けられたカム面と、そのカム面と前記円筒面の間に組み込まれたローラと、そのローラを保持し、前記カム面と円筒面の間にローラを係合させる係合位置とローラの係合を解除する中立位置との間で入力軸に対して相対回転可能に設けられた第1保持器と、その第1保持器を前記中立位置に弾性保持する第1スイッチばねとからなる2ウェイローラクラッチを使用し、前記第2クラッチとして、第2入力ギヤの内周と入力軸の外周のうち一方に設けられた円筒面と、他方に設けられたカム面と、そのカム面と前記円筒面の間に組み込まれたローラと、そのローラを保持し、前記カム面と円筒面の間にローラを係合させる係合位置とローラの係合を解除する中立位置との間で前記入力軸に対して相対回転可能に設けられた第2保持器と、その第2保持器を前記中立位置に弾性保持する第2スイッチばねとからなる2ウェイローラクラッチを使用することができる。
この場合、前記変速アクチュエータとしては、前記第1保持器に対して回り止めされかつ前記第1入力ギヤの側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第1摩擦板と、その第1摩擦板を前記第1入力ギヤの側面から離反する方向に付勢する第1離反ばねと、前記第2保持器に対して回り止めされかつ前記第2入力ギヤの側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第2摩擦板と、その第2摩擦板を前記第2入力ギヤの側面から離反する方向に付勢する第2離反ばねと、前記第1摩擦板を押圧して前記第1入力ギヤの側面に接触させる第1シフト位置と前記第2摩擦板を押圧して前記第2入力ギヤの側面に接触させる第2シフト位置との間で軸方向に移動可能に設けられたシフトリングと、そのシフトリングを軸方向に移動させるシフト機構とからなるものを採用することができる。
この発明の車両用モータ駆動装置は、ロータの回転速度を検出する回転センサが、ステータの軸方向幅内に収まるように設けられているので、ステータと回転センサとが軸直角方向に重なる配置となり、その重なる分、車両用モータ駆動装置の軸方向長さを抑えられ、コンパクトである。
この発明に係る車両用モータ駆動装置を採用した電気自動車の概略図 この発明に係る車両用モータ駆動装置を採用したハイブリッド自動車の概略図 この発明に係る車両用モータ駆動装置の断面図 図3の電動モータ近傍の拡大断面図 図4の出力軸近傍の拡大断面図 図5のVI−VI線に沿った断面図 図5のVII−VII線に沿った断面図 図5のVIII−VIII線に沿った断面図 図5に示すシフトリングを軸方向に移動させるシフト機構を示す断面図 図5のシフトリング近傍の拡大断面図 図10に示すシフトリングを1速シフト位置に移動させた状態を示す拡大断面図 電動モータの参考例を示す断面図
図1は、左右一対の前輪1をこの発明に係る車両用モータ駆動装置Aで駆動される駆動輪とし、左右一対の後輪2を従動輪とした電気自動車EVを示す。
図2は、左右一対の前輪1をエンジンEによって駆動される主駆動輪とし、左右一対の後輪2をこの発明に係る車両用モータ駆動装置Aで駆動される補助駆動輪としたハイブリッド自動車HVを示す。ハイブリッド自動車HVには、エンジンEの回転を変速するトランスミッションTと、トランスミッションTから出力された回転を左右の前輪1に分配するディファレンシャルギヤDとが設けられている。
この電気自動車EVおよびハイブリッド自動車HVに組み込まれたこの発明に係る車両用モータ駆動装置Aを、以下、図3から図10に基づいて説明する。
図3に示すように、車両用モータ駆動装置Aは、電動モータ3と、電動モータ3から出力された回転を減速する減速機4と、その減速機4から出力された回転を図1に示す電気自動車EVの左右一対の前輪1に分配し、または、図2に示すハイブリッド自動車HVの左右一対の後輪2に分配するディファレンシャルギヤ5とからなる。
図4に示すように、電動モータ3は、環状のステータ6と、そのステータ6の内側に配置されたロータ7とからなる。ステータ6およびロータ7は、モータハウジング8に収容されている。
ステータ6は、ロータ7を囲むように周方向に等間隔に配置された複数のティース9をもつ環状のステータコア10と、そのステータコア10の前記各ティース9に巻回した電磁コイル11と、ステータコア10の減速機4側(図4の左側)の軸方向端面に沿って周方向に延びるコイルエンド12とからなる。コイルエンド12は、ステータコア10の各ティース9に巻回された電磁コイル11に電流を供給する複数の導線で構成されている。ステータコア10としては、例えば、電磁鋼板(例えばケイ素鋼板)を軸方向に積層して形成したものや、金属磁性粉末の圧粉体で形成したものを使用することができる。
モータハウジング8は、電動モータ3のステータ6を減速機4側から覆うフロントハウジング13と、電動モータ3のステータ6を減速機4とは反対側から覆うリヤハウジング14とからなる。リヤハウジング14は、フロントハウジング13に着脱可能に固定されている。ステータコア10は図示しないボルトでリヤハウジング14に固定されており、リヤハウジング14をフロントハウジング13から取り外したときに、そのリヤハウジング14と一緒にステータコア10も外れるようになっている。
ロータ7は、軸方向に間隔をおいて配置した第1軸受15および第2軸受16で回転可能に支持されるスピンドル17と、スピンドル17の外周に装着されたロータコア18とからなる。第1軸受15は、スピンドル17を減速機4側で支持する転がり軸受であり、第2軸受16は、スピンドル17を減速機4とは反対側で支持する転がり軸受である。ロータコア18はステータ6から回転力を受ける部分であり、例えば、環状の電磁鋼板(例えばケイ素鋼板)を軸方向に積層して形成したものや、磁石挿入孔が形成された電磁鋼板を軸方向に積層し、その電磁鋼板の磁石挿入孔に永久磁石を埋め込んだものを使用することができる。
スピンドル17は、中空筒状のロータコア装着部19と、そのロータコア装着部19の減速機4側の端部を閉塞する端板20に連結された第1軸部21とからなり、ロータコア装着部19の減速機4とは反対側の端部が開口するように形成されている。第1軸受15は第1軸部21の外周に装着され、第2軸受16はロータコア装着部19の内周に装着されている。リヤハウジング14には、第2軸受16の内周に嵌合する第2軸部22が設けられている。第2軸部22は、軽量化を図るため中空軸とされている。
ステータ6の内側には、ロータ7の回転速度を検出する回転センサ23が設けられている。回転センサ23は、第1軸部21と一体に回転するように第1軸部21に取り付けられたレゾルバロータ23Aと、レゾルバロータ23Aの外周を囲む環状に形成されたレゾルバステータ23Bとからなる。レゾルバステータ23Bは、モータハウジング8に固定されている。ここで、回転センサ23は、ステータ6の軸方向幅内に収まるように設けられ、ステータ6のコイルエンド12と半径方向に重なるように配置されている。回転センサ23は、電動モータ3の電源装置(図示せず)に接続されており、この回転センサ23の出力信号に基づいて電動モータ3への供給電圧が制御される。
図3に示すように、減速機4は、電動モータ3のロータ7の回転が入力される入力軸30と、入力軸30と一体に回転するように入力軸30上に設けられた1速入力ギヤ31Aおよび2速入力ギヤ31Bと、入力軸30に対して間隔をおいて平行に配置された出力軸32と、出力軸32に対して回転可能に出力軸32上に設けられた1速出力ギヤ33Aおよび2速出力ギヤ33Bとを有する。
入力軸30は、電動モータ3のスピンドル17と同軸上に直列に並ぶように配置され、軸方向に間隔をおいて配置された一対の転がり軸受34,35で回転可能に支持されている。そして、入力軸30の軸端はスピンドル17の第1軸部21の軸端に接続されており、この接続によってスピンドル17と入力軸30が一体に回転するようになっている。この軸端同士の接続は、例えばスプライン嵌合によって行なうことができる。
図4に示すように、フロントハウジング13は、ステータ6の外周を囲むように形成された外殻部36と、その外殻部36内をステータ6と減速機4の間で隔てる隔壁部37と、スピンドル17の第1軸部21を囲むよう隔壁部37に一体に形成された筒状のボス部38とを有する。
ボス部38の内周には、スピンドル17の第1軸部21を支持する第1軸受15と、入力軸30を支持する一対の転がり軸受34,35のうちの電動モータ3側の転がり軸受35とが軸方向に間隔をおいて同軸上に組み付けられている。また、第1軸受15と転がり軸受35の間には、スピンドル17の第1軸部21の外周に摺接するオイルシール39が組み付けられている。
隔壁部37には、電動モータ3側に突出する凸部24が形成されている。凸部24は、スピンドル17の第1軸部21を囲む環状に形成されており、この凸部24に回転センサ23のレゾルバステータ23Bが固定されている。
図3に示すように、出力軸32は、軸方向に間隔をおいて配置された一対の転がり軸受40,41で回転可能に支持されている。出力軸32を支持する一対の転がり軸受40,41のうち、電動モータ3側の転がり軸受41はモータハウジング8に組み付けられ、電動モータ3とは反対側の転がり軸受40は、減速機4を収容する減速機ハウジング42に組み付けられている。入力軸30を支持する一対の転がり軸受34,35のうち、電動モータ3とは反対側の転がり軸受34も、減速機ハウジング42に組み付けられている。モータハウジング8と減速機ハウジング42は、突き合わせた状態で図示しないボルトによって締結されている。
図3に示すように、1速入力ギヤ31Aと2速入力ギヤ31Bは軸方向に間隔をおいて配置され、入力軸30と一体に回転するように入力軸30に固定されている。1速出力ギヤ33Aと2速出力ギヤ33Bも軸方向に間隔をおいて配置されている。
図5に示すように、1速出力ギヤ33Aは、出力軸32が貫通する環状に形成され、転がり軸受43Aを介して出力軸32で支持されており、出力軸32を中心として出力軸32に対して回転可能となっている。同様に、2速出力ギヤ33Bも、転がり軸受43Bを介して出力軸32で回転可能に支持されている。
1速入力ギヤ31Aと1速出力ギヤ33Aは互いに噛合しており、その噛合によって1速入力ギヤ31Aと1速出力ギヤ33Aの間で回転が伝達するようになっている。2速入力ギヤ31Bと2速出力ギヤ33Bも噛合しており、その噛合によって2速入力ギヤ31Bと2速出力ギヤ33Bの間で回転が伝達するようになっている。2速入力ギヤ31Bと2速出力ギヤ33Bの減速比は、1速入力ギヤ31Aと1速出力ギヤ33Aの減速比よりも小さい。
1速出力ギヤ33Aと出力軸32の間には、1速出力ギヤ33Aと出力軸32の間でトルクの伝達と遮断の切換えを行なう1速の2ウェイローラクラッチ44Aが組み込まれている。この1速の2ウェイローラクラッチ44Aは、クラッチが係合した状態では、正逆のいずれの方向にトルクが入力されたときにもそのトルクを伝達し、クラッチの係合を解除した状態では、正逆のいずれの方向にトルクが入力されたときにも空転する。同様に、2速出力ギヤ33Bと出力軸32の間にも、2速出力ギヤ33Bと出力軸32の間でトルクの伝達と遮断の切換えを行なう2速の2ウェイローラクラッチ44Bが組み込まれている。
1速の2ウェイローラクラッチ44Aと2速の2ウェイローラクラッチ44Bは、左右対称の同一構成なので、1速の2ウェイローラクラッチ44Aを以下に説明し、2速の2ウェイローラクラッチ44Bについては、1速の2ウェイローラクラッチ44Aに対応する部分に同一の符号または末尾のアルファベットAをBに置き換えた符号を付して説明を省略する。
図5〜図7に示すように、1速の2ウェイローラクラッチ44Aは、1速出力ギヤ33Aの内周に設けられた円筒面45と、出力軸32の外周に回り止めした環状の1速カム部材46Aに形成されたカム面47と、カム面47と円筒面45の間に組み込まれたローラ48と、ローラ48を保持する1速保持器49Aと、1速スイッチばね50Aとからなる。カム面47は、円筒面45との間で周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭くなるくさび形空間を形成するような面であり、例えば、図6に示すように円筒面45と半径方向に対向する平坦面である。
図6に示すように、1速保持器49Aは、周方向に間隔をおいて複数のポケット51を有する円筒状に形成され、その各ポケット51にローラ48が収容されている。また、1速保持器49Aは、カム面47と円筒面45の間にローラ48を係合させる係合位置とローラ48の係合を解除する中立位置との間で出力軸32に対して相対回転可能となっている。
図7に示すように、1速スイッチばね50Aは、鋼線をC形に巻いたC形環状部52と、C形環状部52の両端からそれぞれ径方向外方に延出する一対の延出部53,53とからなる。C形環状部52は、1速カム部材46Aの軸方向端面に形成された円形のスイッチばね収容凹部54に嵌め込まれ、一対の延出部53,53は、1速カム部材46Aの軸方向端面に形成された径方向溝55に挿入されている。
径方向溝55は、スイッチばね収容凹部54の内周縁から径方向外方に延びて1速カム部材46Aの外周に至るように形成されている。1速スイッチばね50Aの延出部53は、径方向溝55の径方向外端から突出しており、その延出部53の径方向溝55からの突出部分が、1速保持器49Aの軸方向端部に形成された切欠き56に挿入されている。径方向溝55と切欠き56は同じ幅に形成されている。
延出部53は、径方向溝55の周方向で対向する内面と、切欠き56の周方向で対向する内面にそれぞれ接触しており、その接触面に作用する周方向の力によって1速保持器49Aを中立位置に弾性保持している。
すなわち、1速保持器49Aを出力軸32に対して相対回転させて、図7に示す中立位置から周方向に移動させると、径方向溝55の位置と切欠き56の位置が周方向にずれるので、一対の延出部53,53の間隔が狭まる方向にC形環状部52が弾性変形し、その弾性復元力によって1速スイッチばね50Aの一対の延出部53,53が径方向溝55の内面と切欠き56の内面を押圧し、その押圧によって1速保持器49Aを中立位置に戻す方向の力が作用するようになっている。
1速の2ウェイローラクラッチ44Aと2速の2ウェイローラクラッチ44Bは、変速アクチュエータ57により選択的に係合することができるようになっている。
図10に示すように、変速アクチュエータ57は、1速出力ギヤ33Aと2速出力ギヤ33Bの間に軸方向に移動可能に設けられたシフトリング58と、1速出力ギヤ33Aとシフトリング58の間に組み込まれた1速摩擦板59Aと、2速出力ギヤ33Bとシフトリング58の間に組み込まれた2速摩擦板59Bとを有する。
ここで、1速摩擦板59Aと2速摩擦板59Bは、左右対称の同一構成となっているので、2速摩擦板59Bを以下に説明し、1速摩擦板59Aについては、2速摩擦板59Bに対応する部分に同一の符号または末尾のアルファベットBをAに置き換えた符号を付して説明を省略する。
2速摩擦板59Bには、2速保持器49Bの切欠き56に係合する突片60(図8参照)が設けられ、この突片60と切欠き56の係合によって、2速摩擦板59Bが2速保持器49Bに回り止めされている。2速保持器49Bの切欠き56は、2速摩擦板59Bの突片60を軸方向にスライド可能に収容しており、このスライドによって、2速摩擦板59Bは、2速保持器49Bに回り止めされた状態のまま、2速出力ギヤ33Bの側面に接触する位置と離反する位置との間で、2速保持器49Bに対して軸方向に移動可能となっている。
2速摩擦板59Bの突片60の先端に凹部61が形成されている。一方、出力軸32の外周に固定された間座62には、凹部61に係合する凸部63が形成されている。そして、凹部61と凸部63は、2速摩擦板59Bが2速出力ギヤ33Bの側面から離反した位置にある状態では、凹部61と凸部63が係合することで、2速摩擦板59Bを間座62を介して出力軸32に回り止めし、このとき、2速摩擦板59Bに回り止めされた2速保持器49Bが中立位置に保持されるようになっている。また、2速摩擦板59Bが2速出力ギヤ33Bの側面に接触する位置にある状態では、凹部61と凸部63の係合が解除することで、2速摩擦板59Bの回り止めが解除されるようになっている。
2速摩擦板59Bと2速カム部材46Bの間には、軸方向に圧縮された状態で2速離反ばね64Bが組み込まれており、この2速離反ばね64Bの弾性復元力によって2速摩擦板59Bが2速出力ギヤ33Bの側面から離反する方向に付勢されている。
シフトリング58は、1速摩擦板59Aを押圧して1速出力ギヤ33Aの側面に接触させる1速シフト位置と、2速摩擦板59Bを押圧して2速出力ギヤ33Bの側面に接触させる2速シフト位置との間で軸方向に移動可能に支持されている。また、シフトリング58を1速シフト位置と2速シフト位置の間で軸方向に移動させるシフト機構65が設けられている。
図8、図9に示すように、シフト機構65は、シフトリング58を転がり軸受66を介して回転可能に支持するシフトスリーブ67と、そのシフトスリーブ67の外周に設けられた環状溝68に係合する二股状のシフトフォーク69と、シフトフォーク69が固定されたシフトロッド70と、シフトモータ71と、シフトモータ71の回転をシフトロッド70の直線運動に変換する運動変換機構72(送りねじ機構等)とからなる。
図9に示すように、シフトロッド70は、出力軸32に対して間隔をおいて平行に配置され、減速機ハウジング42内に組み込まれた一対の滑り軸受73で軸方向にスライド可能に支持されている。シフトリング58とシフトスリーブ67の間に組み込まれた転がり軸受66は、シフトリング58とシフトスリーブ67のいずれに対しても軸方向に非可動となるように組み付けられている。
このシフト機構65は、シフトモータ71の回転が運動変換機構72により直線運動に変換されてシフトフォーク69に伝達し、そのシフトフォーク69の直線運動が転がり軸受66を介してシフトリング58に伝達することにより、シフトリング58を軸方向に移動させる。
図3に示すように、出力軸32には、出力軸32の回転をディファレンシャルギヤ5に伝達するディファレンシャル駆動ギヤ74が固定されている。
ディファレンシャルギヤ5は、軸方向に間隔をおいて配置された一対の軸受75,75で回転可能に支持されたデフケース76と、デフケース76の回転中心と同軸にデフケース76に固定され、ディファレンシャル駆動ギヤ74に噛合するリングギヤ77と、デフケース76の回転中心と直角な方向にデフケース76に固定されたピニオン軸78と、ピニオン軸78に回転可能に支持された一対のピニオン79と、その一対のピニオン79に噛合する左右一対のサイドギヤ80とからなる。左側のサイドギヤ80には、左側の車輪に接続されたアクスル81の軸端部が接続され、右側のサイドギヤ80には、右側の車輪に接続されたアクスル81の軸端部が接続されている。出力軸32が回転するとき、出力軸32の回転はディファレンシャル駆動ギヤ74を介してデフケース76に伝達され、そのデフケース76の回転がピニオン79とサイドギヤ80を介して左右の車輪に分配される。
以下に、車両用モータ駆動装置Aの動作例を説明する。
まず、図10に示すように、1速摩擦板59Aが1速出力ギヤ33Aの側面から離反し、かつ、2速摩擦板59Bも2速出力ギヤ33Bの側面から離反した状態では、1速保持器49Aは1速スイッチばね50Aのばね力により中立位置に保持され、2速保持器49Bも2速スイッチばね50Bのばね力により中立位置に保持されるので、1速の2ウェイローラクラッチ44Aはローラ48の係合が解除された状態となり、2速の2ウェイローラクラッチ44Bもローラ48の係合が解除された状態となる。
この状態では、図3に示す電動モータ3のモータ軸が回転し、入力軸30が回転しても、1速の2ウェイローラクラッチ44Aと2速の2ウェイローラクラッチ44Bによって回転の伝達が遮断されるので、1速出力ギヤ33Aおよび2速出力ギヤ33Bは空転し、入力軸30の回転は出力軸32に伝達されない。
次に、シフト機構65を作動させて、図10に示すシフトリング58を1速出力ギヤ33Aに向けて移動させると、図11に示すように、1速摩擦板59Aが1速出力ギヤ33Aの側面に接触し、その接触面間の摩擦力によって1速摩擦板59Aが出力軸32に対して相対回転するので、1速摩擦板59Aに回り止めされた1速保持器49Aが中立位置から係合位置に移動し、1速保持器49Aに保持されたローラ48が円筒面45とカム面47の間のくさび形空間の狭小部分に押し込まれ、1速の2ウェイローラクラッチ44Aが係合した状態となる。
この状態では、1速出力ギヤ33Aの回転は、1速の2ウェイローラクラッチ44Aを介して出力軸32に伝達され、出力軸32の回転が、ディファレンシャルギヤ5を介してアクスル81に伝達される。その結果、図1に示す電気自動車EVにおいては、駆動輪としての前輪1が回転駆動され、図2に示すハイブリッド自動車HVにおいては補助駆動輪としての後輪2が回転駆動される。
次に、シフト機構65の作動により、シフトリング58を1速シフト位置から2速シフト位置に向かって軸方向移動させると、1速摩擦板59Aと1速出力ギヤ33Aの接触面間の摩擦力が小さくなるので、1速スイッチばね50Aのばね力により1速保持器49Aが係合位置から中立位置に移動し、この1速保持器49Aの移動によって1速の2ウェイローラクラッチ44Aの係合が解除される。
シフトリング58が2速シフト位置に到達すると、2速摩擦板59Bがシフトリング58で押圧されて2速出力ギヤ33Bの側面に接触するので、その接触面間の摩擦力によって2速摩擦板59Bが出力軸32に対して相対回転し、2速摩擦板59Bに回り止めされた2速保持器49Bが中立位置から係合位置に移動し、この2速保持器49Bの移動によって2速の2ウェイローラクラッチ44Bが係合した状態となる。
この状態では、2速出力ギヤ33Bの回転は、2速の2ウェイローラクラッチ44Bを介して出力軸32に伝達され、出力軸32の回転がディファレンシャルギヤ5を介してアクスル81に伝達される。
同様に、シフトリング58を2速シフト位置から1速シフト位置に軸方向移動させることにより、2速の2ウェイローラクラッチ44Bの係合を解除して、1速の2ウェイローラクラッチ44Aを係合させることができる。
この車両用モータ駆動装置Aを使用すると、車両の走行速度に応じて減速機4の減速比を切り換えることができるので、エネルギー効率の高い回転域で電動モータ3を使用することができ、その結果、小型の電動モータ3を採用して、車両用モータ駆動装置Aを効果的に軽量化することが可能となる。
また、この車両用モータ駆動装置Aは、ロータ7の回転速度を検出する回転センサ23が、ステータ6の軸方向幅内に収まるように設けられているので、ステータ6と回転センサ23とが軸直角方向に重なる配置となり、その重なる分、車両用モータ駆動装置Aの軸方向長さを抑えられ、コンパクトである。
上記実施形態では、1速出力ギヤ33Aと2速出力ギヤ33Bに1速の2ウェイローラクラッチ44Aと2速の2ウェイローラクラッチ44Bをそれぞれ組み込んだ減速機4を例に挙げて説明したが、1速出力ギヤと2速出力ギヤにかえて、1速入力ギヤと2速入力ギヤに1速の2ウェイローラクラッチ44Aと2速の2ウェイローラクラッチ44Bをそれぞれ組み込んだ構成の減速機4を採用することも可能である。
すなわち、減速機4として、電動モータ3の回転が入力される入力軸30と、その入力軸30に対して回転可能に入力軸30上に設けられた1速入力ギヤ31Aおよび2速入力ギヤ31Bと、1速入力ギヤ31Aと入力軸30の間に組み込まれた1速の2ウェイローラクラッチ44Aと、2速入力ギヤ31Bと入力軸30の間に組み込まれた2速の2ウェイローラクラッチ44Bと、1速の2ウェイローラクラッチ44Aと2速の2ウェイローラクラッチ44Bとを選択的に係合させる変速アクチュエータ57と、入力軸30に対して間隔をおいて平行に配置された出力軸32と、その出力軸32と一体に回転するように出力軸32上に設けられ、1速入力ギヤ31Aおよび2速入力ギヤ31Bにそれぞれ噛合する1速出力ギヤ33Aおよび2速出力ギヤ33Bと、出力軸32の回転をディファレンシャルギヤ5に伝達するディファレンシャル駆動ギヤ74とからなるものを採用することができる。
3 電動モータ
4 減速機
5 ディファレンシャルギヤ
6 ステータ
7 ロータ
8 モータハウジング
9 ティース
10 ステータコア
11 電磁コイル
12 コイルエンド
15 第1軸受
16 第2軸受
17 スピンドル
18 ロータコア
23 回転センサ
30 入力軸
31A 1速入力ギヤ
31B 2速入力ギヤ
32 出力軸
33A 1速出力ギヤ
33B 2速出力ギヤ
42 減速機ハウジング
44A 1速の2ウェイローラクラッチ
44B 2速の2ウェイローラクラッチ
45 円筒面
47 カム面
48 ローラ
49A 1速保持器
49B 2速保持器
50A 1速スイッチばね
50B 2速スイッチばね
57 変速アクチュエータ
58 シフトリング
59A 1速摩擦板
59B 2速摩擦板
64A 1速離反ばね
64B 2速離反ばね
65 シフト機構
74 ディファレンシャル駆動ギヤ
A 車両用モータ駆動装置

Claims (11)

  1. 環状のステータ(6)とそのステータ(6)の内側で回転するロータ(7)とからなる電動モータ(3)と、その電動モータ(3)から出力された回転を減速する減速機(4)と、その減速機(4)から出力された回転を左右の車輪に分配するディファレンシャルギヤ(5)とを有する車両用モータ駆動装置において、
    前記ロータ(7)の回転速度を検出する回転センサ(23)を、前記ステータ(6)の内側にステータ(6)の軸方向幅内に収まるように設けたことを特徴とする車両用モータ駆動装置。
  2. 前記電動モータ(3)のロータ(7)が、減速機(4)側の第1軸受(15)と減速機(4)とは反対側の第2軸受(16)とで回転可能に支持されたスピンドル(17)と、そのスピンドル(17)の外周に装着され、前記ステータ(6)から回転力を受けるロータコア(18)とからなり、前記第1軸受(15)と第2軸受(16)の間に前記回転センサ(23)が配置されている請求項1に記載の車両用モータ駆動装置。
  3. 前記電動モータ(3)のステータ(6)が、前記ロータ(7)を囲むように周方向に等間隔に配置された複数のティース(9)をもつ環状のステータコア(10)と、そのステータコア(10)の前記各ティース(9)に巻回した電磁コイル(11)と、その各電磁コイル(11)に電流を供給する複数の導線で構成されたコイルエンド(12)とからなり、そのコイルエンド(12)と半径方向に重なるように前記回転センサ(23)が配置されている請求項1または2に記載の車両用モータ駆動装置。
  4. 前記コイルエンド(12)を、前記ステータコア(10)の減速機(4)側の軸方向端面に沿って周方向に延びるように配置した請求項3に記載の車両用モータ駆動装置。
  5. 前記減速機(4)が切り換え可能な複数の減速比をもつ請求項1から4のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置。
  6. 前記減速機(4)が、
    前記電動モータ(3)の回転が入力される入力軸(30)と、
    その入力軸(30)と一体に回転するように入力軸(30)上に設けられた第1入力ギヤ(31A)および第2入力ギヤ(31B)と、
    前記入力軸(30)に対して間隔をおいて平行に配置された出力軸(32)と、
    その出力軸(32)に対して回転可能に出力軸(32)上に設けられ、前記第1入力ギヤ(31A)および第2入力ギヤ(31B)にそれぞれ噛合する第1出力ギヤ(33A)および第2出力ギヤ(33B)と、
    前記第1出力ギヤ(33A)と出力軸(32)の間に組み込まれた第1クラッチ(44A)と、
    前記第2出力ギヤ(33B)と出力軸(32)の間に組み込まれた第2クラッチ(44B)と、
    前記第1クラッチ(44A)と第2クラッチ(44B)とを選択的に係合させる変速アクチュエータ(57)と、
    前記出力軸(32)の回転を前記ディファレンシャルギヤ(5)に伝達するディファレンシャル駆動ギヤ(74)とからなる請求項1から5のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置。
  7. 前記第1クラッチ(44A)は、第1出力ギヤ(33A)の内周と出力軸(32)の外周のうち一方に設けられた円筒面(45)と、他方に設けられたカム面(47)と、そのカム面(47)と前記円筒面(45)の間に組み込まれたローラ(48)と、そのローラ(48)を保持し、前記カム面(47)と円筒面(45)の間にローラ(48)を係合させる係合位置とローラ(48)の係合を解除する中立位置との間で出力軸(32)に対して相対回転可能に設けられた第1保持器(49A)と、その第1保持器(49A)を前記中立位置に弾性保持する第1スイッチばね(50A)とからなり、
    前記第2クラッチ(44B)は、第2出力ギヤ(33B)の内周と出力軸(32)の外周のうち一方に設けられた円筒面(45)と、他方に設けられたカム面(47)と、そのカム面(47)と前記円筒面(45)の間に組み込まれたローラ(48)と、そのローラ(48)を保持し、前記カム面(47)と円筒面(45)の間にローラ(48)を係合させる係合位置とローラ(48)の係合を解除する中立位置との間で前記出力軸(32)に対して相対回転可能に設けられた第2保持器(49B)と、その第2保持器(49B)を前記中立位置に弾性保持する第2スイッチばね(50B)とからなる請求項6に記載の車両用モータ駆動装置。
  8. 前記変速アクチュエータ(57)は、前記第1保持器(49A)に対して回り止めされかつ前記第1出力ギヤ(33A)の側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第1摩擦板(59A)と、その第1摩擦板(59A)を前記第1出力ギヤ(33A)の側面から離反する方向に付勢する第1離反ばね(64A)と、前記第2保持器(49B)に対して回り止めされかつ前記第2出力ギヤ(33B)の側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第2摩擦板(59B)と、その第2摩擦板(59B)を前記第2出力ギヤ(33B)の側面から離反する方向に付勢する第2離反ばね(64B)と、前記第1摩擦板(59A)を押圧して前記第1出力ギヤ(33A)の側面に接触させる第1シフト位置と前記第2摩擦板(59B)を押圧して前記第2出力ギヤ(33B)の側面に接触させる第2シフト位置との間で軸方向に移動可能に設けられたシフトリング(58)と、そのシフトリング(58)を軸方向に移動させるシフト機構(65)とからなる請求項7に記載の車両用モータ駆動装置。
  9. 前記減速機(4)が、前記電動モータ(3)の回転が入力される入力軸(30)と、
    その入力軸(30)に対して回転可能に入力軸(30)上に設けられた第1入力ギヤ(31A)および第2入力ギヤ(31B)と、
    前記第1入力ギヤ(31A)と入力軸(30)の間に組み込まれた第1クラッチ(44A)と、
    前記第2入力ギヤ(31B)と入力軸(30)の間に組み込まれた第2クラッチ(44B)と、
    前記第1クラッチ(44A)と第2クラッチ(44B)とを選択的に係合させる変速アクチュエータ(57)と、
    前記入力軸(30)に対して間隔をおいて平行に配置された出力軸(32)と、
    その出力軸(32)と一体に回転するように出力軸(32)上に設けられ、前記第1入力ギヤ(31A)および第2入力ギヤ(31B)にそれぞれ噛合する第1出力ギヤ(33A)および第2出力ギヤ(33B)と、
    前記出力軸(32)の回転を前記ディファレンシャルギヤ(5)に伝達するディファレンシャル駆動ギヤ(74)とからなる請求項1から5のいずれかに記載の車両用モータ駆動装置。
  10. 前記第1クラッチ(44A)は、第1入力ギヤ(31A)の内周と入力軸(30)の外周のうち一方に設けられた円筒面(45)と、他方に設けられたカム面(47)と、そのカム面(47)と前記円筒面(45)の間に組み込まれたローラ(48)と、そのローラ(48)を保持し、前記カム面(47)と円筒面(45)の間にローラ(48)を係合させる係合位置とローラ(48)の係合を解除する中立位置との間で入力軸(30)に対して相対回転可能に設けられた第1保持器(49A)と、その第1保持器(49A)を前記中立位置に弾性保持する第1スイッチばね(50A)とからなり、
    前記第2クラッチ(44B)は、第2入力ギヤ(31B)の内周と入力軸(30)の外周のうち一方に設けられた円筒面(45)と、他方に設けられたカム面(47)と、そのカム面(47)と前記円筒面(45)の間に組み込まれたローラ(48)と、そのローラ(48)を保持し、前記カム面(47)と円筒面(45)の間にローラ(48)を係合させる係合位置とローラ(48)の係合を解除する中立位置との間で前記入力軸(30)に対して相対回転可能に設けられた第2保持器(49B)と、その第2保持器(49B)を前記中立位置に弾性保持する第2スイッチばね(50B)とからなる請求項9に記載の車両用モータ駆動装置。
  11. 前記変速アクチュエータ(57)は、前記第1保持器(49A)に対して回り止めされかつ前記第1入力ギヤ(31A)の側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第1摩擦板(59A)と、その第1摩擦板(59A)を前記第1入力ギヤ(31A)の側面から離反する方向に付勢する第1離反ばね(64A)と、前記第2保持器(49B)に対して回り止めされかつ前記第2入力ギヤ(31B)の側面に接触する位置と離反する位置との間で軸方向に移動可能に設けられた第2摩擦板(59B)と、その第2摩擦板(59B)を前記第2入力ギヤ(31B)の側面から離反する方向に付勢する第2離反ばね(64B)と、前記第1摩擦板(59A)を押圧して前記第1入力ギヤ(31A)の側面に接触させる第1シフト位置と前記第2摩擦板(59B)を押圧して前記第2入力ギヤ(31B)の側面に接触させる第2シフト位置との間で軸方向に移動可能に設けられたシフトリング(58)と、そのシフトリング(58)を軸方向に移動させるシフト機構(65)とからなる請求項10に記載の車両用モータ駆動装置。
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