JP2005186780A

JP2005186780A - コンデンサの固定構造

Info

Publication number: JP2005186780A
Application number: JP2003430540A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Yamada; 靖山田
Original assignee: Calsonic Kansei Corp
Current assignee: Marelli Corp
Priority date: 2003-12-25
Filing date: 2003-12-25
Publication date: 2005-07-14

Abstract

【課題】ラジエータにコンデンサを簡便に取り付けることができるコンデンサの固定構造の提供。
【解決手段】コンデンサ３のコア部３ｃの左右両側にヘッダ３ａ、３ｂを配置し、ラジエータ２の左右上下端部に上方向に開口したコ字状断面形状の係合部２ａ〜２ｄを設け、ブラケット４ａ〜４ｄが、コンデンサ３のヘッダ３ａ、３ｂの端部に上下方向から外嵌する外嵌部６と、コア部の対応する端部に上下方向から外嵌する挟持部７と、係合部２ａ〜２ｄのコ字状の内部に上方から係合するアーム部８を備え、前記ブラケット４ａ〜４ｄをコンデンサ３の左右上下端部に取り付けた後、各アーム部８をラジエータ２の対応する係合部２ａ〜２ｄに上方から係合させて両者を固定した。
【選択図】図１

Description

本発明は、自動車に搭載されるコンデンサの固定構造に関し、特に、コンデンサをラジエータに簡便に固定できるコンデンサの固定構造に関する。

従来、自動車のコンデンサはラジエータに重ねられた状態で固定され、両者の後面側に搭載されたモータファンによって共に冷却されるようになっている。
また、前記コンデンサ、ラジエータ、モータファンは１つの熱交換器ユニットとしてラジエータコアサポートに搭載され、フロントエンドモジュールの一部を構成している（例えば、特許文献１参照）。
特開２００２−１１４０２５号公報

しかしながら、特許文献１のコンデンサの固定構造にあっては、コンデンサをラジエータに固定する際にボルト締結作業が伴うため、部品点数が増加する上、トルクレンチのトルク管理や固定作業に手間がかかり、熱交換器ユニットの生産性、ひいてはフロントエンドモジュールの効率的な生産性を阻害する虞があった。

本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、コンデンサをラジエータに簡便に固定できるコンデンサの固定構造を提供することにある。

上記課題を解決するため、請求項１記載の発明では、コンデンサがブラケットを介してラジエータに固定されるコンデンサの固定構造であって、前記コンデンサのコア部の左右両側に、上下方向に延びる一対のヘッダを配置し、前記ラジエータの左右上下端部に上方向に開口したコ字状断面形状の係合部を設け、前記ブラケットが、コンデンサのヘッダの端部に上下方向から外嵌する外嵌部と、コア部の対応する端部に上下方向から外嵌する挟持部と、前記係合部のコ字状の内部に上方から係合するアーム部を備え、前記ブラケットをコンデンサの左右上下端部に固定した後、各アーム部をラジエータの対応する係合部に上方から係合させることにより、コンデンサをラジエータに固定したことを特徴とする。

請求項２記載の発明では、請求項１記載のコンデンサの固定構造において、前記挟持部がコンデンサのコア部を挟持する方向に力を付与する抑え機構を備えることを特徴とする。

請求項１記載の発明にあっては、コンデンサのコア部の左右両側に、上下方向に延びる一対のヘッダを配置し、前記ラジエータの左右上下端部に上方向に開口したコ字状断面形状の係合部を設け、前記ブラケットが、コンデンサのヘッダの端部に上下方向から外嵌する外嵌部と、コア部の対応する端部に上下方向から外嵌する挟持部と、前記係合部のコ字状の内部に上方から係合するアーム部を備え、前記ブラケットをコンデンサの左右上下端部に固定した後、各アーム部をラジエータの対応する係合部に上方から係合させることにより、コンデンサをラジエータに固定したため、従来の発明のようにボルト締結作業を必要とせず、ラジエータにコンデンサを簡便に取り付けることができる。

請求項２記載の発明にあっては、挟持部がコンデンサのコア部を挟持する方向に力を付与する抑え機構を備えるため、ブラケットとコンデンサの結合を強化できる。

以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は本発明の実施例のコンデンサの固定構造を示す斜視図、図２はブラケットの斜視図、図３はブラケットとコンデンサの固定を説明する図、図４はラジエータとコンデンサの固定前を示す斜視図、図５はラジエータとコンデンサの固定を説明する図、図６はコンデンサの固定構造を示す上面図、図７は図６のＳ７−Ｓ７線による断面図である。

図１に示すように、本実施例のコンデンサの固定構造が適用された熱交換器１はラジエータ２と、コンデンサ３と、ブラケット４ａ〜４ｄを主要な構成としている。

前記ラジエータ２の左右両側には、上下方向に延びる樹脂製のラジエータタンク２ａ，２ｂが設けられ、両者間に図示を省略するチューブとフィンが交互に設けられたコア部２ｃが配置されている。
また、前記ラジエータタンク２ａ，２ｂの前面側上下端部には、上方向に開口したコ字状断面形状の係合部５ａ〜５ｄが対応するラジエータタンク２ａ，２ｂに一体的に設けられている。
なお、前記ラジエータタンク２ａ，２ｂの上端部には図外のブラケットを介してラジエータコアサポートアッパに固定される搭載ピンＰ１，Ｐ１が、下端部には図外のブッシュを介してラジエータコアサポートロアに固定される搭載ピンＰ２，Ｐ２がそれぞれ突設されている。

前記コンデンサ３の左右両側には、上下方向に延びる円柱状のヘッダ３ａ，３ｂが設けられ、両者間に図示を省略するチューブとフィンが交互に設けられたコア部３ｃが設けられている。
そして、前記コンデンサ３はラジエータ２に左右上下端部において後述するブラケット４ａ〜４ｄを介して取り付けられている。

以下、ブラケット４ａ，４ｄ同士及びブラケット４ｂ，４ｃ同士は同一構造であり、ブラケット４ａ，４ｂとブラケット４ｃ，４ｄは左右対称の構造であるため、ここではブラケット４ａについて詳述する。

図２に示すように、前記ブラケット４ａは、外嵌部６と、挟持部７と、アーム部８とを有して樹脂で一体的に形成されている。
前記外嵌部６は下方側に開口した有底円筒状に形成され、その内径は前記ヘッダ３ａの外径と略一致する径で形成されている。
前記挟持部７は、下方側に開口したコ字状断面形状を成して前記外嵌部６から車幅方向内側に延びて形成されると共に、該コ字状の対向する側壁間はコア部の厚みと略一致するように形成され、その上部には後述する抑え機構７ａが形成されている。

前記抑え機構７ａは、錨形状の先端部７ｂを有するアンカー部７ｃと、該先端部７ｂが圧入されて係合する開口孔７ｄを有するバックル部７ｅから構成され、両者はそれぞれ挟持部７に対して舌片状に形成されることにより、コ字状の内部に向かって弾性変形可能に形成されている。

前記アーム部８は、前記外嵌部６から車幅方向外側に延びて形成され、その先端は中途部分から薄肉化したＴ字形状に形成されている。

このように構成されたブラケット４ａ〜４ｄを用いてコンデンサ３をラジエータ２に固定する際には、先ず、各ブラケット４ａ〜４ｄをコンデンサ３のコア部の左右上下端部に固定する。
具体的には、図３（ａ）に示すように、外嵌部６をヘッダ３ａの端部に外嵌させると同時に挟持部７をコア部３ｃの端部に外嵌させた後、図３（ｂ）に示すように、抑え機構７ａにおいてアンカー部７ｃとバックル部７ｄをコア部３ｃ側に押圧させて弾性変形させた状態で先端部７ｂを開口孔７ｄに圧入して係合させることにより両者を結合する。
この際、前記挟持部７の抑え機構７ａによってコンデンサ３のコア部３ｃを挟持する方向に力を付与した状態でブラケット４ａをコンデンサ３に固定でき、両者の結合力を堅固にできる（請求項２に対応）。
なお、ブラケット４ｂ〜４ｄにおけるコンデンサ３のコア部３ｃへの固定はブラケット４ａと同様であるため、その説明は省略する。

続いて、図４、図５（ａ）に示すように、コンデンサ３をラジエータ２の上方に配置した後、各ブラケット４ｂ〜４ｄのアーム部８をラジエータ２の対応する係合部５ａ〜５ｄに上方から係合させて両者を固定することによって、両者を結合する。
この際、図５（ｂ）、図６に示すように、係合部５ａ（５ｂ〜５ｄ）のコ字状の先端に設けられた爪部５ｅがアーム部８の上面に凹凸係合するため、ラジエータ２とコンデンサ３の上下方向のがたつきを防止できる。
また、アーム部８の薄肉化されたＴ字形状が係合部５ａ〜５ｄに嵌合するため、ラジエータ２とコンデンサ３の左右方向のがたつきを防止できる。
さらに、図７に示すように、前記外嵌部６の内側には爪部６ａが周設されており、該爪部６ａが対応するヘッダ３ａ、３ｂの端部に凹凸係合するため、ラジエータ２とコンデンサ３の上下方向のがたつきを防止できる。
従って、本実施例のコンデンサの固定構造では、ブラケット４ａ〜４ｄをコンデンサ３に固定した後、各アーム部８をラジエータ２の対応する係合部２ａ〜２ｄに上方から係合させるという簡便な作業のみでコンデンサをラジエータに固定できる（請求項１に対応）。

このように構成された熱交換器１は、図外のモータファンがラジエータの後面側に取り付けられた状態で熱交換器ユニットとしてラジエータコアサポートに搭載された後、車体組立工場に搬送されて車体に搭載される。
この際、前記ブラケット４ａ〜４ｄは、ラジエータ２に対してアーム部８で、コンデンサ３に対して外嵌部６及び挟持部７でそれぞれ上下左右方向に抑止されるため、両者を堅固に固定でき、フロントエンドモジュールの搬送時や自動車の走行時の振動により両者にがたつきが生じたりブラケット４ａ〜４ｄが脱落する虞がない。

以上、本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、挟持部７及びアーム部８にコンデンサ３またはラジエータ２との係合箇所を増やして両者の結合を強化させても良い、

本発明の実施例のコンデンサの固定構造を示す斜視図である。ブラケットの斜視図である。ブラケットとコンデンサの固定を説明する図である。ラジエータとコンデンサの固定前を示す斜視図である。ラジエータとコンデンサの固定を説明する図である。コンデンサの固定構造を示す上面図である。図６のＳ７−Ｓ７線による断面図である。

符号の説明

Ｐ１、Ｐ２搭載ピン
Ｓストッパ部
１熱交換器
２ラジエータ
２ａ、２ｂラジエータタンク
２ｃコア部
３コンデンサ
３ａ、３ｂヘッダ
３ｃコア部
４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄブラケット
５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄ係合部
５ｅ、６ａ爪部
６外嵌部
７挟持部
７ａ抑え機構
７ｂ先端部
７ｃアンカー部
７ｄ開口孔
７ｅバックル部
８アーム部

Claims

コンデンサがブラケットを介してラジエータに固定されるコンデンサの固定構造であって、
前記コンデンサのコア部の左右両側に、上下方向に延びる一対のヘッダを配置し、
前記ラジエータの左右上下端部に上方向に開口したコ字状断面形状の係合部を設け、
前記ブラケットが、コンデンサのヘッダの端部に上下方向から外嵌する外嵌部と、コア部の対応する端部に上下方向から外嵌する挟持部と、前記係合部のコ字状の内部に上方から係合するアーム部を備え、
前記ブラケットをコンデンサの左右上下端部に固定した後、各アーム部をラジエータの対応する係合部に上方から係合させることにより、コンデンサをラジエータに固定したことを特徴とするコンデンサの固定構造。
請求項１記載のコンデンサの固定構造において、
前記挟持部がコンデンサのコア部を挟持する方向に力を付与する抑え機構を備えることを特徴とするコンデンサの固定構造。