JP2005186562A - 筒型コンクリートブロック成形型の内型取出装置 - Google Patents
筒型コンクリートブロック成形型の内型取出装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】少なくとも長手方向の一方端側に内型51が露出した筒型コンクリートブロック成形型5を長手方向に沿って載置する基台1と、基台上に保持されて水平移動し、上記内型の露出側に接離する支持基体2と、支持基体を上記成形型の長手方向の軸に対して仰角又は伏角をもって揺動させる揺動機構21、22と、支持基体に昇降可能に保持され、上記内型の露出側に係合して内型を支持する支持手段3と、から構成する。また、上記構成における支持手段3を、内型の露出側から嵌入させる片持ち棒状の嵌入杆4とし、該嵌入杆を間隔調節可能な水平平行2本杆とする。
【選択図】 図1
Description
そこで、成形型に内型の保持反力を作用させずに引き出すには、内型取出装置の保持反力を調整しながら引き出し作業を行う必要があった。しかし、特許文献1の開示発明では、支持ジャッキでビーム高さを調整し、内型の保持により生じるモーメントに対して反力機構により対抗させるようにしているが、ビームの水平調整機構については記載されておらず、それを伺わせる示唆もない。そのため、重量の異なる内型の保持により生じるカウンターモーメントの違いに応じて、迅速に内型の水平調整を行うことは困難であった。
また、ライン設置用の内型取出装置では、特定の成形型を対象にした大量生産方式に適用させるものであって、種々の形状や重量に構成された内型に汎用的に対応させることを考慮したものでなかった。さらに、かかる装置は成形型のコンクリート注入・養生及び脱型と連なる工場生産ラインの一部として組み込まれものであるため設置面積が大きく、かつその設置場所やその変更に柔軟性がないという問題があった。
また、嵌入杆同士の間隔を調整するための間隔調整機構により、種々形状の内型に対して汎用的に対応させることが可能となる。作業終了後には、本装置を基台側に収納して設置面積を非常に小さくすることができる等、その産業的効果は顕著なものである。
なお、成形型5は、本願発明の構成要素ではなく、ここで適用させる成形型5は従来から一般的なもので、その構造は公知技術の範囲内であるため詳細な記載については省略する。
延出部20aの裏面側とスライド台12との間には、コイルばね24を拡張弾発力をもって介在させて、支持基体2を上方に押し上げるようにしている。コイルばね24は、内型51への本装置Aの非連結時に、本装置Aの重量により一端側への沈み込みを防止して、本装置Aを略水平に維持するためのものである。
前記昇降箱体3を貫通させた嵌入杆4は、両方の対向板31に配置した水平ガイド孔31aに架け渡すようにして昇降箱体3から貫通露出し、該水平ガイド孔31aにしたがって長手方向と直角な幅方向にのみ水平移動可能に抑止している。また、図2に示すように嵌入杆4同士は昇降箱体3内においてリンク部材40を介して連結している。さらに、水平ガイド孔31a同士の中間には、上下方向に拡幅した長孔状の上下ガイド孔31bを形成している。リンク部材40は、対向する上下ガイド孔31b間に架け渡すようにして貫通させたリンク軸40aで回転自在に連結しており、該上下ガイド孔31bにしたがって上下方向にのみ移動可能に抑止している。以上の構成により、リンク部材40を介して連結した嵌入杆4同士は幅方向(略水平方向)に対して対称移動する。
[実施例の作用]
まず、レール体11を介して基台1に係合する本装置Aを基台1から引き出しておく。 次に、長手方向に沿って成形後の成形型5を基台1上の載置台10に載置する。続いて、本装置Aを成形型5側に接近させて、本装置Aの嵌入杆4の傾き、高さおよび幅を、内型51の挿入口52aとほぼ同じになるまで調整を行う。
嵌入杆4の傾きの調整は、揺動用ジャッキ22のハンドル22aを回して、ヒンジ部21を回転軸として支持基台1の角度を略水平に調整する(図3、矢印a)。嵌入杆4の高さの調整は、昇降用ジャッキ30のハンドル30aを回して、昇降箱体3を上下させることで嵌入杆4の高さを成形型5の内型51の挿入口52aと同じ高さとなるように調整する(図3、矢印b)。これと共に、嵌入杆4の幅を調整するため、挿入口52aの間隔に合わせて調整ボルト42に取り付けたハンドル42aを適宜の正逆回転させて、嵌入杆4を水平ガイド孔31a内で互いに対向方向へ対称に水平移動させる(図2、矢印c)。
かかる作業の後、本装置Aを反成形型5側に移動(通常、人力によるが、モーター駆動も可能。)させて内型51を引き出す。このとき、片持ち状態となる内型51の重量で支持基台1の嵌入杆4側が下がり気味になるため、内型51が引き出し難くなることがある。このような場合、揺動用ジャッキ22のハンドル22aを回転させて内型51の仰角あるいは俯角を付加する調整を適宜に行うと共に(図4、矢印a)、必要により昇降用ジャッキ30のハンドル30aを回転させて内型51の上下調整をも行う(図4、矢印b)。
以上により、内型51は略水平に保持された状態で成形型5からスムーズに引出されることになる。
[他の実施形態の可能性]
1 基台
10 載置台
11 レール体
12 スライド台
2 支持基体
20 底板
20a 延出部
21 ヒンジ部
22 揺動用ジャッキ
22a ハンドル
23 門型材
24 コイルばね
25 柱体
25a 天板
3 昇降箱体
30 昇降用ジャッキ
30a ハンドル
31 対向板
31a 水平ガイド孔
31b 上下ガイド孔
32 側面板
4 嵌入杆
40 リンク部材
40a リンク軸
41 ナット体
42 調整ボルト
42a ハンドル
43 連結部
43a 係合板
43b 嵌合溝
43c ストッパ
44 連結部(他の実施形態)
44a 係合板
44b 貫通孔
44c 貫通ピン
45 ピニオン軸(他の実施形態)
45a ギヤ
45b ハンドル
45c ガイド
46 ラック部材(他の実施形態)
46a ラック
5 成形型
50 外枠
51 内型
52 突出部
52a 挿入口
53 被連結部
53a 係合板
53b 嵌合ピン
54 被連結部(他の実施形態)
54a 係合板
54b 貫通孔
Claims (2)
- 少なくとも長手方向の一方端側に内型(51)が露出した筒型コンクリートブロック成形型(5)を長手方向に沿って載置する基台(1)と、
該基台(1)上に保持されて水平移動し、上記内型(51)の露出側に接離する支持基体(2)と、
該支持基体(2)を、上記成形型(5)の長手方向の軸に対して仰角又は伏角をもって揺動させる揺動機構(21、22)と、
支持基体に昇降可能に保持され、上記内型(51)の露出側に係合して内型(51)を支持する支持手段(3)と、
からなることを特徴とした筒型コンクリートブロック成形型の内型取出装置。 - 支持手段を、内型(51)の露出側から嵌入させる片持ち棒状の嵌入杆(4)とし、該嵌入杆(4)を間隔調節可能な水平平行2本杆としたことを特徴とする請求項1記載の筒型コンクリートブロック成形型の内型取出装置。
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