JP2005186388A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005186388A
JP2005186388A JP2003429242A JP2003429242A JP2005186388A JP 2005186388 A JP2005186388 A JP 2005186388A JP 2003429242 A JP2003429242 A JP 2003429242A JP 2003429242 A JP2003429242 A JP 2003429242A JP 2005186388 A JP2005186388 A JP 2005186388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
ink
printer according
side wall
inkjet printer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003429242A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiteru Yamashita
芳輝 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003429242A priority Critical patent/JP2005186388A/ja
Publication of JP2005186388A publication Critical patent/JP2005186388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構成のセンサによってインクカートリッジ内のインク残量を所定の範囲において複数段階で検知すること。
【解決手段】 光投射手段により第1検出窓14aの全体若しくは所定範囲に光を投射して、容器12内部を通過して第2検出窓16aを透過した光を集光手段により集光して受光素子38に受光させる。受光素子により受光された光の光量を検出し、その光量に基づいて容器12内のインク残量の変化を検出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクを収容するインクカートリッジ内のインク残量を検出する機能を有するインクジェットプリンタに関する。
従来、インクジェットプリンタにおいてインクを収容するインクカートリッジ内のインク残量を検出するために、種々の形態のセンサが用いられてきた。例えば、発光素子からの光をインクカートリッジに照射して、その反射光またはインクカートリッジ内を透過した透過光を受光素子で検出されたか否かによって、インクが所定量以下になったか否かを判別するというものがある(例えば、特許文献1)。
インク残量を検知することは、インクカートリッジの交換時期を予想する上で非常に便利であり、インク消費量の多いユーザにとっては、インク残量がある程度残っている状態でインク残量が少ないことを検知した方が都合が良い。一方、インク消費量の少ないユーザにとってはインク残量がほとんど残っていない状態でインク残量が少ないと報知された方が、インクカートリッジの交換時期を予想しやすく好都合である。
上記のようにインク残量が少ないことを報知する際のインク残量の好ましい基準はユーザー間で異なるため、特許文献1のような、インク残量が所定量以下か否かという情報しか得られない装置ではインクカートリッジの交換時期を判断する上で必ずしも好都合ではなかった。
したがって、インク残量がある所定量以下になったか否かだけを判別するだけでなく、インク残量の中間状態も検出してユーザに報知することが、インク消費量のそれぞれ異なるいずれのユーザに対しても好都合である。
特許文献2には、光透過性のインクカートリッジのコーナー部に投光部及び受光部を有するセンサを斜めに配置し、インクカートリッジのコーナー部に投光部からの光を上方から斜めに照射し、インクカートリッジの底部を透過して受光部に入射する透過光の光量の増減変化に基づいてインクカートリッジ内のインク残量を測定するという技術が開示されている。この文献に記載の技術によれば、インク残量を一定範囲でアナログ的に検知することができるため、ユーザーにインク残量の中間状態を報知することが可能となる。
特開2002−240317号公報(第3−4頁) 特開平11−48494号公報(第4頁)
しかしながら、特許文献2に記載の方法では、受光部に入射する透過光は、インクカートリッジを透過した透過光の一部であり、その最大受光量は受光部の受光面積によって制限され、広範囲にわたってインク残量を検出することは難しい。
そこで、本発明は、簡単な構成のセンサによってインクカートリッジ内のインク残量を所定の範囲において複数段階で検知し得るインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のインクジェットプリンタは、光透過性の第1透過領域が設けられた第1側壁と、光透過性の第2透過領域が設けられた当該第1側壁と対向する第2側壁とを有するインクを収容するための容器と、第2側壁を含む平面が鉛直方向に対して平行または鋭角の所定範囲で傾くように容器を着脱自在に保持する保持部と、容器が保持された状態である保持状態において、第1側壁と対向するように設けられ、第1透過領域に光を投射する光投射手段と、保持状態において第2側壁と対向するように設けられ、第2透過領域を通過した光を集光する集光手段と、集光手段により集光された光を受光する受光素子と、受光素子により受光された光の光量に基づいて容器内のインク残量の変化を測定する残量測定手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、第1及び第2透過領域は、保持状態における上下方向においてそれぞれ第1及び第2側壁の全範囲にわたって設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、第1及び第2透過領域は、保持状態における上下方向において、容器にインクが最大量収容されている状態からインクがない状態まで検出可能な範囲で設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載のインクジェットプリンタにおいて、第1または第2側壁の少なくとも一方において、透過領域以外の領域において光が透過することを防止する光遮蔽手段が当該透過領域に隣接して設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段は、保持状態における上下方向において第2透過領域の範囲以上で光を集光可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段は、保持状態における上下方向において第2透過領域の全体若しくはその上下方向における上端を除く部分からの光を集光可能に設けられていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段は、凸レンズであることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段である凸レンズは、当該凸レンズの中心と焦点を結ぶ直線が第2側壁と直交する方向と平行となるように配置されていることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載のインクジェットプリンタにおいて、受光素子は、集光手段である凸レンズから当該凸レンズの焦点距離だけ離隔した位置に配置されていることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段は、第1側壁から第2側壁へ向かう方向に凸の凹面形状の光反射部材であり、受光素子は、第2側壁と当該光反射部材との間に配置されていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段である光反射部材は、その凹面形状の反射面が保持状態における上下方向において第2透過領域の全範囲を覆うように配置されていることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または請求項11に記載のインクジェットプリンタにおいて、集光手段である光反射部材は、受光素子が配置された位置を焦点とする凹面形状をしており、第2透過領域から透過された光を当該受光素子に集光するように配置されていることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段は、保持状態における上下方向において第1透過領域の範囲以上に光を投射することを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段は、第1透過領域の全体若しくはその上下方向における上端を除く部分に光を投射することを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段は、一つの発光素子と当該発光素子の光を屈折させて第1透過領域に投射する凸レンズを含むことを特徴とする。
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載のインクジェットプリンタにおいて、発光素子は、光投射手段に含まれる凸レンズの焦点距離だけ離隔した位置に設けられていることを特徴とする。
また、請求項17に記載の発明は、請求項15または請求項16に記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段に含まれる凸レンズは、当該凸レンズの中心と焦点を結ぶ直線が第1側壁と直交する方向と平行となるように配置されていることを特徴とする。
また、請求項18に記載の発明は、請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段は、発光素子と、第2側壁から第1側壁へ向かう方向に凸の凹面形状の光反射部材から構成され、発光素子は、第1側壁と当該光反射部材との間に配置されていることを特徴とする。
また、請求項19に記載の発明は、請求項18に記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段に含まれる光反射部材は、その凹面形状の反射面が保持状態における上下方向において第1透過領域以上の範囲を覆うように配置されていることを特徴とする。
また、請求項20に記載の発明は、請求項18または請求項19に記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段に含まれる光反射部材は、発光素子が配置された位置を焦点とする凹面形状をしており、当該発光素子から発せられた光を第1透過領域に分散させるように配置されていることを特徴とする。
また、請求項21に記載の発明は、請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、光投射手段は、一つの発光素子と、複数の光導波路から構成され、複数の当該光導波路の一端は発光素子と対向するように配置され、他端はそれぞれ第1側壁に対して直交する方向に光を放出するように配置されていることを特徴とする。
また、請求項22に記載の発明は、請求項21に記載のインクジェットプリンタにおいて、光導波路の光を放出する側である他端は、保持状態における上下方向において所定間隔に配置されていることを特徴とする。
また、請求項23に記載の発明は、請求項21または請求項22に記載のインクジェットプリンタにおいて、光導波路は、光ファイバーであることを特徴とする。
また、請求項24に記載の発明は、請求項1乃至23のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、第1透過領域は、透明な部材から構成されることを特徴とする。
また、請求項25に記載の発明は、請求項1乃至24のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、第2透過領域は、透明な部材から構成されることを特徴とする。
また、請求項26に記載の発明は、請求項1乃至25のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、第1及び第2透過領域は、第1及び第2側壁の水平方向において中央部に設けられていることを特徴とする。
本発明に係るインクジェットプリンタは、簡単な構成のセンサによってインクカートリッジ内のインク残量を所定範囲において複数段階で好適に測定することが可能となる。
本発明の好適な実施形態について、以下説明する。
本発明は、インクジェットプリンタにおいて、インクカートリッジ内のインク残量を所定の範囲で複数段階で好適に検出するためのものである。
以下、本発明の好適な実施例について図面に基づいて説明する。図1は、インクジェットプリンタに用いられるインクカートリッジ10の外観を示す斜視図であり、図2は、インクカートリッジ10を正面及び側面から見た図である。
本発明のインクジェットプリンタ(以下、プリンタと称する)に用いられるインクカートリッジ10(以下、カートリッジ10と称する)は、図1に示すように、インクを収容する容器12と、容器12の底部に設けられ、容器12内のインクをプリンタ本体側へ供給するための図示しない供給口から構成される。
容器12は、外形が略直方体形状をしており、所定の厚みTを有するプラスチック等の樹脂性材料からなるプレート状部材で一体的に形成されている。なお、以下の説明において、容器12がプリンタに装着・保持された状態である保持状態における容器12の上下方向を図1中矢印Aと平行な方向とし、矢印Aの示す方向を上方向とする。また、容器12の長手方向を矢印Bと平行な方向とし、矢印Bの示す方向を、容器12の手前側から奥側への向きを示す方向とする。
容器12において、上下方向に平行な面を有するプレート状部材のうち、図1に示すように、対向する2つのプレート状部材を、第1側壁14、第2側壁16と称することとする。第1側壁14及び第2側壁16には、後述するように、容器12内のインク残量を検出するための第1透過領域である第1検出窓14a、及び第2透過領域である16aがそれぞれ設けられている。ここで、上下方向(矢印A方向)と長手方向(矢印B方向)と直交する方向を容器幅方向と称することとし、第1検出窓14aから第2検出窓16aに向かう方向(図1中矢印C方向)を光透過方向と称することとする。
第1検出窓14a、第2検出窓16aは、図2(b)に示すように、それぞれ透明な矩形状の表面を有する樹脂性材料からなり、幅W(以下、「検出窓幅W」と称することとする。)を有する。第1検出窓14a及び第2検出窓16aは、容器長手方向の中央部、すなわち、第1側壁14または第2側壁16の水平方向において中央部に配置されており、カートリッジ10が多少傾いて装着されてしまった場合においても、第1検出窓14a及び第2検出窓16aを第1側壁14及び第2側壁16の長手方向奥側または手前側に設けた場合に比べ、インク残量検出に影響が出にくい構成となっている。また、カートリッジ10を矢印C方向と平行な方向から見た場合に、第1検出窓14a及び第2検出窓16aは互いに重なるように配置されている。
第1検出窓14a、第2検出窓16aは、上下方向においてそれぞれ第1側壁14及び第2側壁16における容器内部に面する側の全範囲(以下、この範囲の長さを「容器内部高さH」と称することとする。)にわたって設けられている。すなわち、図2(a)に示すように、第1検出窓14a、及び第2検出窓16aの上辺と底辺は、それぞれ容器12の上部と底部のプレート状部材の内側の面(以下、それぞれ「容器内部上面18」、「容器内部底面20」と称する。)と隣接するように設けられている。
本実施例におけるプリンタは、後述するように、第1検出窓14aの全体(上下方向において第1検出窓14aの範囲以上も含む。)若しくはその上下方向における両端を除く部分に光を投射して、容器12内部を通過して第2検出窓16aを透過した光の光量を検出し、その光量に基づいて容器12内のインク残量を連続的または段階的に検出することができる。すなわち、インク残量が十分な場合は、第1検出窓14aから入光した光は、その大部分がインクに吸収(もしくは、反射)されるため、第2検出窓16aを透過する光は少なくなる。一方で、インク残量が少なくなると、第2検出窓16aを透過する光は多くなり、検出される光量が増加するため、インク残量が少なくなったことを検出することが可能となる。
本実施例のインクカートリッジにおける第1側壁14及び第2側壁16は、第1検出窓14a、及び第2検出窓16aが形成された領域を除いて、光が透過することを防止するための光遮蔽手段として非光透過性の樹脂を使用している。このような構成により、第1側壁14に対して投射された光が、第1検出窓14aが形成された領域以外から容器12内を通過してしまうことにより引き起こされる検出誤差をより小さくすることが可能となる。また、第1検出窓14aから容器12内に入光した光は、第2検出窓16a以外からは容器12外へ透過されないため、第2検出窓16aを透過した光の光量のみを測定することによってより精度の高いインク残量検出が行える。なお、第1側壁14及び第2側壁16のいずれか一方においてのみ、このように光遮蔽手段を設けるようにしてもよい。
また、インクカートリッジの容器12を、全体が光透過性を有する内部容器と、第1側壁14と第2側壁16に対応する部分に開口を設けた光透過性を有しない外部容器とから構成してもよい。また、容器12全体を光透過性を有する材料で構成し、第1検出窓14a及び第2検出窓16a以外の領域を光を透過しないように着色するような構成でもよい。また、第1検出窓14a、第2検出窓16aは必ずしも透明である必要はなく、光を透過する特性を有すればよい。
以上のような構成を有する容器12の底部に設けられたインク供給口から、インクを吐出して画像を形成する図示しない記録ヘッドへとインクを供給することにより画像を形成することができる。
次に、本実施例のインク残量検出装置30について図3を用いて説明する。図3は、本実施例のインク残量検出装置30の構成を示す概略図である。
本実施例のプリンタのカートリッジ収容部においては、カートリッジ10を保持するカートリッジホルダ22によって、カートリッジ10を所定の位置へ保持する。なお、図3においては図示されていないが、カートリッジホルダ22は、カートリッジ10の長手方向手前側と奥側においてカートリッジ10を確実に保持するためのガイド部材が設けられている。
インク残量検出装置30は、発光素子32、投射用凸レンズ34、集光用凸レンズ36、受光素子38と、後述する検出制御装置40とから構成される。
インク残量検出は、印刷開始時やユーザからの残量検出指示があった場合、もしくは定期的に行われるものであって、その際の発光時間も短時間でよい。したがって、発光素子32は、発光ダイオードやフィラメント状の白熱発光体など安価で発光量の多いものが望ましい。
第1検出窓14aに光を投射する光投射手段は、発光素子32及び投射用凸レンズ34により実現される。投射用凸レンズ34は、当該投射用凸レンズ34の中心とその焦点を結ぶ直線が第1側壁14と直交する方向と平行となるように配置されており、また、発光素子34は、投射用凸レンズ34の焦点に位置するように設けられている。よって、発光素子34から放出された光は、投射用凸レンズ34により屈折して、第1検出窓14aの表面に対して直交する角度で投射される。また、投射用凸レンズ34は、上下方向において第1検出窓14a以上の範囲に光を投射するために、その上下方向の径が第1検出窓14aより長くなっている。
以上のような構成により、発光素子34から放出された光は、投射用凸レンズ34によって、投射用凸レンズ34を設けない場合に比べ、第1検出窓14aの上端部及び下端部においても多くの光が投射される。すなわち、第1検出窓14aの上下方向全体にわたって、比較的光量のばらつきが少なく、よりインク残量検出の精度を高めることができる。
また、投射用凸レンズ34を設けない場合、発光素子34から放射された光は、第1検出窓14aの上方及び下方に向かうに伴って第1検出窓14a表面に対する角度が大きくなるため、その表面で反射される光量が増加する。したがって、第1検出窓14aから容器12内部に入光する光の量は、第1検出窓14aの上方及び下方に向かうに伴って減少する。しかしながら、本実施例の場合、投射用凸レンズ34によって屈折した光は、第1検出窓14aに対してほぼ直交する方向に入射するため、第1検出窓14aの表面での屈折・反射が少なく、第1検出窓14aの上下方向全体にわたって光量のばらつきを低減することができる。なお、より光の投射効率を高めるために、投射用レンズ34は、可能な限り第1検出窓14aに近い位置に配置することが好ましい。
また、本実施例において、投射用凸レンズ34の中心線は、第1検出窓14aの上下方向における中央部分に位置するように配置されているが、よりインク残量が少ない場合における残量検出精度を向上させるために、中央より若干下方に当該中心線が位置するように配置してもよい。
また、投射用凸レンズ34は、上下方向において第1検出窓14aよりも広い範囲に光を投射するように、その上下方向の径が第1検出窓14aより長くなっている。したがって、インクカートリッジ10が、設計上の保持状態よりも多少上下位置がずれた場合においても、本実施例の光投射手段は、第1検出窓14aの上下方向の全体にわたって光量のばらつきの少ない光を投射することが可能となる。
以上のように、本実施例においては、発光源として発光素子32を一つだけ用いる構成であっても、第1検出窓14aの全体にばらつきの少ない光を投射することが可能となり、また、発光源を多数用いることによるコストアップや、各発光源の発光量のばらつきによるインク残量の検出精度の低下を招くことがない。
なお、光投射手段は、第1検出窓14a全体に必ずしも光を投射する必要はなく、インク残量を検出しようとする範囲に光を投射することが可能であれば、第1検出窓14aの上下方向における上端を除く部分にのみ光を投射するように構成してもよい。
次に、本実施例の集光手段について説明する。集光手段である集光用凸レンズ36は、容器12内を通過して第2検出窓16aを透過した光を受光素子38に好適に集光するために用いられる。集光用凸レンズ36は、集光用凸レンズ36の中心とその焦点を結ぶ直線が第2側壁16と直交する方向と平行となるように配置されている。このため、第2検出窓16aを透過した光のほとんどは、集光用凸レンズ36により屈折し、集光用凸レンズ36の焦点に配置された受光素子38に受光される。
また、投集光用凸レンズ36の中心線は、第2側壁16aの上下方向における中央部分に位置するように配置されている。また、集光用凸レンズ36は、上下方向において第2検出窓16aよりも広い範囲に対応して光を集光可能とするために、その上下方向の高さが第2検出窓16aよりも長く構成されている。
受光素子38は、フォトダイオードなどの光量の変化を検出可能な素子で構成され、集光用凸レンズ36の焦点に位置するように配置されている。また、インク残量測定時に受光素子38には所定電圧が印加されるようになっており、受光素子38は、光を受光すると、その光量に応じた量の電流を通電し、光量が増加するに伴い出力が高くなる構成となっている。
以上のような構成によって、集光手段を設けない場合に比べて、インク残量の検出範囲を広くすることができるとともに、インク残量の検出精度を高めることが可能となる。なお、より集光効率を高めるために、集光用レンズ36は可能な限り第2検出窓16aに近い位置に配置することが好ましい。
なお、上述したように、集光用凸レンズ36は、上下方向において第2検出窓16aよりも広い範囲に対応して光を集光可能に構成されている。したがって、第2検出窓16aを透過した光が上下方向に多少拡散した場合においてもその光を集光できるとともに、カートリッジ10が、設計上の保持状態よりも多少上下位置がずれた場合においても、本実施例の集光手段である集光用凸レンズ36は、第2検出窓14aを透過した光を集光することができる。
なお、集光用凸レンズ36は、必ずしも第2検出窓16aよりも径を長くする必要はなく、インク残量の変化を所望の範囲で検出可能であればよい。
次に、受光素子38により受光された光の光量に基づいて、容器12内のインク残量を測定する残量測定手段である検出制御装置40について図4を用いて説明する。図4は、本実施例の検出制御装置40の構成を示す回路ブロック図である。
図4に示すように、検出制御装置40は、CPU42、入出力インターフェース44、発光素子32の発光を制御する駆動回路46、受光素子38の出力をアナログ値からデジタル値に変換するA/Dコンバータ48から構成される。駆動回路46及びA/Dコンバータ48は、信号線により入出力インターフェース44にそれぞれ接続されており、CPU42との間で信号の送受信が可能となっている。
CPU42は、プリンタ本体の制御を行う中央処理装置でもあり、インク残量検出を定期的、もしくはユーザーからの入力等により行う場合に、駆動回路44に発光素子32を発光させるように発光信号を送信する。また、CPU42は、インク残量測定開始時に、受光素子38に所定電圧を印加するように制御する。そして、発光素子32への発光信号送出開始から所定時間後に、A/Dコンバータ48からの信号に基づいてインク残量を測定する。
駆動回路46は、図示しない電源から電力が供給されており、CPU42からの発光信号が受信されている間、発光素子32へ所定出力の電力を供給する。
A/Dコンバータ48は、受光素子38が光を受光することによって増加するアナログ値である電流値(以下、「検出信号値」と称する)をデジタル値に変換して、入出力インターフェース44を介してCPU42に送出する。
上記構成を有するインク残量検出装置30の作用について、図5を用いて説明する。図5は、本実施例における検出信号値及びCPU42が判断するインク残量値の関係を示す図である。なお、図5中、実線は検出信号値を、破線は、CPU42のインク残量判断値を示す。
本実施例におけるインク残量検出装置30においては、受光素子38から出力される検出信号値は、容器12内のインク残量の減少した割合に対してほぼ同じ割合で増加するように線形に変化する。このように、ほぼ線形の検出信号が得られる理由は、上述したように、発光素子32から放射される光を投射用凸レンズ34により第1検出窓14aの上下方向全体にわたって光量のばらつきを少なくしたこと、第1検出窓14a及び第2検出窓16aに直交する方向に透過するように構成したこと、また、集光用凸レンズ36により第2検出窓16aを透過した光を可能な限り多く集光して受光素子38に受光させたこと等により達成されるものである。なお、実際には、本実施例の場合インク残量が半分となる付近でより線形に近い出力が得られる構成となる。
A/Dコンバータ48は、受光素子38からの検出信号値をデジタル値に変換してCPU42に出力する。CPU42は、A/Dコンバータ48からの出力信号、すなわち受光素子38の検出信号に基づいてインク残量を判断する。本実施例においては、検出信号値がインク残量の減少した割合に対してほぼ同じ割合で増加する関係にあるため、CPU42は、受光素子38から検出されるべき検出信号値の範囲を10等分することによって、インクが最大量(100%)容器12内にある状態からインク残量がゼロの場合までを10%毎に検出できるようにしている。図5の例においては、インク残量が例えば48%であるなら、CPU42はインク残量を残り40%と判断して、図示しないディスプレイ等によりユーザーに報知する。なお、インク残量の検出の段階は任意で設定可能である。
以上のような構成により、本実施例のインク残量検出装置30は、容器12内のインク残量を複数段階にわたって測定することが可能となる。
なお、第1検出窓14a、及び16aの上下方向の長さ及び配置位置は、インク残量を検出したい領域に対応して適宜設計変更が可能である。例えば、インクカートリッジにインクが最大量収容されている場合のインク液面の容器底部からの高さが容器内部高さHに対して95%の高さであるとした場合、第1検出窓14a、及第2検出窓16aの高さを容器内部高さHに対して95%の高さとし、第1検出窓14a、及び第2検出窓16aの底辺をそれぞれ容器内部底面20と隣接するよう設けることにより、容器12にインクが最大量収容されている状態からインクがない状態まで検出可能となる。また、この場合において、必ずしも第1検出窓14a、第2検出窓16aの高さを容器内部高さHに対して95%にする必要は無く、例えば、第1検出窓14a、及第2検出窓16aの高さを容器内部高さHに対して96%の高さにしてもよい。この場合、インク最大収容時のインク液面の高さよりも高い位置まで光を透過できるようにすることができ、容器12が設計上最も最適とされる保持状態よりも多少傾いた場合においてもインク残量を精度良く検出することができる。
また、本実施例においては、より精度良くインク残量を検出するために、容器12の第1検出窓14aと第2検出窓16aが平行で、且つ光投射手段からの光が第1検出窓14aに直交するように投射する構成としたが、特にこのような構成に限られるものではない。例えば、第1検出窓14aに全体的に十分な光を投射できる構成であれば、第1検出窓14aに対して直交する方向に光を必ずしも投射しなくてもインク残量を段階的に検出することは可能である。また、集光用レンズ36については、必ずしも第2検出窓16aに集光用レンズ36の中心線が直交する構成である必要はなく、設定されたインク残量の検出範囲(すなわち、第2検出窓16aの形成された範囲)においてインク残量が変化した場合の光量の変化を検出可能なように、第2検出窓16aを透過した光を集光して、受光素子38に受光させることが可能な構成であればよい。
次に、本発明の第2の実施例について図6を用いて説明する。図6は、実施例2にかかるインク残量検出装置130の構成を示す説明図である。なお、前述の実施例1と同様の構成である要素については同一の符号を用いることとし、説明を省略する場合がある。
実施例2におけるインク残量検出装置130において、、光投射手段は、発光素子32と、第2側壁16から第1側壁14へ向かう方向に凸の凹面形状を有する光反射部材である投射用凹面鏡134とから構成される。発光素子32は、第1側壁14と投射用凹面鏡134との間に配置されている。投射用凹面鏡134は、発光素子32が配置された位置を焦点とする凹面形状をしており、発光素子32から発せられた光を第1検出窓14aの上下方向の全体に分散させるように配置されている。
投射用凹面鏡134は、発光素子32が配置される側である反射面側に、光を効率よく反射するための鏡面処理が施されている。また、投射用凹面鏡134の反射面の形状は、発光素子32から放射された光を第1検出窓14aに対して直交する方向に投射可能なように形成されており、発光素子32はこの投射用凹面鏡134の焦点位置に配置されている。このような構成によって、前述の実施例1と同様に発光素子32の光を、第1検出窓14aの全体に光量のばらつきを少なくして投射することが可能となる。
また、投射用凹面鏡134は、凹面形状の反射面が上下方向において第1検出窓14a以上の範囲を覆うように、すなわち第1検出窓14aよりも上下方向において広い範囲で光を投射可能に配置されている。したがって、カートリッジ10が、設計上の保持状態よりも多少上下位置がずれた場合においても、本実施例の光投射手段は、第1検出窓14aの上下方向の全体にわたって光量のばらつきの少ない光を投射することが可能となる。なお、発光素子32からの放出された光の一部は、第1検出窓14aに直接入光する構成となっている。
また、実施例2におけるインク残量検出装置130は、集光手段として投射用凹面鏡134と同様な集光用凹面鏡136を用いている。集光用凹面鏡136は、保持状態にあるカートリッジ10の第2検出窓16aと対向するように設けられ、第2検出窓16aを透過した光をその内側の反射面において反射する。集光用凹面鏡136は、反射した光を受光素子38に集光するようにその形状が形成されており、受光素子38は集光用凹面鏡136の焦点距離に配置されている。また、集光用凹面鏡136は、上下方向において第2検出窓16a以上の範囲で光を集光可能なように上下方向の長さが設計されている。なお、受光素子38は、集光用凹面鏡136からの反射光以外にも、第2検出窓16aを透過した光を直接受光可能なようになっており、これら反射光と直接光を受光して検出信号を出力する構成となっている。
また、光投射手段及び集光手段である凹面鏡134、136のような光反射部材を第1検出窓14a、第2検出窓16aにそれぞれ可能な限り近くなるように配置することにより、発光素子32から放射された光の大半を容器12内に入光させ、また容器12内を透過した光の大部分を集光することができ、より精度の高いインク残量検出が可能となる。
なお、本実施例において受光素子38により受光された光によるインク残量測定の方法は前述の実施例1と同様である。
本実施例の凹面鏡134、136のような光反射部材は、焦点距離を設定するための反射面の形状加工が比較的容易であるため、光投射手段及び集光手段として好適に用いることができる。
次に、本発明の第3の実施例について図7を用いて説明する。図7は、実施例3にかかるインク残量検出装置230の構成を示す説明図である。なお、前述の実施例1と同様の構成である要素については同一の符号を用いることとし、説明を省略する場合がある。
実施例3におけるインク残量検出装置230においては、光投射手段は、一つの発光素子32と、5本の光ファイバー134a〜134eから構成される。また、集光手段は、実施例1と同様に集光用凸レンズ36を用いている。
光ファイバー134a〜134eは、公知のようにケーブル状の光伝達部材であり光導波路の一種である。光導波路としては、光ファイバーの他にも、一端から入光した光をその内部で反射させて他端側から放出するケーブル形状の構成のものであればよく、透明プラスチックなど用いることができる。
本実施例における光ファイバー134a〜eは、その光入光側の一端が発光素子32と対向するように配置され、その他端である光放出側は、それぞれ第1検出窓14aに対して直交する方向に光を放射するように配置されている。また、光ファイバー134a〜eの光放出側は、保持状態における上下方向において所定間隔に配置されている。このような構成により、発光素子32から放射された光は、光ファイバー134a〜134eによって分光されて、第1検出窓14aの上下方向に所定間隔で投射される。
本実施例において、インク残量が100%の場合には、光ファイバー134a〜134eによって投射された光は、容器12内を通過しないため受光素子38から出力される検出信号は最低値となる。また、インク残量が減少するにつれて、容器12内部を通過する光量が多くなるため、受光素子38によって受光される光量が多くなりインク残量の減少過程を検出することができる。
なお、光ファイバー134a〜134eの光放出側を第1検出窓14aに接近させるほど、一つの光ファイバーの光放出側から放出される光が第1検出窓14aに投射される領域が小さくなるため、光ファイバーの光放出側が配置された位置付近でしかインク残量の変化が検出できない場合がある。よって、より複数の段階でインク残量を検出したい場合は、光ファイバーの本数を増やすか、または、第1検出窓14aから光放出側を若干離間させるようにすることが望ましい。
本実施例においても、受光素子38により受光された光によってインク残量を測定する方法は前述の実施例1と同様である。
本実施例においては、光投射手段として光ファイバーのような光導波路を用いることによって、一つの発光素子32からの光を第1検出窓14aの全体若しくは測定するべき範囲に好適に分光することができる。
なお、光ファイバーの光放出側から放出される光を必ずしも第1検出窓14aに直交する方向に放出させる必要はなく、光放出側を上下方向に対して傾けるように配置してもよい。
さらに、光ファイバーのような広いスペースを必要とせず、また可撓性である部材を用いることにより、発光素子32を配置する位置や、光ファイバー自体の配線を設計する際の自由度が高く、装置全体の省スペース化が図れるという効果を奏する。
また、特に、本実施例では一つのインクカートリッジのインク残量検出について説明しているが、カラー用のインクジェットプリンタなど複数色のインクカートリッジがある場合などにおいても、一つの発光素子32の光を複数のインクカートリッジのインク残量検出に用いるように光ファイバーを配線することができる。
次に、本発明の第4の実施例について図8を用いて説明する。図8は、実施例4にかかるインク残量検出装置330の概略を示す説明図である。なお、前述の実施例1と同様の構成である要素については同一の符号を用いることとし、説明を省略する場合がある。
実施例4におけるインク残量検出装置330において、光投射手段は、実施例1における発光素子32と光投射用凸レンズ34を、集光手段として第2実施例における集光用凹面鏡136と受光素子38を用いている。本実施例では、カートリッジ10が鉛直方向に対して斜め、すなわち第2側壁16が鉛直方向に対して鋭角に傾いている場合に好適にインク残量を測定する方法について説明する。
図4に示すように、本実施例のインク残量検出装置330は、カートリッジ10を斜めに保持するカートリッジホルダ322と、前述の実施例1における光投射手段である発光素子32及び投射用凸レンズ34、及び実施例2における集光手段である凹面鏡136と受光素子38とを有する。
本発明の特徴は、所定の範囲においてインク残量を複数段階で測定することを特徴とし、特に、インク残量が少ない場合に、インク残量が少ないことをユーザに報知することが目的である。したがって、図8に示すように集光(受光)手段をカートリッジ10に対して、斜め下側に設けるようにして、インク残量が少ない場合を検出できるようにすることが望ましい。
図8に示すように、本実施例におけるインク残量検出装置330は、第1検出窓14aの全体に光量のばらつきを少なくして光を投射するために投射用凸レンズ34を、実施例1と同様な構成で第1検出窓14aに対向するように設けている。なお、インクが上下方向において第2検出窓16aより高い位置まで残っている場合には、光は第2検出窓16aから透過しないため、第1検出窓14aおよび投射用凸レンズ34は、上下方向において第2検出窓16aの上辺と同じ高さとなるように配置してもよい。
また、集光手段である集光用凹面鏡136は、上下方向において第2検出窓16a以上の範囲で第2検出窓16aを透過した光を検出可能に設けられている。インクが上下方向において第2検出窓16aよりも高い位置にある場合には、光が第2検出窓16aから透過してこないためインク残量の変化を検知することはできないが、第2検出窓16a以下の範囲において、インク残量がなくなるまでの範囲では検出することが可能となる。
このように、第2側壁16(第2検出窓16a)が鉛直方向に対して斜めになっている場合には、集光手段をインクカートリッジ10に対して斜め下側に設けることにより、インク残量が僅かな範囲まで好適に測定することが可能となる。
次に、本発明の第5の実施例について図9を用いて説明する。図9は、実施例5にかかるインク残量検出装置430の概略を示す説明図である。上記実施例では、好適にインク残量を検出するために容器12の第1側壁14及び第2側壁16が平行、すなわち第1検出窓14aおよび第2検出窓16aが平行に対向するような構成となっているが、図9に示すように、長手方向(図9中矢印B方向)に見て第1側壁114a及び第2側壁116aが平行でない容器112においてインク残量を検出する場合にも本発明は適用することが可能である。
本実施例では、光投射手段として前述の実施例1と同様に発光素子32と投射用凸レンズ34を用い、集光手段として前述の実施例2における集光用凹面鏡136を用いて、受光素子38に受光された光の光量によりインク残量を検出している。ここで、容器112の第1側壁114に設けられた第1検出窓114aには、光投射手段からの光が第1検出窓114aを透過した後、鉛直方向に対して直交する方向、すなわちインク液面に対して平行に光が進むように光投射手段を配置することが望ましい。このように構成することにより、第1検出窓114aを透過した光が容器112内で反射することが少なく、より精度の良い検出が行える。一方、集光手段である集光用凹面鏡136は、上下方向において第2検出窓116の設けられた範囲以上の範囲から光を集光可能なように設けることが望ましい。
本実施例のようにインク残量の減少割合とインク液面(すなわち、上下方向におけるインクの最上面)の高さの減少割合が比例せずに変化する場合には、CPU42と接続されているRAMやROMなどの記憶手段等において、インク残量とインク液面の高さとの対応、すなわちインク残量と検出信号値との対応を示すルックアップテーブル等を予め格納しておき、このルックアップテーブル等をCPU42が参照することによって、インク残量を測定することが可能である。また、このようなルックアップテーブルは、インク残量と検出信号値が線形の関係にないような場合に、検出信号値を補正してインク残量を適切に判断させるために使用することができる。
以上、本発明にかかる好適な実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的範囲において適宜変更が可能なものである。
本発明は、容器内の液体残量を段階的に測定する必要がある装置に好適に用いることが可能であり、特に、インクジェットプリンタ等に用いられるインクカートリッジの有色液体インクの残量検出に用いることが好適である。
インクカートリッジ10の外観を示す斜視図である。 インクカートリッジ10を正面及び側面から見た図である。 実施例1のインク残量検出装置30の構成を示す概略図である。 実施例1の検出制御装置40の構成を示す回路ブロック図である。 実施例1における受光素子38から出力される検出信号値及びCPU42が判断するインク残量値の関係を示す図である。 実施例2にかかるインク残量検出装置130の構成を示す説明図である。 実施例3にかかるインク残量検出装置230の構成を示す説明図である。 実施例4にかかるインク残量検出装置330の概略を示す説明図である。 実施例5にかかるインク残量検出装置430の概略を示す説明図である。
符号の説明
10、110 インクカートリッジ
12、112 容器
14、114 第1側壁
14a、114a 第1検出窓
16、116 第2側壁
16a、116a 第2検出窓
22 カートリッジホルダ
30、130、230、330、430 インク残量検出装置
32 発光素子
34 投射用凸レンズ
36 集光用凸レンズ
38 受光素子
40 検出制御装置
42 CPU
48 A/Dコンバータ
134 投射用凹面鏡
136 集光用凹面鏡
234a〜e 光ファイバー

Claims (26)

  1. 光透過性の第1透過領域が設けられた第1側壁と、光透過性の第2透過領域が設けられた当該第1側壁と対向する第2側壁とを有するインクを収容するための容器と、
    前記第2側壁を含む平面が鉛直方向に対して平行または鋭角の所定範囲で傾くように前記容器を着脱自在に保持する保持部と、
    前記容器が保持された状態である保持状態において、前記第1側壁と対向するように設けられ、前記第1透過領域に光を投射する光投射手段と、
    前記保持状態において前記第2側壁と対向するように設けられ、当該第2透過領域を通過した光を集光する集光手段と、
    前記集光手段により集光された光を受光する受光素子と、
    前記受光素子により受光された光の光量に基づいて前記容器内のインク残量の変化を測定する残量測定手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記第1及び第2透過領域は、前記保持状態における上下方向においてそれぞれ前記第1及び第2側壁の全範囲にわたって設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第1及び第2透過領域は、前記保持状態における上下方向において、前記容器にインクが最大量収容されている状態からインクがない状態まで検出可能な範囲で設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第1または第2側壁の少なくとも一方において、前記透過領域以外の領域において光が透過することを防止する光遮蔽手段が当該透過領域に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記集光手段は、前記保持状態における上下方向において前記第2透過領域の範囲以上で光を集光可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記集光手段は、前記保持状態における上下方向において前記第2透過領域の全体若しくはその上下方向における上端を除く部分からの光を集光可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記集光手段は、凸レンズであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記集光手段である凸レンズは、当該凸レンズの中心と焦点を結ぶ直線が前記第2側壁と直交する方向と平行となるように配置されていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記受光素子は、前記集光手段である凸レンズから当該凸レンズの焦点距離だけ離隔した位置に配置されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記集光手段は、前記第1側壁から第2側壁へ向かう方向に凸の凹面形状の光反射部材であり、前記受光素子は、前記第2側壁と当該光反射部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  11. 前記集光手段である光反射部材は、その凹面形状の反射面が前記保持状態における上下方向において前記第2透過領域の全範囲を覆うように配置されていることを特徴とする請求項10に記載のインクジェットプリンタ。
  12. 前記集光手段である光反射部材は、前記受光素子が配置された位置を焦点とする凹面形状をしており、前記第2透過領域から透過された光を当該受光素子に集光するように配置されていることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のインクジェットプリンタ。
  13. 前記光投射手段は、前記保持状態における上下方向において前記第1透過領域の範囲以上に光を投射することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  14. 前記光投射手段は、前記第1透過領域の全体若しくはその上下方向における上端を除く部分に光を投射することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  15. 前記光投射手段は、一つの発光素子と当該発光素子の光を屈折させて前記第1透過領域に投射する凸レンズを含むことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  16. 前記発光素子は、前記光投射手段に含まれる凸レンズの焦点距離だけ離隔した位置に設けられていることを特徴とする請求項15に記載のインクジェットプリンタ。
  17. 前記光投射手段に含まれる凸レンズは、当該凸レンズの中心と焦点を結ぶ直線が前記第1側壁と直交する方向と平行となるように配置されていることを特徴とする請求項15または請求項16に記載のインクジェットプリンタ。
  18. 前記光投射手段は、発光素子と、前記第2側壁から第1側壁へ向かう方向に凸の凹面形状の光反射部材から構成され、前記発光素子は、前記第1側壁と当該光反射部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  19. 前記光投射手段に含まれる光反射部材は、その凹面形状の反射面が前記保持状態における上下方向において前記第1透過領域以上の範囲を覆うように配置されていることを特徴とする請求項18に記載のインクジェットプリンタ。
  20. 前記光投射手段に含まれる光反射部材は、前記発光素子が配置された位置を焦点とする凹面形状をしており、当該発光素子から発せられた光を前記第1透過領域に分散させるように配置されていることを特徴とする請求項18または請求項19に記載のインクジェットプリンタ。
  21. 前記光投射手段は、一つの発光素子と、複数の光導波路から構成され、複数の当該光導波路の一端は前記発光素子と対向するように配置され、他端はそれぞれ前記第1側壁に対して直交する方向に光を放出するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  22. 前記光導波路の前記他端は、前記保持状態における上下方向において所定間隔に配置されていることを特徴とする請求項21に記載のインクジェットプリンタ。
  23. 前記光導波路は、光ファイバーであることを特徴とする請求項21または請求項22に記載のインクジェットプリンタ。
  24. 前記第1透過領域は、透明な部材から構成されることを特徴とする請求項1乃至23のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  25. 前記第2透過領域は、透明な部材から構成されることを特徴とする請求項1乃至24のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  26. 前記第1及び第2透過領域は、前記第1及び第2側壁の水平方向において中央部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
JP2003429242A 2003-12-25 2003-12-25 インクジェットプリンタ Pending JP2005186388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003429242A JP2005186388A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003429242A JP2005186388A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 インクジェットプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005186388A true JP2005186388A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34787964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003429242A Pending JP2005186388A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005186388A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2142373A1 (en) * 2007-04-27 2010-01-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Device and method for measuring ink levels in a container
JP2017170820A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 セイコーエプソン株式会社 液体残量検出装置、記録装置、および液体残量検出方法
CN111546779A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN111546785A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN111546786A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN111546778A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN112406313A (zh) * 2019-08-20 2021-02-26 精工爱普生株式会社 印刷装置
US11046085B2 (en) 2019-02-12 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Printer
US11046086B2 (en) 2019-02-12 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Printer
US11084296B2 (en) 2019-02-12 2021-08-10 Seiko Epson Corporation Production method of printer
US11104149B2 (en) 2019-02-12 2021-08-31 Seiko Epson Corporation Electronic apparatus
US11273649B2 (en) 2019-08-20 2022-03-15 Seiko Epson Corporation Printer
US11325392B2 (en) 2019-08-20 2022-05-10 Seiko Epson Corporation Printer
US11345161B2 (en) 2019-08-20 2022-05-31 Seiko Epson Corporation Printer
US11472193B2 (en) 2020-03-17 2022-10-18 Seiko Epson Corporation Printer
US11504975B2 (en) 2020-03-17 2022-11-22 Seiko Epson Corporation Printer
US11801686B2 (en) 2020-03-17 2023-10-31 Seiko Epson Corporation Printer

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2142373A1 (en) * 2007-04-27 2010-01-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Device and method for measuring ink levels in a container
EP2142373A4 (en) * 2007-04-27 2011-08-31 Hewlett Packard Development Co DEVICE AND METHOD FOR MEASURING INK LEVELS IN A CONTAINER
TWI413591B (zh) * 2007-04-27 2013-11-01 Hewlett Packard Development Co 用於測量容器內之墨水位高的裝置及方法
JP2017170820A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 セイコーエプソン株式会社 液体残量検出装置、記録装置、および液体残量検出方法
CN107225861A (zh) * 2016-03-25 2017-10-03 精工爱普生株式会社 液体剩余量检测装置、记录装置以及液体剩余量检测方法
US11084296B2 (en) 2019-02-12 2021-08-10 Seiko Epson Corporation Production method of printer
US11046086B2 (en) 2019-02-12 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Printer
CN111546786A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN111546778A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
EP3695971A1 (en) * 2019-02-12 2020-08-19 Seiko Epson Corporation Printer
EP3695975A1 (en) * 2019-02-12 2020-08-19 Seiko Epson Corporation Printer
US10889125B2 (en) 2019-02-12 2021-01-12 Seiko Epson Corporation Printer
CN111546785A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
US11046085B2 (en) 2019-02-12 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Printer
CN111546786B (zh) * 2019-02-12 2022-03-15 精工爱普生株式会社 印刷装置
US11046081B2 (en) 2019-02-12 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Printer
CN111546779A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 精工爱普生株式会社 印刷装置
US11104149B2 (en) 2019-02-12 2021-08-31 Seiko Epson Corporation Electronic apparatus
US11104148B2 (en) 2019-02-12 2021-08-31 Seiko Epson Corporation Printer
US11130347B2 (en) 2019-02-12 2021-09-28 Seiko Epson Corporation Printer
CN111546785B (zh) * 2019-02-12 2022-03-15 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN111546778B (zh) * 2019-02-12 2022-06-07 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN111546779B (zh) * 2019-02-12 2022-03-15 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN112406313A (zh) * 2019-08-20 2021-02-26 精工爱普生株式会社 印刷装置
CN112406313B (zh) * 2019-08-20 2022-04-29 精工爱普生株式会社 印刷装置
US11325393B2 (en) 2019-08-20 2022-05-10 Seiko Epson Corporation Printer
US11325392B2 (en) 2019-08-20 2022-05-10 Seiko Epson Corporation Printer
US11345161B2 (en) 2019-08-20 2022-05-31 Seiko Epson Corporation Printer
US11273649B2 (en) 2019-08-20 2022-03-15 Seiko Epson Corporation Printer
US11472193B2 (en) 2020-03-17 2022-10-18 Seiko Epson Corporation Printer
US11504975B2 (en) 2020-03-17 2022-11-22 Seiko Epson Corporation Printer
US11801686B2 (en) 2020-03-17 2023-10-31 Seiko Epson Corporation Printer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005186388A (ja) インクジェットプリンタ
JP4027179B2 (ja) 液体収納容器、および液体収納容器内の液体量検知方法
KR100928746B1 (ko) 액체 수용 용기 및 잉크 제트 기록 장치
US7336368B2 (en) Optical detecting module and optical detector thereof
JP2009150690A (ja) 反射型光学センサ
JP4185397B2 (ja) 光学式検出器
JP4946603B2 (ja) 導光体および線状光源装置
JP2008275689A (ja) 導光体および線状光源装置
JP3741509B2 (ja) チューブ用液体センサー
US6455829B1 (en) Head unit of photo detector
JP2005195584A (ja) 光学流体レベル検出システム、再充填可能な流体容器、流体リザーバの流体レベルを決定するために使用できるセンサ、及び、流体リザーバを有する流体射出ヘッド
JP2009031544A (ja) 表示装置
JPH1151861A (ja) 液体濃度測定装置
JP5634718B2 (ja) インクジェットプリンタおよび液体検出方法
JPH02102061A (ja) インク残量検出装置
JP2009200913A (ja) イメージセンサモジュール
JP7408147B2 (ja) 液体検知センサ
JP2005169689A (ja) 液体残量検出システムおよびその容器
KR0184130B1 (ko) 잉크 카트리지 감지 장치
JP2004198376A (ja) 液面検知装置
JP2005107426A (ja) 現像装置
JP2008308300A (ja) ターゲット幅検出装置及び画像形成装置
JP2010109061A (ja) 光センサ装置
JP5190226B2 (ja) 透過型光エリアセンサ
KR100943006B1 (ko) 일체형 장착경통이 구비된 광학 펜형 마우스의 광 접촉감지모듈