JP2005186252A - エンドレスベルトのカット装置及びそのカット方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外周長さが大きいエンドレスベルトをカットする場合であっても、二重カットやカット不能が発生することなく、且つ全体の生産性が低下することのないカット装置及びそのカット方法を提供する。
【解決手段】 径方向に拡縮可能なロール1に外挿されたエンドレスベルト2の外径又は外周長さLを測定する。前記エンドレスベルト2の外径又は外周長さLに基づいて、前記エンドレスベルト2の外周速度V1が所定の速度となる様に前記ロール1の回転数T1を演算により求める。前記演算により算出された前記ロール1の回転数T1に基づいて、前記エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度を制御する。
【選択図】図7


Description

本発明は、エンドレスベルトのカット装置、並びにそのカット方法に関し、詳しくは、ロールの外周に巻かれたエンドレスベルトの外周に刃物を近づけて、エンドレスベルトをカットする装置とその方法に関する。
未加硫のゴムシートからなるエンドレスベルトを所定の巾にカットする装置として、一軸カット装置と多軸カット装置とがある。一軸カット装置とは、径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、エンドレスベルトをカットする装置である(特許文献1の図3参照)。他方、多軸カット装置とは、回転駆動する第1のロールと、この第1のロールに併設される第2のロールとの間に巻き掛けられたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、エンドレスベルトをカットする装置である(特許文献2の図3参照)。
一軸カット装置の場合、エンドレスベルトの外周長さに応じて、ロールが拡径又は縮径される。ロールの回転に伴ってエンドレスベルトを回転させ、且つカット刃でカット可能な程度の張力をエンドレスベルトに与えるためである。しかしながら、一軸カット装置におけるロールの回転数は一定であるため、エンドレスベルトの外周長さが大きいほどその外周速度(即ち、外周面における周速)が速くなり、カット刃に作用する負荷が大きくなる。エンドレスベルトの重量をm、エンドレスベルトの外周速度をvとしたとき、カット刃に作用する負荷の大きさFは、F=mv2で表されるからである。
多軸カット装置の場合、第1ロールは一定の回転数で回転するため、エンドレスベルトの外周長さに関わらず、エンドレスベルトの外周速度は一定である。しかしながら、エンドレスベルトの外周長さが大きいほど、エンドレスベルトが1周する時間が長くなり、カット刃に作用する負荷が大きくなる。多軸カット装置におけるエンドレスベルトに対するカット刃の移動速度は一定であるため(特許文献2の〔0018〕参照)、カット刃がエンドレスベルトに対して切り込む量が大きくなるからである。
特開平10−296682号公報 特開平10−309692号公報
このように、一軸カット装置及び多軸カット装置のいずれの場合であっても、エンドレスベルトの外周長さが大きいほど、カット刃に作用する負荷が大きくなる。カット刃に作用する負荷が大きくなると、蛇行に起因する二重カットが発生したり、エンドレスベルトがカットできなくなるという問題がある。
また、外周長さが大きいエンドレスベルトのカットを基準として、一軸カット装置のロール回転数を小さくしたり、多軸カット装置のカット刃の移動速度を小さくすると、外周長さが小さいエンドレスベルトをカットする効率が低下し、製品全体の生産性が低下するという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、外周長さが大きいエンドレスベルトをカットする場合であっても、二重カットやカット不能が発生することなく、且つ全体の生産性が低下することのないカット装置及びそのカット方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するための本発明に係るエンドレスベルトのカット装置は、径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット装置であって、前記ロールに外挿された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さを測定する測定手段と、前記エンドレスベルトの外周速度を所定の速度にするための前記ロールの回転数を、前記測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さに基づいて演算するロール回転数演算手段と、前記ロール回転数演算手段で算出された前記エンドレスベルトの回転数に基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を制御するカット刃速度制御手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係るエンドレスベルトのカット方法は、径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット方法であって、前記ロールに外挿された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さを測定する第1の工程と、前記エンドレスベルトの外周速度を所定の速度にするための前記ロールの回転数を、前記第1の工程で測定された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さに基づいて演算する第2の工程と、前記第2の工程で算出された前記ロールの回転数に基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を演算する第3の工程と、を有することを特徴とする。
上記エンドレスベルトのカット装置及びカット方法によれば、エンドレスベルトの外周速度が、カット刃に作用する負荷が過大とならない範囲で一定の速度となるように、ロールの回転数が制御されるとともに、エンドレスベルトの外周長さに応じてカット刃の移動速度が制御される。したがって、エンドレスベルトをカットする際に蛇行が発生することがなく、蛇行に起因する二重カット、又はカット不能となる可能性が小さい。
しかも、エンドレスベルトの外周長さに関わらず、エンドレスベルトの外周速度が常に一定なので、外周長さが小さいエンドレスベルトがロールに外挿された場合にはロールの回転数が大きくなり、外周長さが大きいエンドレスベルトがロールに外挿された場合にはロールの回転数が小さくなる。即ち、エンドレスベルトの外周長さに応じてロールの回転数が制御されるので、製品全体の生産性が低下することもない。
また、本発明に係るエンドレスベルトのカット装置は、回転駆動する第1のロールと、前記第1のロールに併設される第2のロールと、の間に巻き掛けられたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット装置であって、前記第1のロールと第2のロールとの間に巻き掛けられた前記エンドレスベルトの外周長さを測定する外周長さ測定手段と、前記第1のロールの回転数、及び前記外周長さ測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外周長さに基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を制御するカット刃速度制御手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係るエンドレスベルトのカット方法は、回転駆動する第1のロールと、前記第1のロールに併設される第2のロールと、の間に巻き掛けられたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット方法であって、前記第1のロールと第2のロールとの間に巻き掛けられた前記エンドレスベルトの外周長さを測定する第1の工程と、前記第1のロールの回転数、及び前記外周長さ測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外周長さに基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を演算する第2の工程と、を有することを特徴とする。
上記エンドレスベルトのカット装置及びカット方法によれば、エンドレスベルトの外周長さに関わらず、エンドレスベルトの外周速度が常に一定の下、エンドレスベルトの外周長さに応じてカット刃の移動速度が制御される。したがって、エンドレスベルトをカットする際に蛇行が発生する可能性が低く、蛇行に起因する二重カット、又はカット不能の発生率が小さくなる。
しかも、エンドレスベルトの外周長さに応じてカット刃の移動速度が制御されるので、製品全体の生産性が低下することもない。
また、本発明に係るエンドレスベルトのカット方法は、前記カット刃が、チッ化チタン処理された超硬刃、かつ2段シノギ刃であることが好ましい。
これによれば、カット刃の刃こぼれを低減することが可能となる。また、カット刃の表面にチッ化チタン処理を施すことによって、カット刃の寿命向上も期待できる。
また、本発明に係るエンドレスベルトのカット方法は、前記エンドレスベルトの内部に抗張体が配置されたエンドレスベルトのカット方法であって、前記カット刃が前記エンドレスベルトに当接するまでは、前記カット刃を、前記エンドレスベルトに対して第1の速度で移動させ、前記カット刃が前記エンドレスベルトに当接したとき、前記カット刃を、前記エンドレスベルトに対して第1の速度よりも小さい第2の速度で移動させ、前記カット刃が前記エンドレスベルトの抗張体位置にきたとき、前記カット刃を、前記エンドレスベルトに対して第2の速度よりも小さい第3の速度で移動させるものであることが好ましい。
これによれば、カット刃が、エンドレスベルトの抗張体位置まで切り込んだときであっても、抗張体の飛び出し、又はカット刃の蛇行に起因する二重カットを防止することが可能となる。
また、本発明に係るエンドレスベルトのカット方法は、前記エンドレスベルトの種別に応じて前記抗張体の位置が記憶された制御部と、前記エンドレスベルトの種別を入力可能な入力手段と、を有し、前記制御部が、前記入力手段に入力された前記エンドレスベルトの種別に応じて、前記抗張体位置を判別し、前記エンドレスベルトに対する前記カット刃の移動速度を、前記第2の速度から第3の速度に変更させるものであることが好ましい。
これによれば、エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度が自動的に変更されるので、人手による作業工程が削減できる。
さらに、本発明に係るエンドレスベルトのカット装置は、径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット装置であって、前記ロールに外挿された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さを測定する測定手段と、前記カット刃による前記エンドレスベルトへの切り込み量を所定の切り込み量にするための前記ロールの回転数を、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度、及び前記測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さに基づいて演算するロール回転数演算手段と、前記ロール回転数演算手段で算出された前記ロールの回転数に基づいて、前記ロールの回転数を制御するロール回転数制御手段と、を備えるものであっても、本発明の目的を達成することができる。
以下、本発明に係るエンドレスベルトのカット装置及びそのカット方法の例として、一軸でエンドレスベルトのカットを行う第1実施形態、及び多軸でエンドレスベルトのカットを行う第2実施形態について説明する。
先ず、第1実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の好適な実施形態に係る一軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置、図2は、図1に図示されるエンドレスベルトのカット装置の側面図、図3は、本発明の好適な実施形態に係る一軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置の制御ブロック図、である。
第1実施形態におけるエンドレスベルトのカット装置は、径方向に拡縮可能であるとともに回転可能なロール1と、このロール1に外挿された筒状のエンドレスベルト2の外径を測定可能なセンサ3と、回転可能にカット刃4が設置されるとともに、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2に対して段階的に移動速度を変えて前後進可能なカット刃4の移動装置6と、ロール1の回転数及びロール1に外挿されたエンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度(即ち、カット刃4の移動装置6の移動速度)を制御可能な制御部17とを備えている。
ロール1は、径方向の拡縮可能なマンドレル10と、マンドレル10に外挿されたカットスリーブ19とを主要な構成要素としている。マンドレル10は、ロール駆動部18と連結されており、回転可能に構成されている。カットスリーブ19は、エンドレスベルト2をカットする際に、下敷きとなる弾性体である。
筒状のエンドレスベルト2は、カットスリーブ19に外挿され、エンドレスベルト2の外周長さに応じてマンドレル10が拡径される。マンドレル10が拡径するのは、ロール1の回転に伴って、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2を回転させるためである。併せて、ロール1とともに回転しているエンドレスベルト2に対して、カット刃でカット可能となるよう適当な張力を付与するためである。
センサ3は、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2の外周面における外径を検出するものである。センサ3は、エンドレスベルト2がロール1に外挿され、マンドレル10が拡径した後であって、ロール1が回転する前に、エンドレスベルト2の外周面における外径を検出する。このセンサ3は、接触式であっても非接触式であってもよい。
カット刃4は、回転可能にカット刃4の移動装置6に設置されている。また、カット刃4の移動装置6は、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2に対して段階的に移動速度を変えて前後進可能となっている。
ここで、カット刃4の移動装置6の構成について詳しく説明する。カット刃4の移動装置6は、カット刃4を設置した支持台11と、この支持台11をエンドレスベルト2に対して段階的に速度を変えて移動可能なスライド手段9とを備えている。
支持台11は、回転軸16に嵌入された2枚のカット刃4と原動機6とを搭載し、一対のレール7上に摺動部材8を介して、スライド可能に設置されている。
スライド手段9は、支持台11をエンドレスベルト2に対して移動可能となるよう構成されている。具体的には、支持台11の下側にパルスエンコーダ12を装着した油圧シリンダ13からなるパルス出力付き駆動部(ロッド)14を固定し、油圧シリンダ13のロッド14に装着された取付部材15が支持台11の先端部に固定されている。そして、油圧シリンダ13が稼動すると、カット刃4を搭載した支持台11がエンドレスベルト2側に向かって移動する。
次に、本発明の好適な実施形態に係る一軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置の制御ブロックについて、図3を用いて説明する。制御部17は、図示しないROMとRAMを有しており、種々の演算を行ったり、ロール1又はカット刃4の移動装置6などの各機器の駆動を制御している。例えば、センサ3で検出されたエンドレスベルト2の外周面における外径に基づいて、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2の外周速度を所定の速度にするためのロール1の回転数を演算を行う。そして、ロール1の回転数が、その演算により算出された回転数となる様にロール1を駆動制御したり、そのロール1の回転数に基づいて、エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度の制御を行ったりしている。
次に、第1実施形態におけるエンドレスベルトのカット装置の動作について、説明する。
(エンドレスベルトの外周長さの測定)
先ず、第1の工程では、エンドレスベルトの外周長さの測定が行われる。ただし、ロール1へのエンドレスベルト2の外挿は、人手によって行われる。エンドレスベルト2がロール1に外挿されて運転操作が行われると、エンドレスベルト2の外周長さに応じてマンドレル10が拡径し、エンドレスベルト2に所定の張力が付与される。そして、センサ3によって、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2の外周面における径が検出される。ロール1に外挿されたエンドレスベルト2の外周面における径が検出されると、制御部17は、検出された径に円周率(π)を乗じて、エンドレスベルト2の外周長さを演算によって算出する。
(ロール回転数の算出)
第2の工程では、制御部が、式(1)を用いて、ロール1に外挿されたエンドレスベルト2の外周速度(即ち、外周面における周速)V1が一定の周速となる様、第1の工程で算出されたエンドレスベルト2の外周長さL1に基づいて、ロール1の回転数を演算によって算出する。なお、本実施形態においては、V1=4,000mm/secとなる様、ロール1の回転数T1を算出している。
Figure 2005186252
このように、エンドレスベルト2の外周長さに関わらず、エンドレスベルト2の外周速度を一定とすることで、外周長さが小さいエンドレスベルト2がロール1に外挿された場合にはロール1の回転数が大きくなり、外周長さが大きいエンドレスベルト2がロール1に外挿された場合にはロール1の回転数が小さくなる。
第3の工程では、第2の工程で算出されたロール1の回転数T1に基づいて、エンドレスベルト2に対するカット刃の移動速度U1を演算によって求める。即ち、エンドレスベルト2の外周長さに関わらず、エンドレスベルト2が一周する間にカット刃4によって切り込まれる量を一定にするために、エンドレスベルト2に対するカット刃の移動速度U1を算出するものである。エンドレスベルト2の外周速度は一定であるため、エンドレスベルト2の外周長さが大きいほど、エンドレスベルト2が一周するために要する時間が長くなる。したがって、エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度U1が一定であれば、エンドレスベルト2が一周する間にカット刃4が切り込む量H1が大きくなる。
ここで、カット刃4がエンドレスベルト2に対して切り込む量H1は、式(2)によって表される。
Figure 2005186252
そして、ロール1が回転数T1で回転するように、制御部17が、ロール駆動部18を制御する。さらに、制御部17は、エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度がU1となるように、カット刃の移動装置5の移動速度を制御する、即ち、油圧シリンダのロッド14の移動速度を制御する。
このように、カット刃4の移動速度が制御されることで、エンドレスベルト2の外周長さが大きい場合は、エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度が小さくなり、エンドレスベルト2の外周長さが小さい場合は、エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度が大きくなる。
さらに、第1実施形態においては、エンドレスベルト2の外周速度が一定となるようにロール1の回転数を制御した上で、カット刃4の移動速度を制御しているが、カット刃4の移動速度一定の下、エンドレスベルト24が一周したときのカット刃4による切り込み量が一定となるように、ロール1の回転数を制御するようにしてもよい。かかるエンドレスベルト2のカット装置1及びその方法であっても、本発明の目的を達成することができる。
以上示した第1の工程から第3の工程を有するエンドレスベルト2のカット方法によれば、エンドレスベルト2の外周速度が、カット刃4に作用する負荷が過大とならない範囲で一定の速度となるように、ロール1の回転数が制御されるとともに、エンドレスベルト2の外周長さに応じてカット刃4の移動速度が制御される。したがって、エンドレスベルト2をカットする際における蛇行の発生を低減、即ち、蛇行に起因する二重カットを低減することができる。また、カット刃4の切削能力限界を超えることもないので、カット不能となることもない。
しかも、エンドレスベルト2の外周長さに関わらず、エンドレスベルト2の外周速度が常に一定なので、外周長さが小さいエンドレスベルト2がロール1に外挿された場合にはロール1の回転数が大きくなり、外周長さが大きいエンドレスベルト2がロール1に外挿された場合にはロール1の回転数が小さくなる。即ち、エンドレスベルト2の外周長さに応じてロール1の回転数が制御されるので、製品全体の生産性が低下することもない。
なお、第1実施形態においては、センサ3がエンドレスベルト2の外周面における外径を測定するようにしたが、エンドレスベルト2の外周長さを測定するようにしてもよい。例えば、センサ3で検出可能なバーコードをエンドレスベルト2の表面に表示する。そして、エンドレスベルト2が外挿されたロール1を所定の回転数で回転させ、エンドレスベルト2が一周するために要した時間とロール1の回転数とに基づいて、エンドレスベルト2の外周長さを測定することができる。
次に、第2実施形態について、図4及び図5を用いて説明する。ここで、図4は、本発明の好適な実施形態に係る多軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置、図5は、本発明の好適な実施形態に係る多軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置の制御ブロック図である。
第2実施形態におけるエンドレスベルトのカット装置20は、受けロール21と、一対のニップロール22と、受けロール21及びニップロール22に対する駆動手段34と、カット刃23を有するカット手段35と、受けロール21及びニップロール22に巻き掛けられた筒状のエンドレスベルト24の外径を測定可能なセンサ31と、受けロール21及びニップロール22に巻き掛けられたエンドレスベルトに対するカット刃23の移動速度(即ち、カット手段35の移動速度)を制御可能な制御部32とを備えている。
受けロール21の外周には、エンドレスベルト24をカットする際に、下敷きとなる弾性体が嵌入されている。一対のニップロール22は、表面がエラストマー等でコーティングされて滑りにくくした下側ロール22bと、エアシリンダ等で昇降可能且つ押圧可能な上側ロール22aとを配設したものである。エンドレスベルト24は、受けロール21の上面で送られ、一対のニップロール22a、22bの間で挟まれて引き取られる。
駆動手段34は、モータ25と、受けロール21の軸に嵌入されたスプロケット26と、下側ロール22bの軸に嵌入されたスプロケット27bと、モータ25の出力軸に嵌入されたスプロケット27aと、テンショナーの移動スプロケット27と、これらスプロケット26、27b、27a、27に掛け回されるローラチェーン28と、からなる。受けロール21及び下側ロール22bは、スプロケット26、27b、27aの歯数で決まる回転数で駆動される。
また、エンドレスベルト24の外周長さに応じて、ニップロール22a・22bの配置位置を移動させることによって、エンドレスベルト24に対して張力を付与している。これは、各ロール21・22の回転に伴って、各ロール21・22に巻き掛けられたエンドレスベルト24を回転させ、且つ各ロール21・22とともに回転しているエンドレスベルト24をカット刃23でカット可能となるようにするためである。
なお、ここで、ニップロール22a・22bを固定して、受けロール21とカット手段35を移動させることによって、エンドレスベルト24に対して張力を付与するようにしてもよい。また、エンドレスベルト24が、受けロール21とニップロール22の他に巻き掛けられるロールがある場合には、そのロールの配置位置を移動させることでエンドレスベルト24に張力を付与するようにしてもよい。さらには、エンドレスベルト24を屈曲させることで張力を付与する押さえロールを設け、この押さえロールを移動させることでエンドレスベルト24に張力を付与するようにしてもよい。
また、受けロール21のみを駆動させて、ニップルロール22を駆動させずに従動させてもよい。少なくとも、いずれか一方が駆動すればよい。また、ニップロールの上側ロール22aは下側ロール22bに連れ回る従動ロールとなっている。また、駆動手段34は、スプロケットとローラチェーンをそれぞれプーリとタイミングベルトに変えて使用することも可能である。
カット手段35は、エンドレスベルトに対して互いに直交する二方向に移動可能な第1移動手段C及び第2移動手段Dを介して、架台29に取り付けられている。このカット手段35は、受けロール21に対して進退自在なカット刃23と、このカット23に対して進退自在に設けられたベルト押さえ手段30とを有している。
エンドレスベルト24は、一対のニップロール22によって上下より挟み込まれて引き取られ、受けロール21とカット刃23の間を連続して通過し、裁断される。この際、ニップロール22によるエンドレスベルト24の引き取り速度と、受けロール21の送り速度は略同一に調整される。
センサ31は、受けロール21及びニップロール22に巻き掛けられたエンドレスベルト24の表面に表示されたバーコードを検出するものである。したがって、エンドレスベルト24が受けロール21及びニップロール22に巻き掛けられ、且つ受けロール21及びニップルロール22が回転したのちに、外周面に表示されたバーコードを検出する。このセンサ31は、接触式であっても非接触式であってもよい。
次に、本発明の好適な実施形態に係る多軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置の制御ブロックについて、図5を用いて説明する。制御部32は、図示しないROMとRAMを有しており、種々の演算を行ったり、受けロール21及びニップロール22に対する駆動手段34、又はカット手段35などの各機器の駆動を制御している。例えば、センサ31で検出されたエンドレスベルト24の外周面における外径に基づいて、受けロール21及びニップルロール22に巻き掛けられたエンドレスベルト24の外周長さの演算を行ったり、エンドレスベルト24に対するカット手段35の制御を行ったりしている。
次に、第2実施形態におけるエンドレスベルトのカット装置20の動作について、説明する。
(エンドレスベルトの外周長さの測定)
先ず、第1の工程では、エンドレスベルトの外周長さの測定が行われる。ただし、各ロール21・22へのエンドレスベルト24の巻き掛けは、人手によって行われる。エンドレスベルト24が各ロール21・22に巻き掛けられて運転操作が行われると、駆動手段34の駆動によって、各ロール21・22が回転する。すると、エンドレスベルト24の表面に表示されたバーコードがセンサ31で検出される。そして、エンドレスベルト24が一周するために要する時間と受けロール21の回転数とに基づいて、制御部32が、エンドレスベルト24の外周長を演算によって算出する。
(カット手段35の移動速度の算出)
第2の工程では、各ロール21・22の回転数T2、及び第1の工程で算出されたエンドレスベルト24の外周長さL2に基づいて、制御部32が、エンドレスベルト24に対するカット手段35の移動速度U2を演算によって算出する。なお、本実施形態においては、エンドレスベルト24の外周速度V2が、V2=2,500mm/secで一定となる様、エンドレスベルト24に対するカット手段35の移動速度U2を算出している。そして、制御部32は、エンドレスベルト24に対するカット手段35の移動速度がU2となるように、カット手段35の移動を制御する。
このように、カット手段35の移動速度が制御されることで、エンドレスベルト24の外周長さが大きい場合は、エンドレスベルト24に対するカット刃23の移動速度が小さくなり、エンドレスベルト2の外周長さが小さい場合は、エンドレスベルト2に対するカット刃4の移動速度が大きくなる。
以上示した第1の工程から第2の工程を有するエンドレスベルト24のカット方法によれば、エンドレスベルト2の外周長さに関わらず、エンドレスベルト2の外周速度が常に一定の下、エンドレスベルト24の外周長さに応じてカット刃23の移動速度が制御される。したがって、エンドレスベルト24をカットする際に蛇行が発生する可能性が低く、蛇行に起因する二重カット、又はカット不能の発生率が小さくなる。しかも、エンドレスベルト2の外周長さに応じてカット手段35の移動速度が制御されるので、製品全体の生産性が低下することもない。
実験例
次に、二種類のエンドレスベルト24について、エンドレスベルト24に対するカット刃の移動速度U2、及びエンドレスベルト24の外周速度V2を適宜変更することによって、エンドレスベルト24の二重カットの発生率を実験により求めた。その結果を表1に示す。
Figure 2005186252
表1によれば、エンドレスベルト24の外周速度V2が一定の下では、エンドレスベルト24に対するカット刃の移動速度U2を小さくすることによって、二重カットの発生率が小さくなることが確認できた。ただし、エンドレスベルト24に対するカット刃の移動速度U2をちいさくするとともに、エンドレスベルト24の外周速度V2も小さくすると、逆に二重カットの発生率が高くなる。また、エンドレスベルト24の外周速度V2を大きくすると、カット刃23に作用する負荷が大きくなるため、二重カットの発生率が高くなる。
なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態のいずれも、カット刃4・23は、直線状の刃、回転駆動する円盤状の刃の何れであっても適用可能である。このうち、ベルト裁断面の均一性等を考慮した場合、回転駆動する円盤状であることが好ましい。さらに、受けロール21の回転によって、連れ回りするものであっても、回転手段を有し、自発的に回転するものであってもよい。そして、回転方向は、エンドレスベルト2・24の送り方向と同一の方向であることが好ましい。これによって、カット刃4・23はダウンカットとなり、エンドレスベルト2・24を押さえながら裁断することができ、前記ベルト押さえ手段30とともに、エンドレスベルト2・24の裁断時の撓みを抑制することが可能となる。更に、回転駆動するカット刃とすることで、常に一定した切れ味を維持することが可能となり、均一な面の裁断面とすることができる。
なお、第1実施形態及び第2実施形態に記載されたカット装置1・20におけるカット刃4・23は、チッ化チタン処理された超硬刃であって、かつ2段シノギ刃が用いられている。カット刃4・23の刃先の具体的な形状は、図6に図示される通りである。
カット刃4・23は、図6に図示されるように、θ1、θ2を有するシノギ刃となっている。本実施形態においては、θ1=12°、θ2=20°の2段シノギ刃を採用した。このように、カット刃4・23を2段シノギ刃とすることで、カット刃4・23の刃こぼれを低減することが可能となる。また、カット刃4・23の表面にチッ化チタン処理を施しているのは、カット刃4・23の寿命を向上させるためである。
なお、エンドレスベルト2・24の断面がV形状、即ち、円錐形状である場合、カット不能を防止する観点から、カット刃4・23を平刃とすることが好ましい。さらに、カット刃4・23の刃先を鋭利にするとよい。
また、エンドレスベルト2・24の材質によっては、例えば、エンドレスベルト2・24が粘着性の高い材質である場合、エンドレスベルト2・24をカットしたのちに、カット刃4・23がエンドレスベルト2・24に粘着することがある。かかる事態を防止するために、カット刃4・23の表面に、無電解ニッケルメッキを施し、カット刃3・24自身に離型性を持たせるようにしてもよい。
次に、第1実施形態及び第2実施形態におけるカット刃4・23が、エンドレスベルト2・24に対して移動する際の制御について、図7を用いて説明する。具体的には、第1実施形態におけるここで、図7は、図1及び図4に図示されるカット装置に設けられたカット刃4・23の移動状態を示す図である。
図7において、エンドレスベルト2・24をカット場合、先ず、カット刃4・23が、回転しているエンドレスベルト2・24に当接するまで(L0〜L1)は、第1の速度でカット刃4・23を移動させる。この第1の速度は、可能な限り小さい時間であることが好ましい。カット刃4・23に対して負荷が作用していないからである。なお、カット刃4・23の原点位置L0から回転しているエンドレスベルト2・24に当接する位置L1までの距離は、カット刃4・23の原点位置L0からロール1・21の中心Oまでの距離とカット刃4・23の外径とを予め記憶しておくことによって、エンドレスベルト2・24の外径から算出することができる。
次に、カット刃4・23がエンドレスベルト2・24に当接したときL1、即ち、エンドレスベルト2・24に対して切り込みを開始するときは、エンドレスベルト2・24に対するカット5・23刃の移動速度を、第1の速度よりも小さい第2の速度に変更する。このとき、エンドレスベルト2・24が、カット刃4・23に対して負荷を作用させるからである。そして、カット刃4・23がエンドレスベルト2・24に当接してから抗張体(エンドレスベルト2・24内に配置されるロープ)が配置される位置まで(L1〜L2)は、エンドレスベルト2・24に対するカット5・23刃の移動速度が第2速度で移動する。
そして、カット刃4・23が、エンドレスベルト2・24に対して切り込みを開始し、所定の切り込み深さ、即ち、抗張体位置L2まで切り込んだとき、エンドレスベルト2・24に対するカット刃4・23の移動速度を、第2の速度よりも小さい第3の速度に変更する。これは、エンドレスベルト2・24を抗張体位置L2まで切り込んだときにおける、抗張体の飛び出し、又はカット刃4・23の蛇行に起因する二重カットを防止するためである。
なお、抗張体がエンドレスベルト2・24内に配置される位置は、同種のエンドレスベルト2・24であれば、同じ位置に配置される。したがって、エンドレスベルト2・24の種別に関連付けて、抗張体が配置される位置L2を予め制御部に17・32に記憶させるとともに、図5に図示されるようにエンドレスベルト2・24の種別の入力手段33を設けてもよい。そして、入力手段33にエンドレスベルト2・24の種別のみを入力することで、抗張体位置L2までカットしたときに、第2の速度から第3の速度に変更するように制御してもよい。かかる場合、エンドレスベルト2・24に対するカット刃4・23の移動速度が自動的に変更されるという利点がある。
尚、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることができることは理解されよう。
本発明の好適な実施形態に係る一軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置である。 図1に図示されるエンドレスベルトのカット装置の側面図である。 本発明の好適な実施形態に係る一軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置の制御ブロック図である。 本発明の好適な実施形態に係る多軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置である。 本発明の好適な実施形態に係る多軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置の制御ブロック図である。 本発明の好適な実施形態に係る一軸又は多軸でエンドレスベルトのカットを行うカット装置に使用されるカット刃の刃先の形状 図1及び図4に図示されるカット装置に設けられたカット刃の移動状態を示す図である。
符号の説明
1 ロール
2 エンドレスベルト
3 センサ
4 カット刃
5 カット刃の移動装置
6 原動機
7 一対のレール
8 摺動部材
9 スライド手段
10 マンドレル
11 支持台
12 パルスエンコーダ
13 油圧シリンダ
14 パルス出力付き駆動部
15 取付部材
16 回転軸
17 制御部
18 ロール駆動部
19 カットスリーブ
20 第2実施形態におけるエンドレスベルトのカット装置
21 受けロール
22 ニップロール
23 カット刃
24 エンドレスベルト
25 モータ
26 スプロケット
27,27a,27b スプロケット
28 ローラチェーン
29 架台
30 ベルト押さえ手段
31 センサ
32 制御部
33 入力手段
34 受けロール及びニップロールに対する駆動手段
35 カット手段

Claims (9)

  1. 径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット装置であって、
    前記ロールに外挿された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さを測定する測定手段と、
    前記エンドレスベルトの外周速度を所定の速度にするための前記ロールの回転数を、前記測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さに基づいて演算するロール回転数演算手段と、
    前記ロール回転数演算手段で算出された前記エンドレスベルトの回転数に基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を制御するカット刃速度制御手段と、を備えることを特徴とするエンドレスベルトのカット装置。
  2. 回転駆動する第1のロールと、前記第1のロールに併設される第2のロールと、の間に巻き掛けられたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット装置であって、
    前記第1のロールと第2のロールとの間に巻き掛けられた前記エンドレスベルトの外周長さを測定する外周長さ測定手段と、
    前記第1のロールの回転数、及び前記外周長さ測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外周長さに基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を制御するカット刃速度制御手段と、を備えることを特徴とするエンドレスベルトのカット装置。
  3. 前記カット刃が、チッ化チタン処理された超硬刃、かつ2段シノギ刃であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンドレスベルトのカット装置。
  4. 径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット方法であって、
    前記ロールに外挿された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さを測定する第1の工程と、
    前記エンドレスベルトの外周速度を所定の速度にするための前記ロールの回転数を、前記第1の工程で測定された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さに基づいて演算する第2の工程と、
    前記第2の工程で算出された前記ロールの回転数に基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を演算する第3の工程と、を有することを特徴とするエンドレスベルトのカット方法。
  5. 回転駆動する第1のロールと、前記第1のロールに併設される第2のロールと、の間に巻き掛けられたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット方法であって、
    前記第1のロールと第2のロールとの間に巻き掛けられた前記エンドレスベルトの外周長さを測定する第1の工程と、
    前記第1のロールの回転数、及び前記外周長さ測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外周長さに基づいて、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度を演算する第2の工程と、を有することを特徴とするエンドレスベルトのカット方法。
  6. 前記エンドレスベルトの内部に抗張体が配置されたエンドレスベルトのカット方法であって、
    前記カット刃が前記エンドレスベルトに当接するまでは、前記カット刃を、前記エンドレスベルトに対して第1の速度で移動させ、
    前記カット刃が前記エンドレスベルトに当接したとき、前記カット刃を、前記エンドレスベルトに対して第1の速度よりも小さい第2の速度で移動させ、
    前記カット刃が前記エンドレスベルトの抗張体位置にきたとき、前記カット刃を、前記エンドレスベルトに対して第2の速度よりも小さい第3の速度で移動させることを特徴とする請求項4又は5に記載のエンドレスベルトのカット方法。
  7. 前記エンドレスベルトの種別に応じて前記抗張体の位置が記憶された制御部と、前記エンドレスベルトの種別を入力可能な入力手段と、を有し、
    前記制御部が、前記入力手段に入力された前記エンドレスベルトの種別に応じて、前記抗張体位置を判別し、前記エンドレスベルトに対する前記カット刃の移動速度を、前記第2の速度から第3の速度に変更させることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載のエンドレスベルトのカット方法。
  8. 前記カット刃が、チッ化チタン処理された超硬刃、かつ2段シノギ刃であることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載のエンドレスベルトのカット方法。
  9. 径方向に拡縮可能なロールに外挿されたエンドレスベルトに対してカット刃を移動させて、前記エンドレスベルトをカットするエンドレスベルトのカット装置であって、
    前記ロールに外挿された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さを測定する測定手段と、
    前記カット刃による前記エンドレスベルトへの切り込み量を所定の切り込み量にするための前記ロールの回転数を、前記エンドレスベルトに対するカット刃の移動速度、及び前記測定手段で測定された前記エンドレスベルトの外径又は外周長さに基づいて演算するロール回転数演算手段と、
    前記ロール回転数演算手段で算出された前記ロールの回転数に基づいて、前記ロールの回転数を制御するロール回転数制御手段と、を備えることを特徴とするエンドレスベルトのカット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113001640A (zh) * 2021-03-29 2021-06-22 安徽省潜山市创先实业有限公司 一种橡皮筋加工用快速切圈装置

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