JP2005185070A - バッテリーの給電制御システム及び該システムを実現させるプログラム - Google Patents

バッテリーの給電制御システム及び該システムを実現させるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 商用電源の停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーから複数の負荷に給電を行う場合、予め優先順位を設定して給電するようにした。
【解決手段】 商用電源2の配電系統3に接続された複数の負荷と、前記各負荷に緊急時電力を給電するバッテリー5aを内蔵した電池電力貯蔵装置5と、停電時前記複数の負荷に電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを予め設定した給電優先順位に従って給電する機能を備えた給電制御装置6と、停電時電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間を個別に設定して前記給電制御装置6に給電指令を出力する給電指令手段8aを備えた監視・指令制御装置8とを具備して構成し、停電時等の緊急時に複数の負荷への給電を、バッテリー5aの残存電力量に応じて個別に可変して給電することを可能とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、商用電源の停電時バッテリーの電力を負荷に効率よく給電するようにしたバッテリーの給電制御システムの改良に係り、その目的は、例えば、停電時バッテリーの電力を複数の負荷に給電する場合、予めバッテリーの残存電力量に応じて給電を行う負荷に対する優先順位と、給電時間を個別に設定することにより、停電時バッテリーの電力を所要負荷に対して効率よく給電することを可能としたバッテリーの給電制御システムに関する。
従来、商業施設(スーパーマーケット,コンビニエンス・ストア等)をはじめ、病院,中小事業所・業務用ビル等においては、商用電源が停電した場合、停電により弊害が生じる電気設備や機器等については、非常用電源からの緊急給電によって、防犯,救急設備等が停電により使用できなくなるのを未然に回避するためにバッテリーを内蔵した無停電電源装置が一般に設置されている。
而して、前記無停電電源装置としては、例えば、ディーゼルエンジンを備えた発電機とか、鉛蓄電池,アルカリ蓄電池等二次電池を主体としたバッテリーを電源とした電源装置が一般に用いられている。前者の場合は、商用電源が停電した場合、停電検出手段により停電を検出すると、同時に、ディーゼルエンジンが起動し発電機を自動運転させて、所要の負荷に電力を自動給電するように構成されている。
然るに、前記ディーゼルエンジンを備えた発電機においては、緊急時円滑に作動させるべく日常的に整備等をこまめに行わないと、緊急対応させることが難しく所要負荷に継続しての給電を行うことができなくなることにより、種々の悪影響が生じるという問題があった。このため、前記の問題を回避するには、日常的な整備・点検等を欠かすことができないので、多大な労力や経費等を必要とする結果、ディーゼル等のエンジン駆動方式の発電機を電源とした無停電電源装置を導入するには、管理や維持費用等を考慮すると非常に不経済であった。
また、後者のバッテリーを電源とした無停電電源装置(バッテリー電源装置)においては、例えば、商用電源から給電される交流電源を一旦直流に変換する交直変換部(コンバータ)と、交直変換部の出力側に接続したバッテリーと、バッテリーの出力(直流)を再び交流電源に変換する直交変換部(インバータ)とを具備し、停電により負荷への給電が停止したとき、前記直交変換器の出力側に接続された負荷に、バッテリーから直交変換部を介して直ちに交流電源を給電するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−265989号公報(第2−3頁、図1)
前記バッテリーを電源とした無停電電源装置においては、停電により商用電源から負荷への給電が停止されると、バッテリーの電力を直ちに所要負荷に商用電源と同様に供給して停電による負荷への悪影響を抑制することができるので、利便である反面、前記の給電方式は、停電時バッテリーからの電力を負荷に対して一時的に給電するだけの方式であるため、負荷が複数の場合、給電はどの負荷に対しても同じ給電時間で給電される結果、バッテリーからの給電量が短時間で急激に減少する(長時間の停電に耐えられない)という問題があった。即ち、停電時においても、必ず電力の給電を必要とする負荷に対する電力の給電が断たれると、前記バッテリーから給電されていた負荷が、例えば、電子情報機器やコンピュータ内蔵型電子機器等の場合、停電回復後の点検・補修作業等に多大の時間と労力等を要するという問題が常に存在していた。
本発明は、前記の種々な問題点に鑑み、停電時における所要負荷への給電に際しては、バッテリーの残存電力量に応じて所要負荷への給電に対する優先順位とその給電量を負荷毎に設定して、商用電源の停電時バッテリーの残存電力量を効率的に使用するようにした、バッテリーの給電制御システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、商用電源の配電系統に屋内配線系統を介して接続された複数の負荷と、前記各負荷に緊急時電力を給電するバッテリーを内蔵した電池電力貯蔵装置と、停電時において配電系統と屋内配線系統との接続を開放し、かつ、電池電力貯蔵装置と屋内配線系統とを閉成し、更に、前記電池電力貯蔵装置から負荷に給電する負荷給電回路を閉成するための指令をそれぞれ出力する開閉指令手段を備えた給電制御装置と、停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量を算定する残存電力量算定手段及びこの残存電力量に基づいて複数の負荷に予め設定した給電優先順位に従って給電する時間を個別に算定する給電時間算定手段並びに前記給電制御装置の開閉指令手段に給電指令を出力する給電指令手段を備えた監視・指令制御装置とを具備して構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明においては、例えば、契約電力の超過防止とか停電時における非常用電源として使用するために設置した電池電力貯蔵装置と、商用電源の停電時において、前記電池電力貯蔵装置のバッテリーから複数の負荷に対して給電を行うに際して屋内配線系統の所要回路を開閉させるための指令を出力するようにした開閉指令手段を有する給電制御装置と、前記停電時において、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量を算出し、前記算出した残存電力量を複数の負荷に給電優先順位に従って給電する時間を個別に算出するための残存電力量算定手段,給電時間算定手段及び前記バッテリーの残存電力量に応じて算出した給電時間に基づき、前記給電制御装置の開閉指令手段を作動させるための給電指令を出力する給電指令手段を備えた監視・指令制御装置とによって、バッテリー電源の給電制御システムを構成するようにした。
この構成の発明によれば、商用電源の停電時において、各負荷へのバッテリーからの給電は、従来のように、バッテリーの残存電力量をそのまま一元的に各負荷に給電するようにした場合とは全く異なり、本発明は、複数の負荷に予め設定した給電優先順位に従って給電する給電時間を、バッテリーの残存電力量に応じて個別に設定して給電するようにしたので、電池電力貯蔵装置のバッテリーは、その残存電力量に対応して、停電によりダメージを受けることが大きい負荷ほど優先的に、かつ、給電時間を増して給電することが可能となるため、停電によって生じる負荷への悪影響を常に最低限に抑制することができる。この結果、停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーはその残存電力量に応じて効率よく、かつ、経済的に使用することができ利便である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記監視・指令制御装置は、ネットワーク等の通信手段を介して複数の給電制御装置と連系させて接続するように構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明においては、停電時バッテリーの残存電力量に応じて複数の負荷に給電するための給電時間を算出してこれを給電制御装置に指令をする監視・指令制御装置は、1台で複数の給電制御装置にそれぞれ個別に、バッテリーの残存電力量に応じて負荷に給電する給電時間に関する指令を出力させて、停電時、所定の負荷にバッテリーからその残存電力量に応じて所定時間給電を継続させることができるように構成したので、複数の給電制御装置を、ネットワーク等の通信手段を介して1台の監視・指令制御装置によって良好に遠隔・監視制御することができるとともに、停電時におけるバッテリーから負荷への給電は、停電と同時に監視・指令制御装置からの給電指令により給電制御装置を作動させることにより、所定時間継続しての給電が可能となるため、負荷は商用電源の停電時においても、特に悪影響を受けることなくバッテリーから給電することができるので、利便である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記給電制御装置に具備した開閉指令手段は、配電系統と屋内配線系統との接続点を開閉させる配線系統開閉手段と、前記屋内配線系統に接続されて複数の負荷を給電可能に配設した負荷給電回路を常時は閉成し停電時は電池電力貯蔵装置のバッテリーから所要負荷への給電時間が終了したとき前記負荷を切り離すために前記負荷給電回路を開放させる負荷給電回路開閉手段とを備え、前記給電制御装置に具備した停電・給電情報入手手段が停電・給電検出器より停電・給電情報を入手し、かつ、この停電・給電情報を監視・制御指令装置に送信し、前記停電・給電情報を受信した監視・指令制御装置は給電指令・給電停止指令手段から出力される給電指令・給電停止指令にて前記開閉指令手段を作動させるように構成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明においては、給電制御装置に設けた監視・指令制御装置からの給電指令・給電停止指令にて作動する開閉指令手段を、停電・給電情報の入手によって商用電源の配電系統と屋内配線系統との接続点を開閉する配線系統開閉手段と、複数の負荷を接続して前記屋内配線系統に接続された負荷給電回路から給電時間が終了した負荷を順次切り離すための負荷給電回路開閉手段とによって構成したので、この発明によれば、商用電源の停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーから各負荷への給電が、配電系統に逆流するのを確実に阻止することができるとともに、バッテリーから給電されていた負荷を給電時間の終了時点で負荷給電回路から自動的に切り離すことができるため、バッテリーは給電を必要とする負荷に予め設定した給電優先順位に従って残存電力量に応じて算定した時間だけ給電することが可能となり、これによって、残存電力量に限りがあるバッテリーからの給電を効率的に、かつ、経済的に行うことができ、負荷への給電が、長時間停電に対しても良好に対処することができるという利点を備えている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記給電制御装置の開閉指令手段に具備した負荷給電回路開閉手段は、停電時、前記負荷給電回路に接続した複数の負荷が予め設定した給電優先順位に従ってバッテリーから給電される給電時間が終了したとき、前記給電が終了した負荷を順次開閉指令手段からの指令によって負荷給電回路から切り離すように構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明においては、給電制御装置に、停電時バッテリーからの給電を受けている負荷が残存電力量に基づいて算出した給電時間における給電を終了した場合、開閉指令手段からの指令によって負荷給電回路から自動的に切り離すための負荷給電回路開閉手段が具備されているので、給電時間を終えた負荷を負荷給電回路から即座に切り離すことにより、停電時におけるバッテリーからの給電を、常に給電を必要とする負荷に対してのみ行うことができるため、停電時バッテリーはその残存電力量を効率的に割り振りして使用することができるので利便である。
請求項5記載の発明は、請求項3,4記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記配線系統開閉手段は、配電系統と屋内配線系統との接続点を開閉するためのAC・バッテリー切換スイッチ手段を備えて構成し、前記負荷給電回路開閉手段は、負荷給電回路を閉成して停電時に複数の負荷が予め設定した給電優先順位に従ってバッテリーから給電される給電時間が終了した場合、前記監視・指令制御装置の給電停止指令手段から出力される給電停止指令により作動する給電制御装置の開閉指令手段からの指令にて給電が終了した負荷を前記負荷給電回路から切り離すスイッチ手段を備えて構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明においては、配電系統と屋内配線系統の接続点と、複数の負荷を給電可能に配設して屋内配線系統に接続した負荷給電回路に、監視・指令制御装置から給電制御装置の開閉指令手段への給電指令・給電停止指令にて作動するスイッチ手段が取付けられているので、停電時、バッテリーから負荷給電回路に給電する場合、バッテリーからの給電は、開閉指令手段から配線系統開閉手段への指令にて作動するAC・バッテリー切換スイッチ手段の開放により、配電系統への逆送を確実に阻止して所要負荷への給電を行い、バッテリーからの給電時間が終了した負荷は、直ちに開閉指令手段から負荷給電回路開閉手段への指令にて作動するスイッチ手段により、負荷給電回路から自動的に切り離すように構成したので、バッテリーからの給電は、常に給電を必要とする負荷のみ優先的に、かつ、効率的に給電することができるという優れた利点を備えている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記給電制御装置は、電池電力貯蔵装置におけるバッテリーの電圧,電流,温度等からなるバッテリー運転情報と、停電時において前記監視・指令制御装置から伝送される電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量と前記バッテリーから各負荷に給電される給電時間と、バッテリーの交換・メンテナンス情報とを表示する表示手段と、前記バッテリー運転情報とか停電・給電情報を監視・指令制御装置に伝送する伝送手段とを具備して構成したことを特徴とする。
請求項6記載の発明においては、電池電力貯蔵装置におけるバッテリーの運転情報としてその電圧,電流,温度等のデータを基に、バッテリーの運転状況や残存電力量を算出するに必要な情報を表示する表示手段と、前記表示手段にて表示された運転情報を監視・指令制御装置に伝送する伝送手段とが給電制御装置に具備されているので、電池電力貯蔵装置のバッテリーの運転状況が、商用電源の通電時・停電時を問わず常時把握することができるとともに、バッテリーの運転情報確認により、バッテリーの異常(過放電等)状況を未然に把握してその対処も容易に行うことができる。その上、給電制御装置は前記バッテリーの運転情報を監視・指令制御装置に伝送する伝送手段も併設されているので、バッテリーの運転情報は、常に給電制御装置側と監視・指令制御装置側とにおいて、把握することができるため、バッテリーの劣化・損傷をはじめ、交換・メンテナンスの時期等についても、前記運転情報にて事前に把握することが可能となり、バッテリーの充電・給電中に電圧や温度等が異常に昇・降する等して、バッテリーとしての使用に支障をきたすという問題を良好に解消することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1,3,4,5,6記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記給電制御装置は、開閉指令手段をはじめ、停電・給電情報入手手段,配線系統開閉手段,負荷給電回路開閉手段,表示手段,伝送手段をそれぞれ個別に制御するプログラムを格納した記憶手段を具備して構成したことを特徴とする。
請求項7記載の発明においては、給電制御装置の各機能及び手段を駆動制御するプログラムを記憶手段に設け、このプログラム自体を汎用のコンピュータにインストールすることにより、給電制御装置は、商用電源の通電時及び停電時においても、電池電力貯蔵装置に設置したバッテリーを常に最適な使用状態に維持・管理させて、商用電源の停電時所要負荷に対して円滑・良好に給電させることが可能となり利便である。
請求項8記載の発明は、請求項1記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記監視・指令制御装置は、停電時において電池電力貯蔵装置のバッテリー運転情報に基づいてバッテリーの残存電力量を算定する残存電力量算定手段と、予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間を前記バッテリーの残存電力量に基づいて負荷毎に算定する給電時間算定手段と、停電・給電時、給電制御装置の開閉指令手段に給電・給電停止指令を出力する給電指令手段,給電停止指令手段とを具備して構成したことを特徴とする。
請求項8記載の発明においては、監視・指令制御装置は停電時バッテリーの運転情報をベースにして、バッテリーの残存電力量を算定するための残存電力量算定手段と、前記残存電力量に基づいて予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間を算出する給電時間算定手段とを具備して構成したので、商用電源の停電時における負荷への給電は、バッテリーの残存電力量に応じて事前に設定した給電優先順位によって給電することができるため、停電時における負荷への弊害を最小限に抑制することが可能となり、バッテリーの残存電力量を所要負荷に応じて効率的に給電することができる。即ち、停電時におけるバッテリーの残存電力量を給電を必要とする負荷に、事前に設定した給電優先順位に従って給電時間を設定して効率的に給電するようにしたので、停電による負荷への悪影響を効果的に抑制することができ利便である。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記監視・指令制御装置に具備した給電時間算定手段は、停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーから予め設定した給電優先順位に従って給電される負荷への給電中において、バッテリー運転情報に基づいて前記給電中の負荷に対する給電時間を、バッテリーの残存電力量に基づいて常時見直しを行う給電時間見直し手段を備えて構成したことを特徴とする。
請求項9記載の発明においては、停電時バッテリーから給電されている負荷において、急激に負荷電流が増大した場合とか、あるいは、バッテリー側に不具合(例えば、過放電に伴う電圧低下)等の問題が発生した場合、バッテリーは、その残存電力量が急激に低下して、事前に算定した給電時間により負荷への給電を続けることができなくなって、負荷に悪影響を及ぼすことがあるため、前記バッテリーの残存電力量が急低下した場合は、監視・指令制御装置がバッテリーの運転情報を常に監視していることにより、残存電力量の急激な変化を認識して、給電時間見直し手段が作動し、その時点における残存電力量と、残存電力量に基づいた給電時間を再算定する前記給電時間見直し手段によって、停電時に算定した給電時間に基づいて給電中の負荷に対する給電時間を常にタイムリーに変更し、負荷に悪影響を与えるという問題を未然に解消することができるので、停電により負荷に与える弊害を良好に回避することができる。
請求項10記載の発明は、請求項1,8記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記監視・指令制御装置は、バッテリーの運転情報と、停電時における給電指令,電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量,予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間,停電解除時の給電停止指令と、更に、バッテリー運転情報が事前に設定したバッテリー交換あるいはバッテリーメンテナンスの条件と合致したとき、バッテリー交換情報またはメンテナンス情報を表示する表示手段を具備して構成したことを特徴とする。
請求項10記載の発明においては、監視・指令制御装置は、バッテリーの運転情報に基づいて算出したバッテリーの残存電力量と、複数の負荷に給電する各負荷毎の給電時間と、バッテリーの交換・メンテナンス情報も併せて表示する表示手段を具備しているので、停電時において残存電力量と、どの負荷にどれだけの時間給電を行っているのかが即座に判明するとともに、現在給電中の負荷はあとどれくらいの時間バッテリーからの給電状態が維持されるのかを容易に把握することができることはもとより、バッテリーの交換やメンテナンス情報も併せて表示される結果、これにより、バッテリーからの給電が絶たれる前に負荷に対して事前に対応することができるため、停電による負荷への悪影響を未然に回避することができ利便である。
請求項11記載の発明は、請求項1,8記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記監視・指令制御装置は、停電時における給電指令,停電解除時の給電停止指令,電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量,予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間、更に、バッテリー運転情報が事前に設定したバッテリー交換あるいはバッテリーメンテナンスの条件と合致したときバッテリー交換情報またはメンテナンス情報を給電制御装置に伝送する伝送手段を具備して構成したことを特徴とする。
請求項11記載の発明においては、監視・指令制御装置は、バッテリーの交換やメンテナンス時期をはじめ、バッテリーの残存電力量や給電を行う負荷に対する給電時間を給電制御装置に伝送する手段を具備しているので、電池電力貯蔵装置のバッテリーは、その運転情報に基づいての交換時期とか、メンテナンス時期を、事前に停電時におけるバッテリーの残存電力量等と併せて負荷と連系している給電制御装置側において容易に把握することができるため、電池電力貯蔵装置の所有者は、前記バッテリーの交換情報等を勘案して、バッテリーを劣化等の問題が発生する前に交換、あるいは、メンテナンスを実行することができ、これにより、バッテリーが急激に劣化・損傷することによって生じる負荷への悪影響を未然に、かつ、良好に回避することができる。
請求項12記載の発明は、請求項8ないし10記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記監視・指令制御装置は、給電指令手段をはじめ、残存電力量算定手段,給電時間設定手段,給電時間見直し手段,給電停止指令手段,表示手段,伝送手段,バッテリー交換情報報知手段,バッテリーメンテナンス情報報知手段をそれぞれ個別に制御するプログラムを格納した記憶手段を具備して構成したことを特徴とする。
請求項12記載の発明においては、監視・指令制御装置の各手段を駆動制御するプログラムを記憶手段に設け、このプログラム自体を汎用のコンピュータにインストールすることによって、監視・指令制御装置は、商用電源の通電時・停電時を問わず、バッテリーの運転情報を常に監視し、かつ、停電時においては適切に所要負荷への給電に必要な残存電力量を算出して、電池電力貯蔵装置のバッテリーから所要負荷に残存電力量に応じて事前に設定した給電時間だけ個別に自動給電させることができるので、利便である。
請求項13記載の発明は、請求項1記載のバッテリーの給電制御システムにおいて、前記給電制御装置は、停電時、配電系統と屋内配線系統との接続を開放し、かつ、電池電力貯蔵装置と屋内配線系統とを閉成し、更に、電池電力貯蔵装置から給電を受ける複数の負荷を接続した負荷給電回路を閉成する指令を出力する開閉指令手段と、停電時、予め設定した給電優先順位に従ってバッテリーから給電する複数の負荷への給電時間を電池電力貯蔵装置のバッテリー運転情報に基づいて各負荷毎に手動操作にて設定する給電時間手動設定手段とを具備して構成し、停電時、監視・指令制御装置から給電指令が出力されないとき前記給電時間手動設定手段により給電優先順位に従って複数の負荷への給電時間をバッテリーの残存電力量に応じて設定して電池電力貯蔵装置のバッテリーから負荷に給電し、所要負荷へのバッテリーからの給電時間が終了したときこの負荷を負荷給電回路からスイッチ手段を開放して切り離すように構成したことを特徴とする。
請求項13記載の発明においては、給電制御装置には、停電時バッテリーの運転情報を基にして算定したバッテリーの残存電力量に応じて負荷に給電する給電時間を手動で設定する給電時間手動設定手段と、負荷への給電時間が終了したとき、その負荷を負荷給電回路から自動的に切り離すためのスイッチ手段を具備させるようにしたので、例えば、給電制御装置と監視・指令制御装置とを結ぶネットワーク等の通信手段に問題が発生し、停電時監視・指令制御装置から給電制御装置にバッテリーに対する給電指令が伝送されないときは、前記給電時間手動設定手段の操作によって容易にバッテリーから負荷への給電を行うことができるため、停電時バッテリーの残存電力量に限度がある場合においても、ネットワーク等の通信手段が万一故障したとしても容易に効率よく給電することができ利便である。
請求項14記載の発明は、商用電源の停電時に電池電力貯蔵装置のバッテリーから複数の負荷に給電するようにしたバッテリーの給電制御システムであって、商用電源の停電時、前記給電制御システムのコンピュータによりバッテリーからその残存電力量に応じて所要負荷に所定時間給電を可能とするシステムを実現させるプログラムにおいて、
前記給電制御システムの一方を構成する給電制御装置のコンピュータを、
商用電源の停電・給電を検出する停電・給電情報入手手段、
商用電源の停電時において、配電系統と屋内配線系統との接続を開放し、かつ、電池電力貯蔵装置と屋内配線系統とを閉成し、更に、電池電力貯蔵装置のバッテリーから負荷に給電する負荷給電回路を閉成するための指令をそれぞれ出力する開閉指令手段、
停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量及び各負荷への給電時間をそれぞれ表示する表示手段、
として機能させ、
給電制御システムの他方を構成する監視・指令制御装置のコンピュータを、
商用電源の停電時において、給電制御装置から停電情報を受けたとき、給電制御装置の開閉指令手段を作動させる給電指令を出力する給電指令手段、
停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量を算定する残存電力量算定手段、
予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間を、前記バッテリーの残存電力量に基づいて負荷毎に算定する給電時間算定手段、
前記給電優先順位に従ってバッテリーから給電する負荷への給電時間が終了したとき、給電を終えた負荷を負荷給電回路から切り離す給電停止指令を前記開閉指令手段に出力する給電停止指令手段、
停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量及び各負荷への給電時間をそれぞれ表示する表示手段、
前記給電を必要とする複数の負荷への給電時間をバッテリーの残存電力量に基づいて見直しを行う給電時間見直し手段、
電池電力貯蔵装置のバッテリーが事前に設定したバッテリー交換条件の設定値を逸脱したときバッテリーの交換情報を報知するバッテリー交換情報報知手段及びバッテリーメンテナンス時期条件の設定値を逸脱したときバッテリーのメンテナンス情報を報知するバッテリーメンテナンス情報報知手段、
として機能させることを特徴とする。
請求項14記載の発明においては、コンピュータによりバッテリーの給電制御システムを実行することによって、停電時に所要負荷へのバッテリーの給電は、すべてプログラム設定されたルールに従って、バッテリーの残存電力量に基づき給電時間が自動設定されて負荷への給電が行われる結果、停電によって負荷が受けるトラブルを最小限度に抑制することができるので、停電によって生ずる負荷が被る損害を極力縮小化するとともに、停電時の負荷への給電が給電優先順位に従って円滑に、しかも効率的に行うことが可能となり利便である。また、停電時残存しているバッテリーの電力量と、残存電力量に基づきどの負荷にどれだけの時間だけ給電することができるかという給電時間とを即座に知ることができるので、停電による負荷への弊害の割合を良好に抑制することができる。更に、バッテリー電源の交換・メンテナンス情報を前記バッテリーの残存電力量や負荷への給電時間と同様にリアルタイムで表示させることにより、バッテリー電源が突然損傷したりして使用できなくなるという問題を未然に回避できるため、バッテリーの使用不可に伴う負荷への悪影響を良好に回避することができる。
本発明のバッテリーの給電制御システムは、商用電源の停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーにおける残存電力量を即時に算定把握し、この残存電力量を事前に設定した給電優先順位に従って複数の負荷に対するバッテリーからの給電時間を負荷毎に設定して、前記各負荷にバッテリーからその残存電力量に応じて時間を設定して給電するように構成したので、停電によって機能回復作業に時間を要する(コンピュータシステム等の電子)機器をはじめ、防犯対策設備(防犯ビデオ,非常ベル等),非常灯等には、比較的長時間給電し、逆に、空調設備とか、食品等の冷蔵・冷凍設備等においては必要最小限度の給電を行うことにより、即ち、停電によって余り影響を受けない、あるいは、電力を多く使用すると思われる機器や設備等においては、比較的短い時間給電することによって、電池電力貯蔵装置のバッテリーからの給電を、停電時その残存電力量に応じて負荷毎に効率的に給電することが可能となり、この結果、所要負荷に対する停電による悪影響を最小限に抑制することができるため、停電によって被る損害を効果的に低減することはもとより、バッテリーからの給電を負荷毎に予め設定した優先順位に基づいて行うようにしたので、経済的で、給電効果に優れた実用的なバッテリーの給電制御システムを提供することができる。
また、本発明においては、複数の電池電力貯蔵装置におけるバッテリーを、遠隔監視可能な制御システムの採用により集中して監視・制御するように構成したので、停電時においてバッテリーからの給電が効率的に行えることはもとより、遠隔監視制御によって複数の電池電力貯蔵装置におけるバッテリーを個別に集中管理し、バッテリーの劣化・損傷に伴う問題を事前に把握してメンテナンスを早目に施したり、バッテリーの交換時期を事前に把握することにより、停電時給電を行う負荷への悪影響を良好に回避したり、あるいは、最小限に抑制することができるようにしたので、従来のように、無停電電源装置を用いることなく、分散型電源の一つである電池電力貯蔵装置のバッテリーを停電時負荷に対して安定した状態で、良好に、かつ、残存電力量に応じて経済的に給電することができ利便である。
本発明の第1の実施例を図1ないし図7により説明する。図1は本発明のバッテリーの給電制御システムを具備した電気設備1を、商用電源2の配電系統3に接続した状態を概略的に示す構成図であり、この電気設備1は、一般にコンビニエンス・ストアとか、業務用ビル等において実施した例について説明する。前記図1の構成図において、4は前記電気設備1を具備した、例えば、コンビニエンス・ストア等の店舗とか、業務用ビル等を所有する事業者(以下、所有事業者という)を示すものである。
そして、前記所有事業者4が所有する電気設備1の構成は、例えば、受電電力が契約電力を超過した場合とか、昼間の電力需要のピーク時、あるいは、停電時等の非常時に貯蔵していた電力を一定時間負荷に給電を行うためのバッテリー5aを内蔵した電池電力貯蔵装置5と、商用電源2及び停電時等の非常時に、前記電池電力貯蔵装置5から給電される電力により作動する複数の負荷A1〜A3からなる所要負荷群Aと、前記所要負荷群Aに停電時等の非常時において、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aから給電させるための給電指令を中継して出力する給電制御装置6とによって概略構成されている。そして、前記電気設備1を構成する電池電力貯蔵装置5と、所要負荷群Aと、給電制御装置6は、図2に示すように、商用電源2の配電系統3と接続した屋内配線系統3aにそれぞれ接続されている。
また、図1において、7は前記各所有事業者4の店舗等に設置した電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを遠隔制御により監視したり、停電時等に所要負荷群Aに給電するバッテリー5aを備えた複数の電池電力貯蔵装置5を個別に、かつ、集中管理・制御する事業者(以下、集中管理事業者という)を示し、前記各所有事業者4が所有する電池電力貯蔵装置5を、契約等によって前記管理・制御する業務を代行して行うものである。そして、前記集中管理事業者7は、商用電源2の停電により所要負荷群Aへの給電が停止されたとき、電池電力貯蔵装置5に内蔵したバッテリー5aの残存電力量を即座に算出し、この残存電力量をベースにして前記所要負荷群Aの個々の負荷A1〜A3に給電する給電時間を負荷A1〜A3毎に設定し、この設定した給電時間を前記給電制御装置6に給電指令と同時に出力する監視・指令制御装置8を具備しており、この監視・指令制御装置8は、図1に示すようにネットワーク9等の通信手段を介して、各所有事業者4の給電制御装置6毎に連系して接続されている。
そして、前記した本発明に係るバッテリーの給電制御システムは、図2に示すように、所有事業者4が所有する電気設備1に付設した給電制御装置6と、複数の所有事業者4が所有する電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを個別に、かつ、集中して管理するために、集中管理事業者7が具備したバッテリー監視・制御用の監視・指令制御装置8とによって概略構成されている。そして、前記バッテリーの給電制御システムと連系する屋内配線系統3aには、電池電力貯蔵装置5に対して所要負荷群Aを並列接続した負荷給電回路3bが接続されており、この負荷給電回路3bに接続した所要負荷群Aに停電時バッテリー5aからの給電を指令するバッテリー給電制御システムの一方を構成する所有事業者4毎の給電制御装置6と、前記所要負荷群Aに対してバッテリー5aからの給電時間を個別に算出して前記給電制御装置6に給電時間の指令を出力するバッテリー給電制御システムの他方を構成する監視・指令制御装置8は、前述のように、ネットワーク9を介して連系接続されている。
つづいて、所有事業者4の屋内配線系統3aに設置した各種機器について説明する。最初に、電池電力貯蔵装置5について説明する。前記電池電力貯蔵装置5は業務用としては、例えば、数10〜数100kW級のものが使用されている。この電池電力貯蔵装置5は、所有事業者4の店舗等に設置した配線用遮断器に接続されて系統連係運転ができるように設置されており、その構成は一般に電池電力貯蔵装置5の駆動を制御するための図示しない駆動制御装置と、双方向交直変換装置と、バッテリー5aを備えて概略構成されている。
前記駆動制御装置としては、例えば、電池電力貯蔵装置5全体の運転制御と保護を行い、運転方式については、例えば、バッテリー5a(鉛蓄電池)の充電運転と、負荷に電力を供給する電力運転とがある。また、保護においては、駆動制御装置各部の稼動状態や異常状況を常時把握・表示できるように構成されている。
また、双方向交直変換装置は、例えば、PWMインバータ,交流フィルタ,変圧器等にて構成し、充電運転時は配電系統3からバッテリー5aに電力を送る順変換動作を行い、電力運転時はバッテリー5aから負荷に電力を送る逆変換動作を行う双方向変換機能が具備されている。更に、交流フィルタは高周波の除去、変圧器はPWMインバータの出力電圧の昇圧と配電系統3との絶縁の役割を担うように構成されている。
そして、電池電力貯蔵装置5に具備されているバッテリー5aは、例えば、公称電圧4V、容量70Ahのバッテリーを所定数直列接続したものが使用され、また、電池電力貯蔵装置5には、バッテリー5aの電圧,電流,温度等を測定するバッテリー監視センサ(図示せず)が具備されており、前記バッテリー監視センサにて測定した電圧,電流,温度等は、バッテリー5aの運転情報として給電制御装置6にリアルタイムに出力される。
前記電池電力貯蔵装置5は、バッテリー5aの電力を所要負荷群Aに給電する電力制御方式には、一般に商用電源2に対するピーク負荷制御と、負荷平準化制御の2方式があり、前記制御方式の選択については、所要負荷群Aに対する給電量を勘案して所有事業者4が任意に選択すればよい。
次に、商用電源2の配電系統3と所有事業者4の屋内配線系統3aとの間には、図2に示すように、停電・給電検出器10が接続されており、配電系統3側において停電が発生した場合、これを検出し、給電制御装置6に停電情報を出力する。また、停電が回復した場合も同様に給電情報を給電制御装置6に出力する。前記停電・給電検出器10としては、例えば、通常の変成器を使用すればよい。
また、前記停電・給電検出器10の出力側、即ち、配電系統3と屋内配線系統3aとの接続点bには、商用電源2の停電により給電が絶えたとき、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aからの給電が配電系統3側に逆送されるのを阻止するAC・バッテリー切換スイッチ手段11が配設されている。また、前記AC・バッテリー切換スイッチ手段11と、図2に示す電池電力貯蔵装置5の出力側a(放電側)との間には、停電時バッテリー5aからの給電を所要負荷群Aに給電するための開閉スイッチa1が設けられている。このAC・バッテリー切換スイッチ手段11は、停電情報が停電・給電検出器10から給電制御装置6の図3に示す停電・給電情報入手手段6aに出力されると同時に、前記の停電情報は停電・給電情報入手手段6aから前述した集中管理事業者7の監視・指令制御装置8にネットワーク9を介して伝送(転送)される。前記監視・指令制御装置8は停電情報を受信すると、直ちに給電指令を出力して、給電制御装置6の開閉指令手段6bを作動させる。開閉指令手段6bの作動によって配線系統開閉手段6cから遮断信号が出力されて、AC・バッテリー切換スイッチ手段11が遮断(開放)され、逆に停電が回復した場合は、停電・給電検出器10から給電制御装置6に給電情報が出力されると、前記監視・指令制御装置8から出力される給電停止指令により給電制御装置6の開閉指令手段6bが作動し、配線系統開閉手段6cから出力される投入信号にて、AC・バッテリー切換スイッチ手段11を投入(閉成)し、配電系統3と屋内配線系統3aとを再接続して商用電源2を所要負荷群Aに給電する。
次に、停電時において所要負荷群Aにバッテリー5aからの電力を給電・制御する給電制御システムの一方を構成する給電制御装置6の構成について説明する。この給電制御装置6は前記のように、停電・給電検出器10から出力される停電・給電情報を停電・給電情報入手手段6aにて受信した時点で動作する監視・指令制御装置8より出力される給電・給電停止指令により作動を開始する開閉指令手段6bをはじめ、前記開閉指令手段6bからの指令にてAC・バッテリー切換スイッチ手段11を開閉させる配線系統開閉手段6cと、停電時、所要負荷群Aの各負荷A1〜A3を配設した負荷給電回路3bを、バッテリー5aからの給電時とか、所定の負荷へのバッテリー5aからの給電時間が終了した時点において開閉する負荷給電回路開閉手段6dが具備されている。
即ち、前記開閉指令手段6bには、停電・給電情報に基づいて配電系統3と屋内配線系統3aとの接続点を開閉するAC・バッテリー切換スイッチ手段11を開閉する指令を出力するための配線系統開閉手段6cと、所要負荷群Aの負荷A1〜A3を配設した負荷給電回路3bを停電時は閉成し、バッテリー5aからの給電が終了した負荷を負荷給電回路3bから切り離す役目を果たすためのスイッチ手段12a,12bを開閉させる負荷給電回路開閉手段6dが具備されている。そして、前記した開閉指令手段6bをはじめ、AC・バッテリー切換スイッチ手段11,スイッチ手段12a,12b等の各開閉指令・表示・伝送等の制御については、図3に示すように、給電制御装置6を駆動制御する図示しないコンピュータの記憶手段6gに格納されている、停電・給電情報入手手段6a,開閉指令手段6b,配線系統開閉手段6c,負荷給電回路開閉手段6d,表示手段6e,伝送手段13の各プログラムによって実行される。
次に、前記記憶手段6gに格納した各実行手段に係るプログラムの役割と概要について説明する。
(1)停電・給電情報入手手段
停電・給電検出器10から給電制御装置6の停電・給電情報入手手段6aに停電・給電情報が出力されると、直ちに伝送手段13→ネットワーク9→伝送手段14を介して監視・指令制御装置8に停電・給電情報を伝送する機能を備えた停電・給電情報入手手段6aのプログラム。
(2)開閉指令手段
監視・指令制御装置8から出力される給電指令・給電停止指令に基づいて、図3に示す、給電制御装置6の配線系統開閉手段6c及び負荷給電回路開閉手段6dに対して開放,投入指令を出力する機能を備えた開閉指令手段6bのプログラム。
(3)配線系統開閉手段
停電時において、開閉指令手段6bからの開放指令にて、配電系統3と屋内配線系統3aとの接続点に接続したAC・バッテリー切換スイッチ手段11を遮断(開放)する指令を出力し、停電回復時は、開閉指令手段6bからの投入指令にて、前記AC・バッテリー切換スイッチ手段11を投入(閉成)する指令を出力する機能を備えた配線系統開閉手段6cのプログラム。
(4)負荷給電回路開閉手段
停電時において、開閉指令手段6bからの負荷給電回路3bを閉成する指令によって、スイッチ手段12a,12bを閉成し、また、バッテリー5aからの給電が所定時間経過した場合、給電を停止した負荷を負荷給電回路3bから切り離すために、開閉指令手段6bからの負荷給電回路3bの一部を開放させる指令によって、該当するスイッチ手段12a,12bを開放する機能を備えた負荷給電回路開閉手段6dのプログラム。
なお、前記負荷給電回路開閉手段6dにおいては、その主な役割を更に記述すると、負荷給電回路3bに接続されて後述する予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷A1〜A3への給電時間が順次終了したとき、後述する監視・指令制御装置8から給電制御装置6に伝送される給電停止指令にて、開閉指令手段6bが作動し、これにより、負荷給電回路開閉手段6dが対応する負荷を負荷給電回路3bから切り離すスイッチ手段12a,12bを開放させることにより、給電時間を終えた負荷を負荷給電回路3bから切り離すための機能を備えたプログラムを具備している。
(5)表示手段
電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの運転情報(電圧,電流,温度等)と、停電・給電検出器10から出力される停電・給電情報と、前述した監視・指令制御装置8から給電制御装置6に伝送されるバッテリー5aの残存電力量,各負荷A1〜A3への給電時間及び給電を停止した負荷と、バッテリー5aの交換・メンテナンス情報とをそれぞれ表示する機能を備えた表示手段6eのプログラム。
また、本表示手段6eのプログラムには監視・指令制御装置8から伝送されるバッテリー5aの交換・メンテナンス情報を表示手段6eの図示しないディスプレイに表示した場合、前記表示されたことを視覚,音声等にて一定時間毎に報知する機能を備えたプログラムを具備してもよいことは当然である。
(6)伝送手段
給電制御装置6から電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの運転情報と、停電・給電情報を所有事業者4のID番号を付して監視・指令制御装置8にネットワーク9を介して送出する機能を備えた伝送手段13のプログラム。
なお、前記給電制御装置6は、通常時においては商用電源2より給電を受けて作動し、停電時においては、例えば、電池電源貯蔵装置5とは別に設けた図示しない外付、または、給電制御装置6に内蔵する非常用電源等(バッテリー等)より給電を受けて作動するように構成されている。
次に、前記商用電源2及び停電時等にバッテリー5aから給電を受ける所要負荷群Aについては、電池電力貯蔵装置5を所有する所有事業者4の業種によりそれぞれ異なることは当然であり、本実施例においては、例えば、所有事業者4を主に食品類や日用雑貨を扱うコンビニエンス・ストアを事例として説明する。図1,2において、例えば、負荷A3はコンビニエンス・ストアにおける空調設備や照明設備を示し、負荷A2は食品類や飲料水等を一定温度に維持するための冷凍,冷蔵設備を示し、更に、 負荷A1は売上,販売データ等を有するコンピュータシステムをはじめ防犯ビデオや非常灯等の警備設備を示すものである。
前記所要負荷群Aの各負荷A1〜A3への通電は、通常時は商用電源2によりほぼ同一条件で給電を受けて作動し、停電時においては、店舗内での重要度の高い負荷設備ほど優先的に、かつ、長時間給電を受けることができるように、事前に各負荷A1〜A3に対する給電時間を、後述する集中管理事業者7が所有する監視・指令制御装置8に予め設定した給電優先順位に従って、バッテリー5aから負荷A1〜A3にそれぞれ給電することができるように、図示しないコンピュータ(ハード)と、図4に示す監視・指令制御装置8の記憶手段8iに格納した各制御手段のプログラム(ソフト)とによって通電制御できるようにシステム化されている。
次に、前記した監視・指令制御装置8の構成について説明する。この監視・指令制御装置8には、図1,2に示すように、複数の所有事業者4側にそれぞれ設置した給電制御装置6が、各所有事業者4毎に伝送手段13,ネットワーク9,伝送手段14等の通信手段を介して双方向にて情報の送受信が行えるように連系して接続されている。
そして、前記監視・指令制御装置8は、例えば、図4に示すように、基本的には、商用電源2の停電時において、所有事業者4側の給電制御装置6に、予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷A1〜A3への給電時間を個別に算定(設定)した給電指令を出力する給電指令手段8aをはじめ、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの運転情報に基づいて停電時、前記バッテリー5aの残存電力量を算定する残存電力量算定手段8bと、前記残存電力量に基づいてバッテリー5aを予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷A1〜A3への給電時間を個別に算定する給電時間算定手段8cと、給電優先順位に従って給電する負荷への給電時間が終了したとき、その負荷への給電を停止させる指令を出力する給電停止指令手段8dと、前記残存電力量と各負荷毎に給電する給電時間及びバッテリー5aの交換及びメンテナンス情報を表示する表示手段8gと、前記表示手段8gに表示された各情報を給電制御装置6に伝送する伝送手段14と、更に、給電時間見直し手段8hとが具備されている。
そして、前記給電指令とか給電停止指令等の各指令制御については、図4に示すように、前記監視・指令制御装置8を駆動制御する図示しないコンピュータの記憶手段8iに格納されている給電指令手段8a,残存電力量算定手段8b,給電時間算定手段8c,給電停止指令手段8d,バッテリー交換情報報知手段8e,バッテリーメンテナンス情報報知手段8f,表示手段8g,給電時間見直し手段8h,伝送手段14の各プログラムによって実行される。
つづいて、前記記憶手段8iに格納した各実行手段に係る各プログラムの役割と概要について説明する。
(1)給電指令手段
給電制御装置6から監視・指令制御装置8に伝送される停電情報に基づく給電指令と、バッテリー5aの運転情報に基づいてバッテリー5aの残存電力量から算定した各負荷A1〜A3に給電する給電時間に係る給電指令とを、伝送手段14を介して前記給電制御装置6の開閉指令手段6bに出力する機能を備えた給電指令手段8aのプログラム。
(2)残存電力量算定手段
電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aにおいて停電情報が入力された時点で、前記バッテリー5aの電力量がどれくらい残っているかを算出する機能を備えた残存電力量算定手段8bのプログラム。
前記バッテリー5aの残存電力量を算定する場合は、例えば、事前に複数のバッテリーを用いて各バッテリー5aの端子電圧毎の残存電力量を測定し、前記測定した各バッテリー5aの残存電力量の平均値を算出することにより算定し、図5,6に示すように、前記のようにして各端子電圧毎に相当する残存電力量を事前にデータベース化して記憶手段8iに保存(格納)する。即ち、前記残存電力量の数値の算定に当っては、複数のバッテリーを用いて各端子電圧毎に、例えば、図6に示すように、バッテリーの端子電圧が12〜7Vにおいて、1Vずつ電圧が変化した場合における残存電力量を個別に測定し、この測定した数値を各バッテリーの端子電圧毎に平均値を算出して残存電力量の数値に置換したものをデータベース化して使用する。
図5,6において、例えば、端子電圧が12Vの場合、その残存電力量が100%と割り出して設定した場合、10Vの端子電圧における残存電力量は90%と設定し、また、9Vのときは残存電力量が40%であるというように算定して残存電力量を設定するものである。即ち、この場合の事例では、端子電圧が1V変化(上昇,下降)する毎に残存電力量を設定するものである。このように、停電時におけるバッテリー5aの残存電力量を、その運転情報にて通報される端子電圧が変化する毎に、事前に作成したデータベースの端子電圧と、記憶手段8iに設けた図示しない比較・照合手段により照合・検索し、バッテリー5aの運転情報に示される端子電圧が、データベースの端子電圧と一致した個所に示されている数値を、バッテリー5aの運転情報に示される端子電圧に相当する残存電力量と判断する。
なお、前述の1Vずつ変化する毎に残存電力量を設定するようにした場合とは別に、0.1Vずつ変化させた場合の残存電力量を算定して設定するようにしてもよく、要は端子電圧の変化に追随してできる限り正確な残存電力量を算定することができることは云うまでもない。また、前記残存電力量は、複数のバッテリーを用いて実測することにより設定したので、各電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの使用年数や劣化度合いによっては、残存電力量の算定に多少の誤差が生じることは云うまでもない。
(3)給電時間算定手段
停電情報が入力された時点において、前記残存電力量算定手段8bにより算定した残存電力量をベースにして、予め設定した給電優先順位に従って給電する負荷A1〜A3毎にそれぞれ給電時間を算定する機能を備えた給電時間算定手段8cのプログラム。
本プログラムでは、例えば、バッテリー5aの残存電力量が80%として設定された場合、図5において、事前に給電時間算定手段8cにプログラムしておいた給電時間算定用のデータに示されている80%と記載した欄に、負荷A1は80分、負荷A2は40分、負荷A3は20分というように給電時間が自動設定されて、それぞれの負荷A1〜A3に給電を行うための給電時間として給電制御装置6に、ネットワーク9等の通信手段を介して給電指令手段8aにより通報する。
(4)給電時間見直し手段
停電時、バッテリー5aから負荷に給電しているとき、負荷側で給電電力が急増した場合とか、バッテリー5aに不具合が生じて急速に電圧が低下したときなど、当初に設定した給電時間による負荷への給電が行えなくなった場合は、前記機能低下したバッテリーの残存電力量に応じて負荷への給電時間を随時変更させる機能を備えた給電時間見直し手段8hのプログラム。
本プログラムでは、例えば、負荷A3は停電により電力の使用量が急増して、バッテリー5aの残存電力量が、給電開始から、10分も経ないうちに80%から70%に低下した場合、負荷A3への給電時間は、本給電時間見直し手段8hにて20分→10分に強制変更されることになる。これは、バッテリー5aの残存電力量の低下に伴う処置で、これを放置すれば給電時間は残存電力量を無視して給電を行うことになるため、前記残存電力量の低下を早期に把握することにより、負荷の給電時間減少に伴う悪影響を未然に回避するためのものである。これは、他の負荷A2,A1においても同様であり、給電時間は自動的に減少し、この事例で負荷A2は40分→30分に、負荷A1は80分→70分に短縮されることになる。給電時間が当初の設定時間から変更された場合は、所有事業者4に報知する手段を本プログラムに具備させて、所有事業者4に給電時間の減少に伴う負荷への対処を未然に促すようにしてもよい。
(5)給電停止指令手段
停電時、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aは、前記のように、予め設定された給電優先順位に従って給電される所定の負荷(例えば、図2の負荷A3)への給電時間が終了すると、これまで給電していた負荷(例えば、A3)への給電を停止させる指令を給電制御装置6に出力する機能を備えた給電停止指令手段8dのプログラム。
本プログラムは、例えば、前記したように、図2に示す負荷A3への給電時間が残存電力量が80%の場合は20分と設定され、バッテリー5aからの給電が負荷A3に対して20分間行われると、本プログラムが作動して負荷A3への給電を停止させるための給電停止指令を給電制御装置6に出力する。給電制御装置6は、前記指令により、開閉指令手段6bが作動して、負荷給電回路開閉手段6dにより図2において、負荷A3の負荷給電回路3bに設置されているスイッチ手段12bを開放し、前記負荷A3を負荷給電回路3bから切り離して給電を断つ。この結果、バッテリー5aからの給電は、負荷A1,A2についてのみ継続して行われることになる。
(6)バッテリー交換情報報知手段
バッテリー5aの充電中において、例えば、正常時の充電時間の半分の時間で最高電圧検出値(12V)を超えたり、あるいは、放電中に通常の放電時間の半分の時間で最低電圧検出値(7V)以下を検出するような場合は、当該バッテリー5aの電池電力貯蔵装置5を有する所有事業者4の給電制御装置6に、バッテリー交換情報を出力する機能を備えたバッテリー交換情報報知手段8eのプログラム。
(7)バッテリーメンテナンス情報報知手段
バッテリー5aの充・放電時において、バッテリー5aの端子電圧が最高,最低のいづれかの電圧値を所定の設定時間に対して、例えば、3/4の時間で到達するような場合は、バッテリー5aに劣化の兆しがあると判断して、当該バッテリー5aの電池電力貯蔵装置5を有する所有事業者4の給電制御装置6に、バッテリーメンテナンス情報を出力する機能を備えたバッテリーメンテナンス情報報知手段8fのプログラム。
(8)表示手段
電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの運転情報(電圧,電流,温度等)をはじめ、停電時にバッテリー5aから給電を受けている負荷及び給電を中止した負荷,前記バッテリー5aの残存電力量とバッテリー5aを給電している負荷A1〜A3に対する給電時間、更に、バッテリー5aの交換、あるいは、メンテナンスを必要とするID番号を付した所有事業者4の電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを表示する機能を備えた表示手段8gを備えたプログラム。
(9)伝送手段
監視・指令制御装置8から予め設定した給電優先順位に従って給電するための負荷に対する給電指令・給電停止指令と、バッテリー5aの残存電力量及び所定負荷に対する給電に係る給電時間と、バッテリー5aの交換・メンテナンス情報を給電制御装置6に、ネットワーク9を介して送出する機能を備えた伝送手段14のプログラム。
(10)その他のプログラム
給電制御装置6から出力される電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの運転情報(例えば、電圧,電流,温度,バッテリーの充・放電時間等)を正常時、停電時を問わずID番号でバッテリー5a毎に識別した状態で、一定時間運転履歴管理を行うために保存するプログラムをはじめ、前記停電状態が解除された場合、前記残存電力量の表示を一旦停止させるプログラム等が記憶手段8iに格納されている。
次に、動作について説明する。最初に、商用電源2の配電系統3から正常に所有事業者4の店舗内の屋内配線系統3aに通電されて、所要負荷群Aに商用電源2を給電する場合について説明する。この場合、配電系統3と屋内配線系統3aとの接続点bに取り付けられた配線系統開閉手段6cを構成するAC・バッテリー切換スイッチ手段11は、給電制御装置6に設けた開閉指令手段6bの作動にて前記配線系統開閉手段6cから出力される指令信号により事前に投入され、配電系統3と屋内配線系統3aとを通電可能に接続している。
また、所有事業者4の店舗等に設置した電池電力貯蔵装置5においては、商用電源2のピーク負荷制御に使用するのか、あるいは、負荷平準化制御に使用するかは任意に選択して設定すればよい。従って、その選択は所有事業者4自身が決定すればよく、前記ピーク負荷制御用として使用する場合は、受電電力の契約電力超過防止を図るため、例えば、8:00〜16:00の間で前記契約電力が超過する時点で、バッテリー5aから超過電力分を所要負荷群Aにスポット的に給電できるようにセットする。本実施例においては、電池電力貯蔵装置5を商用電源2のピーク負荷制御に実施した事例について説明する。
なお、給電制御装置6からは、前記開閉指令手段6bからの指令信号により、負荷給電回路3aに設置した所要負荷群Aの負荷A3,A2,A1への給電を行うスイッチ12a,12bを負荷給電回路開閉手段6dによって投入し、商用電源2を所要負荷群Aに通電できるようにセットされている(図7のS1,S33参照)。 この状態で、商用電源2から所要負荷群Aに通電を行う。この際、電池電力貯蔵装置5は、商用電源2のピーク負荷制御時でないときは、電池電力貯蔵装置5の駆動制御装置(図示せず)からの指令信号にて、出力側aに設けた開閉スイッチa1を開放し、バッテリー5aからの屋内配線系統3aへの給電は行わない。
しかし、前記電池電力貯蔵装置5は、所要負荷群Aへの給電を停止(配電系統3から給電されているため)している場合でも、バッテリー5aの運転状況、即ち、バッテリー5aの運転情報(例えば、バッテリー5aの電圧,電流,温度,バッテリー5aの充・放電時間、但し、バッテリー5aの充・放電時間は、バッテリー5aが作動(充電・放電)しているとき等)を給電制御装置6に常時出力する。前記給電制御装置6に入力されたバッテリー5aの運転情報は、給電制御装置6の表示手段6eにて表示(ディスプレイ)されるとともに、複数の電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aをID番号を個別に付して遠隔監視している集中管理事業者7の監視・指令制御装置8に伝送手段13→ネットワーク9→伝送手段14を介して送出され、この監視・指令制御装置8の表示手段8gにて表示(ディスプレイ)され、かつ、伝送された各バッテリー5aの運転情報は、バッテリー5aの運転履歴としてデータベース化され一定期間記憶手段8iの保存エリアに記録される。これは、各電池電力貯蔵装置5の運転状況を常時把握することができるようにすることにより、集中管理事業者7が緊急時にいつでも迅速に対応することができるようにするためのものである(図7のS1,S2参照)。
また、商用電源2の通電中において、所要負荷群Aへの給電量が契約電力を超過した場合は、電池電力貯蔵装置5内の図示しない監視手段がこれを検出し、電池電力貯蔵装置5の図示しない駆動制御装置が作動して、電池電力貯蔵装置5の出力側(放電側)aにおいて、屋内配線系統3bと電池電力貯蔵装置5とを開閉自在に接続する開閉スイッチa1の投入により、前記電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aから契約電力量を超過する電力量を、所要負荷群Aに給電する。前記電池電力貯蔵装置5が存在することにより、商用電源2からの受電電力が契約電力を仮に超過することがあっても、この超過分はバッテリー5aからの給電によって容易に解消することができるので、季節によって電力需要が急増しても電池電力貯蔵装置5の設置により、受電電力が契約電力を超過するという問題は容易に解決することができる。
次に、商用電源2が停電等により配電系統3への通電が絶たれた場合について説明する。図2において、商用電源2の配電系統3で停電が発生すると、この停電は停電・給電検出器10によって検出され、停電情報を給電制御装置6に出力する(図7のS2参照)。 給電制御装置6は、前記停電情報の入手により、停電・給電情報入手手段6aが作動し、停電情報を直ちに監視・指令制御装置8に伝送手段13→ネットワーク9→伝送手段14を介して伝送する。監視・指令制御装置8は、配電系統3の停電を認識すると同時に、給電指令手段8aより給電指令を伝送手段14→ネットワーク9→伝送手段13を介して出力して開閉指令手段6bを作動させ、配線系統開閉手段6cにより、AC・バッテリー切換スイッチ手段11を遮断(開放)し、つづいて、電池電力貯蔵装置5の出力側aに設けた開閉スイッチa1を投入する。
前記AC・バッテリー切換スイッチ手段11の遮断により配電系統3と屋内配線系統3aはその接続が解消され、バッテリー5aからの給電が配電系統3に逆流するのを阻止する。また、負荷給電回路3bに配設したスイッチ手段12a,12bは、停電によって遮断された場合は、負荷給電回路開閉手段6dにより直ちに再投入してバッテリー5aからの給電に備える。また、前記開閉指令手段6bは、前記給電指令にて作動し、最初に配線系統開閉手段6cにてAC・バッテリー切換スイッチ手段11を遮断(開放)し、次いで、開閉スイッチa1を投入し、かつ、負荷給電回路開閉手段6dによりスイッチ手段12a,12bを投入(停電により遮断されている場合)するように設定されており、この設定は、負荷A1→A2→A3の優先順位でバッテリー5aが給電できるようにしたものである。なお、負荷A1においては、停電によってコンピュータのデータ等が消去されるのを防ぐため、バッテリー5aから給電を受けるまでの間は、負荷A1に付設した図示しない電池電源からの給電によって、停電による不測の事態を回避するように保護されている。
電池電力貯蔵装置5は、その内部に設けた図示しない駆動制御装置によって電池電力貯蔵装置5の入力側(充電側)cから入力された停電・給電検出器10からの停電情報が入力されると、前記開閉指令手段6bの作動と同時に、出力側(放電側)aからバッテリー5aの電力の給電を開始し、屋内配線系統3a,負荷給電回路3bを介して所要負荷群Aの負荷A1〜A3に給電を行う。一方、給電制御装置6からの停電情報を受けた前記監視・指令制御装置8は、停電情報とともに入力されるバッテリー5aの運転情報のうち電圧(端子電圧)等をベースとして、電池電力貯蔵装置5におけるバッテリー5aの残存電力量を算出する。
前記残存電力量の算出に当っては、例えば、監視・指令制御装置8の記憶手段8iに事前に格納しておいた端子電圧のデータベース(複数のバッテリーをテストして算出した残存電力量との関係を示すデータベース)と、前記給電制御装置6から伝送されたバッテリー5aの運転情報に表示されている端子電圧とを、前記監視・指令制御装置8の記憶手段8iの中に組込まれている比較・照合手段のプログラムによって、比較・照合し、バッテリー5aの運転情報に示される端子電圧が、データベース側の電圧と合致した場合、即ち、データベースに示されている電圧が、例えば、10Vとした場合、図5,6に示すように、端子電圧が10Vであると、バッテリー5aの残存電力量は約90%存在することになる。
前記残存電力量算定手段8bは前記のように、バッテリー5aの運転情報に示されている電圧と、事前に格納されているデータベース上の電圧とを比較・照合し、データベース上においてバッテリー5aの運転情報に示される端子電圧と合致する電圧が示されている個所の残存電力量を算定し、その算定した残存電力量をバッテリー5aの現時点における残存電力量と算定し、前記算定された残存電力量は、給電時間算定手段8c,表示手段8gに送出されるとともに、伝送手段14→ネットワーク9→伝送手段13を経て給電制御装置6にも伝送される。前記表示手段8gに送られた残存電力量は集中管理事業者7側において表示され、給電制御装置6に伝送された残存電力量は、所有事業者4側の表示手段6eにて表示される。即ち、前記算出した残存電力量は、所有事業者4,集中管理事業者7の双方にて確認することができる(図7のS3参照)。
一方、給電時間算定手段8cに送られた残存電力量は、例えば、前記のように90%であるとすれば、給電時間算定手段8cは、図5に示すバッテリー5aの残存電力量に対する所要負荷群Aへの給電時間を割当てるために設定したデータベースに示す残存電力量と、前記算定した残存電力量(90%)とを比較・照合し、図5に示す残存電力量と所要負荷群Aに割り当てる給電時間との関係を示すデータベースに基づき、残存電力量は、図5に示すように、負荷A3には30分、負荷A2には50分、負荷A1には90分間それぞれ給電することができるように算定される。
即ち、停電によって損害の影響を大きく受ける負荷ほど給電時間を長くしてバッテリー5aからの給電を受けることができるように、複数の負荷A1〜A3に対して予め給電時間に対する優先順位を設定し、その設定された順位に従って給電時間を順次割り当てるものである(図7のS31参照)。この場合、例えば、残存電力量が90%の場合、負荷A3は30分間の給電を受けることができるものの、負荷A3の給電量が増大して2〜3分後に残存電力量が80%となれば、給電時間見直し手段8hが直ちに作動して負荷A3の給電時間を再算定し、負荷A3は残り20分となる。これは負荷A2,A1についても同様に1ランク下がることになる。
前記給電時間算定手段8cにて設定された各負荷A3〜A1に対する残存電力量に対する給電時間は、監視・指令制御装置8の給電指令手段8aから伝送手段14→ネットワーク9→伝送手段13を介して給電制御装置6に伝送される。給電制御装置6は前記各負荷A1〜A3に対する給電時間の情報が入力されると、給電制御装置6の開閉指令手段6bは、AC・バッテリー切換スイッチ手段11の遮断を維持し、スイッチ手段12a,12bについては、負荷A1〜A3に対するバッテリー5aからの給電が、給電停止指令の出力により断たれるまで投入状態を保持させる(図7のS32,S33参照)。
また、前記給電制御装置6は、監視・指令制御装置8から伝送された給電指令により所要負荷群Aへの給電時間を、表示手段6eにて残存電力量,バッテリー5aの運転情報とともに表示する。所有事業者4は各負荷A1〜A3に対する前記給電時間の表示を確認することにより、どの負荷A1〜A3にどれくらいの時間がバッテリー5aから給電されるのかが判るので、前記バッテリー5aからの給電中に負荷A1〜A3に対してそれぞれ給電が断たれた場合の対策を未然に立てることができる。例えば、負荷A3において停電時不要と思われる空調設備等があれば事前に停止させたり、また、負荷A2においては、冷凍,冷蔵食品の一部を品薄の冷蔵設備に移す等により、バッテリー5aからの給電を節約したり、食品の保存をできるだけ長く維持する等、バッテリー5aの限られた残存電力量を効率よく使用することができる。
そして、停電の回復が遅れ、例えば、バッテリー5aの残存電力量が60%を切るようになると、監視・指令制御装置8の給電停止指令手段8dが作動し、負荷A3への給電停止指令を給電制御装置6に出力する。給電制御装置6は給電停止指令を受けると、負荷A3への給電時間が終了したことになるため、この時点で負荷給電回路開閉手段6dが作動し、スイッチ手段12bを遮断(開放)し、負荷A3を負荷給電回路3bから切り離す。負荷A3への給電が停止されると、表示手段6e,8gにはそれぞれ負荷A3への給電が停止されたことが表示されるとともに、必要に応じて音声等にて所有事業者4に報知する(図7のS4,S5参照)。
前記負荷A3への給電が停止されると、前記のように給電制御装置6と監視・指令制御装置8の各表示手段6e,8gに負荷A3が給電停止したことを表示するとともに、負荷A2,A1については、依然としてバッテリー5aからの給電が継続されており、これら負荷A2,A1に対する給電時間と、残存電力量はこれまでどおり継続して表示されている(図7のS5,S51参照)。
そして、例えば、バッテリー5aの残存電力量が図5において40%を切ると、負荷A2に対する給電時間が終了するため、監視・指令制御装置8の給電停止指令手段8dが作動し、給電停止指令手段8dから給電制御装置6に対して負荷A2に対する給電停止指令が出力される。給電制御装置6は給電停止指令が入力されると、開閉指令手段6bが作動して負荷給電回路開閉手段6dによりスイッチ手段12aを遮断(開放)し、負荷A2を負荷給電回路3bから切り離して負荷A2へのバッテリー5aからの給電を停止させる(図7のS6参照)。
この時点においても配電系統3の停電が回復していなければ、負荷A1についてのみは依然としてバッテリー5aから給電されており負荷A1は現状を維持している(図7のS7参照)。 この負荷A1への給電は、バッテリー5aからの給電が断たれるまで行われる。この場合、残存電力量が90%であったならば、負荷A1には停電開始から負荷A3,A2に対する給電時間が設定値の範囲内であれば最大約90分間(残存電力量が消失するまで)バッテリー5aから給電を受けることができる(図7のS8〜S11参照)。なお、バッテリー5aの残存電力量が消失して0%になると負荷A1への給電は自然に停止されることになる。また、バッテリー5aからの給電中に、負荷の都合で給電量が急増して、バッテリー5aの残存電力量が設定当初の90%から70%台に急落した場合、負荷A3の給電時間は、90%のときの30分から10分に変更されることになる。この給電時間の変更は、バッテリー5aの運転情報を監視している給電時間見直し手段8hによって行われる。
つづいて、前記電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aからの給電中において、商用電源2の停電が回復すると、即ち、停電解除による給電情報が停電・給電検出器10から出力されて給電制御装置6に入力されると、停電・給電情報入手手段6aがこれを検出し、直ちに監視・指令制御装置8に伝送する。監視・指令制御装置8は、給電情報の入手により給電停止指令手段8dから給電停止指令を出力する。給電停止指令が出力されると、開閉指令手段6bが作動して配線系統開閉手段6cにより、AC・ バッテリー切換スイッチ手段11を投入して、配電系統3と屋内配線系統3aとを閉成(接続)する。これにより、負荷給電回路3bに商用電源(AC)が通電される。
また、同時に給電制御装置6の前記開閉指令手段6bの作動により開閉スイッチa1が開放され、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aから負荷A1〜A3への給電が断たれ、所要負荷群Aに対するバッテリー5aからの給電を停止する。更に、前記給電制御装置6はスイッチ手段12a,12bが、停電回復時までに開放されていた場合は、直ちに開閉指令手段6bからの指令にて負荷給電回路開閉手段6dが作動し、前記遮断されている切換スイッチ手段12a,12bを再投入して負荷給電回路3bを再閉成する。なお、負荷給電回路3bに商用電源(AC)が通電されると、バッテリー5aからの給電が停止される。即ち、通電経路は図7においてS1に強制的に戻される(リセットされる)ことになる(図7のS1,S33参照)。
このように、前記停電・給電検出器10から出力され給電制御装置6に給電情報が入力されると、この給電情報は、電池電力貯蔵装置5と監視・指令制御装置8とに同時に出力され、バッテリー5aからの給電を停止して、商用電源2からの通電に切換るものである。ただ、バッテリー5aから所要負荷群に対する給電時間が終了(残存電力量が0の場合)した後に停電が回復した場合、監視・指令制御装置8は、既にバッテリー5aに対する給電指令が解除されていることになるため、給電情報の入力と同時に商用電源2による通常の動作を継続することになる。
以上説明したように、本発明におけるバッテリーの給電制御システムにおいては、商用電源2が正常に所要負荷群Aに対して給電されている場合、所要負荷群Aに対する給電は、例えば、ピーク負荷制御を行う上で電池電力貯蔵装置5から給電を受ける場合を除き、商用電源2からの通電によって負荷A1〜A3に給電を行う。一方、商用電源2が停電等により通電が断たれた場合は、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの残存電力量を、集中管理事業者7が所有する監視・指令制御装置8にデータベース化して具備している残存電力量のデータと比較・照合して算出・設定し、前記算出・設定した残存電力量に基づいて、複数の負荷A1〜A3に給電するための給電時間を予め設定した給電優先順位に従って算定する。
この結果、所定の負荷毎にバッテリー5aから給電する給電時間を事前に設定した給電優先順位により個別に算定してバッテリー5aの残存電力量をそれぞれの負荷A1〜A3に給電時間を異にして給電するようにしたので、所要負荷群Aにおいて、比較的停電により影響を受けることの少ない負荷に対しては、給電時間を少なくし、販売データ等停電によって大きな被害を被るような負荷、あるいは、停電回復後の機能回復に多くの時間・手間等を要するような負荷に対しては、バッテリー5aの残存電力量を有効に利用してできるだけ長く給電を継続することにより、停電に伴う各負荷A1〜A3に対する被害を最小限にとどめることが可能となるため、電池電力貯蔵装置5を使用する所有事業者4においては、停電時の負荷に対する給電維持対策を良好に行うことができ、利便である。
また、複数の負荷A1〜A3へのバッテリー5aからの給電は、常にバッテリー5aの残存電力量を基準にして所要負荷への給電時間を割り当てるように構成されており、かつ、この作業は、複数の所有事業者4の電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを管理している集中管理事業者7が、所有事業者4のバッテリー5aの使用状況をリアルタイムに遠隔監視し、停電時にはバッテリー5aを最適な設定条件下で所要負荷群Aに対して残存電力量を個別に割り当てて給電を行うことができるように電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを集中管理しているので、所有事業者4は停電時においても安心して負荷の制御を任せることができる。即ち、停電に伴う負荷の被害を最小限に抑制することができる。しかも、バッテリー5aは残存電力量を負荷A1〜A3に対して給電の優先順位を設定して給電するように対応しているので、バッテリー5aを停電時において効率的に使用できるという利点も備えている。
つづいて、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aがメンテナンスの時期に達したときは、集中管理事業者7が所有する監視・指令制御装置8のバッテリーメンテナンス情報報知手段8fにより、バッテリー5aのメンテナンス時期であることを監視・指令制御装置8から所有事業者4の給電制御装置6に通報する。
バッテリー5aのメンテナンス情報を報知する条件としては、種々の方法・手段が開発され実用化されている。本例では、記憶手段8iに搭載した前記バッテリーメンテナンス情報報知手段8fのプログラムにおいて、メンテナンス情報を発信するための一方策の実施例は既に概略的に記載した。ここで、再度メンテナンスの時期が到来した場合について説明する。
バッテリー5aのメンテナンス時期を判断する事例としては、給電制御装置6から監視・指令制御装置8に出力されるバッテリー5aの運転情報に基づき、例えば、充電時における過電圧検出値,放電時における電圧低下検出値に達するまでの時間が、事前に設定した時間より早く達した場合、例えば、正常時に対して3/4の時間で到達した場合、この時間に達したバッテリー5aはあと何時間ぐらい使用できるかを複数のバッテリーを用いて事前にテスト等を行い、過電圧検出値,電圧低下検出値までの時間に関するデータをデータベース化する。また、前記電圧に代えてバッテリー5aの電流値や温度が、事前に設定した設定値に対して、どれくらいの時間で到達するかを把握し、あとどれくらいの時間バッテリー5aが使用できるかというデータを準備して、バッテリー5aのメンテナンス時期を判断するようにしてもよい。
前記のようにして、事前に把握したバッテリー5aのメンテナンス時期の判断に利用する電圧,電流値等のデータは、監視・指令制御装置8の記憶手段8iにデータベース化して格納し、所有事業者4の給電制御装置6から監視・指令制御装置8に伝送されて所定時間保持されるバッテリー5aの運転情報に示される電圧等のデータと、前記記憶手段8iに格納したデータベースのデータとを、比較・照合し、両電圧等のデータが一致(正常な設定値を逸脱)したとき、監視・指令制御装置8のバッテリーメンテナンス情報報知手段8fから、伝送手段14→ネットワーク9→伝送手段13を介して給電制御装置6に出力され、その表示手段6eにて、バッテリー5aのメンテナンスを行う時期がきたことを表示(警告)する。
所有事業者4は、前記の表示を確認することにより、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aのメンテナンス時期を決めることになる。なお、前記バッテリーメンテナンス情報は、監視・指令制御装置8側の表示手段8gに、例えば、該当するバッテリー5aのメンテナンスが終了するまで表示され、これにより、集中管理事業者7はどの所有事業者4のバッテリー5aにメンテナンス情報が発信されているかを容易に把握することができる。バッテリーメンテナンスの情報は、該当するバッテリー5aと、そのバッテリー5aを所有する所有事業者4のID番号等を付して行うことはいうまでもない。
次に、バッテリー5aがその交換時期に達したときは、メンテナンス情報を報知する場合と同じように、監視・指令制御装置8の記憶手段8iに格納したバッテリー交換情報報知手段8eに関係するプログラムが作動し、監視・指令制御装置8により、該当する所有事業者4の給電制御装置6にバッテリー5aの交換情報を報知するものである。
バッテリー5aの交換時期を発信する条件は、例えば、次に示す条件が確認されたとき行われるもので、バッテリー5aのメンテナンス時期を設定した場合と同様に、交換時期の条件を示すデータベースを事前に作成し、このデータベースは監視・指令制御装置8の記憶手段8iに、バッテリー5aのメンテナンス時期の判断に利用するデータベースとともに格納されている。
(1)電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの充電時において、所定の充電電圧の設定値を超えたとき(例えば、公称定格電圧の150%増)あるいは、放電時において、所定の放電終了電圧の設定値を下回ったとき(例えば、公称定格電圧の90%以下)。
(2)バッテリー5aの充電時における電流が、事前に設定した電流値より低い電流値を検出したとき。
(3)バッテリー5aの温度が、事前に設定した温度範囲から外れたとき。
そして、所有事業者4の給電制御装置6から監視・指令制御装置8に出力されるバッテリー5aの運転情報が、前記バッテリー交換の条件(1)〜(3)に合致した(正常な設定値を逸脱した)とき、即ち、監視・指令制御装置8の記憶手段8iに設けた比較・照合手段により、前記バッテリー5aの運転情報のデータと前記記憶手段8iに格納されているデータベースとを比較・照合し、バッテリー5aの運転情報のデータが、記憶手段8iに格納したデータベースの前記バッテリー5aの交換条件(1)〜(3)を満たしていると判断されたとき、記憶手段8iに格納されているバッテリー交換情報報知手段8eのプログラムが作動し、バッテリー交換情報報知手段8eにより、伝送手段14→ネットワーク9→伝送手段13を介して給電制御装置6に出力され、その表示手段6eによってバッテリーの交換時期が来たことを表示する。
バッテリー5aの交換を行う電池電力貯蔵装置5の所有事業者4は、前記表示手段6eによりバッテリー5aの交換時期であることを容易に認識することができる。前記バッテリー5aのメンテナンスや交換のメッセージが通報されると、該当バッテリー5aを有する所有事業者4は時期をみてバッテリー5aのメンテナンスや交換を行うことになる。
このように、集中管理事業者7は電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aの運転情報を把握し、これを該当する所有事業者4に知らせることにより、バッテリー5aの不測事態によって、ピーク負荷制御時及び停電時にバッテリー5aからの給電が行えなくなったり、給電量,給電時間が短くなる等の問題を良好に回避することができる。これにより、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aからの給電をピーク負荷制御時や停電時等において、所要時間有効に活用することができる。
次に、図3において所有事業者4側に設置する給電制御装置6の他の実施例について説明する。この給電制御装置6は、大部分が図3により説明した給電制御装置6と同じであるものの、異なる点は給電制御装置6内に給電時間手動設定手段6hを付加した点にある。これは、例えば、集中管理事業者7と所有事業者4とを連系するネットワーク9の故障等によって、停電時、集中管理事業者7側の監視・指令制御装置8より残存電力量と給電時間設定に関する情報が所有事業者4側において入手できない場合の対処手段として、給電時間手動設定手段6hを具備することによってバッテリー5aからの給電を停電時においても円滑に行うようにしたものである。
前記した給電時間手動設定手段6hは、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷A1〜A3への給電時間を前記バッテリー5aの運転情報(例えば、電圧)に基づき個別に、かつ、手動操作にて設定するように構成したものである。
前記給電制御装置6を手動操作する場合、即ち、ネットワーク9等の故障により監視・指令制御装置8からバッテリー5aの残存電力量や、残存電力量をベースとして算出する所要負荷群Aの給電量の情報が所有事業者4側の給電制御装置6に伝送されないときは、最初に、表示手段6eによりバッテリー5aの運転情報を確認し、表示手段6eに表示されるバッテリー5aの端子電圧を確認し、端子電圧が例えば、10Vと表示されている場合は、残存電力量は図5に示すように、バッテリー5aには残存電力量が90%残存していると判断し、給電時間手動設定手段6hにより、負荷A3にはバッテリー5aを30分、負荷A2には50分、負荷A1には90分給電できるように設定する。この設定に際しては、商用電源2が停電した場合、停電・給電情報入手手段6aが直ちに作動して所要負荷群Aにはバッテリー5aが給電されていることは云うまでもなく、かつ、手動操作にてバッテリー5aの給電時間を負荷A1〜A3に割り当てるのは、バッテリー5aが一律に所要負荷群Aの各々の負荷A1〜A3に給電され消費されるのを防ぐために他ならない。
そして、前記設定した負荷に対する給電時間が残存電力量の関係から事前に設定した給電時間を下回ったとき、例えば、図5に示すように、残存電力量が90%の場合から3ランク下って60%台に低下し、負荷A3に対する給電時間が終了(給電時間:30分→0分)した場合は、開閉指令手段6bにて負荷給電回路開閉手段6dが作動し、負荷給電回路3bから負荷A3を切り離すスイッチ手段12bを遮断(開放)して、バッテリー5aから負荷A3への給電を断つ。また、負荷A2においても、バッテリー5aの残存電力量が図5において、40%(給電時間:0分)まで低下した場合は、前記負荷A3と同様に、負荷A2への給電時間が終了するため、この場合も表示手段6eにより負荷A2に対する給電時間を確認した後、スイッチ手段12aを遮断し、負荷A2を負荷給電回路3bから切り離すことにより、負荷A2への給電を断つものである。
以上説明したように、本発明の第2実施例においては、ネットワーク9等の通信手段の故障等によって、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを遠隔監視している集中管理事業者7の監視・指令制御装置8からの停電時に対応する給電制御指令が、所有事業者4の給電制御装置6に伝送されない場合は、前記給電時間手動設定手段6hを給電制御装置6に具備させることにより、ネットワーク9等の通信手段の故障時においても、所有事業者4は停電時、電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aを効率的に所要負荷群Aに給電でき、利便である。なお、負荷A1への給電は、図8に示すように、常時電池電力貯蔵装置5のバッテリー5aから給電を受けることにより、商用電源2の瞬時停電による弊害を回避するようにしてもよい。
本発明のバッテリー電源の給電制御システムの設置状態を概略的に示す構成図である。 本発明の給電制御システムの具体的な配置状況を示す配線系統の説明図である。 給電制御システムの一方を構成する給電制御装置を概略的に示すブロック図である。 給電制御システムの他方を構成する監視・指令制御装置を概略的に示すブロック図である。 バッテリー電源の残存電力量と給電時間との関係を示す説明図である。 バッテリー電源の残存電力量と端子電圧との関係を示す説明図である。 停電時バッテリー電源から所要負荷群に給電する状況を説明するためのフローチャート図である。 本発明の他の実施例を示す配線系統の説明図である。
符号の説明
1 電気設備
2 商用電源
3 配電系統
3a 屋内配線系統
4 所有事業者
5 電池電力貯蔵装置
5a バッテリー
6 給電制御装置
6a 停電・給電情報入手手段
6b 開閉指令手段
6c 配線系統開閉手段
6d 負荷給電回路開閉手段
6e 表示手段
6g 記憶手段
6h 給電時間手動設定手段
7 集中管理事業者
8 監視・指令制御装置
8a 給電指令手段
8b 残存電力量算定手段
8c 給電時間算定手段
8d 給電停止指令手段
8e バッテリー交換情報報知手段
8f バッテリーメンテナンス情報報知手段
8g 表示手段
8h 給電時間見直し手段
8i 記憶手段
9 ネットワーク
10 停電・給電検出器
11 AC・バッテリー切換スイッチ手段
12a,12b スイッチ手段
13,14 伝送手段

Claims (14)

  1. 商用電源の配電系統に屋内配線系統を介して接続された複数の負荷と、前記各負荷に緊急時電力を給電するバッテリーを内蔵した電池電力貯蔵装置と、停電時において配電系統と屋内配線系統との接続を開放し、かつ、電池電力貯蔵装置と屋内配線系統とを閉成し、更に、前記電池電力貯蔵装置から負荷に給電する負荷給電回路を閉成するための指令をそれぞれ出力する開閉指令手段を備えた給電制御装置と、停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量を算定する残存電力量算定手段及びこの残存電力量に基づいて複数の負荷に予め設定した給電優先順位に従って給電する時間を個別に算定する給電時間算定手段並びに前記給電制御装置の開閉指令手段に給電指令を出力する給電指令手段を備えた監視・指令制御装置とを具備して構成したことを特徴とするバッテリーの給電制御システム。
  2. 前記監視・指令制御装置は、ネットワーク等の通信手段を介して複数の給電制御装置と駆動制御可能に連系させて構成したことを特徴とする請求項1記載のバッテリーの給電制御システム。
  3. 前記給電制御装置に具備した開閉指令手段は、配電系統と屋内配線系統との接続点を開閉させる配線系統開閉手段と、前記屋内配線系統に接続されて複数の負荷を給電可能に配設した負荷給電回路を常時は閉成し停電時は電池電力貯蔵装置のバッテリーから所要負荷への給電時間が終了したとき前記負荷を切り離すために前記負荷給電回路を開放させる負荷給電回路開閉手段とを備え、前記給電制御装置に具備した停電・給電情報入手手段が停電・給電検出器より停電・給電情報を入手し、かつ、この停電・給電情報を監視・制御指令装置に送信し、前記停電・給電情報を受信した監視・指令制御装置は給電指令・給電停止指令手段から出力される給電指令・給電停止指令にて前記開閉指令手段を作動させるように構成したことを特徴とする請求項1記載のバッテリーの給電制御システム。
  4. 前記給電制御装置の開閉指令手段に具備した負荷給電回路開閉手段は、停電時、前記負荷給電回路に接続した複数の負荷が予め設定した給電優先順位に従ってバッテリーから給電される給電時間が終了したとき、前記給電が終了した負荷を順次開閉指令手段からの指令によって負荷給電回路から切り離すように構成したことを特徴とする請求項3記載のバッテリーの給電制御システム。
  5. 前記配線系統開閉手段は、配電系統と屋内配線系統との接続点を開閉するためのAC・バッテリー切換スイッチ手段を備えて構成し、前記負荷給電回路開閉手段は、負荷給電回路を閉成して停電時に複数の負荷が予め設定した給電優先順位に従ってバッテリーから給電される給電時間が終了した場合、前記監視・指令制御装置の給電停止指令手段から出力される給電停止指令により作動する給電制御装置の開閉指令手段からの指令にて給電が終了した負荷を前記負荷給電回路から切り離すスイッチ手段を備えて構成したことを特徴とする請求項3,4記載のバッテリーの給電制御システム。
  6. 前記給電制御装置は、電池電力貯蔵装置におけるバッテリーの電圧,電流,温度等からなるバッテリー運転情報と、停電時において前記監視・指令制御装置から伝送される電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量と前記バッテリーから各負荷に給電される給電時間と、バッテリーの交換・メンテナンス情報とを表示する表示手段と、前記バッテリー運転情報とか停電・給電情報を監視・指令制御装置に伝送する伝送手段とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載のバッテリーの給電制御システム。
  7. 前記給電制御装置は、開閉指令手段をはじめ、停電・給電情報入手手段,配線系統開閉手段,負荷給電回路開閉手段,表示手段,伝送手段をそれぞれ個別に制御するプログラムを格納した記憶手段を具備して構成したことを特徴とする請求項1,3,4,5,6記載のバッテリーの給電制御システム。
  8. 前記監視・指令制御装置は、停電時において電池電力貯蔵装置のバッテリー運転情報に基づいてバッテリーの残存電力量を算定する残存電力量算定手段と、予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間を前記バッテリーの残存電力量に基づいて負荷毎に算定する給電時間算定手段と、停電・給電時、給電制御装置の開閉指令手段に給電・給電停止指令を出力する給電指令手段,給電停止指令手段とを具備して構成したことを特徴とする請求項1記載のバッテリーの給電制御システム。
  9. 前記監視・指令制御装置に具備した給電時間算定手段は、停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーから予め設定した給電優先順位に従って給電される負荷への給電中において、バッテリー運転情報に基づいて前記給電中の負荷に対する給電時間を、バッテリーの残存電力量に基づいて常時見直しを行う給電時間見直し手段を備えて構成したことを特徴とする請求項8記載のバッテリーの給電制御システム。
  10. 前記監視・指令制御装置は、バッテリーの運転情報と、停電時における給電指令,電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量,予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間,停電解除時の給電停止指令と、更に、バッテリー運転情報が事前に設定したバッテリー交換あるいはバッテリーメンテナンスの条件と合致したとき、バッテリー交換情報またはメンテナンス情報を表示する表示手段を具備して構成したことを特徴とする請求項1,8記載のバッテリーの給電制御システム。
  11. 前記監視・指令制御装置は、停電時における給電指令,停電解除時の給電停止指令,電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量と、予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間と、バッテリー運転情報が事前に設定したバッテリー交換あるいはバッテリーメンテナンスの条件と合致したときバッテリー交換情報またはメンテナンス情報を給電制御装置に伝送する伝送手段を具備して構成したことを特徴とする請求項1,8記載のバッテリーの給電制御システム。
  12. 前記監視・指令制御装置は、給電指令手段をはじめ、前記残存電力量算定手段,給電時間算定手段,給電時間見直し手段,給電停止指令手段,表示手段,伝送手段,バッテリー交換情報報知手段,バッテリーメンテナンス情報報知手段をそれぞれ個別に制御するプログラムを格納した記憶手段を具備して構成したことを特徴とする請求項8ないし10記載のバッテリーの給電制御システム。
  13. 前記給電制御装置は、停電時、配電系統と屋内配線系統との接続を開放し、かつ、電池電力貯蔵装置と屋内配線系統とを閉成し、更に、電池電力貯蔵装置から給電を受ける複数の負荷を接続した負荷給電回路を閉成する指令を出力する開閉指令手段と、停電時、予め設定した給電優先順位に従ってバッテリーから給電する複数の負荷への給電時間を電池電力貯蔵装置のバッテリー運転情報に基づいて各負荷毎に手動操作にて設定する給電時間手動設定手段とを具備して構成し、停電時、監視・指令制御装置から給電指令が出力されないとき前記給電時間手動設定手段により給電優先順位に従って複数の負荷への給電時間をバッテリーの残存電力量に応じて設定して電池電力貯蔵装置のバッテリーから負荷に給電し、所要負荷へのバッテリーからの給電時間が終了したときこの負荷を負荷給電回路からスイッチ手段を開放して切り離すように構成したことを特徴とする請求項1記載のバッテリーの給電制御システム。
  14. 商用電源の停電時に電池電力貯蔵装置のバッテリーから複数の負荷に給電するようにしたバッテリーの給電制御システムであって、商用電源の停電時、前記給電制御システムのコンピュータによりバッテリーからその残存電力量に応じて所要負荷に所定時間給電を可能とするシステムを実現させるプログラムにおいて、
    前記給電制御システムの一方を構成する給電制御装置のコンピュータを、
    商用電源の停電・給電を検出する停電・給電情報入手手段、
    商用電源の停電時において、配電系統と屋内配線系統との接続を開放し、かつ、電池電力貯蔵装置と屋内配線系統とを閉成し、更に、電池電力貯蔵装置のバッテリーから負荷に給電する負荷給電回路を閉成するための指令をそれぞれ出力する開閉指令手段、
    停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量及び各負荷への給電時間をそれぞれ表示する表示手段、
    として機能させ、
    給電制御システムの他方を構成する監視・指令制御装置のコンピュータを、
    商用電源の停電時において、給電制御装置から停電情報を受けたとき、給電制御装置の開閉指令手段を作動させる給電指令を出力する給電指令手段、
    停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量を算定する残存電力量算定手段、
    予め設定した給電優先順位に従って給電する複数の負荷への給電時間を、前記バッテリーの残存電力量に基づいて負荷毎に算定する給電時間算定手段、
    前記給電優先順位に従ってバッテリーから給電する負荷への給電時間が終了したとき、給電を終えた負荷を負荷給電回路から切り離す給電停止指令を前記開閉指令手段に出力する給電停止指令手段、
    停電時、電池電力貯蔵装置のバッテリーの残存電力量及び各負荷への給電時間をそれぞれ表示する表示手段、
    前記給電を必要とする複数の負荷への給電時間をバッテリーの残存電力量に基づいて見直しを行う給電時間見直し手段、
    電池電力貯蔵装置のバッテリーが事前に設定したバッテリー交換条件の設定値を逸脱したときバッテリーの交換情報を報知するバッテリー交換情報報知手段及びバッテリーメンテナンス時期条件の設定値を逸脱したときバッテリーのメンテナンス情報を報知するバッテリーメンテナンス情報報知手段、
    として機能させることを特徴とするバッテリーの給電制御システムを実現させるプログラム。
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