JP2016163422A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、商用系統電源が停電した場合において重要度が高い機器の使用可能時間を長くすることが可能な蓄電システムを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明による蓄電システムは、商用系統電源1から供給された電力を蓄積する蓄電要素2と、商用系統電源1および蓄電要素2のうちの少なくとも一方から電力が供給され、かつ商用系統電源1が停電したときは蓄電要素2から電力が供給される、電力供給を個別に制御可能な、停電時に電力供給が可能な出力部である複数の重要負荷出力部18〜20と、商用系統電源1および蓄電要素2のうちの少なくとも一方から各重要負荷出力部18〜20への電力の供給を個別に制御する制御部27とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、商用系統電源から供給された電力を充電し、当該充電した電力を負荷に供給する蓄電システムに関する。
従来、電気料金が安価な夜間の時間帯に商用系統電源から供給される電力を蓄電要素に充電(蓄積)しておき、電気料金が通常である昼間の時間帯に蓄電要素に充電しておいた電力を使用することによって、経済的な効果を実現した蓄電システムが知られている。このような蓄電システムでは、配電の不具合等によって商用系統電源が停電した場合において、蓄電要素に充電しておいた電力を最低限必要な重要負荷のみに供給することができるように構成されていることが一般的である(例えば、特許文献1参照)。ここで、重要負荷とは、商用系統電源が停電した場合でも電力の供給が必要な機器が接続される負荷のことをいう。重要負荷に接続される機器としては、例えば、通信機器、携帯電話充電器、冷蔵庫などが挙げられる。
上記の一般的な蓄電システムでは、充電時において、商用系統電源からの交流電力は、一般負荷および重要負荷に供給されるとともに、パワーコンディショナに入力される。パワーコンディショナに入力された交流電力は、当該パワーコンディショナ内で交流/直流変換され、直流変換された電力は蓄電要素に充電される。また、通常の放電時において、蓄電要素に充電された直流電力は、パワーコンディショナに入力されて当該パワーコンディショナ内で直流/交流変換され、交流変換された電力は一般負荷および重要負荷に供給される。ここで、一般負荷とは、商用系統電源が停電した場合に電力の供給が不要な機器が接続される負荷のことをいう。また、上記の「通常」とは、商用系統電源が停電していないときのことをいう。
一方、停電時において、パワーコンディショナは、商用系統電源からの交流電力の供給が遮断されたことを検出して速やかに放電動作(自立放電)に移行し、蓄電要素に充電された電力を重要負荷のみに供給する。
特開2014−7828号公報
上記の蓄電システム(例えば、特許文献1)では、重要負荷が一系列しかないため、蓄電要素に充電された電力を重要負荷に供給(放電)する場合において、蓄電要素に充電されている電力が尽きると、重要負荷に接続されている機器が一斉に使用不可になってしまう。従って、商用系統電源が停電した場合において、できるだけ長時間使用したい機器(例えば携帯電話充電器など、停電時における使用の重要度が高い機器)の使用可能時間が、重要度が比較的低い他の機器(停電時における使用の重要度が低い機器)の影響(重要度が比較的低い他の機器に電力が供給されることによる影響)を受けて短縮されてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、商用系統電源が停電した場合において重要度が高い機器の使用可能時間を長くすることが可能な蓄電システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による蓄電システムは、商用系統電源から供給された電力を蓄積する蓄電要素と、商用系統電源および蓄電要素のうちの少なくとも一方から電力が供給され、かつ商用系統電源が停電したときは蓄電要素から電力が供給される、電力供給を個別に制御可能な、停電時に電力供給が可能な出力部である複数の重要負荷出力部と、商用系統電源および蓄電要素のうちの少なくとも一方から各重要負荷出力部への電力の供給を個別に制御する制御部とを備える。
本発明によると、蓄電システムは、商用系統電源から供給された電力を蓄積する蓄電要素と、商用系統電源および蓄電要素のうちの少なくとも一方から電力が供給され、かつ商用系統電源が停電したときは蓄電要素から電力が供給される、電力供給を個別に制御可能な、停電時に電力供給が可能な出力部である複数の重要負荷出力部と、商用系統電源および蓄電要素のうちの少なくとも一方から各重要負荷出力部への電力の供給を個別に制御する制御部とを備えるため、商用系統電源が停電した場合において重要度が高い機器の使用可能時間を長くすることが可能となる。
本発明の実施の形態による蓄電システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおけるソフトウェア機能に対応するハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける通常時の充電に係る動作の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける通常時の充電に係る各開閉器の開閉状態を示す図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける通常時の放電に係る動作の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける通常時の放電に係る各開閉器の開閉状態を示す図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける停電時に蓄電残量が十分ある場合の放電に係る動作の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける停電時に蓄電残量が十分ある場合の放電に係る各開閉器の開閉状態を示す図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける停電時に蓄電残量が減少した場合の放電に係る動作の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態による蓄電システムにおける停電時に蓄電残量が減少した場合の放電に係る各開閉器の開閉状態を示す図である。 本発明の実施の形態による表示部における表示の一例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態>
まず、本発明の実施の形態による蓄電システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態による蓄電システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態による蓄電システムは、商用系統電源1と、蓄電要素2と、一般負荷3と、重要負荷4〜6と、パワーコンディショナ7と、蓄電残量検出部8と、表示部9と、ユーザー設定部10とを備えている。
蓄電要素2は、直流電力を充電(蓄積)し、蓄積した直流電力を放電する。
一般負荷3は、商用系統電源1およびパワーコンディショナ7の系統入出力部11に接続されている。また、上述の通り、一般負荷3には、通常時のみに電力の供給が必要な(すなわち、商用系統電源1が停電した場合に電力の供給が不要な)電気機器が接続されている。
重要負荷4〜6は、パワーコンディショナ7の重要負荷出力部18〜20の各々に接続されている。また、上述の通り、重要負荷4〜6の各々には、商用系統電源1が停電などの非常時にも電力の供給が必要な電気機器が接続されている。
蓄電残量検出部8は、蓄電要素2に充電されている電力の残量(蓄電残量)を検出する。表示部9は、蓄電システムにおける種々の情報(例えば、図12参照)を表示する(詳細は、後述する)。なお、表示部9は、例えばタッチパネルと一体であってもよい。ユーザー設定部10は、停電時における各重要負荷4〜6に対する電力の供給に関する設定を行う(詳細は、後述する)。なお、表示部9がタッチパネルと一体の場合は、表示部9がユーザー設定部10の機能を有してもよい。
パワーコンディショナ7は、系統入出力部11と、連系用開閉器12と、電力変換器13と、バイパス入力部14と、バイパス用開閉器15〜17と、重要負荷出力部18〜20と、重要負荷用開閉器21〜23と、電流検出器24〜26と、制御部27とを備えている。
系統入出力部11は、商用系統電源1に接続されており、充電時に商用系統電源1から交流電力を入力する。また、系統入出力部11は、一般負荷3にも接続されており、放電時に蓄電要素2に充電された電力を一般負荷3に出力する。なお、系統入出力部11は、ハードウェアのインターフェースである。
連系用開閉器12は、商用系統電源1と蓄電要素2との間の経路を開閉する。具体的には、連系用開閉器12は、一方が系統入出力部11に接続され、他方が電力変換器13に接続されている。
電力変換器13は、充電時において、商用系統電源1からの交流電力を、蓄電要素2が充電可能な直流電力に変換する。また、電力変換器13は、放電時において、蓄電要素2に充電された直流電力を、一般負荷3および重要負荷4〜6の各々に接続されている電気機器に供給可能な交流電力に変換する。
バイパス入力部14は、商用系統電源1に接続されており、充電時に商用系統電源1から交流電力を入力する。また、バイパス入力部14は、系統入出力部11にも接続されており、放電時に蓄電要素2に充電された電力を入力する。なお、バイパス入力部14は、ハードウェアのインターフェースである。
バイパス用開閉器15〜17は、バイパス入力部14と重要負荷出力部18〜20との間に設けられており、バイパス入力部14と重要負荷出力部18〜20との間の経路を開閉する。具体的には、バイパス用開閉器15は、一方がバイパス入力部14に接続され、他方が重要負荷出力部18に接続されている。バイパス用開閉器16は、一方がバイパス入力部14に接続され、他方が重要負荷出力部19に接続されている。バイパス用開閉器17は、一方がバイパス入力部14に接続され、他方が重要負荷出力部20に接続されている。
重要負荷出力部18〜20は、バイパス用開閉器15〜17および電流検出器24〜26と、重要負荷部4〜6との間に設けられており、商用系統電源1および蓄電要素2のうちの少なくとも一方からの電力を重要負荷4〜6に出力する。具体的には、重要負荷出力部18は、一方がバイパス用開閉器15および電流検出器24に接続され、他方が重要負荷4に接続されている。重要負荷出力部19は、一方がバイパス用開閉器16および電流検出器25に接続され、他方が重要負荷5に接続されている。重要負荷出力部20は、一方がバイパス用開閉器17および電流検出器26に接続され、他方が重要負荷6に接続されている。なお、重要負荷出力部18〜20は、ハードウェアのインターフェースである。
重要負荷用開閉器21〜23は、蓄電要素2と重要負荷4〜6との間の経路を開閉する。具体的には、重要負荷用開閉器21は、一方が電力変換器13に接続され、他方が電流検出器24に接続されている。重要負荷用開閉器22は、一方が電力変換器13に接続され、他方が電流検出器25に接続されている。重要負荷用開閉器23は、一方が電力変換器13に接続され、他方が電流検出器26に接続されている。
電流検出器24〜26は、蓄電要素2から重要負荷4〜6(重要負荷出力部18〜20)に流れる交流電流を検出する。具体的には、電流検出器24は、重要負荷用開閉器21と重要負荷出力部18との間に設けられている。電流検出器25は、重要負荷用開閉器22と重要負荷出力部19との間に設けられている。電流検出器26は、重要負荷用開閉器23と重要負荷出力部20との間に設けられている。
制御部27は、商用系統電源1から蓄電要素2への電力の充電を制御する。また、制御部27は、商用系統電源1および蓄電要素2から一般負荷3および重要負荷4〜6(重要負荷出力部18〜20)への電力の供給を個別に制御する。
図2は、図1に示す蓄電システムにおけるソフトウェア機能に対応するハードウェア構成の一例を示す図である。
ユーザー設定部10および制御部27は、例えば図2のプロセッサ28がメモリ29等に記憶されたプログラムを実行することにより、当該プロセッサ28の機能として実現される。ただし、これらは、例えば複数のプロセッサ28が連携して実現されてもよい。
次に、図1に示す蓄電システムの動作について説明する。
まず、蓄電システムの全体的な動作について説明する。
図3は、蓄電システムの動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS11において、制御部27は、商用系統電源1が停電したか否かの判断を行う。具体的には、制御部27は、商用系統電源1から系統入出力部11に電力が供給されている場合は商用系統電源1が停電していないと判断し、商用系統電源1から系統入出力部11に電力が供給されていない場合は商用系統電源1が停電していると判断する。商用系統電源1が停電していない場合は、ステップS12に移行する。一方、商用系統電源1が停電している場合は、ステップS17に移行する。
ステップS12において、制御部27は、商用系統電源1から供給された電力を蓄電要素2に充電するか否かの判断を行う。具体的には、制御部27は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電要素2の蓄電残量に基づいて、蓄電要素2が満充電である場合は蓄電要素2に充電しないと判断し、蓄電要素2が満充電でない場合は蓄電要素2に充電すると判断する。なお、制御部27は、蓄電要素2が満充電でなく、かつ電気料金が安価な夜間の時間帯に蓄電要素2に充電すると判断してもよい。さらに、制御部27は、蓄電要素2が満充電でなく、かつユーザーの操作によって充電の選択がなされたときに充電すると判断してもよい。蓄電要素2に充電する場合は、ステップS13に移行する。一方、蓄電要素2に充電しない場合は、ステップS14に移行する。
ステップS13において、制御部27は、商用系統電源1から供給された電力を蓄電要素2に充電するように制御する。また、制御部27は、商用系統電源1から一般負荷3および重要負荷4〜6に電力が供給されるように制御する。
ステップS14において、制御部27は、蓄電要素2から充電した電力を放電するか否かの判断を行う。具体的には、制御部27は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電要素2の蓄電残量に基づいて、蓄電要素2に蓄電残量があり、かつユーザーの操作によって放電の選択がなされたときに放電すると判断する。なお、制御部27は、蓄電要素2に蓄電残量があり、かつ電気料金が通常である昼間の時間帯に蓄電要素2から放電すると判断してもよい。蓄電要素2から放電する場合は、ステップS15に移行する。一方、蓄電要素2から放電しない場合は、ステップS16に移行する。
ステップS15において、制御部27は、蓄電要素2から一般負荷3および重要負荷4〜6に電力が供給されるように制御する。
ステップS16において、制御部27は、商用系統電源1から一般負荷3および重要負荷4〜6に電力が供給されるように制御する。
ステップS17において、制御部27は、蓄電要素2の蓄電残量が十分にあるか否かの判断を行う。具体的には、制御部27は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電要素2の蓄電残量に基づいて、蓄電要素2の蓄電残量が十分にあるか否かの判断を行う。なお、蓄電残量が、予め定められた蓄電要素2の蓄電残量の割合以上である場合は蓄電残量が十分にあると判断し、予め定められた蓄電要素2の蓄電残量の割合未満である場合は蓄電残量が十分にないと判断してもよい(予め定めた蓄電要素2の蓄電残量の割合については後述する)。蓄電要素2の蓄電残量が十分にある場合は、ステップS18に移行する。一方、蓄電要素2の蓄電残量が十分にない場合は、ステップS19に移行する。
ステップS18において、制御部27は、蓄電要素2から全ての重要負荷4〜6に電力が供給されるように制御する。このとき、制御部27は、蓄電要素2から一般負荷に電力が供給されないように制御する。
ステップS19において、制御部27は、予め定められた電力供給条件に基づいて、蓄電要素2から重要負荷4〜6に電力が供給されるように制御する(予め定めた電力供給条件については後述する)。このとき、制御部27は、蓄電要素2から一般負荷に電力が供給されないように制御する。
次に、図3に示す各動作の詳細について説明する。
まず、通常の充電に係る動作について、図4を用いて説明する。なお、図4において、太線矢印は電力の流れを示している。
制御部27は、連系用開閉器12およびバイパス用開閉器15〜17が閉状態となるように制御し、重要負荷用開閉器21〜23が開状態となるように制御する。図5は、各開閉器の開閉状態を示している。
商用系統電源1からの交流電力は、一般負荷3に供給されるとともに、系統入出力部11およびバイパス入力部14に入力される。バイパス入力部14に入力された交流電力は、バイパス用開閉器15〜17および重要負荷出力部18〜20を経由して重要負荷4〜6に供給される。
一方、系統入出力部11に入力された交流電力は、連系用開閉器12を経由して電力変換器13に入力される。電力変換器13は、入力された交流電力を直流電力に変換した後、当該直流電力を蓄電要素2に供給する。蓄電要素2は、制御部27の制御によって、電力変換器13から供給された直流電力を満充電になるまで充電する。
蓄電残量検出部8は、蓄電要素2の蓄電残量を検出する。表示部9は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電残量を表示する。
上記より、通常の充電時において、商用系統電源1からの交流電力は、一般負荷3および重要負荷4〜6の全てに常に供給される。
次に、通常の放電に係る動作について、図6を用いて説明する。なお、図6において、太線矢印は電力の流れを示している。
制御部27は、連系用開閉器12およびバイパス用開閉器15〜17が閉状態となるように制御し、重要負荷用開閉器21〜23が開状態となるように制御する。図7は、各開閉器の開閉状態を示している。
蓄電要素2は、制御部27の制御によって、充電した直流電力を放電し、当該放電した直流電力を電力変換器13に入力する。電力変換器13は、入力された直流電力を交流電力に変換する。電力変換器13にて変換された交流電力は、連系用開閉器12および系統入出力部11を経由し、一方は一般負荷3に供給され、他方はバイパス入力部14に入力される。バイパス入力部14に入力された交流電力は、バイパス用開閉器15〜17および重要負荷出力部18〜20を経由して重要負荷4〜6に供給される。
蓄電残量検出部8は、蓄電要素2の蓄電残量を検出する。表示部9は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電残量を表示する。
蓄電要素2の蓄電残量が予め定められた放電限界残量に達した場合において、蓄電システムの放電動作は停止する。ここで、放電限界残量とは、蓄電要素2が放電に必要な蓄電残量の限界(蓄電残量の下限値)のことをいう。放電動作が停止した場合は、商用系統電源1から一般負荷3および重要負荷4〜6に対して電力が供給される。このとき、蓄電要素2は、充電を行ってもよい(図4参照)。また、一般負荷3および重要負荷4〜6における負荷の和が、蓄電システムの放電定格電力値を超えた場合は、一般負荷3および重要負荷4〜6にて不足分の電力が商用系統電源1から供給される。これらの動作の制御は、制御部27が行う。
上記より、通常の放電時において、一般負荷3および重要負荷4〜6は、蓄電要素2および商用系統電源1のうちの少なくとも一方から電力が常に供給される。
次に、停電時に蓄電要素2の蓄電残量が十分ある場合における放電に係る動作について、図8を用いて説明する。なお、図8において、太線矢印は電力の流れを示している。
商用系統電源1が停電すると、当該商用系統電源1からは交流電力が発生しない。制御部27は、重要負荷用開閉器21〜23が閉状態となるように制御し、連系用開閉器12およびバイパス用開閉器15〜17が開状態となるように制御する。図9は、各開閉器の開閉状態を示している。
蓄電要素2は、制御部27の制御によって、充電した直流電力を放電し、当該放電した直流電力を電力変換器13に入力する。電力変換器13は、入力された直流電力を交流電力に変換する。電力変換器13にて変換された交流電力は、重要負荷用開閉器21〜23および重要負荷出力部18〜20を経由し、重要負荷4〜6に供給される。このとき、一般負荷3には、蓄電要素2からの電力は供給されない。すなわち、重要負荷出力部18〜20は、停電時に電力供給が可能な出力部である。
電流検出器24〜26は、重要負荷4〜6に流れる電流をそれぞれ検出する。具体的には、電流検出器24は、蓄電要素2から重要負荷4に流れる電流を検出する。電流検出器25は、蓄電要素2から重要負荷5に流れる電流を検出する。電流検出器26は、蓄電要素2から重要負荷6に流れる電流を検出する。
制御部27は、各電流検出器24〜26で検出された電流の値に基づいて、各重要負荷4〜5にて消費されている電力量を算出する。そして、各重要負荷4〜6にて消費されている電力量に対して、蓄電要素2の蓄電残量が十分ある場合は、各重要負荷4〜6に対して必要な電力の全てを供給する。
次に、停電時に蓄電要素2の蓄電残量が減少した場合における放電に係る動作について、図10を用いて説明する。なお、図10において、太線矢印は電力の流れを示している。
制御部27は、蓄電残量検出部8にて検出される蓄電要素2の蓄電残量を常に監視している。
ユーザーは、ユーザー設定部10において、各重要負荷4〜6に対する電力供給条件を予め設定することができる。例えば、蓄電要素2の蓄電残量が50%を下回った場合は、重要負荷4,5のみに電力を供給して重要負荷6には電力を供給しないとする電力供給条件を設定することができる。また、蓄電要素2の蓄電残量が30%を下回った場合は、重要負荷4のみに電力を供給して重要負荷5,6には電力を供給しないといった電力供給条件を設定することができる。ここで、蓄電要素2の蓄電残量の割合(%)は、蓄電要素2の満充電を100%(すなわち、蓄電残量が100%)としたときの、現在の蓄電残量の割合のことをいう。
図10の例では、ユーザーがユーザー設定部10において「蓄電要素2の蓄電残量が30%を下回った場合は、重要負荷4のみに電力を供給して重要負荷5,6には電力を供給しない」と設定した場合に、蓄電要素2の蓄電残量が30%を下回った時の蓄電システムの動作状態を示している。
図10に示すように、制御部27は、重要負荷用開閉器21が閉状態となるように制御し、連系用開閉器12、バイパス用開閉器15〜17、および重要負荷用開閉器22,23が開状態となるように制御する。図11は、各開閉器の開閉状態を示している。
このように、制御部27は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電残量と、予め定められた電力供給条件とに基づいて、各重要負荷出力部18〜20への電力の供給を個別に制御する。また、予め定められる電力供給条件は、各重要負荷出力部18〜20に接続されるべき各重要負荷4〜6ごとに予め設定された、蓄電要素2に蓄積されている蓄電残量の閾値である。
次に、表示部9における表示について説明する。
図12は、停電時における表示部9の表示の一例を示す図である。
図12に示すように、「現在の蓄電残量」は、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電要素2の現在の蓄電残量の割合(%)を示している。図12の例では、現在の蓄電残量が45%であることが示されている。
「重要負荷切換」は、各重要負荷4〜6に対する電力の供給を、ユーザー設定部10においてユーザーが設定した「供給設定(詳細は後述する)」に基づいて制御部27が自動で切り換えるか、または、ユーザーの選択操作(手動)によって切り換えるかの設定を示している。図12の例では、切り換えが自動である旨が示されている。
「重要負荷状況」は、各重要負荷4〜6について、「供給設定」、「現在の状態」、「現在の電力使用量」、「残り時間(目安)」を示している。
「供給設定」は、「重要負荷切換」が「自動」である場合は、ユーザーがユーザー設定部10において設定した各重要負荷4〜6に対する電力供給条件を示している。図12の例では、重要負荷4には蓄電要素2の蓄電残量に関わらず常に電力を供給するように設定されている旨が示されている。重要負荷5には、蓄電要素2の蓄電残量が30%を下回るまでは電力を供給するように設定されている旨が示されている。重要負荷6には、蓄電要素2の蓄電残量が50%を下回るまでは電力を供給するように設定されている旨が示されている。
なお、「重要負荷切換」が「手動」である場合は、「供給設定」では、ユーザーが各重要負荷4〜6に対して電力を供給するか、電力を供給しないかの設定が示される。例えば、電力を供給する各重要負荷4〜6については「入」と示され、電力を供給しない各重要負荷4〜6については「切」と示される。すなわち、制御部27は、ユーザー設定部10(操作部)よりユーザーが選択した少なくとも1つ以上の重要負荷4〜6(重要負荷出力部18〜20)への電力の供給を制御する。
このように、制御部27は、各重要負荷4〜6(各重要負荷出力部18〜20)への電力の供給を自動または手動で行うかの切り換えが可能である。
「現在の状態」は、各重要負荷4〜6に対して、現在電力が供給中であるか遮断中であるかを示している。図12の例では、重要負荷4,5に対しては電力が「供給中」であり、重要負荷6に対しては電力が「遮断中」である(電力が供給されていない)旨が示されている。ここで、重要負荷6について「供給設定」が「50%まで」と設定されているところ、「現在の蓄電残量」が「45%」であるため、重要負荷6に対する電力の供給は既に遮断中となっている。
「現在の電力使用量」は、各電流検出器24〜26にて検出された電流の値に基づいて、各重要負荷4〜6において現在使用している電力量を示している。図12の例では、重要負荷4において現在使用している電力量は「100W」である旨が示されている。重要負荷5において現在使用している電力量は「500W」である旨が示されている。重要負荷6において現在使用している電力量は「0W」である旨が示されている(重要負荷6に対して電力が供給されていないため)。なお、各重要負荷4〜6において現在使用している電力量は、制御部27にて算出される。
「残り時間(目安)」は、「現在の蓄電残量」、「供給設定」、および「現在の電力使用量」に基づいて、蓄電要素2から各重要負荷4〜6に電力を供給することが可能な時間(供給可能時間)の目安を示している。図12の例では、重要負荷4に電力を供給することが可能な時間は「22.8時間」である旨が示されている。重要負荷5に電力を供給することが可能な時間は「1.9時間」である旨が示されている。重要負荷6に電力を供給することが可能な時間は「0時間」である旨が示されている(重要負荷6に対して電力が供給されていないため)。なお、各重要負荷4〜6に電力を供給することが可能な時間は、制御部27にて算出される。すなわち、制御部27は、電流検出器24〜26にて検出された電流の値と、蓄電残量検出部8にて検出された蓄電残量と、予め定められた電力供給条件とに基づいて、蓄電要素2から各重要負荷4〜6(各重要負荷出力部18〜20)に電力を供給することが可能な時間である電力供給可能時間を算出する。
以上のことから、本実施の形態によれば、蓄電システムは、各重要負荷4〜6に対する電力供給条件を予め設定することによって、各重要負荷4〜6に対する電力の供給を個別に制御している。従って、商用系統電源1が停電した場合において、各重要負荷4〜6が一斉に使用不可とならず、できるだけ長時間使用したい機器(停電時における使用の重要度が高い機器)の使用可能時間を長くすることが可能となる。
なお、図1,4,6,8,10において、ユーザー設定部10および制御部27の各々は、図2のプロセッサ28がメモリ29に記憶されたソフトウェアプログラムに従って動作することにより実現された。しかし、これに代えて、ユーザー設定部10および制御部27の各々は、ハードウェア(例えば、電気信号に対して特定の演算あるいは処理を行うように構成された演算/処理回路等)として構成するようにしてもよい。また、上記の両者を混在させてもよい。
また、ソフトウェアのユーザー設定部10および制御部27の各々と、ハードウェアのユーザー設定部10および制御部27の各々とを組み合わせた概念として、「部」という語に代えて「処理回路」という語を用いることもできる。
上記では、重要負荷が3系列(重要負荷4〜6)存在する場合について説明したが、これに限るものでない。例えば、重要負荷が2系列または4系列以上存在してもよく、重要負荷の系列数が多くなるに従って、各重要負荷に対する電力条件をより細かく設定することができる。
図12では、表示部9における表示の一例を示しているが、これに限るものではなく、図12に示す内容が表示されれば如何なる表示の形態であってもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 商用系統電源、2 蓄電要素、3 一般負荷、4〜6 重要負荷、7 パワーコンディショナ、8 蓄電残量検出部、9 表示部、10 ユーザー設定部、11 系統入出力部、12 連系用開閉器、13 電力変換器、14 バイパス入力部、15〜17 バイパス用開閉器、18〜20 重要負荷出力部、21〜23 重要負荷用開閉器、24〜26 電流検出器、27 制御部、28 プロセッサ、29 メモリ。

Claims (6)

  1. 商用系統電源から供給された電力を蓄積する蓄電要素と、
    前記商用系統電源および前記蓄電要素のうちの少なくとも一方から前記電力が供給され、かつ前記商用系統電源が停電したときは前記蓄電要素から前記電力が供給される、電力供給を個別に制御可能な、停電時に電力供給が可能な出力部である複数の重要負荷出力部と、
    前記商用系統電源および前記蓄電要素のうちの少なくとも一方から各前記重要負荷出力部への前記電力の供給を個別に制御する制御部と、
    を備える、蓄電システム。
  2. 前記蓄電要素に蓄積されている前記電力の残量を検出する蓄電残量検出部をさらに備え、
    前記商用系統電源が停電した場合において、前記制御部は、前記蓄電残量検出部にて検出された前記残量と、予め定められた電力供給条件とに基づいて、各前記重要負荷出力部への前記電力の供給を個別に制御することを特徴とする、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記予め定められた電力供給条件は、各前記重要負荷出力部に接続されるべき重要負荷ごとに予め設定された、前記蓄電要素に蓄積されている前記電力の残量の閾値であることを特徴とする、請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記蓄電要素から各前記重要負荷出力部に流れる電流を検出する電流検出器と、
    情報を表示する表示部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記電流検出器にて検出された前記電流の値と、前記蓄電残量検出部にて検出された前記残量と、前記予め定められた電力供給条件とに基づいて、前記蓄電要素から各前記重要負荷出力部に前記電力を供給することが可能な時間である電力供給可能時間を算出し、
    前記表示部は、前記制御部にて算出された前記電力供給可能時間を表示することを特徴とする、請求項2または3に記載の蓄電システム。
  5. 前記商用系統電源が停電した場合において、前記制御部は、操作部よりユーザーが選択した少なくとも1つ以上の前記重要負荷出力部への前記電力の供給を制御することを特徴とする、請求項1に記載の蓄電システム。
  6. 前記制御部は、各前記重要負荷出力部への前記電力の供給を自動または手動で行うかの切り換えが可能であることを特徴とする、請求項1に記載の蓄電システム。
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