JP2018042320A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】停電時に、蓄電装置および発電装置を有効活用することができる蓄電システムを提供する。【解決手段】蓄電システムは、蓄電装置と制御装置と、を具備する。蓄電装置は、自然エネルギーに基づいて発電装置が生成した電力を蓄える。制御装置は、蓄電装置の放電および充電を制御し、停電時には蓄電装置を自立放電させる。制御装置は、検知部と制御部とを備える。検知部は、蓄電装置の蓄電残量を検知する。制御部は、停電時に、検知した蓄電残量が第1の閾値となった場合に、蓄電装置の自立放電を継続する第1の運転モードと、蓄電装置の自立放電を停止する第2の運転モードと、のいずれか一方を選択的に実行する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、蓄電システムに関する。
近年、太陽光発電技術の普及に伴い、一般家庭でも太陽光パネル等の発電設備と蓄電池とを家屋に設置して、発電および充電を行い、電力を利用することが増えている。たとえば、特許文献1に記載の直流電源制御装置は、太陽光発電装置と蓄電池とを備える。そして、直流電源制御装置は、所定の電力系統(商用電源)からの電力供給が停止した停電時に、蓄電池に蓄えられた電力を負荷に供給するよう制御を実行する。
また、特許文献2に記載の蓄電システムは、発電装置が生成した電力を蓄電池に蓄える。また、蓄電システムは、停電時において、太陽光パネル等を備える発電装置が自立運転機能により出力する電力を負荷に供給する。
特開2013−42627号公報 特開2015−12730号公報
しかしながら、従来の蓄電システムでは、蓄電池に蓄えられた電力をすべて消費してしまうと、商用電源からの電力供給がない停電中は、蓄電池の動作を再開することができないという問題があった。このため、蓄電池の蓄電残量がいったん所定値以下になると、その後仮に太陽光パネル等により発電が可能となっても発電した電力を蓄えることができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、停電時に、蓄電装置および発電装置を有効活用することができる蓄電システムを提供することである。
実施形態に係る蓄電システムは、自然エネルギーに基づいて発電装置が生成した電力を蓄える蓄電装置と、蓄電装置の放電および充電を制御し、停電時には蓄電装置を自立放電させる制御装置と、を具備する。制御装置は、蓄電装置の蓄電残量を検知する検知部と、停電時に、検知した蓄電残量が第1の閾値となった場合に、蓄電装置の自立放電を継続する第1の運転モードと、蓄電装置の自立放電を停止する第2の運転モードと、のいずれか一方を選択的に実行する制御部と、を備える。
図1は、実施形態に係る蓄電システムの構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る蓄電システムが備えるパワーコンディショナの構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る蓄電システムが備える記憶部に格納する電源情報の構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る蓄電システムが備える記憶部に格納する運転モード情報の構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る蓄電システムによる電源制御について説明するための図である。 図6は、実施形態に係る蓄電システムによる電源制御の流れの一例を示すフローチャートである。 図7は、実施形態に係る蓄電システムにおける通常運転モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る蓄電システムにおける待機モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、実施形態に係る蓄電システムにおける使い切りモードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、図8に示す待機モードにおける処理の流れと蓄電池の蓄電残量との関係を概念的に示す図である。 図11は、図9に示す使い切りモードにおける処理の流れと蓄電池の蓄電残量との関係を概念的に示す図である。 図12は、変形例1に係る蓄電システムによる電源制御の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、変形例2に係る蓄電システムによる電源制御の流れの一例を示すフローチャートである。
以下で説明する実施形態に係る蓄電システム1は、自然エネルギーに基づいて発電装置(太陽光パネルPN)が生成した電力を蓄える蓄電装置(蓄電池50)と、蓄電装置の放電および充電を制御し、停電時には蓄電装置を自立放電させる制御装置(パワーコンディショナ100)と、を具備する。制御装置は、蓄電装置の蓄電残量を検知する検知部(蓄電残量検知部133)と、停電時に、検知した蓄電残量が第1の閾値となった場合に、蓄電装置の自立放電を継続する第1の運転モードと、蓄電装置の自立放電を停止する第2の運転モードと、のいずれか一方を選択的に実行する制御部(モード制御部134)と、を備える。
また、以下で説明する実施形態に係る蓄電システム1が具備する制御部(モード制御部134)は、第2の運転モードの実行中に、発電装置が生成した電力を蓄電装置に蓄えることにより、蓄電残量が第1の閾値を超えた場合は、蓄電装置の自立放電を再開する。
また、以下で説明する実施形態に係る蓄電システム1が具備する制御部(モード制御部134)は、停電時に、発電装置による発電を検知する検知部に対する給電を、蓄電装置からの放電により実行してもよく、第1の閾値は、発電装置による発電を、少なくとも12時間にわたって検知するだけの電力を供給することができる蓄電残量である。
また、以下で説明する実施形態に係る蓄電システム1Aが具備する制御部(モード制御部134A)は、発電装置による電力の生成を検知すると、自動的に第2の運転モードに切り替えて制御を実行する。
また、以下で説明する実施形態に係る蓄電システム1Bが具備する制御部(モード制御部134B)は、停電時に第2の運転モードを選択した後、第1の運転モードへの切り替え指示を受け付けると、第1の運転モードに切り替えて制御を実行する。
以下に、本発明に係る蓄電システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施形態)
実施形態に係る蓄電システムは、所定の電力系統、たとえば商用電源(CP:Commercial Power Supply)の供給を受け、家電製品等の負荷(LD:Load)に電力を供給する。また、蓄電システムは、太陽光パネル等の自然エネルギーを利用した発電装置によって発電される電力を、家電製品等の負荷に供給する。また、蓄電システムは、商用電源から供給される電力および発電装置によって生成される電力を、蓄電池等の蓄電装置に蓄える。蓄電システムは、停電等によって電力系統(商用電源)による電力供給が停止した場合、蓄電装置に蓄えられた電力を放電して、負荷に供給する自立運転を行う。また、停電時に発電装置による発電が可能な場合、蓄電システムは、発電装置の自立運転端子から生成された自立出力を検知する。そして、蓄電システムは、発電装置が生成した電力を負荷に供給するとともに、余剰分を蓄電装置に蓄える。
本実施形態に係る蓄電システムは、蓄電装置に蓄えられた電力が、停電時に枯渇して蓄電装置が動作できなくなる事態を防止する。蓄電システムは、たとえば停電中でも発電装置による発電が可能な場合に、蓄電装置が動作できないために蓄電できないという事態を防止する。このため、蓄電システムは、蓄電装置の蓄電残量を制御する。特に、本実施形態の蓄電システムは、停電が長期間続いた場合に、蓄電装置の機能を損なうことなく、継続的に蓄電装置と発電装置を動作させて電力使用を続けることができるように蓄電装置の蓄電残量を制御する。
[実施形態に係る蓄電システムの構成の一例]
図1は、実施形態に係る蓄電システム1の構成の一例を示す図である。図1の例では、蓄電システム1は、ユーザ(需要家)の住宅HMに設けられ、例えば屋根に設置した太陽光パネルPN(発電装置)により生成される電力を、住宅HM内で消費したり、蓄電池(蓄電装置)50に蓄えたりすることができる。
図1に示すように、蓄電システム1は、太陽光パネルPNと、接続箱BXと、パワーコンディショナ100と、出力部210および入力部220を有するコントローラ200と、蓄電池50と、分電盤DPと、電力メータMTとを具備する。また、図1に示す蓄電システム1において、コントローラ200(またはパワーコンディショナ100)は、インターネットに接続可能であって、蓄電システム1外の各種情報処理装置との間で情報の送受信が可能であってもよい。
太陽光パネルPNは、自然エネルギーに基づいて電力を生成することができる発電装置の一例である。太陽光パネルPNは、例えば、太陽電池素子(セル)を必要枚数配列し、樹脂や強化ガラスなどによりパッケージ化した太陽電池モジュールであり、ソーラーパネルとも呼ばれる。なお、太陽光パネルPNに用いられるセルは、どのようなセルであってもよい。例えば、太陽光パネルPNに用いられるセルは、シリコン系のセルや化合物系のセルや有機系のセルなど、目的に応じて種々のセルが適宜選択されてもよい。また、本実施形態では、発電装置の例として太陽光パネルPNを用いて説明するが、自然エネルギーを用いて電力を生成することができるものであれば、本実施形態の発電装置は、太陽光パネルに限定されない。発電装置は、たとえば、ガス、風力、水力等を用いて電力を生成する装置であってもよい。また、ガス、風力、水力等を用いて電力を生成する装置を発電装置として用いる場合、ガス、風力、水力等による発電開始のタイミングに基づいて電源制御を行う。なお、以下の記載中、太陽光発電装置をPV(Photovoltaic)装置、太陽光発電を用いた発電状態をPV状態等とも呼ぶ。
接続箱BXは、例えば、太陽光パネルPNで発電した電力を集める装置である。例えば、接続箱BXは、太陽光パネルPNからの複数の配線を1つに集約し、パワーコンディショナ100に送信する。なお、接続箱BXは、パワーコンディショナ100と一体であってもよい。
パワーコンディショナ100は、パワコン、PCS(Power Conditioning System)とも称される。また、パワーコンディショナ100は、太陽光パネルPNから接続箱BXを経由して送信される電力を、住宅HM内の電気機器LDなどで利用可能にする装置である。例えば、パワーコンディショナ100は、太陽光パネルPNから接続箱BXを経由して送信される直流電力を交流電力に変換する。また、例えば、パワーコンディショナ100は、交流電力に変換した後、電力を住宅HM内での利用や、蓄電池50への充電や、商用電源CPへの売電などに対応する出力に調整する。本実施形態のパワーコンディショナ100は、蓄電池50の放電および充電を制御し、停電時には蓄電装置を自立放電させる制御装置である。
コントローラ200は、蓄電システム1における各種情報をユーザに通知したり、蓄電システム1に対するユーザの操作を受け付けたりする。また、コントローラ200は、パワーコンディショナ100と情報の送受信が可能な装置である。また、コントローラ200は、各種情報を出力可能な出力部210を有する。コントローラ200はまた、ユーザによる指示入力を受け付ける入力部220を有する。
コントローラ200の出力部210は、音声または画像によって情報を表示する構成及び機能を有してよい。例えば、出力部210は、情報を表示するモニタであってもよいし、情報を音として出力するスピーカであってもよい。出力部210はたとえば、パワーコンディショナ100から受信した各種情報を出力する。例えば、出力部210は、蓄電池50の残量に関する情報を表示する。また例えば、出力部210は、ユーザに対して蓄電池50からの放電を停止する旨を通知するアラート(後述)を音声または画像等によって出力する。また例えば、出力部210は、ユーザに対して運転モードの選択(後述)を促すメッセージを音声または画像等によって出力してもよい。
コントローラ200の入力部220は、出力部210が出力するアラートやメッセージに応じた入力を受け付ける。たとえば、ユーザは、入力部220から、アラートやメッセージに対する指示を入力したり、運転モードの選択指示を入力したりすることができる。入力部220は、たとえば、キーボード、タッチパネル、マイクロフォン等の外部からの入力を受け付けることができる装置である。なお、コントローラ200は、パワーコンディショナ100と一体であってもよい。
蓄電池50は、住宅HMで用いられる二次電池(バッテリ)である。例えば、蓄電池50は、パワーコンディショナ100から供給される電力により充電される。また、例えば、蓄電池50は、蓄えた電力をパワーコンディショナ100や分電盤DPを経由して住宅HM内の電気機器LDに供給する。なお、蓄電池50は、充電を行うことにより電気を蓄えることができ、繰り返し充放電して使用することが出来る電池であればどのような電池であってもよい。例えば、蓄電池50としては、リチウムイオン電池や鉛電池やニッケル水素電池など、目的に応じて種々の蓄電池が適宜選択されてもよい。また、蓄電池50は、電力を蓄える機能を有すればどのような構成であってもよく、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等であってもよい。
分電盤DPは、住宅HMの配線に電気を分ける装置である。例えば、分電盤DPは、漏電遮断器や配線用遮断器等の種々の機器を含む。例えば、分電盤DPは、パワーコンディショナ100で交流に変換された電力を住宅HMの電気機器LDに供給したり、太陽光パネルPNにおいて発電された電力の余剰分を電力会社の商用電源CPへ供給したりする。また、例えば、分電盤DPは、買電時、すなわち商用電源CPからの電力供給を受けている時は、商用電源CPから供給された電力を住宅HMの電気機器LDに供給する。
電力メータMTは、商用電源CP側へ供給した電力、すなわち売電した電力や、商用電源CPから供給された電力、すなわち商用電源CPから買電した電力を計量するメータである。例えば、電力メータMTは、売電した電力を計量するメータと、買電した電力を計量するメータとを各々含んでもよい。例えば、電力メータMTは、分電盤DPと商用電源CPとの間に設けられ、売電した電力を計量したり、買電した電力を計量したりする。
[パワーコンディショナ100の構成の一例]
図2は、実施形態に係る蓄電システム1が備えるパワーコンディショナ100の構成の一例を示す図である。図2には、実施形態に係るパワーコンディショナ100の構成のうち、蓄電池50の蓄電残量の制御に関連する構成のみを図示し、他のパワーコンディショナ100の構成については図示を省略する。図2に示すように、パワーコンディショナ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、を有する。
通信部110は、たとえば、所定の通信回路等によって実現される。たとえば、通信部110は、コントローラ200と通信可能である。
記憶部120は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、電源情報記憶部121およびモード情報記憶部122を有する。
[記憶部120に格納される情報の一例]
電源情報記憶部121は、電源情報を記憶する。電源情報は、各種電源の状態に関する情報である。図3は、実施形態に係る蓄電システム1が備える記憶部120に格納する電源情報の構成の一例を示す図である。図3に示すように、電源情報は、「タイムスタンプ」、「CP状態」、「PV状態」、「蓄電残量」を含む。「タイムスタンプ」は、各情報が検知された時刻を示す。「CP状態」は、商用電源CPからの電力供給の状態を示す。「CP状態」はたとえば、商用電源CPから電力が供給されているか否かを示す。すなわち、「CP状態」は停電中であるか否かを示す。「PV状態」は、太陽光パネルPNの発電の状態を示す。すなわち、「PV状態」は、太陽光パネルPNが電力を生成中であるか否かを示す。「蓄電残量」は、蓄電池50に蓄えられている電力の残量を示す。
図3の例では、電源情報記憶部121はたとえば、「タイムスタンプ、0:00:00」に対応付けて、「CP状態、OK」、「PV状態、発電なし」、「蓄電残量、7,000Wh」を記憶している。これは、タイムスタンプ「0:00:00」で示される時刻には、商用電源CPから住宅HMに電力が供給されていたことを示す。また、タイムスタンプ「0:00:00」で示される時刻には、太陽光パネルPNによる電力の生成は行われていなかったことを示す。また、タイムスタンプ「0:00:00」で示される時刻には、蓄電池50の蓄電残量は、7000ワット時であったことを示す。電源情報記憶部121は、予め定められた間隔で、各種電源に関する情報を受信して格納する。
モード情報記憶部122は、モード情報を記憶する。モード情報は、蓄電システム1の運転モードに関する情報である。蓄電システム1は、太陽光パネルPN、商用電源CP等各種電源からの電力供給の状態、蓄電池50の蓄電残量等に応じて異なる運転モードで各部の制御を実行する。蓄電システム1は、たとえば、通常運転モード、待機モード、使い切りモードおよび省電力モードで、各部の制御を実行する。
通常運転モードは、住宅HMに対して商用電源CPからの電力供給が実行されており、日照の状態に応じて太陽光パネルPNによる発電が可能な状態で実行される運転モードである。通常運転モードにおいては、太陽光パネルPNによる発電量に余剰があれば、余剰分は蓄電池50に蓄えられる。
待機モードおよび使い切りモードは、商用電源CPからの電力供給がないときに実行される運転モードである。すなわち、待機モードおよび使い切りモードは、停電時に実行される運転モードである。待機モードおよび使い切りモードのいずれが実行されるか、は、モード情報記憶部122に「選択中モード」としていずれの運転モードが記憶されているかによって決定される。
待機モードは、蓄電池50の蓄電残量が第1の閾値(TH1)になったときに、蓄電池50からの放電を停止して、蓄電残量を温存する運転モードである。使い切りモードは、蓄電池50の蓄電残量が第1の閾値よりも少なくなった場合も、蓄電池50からの放電を継続し、蓄えられた電力を使い切る運転モードである。
省電力モードは、蓄電池50の蓄電残量が第1の閾値(TH1)よりも少ない第2の閾値(TH2)になったときに、パワーコンディショナ100等の基本的動作部分に対する給電量を抑制して、蓄電池50の蓄電残量の枯渇をできるだけ遅くする運転モードである。蓄電池50は、蓄電残量が、第2の閾値(TH2)よりも少ない第3の閾値(TH3)を下回ると、商用電源CPからの給電なしで起動することはできなくなる。第1〜第3の閾値(TH1,TH2,TH3)についてはさらに後述する。
図4は、実施形態に係る蓄電システム1が備える記憶部120に格納する運転モード情報の構成の一例を示す図である。図4に示すように、モード情報記憶部122は、「現在運転中のモード」および「選択中モード」を記憶する。「現在運転中のモード」は、蓄電システム1がその時点で実行している運転モードである。「選択中モード」は、停電になった場合に「待機モード」と「使い切りモード」のいずれを実行するかを示す。すなわち、「選択中モード」は、停電時に実行する運転モードを示す。
モード情報記憶部122はさらに、「TH1」、「TH2」、「TH3」を記憶する。「TH1」、「TH2」、「TH3」はそれぞれ「第1の閾値」、「第2の閾値」、「第3の閾値」である。図5を参照して、第1〜第3の閾値について説明する。
図5は、実施形態に係る蓄電システム1による電源制御について説明するための図である。図5の例に示す矩形が、蓄電池50を完全に充電したときの蓄電容量を示すものとする。図5に示すように、蓄電池50は、蓄電残量に応じて動作が変化する。本実施形態の蓄電システム1は、蓄電池50を太陽光パネルPNと連携させて可能な限り長く動作させるよう蓄電残量を制御する。このため、蓄電残量に応じて、蓄電池50からの電力供給の態様を切り替える。実施形態の蓄電システム1は、蓄電池50の制御を以下の(1)〜(4)の態様で切り替える。
(1)まず、十分な蓄電残量があるときは、蓄電システム1は、蓄電池50からの自立放電を行い、電気機器LD等へ給電する。
(2)その後、蓄電残量が減少した時点で、蓄電システム1は蓄電池50の自立放電を停止して、太陽光パネルPNによる発電有無と、商用電源CPの復帰有無との検知を継続する(待機状態)。すなわち、蓄電システム1は太陽光パネルPNによる発電有無と商用電源CPの復帰有無を検知するための機能および基本的制御機能を維持するための電力を、蓄電池50から供給する。
(3)その後、さらに蓄電残量が減少すると、蓄電池50を太陽光パネルPNが生成した電力によって動作させることが困難になる。この時点で、蓄電システム1は、太陽光パネルPNによる発電有無の検知のための蓄電池50からの電力供給を停止する。そして、蓄電システム1は、商用電源CPの復帰有無の検知機能および基本的制御機能を維持するための電力のみを、蓄電池50から供給する。この状態でも、商用電源CPが復帰すれば、蓄電池50は自動的に通常動作を実行することができる。この状態での運転モードが省電力モードである。
(4)さらに蓄電残量が減少すると、蓄電池50は商用電源CPからの電力供給を受けて自動的に通常動作に復帰することができない状態となる。蓄電システム1は蓄電池50の制御を終了する。
図5の(A)、(B)中、「(1)自立放電」と表示する矩形は、上記(1)の、蓄電池50からの自立放電を継続する蓄電残量に相当する。すなわち、蓄電池50が完全に充電された場合の蓄電残量以下でありかつ第1の閾値TH1以上である量がこの蓄電残量に相当する。また、「(2)PV待機」と表示する矩形は、上記(2)の、蓄電池50の自立放電は停止するが、太陽光パネルPNの発電有無と商用電源CPの復帰有無の検知機能に対する蓄電池50からの電力供給を継続する蓄電残量に相当する。すなわち、第1の閾値TH1未満、第2の閾値TH2以上の蓄電残量である。また、「(3)CP待機」と表示する矩形は、上記(3)の、蓄電池50の自立放電は停止したままで、商用電源CPの復帰有無の検知機能に対する蓄電池50からの電力供給は実行する蓄電残量に相当する。すなわち、第2の閾値TH2未満、第3の閾値TH3以上の蓄電残量である。また、「(4)停止」と表示する矩形は、上記(4)の、蓄電池50の蓄電残量が枯渇して自動的に通常動作に復帰できない蓄電残量に相当する。すなわち、第3の閾値TH3未満の蓄電残量である。
図5の(A)の例では、「(1)自立放電」を実行する蓄電残量を、約12時間住宅HM内の電気機器LDに電力供給できるだけの量に設定する。そして、「(2)PV待機」を実行する蓄電残量を、約1時間にわたって待機状態を維持することができる量に設定する。さらに、「(3)CP待機」を実行する蓄電残量を、約1週間蓄電池50からの電力供給を継続できるだけの量に設定する。「(4)停止」の状態に達する蓄電残量は、蓄電池50の性能等によって決定される。
ところで、図5の(A)の例では、「PV待機」の状態が約1時間しかもたない。とすると、夜間に停電が発生し太陽光パネルPNによる発電ができない場合、蓄電残量が少ないと、太陽光パネルPNによる発電を受けて蓄電池50の充電ができるようになる前に、「自立放電」と「PV待機」に対応する電力を消費してしまう可能性がある。すると、朝になって太陽光パネルPNによる発電が可能となったときには、すでに蓄電池50の蓄電残量は「CP待機」または「停止」に相当する量に達している可能性がある。これでは、停電が長期化した場合などに、蓄電池50と太陽光パネルPNを有効活用して電力供給を実現することが困難である。
そこで、実施形態の蓄電システム1は、図5の(B)に示すように、「PV待機」の状態とする期間を長くする。蓄電システム1は、図5の(B)に示すように、「PV待機」に対応する蓄電残量を約24時間待機状態を維持することができる量に設定する。このように設定することで、太陽光パネルPNによる発電開始が、待機状態が開始してから少なくとも24時間以内にあれば、蓄電システム1は、蓄電池50の機能を維持したままで太陽光パネルPNが生成した電力を利用することができる。
しかし、停電になれば常に「PV待機」に対応する蓄電残量を多く確保して、蓄電池50の放電を停止するとしたのでは、ユーザの現実のニーズに適合しないことも考えられる。そこで本実施形態では、「待機モード」の他に「使い切りモード」を設けてユーザのニーズに柔軟に対応できるように蓄電システム1を構成している。
図4に戻り、記憶部120に格納される情報の説明を続ける。図4に示すように、モード情報記憶部122は、第1〜第3の閾値TH1,TH2,TH3を記憶する。図4の例では、第1の閾値TH1、第2の閾値TH2、第3の閾値TH3は、それぞれ「800Wh」、「50Wh」、「30Wh」である。
さらに、モード情報記憶部122は、各運転モードの制御内容を記憶する。図4の例では、「制御パターン1」、「制御パターン2」、「制御パターン3」、「制御パターン4」として、「通常運転モード」、「待機モード」、「使い切りモード」、「省電力モード」のそれぞれの制御内容を記憶する。
[パワーコンディショナ100の制御部130の構成例]
図2に戻り、パワーコンディショナ100の制御部130について説明する。制御部130は、パワーコンディショナ100の各部の動作および機能を制御する。制御部130は、各種の処理手順などを規定したプログラムを記憶する内部メモリを有し、種々の処理を制御する。たとえば、制御部130は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などであってもよい。図2の例では、制御部130は、商用電源検知部131、発電検知部132、蓄電残量検知部133、モード制御部134および警告部135を有する。
商用電源検知部131は、所定の時間間隔で、商用電源CPからの電力供給の有無を検知する。商用電源検知部131は、検知結果を電源情報記憶部121に送信し記憶させる。
発電検知部132は、所定の時間間隔で、太陽光パネルPNによる発電有無を検知する。発電検知部132は、検知結果を電源情報記憶部121に送信し記憶させる。
蓄電残量検知部133は、所定の時間間隔で、蓄電池50の蓄電残量を検知する。蓄電残量検知部133は、検知結果を電源情報記憶部121に送信し記憶させる。
モード制御部134は、商用電源検知部131、発電検知部132、蓄電残量検知部133の検知結果に基づき、適用される運転モードで蓄電システム1内の各部を制御する。モード制御部134による制御の詳細については、図6以下を参照して後述する。
警告部135は、モード制御部134による制御下で、ユーザに対して警告を出す。警告は、たとえば、出力部210からの音声出力や、画面表示等であってよい。本実施形態では、警告部135は、蓄電池50の自立運転を停止するときに警告を送信するものとする。ただし、これに限らず、停電が検知されたときや、ユーザに対して運転モードの選択を促すとき、商用電源CPが復旧したときなどに、警告部135が出力部210に対して指示を送信することで警告を出すものとすることができる。
[蓄電システム1の電源制御の流れの一例]
図6は、実施形態に係る蓄電システム1による電源制御の流れの一例を示すフローチャートである。モード制御部134は、電源制御処理を開始すると、まず、商用電源CPからの電力供給があるか否か、すなわち、商用電源CPが停止しているか否かを判定する(ステップS601)。モード制御部134は、電源情報記憶部121に記憶される「CP状態」を参照して、商用電源CPが停止しているか否かを判定する。商用電源CPが停止していない、と判定した場合(ステップS601、No)、モード制御部134は、通常運転モードでの制御に進む(ステップS607)。他方、商用電源CPが停止している、と判定した場合(ステップS601、Yes)、モード制御部134は、停電時の運転モードとして選択されている運転モードが何か判定する(ステップS602)。すなわち、モード制御部134は、モード情報記憶部122に記憶される「選択中モード」を参照して、選択されている運転モードを判定する。選択されている運転モードが待機モードであると判定した場合(ステップS602、待機モード)、モード制御部134は、待機モードでの運転を実行する(ステップS603)。そしてモード制御部134は、商用電源CPが復旧したか否かを判定する(ステップS604)。モード制御部134は、商用電源CPが復旧したか否かは、電源情報記憶部121の「CP状態」を参照して判定する。商用電源CPが復旧していないと判定した場合(ステップS604、No)、モード制御部134は、ステップS603に戻って待機モードでの運転を継続する。他方、商用電源CPが復旧したと判定した場合(ステップS604、Yes)、モード制御部134は通常運転モードでの運転を開始する(ステップS607)。
他方、ステップS602において、選択されているモードが使い切りモードであると判定した場合(ステップS602、使い切りモード)、モード制御部134は、使い切りモードでの運転を開始する(ステップS605)。そして、モード制御部134は、商用電源CPが復旧したか否かを判定する(ステップS606)。モード制御部134は、商用電源CPが復旧したか否かは、電源情報記憶部121の「CP状態」を参照して判定する。商用電源CPが復旧していないと判定した場合(ステップS606、No)、モード制御部134は、ステップS605に戻って使い切りモードでの運転を継続する。他方、商用電源CPが復旧したと判定した場合(ステップS606、Yes)、モード制御部134は通常運転モードでの運転を開始する(ステップS607)。これで蓄電システム1による電源制御処理の大まかな流れが終了する。
[通常運転モードでの制御の一例]
図7は、実施形態に係る蓄電システム1における通常運転モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。モード制御部134は、まず、商用電源CPを検知する(ステップS701)。そして、モード制御部134は、商用電源CPを使用する(ステップS702)。すなわち、モード制御部134は、商用電源CPからの電力を分電盤DPを介して電気機器LDに供給するよう、分電盤DPを制御する。そして、モード制御部134は、太陽光パネルPNからの電力供給があるか否か、すなわち、太陽光パネルPNによる発電があるか否かを判定する(ステップS703)。モード制御部134は、太陽光パネルPNによる発電なしと判定した場合(ステップS703「PVあり?」、No)、ステップS703の判断を繰り返す。太陽光パネルPNによる発電ありと判定した場合(ステップS703、Yes)、モード制御部134は、太陽光パネルPNによる発電量が所定の閾値THを超えているか否かを判定する(ステップS704)。閾値THを超えていると判定した場合(ステップS704、Yes)、モード制御部134は、太陽光パネルPNが生成した電力を使用するよう分電盤DPを制御するとともに、余剰の生成電力を蓄電池50に充電する(ステップS706)。他方、発電量が閾値TH以下であると判定した場合(ステップS704、No)、モード制御部134は、蓄電池50への充電を行わず、太陽光パネルPNが生成した電力を使用するよう分電盤DPを制御する(ステップS705)。そして、モード制御部134は、ステップS705、S706の後は、ステップS703に戻って制御を継続する。これで通常運転モードでの制御は終了する。
[待機モードでの制御の一例]
図8は、実施形態に係る蓄電システム1における待機モードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。モード制御部134は、待機モードでの運転を開始すると、まず、蓄電池50の蓄電残量が第1の閾値TH1以上か否かを判定する(ステップS801)。蓄電残量が第1の閾値TH1以上と判定した場合(ステップS801、Yes)、モード制御部134は、蓄電池50からの放電を継続して電気機器LDへの電力供給を続ける(ステップS802)。そして、モード制御部134は、ステップS801に戻って処理を続ける。
他方、蓄電残量が第1の閾値TH1未満であると判定した場合(ステップS801、No)、モード制御部134は、蓄電池50からの放電を停止する(ステップS803)。ただし、モード制御部134は、蓄電池50から電気機器LDへの電力供給を停止した後も、パワーコンディショナ100の基本的機能が動作を継続できるよう電力供給を維持する。これは、太陽光パネルPNが発電を開始した場合や、商用電源CPからの電力供給が開始した場合に、パワーコンディショナ100が発電開始および電力供給開始を検知し、検知結果に応じた制御を実行するためである。
次に、モード制御部134は、太陽光パネルPNによる発電を検知したか否かを判定する(ステップS804「PV検知?」)。太陽光パネルPNによる発電を検知したと判定した場合(ステップS804、Yes)、モード制御部134は、太陽光パネルPNが生成した電力を電気機器LDへ供給するとともに、電力の余剰分を蓄電池50へ蓄える(ステップS805、「PV使用&充電」)。その後、モード制御部134は、ステップS801に戻って処理を続ける。
他方、太陽光パネルPNによる発電を検知していないと判定した場合(ステップS804、No)、モード制御部134は、蓄電池50の蓄電残量が第3の閾値TH3以上でありかつ第2の閾値TH2よりも少ないか否かを判定する(ステップS806)。すなわち、モード制御部134は、蓄電池50の残量が、太陽光パネルPNによる発電があっても電力を蓄えたり、太陽光パネルPNからの給電を継続したりすることができないレベルに達しているか否かを判定する。そして、モード制御部134は、蓄電残量が第3の閾値TH3以上でありかつ第2の閾値TH2よりも少ないと判定した場合(ステップS806、Yes)、省電力モードに移行する(ステップS807)。すなわち、モード制御部134は、太陽光パネルPNからの発電検知を停止して、商用電源CPからの電力供給の検知を継続する。省電力モードでは、モード制御部134は、蓄電池50の蓄電残量を温存して商用電源CPの復旧を待つ。他方、蓄電残量が第3の閾値TH3以上かつ第2の閾値TH2より少ないレベルではないと判定した場合(ステップS806、No)、および、ステップS807で省電力モードに移行した場合の各々において、モード制御部134は、蓄電残量が第3の閾値TH3未満であるか否かを判定する(ステップS808)。省電力モードに移行した場合でも、蓄電残量が第3の閾値を下回るレベルまで下がれば、商用電源CPが復旧しても自動的に蓄電池50の運転を再開することはできない。このため、蓄電池50の蓄電残量が第3の閾値TH3を下回ると判定した場合(ステップS808、Yes)は、モード制御部134は、運転を終了する。他方、蓄電池50の蓄電残量が第3の閾値TH3未満ではないと判定した場合(ステップS808、No)、モード制御部134は、省電力モードでの運転を継続し、ステップS808を繰り返す。以上が、待機モードにおける蓄電システム1の蓄電制御処理である。
[使い切りモードでの制御の一例]
図9は、実施形態に係る蓄電システムにおける使い切りモードでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。使い切りモードでの運転を開始すると、モード制御部134は、蓄電池50からの放電を継続し電気機器LDへの電力供給を行う(ステップS901)。そして、モード制御部134は、蓄電池50の蓄電残量が第2の閾値TH2以上か否かを判定する(ステップS902)。蓄電残量が第2の閾値TH2以上であると判定した場合(ステップS902、Yes)、モード制御部134は、太陽光パネルPNによる発電を検知したか否かを判定する(ステップS903、「PV検知?」)。そして、太陽光パネルPNによる発電を検知したと判定した場合(ステップS903、Yes)、モード制御部134は、太陽光パネルPNが生成した電力を電気機器LDに供給するとともに余剰分を蓄電池50に蓄える(ステップS904、「PV使用&充電」)。そして、処理はステップS901に戻る。他方、太陽光パネルPNによる発電を検知していないと判定した場合(ステップS903、No)、モード制御部134はステップS901に戻って処理を続ける。
ステップS902に戻り、蓄電残量が第2の閾値TH2以上ではないと判定した場合(ステップS902、No)、モード制御部134は、省電力モードへ移行する(ステップS905)。その後、モード制御部134は、蓄電残量が第3の閾値TH3未満となったか否かを判定する(ステップS906)。蓄電残量が第3の閾値TH3未満ではないと判定した場合(ステップS906、No)、モード制御部134は、ステップS906を繰り返す。他方、蓄電残量が第3の閾値TH3未満であると判定した場合(ステップS906、Yes)、モード制御部134は、使い切りモードでの運転を終了する。
[待機モードおよび使い切りモードでの運転と蓄電残量との関係]
図10は、図8に示す待機モードにおける処理の流れと蓄電池50の蓄電残量との関係を概念的に示す図である。図11は、図9に示す使い切りモードにおける処理の流れと蓄電池50の蓄電残量との関係を概念的に示す図である。図10および図11を参照し、待機モードおよび使い切りモードについてさらに説明する。
蓄電システム1は、待機モードでの運転を、商用電源CPからの電力供給が停止し、待機モードが選択されている場合に実行する。停電になった時点で、蓄電池50には第1の閾値TH1を上回る蓄電残量があると予想される。蓄電残量が第1の閾値TH1を上回る場合、蓄電池50から電気機器LDへの電力供給を行っても、直ちに蓄電池50の蓄電残量が枯渇することはない。たとえば蓄電池50が完全に充電されている状態であるとすれば約10時間程度(図5(B)参照)は蓄電池50の使用を継続できると予想される。そこで、モード制御部134は、蓄電池50から電気機器LDへの放電を継続する(図10の(1)、図8のステップS801、Yes、ステップS802)。蓄電池50の使用を継続すると徐々に蓄電残量が減少し、第1の閾値TH1のレベルに達する。このとき、モード制御部134は蓄電池50を用いた電力供給を停止する(図10の(2))。蓄電池50の蓄電残量が、第2の閾値TH2≦蓄電残量<第1の閾値TH1の関係を満足する場合は、蓄電池50からパワーコンディショナ100等への電力供給により、太陽光パネルPNの発電開始を検知することができ、かつ、太陽光パネルPNから蓄電池50に充電を行うことができる。したがって、第2の閾値TH2≦蓄電残量<第1の閾値TH1の状態が続いている間は、モード制御部134は、太陽光パネルPNによる発電有無を監視して(図8のステップS804)、発電を検知した場合(図10の(3))、太陽光パネルPNが生成した電力を電気機器LDに供給し、かつ、蓄電池50の充電を行う(図10の(4))。この結果、蓄電池50の蓄電残量が第1の閾値TH1以上になれば(図8のステップS805→ステップS801Yes:図10の(5))、モード制御部134は再び蓄電池50からの放電を開始する(図10の(7))。他方、蓄電残量が第1の閾値TH1以上でなければ(図8のステップS805→ステップS801No:図10の(6))、モード制御部134は蓄電池50からの放電は停止したままとする。
蓄電残量が第1の閾値TH1未満となった後、待機モードでの運転を継続する場合、パワーコンディショナ100の機能部への電力供給は継続しているため、蓄電池50の蓄電残量は徐々に低下する(8)。そして、蓄電残量が第2の閾値TH2を下回ると、モード制御部134は省電力モードへ移行して運転を続ける(図10の(9))。蓄電残量が第2の閾値TH2を下回っても、省電力モードに移行して蓄電池50からの電力供給を受けることで、パワーコンディショナ100は商用電源CPの復旧有無の開始を継続する。蓄電残量が第3の閾値TH3以上であれば、商用電源CPが復旧したとき、商用電源CPからの電力供給により蓄電池50の動作を再開させることが可能である。しかし、蓄電残量が第3の閾値TH3を下回ると、商用電源CPが復旧しても自動的に蓄電池50の動作を再開させることはできない。したがって、蓄電残量が第3の閾値TH3を下回った時点で、蓄電システム1は蓄電池50の動作を停止させる。
他方、使い切りモードの場合は、モード制御部134は、蓄電残量のレベルに関わりなく、蓄電池50からの放電を継続する。したがって、図11に示すように、モード制御部134は、使い切りモードでの運転を開始すると、蓄電残量が第1の閾値TH1以下になったか否かに関わりなく、蓄電池50からの放電を継続する(図11の(1)、(2))。使い切りモードの場合でも、太陽光パネルPNによる発電が検知された場合(図11の(3))は、モード制御部134は、生成された電力を使用するとともに、蓄電池50の充電を行う(図11の(4))。そして、モード制御部134は、蓄電残量が第2の閾値TH2に達するまで蓄電池50の放電を継続する(図11の(5))。蓄電残量が第2の閾値TH2を下回ると、モード制御部134は太陽光パネルPNの発電有無の検知を停止して、省電力モードで運転を継続する(図11の(6)、(7))。省電力モードでの運転は待機モードと同様である。そして、蓄電残量が第3の閾値TH3に達すると、モード制御部134は運転を停止する。
[運転モードの選択]
上記実施形態では、モード情報記憶部122に「選択中モード」として停電時に実行する運転モードを記憶させるものとした。モード情報記憶部122に記憶する「選択中モード」は、予め蓄電システム1の管理者が選択して記憶させるように構成してもよい。また、コントローラ200の入力部220を介して、ユーザが適宜選択して記憶させるように構成してもよい。停電時にできるだけ蓄電池50の蓄電残量を長持ちさせたい場合は、ユーザは待機モードを選択して記憶部120に記憶させておけばよい。また、停電があったとしてもすぐに復旧が見込まれ、蓄電池50が動作しなくても支障がない場合は、ユーザは使い切りモードを選択して記憶部120に記憶させておけばよい。
[閾値の設定]
上記実施形態では、第1の閾値TH1、第2の閾値TH2、第3の閾値TH3を設定し、設定した閾値に応じて蓄電池50の蓄電残量の制御を行うものとした。ここで、各閾値の具体的な値は、蓄電池50の容量や、家屋HM内の電気機器LD、パワーコンディショナ100の機能部が消費する電力量等に依存する。ただし、蓄電池50の自立放電を約7〜10時間程度維持することができる程度の蓄電残量を、第1の閾値TH1の設定の目安とすることが望ましい。そして、蓄電残量が第1の閾値TH1に達した後、太陽光パネルPNによる発電を検知可能な状態がさらに約12〜24時間程度維持した後の蓄電残量を第2の閾値TH2とすることが望ましい。またさらに、蓄電残量が第2の閾値TH2に達した後、商用電源CPの復旧を検知可能な状態をさらに約1週間程度維持した後の蓄電残量を第3の閾値TH3とすることが望ましい。第3の閾値TH3は、それ以上蓄電残量が減ると蓄電池50が動作できなくなるレベルであるため、蓄電池50の性能に応じて、第3の閾値TH3を基準として、第1、第2の閾値TH1,TH2を設定することができる。また、各状態を維持すべき期間の長さに基づいて各閾値の値を調整することもできる。
なお、ここで、太陽光パネルPNによる発電を検知可能な状態を維持する期間を約12〜24時間程度としたのは、1日のどの時点で停電が発生したとしても、次に太陽光パネルPNによる発電が可能となる時間までは約12〜24時間程度であろうと考えられるためである。
[実施形態の効果]
上記実施形態に係る蓄電システムは、自然エネルギーに基づいて発電装置(太陽光パネル)が生成した電力を蓄える蓄電装置(蓄電池)と、蓄電装置の放電および充電を制御し、停電時には蓄電装置を自立放電させる制御装置(パワーコンディショナ)と、を具備する。制御装置は、蓄電装置の蓄電残量を検知する検知部(発電検知部)と、停電時に、検知した蓄電残量が第1の閾値となった場合に、蓄電装置の自立放電を継続する第1の運転モード(使い切りモード)と、蓄電装置の自立放電を停止する第2の運転モード(待機モード)と、のいずれか一方を選択的に実行する制御部(モード制御部)と、を備える。このため、蓄電システムは、停電時に状況に応じた蓄電装置の使用パターンを選択して蓄電残量を制御することができる。また、蓄電システムは、発電装置を有効活用して蓄電装置の使用可能時間を延ばすことができる。また、蓄電システムは、発電装置と蓄電装置とをより効率的に連携させて負荷への電力供給を実現することができる。このため、蓄電システムは、停電時に、蓄電装置および発電装置を有効活用することができる。
また、実施形態に係る蓄電システムにおいて、制御部(モード制御部)は、第2の運転モードの実行中に、発電装置が生成した電力を蓄電装置に蓄えることにより、蓄電残量が第1の閾値を超えた場合は、蓄電装置の自立放電を再開する。このため、蓄電システムは、一旦蓄電装置の蓄電残量が減少した場合であっても、発電装置を有効活用することで、蓄電装置の使用可能時間を引き延ばすことができる。このため、蓄電システムは、停電時であっても発電装置と蓄電装置とを連携させて従来よりも長時間にわたって電力供給を実現することができる。
また、実施形態に係る蓄電システムにおいて、制御部(モード制御部)は、停電時に、発電装置による発電を検知する検知部(発電検知部)に対する給電を、蓄電装置からの放電により実行し、第1の閾値は、発電装置による発電を、少なくとも12時間にわたって検知するだけの電力を供給することができる蓄電残量である。このため、蓄電システムは、停電が一日のどの時点で発生したとしても、次に発電装置による発電が可能となる時間帯まで、蓄電装置の蓄電残量を維持することができる。このため、蓄電システムは、蓄電装置または発電装置のいずれかによって電力供給を常時維持する可能性を増加させることができる。
[変形例1]
図12は、変形例1に係る蓄電システム1Aによる電源制御の流れの一例を示すフローチャートである。変形例1に係る蓄電システム1Aの構成及び動作は概ね上記実施形態の蓄電システム1と同様である(図1参照)。ただし、変形例1の蓄電システム1Aでは、使い切りモードが選択されているときの処理の流れが、上記実施形態の蓄電システム1と異なる。以下、変形例1の蓄電システム1Aについて、上記実施形態の蓄電システム1と異なる処理について説明し、蓄電システム1と同様の処理および構成については説明を省略する。
変形例1に係る蓄電システム1Aは、パワーコンディショナ100A、蓄電池50Aを備える(図1参照)。また、パワーコンディショナ100Aは、制御部130Aおよび記憶部120Aを有する(図2参照)。制御部130Aおよび記憶部120Aの構成および機能は、上記実施形態の制御部130および記憶部120と概ね同様である。ただし、モード制御部134Aの構成および機能ならびにモード情報記憶部122Aに記憶する情報が上記実施形態と異なる。
変形例1に係る蓄電システム1Aでは、モード情報記憶部122Aに「選択中モード」として「使い切りモード」が格納されている場合、停電を検知すると、まず使い切りモードでの運転を開始する。しかし、使い切りモードでの運転を開始した後、太陽光パネルPNの発電が検知されると、モード制御部134Aは、自動的に使い切りモードから待機モードへの切り替えを行う。このため、モード情報記憶部12Aに記憶される使い切りモードに関する制御パターン3の情報が上記実施形態と異なる。
上記実施形態では、停電時の運転モードとして、待機モードと使い切りモードとを設定した。待機モードは蓄電池50の残量をできるだけ長持ちさせるように構成される。これに対して、使い切りモードは蓄電池50の蓄電残量を特に考慮せず、蓄えられた電力を使用する。変形例1の蓄電システム1Aでは、「選択中モード」が使い切りモードとなっている場合でも、できるだけ蓄電池50Aを動作可能な状態に維持するため、太陽光パネルPNの発電を検知すれば、使い切りモードから待機モードへの切り替えを自動的に実行するものとした。
図12に示すように、蓄電システム1Aの制御部130Aのモード制御部134Aは、まず商用電源CPからの電力供給が停止したか否かを判定する(ステップS1201)。電力供給が停止していないと判定した場合(ステップS1201、No)、モード制御部134Aは、通常運転モードでの運転を行う(ステップS1208)。他方、電力供給が停止したと判定した場合(ステップS1201、Yes)、モード制御部134Aは、選択中モードが何かを判定する(ステップS1202)。そして、選択中モードが待機モードであると判定した場合(ステップS1202、待機モード)、モード制御部134Aは、待機モードでの運転を実行する(ステップS1203)。その後、モード制御部134Aは、商用電源CPが復旧したか否かを判定する(ステップS1204)。そして、商用電源CPが復旧したと判定すれば(ステップS1204、Yes)、モード制御部134Aは通常運転モードでの運転を実行する(ステップS1208)。他方、商用電源CPが復旧していないと判定すれば(ステップS1204、No)、モード制御部134Aは待機モードでの運転を継続する(ステップS1203)。ステップS1201〜S1204、S1208の処理は、図6のステップS601〜S604、S607の処理と同様である。
他方、ステップS1202において選択中モードが使い切りモードであると判定した場合(ステップS1202、使い切りモード)、モード制御部134Aは、使い切りモードでの運転を開始する(ステップS1205)。そして、モード制御部134Aは、太陽光パネルPNによる発電を検知したか否かを判定する(ステップS1206)。太陽光パネルPNによる発電を検知したと判定した場合(ステップS1206、Yes)、モード制御部134Aは、ステップS1203に進み、待機モードでの運転を開始する。他方、太陽光パネルPNによる発電を検知していないと判定した場合(ステップS1206、No)、モード制御部134Aは、運転モードの切り替えは行わず、商用電源CPが復旧したか否かを判定する(ステップS1207)。そして、商用電源CPが復旧したと判定した場合(ステップS1207、Yes)、モード制御部134Aは、通常運転モードでの運転を開始する(ステップS1208)。他方、商用電源CPが復旧していないと判定した場合(ステップS1207、No)、モード制御部134Aは、ステップS1205に戻って使い切りモードでの運転を継続する。
このように、変形例1の蓄電システム1Aによれば、使い切りモードが選択されている場合であっても、太陽光パネルPNの動作状況に応じて運転モードを自動的に切り替えることができる。このため、蓄電システム1Aに予め設定されている選択中モードが何かによらず、常に停電時に蓄電池50Aを使用できる時間をできるだけ長くするように制御を実行することができる。このため、ユーザが不注意により選択中モードを「使い切りモード」にしていたような場合でも、停電時には蓄電池50Aが使用不可になるまでの時間を長くすることができる。
このように、変形例1に係る蓄電システムにおいては、制御部(モード制御部)は、発電装置による電力の生成を検知すると、自動的に第2の運転モードに切り替えて制御を実行する。このため、蓄電システムは、蓄電装置(蓄電池)と発電装置(太陽光パネル)を有効活用して、停電中であっても長期間にわたって電力供給を実現することができる。なお、蓄電システムは、停電していない通常動作時も、制御部が発電装置による電力の生成を検知した場合は、自動的に第2の運転モードを選択して制御を実行するように構成してもよい。このように構成すれば例えば夜間に停電が発生し発電装置による電力の生成を検知しない場合であっても、蓄電システムの制御部は、第2の運転モードで制御を実行することになる。このため、蓄電システムは、ユーザが意識しなくても、発電装置の電力供給に対して待機可能な時間を確保し、蓄電装置および発電装置の有効利用を実現することができる。
[変形例2]
図13は、変形例2に係る蓄電システム1Bによる電源制御の流れの一例を示すフローチャートである。変形例2に係る蓄電システム1Bの構成および動作は概ね上記実施形態の蓄電システム1と同様である(図1参照)。ただし、変形例2の蓄電システム1Bでは、蓄電残量が第1の閾値TH1に達した時点、すなわち、待機モードが選択中モードであれば蓄電池50Bからの放電を停止する時点で、コントローラ200の出力部210Bに警告表示およびモード選択指示を出力する点が異なる。以下、変形例2の蓄電システム1Bについて、上記実施形態の蓄電システム1と異なる処理について説明し、蓄電システム1と同様の処理および構成については説明を省略する。
変形例2に係る蓄電システム1Bは、パワーコンディショナ100B、コントローラ200B、蓄電池50Bを備える(図1参照)。また、パワーコンディショナ100Bは、制御部130Bおよび記憶部120Bを有する(図2参照)。制御部130Bおよび記憶部120Bの構成および機能は上記実施形態の制御部130および記憶部120と概ね同様である。ただし、モード制御部134Bの構成および機能ならびにモード情報記憶部122Bに記憶する情報が上記実施形態と異なる。
変形例2に係る蓄電システム1Bでは、制御部130Bのモード制御部134Bは、商用電源CPによる電力供給の停止を検知したのち、蓄電池50Bの蓄電残量が第1の閾値TH1に達すると、警告部135に、ユーザに対して警告するよう指示する。また、モード制御部134Bは、ユーザに対して運転モードの選択を促すメッセージを送るよう、警告部135に指示する。警告部135は、モード制御部134Bからの指示に応じて、コントローラ200の出力部210Bにおいて、警告表示または運転モードの選択を促すメッセージを表示させる。ユーザは警告表示またはメッセージに応じて、入力部220Bから指示を入力することができる。モード情報記憶部122Bは、モード制御部134Bの処理に応じた内容の制御パターンに関する情報を予め記憶する。
図13に示すように、変形例2の蓄電システム1Bでは、まずモード制御部134Bは、商用電源CPによる電力供給が停止したか否かを判定する(ステップS1301)。そして、電力供給が停止していないと判定した場合(ステップS1301、No)、モード制御部134Bは、通常運転モードでの運転を実行する(ステップS1310)。商用電源CPによる電力供給が停止したと判定した場合(ステップS1301、Yes)、モード制御部134Bは、蓄電池50Bの蓄電残量が第1の閾値TH1のレベルに到達しているか否かを判定する(ステップS1302)。蓄電残量が第1の閾値TH1のレベルに到達していないと判定した場合(ステップS1302、No)、モード制御部134Bは、ステップS1302の処理を繰り返す。他方、蓄電残量が第1の閾値TH1のレベルに到達していると判定した場合(ステップS1302、Yes)、モード制御部134Bは、警告部135に対して、警告表示およびモード選択指示を行うよう指示する(ステップS1303)。警告部135は、モード制御部134Bの指示に応じて出力部210Bにおいて警告表示と運転モードの選択を促すメッセージの表示を行わせる。その後、モード選択部134Bは、「選択中モード」が何か判定する(ステップS1304)。その後の処理ステップS1305〜1310は、図12のステップS1203〜S1208と同様である。なお、図13の処理フローでは、使い切りモードでの運転中に太陽光パネルPNによる発電が検知されれば待機モードに切り替える変形例1と同様の処理フローを採用したが、切り替えを行わないフローとしてもよい。
変形例2のように、蓄電残量が第1の閾値TH1に達した時点でユーザに対して警告を行い、運転モードの選択を促すことで、より状況に応じたユーザの判断を制御内容に反映させることができる。
なお、変形例2では、蓄電残量が第1の閾値TH1となった時点で運転モードの選択を促すメッセージを表示するものとした。これに限らず、ユーザが任意の時点で運転モードを選択する入力をすることができるように構成してもよい。そして、予め記憶されている選択中モードに関わらず、ユーザが入力する運転モードを優先して運転を実行するように蓄電システムを構成してもよい。
このように上記蓄電システムにおいては、制御部(モード制御部)は、停電時に第2の運転モードを選択した後、第1の運転モードへの切り替え指示を受け付けると、第1の運転モードに切り替えて制御を実行する。このため、状況に応じてユーザが新たに選択入力をすることができ、選択入力に応じて蓄電制御を実現することができる。
以上説明したとおり、上記実施形態によれば、停電時に、蓄電装置および発電装置を有効活用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1A,1B 蓄電システム
50,50A,50B 蓄電池
100 パワーコンディショナ
110 通信部
120,120A,120B 記憶部
121 電源情報記憶部
122,122A,122B モード情報記憶部
130,130A,130B 制御部
131 商用電源検知部
132 発電検知部
133 蓄電残量検知部
134,134A,134B モード制御部
135 警告部
200 コントローラ
210,210B 出力部
220,220B 入力部
BX 接続箱
CP 商用電源
DP 分電盤
LD 電気機器(負荷)
MT 電力メータ
PN 太陽光パネル

Claims (5)

  1. 自然エネルギーに基づいて発電装置が生成した電力を蓄える蓄電装置と;
    前記蓄電装置の放電および充電を制御し、停電時には蓄電装置を自立放電させる制御装置と;
    を具備する蓄電システムであって、
    前記制御装置は、
    前記蓄電装置の蓄電残量を検知する検知部と;
    停電時に、検知した蓄電残量が第1の閾値となった場合に、前記蓄電装置の自立放電を継続する第1の運転モードと、前記蓄電装置の自立放電を停止する第2の運転モードと、のいずれか一方を選択的に実行する制御部と;
    を具備する蓄電システム。
  2. 前記制御部は、前記第2の運転モードの実行中に、前記発電装置が生成した電力を前記蓄電装置に蓄えることにより、蓄電残量が前記第1の閾値を超えた場合は、前記蓄電装置の自立放電を再開する請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記制御部は、停電時に、前記発電装置による発電を検知する検知部に対する給電を、前記蓄電装置からの放電により実行し、
    前記第1の閾値は、前記発電装置による発電を、少なくとも12時間にわたって検知するだけの電力を供給することができる蓄電残量である請求項1または2に記載の蓄電システム。
  4. 前記制御部は、前記発電装置による電力の生成を検知すると、自動的に前記第2の運転モードに切り替えて制御を実行する請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電システム。
  5. 前記制御部は、停電時に前記第2の運転モードを選択した後、前記第1の運転モードへの切り替え指示を受け付けると、前記第1の運転モードに切り替えて制御を実行する請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電システム。
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