JP2005184761A - 非接触識別タグ、データ通信システム及び非接触識別タグ制御プログラム - Google Patents

非接触識別タグ、データ通信システム及び非接触識別タグ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リーダ・ライタ装置の通信可能な範囲内に複数の非接触識別タグが存在する場合の通信順番を設定するのに好適な非接触識別タグ、データ通信システム及び非接触識別タグ制御プログラムを提供する。
【解決手段】データ通信システム1を、ホスト装置2と、リーダ・ライタ装置3と、複数の非接触識別タグ4と、を含んだ構成とし、非接触識別タグ4を、データ受信部4aと、データ送信部4bと、データ制御部4cと、データ記憶部4dと、駆動電力生成部4eと、コイルアンテナ4fと、を含んだ構成とし、リーダ・ライタ装置3からのコマンドに応じて、データ制御部4cにおいて、乱数を発生し、この乱数と予めデータ記憶部4dに記憶された固有の識別番号とに基づきタイムスロット番号を設定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非接触識別タグ及びリーダ・ライタ装置を利用した非接触による無線データ通信に係り、特に、リーダ・ライタ装置の通信可能な範囲内に複数の非接触識別タグが存在する場合の通信順番を設定するのに好適な非接触識別タグ、データ通信システム及び非接触識別タグ制御プログラムに関する。
従来、リーダ・ライタ装置と複数のRFIDタグとの間で適切な通信順番を設定してデータ通信を行う技術として、特許文献1の非接触ICカードとデータ交信装置が開示されている。
これは、非接触ICカードとの間で無線通信を行う際に、リーダ・ライタ装置は、非接触ICカードとの最初の交信において混信を確認すると、そのことを通信範囲内の複数の非接触ICカードに通知する。一方、非接触ICカードは、混信があった場合の処理準備として、メモリに格納された乱数発生のアルゴリズムに従い乱数を発生させ、発信スロット(時間で区切られたスロット)用の番号(0〜9のいずれか)を予め設定しておく。そして、非接触ICカードは、リーダ・ライタ装置から混信の通知を受信した後、上記発信スロット用の番号に従い、リーダ・ライタ装置にレスポンスを返す。更に、非接触ICカードは、再度の混信に備えて、上記同様の手順で発信スロット用の番号を設定する。一方、リーダ・ライタ装置は、非接触ICカードからのレスポンスにより再度混信を確認すると、混信のあったことを非接触ICカードに通知する。これらの処理は、混信がなくなるまで繰り返し行われる。
特許2814974号公報
しかしながら、上記従来技術においては、乱数発生用のアルゴリズムで発生した乱数をそのまま用いて(例えば、乱数の下一桁を使用)発信スロット用の番号を設定しているため、各非接触ICカードに設定される各番号の発生確率は、乱数発生アルゴリズムの番号発生確率に依存することになる。従って、乱数発生アルゴリズムの性能によっては、複数の非接触ICカードに同じ番号が何度も設定され、これにより何度も混信が発生してしまい混信解消に時間がかかってしまう恐れがある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、リーダ・ライタ装置の通信可能な範囲内に複数の非接触識別タグが存在する場合の通信順番を設定するのに好適な非接触識別タグ、データ通信システム及び非接触識別タグ制御プログラムを提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の非接触識別タグは、リーダ・ライタ装置との間で複数のタイムスロットを用いた時分割多重方式によるデータ通信を行う際に、前記リーダ・ライタ装置との通信順番に係るタイムスロット番号を設定し、当該設定されたタイムスロット番号に基づき決定される通信順番に従って前記リーダ・ライタ装置との間で非接触による無線通信を行うことが可能な非接触識別タグであって、
固有の識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、
乱数を発生する乱数発生手段と、
前記識別番号及び前記乱数に基づき前記タイムスロット番号を設定するタイムスロット番号設定手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、識別番号記憶手段によって、固有の識別番号を記憶することが可能であり、乱数発生手段によって乱数を発生することが可能であり、タイムスロット番号設定手段によって、前記識別番号及び前記乱数に基づき前記タイムスロット番号を設定することが可能である。
従って、タイムスロット番号を、乱数発生手段による乱数から一意に決めずに、当該乱数と識別番号とから決定し設定するようにしたので、乱数発生手段の発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定が可能となる。
ここで、識別番号とは、2進数、8進数、10進数、16進数等のどのような形式で扱っても良く、通常は、2進数のビット列として識別番号記憶手段に記憶されたものである。
〔発明2〕 更に、発明2の非接触識別タグは、発明1の非接触識別タグにおいて、前記乱数と、前記識別番号を示すビット列のビット位置と、を予め対応付けておき、
前記タイムスロット番号設定手段は、前記識別番号を示すビット列から、前記乱数に対応したビット位置の数値を抜き出し、当該抜き出した数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴としている。
つまり、識別番号を示すビット列における乱数に対応したビット位置にある数値に基づきタイムスロット番号を設定するようにしたので、乱数発生手段の発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定が可能となる。
〔発明3〕 更に、発明3の非接触識別タグは、発明2の非接触識別タグにおいて、前記識別番号を示すビット列を、所定ビット数単位で複数のブロックにブロック分けすると共に、各ブロック毎にそれぞれ異なる番号を付し、
前記タイムスロット番号設定手段は、前記乱数発生手段によって発生した乱数に対応する番号の前記ブロックを選択し、当該選択されたブロックに含まれるビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、タイムスロット番号設定手段は、前記乱数発生手段によって発生された乱数に対応する番号のブロックを選択し、当該選択されたブロックに含まれるビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定することが可能である。
従って、タイムスロット番号は、乱数発生手段による乱数から一意に決めずに、当該乱数とブロック分けされた識別番号とから決定し設定するようにしたので、乱数発生手段の番号発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定が可能となる。
ここで、ブロック分けの方法としては、識別番号を示すビット列を、各ブロックが他のブロックとの重複ビットが無い状態で所定ビット数から成るブロック単位に複数に分ける方法、各ブロックが他のブロックとの重複ビットが無い状態で且つ隣り合うブロック間を所定ビット数空けた状態で所定ビット数から成るブロック単位で複数に分ける方法、各ブロックが隣合うブロックと一部重複ビットがある状態で所定ビット数から成るブロック単位で複数に分ける方法、などがある。
上記したように、隣合うブロックと一部重複させてブロック分けを行うことにより、分割するブロック数を増やすことができるので、複数の非接触識別タグ4間におけるタイムスロット番号の重複確率を低減させることが可能となる。
〔発明4〕 更に、発明4の非接触識別タグは、発明2の非接触識別タグにおいて、前記タイムスロット番号設定手段は、前記乱数発生手段によって発生された乱数に基づき前記識別番号を示すビット列から特定のビットを選択し、当該選択されたビットの位置を基準とした上位又は下位の所定ビット数のビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、タイムスロット番号設定手段は、前記乱数発生手段によって発生された乱数に基づき前記識別番号を示すビット列から特定のビットを選択し、当該選択されたビットの位置を基準とした上位又は下位の所定ビット数のビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定することが可能である。
従って、タイムスロット番号は、乱数発生手段による乱数から一意に決めずに、当該乱数と識別番号における特定ビットを基準としたビット列とから決定し設定するようにしたので、乱数発生手段の番号発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定が可能となる。
〔発明5〕 一方、発明5のデータ通信システムは、複数の発明1乃至発明4のいずれか1の非接触識別タグと、リーダ・ライタ装置と、ホスト装置と、を備え、
前記リーダ・ライタ装置は、前記ホスト装置からの指示に応じて、前記複数の非接触識別タグのそれぞれに前記タイムスロット番号をそれぞれ互いに重複しないように設定させるようになっており、
前記設定されたタイムスロット番号に基づき、前記複数の非接触識別タグと前記リーダ・ライタ装置との間の非接触による無線データ通信を行うことを特徴としている。
このような構成であれば、非接触識別タグは、タイムスロット番号を前記乱数発生手段による乱数から一意に決めずに、当該乱数と前記識別番号とから決定し設定することが可能なので、乱数発生手段の番号発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定が可能となり、これにより、複数の非接触識別タグにおいて番号が重複し難いタイムスロット番号の設定処理が可能となる。
〔発明6〕 更に、発明6のデータ通信システムは、複数の発明1乃至発明4のいずれか1の非接触識別タグと、リーダ・ライタ装置と、ホスト装置と、を備え、
前記ホスト装置は、前記リーダ・ライタ装置に、前記複数の非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号を設定させるための指示を与える第1のスロット番号設定指示手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第1のタグ情報取得手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記タイムスロット番号の重複の情報が送られてきた場合に、当該重複の情報を取得する重複情報取得手段と、前記重複情報取得手段によって前記重複の情報を取得した場合に、前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える第1の再設定指示手段とを備え、
前記リーダ・ライタ装置は、前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を設定させるための指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与える第2のスロット番号設定指示手段と、前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を再設定させるための指示に応じて、前記重複が検出された前記非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える第2の再設定指示手段と、前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第2のタグ情報取得手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信する第1のタグ情報送信手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出する重複タグ検出手段と、前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、前記重複の情報を前記ホスト装置に送信する重複情報送信手段とを備え、
前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の設定処理を行い、且つ、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の再設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の再設定処理を行うスロット番号再設定手段と、前記リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信する第2のタグ情報送信手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、ホスト装置は、第1のスロット番号設定指示手段によって、リーダ・ライタ装置に、複数の非接触識別タグに対してタイムスロット番号を設定させるための指示を与えることが可能であり、第1のタグ情報取得手段によってリーダ・ライタ装置から非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得することが可能であり、リーダ・ライタ装置からタイムスロット番号の重複の情報が送られてきた場合に、重複情報取得手段によって当該重複の情報を取得することが可能であり、重複情報取得手段によって前記重複の情報を取得した場合に、第1の再設定指示手段によって、タイムスロット番号の重複した非接触識別タグに対してタイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えることが可能である。
一方、リーダ・ライタ装置は、第2のスロット番号設定指示手段によって、ホスト装置からのタイムスロット番号を設定させるための指示に応じて、複数の非接触識別タグにタイムスロット番号の設定指示を与えることが可能であり、第2の再設定指示手段によって、ホスト装置からのタイムスロット番号を再設定させるための指示に応じて、前記重複が検出された非接触識別タグに対してタイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えることが可能であり、第2のタグ情報取得手段によって非接触識別タグから当該非接触識別タグの識別番号を含むタグ情報を取得することが可能である。また、このリーダ・ライタ装置は、第1のタグ情報送信手段によって、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信することが可能であり、重複タグ検出手段によって、第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、複数の非接触識別タグの中にタイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出することが可能であり、重複タグ検出手段によってタイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、重複情報送信手段によって、前記重複の情報をホスト装置に送信することが可能である。
さらに、非接触識別タグは、スロット番号再設定手段によって、リーダ・ライタ装置からのタイムスロット番号の設定指示に応じて、タイムスロット番号の設定処理を行い、且つ、リーダ・ライタ装置からのタイムスロット番号の再設定指示に応じて、タイムスロット番号の再設定処理を行うことが可能であり、第2のタグ情報送信手段によってリーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信することが可能である。
従って、非接触識別タグは、乱数発生手段の番号発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定処理を行うので、これにより、複数の非接触識別タグにおいて番号が重複し難いタイムスロット番号の設定処理が可能となる。更に、非接触識別タグの識別番号を含むタグ情報を取得するようにしたので、再設定時の指示対象からタイムスロット番号の重複しているもの以外の非接触識別タグを除外することが可能となる。
〔発明7〕 更に、発明7のデータ通信システムは、発明6のデータ通信システムにおいて、
前記ホスト装置は、
前記非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与える第1の動作停止指示手段と、前記第1の動作停止指示手段によって動作の停止された前記非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与える第1の動作再開指示手段と、を備え、
前記リーダ・ライタ装置は、
前記ホスト装置からの前記動作を停止させる指示に応じて、前記非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与える第2の動作停止指示手段と、前記ホスト装置からの前記動作を再開させる指示に応じて、前記動作の停止された前記非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与える第2の動作再開指示手段と、を備え、
前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの動作の停止指示に応じて動作を停止し、前記リーダ・ライタ装置からの動作の再開指示に応じて停止中の動作を再開することを特徴としている。
このような構成であれば、ホスト装置は、第1の動作停止指示手段によって、非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与えることが可能であり、第1の動作再開指示手段によって、第1の動作停止指示手段によって動作の停止された非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与えることが可能である。また、リーダ・ライタ装置は、第2の動作停止指示手段によって、ホスト装置からの前記動作を停止させる指示に応じて、非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与えることが可能であり、第2の動作再開指示手段によって、ホスト装置からの前記動作を再開させる指示に応じて、動作の停止された非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与えることが可能である。
従って、リーダ・ライタ装置と非接触識別タグとの間で、不必要な通信が行われないようにすることができ、速やかに複数の非接触識別タグにおいてタイムスロット番号が重複しない状態へと移行することが可能となる。
〔発明8〕 更に、発明8のデータ通信システムは、複数の発明1乃至発明4のいずれか1の非接触識別タグと、リーダ・ライタ装置と、ホスト装置と、を備え、
前記ホスト装置は、前記リーダ・ライタ装置に、前記複数の非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号を設定させるための指示を与える第1のスロット番号設定指示手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第1のタグ情報取得手段とを備え、
前記リーダ・ライタ装置は、前記ホスト装置からの前記指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与える第2のスロット番号設定指示手段と、前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第2のタグ情報取得手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出する重複タグ検出手段と、前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、その非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える再設定指示手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信する第1のタグ情報送信手段と、を備え、
前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の設定処理を行い、且つ、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の再設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の再設定処理を行うスロット番号再設定手段と、前記リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信する第2のタグ情報送信手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、ホスト装置は、第1のスロット番号設定指示手段によって、リーダ・ライタ装置に、複数の非接触識別タグに対してタイムスロット番号を設定させるための指示を与えることが可能であり、第1のタグ情報取得手段によってリーダ・ライタ装置から非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得することが可能である。
一方、リーダ・ライタ装置は、第2のスロット番号設定指示手段によって、ホスト装置からの前記指示に応じて、複数の非接触識別タグにタイムスロット番号の設定指示を与えることが可能であり、第2のタグ情報取得手段によって、非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得することが可能であり、重複タグ検出手段によって、第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、複数の非接触識別タグの中にタイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出することが可能である。また、リーダ・ライタ装置は、重複タグ検出手段によってタイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、再設定指示手段によって、その非接触識別タグに対してタイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えることが可能であり、第1のタグ情報送信手段によって、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報をホスト装置に送信することが可能である。
非接触識別タグは、スロット番号再設定手段によって、リーダ・ライタ装置からのタイムスロット番号の設定指示に応じて、タイムスロット番号の設定処理を行い、且つ、リーダ・ライタ装置からのタイムスロット番号の再設定指示に応じて、タイムスロット番号の再設定処理を行うことが可能であり、第2のタグ情報送信手段によって、リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信することが可能である。
従って、非接触識別タグは、乱数発生手段の番号発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定処理を行うので、これにより、複数の非接触識別タグにおいて番号が重複し難いタイムスロット番号の設定処理が可能となる。更に、非接触識別タグの識別番号を含むタグ情報を取得するようにしたので、再設定時の指示対象からタイムスロット番号の重複しているもの以外の非接触識別タグを除外することが可能となる。
また、発明6のデータ通信システムと比べて、仮に、タイムスロット番号が重複したような場合でも、リーダ・ライタ装置からホスト装置に前記重複の情報を送信する必要がない。かつ、ホスト装置からリーダ・ライタ装置にタイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える必要もない。従って、ホスト装置とリーダ・ライタ装置との間での通信時間の短縮化に貢献することができる。
〔発明9〕 更に、発明9のデータ通信システムは、発明8のデータ通信システムにおいて、前記タグ情報は、前記タイムスロット番号が重複していることを示す情報を含むことを特徴としている。このような構成であれば、例えば、非接触識別タグの設計者は、コリジョンの発生履歴(発生回数の多い、少ない等)に基づいて、非接触識別タグにおける乱数の発生アルゴリズムや、固有の識別番号の設定方法の見直し等を行うことが可能である。
〔発明10〕 更に、発明10のデータ通信システムは、発明6乃至発明9のいずれか1のデータ通信システムにおいて、前記ホスト装置は、前記リーダ・ライタ装置から取得した前記タグ情報を表示するタグ情報表示手段を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、ホスト装置は、タグ情報表示手段によって、前記リーダ・ライタ装置から取得した前記タグ情報を表示することが可能である。
従って、ホスト装置の管理者は、タグ情報を簡易に知ることが可能となり、ホスト装置の適切な操作等が可能となる。
〔発明11〕 更に、発明11のデータ通信システムは、発明8乃至発明10のいずれか1のデータ通信システムにおいて、
前記リーダ・ライタ装置は、前記非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与える動作停止指示手段と、前記動作停止指示手段によって動作の停止された前記非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与える動作再開指示手段と、を備え、
前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの動作の停止指示に応じて動作を停止し、前記リーダ・ライタ装置からの動作の再開指示に応じて停止中の動作を再開し、
前記リーダ・ライタ装置は、前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合には、前記動作停止指示手段によって、前記タイムスロット番号の重複していない前記非接触タグに対して動作を停止する指示を与え、かつ、前記再設定指示手段によって前記タイムスロット番号の重複を解消した場合には、前記動作再開指示手段によって、前記動作の停止された前記非接触識別タグに対して動作を再開させる指示を与えることを特徴としている。
このような構成であれば、リーダ・ライタ装置は、動作停止指示手段によって非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与えることが可能であり、動作再開指示手段によって、動作停止指示手段によって動作の停止された非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与えることが可能である。
従って、リーダ・ライタ装置と非接触識別タグとの間で、不必要な通信が行われないようにすることができ、速やかに複数の非接触識別タグにおいてタイムスロット番号が重複しない状態へと移行することが可能となる。
〔発明12〕 また、発明12の非接触識別タグ制御プログラムは、発明1の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記非接触識別タグには、固有の識別番号が設定されており、
乱数を発生する乱数発生ステップと、
前記乱数発生ステップにおいて発生された乱数と、前記識別番号と、に基づき前記タイムスロット番号を設定するスロット番号設定ステップと、を備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明1の非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明13〕 更に、発明13の非接触識別タグ制御プログラムは、発明12の非接触識別タグ制御プログラムにおいて、前記乱数と、前記識別番号を示すビット列のビット位置と、が予め対応付けられており、
前記タイムスロット番号設定ステップにおいては、前記識別番号を示すビット列から、前記乱数に対応したビット位置の数値を抜き出し、当該抜き出した数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明2の非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明14〕 更に、発明14の非接触識別タグ制御プログラムは、発明13の非接触識別タグ制御プログラムにおいて、前記識別番号を示すビット列を所定ビット数単位で複数のブロックにブロック分けすると共に、各ブロック毎にそれぞれ異なる番号を付し、
前記スロット番号設定ステップにおいては、前記乱数発生ステップによって発生した乱数に対応する番号の前記ブロックを選択し、当該選択されたブロックに含まれるビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明3の非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明15〕 更に、発明15の非接触識別タグ制御プログラムは、発明13の非接触識別タグ制御プログラムにおいて、前記スロット番号設定ステップにおいては、前記乱数発生ステップによって発生された乱数に基づき前記識別番号を示すビット列から特定のビットを選択し、当該選択されたビットの位置を基準とした上位又は下位の所定ビット数のビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明4の非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明16〕 更に、発明16の非接触識別タグ制御プログラムは、発明12乃至発明15のいずれか1に記載の非接触識別タグ制御プログラムにおいて、請求項8記載のデータ通信システムにおける前記非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の再設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の再設定処理を行うスロット番号再設定ステップを備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明8のデータ通信システムにおける非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明17〕 更に、発明17の非接触識別タグ制御プログラムは、発明16の非接触識別タグ制御プログラムにおいて、前記リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信する第2のタグ情報送信ステップを備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明9のデータ通信システムにおける非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明18〕 更に、発明18の非接触識別タグ制御プログラムは、発明16又は発明17の非接触識別タグ制御プログラムにおいて、前記リーダ・ライタ装置からの動作の停止指示に応じて動作を停止するステップと、前記リーダ・ライタ装置からの動作の再開指示に応じて停止中の動作を再開するステップと、を備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明11のデータ通信システムにおける非接触識別タグを制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明19〕 更に、発明19のリーダ・ライタ装置制御プログラムは、発明6のデータ通信システムにおける前記リーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を設定させるための指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与えるステップと、
前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を再設定させるための指示に応じて、前記重複が検出された前記非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えるステップと、
前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得するステップと、
前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信するステップと、
前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出するステップと、
前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、前記重複の情報を前記ホスト装置に送信するステップと、を備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明6のデータ通信システムにおけるリーダ・ライタ装置を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
〔発明20〕 更に、発明20のリーダ・ライタ装置制御プログラムは、発明8のデータ通信システムにおける前記リーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記ホスト装置からの前記指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与えるステップと、
前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得するステップと、
前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出するステップと、
前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、その非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えるステップと、
前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信するステップと、を備えることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明8のデータ通信システムにおけるリーダ・ライタ装置を制御するためのプログラムであり、その効果は重複するので記載を省略する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図8は、本発明に係るデータ通信システムの実施の形態を示す図である。
(1)第1の実施の形態
まず、本発明に係るデータ通信システムの構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係るデータ通信システムの全体構成を示す図である。
データ通信システム1は、図1に示すように、ホスト装置2と、リーダ・ライタ装置3と、複数の非接触識別タグ4と、を含んだ構成となっている。
ホスト装置2は、非接触識別タグ4にリーダ・ライタ装置3を介して各種コマンドを送信する機能と、リーダ・ライタ装置2の通信範囲内にある非接触識別タグ4の各種情報を管理する機能と、備えている。なお、詳細な構成は後述する。
リーダ・ライタ装置3は、通信範囲内にある複数の非接触識別タグ4との間で非接触のデータ通信を行う機能を備えている。そして、データ通信を行う前準備として、通信範囲内に存在する複数の非接触識別タグ4との間でタイムスロット番号を決定するための情報を送受信したり、非接触識別タグ4に動作停止コマンド又は動作再開コマンドを送信したりする。更に、各非接触識別タグ4の有する固有の識別番号を含むタグ情報を取得し、これをホスト装置2に送信する。
なお更に、非接触識別タグ4から取得した情報に基づき、重複したタイムスロット番号が設定されている非接触識別タグ4があるか否かを検出する機能を有し、この機能により重複して設定された非接触識別タグ4があると検出された場合に、その非接触識別タグ4に対してタイムスロット番号を再設定させるコマンドを送信する。なお、詳細な構成は後述する。
ここで、タイムスロットとは、少なくとも、所定の時間幅及びタイムスロット番号の情報を有したもので、リーダ・ライタ装置3は、このタイムスロット番号の順番に該当する番号のスロットを用いて非接触識別タグ4とデータ通信を行うことになる。但し、複数の非接触識別タグ4においてタイムスロット番号が重複して設定されているときには、同じ番号の非接触識別タグ4から同時に応答が返ってくることになり、データのコリジョンが発生する。このような状態では、リーダ・ライタ装置3と番号の重複した非接触識別タグ4との間で正常に通信が行われないことになる。
非接触識別タグ4は、リーダ・ライタ装置2との間で固有の識別番号を用いた非接触のデータ通信を行う機能を備えている。更に、リーダ・ライタ装置3からのタイムスロット番号の設定コマンドを受信すると、乱数を発生して、この乱数と固有の識別番号とに基づきタイムスロット番号を設定する。そして、リーダ・ライタ装置3からのEOF(End of File)コマンドに応じて、自己に設定されたタイムスロット番号に対応したEOFコマンドを受信したときに、識別番号を含むタグ情報を送信する。なお、詳細な構成は後述する。
更に、図2に基づき、ホスト装置2の詳細な構成を説明する。図2は、ホスト装置2の詳細構成を示すブロック図である。
ホスト装置2は、図2に示すように、データ制御部2aと、データ通信部2bと、表示部2cと、データ記憶部2dと、を含んだ構成となっている。
データ制御部2aは、非接触識別タグ4に、タイムスロット番号の設定をさせるためのコマンド、データを送信するためのコマンド等の各種コマンドをデータ通信部2bを介してリーダ・ライタ装置2に送信したり、リーダ・ライタ装置3から取得したタグ情報を表示部2cによって表示したりする機能を備えたものである。
データ通信部2bは、データ制御部2aから制御命令に応じて、リーダ・ライタ装置3との間で無線通信を行う機能を備えたものである。
表示部2cは、液晶ディスプレイやブラウン管ディスプレイ等の表示部を備えたもので、データ制御部2aの制御命令に応じて、非接触識別タグ4の情報等を表示部に表示する。
データ記憶部2dは、上記各部を制御するためのプログラムや、リーダ・ライタ装置3から取得した非接触識別タグ4の情報等を記憶するための不揮発性の記憶媒体である。
ここで、ホスト装置2は、図示しない、上記各部に対応する制御プログラムを実行するためのCPUと、制御プログラムの記憶された不揮発性の記憶媒体と、制御プログラムの実行時に必要なデータを一時記憶するためのRAMと、を備え、CPUにより上記各部に対応する制御プログラムを実行することによって、各部の動作を制御するものである。
更に、図3に基づき、リーダ・ライタ装置3の詳細な構成を説明する。図3は、リーダ・ライタ装置3の詳細構成を示すブロック図である。
リーダ・ライタ装置3は、図3に示すように、データ受信部3aと、データ送信部3bと、データ制御部3cと、データ通信部3dと、データ記憶部3eと、コイルアンテナ3fと、を含んだ構成となっている。
データ受信部3aは、コイルアンテナ3fを介して電磁誘導方式により電磁波を受信し、更に、当該受信した電磁波を復調して、電磁波に含まれるデータ信号と搬送波とを分離しデータ信号を抽出する機能を備えるものである。
データ送信部3bは、データ記憶部3eに記憶された所定データを、電磁誘導方式によって非接触識別タグ4に送信するために、データ制御部3cからの各種データを変調し、コイルアンテナ3fを介して送信する機能を備えるものである。
データ制御部3cは、通信範囲内にある複数の非接触識別タグ4に、データ送信部3bを介して通信順番を決定するためのタイムスロット番号を設定させるためのコマンドを送信したり、非接触識別タグ4からタグ情報を取得したり、当該取得したタグ情報に基づき、タイムスロット番号の重複した非接触識別タグ4が存在するか否かを検出したり、タイムスロット番号の重複した非接触識別タグ4にデータ送信部3bを介してタイムスロット番号を再設定させるためのコマンドを送信したり、タイムスロット番号が正常に設定された非接触識別タグ4にデータ送信部3bを介してリーダ・ライタ装置3への動作を停止させるためのコマンドを送信したり、動作の停止された非接触識別タグ4にデータ送信部3bを介して動作を再開させるためのコマンドを送信したりする。
データ通信部3dは、データ制御部3cの制御命令に応じて、ホスト装置3との間で無線によるデータ通信を行う機能を備えたものである。
データ記憶部3eは、上記各部を制御するためのプログラム、非接触識別タグ4から取得したタグ情報などを記憶するための不揮発性の記憶媒体である。ここで、本実施の形態においては、EEPROM(Electrically erasable programmable read only memory)やFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等の不揮発性メモリを使用する。
コイルアンテナ3fは、導体を基板上にスパイラル状に形成してなるもので、非接触識別タグ4から送信されるデータを含んだ電磁波を電磁誘導方式で受信するためのものである。
ここで、リーダ・ライタ装置3は、図示しない、上記各部に対応する制御プログラムを実行するためのCPUと、制御プログラムの記憶された不揮発性の記憶媒体と、制御プログラムの実行時に必要なデータを一時記憶するためのRAMと、を備え、CPUにより上記各部に対応する制御プログラムを実行することによって、各部の動作を制御するものである。
更に、図4に基づき、非接触識別タグ4の詳細な構成を説明する。図4は、非接触識別タグ4の詳細構成を示すブロック図である。
非接触識別タグ4は、図4に示すように、データ受信部4aと、データ送信部4bと、データ制御部4cと、データ記憶部4dと、駆動電力生成部4eと、コイルアンテナ4fと、を含んだ構成となっている。
データ受信部4aは、コイルアンテナ4fを介して電磁誘導方式により電磁波を受信し、更に、当該受信した電磁波を復調して、電磁波に含まれるデータ信号と搬送波とを分離しデータ信号を抽出する機能を備えるものである。
データ送信部4bは、データ記憶部4dに記憶された識別番号等の所定データを、電磁誘導方式によってリーダ・ライタ装置3に送信するために、データ制御部4cからの各種データを変調し、コイルアンテナ4fを介して送信する機能を備えるものである。
データ制御部4cは、リーダ・ライタ装置3からのコマンドに応じて、乱数を発生させ、当該乱数及び固有の識別番号に基づきタイムスロット番号を設定したり、識別番号を含むタグ情報をデータ送信部4bを介してリーダ・ライタ装置3に送信したり、リーダ・ライタ装置からのコマンドに応じて、動作を停止したり、停止した動作を再開したりする処理を行うものである。
データ記憶部4dは、上記各部を制御するためのプログラム、固有の識別番号、タイムスロット番号などを記憶するための不揮発性の記憶媒体である。ここで、本実施の形態においては、EEPROM(Electrically erasable programmable read only memory)やFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等の不揮発性メモリを使用する。
駆動電力生成部4eは、リーダ・ライタ装置3から受信した電磁波から駆動電力を生成して上記各部に供給するものである。
コイルアンテナ4fは、導体を基板上にスパイラル状に形成してなるもので、リーダ・ライタ装置3から送信されるデータを含んだ電磁波を電磁誘導方式で受信するためのものである。
ここで、非接触識別タグ4は、図示しない、上記各部に対応する制御プログラムを実行するためのCPUと、制御プログラムの実行時に必要なデータを一時記憶するためのRAMと、を備え、CPUにより上記不揮発性の記憶媒体に記憶された上記各部に対応する制御プログラムを実行することによって、各部の動作を制御するものである。なお、本実施の形態においては、CPU及び制御プログラムにより非接触識別タグ4の動作を制御する構成としているが、これに限らず、これらの動作をロジック回路により制御する構成としても良い。
更に、図5に基づき、データ通信システム1のより具体的な動作を説明する。図5は、データ通信システム1におけるタイムスロット番号設定時の各装置の処理の流れを示すタイムチャートである。
ここで、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内には、特に図示しないが、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4D(図5中ではTag1〜Tag4)の4つが存在していることとする。
また、固有の識別番号として、第1の非接触識別タグ4Aには「0010−1101−0000」が、第2の非接触識別タグ4Bには「1110−0001−1101」が、第3の非接触識別タグ4Cには「0010−0000−1011」が、第4の非接触識別タグ4Dには「0000−1010−1111」が、それぞれ設定されている。ここでは、識別番号を「−」符号により4桁のビット列を1ブロックとして3つのブロックにそれぞれ区分している。
まず、ホスト装置2は、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dにタイムスロット番号を設定させるためのコマンド(図5中に示す「Inventory」コマンド)をリーダ・ライタ装置3に送信する。
リーダ・ライタ装置3は、「Inventory」コマンドを受信すると、通信範囲内にある第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに、これらが解析可能な形式で、タイムスロット番号を設定させるための「Inventory」コマンドと同等のコマンドを送信する。
第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、リーダ・ライタ装置3から送信された上記タイムスロット番号を設定するコマンドを受信すると、まず、それぞれの駆動電力生成部4eにおいて受信した信号の搬送波から駆動電力を生成し各非接触識別タグ4を構成する各部に供給する。
駆動電力が供給されると、データ制御部4cにおいて、まず、自己の備える図示しない第1のタイムスロット用カウンタを0にクリアし、次に、乱数(ここでは、0〜2の数値範囲)を発生し、この乱数と上記した識別番号とに基づきタイムスロット番号を設定する。
ここでは、第1の非接触識別タグ4Aにおいて、乱数「1」が発生し、この乱数と識別番号「0010−1101−0000」とに基づき、タイムスロット番号として「1101(13)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。つまり、3つにブロック分けされた識別番号の各ブロックに対して左から順番に、乱数の「0」、「1」、「2」が対応している。
同様に、第2の非接触識別タグ4Bにおいては、乱数「2」が発生し、この番号と識別番号「1110−0001−1101」とに基づき、タイムスロット番号として「1101(13)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。
更に、第3の非接触識別タグ4Cにおいては、乱数「0」が発生し、この乱数と識別番号「0010−0000−1011」とに基づき、タイムスロット番号として「0010(2)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。
更に、第4の非接触識別タグ4Dにおいては、乱数「2」が発生し、この乱数と識別番号「0000−1010−1111」とに基づき、タイムスロット番号として「1111(15)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。
次に、リーダ・ライタ装置3は、タイムスロット番号を設定させるコマンドの送信後に、まず、自己の備える図示しない第2のタイムスロット用カウンタを0にクリアし、次に、EOFコマンドを第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けて送信する。第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、EOFコマンドを受信すると上記した第1のタイムスロット用カウンタの値0と自己に設定されたタイムスロット番号とを比較する。ここでは、タイムスロット番号0の設定されたタグは無いので、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、どのタグも応答を返さず、第1のタイムスロット用カウンタの値を1インクリメントする。
そして、リーダ・ライタ装置3は、決められた時間中に非接触識別タグ4から応答を受信するか、あるいは、応答が無いことを確認すると、再びEOFコマンドを第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けて送信する。このとき、リーダ・ライタ装置3においても、EOFを送信する毎に第2のタイムスロット用カウンタを1インクリメントする。
本実施の形態においては、このようにして、第2のタイムスロット用カウンタを1インクリメントする毎に、このタイムスロット用カウンタの値が15になるまで第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けてEOFコマンドを送信する。
ここでは、まず、第1のタイムスロット用カウンタ値2に対応するEOFコマンドに対して、第3の非接触識別タグ4Cから、上記した識別番号を含む情報が応答として送信されてくることになる。
そして、次に、第1のタイムスロット用カウンタ値13に対応するEOFコマンドに対して、第1の非接触識別タグ4A及び第2の非接触識別タグ4Bからそれぞれ応答が送信されてくることになる。この場合は、第1の非接触識別タグ4A及び第2の非接触識別タグ4Bにおいて、同じタイムスロット番号が設定されていることになり、リーダ・ライタ装置3において、受信される信号が異常な状態(例えば、マンチェスター符号を用いた場合の1と0とに対応する信号波形が重なった状態)となり、コリジョン状態であることが検出される。ここで、リーダ・ライタ装置3は、コリジョンがあったことを記憶しておく。
更に、第1のタイムスロット用カウンタ値15に対応するEOFコマンドに対して、第4の非接触識別タグ4Dから応答が送信されてくることになる。これにより、第2のタイムスロット用カウンタ値0〜15までに対応したEOFコマンドの送信処理が終了し、リーダ・ライタ装置3は、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dから受信した情報(上記したコリジョンに関する情報を含む)をホスト装置2に送信する。
ホスト装置2は、リーダ・ライタ装置3から、最初のEOFコマンドに対する第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dの情報を取得すると、この情報を表示し、オペレータは、この表示情報から通信範囲内にある第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4D以外の非接触識別タグ4にコリジョンが発生していることを知る。そして、正常な応答のあった第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに対して、この順番に、動作を停止させるコマンド(図5中の「Stay_Quiet」コマンド)をリーダ・ライタ装置3に送信する。
一方、リーダ・ライタ装置3は、ホスト装置2から「Stay_Quiet」コマンドを受信すると、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに対して上記同様の順番で、これらが解析可能な形式で、「Stay_Quiet」コマンドと同等の動作停止用コマンドを送信する。これにより、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dは、リーダ・ライタ装置3からの動作を再開させるためのコマンド以外のコマンドに対して動作を停止した状態となる。ここでは、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dの識別番号が解っているのでそれぞれ個別にコマンドを送信することが可能である。
更に、ホスト装置2は、コリジョンのあった非接触識別タグ4(ここでは、第1及び第2の非接触識別タグ4A及び4B)に対して、タイムスロット番号の再設定をさせるためのコマンド(ここでは、「Inventory」コマンド)をリーダ・ライタ装置3に送信する。リーダ・ライタ装置3は、このコマンドを受信すると、タイムスロット番号を設定させるコマンドを通信範囲内にある第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けて送信する。
ここで、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dは、上記した動作停止用コマンドにより動作停止の状態となっているので、タイムスロット番号を設定させるコマンドを受信しても、タイムスロット番号の設定処理を行わないことになる。
一方、第1及び第2の非接触識別タグ4A及び4Bは、上記リーダ・ライタ装置3からのタイムスロット番号を設定させるコマンドを受信すると、上記同様に、第1のタイムスロット用カウンタを0にクリアし、更に、乱数(ここでは、0〜2の数値範囲)を発生し、この乱数と上記した識別番号とに基づきタイムスロット番号を設定する。ここでは、第1の非接触識別タグ4Aにタイムスロット番号として「0010(2)」が設定され、第2の非接触識別タグ4Bにタイムスロット番号として「1110(14)」が設定される。
従って、タイムスロット用カウンタ値2に対応するEOFコマンドに対して、第1の非接触識別タグ4Aから応答が送信され、第1のタイムスロット用カウンタ値14に対応するEOFコマンドに対して、第2の非接触識別タグ4Bから応答が送信され、それぞれリーダ・ライタ装置3によって受信される。リーダ・ライタ装置3は第1のタイムスロット用カウンタ値15に対応するEOFコマンドの送信後に、第1及び第2の非接触識別タグ4A及び4Bから取得したタグ情報をホスト装置2に送信する。
ホスト装置2は、リーダ・ライタ装置3から第1及び第2の非接触識別タグ4A及び4Bから取得したタグ情報を取得することにより、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内にある第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dのそれぞれの識別番号を知ることになる。
ホスト装置2は、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内にある全ての非接触識別タグ4のタグ情報を取得すると、動作停止状態にある第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに対して、これらの停止中の動作を再開させるためのコマンド(図5中に示す「Reset to ready」コマンド)を、リーダ・ライタ装置3に送信する。
リーダ・ライタ装置3は、「Reset to ready」コマンドを受信すると、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに対して、これらが解析可能な形式で、「Reset to ready」コマンドと同等の動作再開用コマンドを送信する。
これにより、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dは上記動作再開用コマンドを受信すると、それぞれ停止中の動作を再開する。
従って、ホスト装置2は、以降、取得した識別番号を用いて、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内にある特定の非接触識別タグ4に対してコマンドの送信等を行うことが可能となる。
更に、非接触識別タグ4におけるタイムスロット番号の別の設定方法を説明する。ここでは、上記同様に、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内には、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dが存在することとする。また、固有の識別番号として、第1の非接触識別タグ4Aには「001011010000」が、第2の非接触識別タグ4Bには「111000011101」が、第3の非接触識別タグ4Cには「001000001011」が、第4の非接触識別タグ4Dには「000010101111」が、それぞれ設定されている。
リーダ・ライタ装置3から、上記同様にタイムスロット番号を設定させるコマンドを取得すると、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、まず、タイムスロット用カウンタを0にクリアし、次に、乱数(ここでは、0〜8の数値範囲)を発生させる。ここでは、第1の非接触識別タグ4Aにおいて、例えば、乱数「1」が発生すると、識別番号「001011010000」を下位ビットから数えて2番目、つまり「0010110100(0)0」における括弧で囲んだ数値が選択される、そして、このビットを含む上位ビット方向の4ビットが更に選択され、これがタイムスロット番号として設定される。つまり、「0010110(1000)0」における括弧で囲まれた4ビットがタイムスロット番号「1000(8)」として設定される(ここで、4ビットの後にある括弧内の数値は10進数)。
同様に、第2の非接触識別タグ4Bにおいて、例えば、乱数5が発生すると、「111(0000)11101」における括弧内の4ビット「0000(0)」がタイムスロット番号として設定され、第3の非接触識別タグ4Cにおいて、例えば、乱数7が発生すると、「0(0100)0001011」における括弧内の4ビット「0100(4)」がタイムスロット番号として設定され、第4の非接触識別タグ4Dにおいて、例えば、乱数8が発生すると、「(0000)10101111」における括弧内の4ビット「0000(0)」がタイムスロット番号として設定される。
この場合は、第2の非接触識別タグ4Bと第4の非接触識別タグ4Dとからの応答にコリジョンが発生することになる。
更に、非接触識別タグ4におけるタイムスロット番号の別の設定方法を説明する。ここでは、上記同様に、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内には、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dが存在することとする。また、固有の識別番号として、第1の非接触識別タグ4Aには「00101101000011」が、第2の非接触識別タグ4Bには「11100001110100」が、第3の非接触識別タグ4Cには「00100000101100」が、第4の非接触識別タグ4Dには「00001010111100」が、それぞれ設定されている。
ここでは、第1の非接触識別タグ4Aの識別番号を、「0010−1−1010−0−0011」と「−」により1ビット飛びに4ビット単位の3つのブロックに分ける。
同様に、第2の非接触識別タグ4Bの識別番号を「1110−0−0011−1−0100」、第3の非接触識別タグ4Cの識別番号を「0010−0−0001−0−1100」、第4の非接触識別タグ4Dの識別番号を「0000−1−0101−1−1100」とブロック分けする。
そして、乱数の数値範囲を0〜2として、それぞれ左のブロックから順に乱数の「0」、「1」、「2」に対応させる。
従って、第1の非接触識別タグ4Aにおいて、乱数「1」が発生した場合は、「0010−1−(1010)−0−0011」における括弧内の4ビット「1010(10)」(ここで、4ビットの後にある括弧内の数値は10進数)がタイムスロット番号として設定される。
同様に、第2の非接触識別タグ4Bにおいて、例えば、乱数0が発生すると、「(1110)−0−0011−1−0100」における括弧内の4ビット「1110(14)」がタイムスロット番号として設定され、第3の非接触識別タグ4Cにおいて、例えば、乱数2が発生すると、「0010−0−0001−0−(1100)」における括弧内の4ビット「1100(12)」がタイムスロット番号として設定され、第4の非接触識別タグ4Dにおいて、例えば、乱数0が発生すると、「(0000)−1−0101−1−1100」における括弧内の4ビット「0000(0)」がタイムスロット番号として設定される。
この場合は、タイムスロット番号が重複しないためコリジョンは発生せず、タイムスロット番号の再設定処理は発生しない。
非接触識別タグ4におけるタイムスロット番号の別の設定方法を説明する。ここでは、上記同様に、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内には、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dが存在することとする。また、固有の識別番号として、第1の非接触識別タグ4Aには「00101101000011」が、第2の非接触識別タグ4Bには「11100001110100」が、第3の非接触識別タグ4Cには「00100000101100」が、第4の非接触識別タグ4Dには「00001010111100」が、それぞれ設定されている。
ここでは、第1の非接触識別タグ4Aの識別番号を、「0010−(10)11−(11)01−(01)00−(00)00−(00)11」と、括弧内に示す上位ビット側のブロックの下位側2ビットを重複させて「−」により4ビット単位の6つのブロックに分ける。
同様に、第2の非接触識別タグ4Bの識別番号を「1110−1000−0001−0111−1101−0100」、第3の非接触識別タグ4Cの識別番号を「0010−1000−0000−0010−1011−1100」、第4の非接触識別タグ4Dの識別番号を「0000−0010−1010−1011−1111−1100」とブロック分けする。
そして、乱数の数値範囲を0〜5として、それぞれ左のブロックから順に乱数の「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」に対応させる。
従って、第1の非接触識別タグ4Aにおいて、乱数「1」が発生した場合は、「0010−(1011)−1101−0100−0000−0011」における括弧内の4ビット「1011(11)」(ここで、4ビットの後にある括弧内の数値は10進数)がタイムスロット番号として設定される。
同様に、第2の非接触識別タグ4Bにおいて、例えば、乱数0が発生すると、「(1110)−1000−0001−0111−1101−0100」における括弧内の4ビット「1110(14)」がタイムスロット番号として設定され、第3の非接触識別タグ4Cにおいて、例えば、乱数2が発生すると、「0010−1000−(0000)−0010−1011−1100」における括弧内の4ビット「0000(0)」がタイムスロット番号として設定され、第4の非接触識別タグ4Dにおいて、例えば、乱数4が発生すると、「0000−0010−1010−1011−(1111)−1100」における括弧内の4ビット「1111(15)」がタイムスロット番号として設定される。
この場合は、タイムスロット番号が重複しないためコリジョンは発生せず、タイムスロット番号の再設定処理は発生しない。
更に、本実施の形態においては、ホスト装置2及びリーダ・ライタ装置3の各コマンドに応用分野識別子(AFI)情報を含ませておき、更に、非接触識別タグ4に対してもAFI情報を持たせておく。
そして、上記したタイムスロット番号を設定させるためのコマンドを非接触識別タグ4が受信すると、このコマンドに含まれるAFI情報と、自己の有するAFI情報とを比較して、これらが一致した場合にのみ、非接触識別タグ4に、タイムスロット番号の設定処理を行うようにすることも可能である。
これにより、複数の異なるAFI情報を有する非接触識別タグ4が、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内に存在していても、特定のAFI情報(例えば、病院、交通など)を有する非接触識別タグ4とのみ通信を行うことが可能となる。
更に、図6に基づき、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のホスト装置2の動作処理の流れを説明する。図6は、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のホスト装置2の動作処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、まずステップS100に移行し、データ制御部2a及びデータ通信部2bにより、リーダ・ライタ装置3に上記した「Inventory」コマンドを送信してステップS102に移行する。ここで、「Inventory」コマンドには、上記したAFI情報を付加する。
ステップS102では、データ制御部2aにおいて、リーダ・ライタ装置3からコリジョン情報を含むタグ情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS104に移行し、そうでない場合(No)は受信するまで待機する。
ステップS104に移行した場合は、データ制御部2a及び表示部2cによって、受信したタグ情報を表示して処理を終了する。
更に、図7に基づき、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のリーダ・ライタ装置3の動作処理の流れを説明する。図7は、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のリーダ・ライタ装置3の動作処理を示すフローチャートである。ここで、本フローチャートは、ホスト装置2から「Inventory」コマンドを受信後の処理から開始する。
図7に示すように、まずステップS200に移行し、データ制御部3cにおいて、ホスト装置2からのコマンド受け取りを禁止してステップS202に移行する。つまり、「Inventory」コマンドの処理が終了する前に、ホスト装置2から他のコマンドを受け取らない状態にする。
ステップS202では、データ制御部3cにおいて、受信した「Inventory」コマンドを解析してステップS204に移行する。この解析処理によって、「Inventory」コマンドに含まれるAFI情報等を抽出する。
ステップS204では、データ制御部3cにおいて、非接触識別タグ4が解析可能な上記「Inventory」コマンドと同等のコマンド(AFI情報含む)を含むパケットを生成してステップS206に移行する。本実施の形態では、「Inventory」コマンドそのものを含むパケットを生成する。
ステップS206では、データ制御部3c及びデータ送信部3bによって、上記生成したパケットを通信範囲内の非接触識別タグ4に向けて送信してステップS208に移行する。
ステップS208では、データ制御部3cにおいて、上記パケット送信後に所定時間が経過してタイムアウトになったか否かを判定し、タイムアウトになったと判定された場合(Yes)はステップS216に移行し、そうでない場合(No)はステップS210に移行する。
ステップ210に移行した場合は、データ制御部3cにおいて、非接触識別タグ4からタグ情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS212に移行し、そうでない場合(No)はステップS208に移行する。
ステップS212に移行した場合は、データ制御部3cにおいて、受信したタグ情報に基づき、コリジョンが発生したか否かを判定し、発生したと判定された場合(Yes)はステップS214に移行し、そうでない場合(No)はステップS224に移行する。
ステップS214に移行した場合は、データ制御部3cは、データ記憶部3eにコリジョンが発生したことを記憶してステップS216に移行する。
ステップS216では、データ制御部3cにおいて、第2のタイムスロット用カウンタの値が15になったか否かを判定し、15になったと判定された場合(Yes)はステップS218に移行し、そうでない場合(No)はステップS220に移行する。
ステップS218に移行した場合は、データ制御部3c及びデータ送信部3bにより、受信したタグ情報をホスト装置2に送信して処理を終了する。
一方、ステップS220に移行した場合は、データ制御部3c及びデータ送信部3bにより、通信範囲内の非接触識別タグ4に向けてEOFコマンドを送信してステップS222に移行する。
ステップS222では、データ制御部3cによって、第2のタイムスロット用カウンタの値を1インクリメントしてステップS208に移行する。
また、ステップS224に移行した場合は、データ制御部3cによって、上記受信したタグ情報をデータ記憶部3eに記憶してステップS216に移行する。
更に、図8に基づき、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時の非接触識別タグ4の動作処理の流れを説明する。図8は、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時の非接触識別タグ4の動作処理を示すフローチャートである。ここで、本フローチャートは、駆動電力生成部4eにおいて、駆動電力が生成され各部に駆動電力が供給された後の処理から開始する。
図8に示すように、まずステップS300に移行し、データ制御部4cにおいて、リーダ・ライタ装置3から受信したパケットを解析してステップS302に移行する。
ステップS302では、データ制御部4cにおいて、上記解析結果から受信したパケットは「Inventory」コマンドか否かを判定し、「Inventory」コマンドであると判定された場合(Yes)はステップS304に移行し、そうでない場合(No)はステップS314に移行する。
ステップS304に移行した場合は、データ制御部4cにおいて、上記パケットに含まれるAFI情報と、データ記憶部4dに記憶されたAFI情報と、を比較して、両者が一致したか否かを判定し、一致したと判定された場合(Yes)はステップS306に移行し、そうでない場合(No)はステップS300に移行する。
ステップS306に移行した場合は、データ制御部4cによって、第1のスロット用カウンタを0にクリアしてステップS308に移行する。
ステップS308では、データ制御部4cにおいて、乱数を発生し、当該乱数とデータ記憶部4dに記憶された固有の識別番号とに基づき、スロット番号を設定してステップS310に移行する。
ステップS310では、データ制御部4cにおいて、リーダ・ライタ装置3から受信したコマンドがEOFコマンドであり、当該EOFコマンドに含まれるタイムスロット番号と、設定されたタイムスロット番号とが一致したか否かを判定し、一致したと判定された場合(Yes)はステップS312に移行し、そうでない場合(No)はステップS300に移行する。
ステップS312に移行した場合は、データ制御部4c及びデータ送信部4bによって、タグ情報をリーダ・ライタ装置3に向けて送信して処理を終了する。
一方、ステップS302において、「Inventory」コマンドでは無いと判定されステップS314に移行した場合は、第1のタイムスロット用カウンタの値を1インクリメントしてステップS310に移行する。
以上、非接触識別タグ4において、固有の識別番号を4ビット毎のブロックに区分けし、更に、乱数を発生し、当該乱数によって、前記ブロック分けされた固有の識別番号中から特定の1ブロックを選択し、この選択された1ブロックに含まれるビット列をタイムスロット番号として設定することが可能である。
また、非接触識別タグ4において、乱数を発生し、当該乱数によって特定される固有の識別番号中の1ビットを基準とした4ビットを選択し、当該4ビットをタイムスロット番号として設定する。
また、正常に応答を返してきた非接触識別タグ4に対して、動作停止用コマンドを送信して、その動作を停止することが可能である。
また、動作停止中の非接触識別タグ4に対して、動作再開用コマンドを送信して、その停止中の動作を再開させることが可能である。
ここで、図2に示す、データ制御部2a及びデータ通信部2bによる「Inventory」コマンドのリーダ・ライタ装置3への送信処理は、発明6の第1のスロット番号設定指示手段に対応し、データ制御部2a及びデータ通信部2bによる(コリジョンに関する情報を含む)タグ情報の受信処理は、発明6の第1のタグ情報取得手段及び重複情報取得手段に対応する。また、データ制御部2a及び表示部2cによるタグ情報の表示処理は、発明10のタグ情報表示手段に対応し、データ制御部2a及びデータ通信部2bによる、タイムスロット番号の再設定を行わせるための再度の「Inventory」コマンドのリーダ・ライタ装置3への送信処理は、発明6の第1の再設定指示手段に対応する。
また、図3に示す、データ制御部3c及びデータ送信部3bによる「Inventory」コマンドと同等のコマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明6の第2のスロット番号設定指示手段に対応し、データ制御部3cによるスロット番号の重複した非接触識別タグの有無を検出する処理は、発明6の重複タグ検出手段に対応する。さらに、タイムスロット番号の重複した非接触識別タグ4を検出した後のデータ制御部3c及びデータ送信部3bによる再度の「Inventory」コマンドと同等のコマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明6の第2の再設定指示手段に対応し、データ制御部3c及びデータ受信部3aによるタグ情報の取得処理は、発明6の第2のタグ情報取得手段に対応する。また、データ制御部3c及びデータ通信部3dによる(コリジョンに関する情報を含む)タグ情報のホスト装置2への送信処理は、発明6の第1のタグ情報送信手段及び重複情報送信手段に対応し、データ制御部3c及びデータ送信部3bによる動作停止用コマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明7の第2の動作停止指示手段に対応する。データ制御部3c及びデータ送信部3bによる動作再開用コマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明7の第2の動作再開指示手段に対応する。
また、図4に示す、データ制御部4cにおける乱数発生処理は、発明1〜6のいずれか1の乱数発生手段に対応し、データ制御部4cにおけるタイムスロット番号の設定処理は、発明1〜4のいずれか1のタイムスロット番号設定手段に対応し、リーダ・ライタ装置3からの再度の「Inventory」コマンドと同等のコマンドに対するデータ制御部4cにおけるタイムスロット番号の設定処理は、発明6のスロット番号再設定手段に対応し、データ制御部4c及びデータ送信部4bによるタグ情報のリーダ・ライタ装置3への送信処理は、発明6の第2のタグ情報送信手段に対応する。
なお、上記実施の形態においては、発生した乱数と固有の識別番号とから、4ビット毎にブロック分けした識別番号中から特定1ブロックを選択してタイムスロット番号を設定したり、識別番号中の特定の1ビットを基準とした4ビットを選択してタイムスロット番号を設定したりしているが、これらに限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、他の方法を用いてタイムスロット番号の設定を行うようにしても良い。
また、上記実施の形態においては、ホスト装置2が、タイムスロット番号の再設定時の「Inventory」コマンド、動作を停止させるための「Stay_Quiet」コマンド及び停止中の動作を再開させるための「Reset to ready」コマンドをリーダ・ライタ装置3に送信することで、非接触識別タグ4に、タイムスロット番号の再設定処理や、動作停止処理及び動作再開処理を行わせるようにしているが、これに限らず、タグ情報取得時における、コリジョン発生後の「Inventory」コマンド、「Stay_Quiet」コマンド及び「Reset to ready」コマンドの非接触識別タグ4への送信処理をリーダ・ライタ装置3のみで行う構成としても良い。以下、この点について、図1から図4、図8、及び、図9〜図11を参照しながら、より具体的に説明する。
(2)第2の実施の形態
図9は、データ通信システム1におけるタイムスロット番号設定時の各装置の処理の流れを示すタイムチャートである。ここで、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内には、特に図示しないが、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4D(図9中ではTag1〜Tag4)の4つが存在していることとする。
また、固有の識別番号(UID)として、第1の非接触識別タグ4Aには「0010−1101−0000」が、第2の非接触識別タグ4Bには「1110−0001−1101」が、第3の非接触識別タグ4Cには「0010−0000−1011」が、第4の非接触識別タグ4Dには「0000−1010−1111」が、それぞれ設定されている。ここでは、識別番号を「−」符号により4桁のビット列を1ブロックとして3つのブロックにそれぞれ区分している。
まず、ホスト装置2は、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dにタイムスロット番号を設定させるためのコマンド(図9中に示す「Inventory」コマンド)をリーダ・ライタ装置3に送信する。リーダ・ライタ装置3は、「Inventory」コマンドを受信すると、通信範囲内にある第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに、これらが解析可能な形式で、タイムスロット番号を設定させるための「Inventory」コマンドと同等のコマンドを送信する。
第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、リーダ・ライタ装置3から送信された上記タイムスロット番号を設定するコマンドを受信すると、まず、それぞれの駆動電力生成部4eにおいて受信した信号の搬送波から駆動電力を生成し各非接触識別タグ4を構成する各部に供給する。駆動電力が供給されると、データ制御部4cにおいて、まず、自己の備える図示しない第1のタイムスロット用カウンタを0にクリアし、次に、乱数(ここでは、0〜2の数値範囲)を発生し、この乱数と上記した識別番号とに基づきタイムスロット番号を設定する。
ここでは、第1の非接触識別タグ4Aにおいて、乱数「1」が発生し、この乱数と識別番号「0010−1101−0000」とに基づき、タイムスロット番号として「1101(13)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。つまり、3つにブロック分けされた識別番号の各ブロックに対して左から順番に、乱数の「0」、「1」、「2」が対応している。同様に、第2の非接触識別タグ4Bにおいては、乱数「2」が発生し、この番号と識別番号「1110−0001−1101」とに基づき、タイムスロット番号として「1101(13)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。
更に、第3の非接触識別タグ4Cにおいては、乱数「0」が発生し、この乱数と識別番号「0010−0000−1011」とに基づき、タイムスロット番号として「0010(2)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。更に、第4の非接触識別タグ4Dにおいては、乱数「2」が発生し、この乱数と識別番号「0000−1010−1111」とに基づき、タイムスロット番号として「1111(15)」が設定される(ここで、括弧内の数値は10進数)。
次に、リーダ・ライタ装置3は、タイムスロット番号を設定させるコマンドの送信後に、まず、自己の備える図示しない第2のタイムスロット用カウンタを0にクリアし、次に、EOFコマンドを第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けて送信する。第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、EOFコマンドを受信すると上記した第1のタイムスロット用カウンタの値0と自己に設定されたタイムスロット番号とを比較する。ここでは、タイムスロット番号0の設定されたタグは無いので、第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dは、どのタグも応答を返さず、第1のタイムスロット用カウンタの値を1インクリメントする。
そして、リーダ・ライタ装置3は、決められた時間中に非接触識別タグ4から応答を受信するか、あるいは、応答が無いことを確認すると、再びEOFコマンドを第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けて送信する。このとき、リーダ・ライタ装置3においても、EOFを送信する毎に第2のタイムスロット用カウンタを1インクリメントする。このようにして、第2のタイムスロット用カウンタを1インクリメントする毎に、このタイムスロット用カウンタの値が15になるまで第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けてEOFコマンドを送信する。
図9に示すように、ここでは、まず、第1のタイムスロット用カウンタ値2に対応するEOFコマンドに対して、第3の非接触識別タグ4Cから、上記した識別番号を含む情報が応答として送信されてくることになる。そして、次に、第1のタイムスロット用カウンタ値13に対応するEOFコマンドに対して、第1の非接触識別タグ4A及び第2の非接触識別タグ4Bからそれぞれ応答が送信されてくることになる。この場合は、第1の非接触識別タグ4A及び第2の非接触識別タグ4Bにおいて、同じタイムスロット番号が設定されていることになり、リーダ・ライタ装置3において、受信される信号が異常な状態(例えば、マンチェスター符号を用いた場合の1と0とに対応する信号波形が重なった状態)となり、コリジョン状態であることが検出される。ここで、リーダ・ライタ装置3は、コリジョンが発生したことを記憶しておく。
更に、第1のタイムスロット用カウンタ値15に対応するEOFコマンドに対して、第4の非接触識別タグ4Dから応答が送信されてくることになる。これにより、第2のタイムスロット用カウンタ値0〜15までに対応したEOFコマンドの送信処理が終了する。
次に、リーダ・ライタ装置3は、データ記憶部3eに記憶された第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dの識別番号を含む情報とコリジョンの発生情報とに基づいて、その通信範囲内にある第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4D以外の非接触識別タグ4にコリジョンが発生したと判定し、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに動作停止用のコマンドを送信する。即ち、この動作停止用のコマンドの送信は、ホスト装置2からの上述した「Stay_Quiet」コマンドを受けて行われるのではなく、データ制御部3cによるコリジョンの発生有りの判定を受けて行われる。
図9に示すように、リーダ・ライタ装置3は、正常な応答のあった第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに対して、この順番に、「Stay_Quiet」コマンドと同等の動作停止用のコマンドを、これら第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dが解析可能な形式で送信する。これにより、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dは、リーダ・ライタ装置3からの動作を再開させるためのコマンド以外のコマンドに対して動作を停止した状態となる。ここでは、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dの識別番号が解っているのでそれぞれ個別にコマンドを送信することが可能である。
次に、図9に示すように、リーダ・ライタ装置3は、「Inventory」コマンドと同等のタイムスロット番号設定用コマンドを、その通信範囲内にある第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dに向けて送信する。ここで、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dは、上記した動作停止用コマンドにより動作停止の状態となっているので、タイムスロット番号を設定させるコマンドを受信しても、タイムスロット番号の設定処理を行わないことになる。
一方、第1及び第2の非接触識別タグ4A及び4Bは、上記リーダ・ライタ装置3からのタイムスロット番号を設定させるコマンドを受信すると、上記同様に、第1のタイムスロット用カウンタを0にクリアし、更に、乱数(ここでは、0〜2の数値範囲)を発生し、この乱数と上記した識別番号とに基づきタイムスロット番号を設定する。ここでは、第1の非接触識別タグ4Aにタイムスロット番号として「0010(2)」が設定され、第2の非接触識別タグ4Bにタイムスロット番号として「1110(14)」が設定される。
従って、タイムスロット用カウンタ値2に対応するEOFコマンドに対して、第1の非接触識別タグ4Aから応答が送信され、更に、第1のタイムスロット用カウンタ値14に対応するEOFコマンドに対して、第2の非接触識別タグ4Bから応答が送信され、それぞれリーダ・ライタ装置3によって受信される。これにより、リーダ・ライタ装置3は、その通信範囲内にある第1〜第4の非接触識別タグ4A〜4Dのそれぞれの識別番号を取得することになる。
リーダ・ライタ装置3は、その通信範囲内にある全ての非接触識別タグ4のタグ情報を取得した後で、動作停止状態にある第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dに対して、これらが解析可能な形式で、「Reset to ready」コマンドと同等の動作再開用コマンドを送信する。これにより、第3及び第4の非接触識別タグ4C及び4Dは上記動作再開用コマンドを受信して、それぞれ停止中の動作を再開する。その後、リーダ・ライタ装置3は、その通信範囲内にある全ての非接触識別タグ4の識別番号を含むタグ情報をホスト装置2に送信する。従って、ホスト装置2は、以降、取得した識別番号を用いて、リーダ・ライタ装置3の通信範囲内にある特定の非接触識別タグ4に対してコマンドの送信等を行うことが可能となる。
更に、図10に基づき、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のホスト装置2の動作処理の流れを説明する。図10は、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のホスト装置2の動作処理を示すフローチャートである。図10に示すように、まずステップS´100に移行し、データ制御部2a及びデータ通信部2bにより、リーダ・ライタ装置3に上記した「Inventory」コマンドを送信してステップS´102に移行する。ここで、「Inventory」コマンドには、上記したAFI情報を付加する。
ステップS´102では、データ制御部2a及びデータ通信部2bによって、リーダ・ライタ装置3から、非接触識別タグ4の識別番号を含むタグ情報を受信する。そして、データ制御部2aによって、この受信した識別番号を含むタグ情報をデータ記憶部2dに記憶させる。その後、ステップS´104に移行する。ステップS´104では、データ制御部2a及び表示部2cによって、受信した識別番号を含むタグ情報を表示して処理を終了する。図10に示す動作処理の方が、図6に示した動作処理よりもその処理ステップ数が少なく、簡単である。
更に、図11に基づき、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のリーダ・ライタ装置3の動作処理の流れを説明する。図11は、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のリーダ・ライタ装置3の動作処理を示すフローチャートである。ここで、本フローチャートは、ホスト装置2から「Inventory」コマンドを受信後の処理から開始する。
図11に示すように、まずステップS´200に移行し、データ制御部3cにおいて、ホスト装置2からのコマンド受け取りを禁止してステップS´202に移行する。つまり、「Inventory」コマンドの処理が終了する前に、ホスト装置2から他のコマンドを受け取らない状態にする。ステップS´202では、データ制御部3cにおいて、受信した「Inventory」コマンドを解析してステップS´204に移行する。この解析処理によって、「Inventory」コマンドに含まれるAFI情報等を抽出する。
ステップS´204では、データ制御部3cにおいて、非接触識別タグ4が解析可能な上記「Inventory」コマンドと同等のコマンド(AFI情報含む)を含むパケットを生成してステップS´206に移行する。本実施の形態では、「Inventory」コマンドそのものを含むパケットを生成する。
ステップS´206では、データ制御部3c及びデータ送信部3bによって、上記生成したパケットを通信範囲内の非接触識別タグ4に向けて送信してステップS´208に移行する。ステップS´208では、データ制御部3cにおいて、上記パケット送信後に所定時間が経過してタイムアウトになったか否かを判定し、タイムアウトになったと判定された場合(Yes)はステップS´216に移行し、そうでない場合(No)はステップS´210に移行する。
ステップS´210に移行した場合は、データ制御部3cにおいて、非接触識別タグ4からタグ情報を受信したか否かを判定し、受信したと判定された場合(Yes)はステップS´212に移行し、そうでない場合(No)はステップS´208に移行する。ステップS´212に移行した場合は、データ制御部3cにおいて、受信したタグ情報に基づき、コリジョンが発生したか否かを判定し、発生したと判定された場合(Yes)はステップS´214に移行し、そうでない場合(No)はステップS´224に移行する。ステップS´214に移行した場合は、データ制御部3cは、データ記憶部3eにコリジョンが発生したことを記憶してステップS´216に移行する。
ステップS´216では、データ制御部3cにおいて、第2のタイムスロット用カウンタの値が15になったか否かを判定し、15になったと判定された場合(Yes)はステップS´217に移行し、そうでない場合(No)はステップS´220に移行する。ステップS´220に移行した場合は、データ制御部3c及びデータ送信部3bにより、通信範囲内の非接触識別タグ4に向けてEOFコマンドを送信してステップS´222に移行する。ステップS´222では、データ制御部3cによって、第2のタイムスロット用カウンタの値を1インクリメントしてステップS´208に移行する。また、ステップS´224に移行した場合は、データ制御部3cによって、上記受信した識別番号を含むタグ情報をデータ記憶部3eに記憶してステップS´216に移行する。
一方、ステップS´217に以降した場合は、データ制御部3cはデータ記憶部3eにコリジョンの発生情報が記憶されているか否かを判定する。コリジョンの発生情報が記憶されており、このコリジョンが未解消の場合(Yes)には、ステップS´204に移行する。このステップS´204では、正常な応答のあった非接触識別タグ向けに動作停止用コマンドを含むパケットを生成する。また、コリジョンが未解消の非接触識別タグ向けにタイムスロット番号設定用コマンドを含むパケットを生成する。即ち、ステップS´217から移行してきた際のステップS´204でのパケット生成処理は、コリジョンが未解消の非接触識別タグにタイムスロット番号の再設定をさせるために行う。
また、ステップS´217でコリジョンの発生情報が記憶されていない場合、又は、コリジョンの発生情報は記憶されているものの、ステップS´217からステップS´204への移行を1回、又は2回以上行って、コリジョンは既に解消されているような場合(No)には、ステップS´218に移行する。ステップS´218に移行した場合は、データ制御部3c及びデータ送信部3bにより、全ての識別番号を含むタグ情報をホスト装置2に送信して処理を終了する。このステップS´218でホスト装置2に送信された識別番号を含むタグ情報は、例えば、このホスト装置2の表示部2cに表示される。
なお、この第2の実施の形態において、タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時の非接触識別タグ4の動作処理の流れについては、第1の実施の形態で図8を参照しながら説明した内容と同じである。従って、この第2の実施の形態では非接触識別タグ4の動作処理についての説明は省略する。
このように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、非接触識別タグ4は、乱数発生手段の番号発生確率のみに依存しないタイムスロット番号の設定処理を行うので、これにより、複数の非接触識別タグ4において番号が重複し難いタイムスロット番号の設定処理が可能となる。更に、非接触識別タグ4の識別番号を含むタグ情報を取得するようにしたので、再設定時の指示対象からタイムスロット番号の重複しているもの以外の非接触識別タグ4を除外することが可能となる。
また、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と比べて、仮に、タイムスロット番号が重複したような場合でも、リーダ・ライタ装置3からホスト装置2にコリジョンの発生情報を送信する必要がない。かつ、ホスト装置2からリーダ・ライタ装置3にタイムスロット番号を再設定させるための「Inventory」コマンドを送信する必要もない。従って、ホスト装置2とリーダ・ライタ装置3との間での通信時間を短縮することができる。
さらに、この第2の実施形態では、図9のステップS´218で、ホスト装置2に送信するタグ情報にコリジョンの発生履歴等を含ませておいても良い。このような構成であれば、例えば、非接触識別タグ4の設計者は、そのコリジョンの発生回数の多い、少ない等に基づいて、乱数の発生アルゴリズムや、固有の識別番号の設定方法の見直し等を行うことが可能である。
この第2の実施の形態では、図2に示す、データ制御部2a及びデータ通信部2bによる「Inventory」コマンドのリーダ・ライタ装置3への送信処理は、発明8の第1のスロット番号設定指示手段に対応し、データ制御部2a及びデータ通信部2bによるタグ情報の受信処理は、発明8の第1のタグ情報取得手段に対応する。データ制御部2a及び表示部2cによるタグ情報の表示処理は、発明10のタグ情報表示手段に対応する。
また、図3に示す、データ制御部3c及びデータ送信部3bによる「Inventory」コマンドと同等のコマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明8の第2のスロット番号設定指示手段に対応し、データ制御部3cによるスロット番号の重複した非接触識別タグの有無を検出する処理は、発明8の重複タグ検出手段に対応する。さらに、タイムスロット番号の重複した非接触識別タグ4を検出した後のデータ制御部3c及びデータ送信部3bによる再度の「Inventory」コマンドと同等のコマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明8の再設定指示手段に対応し、データ制御部3c及びデータ受信部3aによる(コリジョンに関する情報を含む)タグ情報の取得処理は、発明8の第2のタグ情報取得手段に対応する。また、データ制御部3c及びデータ通信部3dによるタグ情報のホスト装置2への送信処理は、発明8の第1のタグ情報送信手段に対応し、データ制御部3c及びデータ送信部3bによる動作停止用コマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明11の動作停止指示手段に対応する。データ制御部3c及びデータ送信部3bによる動作再開用コマンドの非接触識別タグ4への送信処理は、発明11の動作再開指示手段に対応する。
また、図4に示す、データ制御部4cにおける乱数発生処理は、発明1〜6のいずれか1の乱数発生手段に対応し、データ制御部4cにおけるタイムスロット番号の設定処理は、発明1〜4のいずれか1のタイムスロット番号設定手段に対応し、リーダ・ライタ装置3からの再度の「Inventory」コマンドと同等のコマンドに対するデータ制御部4cにおけるタイムスロット番号の設定処理は、発明8のスロット番号再設定手段に対応し、データ制御部4c及びデータ送信部4bによるタグ情報のリーダ・ライタ装置3への送信処理は、発明8の第2のタグ情報送信手段に対応する。
なお、本実施の形態では、図7のステップS200、及び、図11のS´200で、データ制御部3cによるホスト装置2からのコマンドの受け取りを禁止することについて説明した。しかしながら、リーダ・ライタ装置3のデータ記憶部3eに格納された各部の制御用のプログラムを変更して、図7に示したステップS200や、図11に示したS´200をそれぞれ削除し、ホスト装置2からリーダ・ライタ装置3へのコマンドの割り込みを可能な構成としても良い。このような構成であれば、例えば、リーダ・ライタ装置3は、コマンドの割り込みがあった場合に、図5や図9等に示したアンチコリジョン(衝突防止手順)を中断し、コマンドの割り込みが終了した後で、中断していたアンチコリジョンを自動的に再開することが可能である。従って、ホスト装置2と、リーダ・ライタ装置3と、複数個の非接触識別タグ4とからなるデータ通信システムに柔軟性を持たせることができる。
本発明に係るデータ通信システムの全体構成を示す図である。 ホスト装置2の詳細構成を示すブロック図である。 リーダ・ライタ装置3の詳細構成を示すブロック図である。 非接触識別タグ4の詳細構成を示すブロック図である。 データ通信システム1におけるタイムスロット番号設定時の各装置の処理の流れを示すタイムチャートである。(第1の実施の形態) タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のホスト装置2の動作処理を示すフローチャートである。(第1の実施の形態) タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のリーダ・ライタ装置3の動作処理を示すフローチャートである。(第1の実施の形態) タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時の非接触識別タグ4の動作処理を示すフローチャートである。(第1、第2の実施の形態) データ通信システム1におけるタイムスロット番号設定時の各装置の処理の流れを示すタイムチャートである。(第2の実施の形態) タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のホスト装置2の動作処理を示すフローチャートである。(第2の実施の形態) タイムスロット番号の設定処理及びタグ情報送信処理時のリーダ・ライタ装置3の動作処理を示すフローチャートである。(第2の実施の形態)
符号の説明
1…データ通信システム、2…ホスト装置、2a…データ制御部、2b…データ通信部、2c…表示部、2d…データ記憶部、3…リーダ・ライタ装置、3a…データ受信部、3b…データ送信部、3c…データ制御部、3d…データ通信部、3e…データ記憶部、3f…コイルアンテナ、4…非接触識別タグ、4a…データ受信部、4b…データ送信部、4c…データ制御部、4d…データ記憶部、4e…駆動電力生成部、4f…コイルアンテナ

Claims (20)

  1. リーダ・ライタ装置との間で複数のタイムスロットを用いた時分割多重方式によるデータ通信を行う際に、前記リーダ・ライタ装置との通信順番に係るタイムスロット番号を設定し、当該設定されたタイムスロット番号に基づき決定される通信順番に従って前記リーダ・ライタ装置との間で非接触による無線通信を行うことが可能な非接触識別タグであって、
    固有の識別番号を記憶する識別番号記憶手段と、
    乱数を発生する乱数発生手段と、
    前記識別番号及び前記乱数に基づき前記タイムスロット番号を設定するタイムスロット番号設定手段と、を備えることを特徴とする非接触識別タグ。
  2. 前記乱数と、前記識別番号を示すビット列のビット位置と、を予め対応付けておき、
    前記タイムスロット番号設定手段は、前記識別番号を示すビット列から、前記乱数に対応したビット位置の数値を抜き出し、当該抜き出した数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴とする請求項1記載の非接触識別タグ。
  3. 前記識別番号を示すビット列を、所定ビット数単位で複数のブロックにブロック分けすると共に、各ブロック毎にそれぞれ異なる番号を付し、
    前記タイムスロット番号設定手段は、前記乱数発生手段によって発生した乱数に対応する番号の前記ブロックを選択し、当該選択されたブロックに含まれるビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴とする請求項2記載の非接触識別タグ。
  4. 前記タイムスロット番号設定手段は、前記乱数発生手段によって発生された乱数に基づき前記識別番号を示すビット列から特定のビットを選択し、当該選択されたビットの位置を基準とした上位又は下位の所定ビット数のビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴とする請求項2記載の非接触識別タグ。
  5. 複数の請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の非接触識別タグと、リーダ・ライタ装置と、ホスト装置と、を備え、
    前記リーダ・ライタ装置は、前記ホスト装置からの指示に応じて、前記複数の非接触識別タグのそれぞれに前記タイムスロット番号をそれぞれ互いに重複しないように設定させるようになっており、
    前記設定されたタイムスロット番号に基づき、前記複数の非接触識別タグと前記リーダ・ライタ装置との間の非接触による無線データ通信を行うことを特徴とするデータ通信システム。
  6. 複数の請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の非接触識別タグと、リーダ・ライタ装置と、ホスト装置と、を備え、
    前記ホスト装置は、前記リーダ・ライタ装置に、前記複数の非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号を設定させるための指示を与える第1のスロット番号設定指示手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第1のタグ情報取得手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記タイムスロット番号の重複の情報が送られてきた場合に、当該重複の情報を取得する重複情報取得手段と、前記重複情報取得手段によって前記重複の情報を取得した場合に、前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える第1の再設定指示手段とを備え、
    前記リーダ・ライタ装置は、前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を設定させるための指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与える第2のスロット番号設定指示手段と、前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を再設定させるための指示に応じて、前記重複が検出された前記非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える第2の再設定指示手段と、前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第2のタグ情報取得手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信する第1のタグ情報送信手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出する重複タグ検出手段と、前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、前記重複の情報を前記ホスト装置に送信する重複情報送信手段とを備え、
    前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の設定処理を行い、且つ、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の再設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の再設定処理を行うスロット番号再設定手段と、前記リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信する第2のタグ情報送信手段と、を備えることを特徴とするデータ通信システム。
  7. 前記ホスト装置は、
    前記非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与える第1の動作停止指示手段と、前記第1の動作停止指示手段によって動作の停止された前記非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与える第1の動作再開指示手段と、を備え、
    前記リーダ・ライタ装置は、
    前記ホスト装置からの前記動作を停止させる指示に応じて、前記非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与える第2の動作停止指示手段と、前記ホスト装置からの前記動作を再開させる指示に応じて、前記動作の停止された前記非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与える第2の動作再開指示手段と、を備え、
    前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの動作の停止指示に応じて動作を停止し、前記リーダ・ライタ装置からの動作の再開指示に応じて停止中の動作を再開することを特徴とする請求項6に記載のデータ通信システム。
  8. 複数の請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の非接触識別タグと、リーダ・ライタ装置と、ホスト装置と、を備え、
    前記ホスト装置は、前記リーダ・ライタ装置に、前記複数の非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号を設定させるための指示を与える第1のスロット番号設定指示手段と、前記リーダ・ライタ装置から前記非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第1のタグ情報取得手段とを備え、
    前記リーダ・ライタ装置は、前記ホスト装置からの前記指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与える第2のスロット番号設定指示手段と、前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得する第2のタグ情報取得手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出する重複タグ検出手段と、前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、その非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与える再設定指示手段と、前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信する第1のタグ情報送信手段と、を備え、
    前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の設定処理を行い、且つ、前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の再設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の再設定処理を行うスロット番号再設定手段と、前記リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信する第2のタグ情報送信手段と、を備えることを特徴とするデータ通信システム。
  9. 前記タグ情報は、前記タイムスロット番号が重複していることを示す情報を含むことを特徴とする請求項8に記載のデータ通信システム。
  10. 前記ホスト装置は、前記リーダ・ライタ装置から取得した前記タグ情報を表示するタグ情報表示手段を備えることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のデータ通信システム。
  11. 前記リーダ・ライタ装置は、前記非接触識別タグに対してその動作を停止させる指示を与える動作停止指示手段と、前記動作停止指示手段によって動作の停止された前記非接触識別タグに、その動作を再開させる指示を与える動作再開指示手段と、を備え、
    前記非接触識別タグは、前記リーダ・ライタ装置からの動作の停止指示に応じて動作を停止し、前記リーダ・ライタ装置からの動作の再開指示に応じて停止中の動作を再開し、
    前記リーダ・ライタ装置は、前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合には、前記動作停止指示手段によって、前記タイムスロット番号の重複していない前記非接触タグに対して動作を停止する指示を与え、かつ、前記再設定指示手段によって前記タイムスロット番号の重複を解消した場合には、前記動作再開指示手段によって、前記動作の停止された前記非接触識別タグに対して動作を再開させる指示を与えることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載のデータ通信システム。
  12. 請求項1記載の非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    乱数を発生する乱数発生ステップと、
    前記識別番号記憶手段に記憶された前記識別番号と、前記乱数発生ステップにおいて発生した乱数と、に基づき前記タイムスロット番号を設定するスロット番号設定ステップと、を備えることを特徴とする非接触識別タグ制御プログラム。
  13. 前記乱数と、前記識別番号を示すビット列のビット位置と、が予め対応付けられており、
    前記タイムスロット番号設定ステップにおいては、前記識別番号を示すビット列から、前記乱数に対応したビット位置の数値を抜き出し、当該抜き出した数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴とする請求項12記載の非接触識別タグ制御プログラム。
  14. 前記識別番号を示すビット列を所定ビット数単位で複数のブロックにブロック分けすると共に、各ブロック毎にそれぞれ異なる番号を付し、
    前記スロット番号設定ステップにおいては、前記乱数発生ステップによって発生した乱数に対応する番号の前記ブロックを選択し、当該選択されたブロックに含まれるビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴とする請求項13記載の非接触識別タグ制御プログラム。
  15. 前記スロット番号設定ステップにおいては、前記乱数発生ステップによって発生された乱数に基づき前記識別番号を示すビット列から特定のビットを選択し、当該選択されたビットの位置を基準とした上位又は下位の所定ビット数のビット列から成る数値に基づき前記タイムスロット番号を設定するようになっていることを特徴とする請求項13記載の非接触識別タグ制御プログラム。
  16. 請求項5記載のデータ通信システムにおける前記非接触識別タグを制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記リーダ・ライタ装置からの前記タイムスロット番号の再設定指示に応じて、前記タイムスロット番号の再設定処理を行うスロット番号再設定ステップを備えることを特徴とする請求項12乃至請求項15のいずれか1項に記載の非接触識別タグ制御プログラム。
  17. 前記リーダ・ライタ装置に前記タグ情報を送信する第2のタグ情報送信ステップを備えることを特徴とする請求項16記載の非接触識別タグ制御プログラム。
  18. 前記リーダ・ライタ装置からの動作の停止指示に応じて動作を停止するステップと、前記リーダ・ライタ装置からの動作の再開指示に応じて停止中の動作を再開するステップと、を備えることを特徴とする請求項16又は請求項17記載の非接触識別タグ制御プログラム。
  19. 請求項6記載のデータ通信システムにおける前記リーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を設定させるための指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与えるステップと、
    前記ホスト装置からの前記タイムスロット番号を再設定させるための指示に応じて、前記重複が検出された前記非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えるステップと、
    前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得するステップと、
    前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信するステップと、
    前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出するステップと、
    前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、前記重複の情報を前記ホスト装置に送信するステップと、を備えることを特徴とするリーダ・ライタ装置制御プログラム。
  20. 請求項8記載のデータ通信システムにおける前記リーダ・ライタ装置を制御するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記ホスト装置からの前記指示に応じて、前記複数の非接触識別タグに前記タイムスロット番号の設定指示を与えるステップと、
    前記非接触識別タグから、当該非接触識別タグの前記識別番号を含むタグ情報を取得するステップと、
    前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報に基づいて、前記複数の非接触識別タグの中に前記タイムスロット番号の重複したものがあるか否かを検出するステップと、
    前記重複タグ検出手段によって前記タイムスロット番号の重複した非接触識別タグがあると検出された場合に、その非接触識別タグに対して前記タイムスロット番号の再設定を行わせるための指示を与えるステップと、
    前記第2のタグ情報取得手段によって取得した前記タグ情報を前記ホスト装置に送信するステップと、を備えることを特徴とするリーダ・ライタ装置制御プログラム。
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