JP5287865B2 - リーダライタ、無線タグ、プログラム、送受信システム及び送受信方法 - Google Patents

リーダライタ、無線タグ、プログラム、送受信システム及び送受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線タグとの間で信号を送受信するリーダライタ、無線タグ、プログラム、送受信システム及び送受信方法に関する。
に関する。
近年、無線タグを用いて物流管理または情報収集等の管理を行うRFID(Radio Frequency Identification)技術が注目されている(例えば特許文献1参照)。無線タグには、電池を内蔵し動作のための電力が内部的に供給されるアクティブ型と、電池を内蔵せずリーダライタから送信される高周波に基づく電力によって動作するパッシブ型とがある。アクティブ型の無線タグは内蔵する電池が消耗した場合、電池交換または無線タグ自体の交換が必要となる。このため省電力を図るべくキャリア検出を一定時間間隔で行い、キャリアを検出した場合にのみ応答信号を送信する技術が開発されている(例えば特許文献2参照)。
特開2006−106897号公報 特開2006−338489号公報
しかしながら、従来の技術は一定時間間隔でキャリア検出を行うため、長期間に亘り使用することが可能となるが、リーダライタから送信される信号を受信するタイミングが間欠的であるが故に、信号受信タイミングを厳密に制御する場合等に不都合が生じていた。さらに、無線タグに記憶した情報をリーダライタへ送信する場合も同様の理由により効率が悪いという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、一定時間間隔で受信を行う無線タグの受信時間を一時的に延長することにより、無線タグの信号受信タイミングを効率よく制御することが可能なリーダライタ、無線タグ、プログラム、送受信システム及び送受信方法を提供することにある。
本願に開示するリーダライタは、無線タグとの間で信号を送受信するリーダライタにおいて、電源部から所定時間受信部に電力を供給することにより一定時間間隔で信号の検出を行うアクティブ型の無線タグに対し、前記所定時間の一時的な延長を指示する命令を含む信号を送信する送信手段を備える。
本願の開示によれば、リーダライタは、無線タグに対し所定時間の延長命令を含む信号を送信する。無線タグは送信された所定時間の延長命令を含む信号を受信部にて受信した場合に、所定時間を延長する処理を行う。
本願の一観点によれば、リーダライタからの所定時間の延長命令により、所定時間電力が供給され一定時間間隔で信号の検出を行う無線タグにおいても、受信のための時間が延長される。これにより、例えば複数の無線タグに対する信号受信タイミングを効率よく制御することができ、また、リーダライタ側でも効率よく無線タグからの情報を収集することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
送受信システムの概要を示す説明図である。 送受信システムの概要を示す説明図である。 リーダライタ及びコンピュータのハードウェアを示すブロック図である。 無線タグのハードウェアを示すブロック図である。 リーダライタ及び無線タグ間の信号の送受信状態を示すタイムチャートである。 制御情報のフレームフォーマット例を示す説明図である。 リーダライタ及び無線タグ間の信号の送受信状態を示すタイムチャートである。 リーダライタ及び複数の無線タグ間の信号の送受信状態を示すタイムチャートである。 時刻設定処理の手順を示すフローチャートである。 時刻設定処理の手順を示すフローチャートである。 時刻設定処理の手順を示すフローチャートである。 時刻設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るリーダライタ及びパーソナルコンピュータのハードウェアを示すブロック図である。 実施の形態2に係る無線タグのハードウェアを示すブロック図である。 実施の形態2に係る制御情報のフレームフォーマット例を示す説明図である。 リーダライタ及び無線タグで送受信される信号の遷移を示すタイムチャートである。 データ記憶バッファのレコードレイアウトを示す説明図である。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 データ収集処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るリーダライタ及びパーソナルコンピュータを示すブロック図である。 実施の形態3に係る無線タグを示すブロック図である。 実施の形態4に係る送受信システムの概要を示す説明図である。 実施の形態4に係るデータ収集処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るデータ収集処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るデータ収集処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 リーダライタ
1A、1B 可搬型記録媒体
2 無線タグ
3 パーソナルコンピュータ
4 物品
11 制御部
12 メモリ
12P 制御プログラム
13 時計部
14 通信部
16 受信部
18 送信部
21 制御部
22 メモリ
22P 制御プログラム
23 延長時間記憶部
24 電源部
25 記憶部
26 受信部
28 送信部
29 起動部
31 CPU
32 RAM
33 入力部
34 表示部
35 記憶部
36 通信部
110 生成部
111 復号部
121 データ記憶バッファ
181 送信アンテナ
161 受信アンテナ
210 生成部
211 復号部
231 時計部
251 タグID記憶部
261 判定部
262 受信アンテナ
281 送信アンテナ
291 タイマ
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1及び図2は送受信システムの概要を示す説明図である。送受信システムはリーダライタ1、無線タグ2、2、2、・・・及びコンピュータ3を含む。無線タグ2は物品、コンテナ、衣服、動物、または人体等の管理対象4に貼り付け、または、埋め込み等により取り付けられている。以下では、管理対象4が物品4であり、物品4の一部に無線タグ2が貼り付けられている例を挙げて説明する。リーダライタ1はコンピュータ3に有線または無線により接続されており、コンピュータ3の指示に従い、無線タグ2、2、2、・・・との間で信号の送受信を行う。
なお、本実施の形態においては、リーダライタ1がコンピュータ3に有線で接続される例を挙げて説明するが、リーダライタ1が内蔵されたコンピュータ3により無線タグ2との間で信号を送受信しても良い。さらにコンピュータ3にはリーダライタ1が一台接続される例を挙げて説明するが、複数のリーダライタ1、1、1、・・・を制御しても良い。無線タグ2は電池(以下、電源部という)を内蔵するアクティブ型であり、電源部から所定時間電力が供給され一定時間間隔でリーダライタ1からの信号の検出(以下、場合によりキャリアセンスという)を行う。
無線タグ2は例えば、2秒等の一定時間間隔で、5ms等の所定時間電力が供給されキャリアセンスを行う。なお、本実施の形態で示す数値はあくまで一例でありこれに限るものではない。このように無線タグ2は一定時間間隔でキャリアセンスを行うため、キャリアセンスを行うタイミングは、無線タグ2、2、2、・・・間で必ずしも一致しない。図1の例では一の無線タグ2のみがキャリアセンスを行い、他の無線タグ2、2、2、2はキャリアセンスを行っていない状態を示している。
続いて図2を用いて本実施形態の概要を説明する。リーダライタ1は各無線タグ2、2、2、・・へ制御信号の受信を行う時間(所定時間)を一時的に延長する延長命令を含む要求信号を送信する。無線タグ2はキャリアセンスによりリーダライタ1から送信される要求信号が存在すると判断した場合、要求信号を受信し、当該要求信号に対する応答信号をリーダライタ1へ送信する。応答信号を送信した後、無線タグ2は延長命令に従い所定の延長時間制御信号の受信を行う時間を延長する。これにより、この一時的な延長時間の間、図2に示す如く全ての無線タグ2、2、2、・・・が同時にリーダライタ1からの信号を受信することが可能となる。リーダライタ1はこの延長時間の間に各無線タグ2に対し命令信号を送信する。無線タグ2は命令信号の受信後、再度応答信号をリーダライタ1へ送信する。以下に詳細な処理内容を説明する。
図3はリーダライタ1及びコンピュータ3のハードウェアを示すブロック図である。コンピュータ3は例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、工場等内で使用される制御装置、または、サーバコンピュータ等が用いられる。以下ではコンピュータ3をパーソナルコンピュータ3であるものとして説明する。パーソナルコンピュータ3はCPU(Central Processing Unit)31、RAM(Random Access Memory)32、記憶部35、通信部36、入力部33及び表示部34等を含む。CPU31は、バス37を介してハードウェア各部と接続され、これらを制御すると共に、記憶部35に格納された制御プログラム35Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。入力部33は例えばキーボードまたはマウス等であり、リーダライタ1に対する制御情報等を入力する。表示部34は例えば、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等であり、リーダライタ1及び無線タグ2に関する情報を表示する。
記憶部35は例えばハードディスク等であり、リーダライタ1を制御するための制御プログラム35P、OS(Operating System)及び各種データ等を記憶している。通信部36は例えばUSB(Universal Serial Bus)ポート等であり、リーダライタ1の通信部14との間で情報を送受信する。リーダライタ1は制御部11、メモリ12、時計部13、通信部14、受信部16、送信部18、生成部110、復号部111、送信アンテナ181、及び受信アンテナ161等を含む。
制御部11は、バス17を介してハードウェア各部と接続され、これらを制御すると共に、メモリ12に記憶された制御プログラム12Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。通信部14は例えばUSBポート等であり、コンピュータ3との間で情報を送受信する。時計部13は時刻情報を制御部11へ出力する。なお、時計部13は必ずしもリーダライタ1内部に設ける必要はなく、パーソナルコンピュータ3内部の時計部(図示せず)から出力される時刻情報を利用しても良い。生成部110は制御部11から出力された制御情報を所定の符号化方式に従い符号化する。生成部110は符号化した制御情報を送信部18へ出力する。送信部18は符号化された制御情報を変調し、変調後の制御信号(RF信号)を、送信アンテナ181を介して無線タグ2へ送信する。
無線タグ2から送信された応答信号は受信アンテナ161を介して受信部16にて受信される。受信部16は応答信号を復調し、復調後の応答情報を復号部111へ出力する。復号部111は上述した符号化方式に基づき応答情報を復号し、復号後の応答情報を制御部11へ出力する。なお、送信アンテナ181及び受信アンテナ161は一体としても良い。
図4は無線タグ2のハードウェアを示すブロック図である。無線タグ2は制御部21、メモリ22、延長時間記憶部23、時計部231、電源部24、記憶部25、受信部26、送信部28、起動部29、タイマ291、生成部210、復号部211、判定部261、受信アンテナ262、及び送信アンテナ281等を含む。制御部21は、バス27を介してハードウェア各部と接続され、これらを制御すると共に、メモリ22に記憶された制御プログラム22Pに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。電源部24はボタン電池等を内蔵し各ハードウェアへ電力を供給する。電源部24は図示しないメインスイッチがオンされた場合、制御部21及び起動部29に電力を供給する。
起動部29は制御部21の指示のもとタイマ291の出力を参照し、所定時間受信部26に電源部24からの電力を一定時間間隔で供給する。受信部26は電力の供給開始によりオン状態へ移行し、所定時間の経過により電力供給が途絶えた場合オフ状態へ移行する。起動部29はタイマ291の出力を参照し、前回の電力の供給開始から一定時間経過後、オフ状態にある受信部26へ再び電力を供給する。受信部26は所定時間アンテナ262を介してリーダライタ1から送信される制御信号の検出を行う。判定部261も受信部26と同様に電力が供給され、アンテナ262を介して受信した制御信号の電力強度と、予め記憶した電力強度とを比較することにより、制御信号の有無を判定する。判定部261が所定時間内に制御信号が存在すると判断した場合、受信部26は制御信号を受信した旨の信号を制御部21へ出力する。時計部231は制御部21が各種処理を実行する場合に参照とする時刻情報を出力する。
制御部21は電源部24に対し、それまで電力が供給されていなかった記憶部25、復号部211に対し、所定時間(例えば100ms)電力を供給する。受信部26は制御信号を復調し、復調後の制御情報を復号部211へ出力する。復号部211は上述した符号化方式に従い復号を行い復号後の制御情報を制御部21へ出力する。制御部21は記憶部25、生成部210及び送信部28に対し、所定時間(例えば100ms)電力を供給する。制御部21は記憶部25のタグID記憶部251に記憶した無線タグ2を特定するための固有のタグIDを読み出す。制御部21はタグIDを含む応答情報を生成部210へ出力する。生成部210は上述した符号化方式に従い応答情報を符号化する。
生成部210は符号化した応答情報を送信部28へ出力する。送信部28は応答情報を変調し、変調後の応答信号を、送信アンテナ281を介してリーダライタ1へ送信する。図5はリーダライタ1及び無線タグ2間の信号の送受信状態を示すタイムチャートである。図5の横軸は時間、縦軸は信号がハイまたはローのいずれかを特定するための強度である。図5Aはリーダライタ1の送信部18から送信される信号の変化を示すタイムチャートである。リーダライタ1の制御部11は送信部18を介して制御信号を連続的に送信する。図5Bはリーダライタ1の受信部16における受信状態の変化を示すタイムチャートである。リーダライタ1の受信部16はリーダライタ1がオンの場合、常時無線タグ2からの信号を受信できる状態となっている。
図5Cは第1の無線タグ2a(場合により無線タグ2で代表する)における信号の送受信状態を示すタイムチャートである。無線タグ2aは白抜き長方形で示す如く、一定時間間隔で所定時間リーダライタ1の送信部18から送信される制御信号の検出(キャリアセンス)を行う。図5Cにおいては左から2番目の検出時間にて制御信号を認識し、右斜め下へ向かうハッチングを付した長方形で示す制御信号を受信していることが理解できる。無線タグ2aの制御部21はタグIDを含む応答信号を、送信部28を介してリーダライタ1へ送信する。図5C及びBに示す如く、左斜め下へ向かうハッチングを付した長方形で示す応答信号が無線タグ2aからリーダライタ1へ送信されたことが理解できる。
図5Dは第2の無線タグ2b(場合により無線タグ2で代表する)における信号の送受信状態を示すタイムチャートである。無線タグ2bも同様に、一定時間間隔で所定時間リーダライタ1の送信部18から送信される制御信号の検出を行う。以下では検出を行っている時間を検出時間という。図5Dにおいては左から3番目の検出時間にて制御信号を認識し、制御信号を受信していることが理解できる。無線タグ2bの制御部21はタグIDを含む応答信号を、送信部28を介してリーダライタ1へ送信する。図5D及びBに示す如く、応答信号が無線タグ2bからリーダライタ1へ送信されたことが理解できる。
図5に示す如く、リーダライタ1から複数の無線タグ2a、及び、無線タグ2bへ制御信号を送信した場合、検出時間の相違により、受信時期が相異なる。そのため、受信時期が一致する必要のある制御情報を送信する場合問題となる。この受信時期が一致する必要のある制御情報としては、例えば現在時刻、現在時刻に基づき生成されるパスワード、または、同時刻における各無線タグ2内のデータの消去命令等である。本実施の形態においては現在時刻を各無線タグ2に書き込む例を挙げて説明する。本実施の形態では上述した問題を解消すべく、制御情報に制御信号受信時間の延長命令を含ませる。
リーダライタ1の制御部11は制御プログラム12Pに従い、延長命令を含む制御情報を生成する。図6は制御情報のフレームフォーマット例を示す説明図である。図6Aは延長命令を含む制御情報のフレームフォーマット例を示す説明図である。延長命令を含む制御情報は、プリアンブル、コマンドコード、データ長、RW識別子、延長時間、CRC(Cyclic Redundancy Check)等を含む。プリアンブルは無線タグ2側で同期化を行うためのフィールドであり、予め定められた固定パターンが示される。
コマンドコードは無線タグ2のタグIDの取得要求命令及びRW識別子時間の延長命令等を表すコードが記述されている。データ長は制御情報のデータサイズ等を記述している。RW識別子はリーダライタ1を特定するための固有のリーダライタIDが記述されている。延長時間は制御信号受信時間の延長時間を記述している。この延長時間は少なくとも検出間隔である一定時間以上の時間、好ましくは一定時間の1.5倍から2倍までの時間である。検出間隔は例えば2秒であるから、延長時間は3秒から4秒とすればよい。なお、これら挙げた数値は説明を容易にするために挙げた一例にすぎず、これに限るものではない。
また本実施の形態においては、延長時間を制御情報内に記述する例を挙げて説明するが、延長命令が含まれていれば良く、必ずしも送信する必要はない。無線タグ2の記憶部25内に延長命令を受けた場合の延長時間を予め記憶しておいても良い。さらに、本実施の形態においてはリーダライタ1のメモリ12内に予め延長時間を記憶しておくほか、パーソナルコンピュータ3の入力部33から延長時間を入力し、リーダライタ1へ送信するようにしても良い。CRCは送信する制御情報の送信エラーに対するチェックコードである。なお、制御情報にはその他、マスク、デリミタ及びフレーム長等の情報が含まれるが記載を適宜省略している。なお、マスクが「0」と記述されている場合、全ての無線タグ2が、制御信号の受信対象となる。一方マスクが「1」と記述されており、かつ、受信対象のタグIDが記述されている場合、当該記述されたタグIDに係る無線タグ2のみが制御信号を受信する。他のタグIDを有する無線タグ2はこの制御信号を破棄する。図6Bについては後述する。
図7はリーダライタ1及び無線タグ2間の信号の送受信状態を示すタイムチャートである。図7A及び図7Bは図5A及び図5Bと同様であるため説明を省略する。図7Cは延長命令を含む制御信号を無線タグ2が受信した場合の遷移を示すタイムチャートである。リーダライタ1の制御部11は制御プログラム12Pに従い、図6Aに示す延長命令及び延長時間を含む制御情報を生成する。そして送信部18は変調後の制御信号を連続的に送信する。
図7Cに示すように一の検出時間にて無線タグ2の判定部261は制御信号の存在を検出する。受信部26は制御信号の存在を検出すると、制御信号を受信し、受信した制御信号を復調し、復調後の制御情報を制御部21へ出力する。制御部21は制御プログラム22Pに従い、タグID記憶部251から読み出したタグID及び延長を行う旨の情報を含む応答信号を、送信部28を介して送信する。制御部21は延長命令の受け付けをトリガに、受信した延長時間を延長時間記憶部23に記憶する。制御部21は応答信号送信後、電源部24を制御し、延長時間記憶部23に記憶した時間受信部26に電力を供給する。これにより、図3Cに示す如く、検出時間が延長される。なお、図3Cにおいて、点線で囲む期間を経た後、応答信号を送信しているが、これは他の無線タグ2から送信される応答信号との衝突(コリジョン)を防止するためである。これは、タグ内で発生された乱数に従って応答信号の送信タイミングを定められた範囲の中でランダムに選択することによって実現される。
リーダライタ1はこの延長された検出時間内に時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報を無線タグ2に送信する。図6Bは時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報のフレームフォーマット例を示す説明図である。延長命令を含む制御情報は、プリアンブル、コマンドコード、データ長、RW識別子、時刻情報、及びCRC(Cyclic Redundancy Check)等を含む。コマンドコードには無線タグ2のタグIDの取得命令及びメモリ22内等への時刻情報の書き込み命令等を含むコードが記述されている。時刻情報には、制御部11が本制御情報を送信する際に時計部13から出力される現在の時刻等の情報が記述されている。
図8はリーダライタ1及び複数の無線タグ2間の信号の送受信状態を示すタイムチャートである。図8においてはリーダライタ1が3つの無線タグ2a、2b、2c(以下、場合により2で代表する)に対し、延長命令及び時刻設定命令を行う例を挙げて説明する。図8Aはリーダライタ1の送信部18が制御信号を送信する際の遷移を示すタイムチャートである。白抜き長方形は延長命令を含む制御信号の送信タイミングを示し、黒色長方形は時刻設定命令を含む制御信号の送信タイミングを示す。リーダライタ1の制御部11はまず図6Aに示した延長命令を含む制御信号を連続的に所定時間無線タグ2a、2b、及び2cへ送信する。
無線タグ2a、2b及び2cの受信部26はそれぞれの検出時間にて延長命令を含む制御信号を検出し、受信する。図8Cは無線タグ2aが送受信する信号の遷移を示すタイムチャート、図8Dは無線タグ2bが送受信する信号の遷移を示すタイムチャート、図8Eは無線タグ2cが送受信する信号の遷移を示すタイムチャートである。無線タグ2a、2b、2cの検出時間は同期していないため、図8の例では、無線タグ2a、2c及び2bの順で延長命令を含む制御信号を受信していることが理解できる。無線タグ2は制御部21の指示に従い読み出したタグID及び延長することを示す情報を含む応答信号をリーダライタ1へ送信する。あわせて制御部21はメモリ22内に延長時間を記憶し、応答信号の送信をトリガに受信部26への電源部24による電力供給を延長し、受信時間を延長する。
図8Bはリーダライタ1の受信部16における信号の受信遷移を示すタイムチャートである。リーダライタ1の受信部16は無線タグ2a、2c及び2bから応答信号をそれぞれ受信する。受信部16は受信した応答信号を変調し、変調後の応答情報を制御部11へ出力する。制御部11は時計部13からの出力を参照し、最初に応答信号を受信した時刻から延長時間に基づき決定される待機時間経過後に、時刻設定命令及び時刻情報を含む制御信号を、送信部18を介して無線タグ2a、2b、及び2cに送信する。この待機時間は延長時間と同一か、または、データ読み出し処理または書き込み処理等の各種処理時間を考慮して、延長時間から補助時間(例えば10ms〜50ms等)を減じた値とすればよい。その他、延長時間に所定の係数(例えば0.95等)を乗じた値とすればよい。本実施の形態においては、延長時間から補助時間を減じた値を例に挙げて説明する。
無線タグ2a、2b及び2cは延長時間内に黒色で示す時刻設定命令及び時刻情報を含む制御信号を同時に受信する。無線タグ2の制御部21は受信した時刻設定命令及び時刻情報に従い、メモリ22内に時刻情報を記憶する。無線タグ2の制御部21はメモリ22に記憶した時刻情報を参照し、時計部231の時刻を更新する。無線タグ2は延長時間内に他のリーダライタ1から制御信号を受信した場合、時刻設定を確実に行うべくこれを破棄する。具体的には、制御部21は受信部26を介して受信した制御情報のRW識別子を参照し、延長命令を含む制御信号に記述されていたRW識別子と異なる場合、この受信した制御信号を破棄、すなわち、この制御情報に含まれるコマンドを無視する。
制御部21は時刻設定命令及び時刻情報を含む制御信号に基づき、時刻の記憶が完了した場合、タグID記憶部251から読み出したタグID及び時刻の記憶完了を示す応答信号を、送信部28を介してリーダライタ1へ送信する。なお、この応答信号を送信する際も、コリジョンを防ぐため、各無線タグ2がランダムに選択されたタイミングで信号の送信を行う。無線タグ2の制御部21は、時刻設定が完了したことを示す応答信号を送信後、延長時間記憶部23に記憶した延長時間を削除する。そして制御部21は通常の検出時間に従い、再び制御信号の検出を行う。具体的には制御部21及び起動部29を除いてオフ状態とする。そして起動部29はタイマ291を参照し、所定時間受信部26に電力を供給し、リーダライタ1からの制御信号の有無を一定時間間隔で検出するルーチンへ移行する。これにより、一定時間間隔でキャリアセンスを行う複数のアクティブ型無線タグ2に対して、電力消費を低減しつつも同時性が必要とされる制御信号を確実に伝えることが可能となる。
以上のハードウェアにおいて、時刻設定処理の手順を、フローチャートを用いて説明する。図9乃至図12は時刻設定処理の手順を示すフローチャートである。ユーザは各無線タグ2に時刻の設定を希望する場合、パーソナルコンピュータ3上で動作するアプリケーションに対して時刻設定の指示を与える。アプリケーションは設定すべき時刻情報を、パーソナルコンピュータ3で動作する時計、または、インターネット等のネットワークを介して時刻サーバ(図示せず)から取得することができる。またユーザがパーソナルコンピュータ3の入力部33から、時刻設定を示す情報を入力してもよい。CPU31は時刻設定を示す情報を受け付けた場合、時刻設定コマンドを生成し、通信部36を介して、時刻設定コマンドをリーダライタ1へ出力する。リーダライタ1の制御部11は通信部14を介して、パーソナルコンピュータ3から時刻設定コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS91)。制御部11は時刻設定コマンドを受け付けていないと判断した場合(ステップS91でNO)、このコマンドを受け付けるまで待機する。
制御部11は時刻設定コマンドを受信したと判断した場合(ステップS91でYES)、制御プログラム12Pを起動する(ステップS92)。制御部11はメモリ12に記憶した延長時間を読み出す(ステップS93)。制御部11は延長時間及び延長命令を含む制御情報を生成する(ステップS94)。制御部11は制御情報を送信部18へ出力する(ステップS95)。送信部18は制御情報を変調し、変調後の制御信号を連続的に送信する(ステップS96)。なお、リーダライタ1及び無線タグ2との間の信号の送受信の際には、生成部110及び生成部210、並びに、復号部111及び復号部211における符号化及び復号処理が実行されるが、以降ではこれらの説明を省略する。
無線タグ2の起動部29はタイマ291を参照し、一定時間間隔で所定時間受信部26に電力を供給する。受信部26は検出時間の間キャリアセンスを行う。判定部261はリーダライタ1から送信される信号が存在するか否かを判断する(ステップS97)。判定部261は存在しないと判断した場合(ステップS97でNO)、存在するまで同様の処理を繰り返す。判定部261が、リーダライタ1からの信号が存在すると判断した場合(ステップS97でYES)、受信部26は信号が存在する旨の情報を制御部21へ出力する。制御部21は受信部26、復号部211、記憶部25、生成部210及び送信部28に所定時間電源部24からの電力を供給する。受信部26は延長時間及び延長命令を含む制御信号を受信し、受信した制御信号を、復号部211を介して、制御部21へ出力する(ステップS98)。
制御部21は制御プログラム22Pを起動する(ステップS99)。制御部21は、受信部26の復調により得られた制御情報に含まれるコマンドコードが延長命令であることを判定すると延長時間を延長時間記憶部23に記憶する(ステップS101)。次いで、制御部21はタグID記憶部251に記憶されたタグIDを読み出す(ステップS102)。制御部21はメモリ22に制御情報内に記述されたリーダライタ1のRW識別子を記憶する(ステップS103)。制御部21は読み出したタグID及び延長する旨の情報を含む応答情報を生成する(ステップS104)。
制御部21は生成した応答情報をランダムに決定された送信タイミングに従って送信部28へ出力する。送信部28は応答情報を変調し、変調後の応答信号をリーダライタ1へ送信する(ステップS105)。制御部21は応答信号送信後、生成部210、送信部28、復号部211、及び記憶部25への電力供給を停止する。制御部21は応答信号の送信後、延長時間記憶部23に記憶した延長時間を参照し、受信部26に延長時間の間電力供給を行い、検出時間を延長する(ステップS106)。リーダライタ1の制御部11は受信部16を介して応答信号を受信する(ステップS107)。なお、リーダライタ1は複数の無線タグ2からの応答信号を受信している。
制御部11は上述した処理により予め算出した待機時間をメモリ12から読み出す。そして制御部11は、複数の無線タグ2、2、2から応答信号を受信した場合、最初に応答信号を受信したときから読み出した待機時間を経過したか否かを判断する(ステップS108)。制御部11は経過していないと判断した場合(ステップS108でNO)、ステップS96へ移行し以上の処理を繰り返す。制御部11は待機時間を経過したと判断した場合(ステップS108でYES)、応答信号を送信した全ての無線タグ2の受信部26が延長された検出時間内にあるとして、時計部13から出力される時刻を取得する(ステップS109)。
制御部11は時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報を生成する(ステップS111)。制御部11は制御情報を送信部18へ出力する。送信部18は時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報を変調し、変調後の制御信号を無線タグ2、2、2、・・・へ送信する(ステップS112)。無線タグ2の制御部21は延長時間を経過したか否かを判断する(ステップS113)。制御部21は延長時間を経過したと判断した場合(ステップS113でYES)、処理を終了する。この場合、制御部21は受信部26への電力供給を停止し、一定時間経過後、通常の検出時間に基づくキャリアセンスを再開する。制御部21は延長時間を経過していないと判断した場合(ステップS113でNO)、受信部26を介して制御信号を受信する(ステップS114)。制御部21は受信部26から制御信号を受信した旨の情報を受け付けた場合、復号部211に電力を供給する。受信部26は制御信号を制御部21へ出力する。
制御部21はステップS114で受信した制御信号に含まれるRW識別子が、ステップS103でメモリ22に記憶したRW識別子に一致するか否かを判断する(ステップS115)。制御部21はRW識別子が一致しないと判断した場合(ステップS115でNO)、延長命令を含む制御信号を送信したリーダライタ1とは別のリーダライタ1からの制御信号であるとして、ステップS114で受信した制御信号を破棄する(ステップS116)。その後再び処理をステップS113へ戻す。一方、制御部21はRW識別子が一致すると判断した場合(ステップS115でYES)、ステップS117へ移行する。制御部21は制御信号が時刻設定命令を含むか否かを判断する(ステップS117)。
制御部21は制御信号が時刻設定命令を含まないと判断した場合(ステップS117でNO)、ステップS114で受信した制御信号を破棄する(ステップS118)。その後、制御部21は処理を再びステップS113へ戻す。制御部21は制御信号が時刻設定命令を含むと判断した場合(ステップS117でYES)、制御信号から時刻情報を取り出し、時刻情報をメモリ22に記憶する(ステップS119)。無線タグ2の制御部21はメモリ22に記憶した時刻情報を参照して、制御部21内部の時計部231の時刻を更新する(ステップS120)。これにより、時刻が各無線タグ2間で同期した状態で更新される。制御部21は、記憶部25、生成部210及び送信部28に電力を供給する。制御部21はタグID記憶部251からタグIDを読み出す(ステップS121)。制御部21はタグID及び時刻設定が完了したことを示す情報を含む応答情報を生成する(ステップS122)。
制御部21は応答情報を送信部28へ出力する。送信部28は応答情報を変調し、変調後の応答信号をリーダライタ1へ送信する(ステップS123)。制御部21は応答信号を送信した後、生成部210、送信部28、記憶部25、復号部211、及び受信部26への電力供給を停止する。また、制御部21は応答信号送信後、一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS124)。この一定時間は例えば2秒とすれば良い。
制御部21は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS124でNO)、一定時間が経過するまで待機する。一方、制御部21は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS124でYES)、受信部26へ一定時間間隔で起動部29により、所定時間電力供給を行う(ステップS125)。これにより各無線タグ2は通常の検出時間に基づくキャリアセンスを再開する。
実施の形態2
実施の形態2は無線タグ2に記憶したデータをリーダライタ1で収集する形態に関する。図13は実施の形態2に係るリーダライタ1及びパーソナルコンピュータ3のハードウェアを示すブロック図であり、図14は実施の形態2に係る無線タグ2のハードウェアを示すブロック図である。図13に示す如くリーダライタ1のメモリ12には無線タグ2から送信されるデータを記憶するデータ記憶バッファ121が新たに設けられている。この各種データは図14に示す如く無線タグ2に搭載されるセンサ212が検出したデータである。なお、本実施の形態においては説明を容易にするためにリーダライタ1は無線タグ2のタグIDを指定して、一つの無線タグ2のデータを収集する例を挙げて説明するがこれに限るものではない。同様の処理により複数の無線タグ2からデータを収集しても良い。
センサ212は例えば温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、または、磁気センサ等の各種センサが用いられる。以下ではセンサ212は温度を検出する温度センサである例を挙げて説明する。センサ212は検出した温度データをデータ記憶部213に記憶する。センサ212は起動部29の指示に従い、一定時間(例えば10分)毎に所定時間(例えば1分間)電源部24から電力が供給され、所定のサンプリング周期で周囲の温度を検出する。センサ212は検出した温度を、時計部231から出力される時刻情報(以下計測時刻という)と共にデータ記憶部213に記憶する。データ記憶部213には多くのデータが記憶されていることがあるため、本実施の形態においては、検出時間の延長処理を行うと共に、データの読み取り処理を分割して行う。
パーソナルコンピュータ3から無線タグ2の温度データの読み取り指示を受け付けた場合、制御部11は延長時間及びデータ記憶部213に記憶した温度データを複数回に分割して送信するための取得要求命令を含む制御情報を生成する。図15は実施の形態2に係る制御情報のフレームフォーマット例を示す説明図である。コマンドコードにはデータ記憶部213に記憶した温度データを複数回に分割して送信するための取得要求命令が指定される。
延長時間は、リーダライタ1が温度データを受信し連続して制御信号を送信できる時間間隔よりも長い時間とすればよい。ここでは、例えば1秒とする。1送信あたりのデータサイズには、分割して温度データを送受信する際のデータサイズが記述されている。本実施の形態においては、説明を容易にするために一例として1kbの温度データを、8回に分割して送信する例を挙げて説明する。この場合、1送信あたりのデータサイズは128bとなる。シーケンス番号は分割されたデータの順序を示す続き番号である。制御部11は無線タグ2に対し、送信部18にて変調された制御信号を連続的に送信する。
図16はリーダライタ1及び無線タグ2で送受信される信号の遷移を示すタイムチャートである。図16Aはリーダライタ1の送信部18が送信する延長命令及び取得要求命令を含む制御信号の遷移を示すタイムチャートである。図16Cは無線タグ2の受信部26及び送信部28にて送受信される信号の遷移を示すタイムチャートである。図16Cに示す如く無線タグ2は2度目の検出時間にて、制御信号を検出している。無線タグ2の制御部21は一時的な所定時間の延長命令及び取得要求命令を含む制御信号を受信した場合、センサ212、記憶部25、復号部211、生成部210、及び送信部28へ電力を供給する。受信部26は検出時間を終えて電力の供給が停止される。
無線タグ2の制御部21は延長時間を延長時間記憶部23に記憶する。また制御部21はタグID記憶部251からタグIDを読み出す。さらに制御部21は、1送信あたりのデータサイズ分の温度データを読み出す。なお制御部21はシーケンス番号に対応するデータ記憶部213のアドレスをメモリ12に記憶している。制御部21はリーダライタ1から取得要求命令及びシーケンス番号を受信した場合、シーケンス番号に対応するアドレスに存在する温度データを読み出す。そして制御部21は読み出したシーケンス番号に対応する温度データをリーダライタ1へ送信する。無線タグ2の制御部21は、読み出したタグID、温度データ、送信するデータのシーケンス番号、及び、未送信データが残っているか否かの情報(以下、未送信データ有無情報という)を含む応答情報を生成する。なお温度データと共に計測時刻を応答情報に含ませても良いが、本実施の形態においては説明を容易にするために記載を省略する。制御部21は応答情報を送信部28へ送信する。送信部28は応答情報の変調を行い、変調後の応答信号をリーダライタ1へ送信する。既に読み出して送信の完了した温度データはそのままデータ記憶部213に残される。
その後制御部21は、センサ212、記憶部25、生成部210、復号部211及び送信部28への電力供給を停止する。制御部21は続いて延長時間記憶部23に記憶した延長時間に従い、受信部26に電力を供給する。これにより受信部26の制御信号受信時間が延長される。図16Bはリーダライタ1の受信部26の応答信号の受信状態遷移を示すタイムチャートである。図16B及び図16Cに示す如く、無線タグ2から応答信号が送信された場合、リーダライタ1はこれを受信する。応答信号送信後、無線タグ2は再び受信部26により、延長時間の間制御信号の受信を行う。
リーダライタ1の受信部16は応答信号を受信した場合、復調を行い復調後の応答情報を制御部11へ出力する。制御部11は受信した温度データをデータ記憶バッファ121に記憶する。制御部11は応答信号に含まれる未送信データ有無情報を確認し、未送信データが残っている場合には、時計部13の出力を参照し、延長時間が経過するまでの間に、延長時間、次のシーケンス番号、及び取得要求命令を含む制御信号を連続的に無線タグ2へ図16Aの如く送信する。以上の処理を繰り返すことで、8回分、すなわち1kb分の温度データがデータ記憶バッファ121に蓄積される。なお、無線タグ2のデータ記憶部213の未送信データがなくなった場合に処理を終了しても良い。
図17はデータ記憶バッファ121のレコードレイアウトを示す説明図である。データ記憶バッファ121はタグIDフィールド、受信時刻フィールド、シーケンス番号フィールド及びデータフィールドを含む、タグIDフィールドには温度データの読み取り対象となる無線タグ2のタグIDが記憶されている。受信時刻フィールドには、最初の応答信号を受信した際に時計部13から出力される時刻の情報を記憶している。図17の例では、時刻の情報は、ある基準時刻からの経過時間がms(ミリ秒)のオーダーで表わされる。シーケンス番号フィールドには、送信される温度データの順序を示す番号を記憶している。データフィールドには番号に対応づけて温度データを記憶している。リーダライタ1の制御部11は予め定めた容量分のデータを無線タグ2から読み取った場合、データ記憶バッファ121に記憶した温度データ等の全てのデータをパーソナルコンピュータ3へ送信する。
パーソナルコンピュータ3のCPU31は通信部36を介して受信した温度データ等を含む全てのデータを記憶部35に記憶し、必要に応じて表示部34に表示する。図16に示す如く、一定間隔でキャリアセンスを行う無線タグ2であっても、延長命令を行うことで、集中してデータの収集が行えることから、より短時間でのデータ収集が可能となる。また、多くのデータを送受信する場合、何らかのエラーにより再度データの送受信をやり直す必要があるところ、データの収集を細かく分割して行うことから、かかる問題も解消することが可能となる。
図18乃至図24はデータ収集処理の手順を示すフローチャートである。パーソナルコンピュータ3上のCPU31は、アプリケーションプログラム等による処理手順に従って、適宜、時刻設定を無線タグ2に行うための時刻設定コマンド、または、本実施の形態に係る温度データを収集するためのデータ収集コマンドを生成する(ステップS181)。データ収集コマンドには収集を希望する温度データの全体データサイズが指定される。CPU31は生成した時刻設定コマンドまたはデータ収集コマンドを、通信部36を介してリーダライタ1へ送信する(ステップS182)。
リーダライタ1の制御部11は通信部14を介して、パーソナルコンピュータ3からデータ収集コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS183)。制御部11はデータ収集コマンドを受信していないと判断した場合(ステップS183でNO)、パーソナルコンピュータ3から時刻設定コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS184)。制御部11は時刻設定コマンドを受信していないと判断した場合(ステップS184でNO)、再びステップS183へ処理を戻す。制御部11は時刻設定コマンドを受信したと判断した場合(ステップS184でYES)、実施の形態1で述べたステップS92へ移行する(ステップS185)。
制御部11はデータ収集コマンドを受信したと判断した場合(ステップS183でYES)、制御プログラム12Pを起動する(ステップS186)。制御部11はデータ収集コマンドに指定された全体データサイズを取り出し、合計データサイズとしてメモリ12に記憶する(ステップS1860)。制御部11はデータ収集コマンド用に設定された延長時間をメモリ12から読み出す(ステップS187)。制御部11は1送信あたりのデータサイズをメモリ12から読み出す(ステップS188)。さらに制御部11はシーケンス番号として1を設定する。制御部11は延長時間、1送信あたりのデータサイズ、シーケンス番号、および取得要求命令を含む制御情報を生成する(ステップS191)。
制御部11は制御情報を送信部18へ出力する。送信部18は変調後の制御信号を無線タグ2へ送信する(ステップS192)。なお、本実施の形態においては一の無線タグ2に対しデータ収集を行うべく、制御信号におけるマスクに「1」を記述し、また対象となる一の無線タグ2のタグIDを記述する。無線タグ2の起動部29はタイマ291を参照し、一定時間間隔で所定時間受信部26に電力を供給している。受信部26は検出時間の間キャリアセンスを行う。判定部261はリーダライタ1から送信される信号が存在するか否かを判断する(ステップS193)。判定部261は存在しないと判断した場合(ステップS193でNO)、存在するまで同様の処理を繰り返す。判定部261が、リーダライタ1からの信号が存在すると判断した場合(ステップS193でYES)、受信部26は信号が存在する旨の情報を制御部21へ出力する。制御部21は受信部26、復号部211に電力を供給する。
受信部26は取得要求命令を含む制御信号を受信し、受信した制御信号を復調した後、復号部211を介して、制御部21へ出力する(ステップS194)。なお受信部26は検出時間経過後電力の供給が停止される。制御部21は制御プログラム22Pを起動する(ステップS195)。制御部21は記憶部25、センサ212のデータ記憶部213、生成部210及び送信部28に電力を供給する(ステップS196)。制御部21は受信部26の復調により得られた制御情報に含まれるタグIDが自身のタグID記憶部251に記憶されたタグIDと同一かどうか判定するため、タグID記憶部251に記憶されたタグIDを読み出す(ステップS197)。制御部21は読み出したタグIDと制御情報に含まれるタグIDとが一致するか否かを判断する(ステップS1970)。制御部21は一致しないと判断した場合(ステップS1970でNO)、制御信号を破棄する(ステップS1971)。制御部21は一致すると判断した場合(ステップS1970でYES)、処理をステップS198へ移行させる。
制御部21はデータ記憶部213に未送信の温度データが存在するか否かを判断する(ステップS198)。制御部21はデータ記憶部213に未送信の温度データが存在しなくなったと判断した場合(ステップS198でNO)、タグIDと共に、未送信の温度データが存在しない旨の信号をリーダライタ1へ送信する(ステップS1981)。制御部21は存在すると判断した場合(ステップS198でYES)、データ記憶部213から温度データを制御情報に含まれる1送信あたりのデータサイズ分読み出す(ステップS199)。制御部21は、1送信あたりのデータサイズ分を読み出した後でさらに未送信データが残っているかどうかを判定し、未送信データ有無情報を生成する(ステップS200)。なお、制御部21は未送信データが残っている場合は、「有り」を示す情報を未送信データ有無情報として生成し、未送信データが残っていない場合は「無し」を示す情報を未送信データ有無情報として生成する。制御部21は、制御情報に含まれる延長時間を延長時間記憶部23に記憶する(ステップS201)。次いで、制御部21はメモリ22に制御情報内に記述されたリーダライタ1のRW識別子を記憶する(ステップS202)。制御部21は読み出したタグID、未送信データ有無情報、及び温度データを含む応答情報を生成する(ステップS203)。
制御部21は応答信号を送信部28へ出力する。送信部28は応答情報を変調し、変調後の応答信号をリーダライタ1へ送信する(ステップS204)。その後制御部21は記憶部25、センサ212のデータ記憶部213、生成部210及び送信部28への電力供給を停止する(ステップS206)。制御部21は応答信号の送信後、延長時間記憶部23に記憶した延長時間を参照し、受信部26に延長時間の間電力供給を行い、検出時間を延長する(ステップS207)。
リーダライタ1の制御部11は応答信号を受信したか否かを判断する(ステップS208)。制御部11は応答信号を受信していないと判断した場合(ステップS208でNO)、ステップS192により制御信号を送信してから、一定時間を経過したか否かを判断する(ステップS2081)。制御部11は一定時間を経過していないと判断した場合(ステップS2081でNO)、処理をステップS208へ戻す。一方、制御部11は一定時間を経過したと判断した場合(ステップS2081でYES)、タイムアウトであるとして処理を終了する。
制御部11は無線タグ2から応答信号を受信したと判断した場合(ステップS208でYES)、応答信号に含まれるタグID、及び、時計部13から出力される受信時の時刻をデータ記憶バッファ121に記憶する(ステップS209)。制御部11はさらに応答信号に含まれる温度データを、受信順にシーケンス番号を付し、番号順にデータ記憶バッファ121に記憶する(ステップS211)。制御部11はデータ記憶バッファ121に記憶した温度データのデータサイズの合計値を算出する。制御部11は算出したデータサイズが、ステップS1860で取り出した合計データサイズに達したか否か、または、ステップS1981に基づく未送信温度データが存在しない旨の信号を受信したか否かを判断する(ステップS212)。なお、本フローチャートにおいては、受信の度に受信データサイズの合計値を算出し、算出した合計値が合計データサイズに達したか否かを判断する例を示した。ただしこれに限るものではなく、ステップS212の処理に変えて、ステップS211で記憶する番号が、合計データサイズを1送信あたりのデータサイズで除した分割回数(例えば8回)に達した場合に、合計データサイズに係る温度データを受信したと判断しても良い。
制御部11は合計データサイズに達しておらず、または、未送信温度データが存在しない旨の信号を受信していないと判断した場合(ステップS212でNO)、制御部11はステップS208で応答信号を受信してから延長時間を経過する前に、受信したデータのシーケンス番号に1を加えた値を次のシーケンス番号としてステップS191と同様に生成した取得要求命令を含む制御信号を無線タグ2へ送信する(ステップS213)。無線タグ2の制御部21は延長時間を経過したか否かを判断する(ステップS214)。制御部21は延長時間を経過していないと判断した場合(ステップS214でNO)、ステップS213で送信された制御信号を受信する(ステップS215)。制御部21は制御信号内に含まれるRW識別子が、ステップS202で記憶したRW識別子に一致するか否かを判断する(ステップS216)。
制御部21は一致しないと判断した場合(ステップS216でNO)、他のリーダライタ1からの制御信号であるとして、当該制御信号を破棄する(ステップS217)。その後制御部21は処理をステップS214へ戻す。制御部21は、一致すると判断した場合(ステップS216でYES)、制御信号が本実施の形態に係る取得要求命令を含むか否かを判断する(ステップS218)。制御部21は、制御信号が取得要求命令を含まないと判断した場合(ステップS218でNO)、データ収集を阻害するため当該制御信号を破棄する(ステップS219)。その後、制御部21は処理をステップS214へ戻す。
制御部21は制御信号が取得要求命令を含むと判断した場合(ステップS218でYES)、ステップS196へ移行し、制御信号に含まれたシーケンス番号に対応する温度データの読み取り、送信を繰り返す。リーダライタ1の制御部11は合計データサイズに達したと判断したか、または、ステップS1981に基づく未送信温度データが存在しない旨の信号を受信したと判断したか、いずれかの条件を満たす場合に(ステップS212でYES)、ステップS221へ移行する。
制御部11はデータ記憶バッファ121に記憶した温度データを含む全てのデータを読み出す(ステップS221)。制御部11は読み出した全てのデータを、パーソナルコンピュータ3へ送信する(ステップS222)。パーソナルコンピュータ3のCPU31は受信した全てのデータを記憶部35に記憶する(ステップS223)。またCPU31はアプリケーションプログラムに定められた通りに、記憶部35に記憶した温度データを表示部34へ表示する(ステップS224)。
ステップS222の処理の後、及び、ステップS214において延長時間が経過したと判断した場合(ステップS214でYES)、処理をステップS225へ移す。制御部21は受信部26へ一定時間間隔で起動部29により、所定時間電力供給を行う(ステップS225)。これにより無線タグ2は通常の検出時間に基づくキャリアセンスを再開する。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。また、本実施の形態2では、取得要求命令に温度データの開始アドレス指定を含まないため、タグ内部で管理されている開始アドレス(例:ログメモリの先頭アドレス)からの温度データ読み出しが行われているが、取得要求命令に開始アドレス指定を持たせ、指定された開始アドレスからの温度データを読み出すようにしてもよい。
実施の形態3
図25は実施の形態3に係るリーダライタ1及びパーソナルコンピュータ3を示すブロック図である。実施の形態3に係るリーダライタ1を動作させるためのプログラムは、本実施の形態3のように、メモリーカードまたはUSBメモリ等の可搬型記録媒体1Aで提供することも可能である。さらに、プログラムを、パーソナルコンピュータ3または図示しない通信網を介して他のコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図25に示すリーダライタ1の通信部14に、延長命令を送信等させるプログラムが記録された可搬型記録媒体1Aを、挿入してメモリ12の制御プログラム12P内にこのプログラムをインストールする。または、かかるプログラムを、通信部14を介してパーソナルコンピュータ3、または、他のコンピュータ(図示せず)からダウンロードし、メモリ12の制御プログラム12P内にインストールしても良い。かかるプログラムはメモリ12内にてロードして実行される。これにより、上述のようなリーダライタ1として機能する。
図26は実施の形態3に係る無線タグ2を示すブロック図である。実施の形態3に係る無線タグ2を動作させるためのプログラムは、本実施の形態3のように、メモリーカードまたはUSBメモリ等の可搬型記録媒体1Bで提供することも可能である。さらに、プログラムを、リーダライタ1等からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
図26に示す無線タグ2の図示しない可搬型記録媒体読み取り部に、延長等を実行させるプログラムが記録された可搬型記録媒体1Bを、挿入してメモリ22の制御プログラム22P内にこのプログラムをインストールする。または、かかるプログラムを、受信部26を介してリーダライタ1からダウンロードし、メモリ22の制御プログラム22P内にインストールしても良い。かかるプログラムはメモリ22内にてロードして実行される。これにより、上述のような無線タグ2として機能する。
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び実施の形態2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
実施の形態4は複数の無線タグ2に対し時刻の設定及びデータの収集を実行する形態に関する。図27は実施の形態4に係る送受信システムの概要を示す説明図である。実施の形態4の無線タグ2は液体、流動体、機械、人体、または、生物等の管理対象(以下、動体という)4に取り付けられている。無線タグ2、2、2、・・・は動体4に直接、あるいは、シールまたは衣服等の取り付け体を介して取り付けられ、内蔵されたセンサ212により動体4各部の温度の時間的変化を検出する。なお、複数の動体4、4に対し無線タグ2を取り付けても良い。なお、本実施の形態においてもセンサ212は温度を検出する例を説明するが、加速度等を検出しても良い。その他、GPS(Global Positioning System)等の位置検出センサを動体4に取り付け、位置情報の時間的変化を検出するようにしても良い。
図28乃至図30は実施の形態4に係るデータ収集処理の手順を示すフローチャートである。リーダライタ1の制御部11は、パーソナルコンピュータ3から処理を開始する旨の処理開始情報を、通信部14を介して受け付けたか否かを判断する(ステップS281)。制御部11は受け付けていないと判断した場合(ステップS281でNO)、処理開始情報を受け付けるまで待機する。一方、制御部11は処理開始情報を受け付けたと判断した場合(ステップS281でYES)、制御プログラム12Pを起動する(ステップS282)。制御部11は計測対象となる複数の無線タグ2のタグIDを読み出す(ステップS283)。なお、計測対象とする無線タグ2のタグIDは予めパーソナルコンピュータ3から送信され、メモリ12内部に記憶されている。
制御部11は実施の形態1で述べた第1延長時間をメモリ12から読み出す(ステップS284)。制御部11は第1延長時間及び延長命令を含む制御情報を送信部18へ出力する(ステップS285)。送信部18は変調後の制御信号を複数の無線タグ2へ連続的に送信する(ステップS286)。各無線タグ2は実施の形態1で述べた処理により、順次応答信号を送信し、また検出時間の延長を行う。制御部11は受信部16から、複数の無線タグ2から送信される応答信号を受信する(ステップS287)。
制御部11は応答信号を受信する度に応答信号に記述されたタグIDをメモリ12に記憶する(ステップS288)。制御部11は待機時間を経過したか否かを判断する(ステップS289)。制御部11は待機時間を経過していないと判断した場合(ステップS289でNO)、処理をステップS287へ戻し、応答信号の受信を繰り返す。一方、制御部11は待機時間を経過したと判断した場合(ステップS289でYES)、全ての計測対象となる無線タグ2のタグIDを記憶したか否かを判断する(ステップS291)。具体的には制御部11はステップS283で読み出したタグIDと、ステップS288により記憶したタグIDとが同一となるか否かにより判断する。
制御部11は全てのタグIDを記憶していないと判断した場合(ステップS291でNO)、再度ステップS286へ移行し、制御信号を再送信する。制御部11は全てのタグIDを記憶したと判断した場合(ステップS291でYES)、時計部13から出力される時刻情報を取得する(ステップS292)。制御部11は時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報を生成する(ステップS293)。制御部11は当該時刻情報をメモリ12に記憶する(ステップS294)。
制御部11は時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報を送信部18へ出力する。送信部18は時刻設定命令及び時刻情報を含む制御情報を全ての無線タグ2へ同時に送信する(ステップS295)。無線タグ2の制御部21は時計部231に送信された時刻情報に係る時刻情報に基づき現在時刻を更新する。これにより、延長された検出時間内に、全ての無線タグ2において、同一の時刻が設定される。センサ212は定期的に温度を検出し、制御部21の時計部231から出力される時刻情報を計測時刻として、温度データと共に記憶する。これにより、各無線タグ2が取り付けられた動体4各部の温度変化が時系列で把握することができる。
制御部11は、計測時間を経過したか否かを判断する(ステップS296)。計測時間は例えば30分であり、ステップS294で記憶した時刻情報を計測開始時刻とし、計測開始時刻から計測時間を経過したか否かを判断する。制御部11は時計部13の出力を参照し、計測時間を経過していないと判断した場合(ステップS296でNO)、計測時間を経過するまで待機する。一方、制御部11は計測時間を経過したと判断した場合(ステップS296でYES)、ステップS284で読み出した第1延長時間よりも短い第2延長時間をメモリ12から読み出す(ステップS297)。
制御部11は各無線タグ2に対し、タグIDを指定した上で、実施の形態2で述べた温度データの収集を行う。制御部11はメモリ12に記憶した計測対象となる無線タグ2のタグIDを読み出す(ステップS298)。制御部11は1送信あたりのデータサイズをメモリ12から読み出す(ステップS299)。さらに制御部11は計測時間とサンプリング周期および1回あたりのデータサイズから合計データサイズを算出する(読み出す)(ステップS301)。制御部11は第2延長時間及び取得要求命令を含む制御情報を生成する(ステップS302)。なお、制御情報には温度データの収集対処となる無線タグ2を指定すべく、タグIDが記述されている。無線タグ2の制御部21は、制御情報中のタグIDが、タグID記憶部251に記憶されたタグIDと一致する場合、検出時間の延長及び温度データの分割送信を行う。
制御部11は制御情報を送信部18へ出力する。送信部18は変調後の制御信号を無線タグ2へ送信する(ステップS303)。その後、実施の形態2で述べた処理を経て制御部11は無線タグ2から応答信号を受信する(ステップS304)。制御部11は応答信号に含まれるタグID、温度データの一部及び該温度データの計測時刻をデータ記憶バッファ121に記憶する(ステップS305)。制御部11は合計データサイズに達したか否か、またはデータ記憶部213に未送信温度データが存在しない旨のパラメータを無線タグ2から受信したか否かを判断する(ステップS306)。
制御部11は合計データサイズに達しておらず、かつ、未送信温度データが存在しない旨のパラメータを受信していないと判断した場合(ステップS306でNO)、処理をステップS302へ戻す。以上の処理を繰り返すことにより、一の無線タグ2の温度データ及び各温度データ計測時の時刻を分割して収集することが可能となる。制御部11は合計データサイズに達したか、または、未送信温度データが存在しない旨のパラメータを受信したかのいずれか一方の条件を満たした場合(ステップS306でYES)、処理をステップS308へ移行させる。制御部11はステップS298で読み出した全ての計測対象のタグIDについてデータ収集が終了したか否かを判断する(ステップS307)。
制御部11は終了していないと判断した場合(ステップS307でNO)、他のタグIDを有する無線タグ2に対して同様の処理を行うべくステップS302へ移行する。この場合、制御部11は制御情報に、異なる無線タグIDを記述する。これにより、メモリ12には複数の無線タグ2、2、2、・・・のセンサ212が検知した温度データの時間的変化が蓄積される。
制御部11は全ての計測対象のタグIDについてデータ収集を終了したと判断した場合(ステップS307でYES)、タグIDに対応づけて、温度データ及び計測時刻をパーソナルコンピュータ3へ送信する(ステップS308)。制御部11は送信したメモリ12内のタグIDに対応する温度データ及び計測時刻を消去する。以上述べた処理により、同時に時刻設定がなされた複数の無線タグ2から、時間的変化を伴うデータを正確、また、効率よく収集することが可能となる。
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至実施の形態3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。

Claims (4)

  1. 無線タグとの間で信号を送受信するリーダライタにおいて、
    電源部から所定時間受信部に電力を供給することにより一定時間間隔で信号の検出を行うアクティブ型の無線タグに対し、前記所定時間の一時的な延長を指示する命令を含む信号を送信する送信手段と、
    前記送信手段により送信した信号に対する応答信号を無線タグから受信する受信手段と、
    該受信手段により応答信号を受信した場合に、時計部から出力される時刻情報及び該時刻情報に基づく時刻の設定命令を含む信号を送信する時刻送信手段と
    を備えることを特徴とするリーダライタ。
  2. 前記所定時間の延長時間は、前記一定時間間隔よりも長い時間である
    ことを特徴とする請求項に記載のリーダライタ。
  3. リーダライタとの間で信号を送受信する無線タグにおいて、
    電源部と、
    該電源部から所定時間電力の供給を受けて、一定時間間隔で前記リーダライタから送信される信号を検出する受信部と、
    該受信部が前記所定時間の一時的な延長を指示する命令を含む信号を受信した場合に、前記所定時間を一時的に延長する延長手段と
    前記延長手段により延長された時間内に、前記延長を指示する命令に対する無線タグからの応答信号に対して前記リーダライタから送信される、時刻情報及び該時刻情報に基づく時刻の設定命令を含む信号を、前記受信部により受信する時刻受信手段と
    を備えることを特徴とする無線タグ。
  4. 前記所定時間の延長時間は、前記一定時間間隔よりも長い時間である
    ことを特徴とする請求項に記載の無線タグ。
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