JP2005184367A - 移動体端末試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】W−CDMA方式、PDC方式、その他GSM方式を用いたデュアルモード端末が普及するにあたり、移動体通信に用いられる携帯電話の開発・製造・保守において、携帯電話が正確に作動するかを試験する必要がある。
【解決手段】2つの送信回路と1つの受信回路を備えることにより、異なるプロトコル、異なる周波数で携帯電話の無線特性を測定することが可能となる。直交変調器15aの出力は、D/A変換器14aでアナログの568MHzのIF信号に変換され、アナログのIF信号とPLL発信器7の差分と加算により必要な搬送波の周波数を得る。IF周波数がミキシングされRF周波数(810MHz〜2170MHz)はフィルタ3aを介して周波数毎に電力レベルを目標値に保つALC5aとアッテネータ2aで調整され、RFout1又はRFin/out2側から出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信方式にPDC,GSM、W−CDMA方式を採用した携帯電話やディアル・モード携帯電話等を試験する移動体端末の試験装置に係わり、特に移動体端末の無線機能及び性能試験を効率的に行えるようにした移動体端末試験装置に関する。
ITに代表される移動体端末やインターネット等の情報通信技術の目覚しい進展に伴い、情報通信分野における通信速度の高速化、帯域のブロードバンド化、通信コストの低廉化が一層加速し、通信はビジネスだけでなく個人生活の隅々まで浸透し、音声通話だけでなくインターネットを利用できる移動体端末が急速に普及をはじめた。
移動体端末の通信方式は、数kmから十数kmの各セル毎に1つの無線基地を設け、無線周波数はゾーン内の各セル毎に割当て、通信を行うセルラ方式が用いられている。この方式を使用して自動車電話や携帯電話は爆発的な増加を続け、有限の周波数帯域を有効に活用する為にアナログ方式の第1世代からデジタル方式の第2世代GSM(Global System for Mobile Communications)、PDC(Personal Digital Cellular Telecommunication System)に続き、世界標準方式および高速・高品質のマルチメディアサービスの提供を目指して音声だけでなく動画も伝送する第3世代の携帯電話W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)を中心としたIMT−2000(International Mobile Telecommunications−2000)およびcdmaOne2000(米国のCDMA Development Group(CDG)の商標)が開発され、基地局および移動体端末が開発・製造されるようになった。
2001年10月にはドコモがW−CDMAによる商用サービスFOMA(登録商標)を開始し、KDDIが2002年4月にcdma2000 1x(登録商標)サービスを開始し、2003年3月には、W−CDMA方式とPDC方式の両方に対応したデュアルモード端末が発表された。このように、W−CDMA方式、PDC方式、その他GSM方式を用いたデュアルモード端末が普及するにあたり、移動体通信に用いられる移動体端末の開発・製造・保守において、移動体端末が正確に作動するかを調べる試験を正確かつ迅速に実施する必要がある。
図4は、従来の移動体端末試験装置の周波数変換部の概要構成を示すブロック図である。図示していない直交変調器から入力されたTXIF(送信IF)信号は、搬送波を発生する低周波と高周波の2つのPLL発信器(7c,7d)を切り換えるためのスイッチ(23)を介してミキシングされ、余分な周波数を除くためのフィルタ3を介してアンプ4とALC(以下自動レベル制御をALCという)5により各周波数でのレベルを一定に調整する。さらに、能動素子であるダイオードを用いたアッテネータ2を介して携帯電話のRF端子に接続される。携帯電話から出力されたRF信号は、アンプ9により増幅され、PLL発信器12によりミキシングされ、IF周波数に変換され、アッテネータ10でレベルを調整してRXIF(受信IF)信号として、図示しない直交復調器へ接続される。
また、移動体端末の開発・製造・保守において、移動体端末が正確に作動するかを調べる移動体端末試験装置を校正する方法が従来から知られている。
図12は、従来の移動体端末試験装置の校正方法を示すブロック図である。図示していない直交変調器とD/A変換器から入力されたTXIF(送信IF)信号は、搬送波を発生する低周波と高周波の2つのPLL発信器(7c,7d)を切り換えるためのスイッチ23を介してミキサー30によりミキシングされ、余分な周波数を除くためのフィルタ3を介してアンプ4とALC5により各周波数でのレベルを一定に調整する。さらに、能動素子であるダイオードを用いたアッテネータ2を介して携帯電話のRF端子に接続される。出力されたRF信号は、切り換えスイッチ26が切り換えているパワーメータ22に入力され、電力値が測定される。測定された電力値は、前述のD/A変換器の出力により補正データが外部機器のPC60で計算され、結果が制御器のメモリに保存される。
基準信号レベルに調整されたRF信号が信号発生器24から出力される。RF信号は、方向性接合器を通りアンプ9により増幅され、PLL発信器12によりミキシングされる。その後、IF周波数に変換され、アッテネータ10でレベルを調整してRXIF(受信IF)信号として、図示しない直交復調器の前段のA/D変換器に接続される。ここで、信号発生器24の信号は、切り換えスイッチを介してパワーメータ22に接続され、信号の電力が測定される。また、信号の電圧値はA/D変換器で測定されるので、電力と電圧から補正データが外部機器のPC60で計算され、結果が制御器のメモリに保存される。
しかし、このような校正方法では、移動体端末に送信する試験用のRF信号の信号レベルを段階的に低減させていくと、測定対象である移動体端末で復調されたデジタルの試験データは上昇して行くが、許容誤り率以下に低下した時点における試験用の変調信号の信号レベルを下限レベルとして正確に求める必要があり、これらの解決手段が特許文献1に示めされている。
特開2003−18104号公報 JRC News、"携帯電話の操作に合わせ、自動的にデータチャネルを切換可能な 新型W−CDMAテスタを発売"、[online]、2003年5月9日、日本無線株式会社、(平成15年12月16日検索)インターネット<http://www.jrc.co.jp/jp/whatsnew/20030508/jem−413.html>
W−CDMA方式、PDC方式、その他GSM方式を用いたデュアルモード端末が普及するにあたり、移動体通信に用いられる携帯電話の開発・製造・保守において、携帯電話が正確に作動するかを調べる試験を正確かつ迅速に実施する必要があり、携帯電話の販売店で使用できるような小型な計測器が望まれている。
しかし、従来の試験方法は測定器1台を用いて送受信共用アンテナに無線送信と無線受信だけで行っていた為、スペースダイバーシチ用の受信専用アンテナを含む試験ができなかった。
また、従来の試験装置は、スペースダイバーシチ用の受信専用アンテナと送受信共用アンテナに2台の測定器を接続して測定する必要があり、精度誤差を含む送信信号により基地局を切り換える際の携帯端末の無線測定精度が出ないという問題があった。
さらに、2台の測定器を高速に制御して実際のデュアルモード端末のハンドオーバ試験を行うには、2台の測定器と制御装置では十分な試験ができないという処理時間の問題があり、2台測定器の精度のばらつきにより測定精度が低下するという問題もあった。
本発明に係る移動体端末試験装置は、ダイバーシチ用の受信アンテナと送受信共用アンテナによりPDC、GSM、W−CDMA等の異なる通信プロトコルで複数の基地局と通信を行う移動体端末の無線特性を測定する移動体端末試験装置において、RF信号を移動体端末の前記受信アンテナに無線又は有線で送信する第1の無線送信手段と、前記移動体端末からのRF信号を無線又は有線で受信する無線受信手段と、前記第1の無線送信手段と前記無線受信手段は前記送受信共用アンテナを共有し、ダイバーシチ用のRF信号を前記移動体端末の前記受信アンテナに無線又は有線で送信する第2の無線送信手段と、前記第1の無線送信手段の出力に第2の無線送信手段の出力が合成され、前記送受信共用アンテナへ出力を切り換えるRFスイッチと、を備え、異なる周波数又は異なるプロトコルによる基地局のハンドオーバの為の切り換えを含む前記移動体端末の無線特性を測定することを特徴とする。
更に、本発明に係る移動体端末試験装置において、前記第1と第2の無線送信手段は、それぞれ送信用周波数変換回路を有し、各送信用周波数変換回路は、第1の無線搬送波を生成する第1の周波数発生器と、基本周波数を有するIF信号変換器と、前記無線搬送波の周波数から前記IF信号変換器のIF信号との差分又は加算を出力するミキサーと、IQ信号をIF信号に変換する直交変調器へ入力させるQ信号の符号を反転する符号反転器と、を備え、ミキサーの出力の差分と前記符号反転器によりPDCとGSM等の周波数と、ミキサーの出力の加算によりW−CDMA等の周波数と、を得ることを特徴とする。
更にまた、本発明に係る移動体端末試験装置において、IQ信号をIF信号に変換する直交変調器へ入力させるQ信号の符号を反転する符号反転器の代わりに、I信号とQ信号を入れ替える入れ替え手段を有したことを特徴とする。
更にまた、本発明に係る移動体端末試験装置において、各送信用周波数変換回路は、目標電力値と電力検知手段により検知した電力値により送信RF信号の増幅率を増減する可変アンプを有するレベル補正手段と、各送信用周波数変換回路の差分誤差を減少させるために、レベル補正手段の後段に周波数及び温度変化が少ない受動素子を用いたステップアップアッテネータと、を有し、各送信出力差を低減させることを特徴とする。
更にまた、本発明に係る移動体端末試験装置において、各送信用周波数変換回路の前記レベル補正手段は、出力レベル校正時の周波数とステップアップアッテネータの設定条件毎に、測定した電力値と出力レベル制御電圧値を対にした補正デーブルを有し、各送信用周波数変換回路の出力差を低減させることを特徴とする。
本発明に係る移動体端末試験装置は、ダイバーシチ用の受信アンテナと送受信共用アンテナによりPDC、GSM、W−CDMA等の異なる通信プロトコルで複数の基地局と通信を行う移動体端末の無線特性を測定する移動体端末試験装置において、前記無線受信手段は、受信用周波数変換回路を含み、受信用周波数変換回路は、2つの異なる周波数を設定できる受信用発信器を有し、異なる通信プロトコル及び異なる周波数における前記移動体端末のハンドオーバの為の切り換えを含む受信信号測定のため、2つの受信用発信器をRFスイッチで切り換える受信周波数切り換え手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る移動体端末試験装置において、前記無線受信手段は、さらにIF信号をデジタル値に変換するA/D変換器を有し、A/D変換器は、入力レベルの補正を行うA/Dレベル補正手段を備え、前記A/Dレベル補正手段は、入力レベル校正時の周波数に対する受信入力電力値と測定電圧値を対にした補正デーブルを有することを特徴とする。
2つの送信回路と1つの受信回路を備えることにより、異なるプロトコル、異なる周波数で携帯電話の無線特性を測定することが可能となり、これらの回路を集積し、送信回路間の精度を保証する構成とし、小型化を実現した。
また、携帯電話の送信信号も予め使用する2つのPLL発信器を設定しておき、切り換えスイッチで切り換えることで、高速なデータ収集が可能となる。さらに、試験装置の校正により経年変化による測定精度の低下も防ぐことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における移動体端末試験装置の周波数変換部、直交変調器、直交復調器等の概要構成を示すブロック図である。以下、図1を用いて構成を説明する。直交変調器15aにI信号とQ信号が入力されているが、後述する周波数変換器で必要となる反転符号をQ信号に付与する為に反転器20aと切り換えスイッチ21aを介して直交変調器15aに接続されている。直交変調器15aの出力は、D/A変換器14aでアナログの568MHzのIF信号に変換され、周波数変換部40に入力される。PLL発信器7a(1378MHz〜1528MHz)とアナログのIF信号の差分(PLL−568MHz)と加算(PLL+568MHz、ここでPLLは1237MHz〜1602MHz)により必要な搬送波の周波数を得ている。なお、差分の場合は、反転符号のQ信号を使用するため、切り換えスイッチ21aにより反転符号のQ信号が直交変調器15aに入力される。
入力された568MHzのIF周波数がミキサー30aでミキシングされRF周波数(810MHz〜2170MHz)となった信号から余分な信号を取り除くためにフィルタ3aを通過させ、周波数毎に電力レベルを目標値に保つため、アンプ4aの後段の電力からアンプ4aのゲインを調整するALC5aが接続されている。ALC5aは周波数毎、後段のアッテネータ2aの設定毎により予め決められた電圧値をテーブル6aから読み出し、電力レベルが調整されたRF信号は、予め決められた値にアッテネータ2aで調整され、RFスイッチ8がRFout1側に接続されている場合は、RFout1に出力し、RFin/out2側に接続されている場合は、アッテネータ2bからの出力と加算した信号がRFin/out2側から出力される。
同様にして直交変調器15aからの出力は、D/A変換器14aでアナログの568MHzのIF信号に変換され、周波数変換部40に入力される。アナログのIF信号とPLL発信器7の差分(1378MHz〜1528MHz)と加算(1237MHz〜1602MHz)により必要な搬送波の周波数を得ている。入力された568MHzのIF周波数がミキシングされRF周波数(810MHz〜2170MHz)となった信号から余分な信号を取り除くためにフィルタ3bを通過させ、周波数毎に電力レベルを目標値に保つため、アンプ4bの後段の電力からアンプ4bのゲインを調整するALC5bが接続されている。電力レベルが調整されたRF信号は、予め決められたレベルとなるようにアッテネータ2bで調整され、加算器を介してアッテネータ2bからの出力がRFin/out2側から出力される。
このように、一実施形態では、RFout1とRFin/out2にそれぞれのRF送信と加算したRF送信が可能となることで、従来問題となっていた送信信号の精度を向上させることが可能となる。
携帯電話1から送信されるRF信号は、RFin/out2からアンプ9で増幅され、受信用のPLL発信器(12,13)を選択する切り換えスイッチ11によりミキシングされ、IF信号に変換され、予め決められたレベルとなるようにアッテネータ10で調整され、A/D変換器16でデジタル値に変換される。A/D変換器16は各周波数、各アッテネータの値により変換係数を調整するために変換用のデーブル17を持ち、条件毎の変換値を読み出して変換している。デジタル化されたIF信号は直交復調器18で復調され、IとQ信号に変換される。なお、これらの制御は制御器19により行われている。
図2は、本発明の第1の実施形態における送信用PLLの周波数設定処理の流れを示すフローチャートである。図1のD/A変換器14からフィルタ3までの処理について説明する。ステップS1では制御器19は試験シナリオを読み込み、使用する通信プロトコルや周波数を読み込む。次に、ステップS2において、PDC,GSMであるかを判断し、もし、ダウンリンク周波数が810〜960MHzであれば(Yes)、ステップS3以降を実行する。
ステップS3では、PLL発信周波数からアナログ(568MHz)のIF信号の差分を求めるために、反転符号のQ信号を使用する。元になるPLL発信周波数は1378MHz〜1528MHzを使用することで、PDC,GSMの通信プロトコルで使用する搬送波周波数を得ることが出来る(ステップS4)。ステップS2においてNoであれば、ステップS5へ進む。
ステップS5において、W−CDMAの範囲であるダウンリンク周波数1805MHz〜2170MHzであれば(Yes)、ステップS6以降を実行する。ステップS6では、アナログ(568MHz)のIF信号との加算を求めるために通常のQ信号を使用し、元になるPLL発信周波数1237MHz〜1602MHzを使用することで、W−CDMAの通信プロトコルで使用する搬送波周波数を得ることが出来る(ステップS7)。以上で周波数の設定が終了する。なお、本実施形態では、Q信号切換えスイッチ21を使用したが、I信号とQ信号を入れ替えるスイッチを用いても好適に処理できるのは言うまでもない。
次に、一実施形態の送信周波数作成に関する各プロトコルの周波数を表1に示す。送信周波数は大きく分けてPDC、GSMの810MHz〜960MHzのグループと、W−CDMAの1805MHz〜2170MHzの2グループがある。
Figure 2005184367
次に、一実施形態の受信周波数作成に関する各プロトコルの周波数を表2に示す。受信周波数も大きく分けてPDC,GSMの824MHz〜958MHzのグループと、W−CDMAの1710MHz〜1980MHzの2グループがあり、送信周波数と異なっている。
Figure 2005184367
図3は、本発明の第1の実施形態における受信周波数の切り換え処理の流れを示すフローチャートである。以下、図3を用いて移動局が2つの周波数の異なる基地局を切り換えるハンドオーバの処理について説明する。
基地局1と基地局2は移動局に対してダウンリンクを送信する(ステップS10,S11)。このとき、基地局1のダウンリンクであるDL1信号が基地局2のDL2信号より感度が良い場合、移動局はDL1を受信する(ステップS12)。その後、アップリングであるUL1を基地局1に送信する(ステップS13)。送信されたアップリンクは基地局1でUL1を受信される(ステップS14)。
次に、ハンドオーバを実施するために、基地局1の出力を落としてDL1を送信する(ステップS15)。基地局2は出力を上げてDL2を送信する(ステップS16)。先ほどと同様に、移動局はDL1とDL2を比較し、出力が大きいDL2を受信する(ステップS17)。次に、先ほどから通信していた基地局1に受信終了(ステップS19)と、基地局2に受信開始(ステップS20)を送信し、UL2を基地局2の送信し(ステップS21)、基地局2はUL2を受信する(ステップS22)。一実施形態では、周波数の異なるセルを移動する実施例を説明したが、PDCでの異なる周波数でのハンドオーバ及びW−CDMAからPDC又はGSMのプロトコルの切り換えであっても好適に測定することができるのは言うまでもない。
以上のように、2つの送信回路を備えることにより、異なるプロトコル、異なる周波数で携帯電話の無線特性を測定することが可能となる。また、携帯電話の送信信号も予め使用する2つのPLL発信器を設定しておき、切り換えスイッチで切り換えることで、高速なデータ収集が可能となる。
図5は、本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正を行う為の外部機器と移動体端末試験装置の構成を示すブロック図である。
外部機器として校正処理を制御するPC60はパワーメータ22と移動体端末試験装置の制御器19に接続されている。PC60は、制御器19に各周波数、各アッテネータの設定毎に、D/A変換器(14a,14b)から基準信号を出力させ、その出力のパワー値をパワーメータ22で測定を繰り返す。その後、得られた校正情報をALC(5a,5b)のテーブル(6a,6B)に書き込み、同様の処理を2つの送信回路に対して実行する。以上で送信回路の校正が終了する。
図6は、本発明の第2の実施形態において、移動体端末から受信する受信回路(UpLink)の校正を行う為の外部機器と移動体端末試験装置の構成を示すブロック図である。受信回路の校正を行うために、信号発生器24の信号が方向性結合器25を介してRFin/out2に接続され、RF信号からIF信号に変換され、A/D変換器16においてデジタル値に変換される。信号発生器24とパワーメータ22はPC60で制御され、各周波数、各アッテネータの設定毎に決められた信号を信号発生器24から出力させ、同時にパワーメータ22で電力を測定し、A/D変換器16でデジタル化された値と比較して補正テーブルを作成し、A/D変換器16の補正データが記憶されているテーブル17の内容を更新する。以上で受信回路の校正が終了する。
図7は、本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正を行う為の外部機器と移動体端末試験装置の簡略された構成を示すブロック図である。ALC5の構成について説明する。ALCは検波回路51とALC−D/A変換器53及びコンパレータ52があり、レベル調整値としての目標値がALC−D/A変換器53に与えられ、コンパレータ52を介してアンプのゲインコントロール信号として入力される。アンプは、ゲインコントロール信号で増幅されたRF信号を検波回路51で検波して電圧値としてコンパレータ52に入力する。この様な回路でテーブルに記憶されている目標値でRF信号のレベルが調整される。なお、テーブルには、周波数とアッテネータの設定によるそれぞれの目標値が記憶され、制御器からこれらの情報が提供される。
図8は、本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正テーブルの一例を示す表である。テーブルはPDC、GSM用とW−CDMAの2種類がある。更に、各テーブルは周波数毎に電圧及び測定電力があり、さらにまた、アッテネータの設定毎に存在する。
図9は、本発明の第2の実施形態において、温度補正テーブルの一例を示す表である。温度補正は、向上出荷時に記憶される値であり、温度補正テーブルは基準温度を元に+−20度毎に補正値が記憶され、各周波数毎に存在する。温度は、送信回路と受信回路が配置されている基板上の温度センサにより測定され、補正値が、送信回路、受信回路の校正テーブルに合成される。
図10は、本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正を行う為の校正処理の流れを示すフローチャートである。送信回路の構成処理は大きく2つの繰り返しループがあり、周波数範囲ループ(810〜960MHz 5MHzステップ、1805〜2170MHz 5MHzステップ)とアッテネータ範囲ループ(0〜60dB 4dBステップ)で条件毎に処理が繰り返される(ステップS1〜S9)。繰り返される内容は、最初にPC60が制御器19に周波数を設定し、制御器19は、PLL発信器等の周波数を設定する(ステップS3)。次に、同様にアッテネータの設定をする(ステップS4)。その後、D/A変換器14から設定された基準信号を出力し(ステップS5)、パワーメータ22で電力を測定する(ステップS6)。設定された電圧と電力はPC60のメモリに記憶され、ループ条件が終了するまで実行する。その後、温度特性を付加して(ステップS10)、補正テーブルが作成されてALC5のテーブル6に記憶される。
図11は、本発明の第2の実施形態において、移動体端末から受信する受信回路(UpLink)の校正を行う為の校正処理の流れを示すフローチャートである。受信回路の校正も同様に周波数範囲ループ(824MHz〜958MHz 5MHzステップ、1710MHz〜1980MHz 5MHzステップ)とアッテネータ範囲ループ(0〜60dB 4dBステップ)がある(ステップS21〜ステップS30)。最初に、PC60は信号源の周波数を設定し(ステップS23)、その後アッテネータを設定する(ステップS24)して信号源から信号を出力(S25)し、出力している電力をパワーメータで電力を測定する。受信回路のA/D変換器でデジタル化された値を制御器19を介してPC60が読み取り、電力と電圧を記憶する処理をループ条件が終了するまで実行する。その後、温度特性を付加して(ステップS31)、補正テーブルが作成されて(ステップS32)A/D変換器のテーブル17に記憶される。
このように、本実施形態では、2つの送信回路を設け、それぞれの精度を一定に保つ校正方法により小型で精度の高い移動体端末試験装置を提供することが可能となるのは明らかである。
本発明の第1の実施形態における移動体端末試験装置の周波数変換部、直交変調器、直交復調器等の概要構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における送信用PLLの周波数設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における受信周波数の切り換え処理の流れを示すフローチャートである。 従来の移動体端末試験装置の周波数変換部の概要構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正を行う為の外部機器と移動体端末試験装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において、移動体端末から受信する受信回路(UpLink)の校正を行う為の外部機器と移動体端末試験装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正を行う為の外部機器と移動体端末試験装置の簡略された構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正テーブルの一例を示す表である。 本発明の第2の実施形態において、温度補正テーブルの一例を示す表である。 本発明の第2の実施形態において、移動体端末へ送信する送信回路(DownLink)の校正を行う為の校正処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態において、移動体端末から受信する受信回路(UpLink)の校正を行う為の校正処理の流れを示すフローチャートである。 従来からの移動体端末試験装置の校正方法を示すブロック図である。
符号の説明
1 携帯電話、2,10 アッテネータ、3 フィルタ、4,9 アンプ、5 ALC、6 テーブル、7 PLL発信器、8,11,21,23,26 スイッチ、12 PLL発信器、14 D/A変換器、15 直交変調器、16 A/D変換器、17 デーブル、18 直交復調器、19 制御器、20 反転器、22 パワーメータ、24 信号発生器、25 方向性結合器、30 ミキサー、40 周波数変換部、51 検波回路、52 コンパレータ、53 ALC−D/A変換器、60 PC。

Claims (7)

  1. ダイバーシチ用の受信アンテナと送受信共用アンテナによりPDC、GSM、W−CDMA等の異なる通信プロトコルで複数の基地局と通信を行う移動体端末の無線特性を測定する移動体端末試験装置において、
    RF信号を移動体端末の前記受信アンテナに無線又は有線で送信する第1の無線送信手段と、
    前記移動体端末からのRF信号を無線又は有線で受信する無線受信手段と、
    前記第1の無線送信手段と前記無線受信手段は前記送受信共用アンテナを共有し、ダイバーシチ用のRF信号を前記移動体端末の前記受信アンテナに無線又は有線で送信する第2の無線送信手段と、
    前記第1の無線送信手段の出力に第2の無線送信手段の出力が合成され、前記送受信共用アンテナへ出力を切り換えるRFスイッチと、
    を備え、
    異なる周波数又は異なるプロトコルによる基地局のハンドオーバの為の切り換えを含む前記移動体端末の無線特性を測定することを特徴とする移動体端末試験装置。
  2. 請求項1に記載の移動体端末試験装置において、
    前記第1と第2の無線送信手段は、それぞれ送信用周波数変換回路を有し、
    各送信用周波数変換回路は、
    第1の無線搬送波を生成する第1の周波数発生器と、
    基本周波数を有するIF信号変換器と、
    前記無線搬送波の周波数から前記IF信号変換器のIF信号との差分又は加算を出力するミキサーと、
    IQ信号をIF信号に変換する直交変調器へ入力させるQ信号の符号を反転する符号反転器と、
    を備え、
    ミキサーの出力の差分と前記符号反転器によりPDCとGSM等の周波数と、
    ミキサーの出力の加算によりW−CDMA等の周波数と、を得ることを特徴とする移動体端末試験装置。
  3. 請求項2に記載の移動体端末試験装置において、
    IQ信号をIF信号に変換する直交変調器へ入力させるQ信号の符号を反転する符号反転器の代わりに、I信号とQ信号を入れ替える入れ替え手段を有したことを特徴とする移動体端末試験装置。
  4. 請求項1又は2に記載の移動体端末試験装置において、
    各送信用周波数変換回路は、
    目標電力値と電力検知手段により検知した電力値により送信RF信号の増幅率を増減する可変アンプを有するレベル補正手段と、
    各送信用周波数変換回路の差分誤差を減少させるために、レベル補正手段の後段に周波数及び温度変化が少ない受動素子を用いたステップアップアッテネータと、
    を有し、各送信出力差を低減させることを特徴とする移動体端末試験装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の移動体端末試験装置において、
    各送信用周波数変換回路の前記レベル補正手段は、出力レベル校正時の周波数とステップアッテネータの設定条件毎に、測定した電力値と出力レベル制御電圧値を対にした補正デーブルを有し、各送信用周波数変換回路の出力差を低減させることを特徴とする移動体端末試験装置。
  6. ダイバーシチ用の受信アンテナと送受信共用アンテナによりPDC、GSM、W−CDMA等の異なる通信プロトコルで複数の基地局と通信を行う移動体端末の無線特性を測定する移動体端末試験装置において、
    前記無線受信手段は、受信用周波数変換回路を含み、
    受信用周波数変換回路は、
    2つの異なる周波数を設定できる受信用発信器を有し、
    異なる通信プロトコル及び異なる周波数における前記移動体端末のハンドオーバの為の切り換えを含む受信信号測定のため、2つの受信用発信器をRFスイッチで切り換える受信周波数切り換え手段を備えたことを特徴とする移動体端末試験装置。
  7. 請求項6に記載の移動体端末試験装置において、
    前記無線受信手段は、さらにIF信号をデジタル値に変換するA/D変換器を有し、
    A/D変換器は、入力レベルの補正を行うA/Dレベル補正手段を備え、
    前記A/Dレベル補正手段は、入力レベル校正時の周波数に対する受信入力電力値と測定電圧値を対にした補正デーブルを有することを特徴とする移動体端末試験装置。


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