JP2003037507A - 制御電圧調整装置、及び制御電圧調整方法 - Google Patents

制御電圧調整装置、及び制御電圧調整方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、W−CDMA方式に対応す
る携帯通信端末の送信回路において、RF段可変利得デ
バイスの制御電圧特性の安定領域における制御電圧を基
準にして、各可変利得デバイスの制御電圧を調整するこ
とで、良好なRF出力を実現させることである。 【解決手段】 マイクロコンピュータ1は、携帯通信端
末100の出力段に接続されたRF−GC7の、制御電
圧Vgc対RF出力特性の安定領域において、RF−GC
7の最大制御電圧値RFVgc@MAX、及び最小制御電
圧値RFVgc@MINを決定し、このRFVgc@MA
X、及びRFVgc@MINに基づいて、任意のRF出力
値に対応するIF−GC4及びRF−GC7の制御電圧
値を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御電圧調整装
置、及び制御電圧調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、無線通信技術の進歩に伴い、携帯
通信端末のアクセス方式として、スペクトラム拡散通信
により、同一の周波数帯域の信号を使って複数の同時通
信が可能なW−CDMA(Wideband-Code Division Mul
tiple Access)と呼ばれる方式が採用されている。この
W−CDMA方式の携帯通信端末では、基地局からの指
示に応じて、基地局と携帯通信端末間が近い場合には、
携帯通信端末の送信電力を小さくし、基地局と携帯通信
端末間が離れている場合には、携帯通信端末の送信電力
を大きくするように、送信電力を調整させる必要があ
る。
【0003】基地局からのRF出力調整指示は、携帯通
信端末の送信電力(以下、RF出力を称す)の絶対値を
指定するものと、RF出力の変化量を指定するものとの
2種類あり、基地局からの、RF出力調整指示に応じ
て、携帯通信端末は、端末内に備える可変利得デバイス
の制御電圧Vgcを制御することによって、例えば、1d
B毎の出力の制御を74ステップ以上(すなわち、変化
量74dB以上)行う。
【0004】W−CDMA方式に対応する携帯通信端末
が備える送信系の回路は、可変利得デバイス一つだけで
74dB以上ものRF出力調整に対処することが困難で
あることから、IF段可変利得デバイス(以下、IF−
GCと称す)と、RF段可変利得デバイス(以下、RF
−GCと称す)の2種類の可変利得デバイスを設け(図
1参照)、送信信号のS/N比を確保するために、高い
出力レベルの制御にはRF−GCを使用し、低い出力レ
ベルの制御にはIF−GCを使用している。
【0005】各可変利得デバイスの特性として、RF出
力と、可変利得デバイスの制御電圧Vgcとの関係を示す
グラフを作成すると、一般に、IF−GCの制御電圧
(以下、IFVgcと称す)特性曲線は、比較的直線的領
域が広く、特性の安定している領域が広いが、RF−G
Cの制御電圧(以下、RFVgcと称す)特性曲線は、比
較的直線的領域が狭く、特性の安定している領域も狭い
傾向がある。
【0006】実際に、基地局からのRF出力調整指示に
応じて各可変利得デバイスの出力電圧を制御するために
は、携帯通信端末の工場出荷時に、各利得デバイスの制
御電圧対出力特性に基づいて、任意のRF出力に対応す
る各可変利得デバイスの制御電圧値を決定(調整)する
必要がある。しかしながら、W−CDMA方式の携帯通
信端末の送信系回路は、2種類の可変利得デバイスを備
えていることから、一つのRF出力値に対応するIFV
gc及びRFVgcの組み合わせは無限に存在するため、制
御電圧の決定(調整)は困難であった。そこで、従来
は、これら制御電圧の決定方法として、以下の図4に示
すRF出力調整処理を行っていた。
【0007】まず、事前に測定された1dB変化時のR
F−GCのVgc特性曲線から、比較的直線になっている
部分を取り出し、この直線部分において使用されるRF
−GCの最大電圧RFVgc@MAXを決定する(ステッ
プT1)。次いで、ステップT1で決定されたRFVgc
@MAXにて、RF出力が規定最大値Pmax(dB)と
なるように、IF−GCの最大電圧IFVgc@MAXを
決定する(ステップT2)。
【0008】そして、IFVgcがステップT2で決定さ
れたIFVgc@MAXであるときに、RF出力が(Pma
x−α)(dB)=Pc(dB)となるRFVgcを、RF
−GCの最小電圧RFVgc@MINに決定する(ステッ
プT3)。ここで、α(dB)は、RF−GCのRF出
力可変ノルマである。
【0009】次いで、RFVgcがステップT3で決定さ
れたRFVgc@MINであるときに、RF出力が(Pc
−β)(dB)=Pmin(dB)となるIFVgcを、I
F−GCの最小電圧IFVgc@MINに決定する(ステ
ップT4)。ここで、β(dB)は、IF−GCのRF
出力可変ノルマである。
【0010】次いで、図5に示すように、横軸をRF出
力(dBm)、縦軸を制御電圧Vgc(V)にしたグラフ
上で、RF出力がPmax、Pcに対応するRFVgc@MA
XとRFVgc@MINの2点間を直線で結ぶことで、P
cとPmax間の任意出力に対応するRFVgcを、近似的に
この直線上の値にするとともに、Pc以下の任意出力に
対応するRFVgcをRFVgc@MINに固定すること
で、Pmax以下の任意出力に対応するRFVgcを示すR
F−GCテーブル(図5の実線)を作成する(ステップ
T5)。
【0011】なお、制御マージン付加のため、RF出力
がPmax以上では、図中のPmaxとPcに対応するRFVg
c@MAXとRFVgc@MINの2点間を結ぶ直線を、
Pmax以上に延長させ、Pmax以上の出力に対応するRF
Vgcは、この延長直線上の値としたRF−GCテーブル
を作成する。
【0012】また、上記グラフ上で、図中のPcとPmin
に対応するIFVgc@MAXとIFVgc@MINの2点
間を直線で結ぶことで、PminとPc間の任意出力に対応
するIFVgcを、近似的にこの直線上の値とするととも
に、Pc以上の任意出力に対応するIFVgcをIFVgc
@MAXに固定することで、Pmin以上の任意出力に対
応するIFVgcを示すIF−GCテーブル(図5の点
線)を作成する(ステップT6)。
【0013】なお、制御マージン付加のため、RF出力
がPmin以下では、図中のPcとPminに対応するIFVg
c@MAXとIFVgc@MINの2点間を結ぶ直線を、
Pmin以下に延長させ、Pmin以下の出力に対応するIF
Vgcは、この延長直線上の値としたIF−GCテーブル
を作成する。
【0014】このようにして、携帯通信端末の工場出荷
段階において、RF出力と、そのRF出力値を調整する
IF−GCの制御電圧(IFVgc)、及びRF−GCの
制御電圧(RFVgc)の組を決定し、GC制御テーブル
として端末内のROM(ReadOnly Memory)に格納す
る。携帯通信端末の実使用時には、ROMに格納された
GC制御テーブルから、基地局からのRF出力調整指示
に応じた制御電圧(IFVgc、RFVgc)を選択して、
IF−GC及びRF−GCの各出力電圧を制御すること
になる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来の制御電圧決定方法にあっては、予め決めら
れた、RF−GCデバイス、及びIF−GCデバイスの
RF出力レベルの変化量(RF出力可変ノルマαdB、
βdB)を基準に制御電圧RFVgc及びIFVgcを決定
していたため(図4のステップT3及びT4)、デバイ
ス毎にVgc特性が異なる場合等に、上記で求められるR
FVgc@MINの値が大きく変動し、RFVgc特性の直
線性の良好でない部分や、特性の安定しない部分が制御
電圧として使用されてしまう可能性があった。
【0016】本発明の課題は、W−CDMA方式に対応
する携帯通信端末の送信回路において、RF段可変利得
デバイスの制御電圧特性の安定領域における制御電圧を
基準にして、各可変利得デバイスの制御電圧を調整する
ことで、良好なRF出力を実現させることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、携帯通信端末
内の送信回路が備える複数の可変利得デバイスの各制御
電圧を調整する制御電圧調整装置において、前記携帯通
信端末の出力段に接続された可変利得デバイスの制御電
圧対出力特性の安定領域において、該可変利得デバイス
の最大制御電圧値、及び最小制御電圧値を決定する決定
手段と、前記決定手段により決定された可変利得デバイ
スの最大制御電圧値、及び最小制御電圧値に基づいて、
任意の出力値に対応する前記各可変利得デバイスの制御
電圧値を設定する設定手段と、前記設定手段により設定
された、任意の出力値に対応する前記各可変利得デバイ
スの制御電圧値を前記携帯通信端末内の記憶装置に記憶
する記憶手段と、を備えることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。
【0019】図1は、本発明を適用したW−CDMA方
式の携帯通信端末100内の送信回路構成を示すブロッ
ク図である。図1に示すように、携帯通信端末100の
送信回路は、マイクロコンピュータ1、ベースバンド部
2、MOD3、IF−GCデバイス4、BPF5、UP
−CONV6、RF−GCデバイス7、BPF8、PA
9、DUP10により構成される。
【0020】マイクロコンピュータ1は、その内部にC
PU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only
Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、
各部から入力される信号に応じて、ROMに格納されて
いる携帯通信端末用の各種制御プログラム、及びアプリ
ケーションプログラム等を読み出してRAM内のプログ
ラム格納領域に展開して、各種処理を実行し、これらの
処理に際して生じる各種データをRAM内に形成される
データ格納領域に一時的に記憶させる。また、図示しな
い入力部から入力される指示信号に従って、前記処理結
果をROM内の指示された保存先に保存する。
【0021】例えば、マイクロコンピュータ1は、携帯
通信端末100の出荷時に、任意のRF出力に対する、
IF−GC4及びRF−GC7への制御電圧(IFVg
c、RFVgc)を決定(調整)してGC制御テーブル
(図3参照)を作成するRF出力調整処理を実行する
(図2参照)。
【0022】このRF出力調整処理において、マイクロ
コンピュータ1は、RF−GC7の制御電圧対出力特性
の安定領域において、RF−GC7の最大制御電圧値R
FVgc@MAX、及び最小制御電圧値RFVgc@MIN
を決定する決定手段としての機能を有する。
【0023】また、マイクロコンピュータ1は、上記決
定手段により決定されたRF−GC7の最大制御電圧値
RFVgc@MAX、及び最小制御電圧値RFVgc@MI
Nに基づいて、任意のRF出力値に対応するIF−GC
4及びRF−GC7の制御電圧値を設定する設定手段と
しての機能を有する。
【0024】マイクロコンピュータ1内のROMは、R
F出力調整処理において作成されたGC制御テーブルを
格納する記憶手段としての機能を有する。
【0025】また、携帯通信端末100の実使用時に、
基地局からのRF出力絶対値、又はRF出力変化指示が
あると、マイクロコンピュータ1は、ROMに格納され
た上記GC制御テーブルに基づいて、IF−GC4及び
RF−GC7を制御する。
【0026】ベースバンド部2は、スペクトラム拡散処
理が施され、互いに直行関係にあるI相の送信信号Iデ
ータ、及びQ相の送信信号QデータをMOD3に出力す
る。
【0027】MOD(変調器)3は、図示しない発信器
から入力される中間周波数(380MHz)の発信信号
を、ベースバンド部2から入力されるIデータ及びQデ
ータに応じて位相変調する。
【0028】IF−GC(IF段可変利得デバイス)4
は、MOD3で変調された信号を、マイクロコンピュー
タ1から入力される制御電圧信号で定まる利得で増幅す
る。
【0029】BPF(Band Pass Filter)5は、MOD
3で変調され、IF−GC4で増幅された信号の不要成
分を除去する。
【0030】UP−CONV(アップコンバータ)6
は、BPF5から入力される中間周波数(380MH
z)帯域の変調信号を、伝送路周波数(1.9GHz)
帯域の信号に周波数変換する。
【0031】RF−GC(RF段可変利得デバイス)7
は、UP−CONV6で周波数変換された信号(RF信
号)を、マイクロコンピュータ1から入力される制御電
圧信号で定まる利得で増幅する。
【0032】BPF8は、UP−CONV6で周波数変
換されて、RF−GC7で増幅されたRF信号の不要成
分を除去し、PA(パワーアンプ)9は、この不要成分
が除去されたRF信号を電力増幅する。
【0033】DUP(デュプレクサ)10は、送受信共
用アンテナ10aを有する送受信共用器であり、端子T
Xには、ベースバンド部2〜PA9により構成される送
信回路が接続され、端子RXには、受信回路(図示せ
ず)が接続されている。DUP10は、端子TXを介し
て入力された、PA9で電力増幅されたRF信号を、送
受信共用アンテナ10aに送り、基地局に向けて出力さ
せる。
【0034】次に、本実施の形態の動作を説明する。図
2のフローチャートを参照して、携帯通信端末100の
工場出荷時に実行されるRF出力調整処理について説明
する。
【0035】まず、マイクロコンピュータ1は、事前に
測定した1dB変化時のRFVgc特性曲線から、比較的
直線になっている部分を取り出し、この直線部分におい
て使用するRF−GC7の最大電圧RFVgc@MAX、
及び最小電圧RFVgc@MINを決定する(ステップS
1)。
【0036】次いで、マイクロコンピュータ1は、RF
VgcがステップS1で決定されたRFVgc@MAXであ
るときに、RF出力が規定の最大値Pmaxになるよう
に、IF−GC4の最大電圧IFVgc@MAXを決定す
る(ステップS2)。
【0037】そして、マイクロコンピュータ1は、IF
VgcがIFVgc@MAX、RFVgcがRFVgc@MIN
であるときのRF出力Pcを測定し、測定値Pcをマイク
ロコンピュータ1内のRAMに記憶させる(ステップS
3)。ここで、測定値Pcから、RF−GC7の出力変
化量A(dB)が、(Pmax−Pc)(dB)となること
がわかる。
【0038】次いで、マイクロコンピュータ1は、RF
VgcがRFVgc@MIN固定時に、RF出力が最小値P
minとなるときの、IF−GC4の最小電圧IFVgc@
MINを決定する(ステップS4)。ここで、IF−G
C4の出力変化量BdBは、BdB=(Pc−Pmin)d
Bで表される。
【0039】そして、マイクロコンピュータ1は、図3
に示すように、横軸をRF出力(dBm)、縦軸を制御
電圧Vgc(V)にしたグラフ上で、RF出力がPmax、
Pcに対応するRFVgc@MAXとRFVgc@MINの
2点間を直線で結ぶことで、PcとPmax間の任意出力に
対応するRFVgcを、近似的にこの直線上の値とすると
もに、Pc以下の任意出力に対応するRFVgcをRFVg
c@MINに固定することで、Pmax以下の任意出力に対
応するRF−GCテーブル(図3の実線)を作成し(ス
テップS5)、マイクロコンピュータ1内のROMに格
納する。
【0040】なお、制御マージン付加のため、RF出力
がPmax以上では、RF出力がPmaxとPcに対応するR
FVgc@MAXとRFVgc@MINの2点間を結ぶ直線
を、Pmax以上に延長させ、Pmax以上に対応するRFV
gcをこの延長直線上の値としたRF−GCテーブルを作
成する。
【0041】次いで、マイクロコンピュータ1は、上記
グラフ上で、RF出力がPcとPminに対応するIFVgc
@MAXとIFVgc@MINの2点間を直線で結ぶこと
で、PminとPc間の任意出力に対応するIFVgcを、近
似的にこの直線上の値とするとともに、Pc以上の任意
出力に対応するIFVgcをIFVgc@MAXに固定する
ことで、Pmin以上の任意出力に対応するIF−GCテ
ーブル(図3の点線)を作成し(ステップS6)、RO
Mに格納して、本RF出力調整処理を終了する。
【0042】なお、制御マージン付加のため、RF出力
がPmin以下では、RF出力がPcとPminに対応するI
FVgc@MAXとIFVgc@MINの2点間を結ぶ直線
を、Pmin以下に延長させ、Pmin以下の任意出力に対応
するIFVgcをこの延長直線上の値としたIF−GCテ
ーブルを作成する。
【0043】次に、携帯通信端末100の実使用時にお
いて、基地局からのRF出力制御指示(RF出力変化量
指示、RF出力絶対値指示)があった際に、上記で作成
されたGC制御テーブル(図3)に基づいてRF出力制
御を行う方法について説明する。
【0044】まず、基地局から、RF出力変化量の指示
(例えば、YdB出力変化せよ)があった場合のRF出
力制御方法について説明する。
【0045】上記RF出力変化量指示が、RF出力の上
昇を指示するものである場合、現在のRFVgcがRFV
gc>RFVgc@MINなら、マイクロコンピュータ1
は、IF−GC4の制御電圧をIFVgc@MAXに固定
し、RF−GC7の制御電圧を、GC制御テーブルのR
F出力>Pcに対応するRFVgc直線上(図3の実線)
の電圧値として、指示されたRF出力変化量になるよう
にRF出力を上昇変化させる。
【0046】現在のRFVgcがRFVgc=RFVgc@M
INなら、マイクロコンピュータ1は、RF−GC7の
制御電圧をRFVgc@MINに固定し、IF−GC4の
制御電圧を、GC制御テーブルのRF出力<Pcに対応
するIFVgc直線上(点線)の電圧値として、指示され
たRF出力変化量になるようにRF出力を上昇変化させ
る。指示されたRF出力変化量に達する前に、IFVgc
が最大電圧IFVgc@MAXになると、マイクロコンピ
ュータ1は、今度はIFVgcをIFVgc@MAXに固定
し、RFVgcを、GC制御テーブルのRF出力>Pcに
対応するRFVgc直線上(図3の実線)の電圧値とし
て、指示されたRF出力変化量になるようにRF出力を
上昇変化させる。
【0047】上記RF出力変化量指示が、RF出力低下
を指示するものである場合、現在のRFVgcがRFVgc
=RFVgc@MINなら、マイクロコンピュータ1は、
RF−GC7の制御電圧をRFVgc@MINに固定し、
IF−GC4の制御電圧を、GC制御テーブルのRF出
力<Pcに対応するIFVgc直線上(図3の点線)の電
圧値として、指示されたRF出力変化量になるようにR
F出力を下降させる。
【0048】現在のRFVgcがRFVgc>RFVgc@M
INなら、マイクロコンピュータ1は、IF−GC4の
制御電圧をIFVgc@MAXに固定し、RF−GC7の
制御電圧を、GC制御テーブルのRF出力>Pcに対応
するRFVgc直線上(図3の実線)の電圧値として、指
示されたRF出力変化量になるようにRF出力を下降さ
せる。指示されたRF出力変化量に達する前に、RFV
gcが最小電圧RFVgc@MINになると、マイクロコン
ピュータ1は、今度はRFVgcをRFVgc@MINに固
定し、IFVgcを、GC制御テーブルのRF出力<Pc
に対応するIFVgc直線上(図3の点線)の電圧値とし
て、指示されたRF出力変化量になるようにRF出力を
下降させる。
【0049】次に、基地局から、RF出力の絶対値指示
(例えば、ZdBmにせよ)があった場合のRF出力制
御方法について説明する。
【0050】基地局から指示されたRF出力絶対値Z
が、Z>Pcである場合、マイクロコンピュータ1は、
IF−GC4の制御電圧をIFVgc@MAXに固定し、
RF−GC7の制御電圧を、GC制御テーブルのRF出
力>Pcに対応するRFVgc直線上(図3の実線)の電
圧値にして、(Z−Pc)dB分の出力上昇制御を行
う。
【0051】基地局から指示されたRF出力絶対値Z
が、Z<Pcである場合、マイクロコンピュータ1は、
RF−GC7の制御電圧をRFVgc@MINに固定し、
IF−GC4の制御電圧を、GC制御テーブルのRF出
力<Pcに対応するIFVgc直線上(図3の点線)の電
圧値にして、(Pc−Z)dB分の出力下降制御を行
う。
【0052】以上のように、本実施の形態の携帯通信端
末100の制御電圧調整方法によれば、従来、調整が困
難であったRFVgc@MAX及びRFVgc@MINを、
RF−GCの制御電圧特性(RFVgc特性)の直線領域
(安定領域)において予め固定することで、たとえ、R
F−GC毎に制御電圧特性が異なっていても、RF−G
CのRFVgc特性の直線性の良好な部分が、RF−GC
の制御電圧として使用されるようになる。これにより、
横軸をRF出力、縦軸を制御電圧Vgcにしたグラフ上
で、RF出力がPmax、Pcに対応するRFVgc@MAX
とRFVgc@MINの2点間を直線で結ぶことで、この
2点間の任意出力時の制御電圧RFVgcを、この直線上
の値として、簡単な計算によって近似的に求めることが
できる。
【0053】また、RF出力がPmax、Pcに対応するR
FVgc@MAX、RFVgc@MINの設定によって、上
記グラフ上で、これら2点間を結ぶRFVgc直線をPma
x以上に延長させることにより、Pmaxより大きいRF出
力に対する制御マージンを設定することが可能になる。
【0054】なお、本実施の形態における記述内容は、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態においては、GC制御テーブルの
作成は、携帯通信端末100内のマイクロコンピュータ
1で行うようにしたが、測定系のパーソナルコンピュー
タ等で行い、作成されたGC制御テーブルを携帯通信端
末100内のROMに格納するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、携帯通信端末の出力段
に接続された可変利得デバイスの制御電圧対出力特性の
安定領域において、該可変利得デバイスの最大制御電圧
値、及び最小制御電圧値を決定し、この決定された最大
制御電圧値、及び最小制御電圧値に基づいて各可変利得
デバイスの制御電圧値を設定することで、たとえ、可変
利得デバイス毎に制御電圧対出力特性が異なっていて
も、該特性の安定している部分が、可変利得デバイスの
制御電圧として使用されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】W−CDMA方式の携帯通信端末100内の送
信回路構成を示すブロック図。
【図2】本実施の形態において、携帯通信端末100の
工場出荷段階で実行されるRF出力調整処理を示すフロ
ーチャート。
【図3】図1のRF出力調整処理によって作成されるG
C制御テーブルを示す図。
【図4】従来のRF出力調整処理を示すフローチャー
ト。
【図5】図4に示した従来のRF出力調整処理によって
作成されるGC制御テーブルを示す図。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 ベースバンド部 3 MOD(変調器) 4 IF−GC(IF段可変利得デバイス) 5、8 BPF(バンドパスフィルタ) 6 UP−CONV(アップコンバータ) 7 RF−GC(RF段可変利得デバイス) 9 PA(パワーアンプ) 10 DUP(デュプレクサ) 10a アンテナ 100 携帯通信端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K060 BB07 CC04 CC11 DD04 HH05 HH08 HH09 HH11 HH15 HH31 HH32 HH39 KK01 LL01 LL11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯通信端末内の送信回路が備える複数の
    可変利得デバイスの各制御電圧を調整する制御電圧調整
    装置において、 前記携帯通信端末の出力段に接続された可変利得デバイ
    スの制御電圧対出力特性の安定領域において、該可変利
    得デバイスの最大制御電圧値、及び最小制御電圧値を決
    定する決定手段と、 前記決定手段により決定された可変利得デバイスの最大
    制御電圧値、及び最小制御電圧値に基づいて、任意の出
    力値に対応する前記各可変利得デバイスの制御電圧値を
    設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された、任意の出力値に対応す
    る前記各可変利得デバイスの制御電圧値を前記携帯通信
    端末内の記憶装置に記憶する記憶手段と、 を備えることを特徴とする制御電圧調整装置。
  2. 【請求項2】前記設定手段は、前記特性安定領域内の任
    意出力に対応する、前記出力段に接続された可変利得デ
    バイスの制御電圧を、前記決定手段により決定された最
    大制御電圧値と最小制御電圧値の2点間を結ぶ直線上の
    値として設定することを特徴とする請求項1記載の制御
    電圧調整装置。
  3. 【請求項3】携帯通信端末内の送信回路が備える複数の
    可変利得デバイスの各制御電圧を調整する制御電圧調整
    方法において、 前記携帯通信端末の出力段に接続された可変利得デバイ
    スの制御電圧対出力特性の安定領域において、該可変利
    得デバイスの最大制御電圧値、及び最小制御電圧値を決
    定する決定工程と、 前記決定工程により決定された可変利得デバイスの最大
    制御電圧値、及び最小制御電圧値に基づいて、任意の出
    力値に対応する前記各可変利得デバイスの制御電圧値を
    設定する設定工程と、 前記設定工程により設定された、任意の出力値に対応す
    る前記各可変利得デバイスの制御電圧値を前記携帯通信
    端末内の記憶装置に記憶する記憶工程と、 を含むことを特徴とする制御電圧調整方法。
  4. 【請求項4】前記設定工程は、前記特性安定領域内の任
    意出力に対応する、前記出力段に接続された可変利得デ
    バイスの制御電圧を、前記決定工程により決定された最
    大制御電圧値と最小制御電圧値の2点間を結ぶ直線上の
    値として設定することを特徴とする請求項3記載の制御
    電圧調整方法。
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