JP2007251899A - 歪み量検出装置、歪み量検出方法及び多重無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波等を使用して無線信号を送受信する多重無線装置において、送信信号に生じる送信歪みを補償するプリディストーション処理において加える先行歪み量を調整する際に、多重無線装置間の送信周波数バンドの相違のために発生する調整作業の煩雑を解消する。
【解決手段】中間周波数の既知の試験信号を入力した送信部2の出力信号を、受信部3の受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから受信部3に入力し、受信部3を用いて所定の中間周波数の信号に変換する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロ波、準ミリ波又はミリ波(以下、「マイクロ波等」と記す)を使用して、多数の回線を多重化した無線信号を送受信する多重無線装置において、送信信号に生じる送信歪みを先行歪ませ処理(プリディストーション処理)により補償する歪発生器の調整のために、送信信号に生じる送信歪みを検出する歪み量検出装置及び歪み量検出方法、並びにこれら歪み量検出装置及び歪み量検出方法に適用される多重無線装置に関する。
多重無線装置は、主に2GHz〜38GHzのマイクロ波等を利用して、多数の回線を多重化した無線信号を数十km伝送する無線送受信装置であり、従来は主に基幹系通信網に使用されてきた。近年では、移動無線の爆発的な市場拡大に伴って移動通信網と基幹系通信網を接続するようなアクセス無線通信の需要も伸びており、多重無線装置の用途も幹線系通信からアクセス無線通信へ変貌している。
このようなアクセス無線通信への展開に伴い、設置条件や利用目的に対応すべく、装置小型化と伝送容量の大容量化が求められており、それらを実現するために、送信信号の送信電力を増幅する高出力増幅器の高効率化が必要である。この点で、高出力増幅器により生じる送信歪みを補償する歪補償技術は、高効率化を達成するための重要な技術として位置付けられている。
図1は、従来の多重無線装置の構成例を示すブロック図である。図示するように多重無線装置1は、送信部2と受信部3とを有する。
送信部2は、所定の中間周波数の入力信号を、マイクロ波等の周波数帯内に定められた所定の無線周波数帯域内に割り当てられた送信周波数の無線周波数信号に周波数変換した後にこの無線周波数信号の電力を増幅して後段のアンテナ(図示せず)へ出力する。
このため送信部2は、中間周波数の入力信号を無線周波数信号へと周波数変換する周波数変換器23と、中間周波数の信号を無線周波数信号へ周波数変換するための搬送波信号(局発信号)を周波数変換器23へ供給する局部発振器22と、無線周波数信号を所望の電力レベルに増幅するための高出力増幅器(HPA)24と、高出力増幅器24によって生じる送信歪みを補償するために予め中間周波数信号に先行歪みを与える歪発生器(LRZ)21と、歪発生器21が与える先行歪みの大きさ及び位相(以下の説明において、歪みの大きさ及び位相をまとめて「歪み量」と示すことがある)を設定及び変更する歪み量設定部25と、を備えて構成される。
受信部3は、所定の無線周波数帯域内に割り当てられた受信周波数の無線周波数信号を所定の中間周波数の信号に周波数変換した後に、この中間周波数信号を後段の復調部(図示せず)へ出力する。
このため受信部3は、受信した無線周波数信号を補償する低雑音増幅器(LNA)31と、増幅された無線周波数信号を所定の中間周波数の信号へ周波数変換する周波数変換器33と、無線周波数信号を中間周波数の信号へ周波数変換するための搬送波信号(局発信号)を周波数変換器33へ供給する局部発振器32と、変換された中間周波数信号を後段の復調部(図示せず)が取り扱い可能な所定の電力レベルに増幅する中間周波数増幅器(IFAMP)34とを備えて構成される。
一般に多重無線装置では、後述するように所定の無線周波数帯域内に複数の送信搬送波周波数が割り当てられ、またこれら送信搬送波周波数と異なる複数の受信搬送波周波数が割り当てられ、これらの周波数をそれぞれ使用する各送信チャンネル及び各受信チャンネルの中からそれぞれ1チャンネルずつを選択して使用している。
このため送信部2の局部発振器22は、多重無線装置1に割り当てられた複数の送信搬送波周波数の搬送波信号のいずれも発生できるように構成され、多重無線装置1が使用する送信チャネルに応じて発振周波数を切り替える。また受信部3の局部発振器32も同様に、多重無線装置1に割り当てられた複数の受信搬送波周波数の搬送波信号のいずれも発生できるように構成され、多重無線装置1が使用する受信チャネルに応じて発振周波数を切り替える。
また、多重無線装置では、送信信号の搬送波周波数と受信信号の搬送波周波数とが異なる周波数配置を有している。
歪発生器21により中間周波数信号に与えられる先行歪みの歪み量は、中間周波数信号が無線周波数信号に変換されたときに、高出力増幅器24による送信歪みを相殺する歪みを生じるように予め設定される。したがって高出力増幅器24により増幅された送信信号では、先行歪みによる歪み成分と高出力増幅器24による送信歪みの歪み成分とが互いに打ち消しあい、これによって良好な出力特性を実現する。
歪発生器21による先行歪みの歪み量の調整を行う手法としては、送信信号に発生する歪み量をフィードバックして先行歪みを動的に調整するプリディストーション処理が知られている(例えば下記特許文献1及び2)。
しかしながら多重無線装置1では、マイクロ波等の高い周波数の送信信号を取り扱うため、送信信号に含まれる歪み量を測定するためには送信信号の周波数を下げる周波数変換を行う必要がある。ところがマイクロ波等の高い周波数信号を扱う周波数変換回路は規模が大きくなり、設置スペースや機器コストの制約上別個に新設することが実際には難しい。
このために、上述のような多重無線装置1では動的なプリディストーション処理を行わず、例えば出荷時や保守時などの試験時に、送信部2に試験信号を入力してその出力波形にあらわれる送信歪みを観察して、歪発生器21の設定パラメータを調整している。
歪発生器21による先行歪みの歪み量の調整を行う際には、まず中間周波数の既知の試験信号を発振器4にて発生させて送信部2へ入力し、このときの送信部2からの出力波形をスペクトラムアナライザなどの測定装置5で測定する。
そして歪み量の調整を行うオペレータが、歪み量設定部25を操作して歪発生器21の設定パラメータの設定値を変化させながら測定装置5の測定結果を観察して、第3次混変調歪み(IM3)が最良となる設定パラメータの値を探し、歪発生器21の設定値をこの値に固定する。
自動試験の場合には、自動試験プログラムを実行するコンピュータによって、歪み量設定部25を操作して歪発生器21の設定パラメータの設定値を変化させながら、測定装置5の測定結果をコンピュータに入力し、第3次混変調歪みが最良となる設定パラメータの値を探し、歪発生器21の設定値をこの値に固定する。
特開平8−223075号公報 特開2004−320541号公報
上述の通り多重無線装置1では、特に海外輸出向けの送受信共用装置(MSTU)の場合でも、送信チャネルと受信チャネルの搬送周波数が異なるために折り返し試験、すなわち送信部2で生成した無線周波数信号を受信部3へ入力し受信部3から出力される中間周波数の信号を測定する試験を行っておらず、歪み量の調整試験を行う際には送信部2のみで試験系を構築するのが一般的であった。
このため、使用する周波数帯が違う複数の多重無線装置の歪み量の調整を行う場合には、測定する送信信号の周波数が違うために測定精度が異なる。このため同じ測定装置や同じ試験手順で調整することが困難になり、歪み量の調整作業が繁雑なものとなっていた。特に、周波数帯によって使用するスペクトラムアナライザ等の測定装置の測定機メーカが変わると、測定装置の入出力インタフェースが異なるために自動試験による試験システムを構成しにくく、また手動試験により調整を行う場合でも試験系を再構築する必要がある。
上記目的に鑑み、本発明は、マイクロ波等を使用して無線信号を送受信する多重無線装置において、送信信号に生じる送信歪みを補償するプリディストーション処理において加える先行歪み量を調整する際に、多重無線装置間の送信周波数バンドの相違のために発生する調整作業の煩雑を解消することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、送信部の増幅器により生じる送信歪みを相殺する歪発生器による先行歪みを調整する際に、所定の中間周波数の既知の試験信号を入力した送信部からの出力信号を、受信部を用いて上記所定の中間周波数の信号に変換する。
このために、送信部からの出力信号の周波数を、受信部の受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから受信部に入力する。
このように、所定の中間周波数信号を送信部で周波数変換した無線周波数信号を、受信部を用いて、送信部に入力した中間周波数信号と同じ中間周波数の信号に変換することにより、先行歪みの歪み量調整を行う複数の多重無線装置間で送信周波数バンドが異なっていても、送信歪みを含んだ送信信号を同じ周波数の中間周波数信号として測定することが可能となるため、送信周波数バンドの相違に伴う上記の不都合が解消される。
すなわち、本発明の第1形態による歪み量検出装置は、多重無線装置の送信部に既知の中間周波数の試験信号を出力する発振器と、送信部からの出力信号の周波数を、受信部が選択する受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから受信部に入力する周波数変換器と、受信部からの出力信号に含まれる歪みを検出する歪み検出部と、を備えて構成される。
本発明により送信信号の歪み量を検出する多重無線装置は、マイクロ波等の周波数帯内に定められた所定の無線周波数帯域内に割り当てられた複数の異なる送信周波数の送信チャネルを有し、これら送信チャネルのうちの1つを選択して、所定の中間周波数の入力信号を当該送信チャネルに対応する送信周波数の送信信号に周波数変換する送信部と、無線周波数帯域において送信周波数と異なる周波数に割り当てられた複数の異なる受信周波数の受信チャネルを有し、これら受信チャネルのうち1つを選択して、当該受信チャネルに対応する受信周波数の受信信号を所定の中間周波数の信号に周波数変換する受信部とを備え、さらに送信部が、送信電力を増幅する増幅器と、この増幅器により送信信号に生じる送信歪みを相殺する先行歪みを与える歪発生器と、を備えて構成される多重無線装置である。
また本発明の第2形態による歪み量検出方法では、多重無線装置の送信部に既知の中間周波数の試験信号を入力し、送信部からの出力信号の周波数を受信部が選択する受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから前記受信部に入力し、受信部からの出力信号に含まれる歪みを検出する。
後述するように、多重無線装置では使用する無線周波数帯域によって、送信周波数と受信周波数との間の周波数間隔が異なっている。例えば6GHzよりやや低いL6G(Lower 6GHz)帯を使用する多重無線装置の周波数配置では、送信チャネルと受信チャネルの周波数間隔は252.04MHzであり、6GHzよりやや高いU6G(Upper 6GHz)帯を使用する多重無線装置では340MHzであり、8GHzよりやや低い8G(Lower 8GHz)帯を使用する多重無線装置の周波数配置では311.32MHzである。
したがって上記歪み量検出装置及び検出方法によれば、多重無線装置の周波数メニュー毎に、異なる周波数シフト量の周波数変換器を用意する必要がある。
このため、本発明では、多重無線装置の受信周波数帯域を、送信部の送信周波数帯域まで含むように設定し、歪み量の調整を行う試験時には、受信部の受信周波数を送信部の送信周波数と同一にすることによって周波数変換器を不要とする。
具体的には、本発明の第3形態による多重無線装置は、本多重無線装置を試験モードに切り替えるモード変更手段を備え、試験モードであるときは、受信部が、前記送信部が周波数変換に用いた搬送波信号を用いて、入力される受信信号を所定の中間周波数の信号へ周波数変換する。
ここで送信部の送信周波数帯域を拡げて、受信部の受信周波数帯域を含むように構成するのではなく、受信部の受信周波数帯域を拡げて、送信部の送信周波数帯域を含むよう構成するのは、送信周波数帯域の広帯域化は送信部の出力段における飽和出力レベルの低下を招くからである。
本発明によって、マイクロ波等を使用して無線信号を送受信する多重無線装置において、送信信号に生じる送信歪みを補償するプリディストーション処理において加える先行歪み量を調整する際に、多重無線装置間の送信周波数バンドの相違のために発生する調整作業の煩雑が解消される。
以下、本発明の好適な実施例を説明する前に、本発明の基本原理を説明する。図2は、本発明による歪み量検出装置の基本構成例を示すブロック図である。図2に示す歪み量検出装置は、図1に示した多重無線装置と同様の多重無線装置1について、その送信信号に生じる送信歪みを補償するために歪発生器21が加える先行歪み量を調整する際に、送信信号に生じる送信歪みを検出するために用いられる。なお図1に示す各構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号を付して説明を省略する。
図2に示す歪み量検出装置は、多重無線装置1の送信部2に中間周波数の既知の試験信号を出力する発振器4と、送信部2からの出力信号の周波数を、受信部3の現在の受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから受信部3に入力する周波数変換器6と、受信部からの出力信号に含まれる歪みを検出する、スペクトラムアナライザ等で構成される測定装置5と、を備えて構成される。
試験信号として、例えば3つの搬送波信号を含む連続波を発振器4が送信部2に出力すると、試験信号は歪発生器21により先行歪みが与えられた後に周波数変換器32により無線周波数信号に変換され、この無線周波数信号はさらに高出力増幅器24により増幅されて送信部2から出力される。
周波数変換器6は、送信部2から出力された無線周波数信号を、受信部3の現在の受信チャネルに対応する受信周波数に変換して受信部3に入力するために、送信部2の送信信号出力端と、受信部3の受信信号出力端との間に設けられる。周波数変換器6により周波数変換された無線周波数信号は、受信部3の周波数変換器33によって周波数変換され、発振器4が送信部2に入力した試験信号と同じ中間周波数の信号として受信部3から出力される。
したがって、送信信号に含まれる、歪発生器21による先行歪みと高出力増幅器24による送信歪みとが重畳された歪み量を、測定装置5で検出して、検出した歪み量に基づいて、(例えばそのIM3が最良となるように)歪発生器21の先行歪み量を調整するとき、送信部2の送信周波数に関わらず、測定装置5への入力信号を常に送信部2に入力した試験信号と同じ中間周波数の信号とすることができる。
このため使用周波数帯が異なる複数の多重無線装置の歪み量の調整を行う場合にも、測定装置5へ測定する信号を変えずに、同じ測定装置や同じ試験手順で調整することが可能と、自動試験システムの構築も容易になる。
一般に多重無線装置では、所定の無線周波数帯域内に複数の送信搬送波周波数が割り当てられ、またこれら送信搬送波周波数と異なる複数の受信搬送波周波数が割り当てられ、これらの周波数をそれぞれ使用する各送信チャネル及び各受信チャネルの中からそれぞれ1チャネルずつを選択して使用している。図3は、U6G帯の無線周波数帯域を使用する多重無線装置の周波数配置を示す表である。
U6G帯を使用する多重無線装置では、周波数6460〜6740MHzの周波数帯域(低群:Lower Side)内に送信周波数がそれぞれ割り当てられた8つのチャネルCH1〜CH8と、周波数6800〜7080MHzの周波数帯域(高群:Upper Side)内に送信周波数がそれぞれ割り当てられた8つのチャネルCH1’〜CH8’の計16個のチャネルを有する。
送信部2が低群のチャネルCH1〜CH8のうち1つのチャネルを選択して送信チャネルとして使用する一方で受信部3が高群のチャネルCH1’〜CH8’ のうち1つのチャネルを選択して受信チャネルとして使用する。又は、送信部2が高群のチャネルCH1’〜CH8’ のうち1つのチャネルを選択して送信チャネルとして使用する一方で受信3が低群のチャネルCH1〜CH8をのうち1つのチャネルを選択して受信チャネルとして使用する。
さらに、送信チャネルと受信チャネルには、例えば送信チャネルとして低群のチャネルCH5を使用する場合には受信チャネルには高群のチャネルCH5’を使用する、というように、同じチャネル番号の低群のチャネルと高群のチャネルが使用され、送信周波数と受信周波数との間を一定の周波数間隔(本例では340MHz)に保っている。
ここで、多重無線装置では使用する無線周波数帯域によって、送信周波数と受信周波数との間の周波数間隔が異なっている。例えば6GHzよりやや低いL6G(Lower 6GHz)帯を使用する多重無線装置の周波数配置では、送信チャネルと受信チャネルの周波数間隔は252.04MHzとなり、8GHzよりやや低い8G(Lower 8GHz)帯を使用する多重無線装置の周波数配置では311.32MHzとなる。
したがって図3に示す歪み量検出装置を使用すると、送信信号の周波数を受信チャネルの受信周波数に変換するためには、多重無線装置の周波数メニュー毎に、異なる周波数シフト量の周波数変換器6を用意する必要がある。
このため、本発明による多重無線装置では、受信周波数帯域を、送信部の送信周波数帯域まで含むように設定し、歪み量の調整を行う試験時には、受信部の受信周波数を送信部の送信周波数と同一にすることによって周波数変換器を不要とする。図4は、本発明による多重無線装置の基本構成例を示すブロック図である。
図示するとおり、多重無線装置1は、自装置の動作モードを通常使用モードと試験モードの間で切り替えるモード変更部11を有する。モード変更部11は、試験モード時において、受信部3の周波数変換器33が受信信号を周波数変換する際に使用する搬送周波数信号を、自己の局部発振器32が発生した搬送周波数信号から、送信部2が試験信号を周波数変換する際に用いた搬送波信号に切り替えることによって、送信部2の送信信号出力端から受信部3の受信信号入力端へと入力された受信信号を、送信部2に入力された試験信号の周波数と同じ中間周波数の信号へ周波数変換する。
受信部3が、無線周波数の受信信号を送信部2が用いる搬送波信号を用いて中間周波数信号へ周波数変換できることによって、図4に示す多重無線装置1では、その受信周波数帯域が送信部の送信周波数帯域まで拡大される。図5は、図4に示す多重無線装置1の周波数配置の説明図である。
図の参照符号91及び92に示すように、従来の多重無線装置1の周波数配置では、送信周波数帯域が低群の周波数帯域となる場合には、高群の周波数帯域が受信周波数帯域がとなり、送信周波数帯域が高群の周波数帯域となる場合には、低群の周波数帯域が受信周波数帯域となって、送信周波数帯域と受信周波数帯域とが分かれていた。
図4に示す多重無線装置1では、受信部3の周波数変換器33が、送信部2が用いる搬送波信号も使用できるので、受信部3の受信周波数帯域は送信部2の送信周波数帯域を含むように拡大され、図の参照符号93及び94に示すように、送信周波数帯域が低群及び低群のいずれであっても、低群及び高群の周波数はいずれも受信周波数帯域内となる。
図6は、本発明による歪み量検出装置の第1実施例の概略構成図である。図6に示す多重無線装置1及び歪み量検出装置は、図2に示す多重無線装置及び歪み量検出装置と同様の構成を有しており、同じ構成要素には同じ参照符号を付して説明を省略する。
図6に示す構成では、歪み量検出装置は、送信部2の送信信号出力端から受信部3の受信信号入力端へ至る送信信号の経路上に減衰器(ATT)7を備える。減衰器7は、受信部3が受信歪みを生じない程度にまで高出力の送信信号の信号レベルを減衰させる。したがって減衰器7によって、受信部3が出力する中間周波数信号に受信歪みが重畳されることが防止され、測定装置5では、歪発生器21による先行歪みと高出力増幅器24による送信歪みとが重畳された歪み量のみが検出される。
図7は、本発明による多重無線装置の実施例の概略構成図である。図7に示す多重無線装置1は、図4に示す多重無線装置と同様の構成を有しており、同じ構成要素には同じ参照符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、多重無線装置1もまた受信部3の受信信号入力端に減衰器(ATT)13を設けてもよい。そして試験モード時には、モード変更部11のモード切替に連動するスイッチ12によって、受信信号の信号経路上に減衰器7を接続することによって、受信部3が受信歪みを生じない程度にまで高出力の送信信号の信号レベルを減衰させることとしてよい。
さて図6に戻り、本発明による歪み量検出装置を用いた、歪発生器21の先行歪み量を調整する手順を説明する。
オペレータによる手動調整の場合には、まず、送信部2に既知の試験信号を入力してから、送信部2からの出力信号を周波数変換器6及び減衰器ATTを介して受信部3へと入力する。そして、受信部3から出力される中間周波数に変換された信号をスペクトラムアナライザなどの測定装置5に入力する。
そしてオペレータが、歪み量設定部25を操作して歪発生器21の設定パラメータの設定値を変化させながら測定装置5の測定結果を観察して、第3次混変調歪み(IM3)が最良となる設定パラメータの値を探し、歪発生器21の設定値をこの値に固定する。
図8は、本発明による歪み量検出装置の第2実施例の概略構成図である。図8に示す歪み量検出装置は、自動試験プログラムを実行するコンピュータによって歪発生器21の先行歪み量を自動調整するために、受信部3からの出力信号に含まれる歪み量の測定結果を測定装置25から受信するとともに、歪発生器21の設定パラメータの設定値指示信号を生成する試験用パソコン8を備える。
多重無線装置1にも、試験用パソコン8から受信したディジタル形式の設定パラメータの設定値指示信号をアナログ信号に変換して歪発生器21に入力するディジタルアナログ変換器(DAC)26と、試験用パソコン8からの設定値指示信号を記憶して、多重無線装置1が通常使用モードである間、試験用パソコン8により設定された最適な設定値指示信号をディジタルアナログ変換器26に供給し続けるメモリ27と、が設けられる。ディジタルアナログ変換器26は、通常使用モード時にはメモリ27に記憶された設定値指示信号をアナログ信号に変換して歪発生器21に入力する。
自動試験プログラムを実行する試験用パソコン8は、歪発生器21の設定パラメータの設定値指示信号を変化させながら測定装置5の測定結果を逐次受信して、第3次混変調歪みが最良となる設定パラメータの値を探す。そしてこのような設定パラメータの値を見つけたときに自動調整処理を終了する。
試験用パソコン8が出力した設定値指示信号は、その都度メモリ27に上書き保存され、最終的に試験用パソコン8が見つけた最適な設定値がメモリ27に保存されて、歪発生器21の歪み量の調整が完了する。
本発明は、マイクロ波、準ミリ波又はミリ波を使用して、多数の回線を多重化した無線信号を送受信する多重無線装置に適用可能である。
従来の多重無線装置の構成例を示すブロック図である。 本発明による歪み量検出装置の基本構成例を示すブロック図である。 U6G帯を使用する多重無線装置の周波数配置を示す表である。 本発明による多重無線装置の基本構成例を示すブロック図である。 図4に示す多重無線装置の周波数配置の説明図である。 本発明による歪み量検出装置の第1実施例の概略構成図である。 本発明による多重無線装置の実施例の概略構成図である。 本発明による歪み量検出装置の第2実施例の概略構成図である。
符号の説明
1 多重無線装置
2 送信部
3 受信部
4 発振器
21 歪発生器
22、32 局部発振器
23、33 周波数変換器
24 高出力増幅器
25 歪み量設定部
31 低雑音増幅器
34 中間周波数増幅器

Claims (3)

  1. 所定の無線周波数帯域内に割り当てられた複数の異なる送信周波数の送信チャネルを有し、該送信チャネルのうちの1つを選択して、所定の中間周波数の入力信号を当該送信チャネルに対応する送信周波数の送信信号に周波数変換する送信部と、
    前記無線周波数帯域において前記送信周波数と異なる周波数に割り当てられた複数の異なる受信周波数の受信チャネルを有し、該受信チャネルのうち1つを選択して、当該受信チャネルに対応する受信周波数の受信信号を前記所定の中間周波数の信号に周波数変換する受信部と、を備え、
    前記送信部が、送信電力を増幅する増幅器と、該増幅器により前記送信信号に生じる送信歪みを相殺する先行歪みを与える歪発生器と、を備える多重無線装置の、送信信号の歪み量を検出する歪み量検出装置であって、
    前記送信部に既知の中間周波数の試験信号を出力する発振器と、
    前記送信部からの出力信号の周波数を前記受信部が選択する受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから前記受信部に入力する周波数変換器と、
    前記受信部からの出力信号に含まれる歪みを検出する歪み検出部と、
    を備えることを特徴とする歪み量検出装置。
  2. 所定の無線周波数帯域内に割り当てられた複数の異なる送信周波数の送信チャネルを有し、該送信チャネルのうちの1つを選択して、所定の中間周波数の入力信号を当該送信チャネルに対応する送信周波数の送信信号に周波数変換する送信部と、
    前記無線周波数帯域において前記送信周波数と異なる周波数に割り当てられた複数の異なる受信周波数の受信チャネルを有し、該受信チャネルのうち1つを選択して、当該受信チャネルに対応する受信周波数の受信信号を前記所定の中間周波数の信号に周波数変換する受信部と、を備え、
    前記送信部が、送信電力を増幅する増幅器と、該増幅器により前記送信信号に生じる送信歪みを相殺する先行歪みを与える歪発生器と、を備える多重無線装置の、送信信号の歪み量を検出する歪み量検出方法であって、
    前記送信部に既知の中間周波数の試験信号を入力し、
    前記送信部からの出力信号の周波数を前記受信部が選択する受信チャネルに対応する受信周波数に変換してから前記受信部に入力し、
    前記受信部からの出力信号に含まれる歪みを検出する、ことを特徴とする歪み量検出方法。
  3. 所定の無線周波数帯域内に割り当てられた複数の異なる送信周波数の送信チャネルを有し、該送信チャネルのうちの1つを選択して、所定の中間周波数の入力信号を当該送信チャネルに対応する送信周波数の送信信号に周波数変換する送信部と、
    前記無線周波数帯域において前記送信周波数と異なる周波数に割り当てられた複数の異なる受信周波数の受信チャネルを有し、これら受信チャネルのうち1つを選択して、当該受信チャネルに対応する受信周波数の受信信号を前記所定の中間周波数の信号に周波数変換する受信部と、を備え、
    前記送信部が、送信電力を増幅する増幅器と、該増幅器により前記送信信号に生じる送信歪みを相殺する先行歪みを与える歪発生器と、を備える多重無線装置であって、
    該多重無線装置を試験モードに切り替えるモード変更手段を、さらに備え、
    前記受信部は、該多重無線装置が試験モードであるときに、前記送信部が周波数変換に用いた搬送波信号を用いて、入力される受信信号を前記所定の中間周波数の信号へ周波数変換することを特徴とする多重無線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009232139A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Ricoh Elemex Corp 無線送受信機
JP2012060478A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Fujitsu Ltd 信号処理回路、無線通信装置、変換回路、調整方法および調整システム

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