JP2005182233A - 監視システム並びに該システムの検知手段 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 監視領域に設置され管理装置からの指令により侵入者の行動を阻害する行為阻害手段と、監視領域の周辺の異なる場所に設置され、略同一の領域の状況を把握する第1の状況把握手段および第2の状況把握手段と、侵入者の位置を算出する信号処理装置と、上記信号処理装置から侵入者の位置を受け取り侵入者の行為阻害手段の有効範囲への侵入を判断し上記行為阻害手段に動作指令を送出する管理装置とを備え、上記状況把握手段を撮像手段、自己位置把握手段、撮像手段の視察方位把握手段および侵入者を見込む目標方位算出手段から構成した。
【選択図】 図1
Description
また、従来の監視システムの検知手段では、受信電波のドップラ周波数を検出することで侵入者の存在を検知しているから、屋外で使用する場合、周囲環境の変化、例えば、植生の揺れ等により容易に誤警報を発生する問題点があった。
図1は、この発明の実施の形態1における監視システムを示すものである。図1において、監視領域1の状況は、この領域の周辺部の異なる位置に設置した第1の状況把握手段2及び第2の状況把握手段3で把握される。また、監視領域1には、侵入者4の行動を阻害するため、行為阻害手段5が予め設置されている。第1の状況把握手段2及び第2の状況把握手段3は、それぞれ自己位置および侵入者4を見込む方向である目標方位とを離隔した管理センター6に無線あるいは有線により送る。送信された自己位置及び目標方位を管理センター6内の第1の通信手段7で受け取り、信号処理装置8は、第1の状況把握手段2及び第2の状況把握手段3からそれぞれ送られた自己位置及び目標方位から監視領域1に侵入した侵入者4の位置を算出する。管理装置9にはあらかじめ行為阻害手段5の設置位置及び行為を阻害できる有効範囲が記憶されており、管理装置9は、信号処理装置8から侵入者4の位置を受け取ると、侵入者4が行為阻害手段5の有効範囲に存在するかどうかを判断する。
なお、上記のように、目標方位を算出するには侵入者4の像が映る素子を特定する必要があるが、これは撮像手段10で得られる映像のフレーム間の引き算をすることで、動きのない背景を消去し、動いている侵入者4のみを抽出することにより侵入者4の像が映る素子を特定することができる。
以上は2つの状況把握手段で構成した場合であるが、3つ以上の状況把握手段で構成した場合は、3つ以上の目標方位の交点として侵入者4の位置が算出され、状況把握手段の数を多くするほど誤算出を防ぎ、算出精度を高くすることができる。
実施の形態1で第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3は屋外に設置されることが多く商用電源を使用することが困難なため、電源に電池が使用されることが多い。このため、長時間監視システムを連続運用するには、第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3の節電が重要となる。
ただし、第2の通信手段14の受信機能のみは、管理装置9からの電源管理指令を受け取るため、常時オン状態、即ち連続動作状態とする。なお、自己位置把握手段12は、第1の状況把握手段2及び第2の状況把握手段3が、一度設置されると位置が変化することがない場合、1回自己位置を検出すれば、それ以降は電源オフ状態、即ち休止状態にしておけば節電できる。
図において、監視システムの運用開始時は第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3を動作と休止を交互に繰り返すように間欠的に動作させる。いずれかの状況把握手段で目標方位が算出されると、第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3はともに連続動作とする。
さらに、図10に示すように、第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3を互いに動作と休止のフェーズをずらすようにすれば、監視システムとして休止時間すなわち第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3はともに休止している時間を少なくでき侵入者4に迅速に対応できることになる。また、動作時間と休止時間の割合において、監視システムの侵入者4への対応時間の増加が許されるならば、休止時間を長くすればするほど節電効果が大きくなることは言うまでもない。
この発明の実施の形態3における監視システムの構成は実施の形態2と同様であるが、節電のための管理装置9による第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3の電源管理フローが異なる。
図11は、他の第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3の電源管理フローを示したものであり、図において、監視システムの運用開始時は第1の状況把握手段2のみを連続的あるいは間欠的に動作させ、第2の状況把握手段3を休止させておく。第1の状況把握手段2で目標方位が算出されると第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3ともに連続動作とする。
図12に、第1の状況把握手段2および第2の状況把握手段3の動作状態を示す。図は監視システムの運用開始時に第1の状況把握手段2のみを間欠的に動作させた例である。この電源管理フローでは、複数の状況把握手段の内の少なくとも1つを動作させればよく、その他の状況把握手段は休止しているため状況把握手段の数を増加させた場合の節電効果が大きくなる。また、動作時間と休止時間の割合において、監視システムの侵入者4への対応時間の増加が許されるならば、休止時間を長くすればするほど節電効果が大きくなることは言うまでもない。
実施の形態1の状況把握手段の撮像手段10は監視領域1を撮像するが、監視領域1に凹凸や木などが存在すると死角を発生する場合がある。この場合は、死角となる領域に侵入者4の接近を検知する検知手段を設置する。図13は、この実施の形態4における監視システムの検知手段19の構成図を示したものである。図において、第1の電波送受手段20、第2の電波送受手段21および第3の電波送受手段22は、それぞれ異なる方向に電波を送受する。
検知手段19は、屋外に放置されるので商用電源を使用することが困難なため、電源に電池が使用されることが多い。このため、長時間運用するには節電が重要となる。節電のためには、特に電波の送信時間を短くすることが重要である。
一例として、図14において、第1の電波送受手段20の第1の検知範囲26を侵入者4の接近が予測される方向に向けておき、制御装置24において、通常は第1の電波送受手段20のみを連続動作させるか、あるいは、動作と休止を繰り返す間欠動作させ、第2の電波送受手段21および第3の電波送受手段22を休止させておく。ドップラ周波数検出手段23がドップラ周波数を検出したときに全ての電波送受手段を連続動作させる。
また、他の例として、図13において制御装置24により第1の電波送受手段20、第2の電波送受手段21および第3の電波送受手段22を順番に動作させ、動作させているもの以外は休止させておき、ドップラ周波数検出手段23がドップラ周波数を検出したときに全ての電波送受手段を連続動作させる。
この発明の実施の形態6における監視システムの検知手段19は、図15に示すように図13の実施の形態4の第1の電波送受手段20、第2の電波送受手段21および第3の電波送受手段22それぞれの電波の送信方向に送出方向を合致させて、可視光を送出する手段29を備えたものである。
図15は、第1の電波送受手段20、第2の電波送受手段21および第3の電波送受手段22それぞれに1つずつの可視光を送出する手段29を設けたものであるが、可視光を送出する手段29は、発生した1本の可視のレーザビームを第1の電波送受手段20、第2の電波送受手段21および第3の電波送受手段22それぞれの電波の送信方向に分割して送出してもよい。
Claims (9)
- 監視領域に設置され、この監視領域外に設置される管理装置からの指令により上記監視領域への侵入者の行動を阻害する行為阻害手段と、
上記監視領域周辺の異なる場所に設置され、外界を撮像する撮像手段と、この撮像手段の視野方位を検出する視察方位把握手段と、この視察方位把握手段および上記撮像装手段から上記侵入者を見込む方位を目標方位として算出する目標方位算出手段と、自己の位置を把握する自己位置把握手段と、少なくとも自己位置および目標方位を伝達する通信手段とを有する、複数の状況把握手段と、
上記複数の状況把握手段夫々から上記自己位置および目標方位を受け取り、上記侵入者の位置を算出する信号処理装置と、
上記信号処理装置から上記侵入者の位置を受け取り、上記行為阻害手段が対応可能な有効範囲か否かを判断し、上記行為阻害手段に動作指令を送出する管理装置と、
を備えたことを特徴とする監視システム。 - 上記複数の状況把握手段の夫々を、動作と休止を交互に繰り返す間欠的な動作をさせ、少なくとも1つの状況把握手段の目標方位算出手段において、方位が算出されると全ての状況把握手段を連続的に動作させる様にしたことを特徴とする、請求項1記載の監視システム。
- 上記複数の状況把握手段の夫々を、動作と休止を交互に繰り返す間欠的な動作をさせ、複数の状況把握手段間において、互いに動作と休止の繰返し、フェーズをずらす様にしたことを特徴とする、請求項2記載の監視システム。
- 上記複数の状況把握手段のうち、少なくとも1つの状況把握手段を連続的あるいは間欠的に動作させると共に、他の状況把握手段を休止させ、動作中の状況把握手段の目標方位算出手段において、方位が算出されると全ての状況把握手段を連続的に動作させる様にしたことを特徴とする、請求項1記載の監視システム。
- 上記状況把握手段の撮像手段の死角となる領域に設置され、上記侵入者の接近を検知する検知手段を備えたことを特徴とする、請求項1記載の監視システム。
- 複数方向に電波を送受する手段、および受信電波のドップラ周波数を検出する手段とを備え、任意の方向から受信した電波から上記ドップラ周波数を検出した時、所定の時間内に別の方向から受信した電波から上記ドップラ周波数を検出する場合に検知信号を送出する様にしたことを特徴とする監視システムの検知手段。
- 複数方向に電波を送受する手段において、少なくとも1方向の電波の送受のみを連続的あるいは間欠的に行うと共に、他方向の電波の送受を休止させ、受信電波のドップラ周波数を検出する手段において、ドップラ周波数を検出した時に全ての方向の電波の送受を連続的に行なう様にしたことを特徴とする、請求項6記載の監視システムの検知手段。
- 複数方向に電波を送受する手段において、順次方向を切換えて電波の送受を行なう様にしたことを特徴とする、請求項6記載の監視システムの検知手段。
- 複数方向に電波を送受する手段の電波の各送受方向に可視光を送出する送出手段を備えたことを特徴とする、請求項6記載の監視システムの検知手段。
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