以下に、本発明の撮像装置を実施例に基づいて説明するが、その前に、撮像装置概略構成について説明する。
ここでは、撮像装置の一例として、撮影方向の厚みがに非常に薄いカード形状のカメラを示す。図1は、カード形状の撮像装置の1例の概略構成を示す図である。また、図2はこの撮像装置に用いられる撮像光学系の概略構成を示す図である。それぞれの図において、(a)は上面図、(b)は側方からみた断面図である。図3はその例に係る撮像装置における合成画像に対する撮影画像の1構成例を示す説明図であり、(a)は合成画像のアスペクト比が3:4、(b)は合成画面のアスペクト比が任意の比率、(c)は合成画像のアスペクト比が16:9の場合を示している。
この撮像装置は、カード本体ハウジング(ボデー)1の内部に1次元スキャンミラー2と、レンズ群3と、2次元撮像素子4と、画像合成処理手段5を有して構成されている。2次元撮像素子4は、1次元スキャンミラー2で走査した領域を撮像する。画像合成処理手段5は、2次元撮像素子4で撮像した各画像を繋ぎ合わせて1つの合成画面を作る。なお、図中、1aは撮影用開口部、6は例えば開口形状が固定された開口絞り、7は扁平形状の2次元撮像素子用カバーガラスである。
1次元スキャンミラー2は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ジンバルミラーで構成されている。
レンズ群3は直交する2つの方向で外形寸法が異なり、扁平形状となっている。この扁平方向は、1次元スキャンミラー2によって光線が偏向される方向の外形寸法が小さくなっている。また、2次元撮像素子4の撮像面も扁平形状となっている。よって、レンズ群3は、2次元撮像素子4の撮像面の短手方向と同じ方向の肉厚が薄くなるように配置されている。すなわち、扁平形状の光学系3と扁平形状の2次元撮像素子4は、扁平方向が一致している。
2次元撮像素子4も扁平形状となっている。より詳しくは、撮像面が扁平形状となっている。そして、撮像面のアスペクト比αとすると、以下の条件を満足する。
0.05<α<0.5
また、2次元撮像素子4は、1つの合成画像に対して、2分割以上32分割以内の撮影画像となるような画素数を有している。本実施例の撮像装置では、画像合成処理手段5を介して、1つの合成画像が生成される。その際、合成画像の生成には、任意のn個(nは2分割以上32分割以内)に分割した画像を用いる。よって、この例の撮像装置では、上記n個に分割された中の1つの画像が、1回の走査で得られる撮影画像となるように構成されている。この分割画像の個数は、スキャンミラー2の回転速度と2次元撮像素子4の撮像時間によって定まる。
例えば、図3に示すように、16分割の領域を走査しながら撮像して分割画像を取得し、分割画像を合成した場合は、合成画像のアスペクト比が3:4となる。また、21分割の領域を走査しながら撮像分割画像を取得し、分割画像を合成した場合は、合成画像のアスペクト比が16:9となる。このように、本実施例の撮像装置では、n(ただし、2≦n≦32;nは整数)個分の分割領域を走査しながら合成画像のアスペクト比を任意に変換できるようになっている。1回の走査における2次元撮像素子4による撮像時間、及び、スキャンミラー2の走査速度は、1シャッターで1つの合成画像を作成する場合における1つの合成画像の分割数に応じた時間となる。
このように構成された本例の撮像装置では、1次元スキャンミラー2でn回1次元方向にミラーの角度を変えて走査しながら、開口部1aから入射した光の中、1次元スキャンミラー2で分割された所定撮影範囲の光を反射し、レンズ群3、カバーガラス6を経て2次元撮像素子4で撮像する。各走査において撮像された画像は画像合成処理手段5で繋ぎ合わされる。そして、n回の走査が終了時に1つの合成画像が出来上がる。
扁平形状の2次元撮像素子4の撮像面は、例えば、ピクセルサイズが2.8μm、画素数は1200ピクセル×100ピクセル、扁平形状のレンズ群の光学面の最大サイズは、2.4mm×5.56mmである。
また、本例におけるカード本体ハウジング1の厚さは、2.4mmを上回りかつ5mm以下となる範囲に設計され得る。
このような撮像装置によれば、スキャンミラーによる各走査毎の撮影画像を合成して1つの画像を作成するようにしたので、合成する撮影画像の数を変えることによりアスペクト比を変換することができる。
また、合成する撮影画像の開始画像を選択することにより、合成画像における撮影対象の中心を一方向(例えば水平方向等)に沿って選択的に変えることができる。
また、スキャンミラー2を用いて、光路を折り曲げる構成としたので、その分撮像装置を小型化することができる。さらに、光学系3と2次元撮像素子4を同じ方向に扁平形状に形成したので、撮像装置の薄型化、小型化が実現できる。
なお、この構成例では、1次元スキャンミラー2をMEMSジンバルミラーで構成したが、1次元スキャンミラー2を、バリアングル回転ミラーを用いて構成することもできる。
また、このような撮像装置において、1次元スキャンミラー2とレンズ群3からなる光学系によって生じる光学的歪み(ディストーション)は、従来技術(特開平8−256295号公報)に記載されているような電気的ディストーション補正手段により補正させるようにすることもできる。
次に、実施例について説明する。
(実施例1)
図4に、実施例1の撮像装置の背面方向から見た図を示す。この撮像装置は、図1〜図3で例示したようなカード形状のカメラである。なお、カメラ10は、スキャンミラーを持たない光学系で、光路を折り曲げるミラーあるいは反射プリズムを有する構成であってもよい。また、カメラ10は、図示しないファインダーを備えていてもよい。
図4に示すように、カメラ10は、その背面に、マイク13、モニター(例えば、液晶表示装置)11、制御ボタン12を備えている。また、内部には、処理ユニット8を備えている。なお、カメラ10に内蔵される撮像光学系、制御回路、メモリー等は図示されていない。制御ボタン12は、撮影条件等の設定、メモリー内の画像の選択表示を行うためのものである。使用者は、制御ボタン12を操作することで、例えばモニター11に表示されたメニュー上で、カーソルを移動させることができる。そして、メニューに表示された内容を選択することで、例えば、モード切り換えや感度切り換えの設定ができる。あるいは、画像の一覧表示や、希望する画像の表示ができる。
本実施例の撮像装置では、非接触型の検出器としてマイク13を備えている。そして、撮影時にマイク13で音を検出し、その音をトリガーとしてシャッターを動作させ、撮影を開始する。すなわち、本実施例の撮像装置では、シャッターを動作させるための入力部としてマイク13を備え、このマイク13がシャッターレリーズボタンの役割をしている。
このように、本実施例の撮像装置では、非接触でシャッターを動作させることができる。そのため、カメラ10に力を加えることなく、シャッターを動作させることができる。その結果、ぶれのない良好な画像を得ることができる。また、光学系が歪んで偏心することがないので、良好な画像を得ることができる。
また、手等が不自由な人や小さい子供等、細かい作業をすることが困難な人も、声や音を出すだけですむので、扱いやすい。また、両手でカメラ10をしっかりホールドした状態で制御できるので、より効果的に手ぶれを防止できる。
また、シャッターレリーズボタンがない分制御用ボタンが減らせて、その分モニター11を大きくすることができる。
マイク13を介して音を検出する方法には、次のようなものがある。
(1)所定の閾値を、予め設定しておく。そして、マイク13で得られた音の大きさが、予め設定してある閾値より大きい場合に、シャッターを動作させる。この時、音の大きさで閾値を設定するのではなく、周波数で閾値を設定してもよい。
(2)所定の音声を、予め設定しておく。そして、マイク13で得られた音声を解析し、特定の言葉である場合にシャッターを動作させるようにする。すなわち、特定の言葉を認識すると、撮像装置はシャッターを動作させる。例えば、この所定の音声と指定は、「チーズ!」、「シャッター!」等がある。このように、特定の言葉にすることで、通常の会話や周りの雑音等で、誤作動することがないようにすることができる。また、複数の言葉に、それぞれ特定の操作(動作)を設定することもできる。このようにしておけば、シャッターを動作させるだけではなく、カメラ10のズーム状態や撮影モード、フラッシュのON/OFFの切り換え等も、音声で行うことができるようになる。さらに、上記のような特定の言葉でも、音量が閾値以上の場合のみ各種動作を行うように設定しておけば、より誤作動を防ぐことができる。
また、別のマイク13’をカメラ10の被写体側にも設けておく。そして、2つのマイク13、13’で検出した音を差し引く。このようにすれば、両方のマイク13、13’で検出される周りの雑音等が共通のノイズとなるので、これらのノイズを除去することができる。その結果、制御用の音声のみ精度良く検出することができ、より誤作動を防ぐことができる。
(3)マイク13で検出する音の変化で、シャッターを動作させるようにする。例えば、マイク13を指で塞いでおいて、指を離したときにシャッターを動作させるようにする。マイク13を指で塞いでいる間は、音はほとんど検出されない。この状態で指をマイク13から離すと、周辺の雑音等が検出され、音の大きさが瞬間に変わる。音の大きさをモニターしておき、急激に変化したときにシャッターを動作させるようにする。この構成の場合は、大きい音や特定の声等を出さなくてすむため、周囲を気にすることなく撮影ができる。
上記構成は、マイク13で検出する音量が、小さい音量から大きな音量に変化する点を利用している。これとは逆に、マイク13で検出する音量が、大きい音量から小さな音量に変化する点を利用してもよい。具体的には、マイク13を指で塞いでいない状態から、マイク13を指で塞ぐと、このような変化が生じる。そこで、マイク13が検出する音の大きさが急激に小さくなる瞬間に、シャッターを動作させるようにすればよい。
なお、上記(3)では、周囲の自然の音を利用している。それとは別に、所定の周波数の音を発生する音源を撮像装置に設けておき、この音源からの音の有無で、シャッターを動作させるようにすればよい。この場合、特定の周波数の音を利用しているため、誤動作を防止することができる。
上記(1)〜(3)何れでも、音検知モードを備えているように構成するとよい。音検知モードになっているときに、(1)〜(3)の音あるいは音声を検知すると、シャッターを動作させるトリガーがかかり、音検知モードになっていない場合には、トリガーがかからない。このようにしておけば、構図を決めているとき等に突然シャッターが動作してしまうといった誤作動を防ぐことができる。
図5に、音を検出する場合の構成の1例を示す。この図5は、上記(1)あるいは(3)の方法で撮影を行う場合の信号処理を示すロック図である。この構成例では、マイク13として圧電型マイクロホンを使用している。マイク13からの音の信号は、増幅器14で増幅されて信号処理回路15に入る。信号処理回路15では、(1)の場合は、音の大きさが閾値より大きいか否かが判断され、(3)の場合は、音の大きさが急激に変化したか否かが判断される。そして、何れもシャッターを動作させるべきと判断されると、所定の制御信号がCPU16に送られる。
CPU16では、制御ボタン12で音検知モードに設定されているか否かを判断する。音検知モードに設定されている場合には、機械シャッター駆動部18に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッターが動作する。また、撮像素子19にもトリガー信号が送られるので、機械シャッターの作動にあわせて撮像素子19の電子シャッターが作動し、さらに画像情報が保存される。このようにして、撮影が行われる。一方、音検知モードに設定されていない場合には、機械シャッター及び電子シャッターは駆動されない。なお、以上は、機械シャッターと電子シャッターの両方を備える場合であるが、いずれか一方のみでもよい。機械シャッターのみの場合には、トリガー信号は機械シャッター駆動部18と撮像素子19に送られ、機械シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。一方、電子シャッターのみの場合には、トリガー信号は撮像素子19に送られ、電子シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。
なお、CPU16には、モニター11、メモリー17、撮像素子19が接続されている。シャッターを動作させて撮像された像は、メモリー17に記憶されるようになっている。また、撮像素子19で撮像された画像やメモリー17に記憶された画像は、制御ボタン12からの制御信号により、モニター11に表示される。ここでは、処理ユニットは信号処理回路15であるが、CPU16を含めて処理ユニットとしてもよい。
図6に、音声を検出する場合の構成の1例を示す。この図6は、上記(2)の方法で撮影を行う場合の信号処理を示すブロック図である。この構成例においても、マイク13として圧電型マイクロホンを使用している。マイク13からの音声信号は、増幅器14で増幅されて音声処理回路20に送られる。
図7は、音声処理回路20での音声認識のブロック図である。音声処理回路20に入力された音声信号は、フーリエ変換して周波数分析される(ブロック21)。続いて、その周波数スペクトラムから、特徴部が抽出される。(ブロック22)。抽出された特徴部は標準パターン23と比較され、両パターンが合致する(パターンマッチング)と(ブロック24)、特定の言葉と認識される。そして、その認識結果がCPU16に送られる。ここで、音検知モードに設定されている場合には、シャッター駆動部18と撮像素子19に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッター及び電子シャッターが動作して、撮像が行われる。一方、音検知モードに設定されていない場合には、シャッターは駆動されない。
また、図6と同様に、CPU16には、モニター11、メモリー17、撮像素子19が接続されている。シャッターを動作させて撮像された像は、メモリー17に記憶されるようになっている。また、撮像素子19で撮像された画像やメモリー17に記憶された画像は、制御ボタン12からの制御信号により、モニター11に表示される。
なお、標準パターン23として、複数の言葉のパターンを登録しておくこともできる。そして、各言葉のパターンに対して、それぞれを違った動作が対応するように設定しておく。このようにしておけば、シャッターを動作させるだけではなく、カメラ10のズーム状態や撮影モード、フラッシュのON/OFFの切り換え等も、音声で実行させることが可能になる。
(実施例2)
図8に、実施例2の撮像装置の背面方向から見た図を示す。この撮像装置も実施例1と同様に、カード形状のカメラである。なお、カメラ10は、スキャンミラーを持たない光学系で、光路を折り曲げるミラーあるいは反射プリズムを有する構成であってもよい。また、カメラ10は、図示しないファインダーを備えていてもよい。
図8に示すように、カメラ10は、その背面に、光検知器25、モニター(例えば、液晶表示装置)11、制御ボタン12を備えている。また、内部には、処理ユニット8を備えている。なお、カメラ10に内蔵される撮像光学系、制御回路、メモリー等は図示されていない。制御ボタン12は、撮影条件等の設定、メモリー内の画像の制御(処理)を行うためのものである。使用者は、制御ボタン12を操作することで、例えばモニター11に表示されたメニュー上で、カーソルを移動させることができる。そして、メニューに表示された内容を選択することで、例えば、モード切り換えや感度切り換えの設定ができる。あるいは、画像の一覧表示や、希望する画像の表示ができる。
本実施例の撮像装置では、非接触型の検出器として光検知器25を備えている。そして、撮影時に光検知器25で光を検出し、その光をトリガーとしてシャッターを動作させ、撮影を開始する。すなわち、本実施例の撮像装置では、シャッターを動作させるための入力部として光検知器25を備え、この光検知器25がシャッターレリーズボタンの役割をしている。
このように、本実施例の撮像装置では、非接触でシャッターを動作させることができる。そのため、カメラ10に力を加えることなく、シャッターを動作させることができる。その結果、ぶれのない良好な画像を得ることができる。また、光学系が歪んで偏心することないので、良好な画像を得ることができる。
また、シャッターレリーズボタンがない分だけ制御用ボタンが減らせて、その分モニター11を大きくすることができる。
光検知器25を介して光を検出する方法には、次のようなものがある。
(1)所定の閾値を、予め設定しておく。そして、光検知器25で得られた光の強度(光の明るさ、光量)が、予め設定してある閾値より大きい(明るい)場合に、シャッターを動作させる。この時、光の強度で閾値を設定するのはなく、波長で閾値を設定してもよい。
光検知器25に入射させる光の光源としては、ライト等がある。光検知部25が検知する光としては、可視光に限らず赤外線等であってもよい。この光源としては、カメラ10に一体に取り付けてあってもよく、別体としてもよい。
(2)光検知部25で検出する光の変化で、シャッターを動作させるようにする。例えば、光検知部25を指で塞いでおいて、指を離したときにシャッターを動作させるようにする。光検知部25を指で塞いでいる間は、光はほとんど検出されない。この状態で指を光検知部25から離すと、周りが真っ暗な場合以外は、周辺の光が検出され、光の強度が瞬間に変わる。光の強度をモニターしておき、急激に変化したときにシャッターを動作させるようにする。この構成の場合は、特別光源を用意しなくても、シャッターを動作させることができる。また、大きい音や特定の声等を使わなくてすむため、周囲を気にすることなく撮影ができる。
この場合に、光が入らないときと入ったときの光量の差が閾値以上になると、シャッターを動作させるようにする。なお、閾値を何段階か、あるいは、連続的に自由に設定できるようにするとよい。周りが暗い状態では、閾値を低くしておく。このようにすれば、わずかな光量の変化でもシャッターを動作させるようにできる。逆に明るい状態では、閾値を高くしておく。このようにすれば、光検知部25を塞いだ指が多少ずれても、シャッターは動作しない。よって、誤動作を防ぐことができる。
上記構成は、光検知器25で検出する光の強度が、小さい強度から大きな強度に変化する点を利用している。これとは逆に、光検知器25で検出する光の強度が、大きい強度から小さな強度に変化する点を利用してもよい。具体的には、光検知部25を指で塞いでいない状態から、光検知部25を指で塞ぐと、このような変化が生じる。そこで、光検知部25が検出する光の強度が急激に小さくなる瞬間に、シャッターを動作させるようにすればよい。
その場合は、塞いだと判断する光量を低く設定しておくとよい。そのように設定すると、姿勢を変えて光検知部25に体の影がかかってしまったり、急に曇ったりして光量が減った場合等に起こり得る誤動作を防ぐことができる。
あるいは、両手でカメラ10をホールドしたときに、少し指を動かせば届くような位置に、光検知部25を設けるようにしてもよい。このようにすると、両手でカメラ10をしっかりホールドでき、手ぶれ防止になる。また、両手でホールドしたまま指を少し動かすだけですむので、小さい子供や細かい作業をすることが困難な人も操作しやすい。
(3)カメラ10本体に光源を設ける。この光源は、光検出器25と対向する位置に、適当な間隔だけ離して設ける。このようにすると、光検知部25とこの光源との間に指や遮光部品等を出し入れして、光検知部25に入射する光の強度を変化させることができる。そこで、この光の強度の変化を利用して、シャッターを動作させることができる。この構成では、光源が用意されているため、暗い場所でも、確実にシャッターを動作させることができる。
また、光源の電源のオンオフを、使用者が選べるようにするとさらによい。例えば、周りが明るい場合は、光検知器25に周囲から光が入射する。そのため、指等で塞いだ状態と比べ十分光量の差を、光検知器25げ検知できる。すなわち、光源からの光を用いなくても、シャッターを動作させることができる。よって、上記のように構成すると、光源の電源をオフにしておけるので、撮像装置の消費電力を低減することができる。
また、光源から射出されるの光の波長は、可視波長とするとよい。その光源からの光を目で見て認識できるため、光が出ているかどうか、遮光されているかどうか等が確認しやくなる。
なお、光源から射出されるの光の波長は、赤外光であってもよい。特に暗い場面では、弱い光でも撮影に影響を与える状況もある得る。この場合、光源からの光が赤外光であれば撮影に影響を与えない。また、弱い光であっても周りに迷惑となるような場面でも、赤外光は見えないため、そのような問題がなくなる。
上記(1)〜(3)何れでも、光検知モードを備えているように構成するとよい。光検知モードになっているときに、光検知器25が検知した光の強度が変化すると、シャッターを動作させるためのトリガーがかかり、光検知モードになっていない場合には、トリガーがかからない。撮影の直前に光検知モードにすることにより、構図を決めているときに、突然シャッターが作動しまうといった誤作動を防ぐことができる。また、光検知モードにしたときだけ、光検知器25の電源がオンになるようにすると、消費電力を低減することもできる。
なお、本実施例において、光検知器25としては、例えばフォトダイオード、フォトトランジスタ、光導電素子、焦電素子(特に光源が赤外光の場合)等を用いることができる。また、光源としては、例えば発光ダイオード、レーザーダイオード、ランプ等を用いることができる。あるいは、ライトガイドを経由して、光源からの光を、光検知器に照射するようにしてもよい。
次に、本実施例において、シャッターを動作させるまでの処理の一例を示す。図9は、上記(2)の方法で撮影する場合の信号処理を示すブロック図である。この例では、周囲からの光をフォトダイオード25で検出する。周囲からの光がフォトダイオード25に入射すると、その光の強度に応じて、所定の電流がフォトダイオード25から出力される。この出力電流は、オペアンプからなる増幅器14で増幅されて電気信号に変換される。この電気信号は信号処理回路15に入り、その大きさが閾値以上か否かが判断される。ここで、閾値以上である場合、シャッターを作動させるべきと判断され、所定の制御信号が信号処理回路15から出力される。この制御信号は、CPU16に送られる。
CPU16では、制御ボタン12で光検知モードに設定されているか否かを判断する。光検知モードに設定されている場合には、機械シャッター駆動部18に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッターが動作する。また、撮像素子19にもトリガー信号が送られるので、機械シャッターの作動にあわせて撮像素子19の電子シャッターが作動し、さらに画像情報が保存される。このようにして、撮影が行われる。一方、光検知モードに設定されていない場合には、機械シャッター及び電子シャッターは駆動されない。なお、以上は、機械シャッターと電子シャッターの両方を備える場合であるが、いずれか一方のみでもよい。機械シャッターのみの場合には、トリガー信号は機械シャッター駆動部18と撮像素子19に送られ、機械シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。一方、電子シャッターのみの場合には、トリガー信号は撮像素子19に送られ、電子シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。
なお、CPU16には、モニター11、メモリー17、撮像素子19が接続されている。シャッターを動作させて撮像された像は、メモリー17に記憶されるようになっている。また、撮像素子19で撮像された画像やメモリー17に記憶された画像は、制御ボタン12からの制御信号により、モニター11に表示される。ここでは、処理ユニットは信号処理回路15であるが、CPU16を含めて処理ユニットとしてもよい。
また、上記(3)の方法で撮影する場合について説明する。図10(a)、(b)は、この場合の構成の一例である。図10では、カメラ10本体を両手で保持したときに、指Fがかかる位置にくぼみ27を設けている。そして、そのくぼみ27を挟んで、光源と光検知器を対向して配置している。この例では、光源は発光ダイオード26であり、光検知器はフォトダイオード25である。そして、図10(a)に示すように、常時、発光ダイオード26が発光していて、それからの光がフォトダイオード25に入射するようになっている。なお発光ダイオード26の発光状態は、ここでは連続発光しているが、所定の時間をおいて点滅するような発光でもよい。この状態で、使用者は撮影対象を撮像装置を向けて構図を決める。そして、撮影を行うことを決めた時点で、図10(b)に示すように、指Fをくぼみ27に入れる。すると、指Fによって発光ダイオード26の光が遮られるため、フォトダイオード25に入射する光量が急激に低下する。そこで、この光量変化を検知して、シャッターが動作する。これによって、撮影が行われる
図11は、図10の構成において信号処理を示すブロック図である。定電圧電源28は、発光ダイオード26を駆動するための電源である。光検知モードに設定されていると、定電圧電源28から発光ダイオード26に、電源が供給される。よって、フォトトランジスタ25に向けて、発光ダイオード26からが光が射出される。そのため、光検知モードでは、フォトトランジスタ25に光が、常時、入射している状態となる。この状態で、図10(b)に示すように、発光ダイオード26とフォトトランジスタ25の間に指Fが挿入されると、フォトトランジスタ25に入射する光が遮蔽される。この光の強度の変化は、電流の変化となってフォトトランジスタ25から出力される。その後の処理は、図9と同じである。
(実施例3)
図12に、実施例3の撮像装置の背面方向から見た図を示す。この撮像装置も実施例1と同様に、カード形状のカメラである。なお、カメラ10は、スキャンミラーを持たない光学系で、光路を折り曲げるミラーあるいは反射プリズムを有する構成であってもよい。また、カメラ10は、図示しないファインダーを備えていてもよい。
図12に示すように、カメラ10は、その背面に、タッチセンサー29、モニター(例えば、液晶表示装置)11、制御ボタン12を備えている。また、内部には、処理ユニット8を備えている。なお、カメラ10に内蔵される撮像光学系、制御回路、メモリー等は図示されていない。制御ボタン12は、撮影条件等の設定、メモリー内の画像の制御(処理)を行うためのものである。使用者は、制御ボタン12を操作することで、例えばモニター11に表示されたメニュー上で、カーソルを移動させることができる。そして、メニューに表示された内容を選択することで、例えば、モード切り換えや感度切り換えの設定ができる。あるいは、画像の一覧表示や、希望する画像の表示ができる。
本実施例の撮像装置では、接触型の検出器としてタッチセンサー29を備えている。そして、撮影時にタッチセンサー29で接触状態を検出し、その接触状態をトリガーとしてシャッターを動作させ、撮影を開始する。すなわち、本実施例の撮像装置では、シャッターを動作させるための入力部としてタッチセンサー29を備え、このタッチセンサー29がシャッターレリーズボタンの役割をしている。
このように、本実施例の撮像装置では、僅かな接触でシャッターを動作させることができる。そのため、接触式ではあるが、カメラ10に力を加えることなく、シャッターを作動させることができる。その結果、ぶれのない良好な画像を得ることができる。また、光学系が歪んで偏心することないので、良好な画像を得ることができる。また、軽くタッチセンサー29に触れるだけでよいため、手ぶれの防止にもなり、カメラ10を片手で持っていても手ぶれし難くなる。
また、シャッターレリーズボタンがない分制御用ボタンが減らせて、その分モニター11を大きくすることができる。
この例の場合も、接触検知モードを備えていることが望ましい。接触検知モードの場合にのみ、シャッターを動作させるためのトリガー信号が発生する。このようにすれば、タッチセンサー29に誤って指が触れて、思わぬ場面でシャッターが動作して撮影が行われてしまうということを防ぐことができる。
また、撮影の開始を、タッチセンサー29に触れる回数で決めてもよい。単純には、タッチセンサー29に1回触れると、その瞬間に撮影が開始されるようにする。しかしながら、複数回触れてから撮影が開始されるようにしてもよい。例えば、タッチセンサー29に1回触れると接触検知モードになり、2回目に触れると撮影が開始されるようにすることもできる。このようにすれば、タッチセンサー29に2回触れないと撮影を開始することができない。そのため、誤ってタッチセンサー29に指が触れて、思わぬ場面でシャッターが作動してしまうというようなことを防ぐことができる。
なお、タッチセンサー29に他の役割を持たせることもできる。撮影可能な状態(接触検知モード)以外、例えば、撮影した画像を表示させる状態(表示モード)や撮影条件を設定する状態(設定モード)では、タッチセンサー29を制御ボタン12として利用するようにしてもよい。また、タッチセンサー29に続けて触れる回数や、触れるパターン毎に、異なる制御の役割を持たせるようにするとよい。このように構成することで、タッチセンサー29だけでさまざまな制御を行うことができる。その結果、他の制御ボタンを減らすことができ、その分モニター11を大きくすることができる。
また、タッチセンサー29に触れる回数により、モード切り換えや、モニター11上のカーソルの移動等を行わせるようにしてもよい。
次に、本実施例において、シャッターを動作させるまでの処理の一例を示す。 図13は、タッチセンサー29を用いた場合の信号処理のブロック図である。タッチセンサー29で検出された接触信号は信号処理回路15に入る。接触信号が入力されると、シャッターを作動させるべきと判断され、所定の制御信号が信号処理回路15から出力される。この制御信号は、CPU16に送られる。
CPU16では、制御ボタン12あるいは接触回数で、接触検知モードに設定されているか否かを判断する。接触検知モードに設定されている場合には、機械シャッター駆動部18に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッターが動作する。また、撮像素子19にもトリガー信号が送られるので、機械シャッターの作動にあわせて撮像素子19の電子シャッターが作動し、さらに画像情報が保存される。このようにして、撮影が行われる。一方、接触検知モードに設定されていない場合には、機械シャッター及び電子シャッターは駆動されない。なお、以上は、機械シャッターと電子シャッターの両方を備える場合であるが、いずれか一方のみでもよい。機械シャッターのみの場合には、トリガー信号は機械シャッター駆動部18と撮像素子19に送られ、機械シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。一方、電子シャッターのみの場合には、トリガー信号は撮像素子19に送られ、電子シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。
なお、CPU16には、モニター11、メモリー17、撮像素子19が接続されている。シャッターを動作させて撮像された像は、メモリー17に記憶されるようになっている。また、撮像素子19で撮像された画像やメモリー17に記憶された画像は、制御ボタン12からの制御信号により、モニター11に表示される。ここでは、処理ユニットは信号処理回路15であるが、CPU16を含めて処理ユニットとしてもよい。
ここで、タッチセンサー29を利用した制御の具体例を説明する。
・カメラ10が、接触検知モード以外のモードになっている場合。ここで、1回触れると接触検知モードになる。そして、もう一度触れるとシャッターが作動し、撮影が行われる。
・カメラ10が、接触検知モードになっている場合。ここで、続けて2回触れると接触検知モードが解除される。そして、以前のモードに戻る。
・カメラ10が、接触検知モードになっている場合。ここで、続けて2回触れるとフラッシュ設定モードになる。このフラッシュ設定モードは、発光のさせ方を選択するモードである。そこで、1回触れる毎に(オート→赤目防止→強制発光→発光禁止)等が切り換わる。また、2回続けて触れると、フラッシュ設定モードが解除される。
・カメラ10が、表示モードになっている場合。ここで、1回触れると画像を順に表示する。
・カメラ10が、表示モードになっている場合。ここで、続けて2回触れるとインデックス表示となる。また、1回触れる毎に選択画像が変わる。また、2回続けて触れると、インデックス表示が終了する。
以上はタッチセンサー29を利用した制御の1つの例であり、他に多くの制御形態が可能である。
(実施例4)
図14に、実施例4の撮像装置の背面方向から見た図を示す。この撮像装置も実施例1と同様に、カード形状のカメラである。なお、カメラ10は、スキャンミラーを持たない光学系で、光路を折り曲げるミラーあるいは反射プリズムを有する構成であってもよい。また、カメラ10は、図示しないファインダーを備えていてもよい。
図14に示すように、カメラ10は、その背面に、モニター(例えば、液晶表示装置)11、制御ボタン12を備えている。また、内部には、処理ユニット8を備えている。なお、カメラ10に内蔵される撮像光学系、制御回路、メモリー等は図示されていない。制御ボタン12は、撮影条件等の設定、メモリー内の画像の制御(処理)を行うためのものである。使用者は、制御ボタン12を操作することで、例えばモニター11に表示されたメニュー上で、カーソルを移動させることができる。そして、メニューに表示された内容を選択することで、例えば、モード切り換えや感度切り換えの設定ができる。あるいは、画像の一覧表示や、希望する画像の表示ができる。
本実施例のカメラ10は、カメラ本体30の両側に、保持部31を有する。この保持部31は、図14(b)に示すように、保持部31とカメラ本体30との境界部分で、カメラ本体30に対してわずかに曲げることができる。そこで、使用者が保持部31を両手で持って保持部31を曲げるとその曲げが検知されるように、本実施例のカメラ10には曲げ検知手段が設けられている。よって、本実施例のカメラ10では、その曲げの検出をトリガーとしてシャッターを動作させ、撮影を開始する。このように、本実施例の撮像装置では、シャッターを動作させるための入力部として曲げ検知手段を備え、この曲げ検知手段がシャッターレリーズボタンの役割をしている。
このように、本実施例のカメラ10は、カメラ本体30に力を加えることなくシャッターを作動させることができる。そのため、光学系が歪んで偏心することなく撮影でき、良好な画像を得ることができる。
また、両手でカメラ10を持ち、そのまま操作することができるため、手ぶれが起き難い。また、両手でカメラ10を保持した状態で指を動かすことなく操作できるので、細かい作業をすることが困難な人も操作がしやすい。
図14に示した構成では、保持部31とカメラ本体30の境界が曲がるようになっている。しかしながら、保持部31自体が撓んで曲がるようにしてもよい。
なお、上記では、曲げるときにシャッターが作動するようにしているが、反対に、曲げた状態から元に戻すときにシャッターが作動するようにしてもよい。
また、図14(b)に示した構成では、保持部31は左右両方共曲がっている。しかしながら、一方の保持部31のみが曲がるようにしてもよい。この場合には、光学系の一部あるいは全部を、カメラ本体30中の曲がらない保持部31側に配置するのがよい。このようにすると、光学系の歪みによる偏心をより効果的に防ぐことができる。
この実施例でも、曲げ検知モードを備えていることが望ましい。曲げ検知モードの場合にのみ、シャッターを作動させるトリガー信号が発生するようにしておく。そうすれば、撮影の直前に曲げ検知モードにすることにより、構図を決めているとき等に突然シャッターが作動してしまうといった誤作動を防ぐことができる。また、曲げ検知モードにしたときだけ、曲げ検知手段に電力が供給されるようにすると、消費電力を低減することもできる。
また、両手でカメラ10をホールドしたままでさまざまな制御を行うことができ、指で細かい作業をすることが困難な人も操作しやすいものとなる。例えば、モード切り換えや、モニター11上のカーソルの移動等を行わせるようにしてもよい。
なお、曲げ検出手段に他の役割を持たせることもできる。撮影可能な状態(曲げ検知モード)以外、例えば、表示モードや設定モードでは、曲げ検出手段を制御ボタン12として利用するようにしてもよい。また、続けて曲げる回数毎に、異なる制御の役割を持たせるようにするとよい。このように構成することで、曲げ検出手段だけでさまざまな制御を行うことができる。例えば、モード切り換えや、モニター11上のカーソルの移動等を行わせるようにしてもよい。その結果、他の制御ボタンを減らすことができ、その分モニター11を大きくすることができる。また、両手でカメラ10を保持したままで、さまざまな制御を行うことができる。よって、指で細かい作業をすることが困難な人に対しても、操作しやすい撮像装置となる。
(1)圧力センサー:
カメラ本体30と保持部31との境界部分、あるいは保持部31内に、圧力センサーを配置する。保持部31とカメラ本体30の境界を曲げたり、保持部31自体を撓ませると、圧力センサーにかかる圧力が変化する。この圧力がある閾値以上になった場合に、トリガーがかかるようにする。
(2)光源と光検出器:
カメラ本体30に光源、保持部31に光検知器を配置する。あるいは保持部31内に光源と光検知器を配置する。この時、光源と光検出器は、両者が対向するように配置する。この状態では、光源からの光が光検知器に入射するので、光検出器から所定の信号が出力される。そこで、保持部とカメラ本体の境界部、あるいは保持部を曲げると、光源と光検知器との位置関係が変わる。すると、光源からの射出光が光検知器に入射しなくなったり、光検知器に入射する入射光の割合が減る。そこで、光検知器により光の強度を検知し、光の強度(所定の信号)が閾値以下になったときに、シャッターを作動させる。
曲げた状態から元に戻った時に、シャッターを作動させる場合には、一旦、光検出器からの出力(光の強度)が閾値以下になった後、再び閾値以上になったとき、シャッターを作動させる。あるいは、曲げた状態の時に、光源と光検出器が対向するように配置しておく。そして、光検出器からの出力が、一旦、閾値以上になった後、再び閾値以下になったとき、シャッターを作動させる。
以下、この実施例における曲げ検出手段について説明する。
図15〜図20は、曲げ検出手段に圧力センサーを使用した例である。ここで、図15〜図17は圧力センサーとしてストレインゲージを使用した場合を説明するための図である。図15は、カメラ本体30と保持部31の境界部分の内側(内部)にストレインゲージ32を貼り付けた場合の水平部分断面図(a)と部分正面図(b)である。また、図16は、保持部31の内側(内部)にストレインゲージ32を貼り付けた場合の水平部分断面図(a)と部分正面図(b)である。図15の構成の場合は、保持部31とカメラ本体30の境界部分を曲げると、ストレインゲージ32が、その曲げを抵抗値の変化として検知するものである。また、図16の構成の場合は、保持部31自体を撓ませると、ストレインゲージ32がその撓みを抵抗値の変化として検知するものである。
次に、本実施例において、シャッターを動作させるまでの処理の一例を示す。図17は、ストレインゲージ32を用いた場合の信号処理のブロック図である。ストレインゲージ32は、定電流電源33に接続されたブリッジ回路34中の1つの抵抗として接続されている。保持部31とカメラ本体30の境界部分の曲げ、あるいは、保持部31自体の撓みによって、ストレインゲージ32の抵抗が変化すると、その曲げあるいは撓みに応じた信号(電圧)がブリッジ回路34の検出端に発生する。その信号は信号処理回路15に入り、信号の大きさが所定の閾値以上か否かが判断される。ここで、閾値以上である場合、シャッターを作動させるべきと判断され、所定の制御信号が信号処理回路15から出力される。この制御信号は、CPU16に送られる。
CPU16では、制御ボタン12で曲げ検知モードに設定されているか否かを判断する。曲げ検知モードに設定されている場合には、機械シャッター駆動部18に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッターが動作する。また、撮像素子19にもトリガー信号が送られるので、機械シャッターの作動にあわせて撮像素子19の電子シャッターが作動し、さらに画像情報が保存される。このようにして、撮影が行われる。一方、曲げ検知モードに設定されていない場合には、機械シャッター及び電子シャッターは駆動されない。なお、以上は、機械シャッターと電子シャッターの両方を備える場合であるが、いずれか一方のみでもよい。機械シャッターのみの場合には、トリガー信号は機械シャッター駆動部18と撮像素子19に送られ、機械シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。一方、電子シャッターのみの場合には、トリガー信号は撮像素子19に送られ、電子シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。
なお、CPU16には、モニター11、メモリー17、撮像素子19が接続されている。シャッターを動作させて撮像された像は、メモリー17に記憶されるようになっている。また、撮像素子19で撮像された画像やメモリー17に記憶された画像は、制御ボタン12からの制御信号により、モニター11に表示される。ここでは、処理ユニットは信号処理回路15であるが、CPU16を含めて処理ユニットとしてもよい。
図18〜図20は圧力センサーとして圧電素子を使用した場合を説明するための図である。ここで、図18は、カメラ本体30と保持部31の境界部分の内側(内部)に圧電素子35を配置して構成した場合の水平部分断面図(a)と部分正面図(b)である。図18の構成の場合は、カメラ本体30と保持部31にまたがるように、圧電素子35が配置されている。よって、保持部31とカメラ本体30の境界部分を曲げると、圧電素子35がその曲げをインピーダンス変化あるいは共振周波数(位相)の変化として検知するものである。なお、圧電素子35は、カメラ本体30及び保持部31の表側の部材と裏側の部材との間に、挟まれるように配置されている。
また、図19は、保持部31の内側(内部)に挟むように圧電素子35を配置して構成した場合の水平部分断面図(a)と部分正面図(b)である。図19の構成の場合は、保持部31の表側の部材と裏側の部材との間に挟まれるように、圧電素子35が配置されている。よって、保持部31自体を撓ませると、圧電素子35がその撓みをインピーダンス変化あるいは共振周波数(位相)の変化として検知するものである。
次に、本実施例において、シャッターを動作させるまでの処理の一例を示す。図20は、圧電素子35を用いた場合の信号処理のブロック図である。圧電素子35は、発振器36と並列に接続されている。そして、保持部31とカメラ本体30の境界の曲げ、あるいは、保持部31自体の撓みによって、圧電素子35に圧力が加わると、その曲げあるいは撓みに応じたインピーダンス変化あるいは共振周波数(位相)の変化が、信号として圧電素子35の両端に発生する。その信号は信号処理回路15に入り、信号の大きさが所定の閾値以上か否かが判断される。ここで、閾値以上である場合、シャッターを作動させるべきと判断され、所定の制御信号が信号処理回路15から出力される。この制御信号は、CPU16に送られる。
CPU16では、制御ボタン12で曲げ検知モードに設定されているか否かを判断する。曲げ検知モードに設定されている場合には、機械シャッター駆動部18に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッターが動作する。また、撮像素子19にもトリガー信号が送られるので、機械シャッターの作動にあわせて撮像素子19の電子シャッターが作動し、さらに画像情報が保存される。このようにして、撮影が行われる。一方、曲げ検知モードに設定されていない場合には、機械シャッター及び電子シャッターは駆動されない。なお、以上は、機械シャッターと電子シャッターの両方を備える場合であるが、いずれか一方のみでもよい。機械シャッターのみの場合には、トリガー信号は機械シャッター駆動部18と撮像素子19に送られ、機械シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。一方、電子シャッターのみの場合には、トリガー信号は撮像素子19に送られ、電子シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。
図21〜図24は、曲げ検出手段に光源と光検出器を使用した例である。図21は、その構成を示す図である。図21(a)は基本構成を示している。図に示すように、カメラ本体30と保持部31の境界部分に、光源と光検出器が配置されている。光源は発光ダイオード41であって、カメラ本体30側に配置されている。一方、光検出器はフォトダイオード44であって、保持部31側に配置されている。発光ダイオード41とフォトダイオード44は互いに対向するように、カメラ本体30と保持部31の内部に配置されている。
図21(b)は、曲げ検出手段のより好ましい構成を示している。この構成では、光ダイオード41とフォトダイオード44の間に、レンズ42と絞り43が配置されている。よって、光ダイオード41から射出した光は、レンズ42で平行光束に変換される。さらに、絞り43を通過することで、細い光ビームとなる。図21(a)の構成と比べると、フォトダイオード44の受光面積に対する光束径が小さくなる。よって、フォトダイオード44の位置ずれ、すなわち境界部分の折り曲げの程度に対して、感度が高くなる。
図21の状態は、保持部31が撓んでいない状態、あるいは、保持部31とカメラ本体30の境界部分が折り曲げられていない状態を示している。この状態では、発光ダイオード41から発光した光は、カメラ本体30と保持部31の内部に沿って進む。そして、発光ダイオード41から発光した光は、フォトダイオード44に入射する。よって、フォトダイオード44から所定の大きさの信号(電流)が出力される。
次に、保持部31が撓んだの様子を図22に示す。この状態においても、発光ダイオード41から発光した光は、カメラ本体30と保持部31の内部に沿って進む。しかしながら、その進行方向にはフォトダイオード44がない。よって、フォトダイオード44からは、信号(電流)が出力されない。このようにして、保持部31が撓んだ状態になっていることを検出できる。図23に示すように、同様にして、保持部31とカメラ本体30の境界部分を折り曲げた状態も検出することができる。
このように、フォトダイオード44で検知された光量が閾値以上の変化があるときに、シャッターを作動させる。これにより、撮影が行われる。あるいは、それらの曲がりが元に戻ったときに、シャッターを作動させるようにしてもよい。この場合には、フォトダイオード44で検知された光量が閾値以上に増加したときに、シャッターを作動させるトリガーがかかるようにする。
次に、本実施例において、シャッターを動作させるまでの処理の一例を示す。図24は、光源と光検知器を用いた場合の信号処理のブロック図である。定電圧電源45は、発光ダイオード41を駆動するための電源である。定電圧電源45から発光ダイオード41に、電源が供給される。よって、フォトダイオード44に向けて、発光ダイオード41からが光が射出される。そのため、光検知モードでは、フォトダイオード44に、常時、光が入射している状態となる。この状態で、図22あるいは図23に示すように、発光ダイオード41の光の進行方向からフォトダイオード44がずれると、フォトダイオード44に光が入射しなくなる。この光の強度の変化は、電流の変化となってフォトダイオード44から出力される。その後の処理は、図9と同じである。 なお、図21〜図24のように、光を検出してシャッターを作動させる例においては、光検知器としては、例えばフォトダイオード、フォトトランジスタ、光導電素子、焦電素子(特に光源が赤外光の場合)等を用いることができる。また、光源としては、例えば発光ダイオード、レーザーダイオード、ランプ等を用いることができる。
(実施例5)
図25に、実施例5の撮像装置の背面方向から見た図を示す。この撮像装置も実施例1と同様に、カード形状のカメラである。なお、カメラ10は、スキャンミラーを持たない光学系で、光路を折り曲げるミラーあるいは反射プリズムを有する構成であってもよい。また、カメラ10は、図示しないファインダーを備えていてもよい。
図25に示すように、カメラ10は、その背面に、モニター(例えば、液晶表示装置)11、制御ボタン12を備えている。また、内部には、処理ユニット8を備えている。なお、カメラ10に内蔵される撮像光学系、制御回路、メモリー等は図示されていない。制御ボタン12は、撮影条件等の設定、メモリー内の画像の制御(処理)を行うためのものである。使用者は、制御ボタン12を操作することで、例えばモニター11に表示されたメニュー上で、カーソルを移動させることができる。そして、メニューに表示された内容を選択することで、例えば、モード切り換えや感度切り換えの設定ができる。あるいは、画像の一覧表示や、希望する画像の表示ができる。
本実施例のカメラ10は、図示のような圧力センサー51A、51B、モニター11、制御ボタン12を備えている。本実施例では、図25(a)に示すように、1つの対角方向の両端に、圧力センサー51Aと51Bの2個を配置してある。対角方向のこの2つの圧力センサー51Aと51Bを同時に握って圧力をかけると、シャッター作動のためのトリガーがかかって撮影を開始する。すなわち、圧力センサー51Aと51Bが、シャッターレリーズボタンの役割をしている。
このように、本実施例の撮像装置では、カメラ10を両手で持ってシャッターを作動させることになるので、手ぶれが起き難い。また、圧力センサーが1つの場合だと1か所だけ握ることになり、力を加えた時に不安定になりやすい。しかしながら、本実施例では、撮影時に対角方向の2か所を握るため、カメラ10対して対称に力を加えることができる。よって、安定してカメラ10を保持できるので、カメラ10がぶれ難い。また、指で細かい操作は必要ないため、細かい作業をすることが困難な人も操作がしやすい。
押圧する部分は、圧力センサー51(51A、51B)の上だけ歪みやすくしておけばよい。例えば、図25(b)に示すように、カメラ外装52に穴を開けておく。この穴の位置は、圧力センサー51を取り付けた位置と対応している。そして、その穴をカバー53で覆うようにすればよい。カバー53としては、ゴムや柔軟なプラスチックのような歪みやすい材料を用いればよい。このように、圧力センサー51上は歪みやすい材料のカバー53で覆われているため、弱い力でも操作しやすい。また、カバー53を押圧しても、圧力センサー51上のカバー53のみが歪み、カメラ外装52の他の部分には力がかからない。そのため、カメラ自体が歪んで光学系の偏心が起こることを有効に防ぐことができる。
この例の場合も、押圧検知モードを備えていることが望ましい。押圧検知モードの場合にのみ、トリガー信号が発生してシャッターが作動するようにする。このようにしておけば、撮影準備のとき等に誤って圧力センサー部分を握ってしまう等の誤操作により、シャッターが作動してしまうことを防止することができる。なお、カード形状カメラの場合、厚みが薄いので、圧力センサーを押す操作は、カードを挟んで握るような操作になる。
また、圧力センサー51A、51Bには、シャッターレリーズボタンの機能以外の機能を持たせるようにしてもよい。そのようにすると、他の操作ボタンを減らすことができる、その結果、モニター11を大きくすることができる。
例えば、圧力センサー51Aの上を押すと、オートフォーカス機能が働き、押している間はピントが固定される。そして、この状態でさらに圧力センサー51Bの上を押すと、シャッターが作動するようにすることができる。そのようにすると、撮影する瞬間には両手で保持しながら、被写体に正確にピントを合わせることができる。
その他にも、撮影モードの切り換えや、モニター11上のカーソルの移動等、さまざまな機能を持たせるようにしてもよい。そのとき、撮影モードや表示モード、設定モード等によって、圧力センサー51A、51Bの機能を変えてもよい。すると、握りながら細かく指を動かすことなく操作できる機能が増える。
圧力センサーは図25(a)のように2か所だけではなく、3か所以上に配置してもよい。例えば図26に示すように、カメラ10の背面の四隅に4か所配置する。このようにすると、圧力センサー51Aと51B、あるいは、圧力センサー51Cと51Dの組み合わせのうち、操作者各自の握りやすい組み合わせで使用することができる。この場合も、両手でカメラ10を左右からしっかり保持できる。また、圧力センサー51Aと51Cのような左右対称な位置の組み合わせでもよい。このとき、どの組み合わせを使用するか選んで設定できるようにしておく。このようにしておけば、使用しない組み合わせの圧力センサーには別の機能を持たせることができ、握るだけで操作できる機能が増える。
また、撮影モードや表示モード、設定モード等によって、各圧力センサー51A〜51Dの機能を変えてもよい。また、シャッターを作動させる瞬間以外は、ぶれの影響がないため、必ずしも対角位置や左右対称な位置に配置された2つの圧力センサー上を握る必要はない。そこで、例えば、図26の圧力センサー51Aと51Dのような対角方向両端でも、左右対称位置でもない組み合わせでもよい。あるいは、1か所だけ握って機能するようにしてもよい。
次に、本実施例において、シャッターを動作させるまでの処理の一例を示す。図27は、複数の圧力センサーを用いた場合の信号処理のブロック図である。図27は、圧力センサー51A〜51Dとして半導体圧力センサーを用いた例である。それぞれの圧力センサー51A〜51Dは、定電流電源33に接続されている。そして、それぞれの圧力センサー51A〜51Dが押圧される(握りの圧力が生じる)と、信号(電圧)が発生する。それぞれの圧力センサー51A〜51Dからの信号は、信号処理回路15に入力する。それぞれの信号は、信号処理回路15に入り、信号の大きさが所定の閾値以上か否かが判断される。ここで、閾値以上である場合、シャッターを作動させるべきと判断され、所定の制御信号が信号処理回路15から出力される。この制御信号は、CPU16に送られる。
CPU16では、制御ボタン12で押圧検知モードに設定されているか否かを判断する。押圧検知モードに設定されている場合には、機械シャッター駆動部18に、CPU16からシャッター駆動のためのトリガー信号が送られる。その結果、機械シャッターが動作する。また、撮像素子19にもトリガー信号が送られるので、機械シャッターの作動にあわせて撮像素子19の電子シャッターが作動し、さらに画像情報が保存される。このようにして、撮影が行われる。一方、押圧検知モードに設定されていない場合には、機械シャッター及び電子シャッターは駆動されない。なお、以上は、機械シャッターと電子シャッターの両方を備える場合であるが、いずれか一方のみでもよい。機械シャッターのみの場合には、トリガー信号は機械シャッター駆動部18と撮像素子19に送られ、機械シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。一方、電子シャッターのみの場合には、トリガー信号は撮像素子19に送られ、電子シャッターの作動と画像情報の保存が行われる。
上記説明では、CPUで押圧検知モードを認識していたが、次のようにしてもよい。図28(a)の論理回路のように、圧力センサー51Aの出力と圧力センサー51Bの出力を、AND回路55の入力に接続する。また、AND回路55の出力と押圧検知モードか否かを示す信号Eを、AND回路56の入力に接続する。このようにしておくと、まず、圧力センサー51Aと圧力センサー51Bが押圧されると、圧力センサー51Aからの圧力信号Aと圧力センサー51Bからの圧力信号Bとが、AND回路55に入力する。そして、両方の信号が存在するときに、AND回路55から信号が出力される。出力された信号は、別のAND回路56の一方の端子の入力信号となる。別のAND回路56の他方の入力端子には、押圧検知モードか否かを示す信号Eが入力されている。よって、圧力センサー51Aと51Bに同時に握りの圧力がかかり、かつ、押圧検知モードにあるときのみ、シャッターを作動させるトリガー信号Zが発生する。
また、図26のように、カメラ10の背面の四隅に4つの圧力センサー51A〜51Dを配置する場合は、図28(b)のような回路構成とすればよい。図28(b)では、圧力センサー51Aからの圧力信号A、圧力センサー51Bからの圧力信号B及びトリガー待機モード信号Eが、AND回路57に入力されている。これら3つの信号がONのときに、OR回路59の一方の入力端子に信号が入力する。他方、圧力センサー51Cからの圧力信号C、圧力センサー51Dからの圧力信号D及び押圧検知モード信号Eが、別のAND回路58に入力されている。これら3つの信号がONのときに、OR回路59の他方の入力端子に信号が入力する。したがって、圧力センサー51Aと51Bに同時に握りの圧力がかかるか、圧力センサー51Cと51Dに同時に握りの圧力がかかり、かつ、押圧検知モードにあるときのみ、シャッターを作動させるトリガー信号Zが発生する。
なお、CPU16には、各種モードを設定する制御ボタン12、モニター11、メモリー17、撮像素子19が接続されており、撮像素子19で撮像された画像やメモリー17に記憶された画像が制御ボタン12からの制御信号によりモニター11に表示され、また、シャッターを切って撮像された像がメモリー17に記憶されるようになっている。
ところで、以上の実施例1〜5のシャッター作動機構は、特に、図1〜図3で例示したカード形状の撮像装置に適したものである。この撮像装置は、図1〜図3から明らかなように、(1)折り曲げ光学系を構成する1次元スキャンミラー2を有し、(2)撮像面が扁平な2次元撮像素子4あるいは1次元ラインセンサーを有し、(3)ミラースキャンする1次元スキャンミラー2を有し、(4)少なくとも1つの光学素子3が異型光学素子(光軸に垂直な面での断面が円形ではない)であり、(5)光路折り曲げ位置より像側のレンズは全て異型であり、(6)ディストーションを電気的に補正しており、(7)開口形状6の開口は固定されたものである。このように、図1〜図3で例示したようなカード形状の撮像装置は、(1)〜(7)の構成を持つが、各々の薄いカード形状の撮像装置に対するメリットを以下に説明する。
(1)折り曲げ光学系
光路を折り曲げることで、撮像装置の撮影方向の厚みは、一番物体側の光学素子から折り曲げ位置までの距離と略等しくなり、厚みを薄くできる。折り曲げ位置は、より物体側の方が好ましい。
(2)扁平な2次元撮像素子又は1次元ラインセンサー
撮影方向と垂直な方向に画素が並んでいる扁平な2次元撮像素子又は1次元ラインセンサーを用いれば、撮影方向の厚みを薄くできる。
(3)1次元スキャンミラー
光路を折り曲げるための素子がミラーで、撮影方向とは垂直な方向を軸としてミラーが傾いてスキャンすると、撮像素子の撮影方向の厚さが薄くできる。
(4)少なくとも1つの光学素子が異型光学素子
撮影方向に薄いため、円形形状のレンズは必要なく、光束が入射しない部分は落として異型とすると、撮影方向の厚さを薄くできる。
(5)光路折り曲げ位置より像側のレンズは全て異型
折り曲げ位置より像側のレンズの全ての光束が入射しない部分を切り落として異型とすると、撮影方向の厚さを薄くできる。
(6)ディストーションを電気的に補正
元々光学系で樽型のディストーションを発生させておき、それを電気的に補正するようにすると、画角を実質的に大きくすることができる。
(7)開口形状の開口が固定
絞り内径が可変だと、そのための機械的な機構が必要になるが、固定のために機械的な機構が必要なく、その分撮影方向の厚さを薄くできる。また、絞りを絞ることで生じる回折による画質の低下を防ぐことができる。
以上、本発明の撮像装置を実施例に基づいて説明したが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
以上の本発明の撮像装置は、例えば次のように構成することができる。
〔1〕 撮像光学系と撮像素子とシャッターとを備えた撮像装置において、前記シャッターを動作させるための入力部を有し、該入力部が非接触型の検出器を備えることを特徴とする特徴とする撮像装置。
〔2〕 特定の音波を検知することにより、シャッターを動作させるように構成されていることを特徴とする上記1記載の撮像装置。
〔3〕 非接触型の検出器としてマイクを備え、前記マイクにより音波を検知するように構成されていることを特徴とする上記2記載の撮像装置。
〔4〕 閾値以上の大きさや周波数の音を前記マイクで検知したときに、シャッターを動作させて撮像を行うように構成したことを特徴とする上記3記載の撮像装置。
〔5〕 予め設定された特定の音声を前記マイクで検知したときに、シャッターを動作させて撮像を行うように構成したことを特徴とする上記3記載の撮像装置。
〔6〕 音検知モードを有し、音検知モードの場合にのみ前記シャッターを動作させるように構成されていることを特徴とする上記3から5の何れか1項記載の撮像装置。
〔7〕 特定の光を検知することにより、シャッターを動作させるように構成されていることを特徴とする上記1記載の撮像装置。
〔8〕 非接触型の検出器として光検知器を用いるこにより、特定の光を検知することを特徴とする上記7記載の撮像装置。
〔9〕 前記光検知器で閾値以上の光量の光を検知したときに、シャッターを動作させて撮像を行うように構成したことを特徴とする上記8記載の撮像装置。
〔10〕 前記光検知器と、該光検知器と対向する位置に配置された光源を有し、前記光源から射出した光が遮光されたこと、あるいは遮光状態が解除されたことを検知したときに、シャッターを動作させるように構成したことを特徴とする上記8記載の撮像装置。
〔11〕 光検知モードを有し、光検知モードの場合にのみ、シャッターを動作させることを特徴とする上記7から10の何れか1項記載の撮像装置。
〔12〕 撮像光学系と撮像素子とシャッターとを備えた撮像装置において、前記シャッターを動作させるための入力部を有し、該入力部がタッチセンサーを備えることを特徴とする撮像装置。
〔13〕 検知モードを有し、検知モードの場合にのみ前記シャッターを動作させることを特徴とする上記12記載の撮像装置。
〔14〕 撮像光学系と撮像素子とシャッターとを備えた撮像装置において、前記撮像光学系と撮像素子とシャッターとを内蔵する撮像装置本体と、前記撮像装置本体に隣接する保持部と、前記シャッターを動作させるための入力部を有し、前記保持部と前記撮像装置本体の境、あるいは、前記保持部自体が曲げ可能に構成され、前記保持部と前記撮像装置本体の境、あるいは、前記保持部自体の曲げを検知する曲げ検知手段を備え、前記入力部が曲げ検知手段であることを特徴とする撮像装置。
〔15〕 前記曲げ検知手段が、圧力センサーからなることを特徴とする上記14記載の撮像装置。
〔16〕 前記曲げ検知手段が光源と光検知器とを備え、前記光源と前記光検知器が対向して配置されていることを特徴とする上記14記載の撮像装置。
〔17〕 撮像光学系と撮像素子とシャッターとを備えた撮像装置において、前記シャッターを動作させるための入力部と処理ユニットを有し、前記入力部が複数の検出器を備え、前記処理ユニットは、前記検出器のうちの少なくとも2つの検出器から出力された信号に基づいて前記シャッターを動作させることを特徴とする撮像装置。
〔18〕 前記検出器が圧力センサーで構成され、前記圧力センサーの中の少なくとも2つは撮像装置本体の対角位置に配置され、対角位置に配置された2つの前記圧力センサーから同時に信号が出力されたときに、処理ユニットがシャッターを動作させることを特徴とする上記17記載の撮像装置。