JP2005181277A - 速度表示装置 - Google Patents

速度表示装置

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JP2005181277A JP2004033559A JP2004033559A JP2005181277A JP 2005181277 A JP2005181277 A JP 2005181277A JP 2004033559 A JP2004033559 A JP 2004033559A JP 2004033559 A JP2004033559 A JP 2004033559A JP 2005181277 A JP2005181277 A JP 2005181277A
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Keiichi Yamada
啓一 山田
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Abstract

【課題】停止距離と走行速度との関係が直感的に把握し易い速度計を実現する。
【解決手段】図2の例では、時速76km/hで走行中に視程が50mしかないことを表している。本図2から読み取れる様に、時速76km/hで走行中の場合、安全走行に必要となる視程は66m以上である。安全走行を前提とする時、速度目安インジケータ15に対して、速度インジケータ12が右側へ大幅に伸びている(超過している)と言う事実に基づいて、運転者は次の何れかの判断を瞬時かつ極めて容易に下すことができる。(判断1)運転者は前照灯の点灯により、視程を大きく確保すべきである。(判断2)或いは、運転者は制動操作に入るべきである。(判断3)或いは、運転者は制動操作の準備をしておくべきである。また、これらの判断は、速度目安インジケータ15と速度インジケータ12との位置関係に基づいて、即座に容易に直感的に得られるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを、所定のインジケータが示す角度、位置、又は長さ等の変位量によって表示する速度表示装置に関する。
車両の走行速度に対する認識、意識、或いは理解を高めることにより、追突事故等の交通事故の防止に寄与しようとする速度表示装置としては、例えば、下記の特許文献1に記載されている速度計等を挙げることができる。
特許文献1にも記載されているが、車の停止距離Lとは、運転者が危険に気付いてから自車が完全に停止できるまでの走行距離のことを言い、これは車の走行速度Vの二次関数になる。
停止距離Lは、空走距離L0と制動距離L1との和で表される。これらは、走行速度Vを用いて次の様に書くことができる。
(空走距離L0)
L0= V×Δt …(1)
(制動距離L1)
L1= V2 /2gμ …(2)
(停止距離L)
L = L0 + L1
= (1/2gμ)・V2 + Δt・V …(3)
ただし、ここで、Δtは空走時間、即ち、運転者が危険を感知してから制動操作による減速が開始されるまでの反応・動作時間である。この空走時間Δtの標準的な値としては通常は0.5秒から1秒の間の適当な定数が仮定されることが多い。また、定数gは重力加速度であり、定数μはタイヤと路面との摩擦係数である。これらの関係は公知であり、特許文献1に掲載されている上記の従来装置は、速度計の速度目盛りに並列させて、その速度に対する相応の停止距離をも同時に読み取り可能とした表示形態を特徴としている。
特開平8−334522
しかしながら、上記の特許文献1の従来装置では、指針(インジケータ)が示す角度(変位量)が、自車の走行速度Vに略比例して増減するため、自車両の走行速度Vに相応する停止距離を、走行速度Vを表す変位量(指針が示す角度)と同一の変位量から、迅速、的確、或いは直感的に把握することは難しい。これは、停止距離Lが走行速度Vの二次関数になっているためであり、かつ、人間が非線形な関数関係を直感的に把握することが得意でないことに因るものである。また、停止距離と言う概念が、一般の運転者にとっては速度と言う概念に比べて理解しにくく、更に日常的にも実感しにくいと言う要因も考えられる。
このため、走行速度Vが大きくなるほど走行速度Vの増分に対する停止距離Lの増分(=∂L/∂V)は大きくなるにも係わらず、運転者はこの関係を線形にとらえがちであり、正しい関係が直感的には把握されにくい。これらの事情により、運転者は適切な走行速度や車間距離を十分には判断しにくいことがある。
言い換えれば、走行中の自車の危険度は、自車の走行速度Vよりもその時の自車の停止距離Lで測る方が遥かに妥当であり、この妥当性は車の運動エネルギー(走行速度Vの二次関数)の観点から考えても十分に理解できるものである。しかしながら、この停止距離Lと走行速度Vとの関係は非線形であるので、その様な自車の危険度は自車の走行速度Vに基づいて必ずしも直感的に把握し易いものではない。その結果、一般の運転者にとっては、適切な走行速度や車間距離などを十分には判断しにくいことがある。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、停止距離Lと走行速度Vとの関係が直感的に把握し易い速度表示装置を実現することである。
また、本発明の更なる目的は、自車の現状況における視認距離Sや或いは前方走行車両との車間距離Dなど(:前方無障害距離X)と走行速度Vとの間における安全性に係わる関係が直感的に把握し易い速度表示装置を実現することである。
ただし、上記の個々の目的は、本発明の個々の手段の内の少なくとも何れか1つによって、個々に達成されれば十分なのであって、本願の個々の発明は、上記の全ての課題を同時に解決し得る手段が存在することを必ずしも保証するものではない。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを、所定のインジケータが示す角度、位置、又は長さ等の変位量によって表示する速度表示装置において、その変位量を、自車の走行速度Vに対応する停止距離Lに対して略線形に変位させることである。
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、上記の変位量が走行速度Vを指し示す様に変位目盛りを刻むことである。
また、本発明の第3の手段は、上記の第1又は第2の手段において、上記の変位量が停止距離Lを指し示す様に変位目盛りを刻むことである。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、走行速度Vを数字でデジタル表示するデジタル表示手段を更に備えることである。
また、本発明の第5の手段は、上記の第1乃至第4の何れか1つの手段において、自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xと、上記の停止距離Lとの間の大小関係を表示する安全度表示手段を設けることである。
ただし、上記の前方無障害距離Xとしては、例えば前方視界における運転者の視認距離Sや、或いは前方走行車両との車間距離Dなどが考えられる(本発明の第11の手段)。或いは、前方車両の走行速度などに応じて車間距離Dの定数倍の距離を当てるなどしても良い。その定数としては、0.5〜2倍程度の範囲で、前方車両の走行速度が大きい時ほど大きな値を用いるなどの方法も考えられる。
この様な距離(前方無障害距離X)を特定する方法は、任意で良く、例えば周知の車載システム等から入力するなどしても良い。
ここで言う視認距離Sとは、視程或いは可視距離などとも呼ばれているもので、この値Sはその時の天候や、日時や、前方視界の明るさや、自車の前照灯の作動状況などから推定することができる量である。更に、視認距離Sは、カーブや勾配などの道路形状に応じて補正しても良い。
また、道路のカーブ半径に対する可視距離とその可視距離に対する安全停止速度(追突の恐れがない速度)などの間にも一定の関係があることが公知である。例えば、カーブ半径500mの道路における可視距離は182mで、その時の安全停止速度は100km/hとなる。この様な可視距離(視認距離S)は、現在では周知のカーナビゲーションシステム等から容易に得ることができる量である。また、車載カメラや輝度計などを用いて、可視距離を測定しても良い。
また、前方走行車両との車間距離Dを測定する技術は、現在では十分に確立されており、例えば周知のアダプティブクルーズ制御システム等を搭載している車では、その様な車載システムから上記の車間距離Dを得ることも容易である。
また、本発明の第6の手段は、自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを表示する速度表示装置において、自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xと、走行速度Vに対応する停止距離Lとの間の大小関係を表示する安全度表示手段を設けることである。
また、本発明の第7の手段は、上記の第5または第6の手段の安全度表示手段において、前方無障害距離Xを、停止距離Lのスケールに対応させて表示する距離目安表示手段を設けることである。
また、本発明の第8の手段は、上記の第1乃至第4の何れか1つの手段において、自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xを対応する停止距離Lとする目標走行速度V0と、走行速度Vとの間の大小関係を表示する安全度表示手段を設けることである。
また、本発明の第9の手段は、自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを表示する速度表示装置において、自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xを対応する停止距離Lとする目標走行速度V0と、走行速度Vとの間の大小関係を表示する安全度表示手段を設けることである。
また、本発明の第10の手段は、上記の第8または第9の手段の安全度表示手段において、目標走行速度V0を、走行速度Vの表示スケールに対応させて表示する速度目安表示手段を備えることである。
また、本発明の第11の手段は、上記の第5乃至第10の何れか1つの手段の安全度表示手段において、上記の前方無障害距離Xとして、視認距離Sまたは前方走行車両との車間距離Dを用いることである。
また、本発明の第12の手段は、上記の第5乃至第11の何れか1つの手段において、音声、振動、光、または運転座席のシートベルトの張力加減等により運転者に対して注意を喚起する注意手段と、前述の大小関係又はその大小関係の経時的な変化に基づいて自車の安全性が確保されていないと判断される場合に上記の注意手段を起動する起動制御手段とを備えることである。
また、本発明の第13の手段は、上記の第12の手段の起動制御手段において、運転者にとって上記の注意が必要以上で煩わしいであろうと推定される場合に、上記の注意手段の起動を抑止する起動抑止手段を備えることである。
ただし、上記の注意の必要性の度合いは、予知される危険性の大小や、直近過去における注意回数又は注意頻度や、或いは運転者の状況などから推定することが可能である。
また、本発明の第14の手段は、上記の第13の手段において、運転者の視線位置を検出する視線検出手段と、走行速度Vの表示又は上記の大小関係の表示に対する運転者の目視動作を上記の視線検出手段の検出結果に基づいて検出する目視動作検出手段とを備え、目視動作検出手段の検出結果に基づいて目視動作が必要回数または必要頻度実行されたと判断される場合に、上記の起動抑止手段によって上記の注意手段の起動を抑止することである。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、自車の走行速度Vを表す変位量が、現在の走行速度Vに対応する停止距離Lに対して略線形に変位するので、運転者は現状況における停止距離Lを直感的に非常に把握し易くなる。したがって、本発明によれば、運転者の安全運転を側面より効果的に支援することができる。
また、本発明の第2の手段によれば、上記の変位量が走行速度Vを指し示す様に変位目盛りが刻まれるため、運転者は上記の変位量から現状況における走行速度Vを正確に読み取ることができる。
また、本発明の第3の手段によれば、上記の変位量が停止距離Lを指し示す様に変位目盛りが刻まれるため、運転者は上記の変位量から現状況における停止距離Lを正確に読み取ることができる。
また、本発明の第4の手段によれば、走行速度Vが数字でデジタル表示されるので、運転者が運転中に走行速度Vを正確に読み取ることが極めて容易になる。
安全運転を前提とする時、前方無障害距離Xよりも停止距離Lの方が長い場合には、走行速度Vが現状に対して相対的に大きすぎる可能性がある。しかしながら、上記の本発明の第5または第6の手段によれば、この様な大小関係が随時表示されるので、例えば走行速度Vが大きすぎたり、視認距離Sや車間距離Dが狭すぎたりした場合に、運転者はその様な事態に気付き易くなる。これは、本発明の第11の手段による効果とも言える。
そして、例えばこの様な表示があった場合、運転者は現在の停止距離Lが現在の視認距離S(または前方走行車両との車間距離D)よりも十分に短くなる様に、速度調整したり、車間距離調整したり、或いは前照灯を点灯させたりすることができる。
これらの安全性に係わる関係は、上記の本発明の第5または第6の手段の様に、前方無障害距離Xと停止距離Lとの大小関係に基づいて規定しても良いし、或いは、上記の本発明の第8または第9の手段の様に、目標走行速度V0と走行速度Vとの大小関係に基づいて規定しても良い。
例えば、上記の式(3)は、一対一対応の単調増加関数を与えるので、この関数には逆関数が存在し、例えばL=Dとしてその逆関数を用いれば、その時の車間距離Dに対する安全な目標走行速度V0を求めることができる。したがって、この目標走行速度V0と、現在の実際の走行速度Vとの大小関係に基づいて、上記と同様に自車の安全性に係わる関係を規定或いは表現することができる。
また、これらの安全性に係わる大小関係の表現に関する効果的な形態としては、上記の第7の手段や、上記の第10の手段などを例示することができる。これらの形態は、直截的かつシンプルで分かり易い。
また、本発明の第12の手段によれば、前述の大小関係又はその大小関係の経時的な変化に基づいて自車の安全性が確保されていないと判断される場合に、運転者に対して上記の注意手段を用いて自動的に、自車の安全性に係わる注意を喚起することができる。
また、本発明の第13の手段によれば、運転者にとって上記の注意が必要以上で煩わしいであろうと推定される場合に、上記の注意を自動的に抑止することができる。したがって、運転者は必要かつ十分な情報量の注意を受けることができる。
また、本発明の第14の手段によれば、目視動作検出手段の検出結果に基づいて目視動作が必要回数または必要頻度実行された場合に、上記の起動抑止手段によって自動的に運転者に対する注意を抑止することができる。したがって、表示の目視確認に基づく自車のその場の状況の理解度に応じて、運転者は必要かつ十分な情報量の注意を受けることができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
本実施例1の速度表示装置における速度表示盤10以外のその他のハードウェア構成(:コンピュータや速度センサなどに係わる物理的なシステム構成)については、周知の従来構成と同様で良い。図1は、本実施例1の速度表示装置が有する速度表示盤10の正面図である。
この速度表示盤10の速度表示領域11は横方向に長い矩形領域からなり、自車の走行速度Vは、速度インジケータ12と速度目盛り13によって表される。即ち、速度インジケータ12の横方向の長さは、走行速度Vに対して単調に増減し、その矩形の棒グラフ(速度インジケータ12)の右端の縦方向に伸びた一辺の位置で、速度目盛り13を読み取れば、そこから走行速度Vを読み取ることができる。
前述の式(3)からも判る様に、走行速度Vと停止距離Lとは一対一対応の関係にあり、かつ、LはVの単調増加関数であるので、上記の速度インジケータ12を利用すれば、同じインジケータによって停止距離Lをも同時に指し示すことができる。即ち、図1の停止距離目盛り14は、この速度インジケータ12を利用して、同時に停止距離Lをも表現するためのものであり、速度インジケータ12の右端の縦方向に伸びた一辺の位置で、停止距離目盛り14を読み取れば、そこから停止距離Lを読み取ることができる。
ただし、ここで、重要なことは、停止距離目盛り14を停止距離に対して等間隔に目盛ることである。言い換えれば、速度インジケータ12を、走行速度Vに対応する停止距離Lに対して線形に変位させることである。停止距離Lと走行速度Vとの関係は非線形であるので、当然、速度目盛り13は走行速度Vに対して非線形な目盛りとなるが、この様な各変位目盛り(13,14)の設定により、例えば、時速を80km/hから100km/hへ加速する際の停止距離Lの伸びの方が、時速を40km/hから60km/hへ加速する際の停止距離Lの伸びよりも遥かに大きいことが、非常に容易かつ直感的に把握できる。
即ち、この様な構成に従えば、運転者は走行速度の伸びに対する危険度(停止距離)の伸びが、走行速度が大きな速度領域になる程大きくなることを、直感的に把握できるので、この様な各変位目盛り(13,14)の設定により、運転者の安全運転を側面より効果的に支援することができる。
なお、停止距離目盛り14の目盛り表示などは、動的に変更しても良い。例えば図1のメーター表示形式は、全体を液晶画面上におけるイメージデータとして表現しても良いので、その様な場合には、停止距離目盛り14の目盛り表示や、或いは速度目盛り13の目盛り表示を動的に変更することができる。この様な動的変更手段は、式(3)からも判る様に、例えば、タイヤと路面との摩擦係数μが変動した時などに、効果的に利用することができる。
図2は、本実施例2の速度表示盤20の正面図である。この速度表示盤20は、上記の実施例1の速度表示盤10に対して、速度目安インジケータ15(速度目安表示手段)を追加したものである。この速度目安インジケータ15は、停止距離目盛り14に対して、自車の現在の視認距離Sを指し示すものである。したがって、この速度目安インジケータ15は、更に本発明の距離目安表示手段であると考える解釈も同時に成り立つものである。
この視認距離Sの値は、先にも述べた様に、その時の天候や、日時や、前方視界の明るさや、自車の前照灯の作動状況などから推定することができる。更にこの視認距離Sの値をカーブや勾配などの道路形状に応じて補正しても良い。また、カーブや勾配などの道路形状に応じて変動する可視距離(視認距離S)は、現在では周知のカーナビゲーションシステム等から容易に得ることができる量である。自車が現在走行中の道路の曲率半径を動的に算出する機能を有する車載システム等も現在では公知である。また、車載カメラや輝度計などを用いて、可視距離を測定しても良い。
図2の例では、時速76km/hで走行中に視程が50mしかないことを表している。本図2から読み取れる様に、時速76km/hで走行中の場合、安全走行に必要となる視程は66m以上であるので、安全走行を前提とする時、この状態から次のことが判る。
(1)現状では、確保すべき視程が16m以上も不足している。
(2)或いは、現状では、視程に対して走行速度が11km/h以上も超過している。
これらの情報を速度表示盤20から瞬時に、定量的かつ正確に読み取ることは容易ではないかもしれないが、速度目安インジケータ15に対して、速度インジケータ12が右側へ大幅に伸びている(超過している)と言う事実に基づいて、運転者は次の何れかの判断を瞬時かつ極めて容易に下すことができる。
(判断1)運転者は前照灯の点灯により、視程を大きく確保すべきである。
(判断2)或いは、運転者は制動操作に入るべきである。
(判断3)或いは、運転者は制動操作の準備をしておくべきである。
また、これらの判断は、速度目安インジケータ15と速度インジケータ12との位置関係に基づいて、即座に容易に直感的に得られるものなので、この速度表示盤20によれば、運転者の安全運転を側面から、更に効果的に支援することができる。
また、上記の速度目安インジケータ15では、視認距離Sの代わりに、前方走行車両との車間距離Dを指し示す様にしても良い。車間距離Dを測定する技術は、現在では十分に確立されており、例えば周知のアダプティブクルーズ制御システム等を搭載している車では、その様な車載システムから上記の車間距離Dを得ることができる。
また、道路の地図上における曲率半径に基づいて、視程を特定(推定)する場合には、地図情報から道路の曲率半径を動的に求める手段が有用となる。
また、現在では、自車の車載システムを利用して、視程や車間距離をより正確に特定するための技術が確立されており(例:特開2001−34897、特開2001−34898等)、これらの視程や車間距離に深く係わる従来技術を参考にして、速度目安インジケータ15に示すべき距離(視認距離Sや車間距離Dなど)を決めても良い。
図3は、本実施例3の速度表示装置100の論理的なシステム構成図であり、このシステムは、特開2003−276472(以下、文献2と言う)などを参考にして設計したものである。
DVD105には、地図情報や法定制限速度等のデータと、プログラムが格納されている。この速度表示装置100の中心に位置付けられるコンピュータは、CPU101、RAM102、ROM103の他に、メモリカード104や図略の入出力インターフェイス等から構成されている。
例えばメモリカード104は、各ユーザ毎に別個に用意・携帯・入れ換え等をすることが容易な構成となっており、運転操作に関する個人の技量や好み等の個人差を解消するための手段として有効である。本実施例3では、このメモリカード104に、前述の式(1)の空走時間Δtを記憶させる。この空走時間Δtは、個々の運転者の反射神経に係わる値なので、初心者や高齢者と熟練ドライバーとでは当然開きがあるが、メモリカード104に自分のデータ(空走時間Δt)を記録しておくことにより、その様な個人差をも解消することができる。また、個人情報としては、運転者の視力や動体視力などの情報を登録しておいても良い。これらの情報も、視程や空走距離と関係を持ち得る。また、空走時間Δtは、連続走行時間や運転者の疲労状態などに応じて動的に補正しても良い。ドライバ状態センサ130は、運転者の疲労状態や反応速度を検出する。
GPS装置170は、人工衛星から送られる現在の車両の位置情報を提供する。環境情報取得手段120は、ワイパーの切換スイッチ、制御配線、又は駆動配線(以下、単に「ワイパー121」と言う)と、前照灯の切換スイッチ、制御配線、又は駆動配線(以下、単に「前照灯122」と言う)と、温度センサ123とから構成されている。温度センサ123としては、路面温度を計測する赤外線センサを設けることが望ましいが、一般に普及している外気温センサ等で代用することも可能である。即ち、環境情報取得手段120は、ワイパー作動信号、前照灯作動信号、及び路面温度(又は外気温度)を提供する。符号180は、車速信号を出力する車速センサである。
速度表示装置100は、ACCシステム200と接続されており、このACCシステム200は、周知の一般的なアクティブ・クルーズ制御システムから構成されている。速度表示装置100は、ACCシステム200から各種のデータを受け取る。このデータの中には、自車の前方走行車両との車間距離Dが含まれている。ただし、図1は、論理的な機能構成を示すものであって、勿論、速度表示装置100とACCシステム200とを1台の物理的には同一のコンピュータ等から構成することも可能である。
図4は、本実施例3の速度表示盤30の正面図である。この速度表示盤30の表示形式の特徴は、図1や図2に例示した停止距離目盛り14が刻まれていない点にある。この様な表示形式には、次の利点がある。
(利点1)シンプルで見易く、走行速度Vと停止距離Lとを読み間違える恐れが完全に払拭できる。上記の実施例2でも言及した様に、前述の判断((判断1)〜(判断3))は、速度目安インジケータ15と速度インジケータ12との位置関係に基づいて、即座に容易にかつ直感的に得られるものなので、図1や図2に例示した停止距離目盛り14は必ずしも必要なものではない。特許文献1の従来装置においては、停止距離目盛り(「停止目盛4」)を取り除いてしまうと、その速度表示盤は完全に一般の速度表示盤と同じ形式になってしまうが、本発明においては、たとえその様な速度表示盤を構成しても、前述の第1の手段に基づく作用・効果を得ることができる点が、大きな特徴となっている。
(利点2)走行速度Vと停止距離Lとの関係を可変に設定できる。前述の式(3)から判る様に、走行速度Vと停止距離Lとの関係は、空走時間Δtや摩擦係数μに依存する。しかしながら、本実施例3の速度表示盤30では、図1や図2に例示した停止距離目盛り14が設けられていないので、空走時間Δtや摩擦係数μが変わった場合にも、停止距離目盛り14の表示形式(スケール)を動的に変更する必要がない。
また、本実施例3の速度表示盤30のもう一つの大きな特徴は、速度インジケータ12の表示色を動的に変更する点にある。ただし、この速度インジケータ12の表示色は、現在の自車の安全度Rに動的に依存させるものとする。
図5は、上記の速度表示装置100が逐一動的に演算する自車の安全度Rの算定方式を例示するグラフである。このグラフの横軸は自車の走行速度Vを表しており、縦軸はその走行速度Vに対する停止距離Lを表している。中央の太い曲線l1 は、VとLとの関係(式(3))を示しており、原点を斜めに通る細い直線l2 は、前述の式(1)の関係を示している。以下、曲線l1 と直線l2 とで挟まれた領域(0<R<1)を中間領域、曲線l1 と縦軸とで挟まれた領域(R≧1)を安全領域、直線l2 と横軸とで挟まれた領域(R≦0)を危険領域と呼ぶ。
例えば、自車が速度vで走行中に、車間距離Dと視認距離Sの内の短い方の値がxである時、安全度Rは次式(4)で定義する。ただし、L0,L1は、勿論式(1)、式(2)にV=vを代入して得られる値である。
(安全度R)
R = (x−L0)/L1,
x = MIN(S,D) …(4)
この定義によれば、曲線l1 はR=1、即ち、L=xを満たす曲線であり、直線l2 はR=0、即ち、L=L0を満たす曲線である。非特許文献1などからも判る様に、x=Dの時は、R=1/2程度であれば、前方走行車両に追突する可能性は低いので、ここでは、曲線l1 と直線l2 とで挟まれた領域(0<R<1)を中間領域と呼んでいる。
図6は、安全度Rの値とインジケータの表示色との関係を例示する表である。x=Sの場合、即ち、前方視界内に走行車両が無い時、上記の中間領域は危険な領域と言えるので、x=Dの時と、x=Sの時とでは、表示色の設定が替えてある。
図5のxとvとの間の関係が安全な場合の、表示色は青色(若しくは紫色)であり、運転者は、速度インジケータ12の色が左側の色に移る程、危険度が増大していると判断すれば良い。
図7は、前述の速度表示装置100が実行する演算手順のゼネラルフローチャートである。本装置では、各種センサや読み取り専用装置や他の車載システムなどからデータを入力する(ステップ410)。これらのデータの中には、前述のACCシステム200からの車間距離Dが含まれるが、視認距離Sを算定または推定するためには、DVD105やGPS170などからデータを受け取っても良い。例えばDVD105やGPS170からデータを受け取れば、前述の様に走行中の道路の曲率半径から視認距離Sを算定することができる(ステップ420)。また、ワイパー121や前照灯122の作動状態などから視認距離Sを推定しても良い。勿論、日時も視認距離Sを推定する上で重要である。先にも述べたが、文献2や或いは特開2001−34897、特開2001−34898等は、これらの算定技法または推定技法を与えるので、それらの従来技術に習って、視認距離Sを特定することができる(ステップ420)。
また、温度センサ123やワイパー121は、タイヤと路面との摩擦係数μを推定する際にも利用することができる(ステップ450)。DVD105やGPS170からデータを受け取れば、走行中の道路の舗装状態などの路面状況がおおよそ判るが、更に、ワイパー121の作動状況が激しかったり、路面温度が氷点下だったりすれば、摩擦係数μが小さいと推定することができるからである。
したがって、公知の技術(例:上記の文献2)に習って、この様な推定を実施しする場合にも、上記の環境情報取得手段120などが有用となる。
或いは、μセンサ(路面状態センサ)などを使って、摩擦係数μを測定しても良い。
以下、図7のゼネラルフローチャートに沿って、速度表示装置100が実行する演算手順を順を追って説明する。
まず、ステップ410では、上記の様な算定や推定に必要となるデータを入力する。この入力処理には、勿論、車速センサ180からの車速信号(走行速度V)の入力や、ACCシステム200からの車間距離Dの入力をも含む。
次に、ステップ420では、視認距離Sを求める。この視認距離Sは、日時、ワイパー及び前照灯の作動状態、及び道路の曲率半径などから推定する。
ステップ430では、ステップ410やステップ420で求めた車間距離Dと視認距離Sの内、短い方の値を変数xに代入する。ただし、S=Dの場合には、x=Sとする。これは、前方走行車両が実は停止しているという恐れもあり得、その様な可能性を必ずしも払拭できないためである。
ステップ440では、式(1)に基づいて、空走距離L0を求める。この時、空走時間Δtの値には、メモリーカード104から読み込んでおいた値を使用する。
ステップ450では、前述の式(3)の代わりに次式(5)を使って、制動距離L1を求める。
(坂道の傾斜角θをも加味した制動距離L1)
L1 = V2 /2g(μcosθ+sinθ) …(5)
ただし、坂道の傾斜角θは所定の地図情報に含まれている等高線情報に基づいて推定しても良いし、直接DVD105などに記憶させておいても良い。勿論、坂道を上る時はθ>0であり、下る時はθ<0である。また、この時、摩擦係数μの値には、ワイパー121の作動状況と路面温度に基づいて推定した推定値を用いる。
或いは更に、外気温度計や雨滴感知装置を使って降水情報を得たり、無線を使って降水情報を得たりして、それらの降水情報に基づいてより正確な摩擦係数μを求める装置構成を採用する様にしても良い。
ステップ460では、上記の式(4)にしたがって、安全度Rを算定する。
ステップ470では、前述の表(図6)にしたがって、表示色を決定する。
ステップ480では、決定された表示色で、速度インジケータ12により走行速度Vを表示する。ただし、速度インジケータ12の長さは、停止距離L(=L0+L1)に比例する形、即ち、停止距離Lに対して線形となる形で表示する。また、同時に、速度目安インジケータ15により、xの値を表示する。速度目安インジケータ15の位置座標は、xの値に線形になる様にすれば良い。また、R=1の時、速度インジケータ12の指し示す位置と速度目安インジケータ15の指し示す位置とが一致する様な設定が望ましい。
以上の処理を周期的に常時繰り返す様にすれば、安全度Rや車間距離Dと視認距離Sとの大小関係に基づいて、速度表示盤30に、自車の現状況における「視認距離Sまたは前方走行車両との車間距離D」と走行速度Vとの間における安全性に係わる関係(所望の安全度)を表示することができる。
この様に構成された速度表示盤30を使用する際に、例えば速度インジケータ12の右端の位置が速度目安インジケータ15の位置よりも右側へ大きくはみ出している時は、現在の走行速度Vに対する距離xが相応の距離よりも短いので、運転者は走行速度を抑制するなどして視程または車間距離を相対的に広げる様にすれば良い。勿論、運転者は、この様な「安全性に係わる関係」を速度インジケータ12の表示色から判断しても良い。色による判断は、必ずしも運転者の視野の焦点距離を速度表示盤30の位置まで近づけなくとも実施できるので、このような装置を用いれば、運転者は判断のための時間を最小限に抑制することができる。
図8は、本実施例4の速度表示盤40の正面図である。この速度表示盤40を使えば、走行速度の数字によるデジタル表示16は、文字が十分に大きいので、走行速度を速く正確に読み取ることができる。視程(視認距離S)のグラフィカル表示17は、白く明るい部分が視程内のよく見える領域を表しており、グレーの部分は注視或いは凝視しなければ見にくい部分を表している。即ち、図8−A,B,C,Dは、本実施例4の速度表示盤40において、視認距離Sが、各々50m,140m,500m,5mの場合をそれぞれ順に例示している。
停止距離インジケータ12′は、上記の実施例における速度インジケータ12と全く同じものであるが、本実施例4の速度表示盤40には、上記の実施例の様な速度目盛り13が無いので、事実上、このインジケータ(12′)は停止距離インジケータであると考えて良い。
この様な速度表示盤40を使えば、視認距離Sと停止距離Lとの関係を直感的に把握できるので、この様な構成によっても、運転者の安全運転を側面より効果的に支援することができる。
図9は、本実施例5の速度表示盤50の正面図である。図1の速度表示盤10と比べると、この速度表示盤50では、速度目盛り13が速度表示領域11の下側に目盛られているが、速度インジケータ12と速度目盛り13の作用は、図1の速度表示盤10と全く同じである。また、走行速度の数字によるデジタル表示16を有する点では、実施例4の速度表示盤40と同じである。
視程のグラフィカル表示18は、図9の例では、視認距離Sが約70m程度あることをグラフィカル表示している。速度インジケータ12の右端の位置は、視程のグラフィカル表示18の白く明るい領域の下側にあることが望ましく、視程のグラフィカル表示18のグレー領域の下側に速度インジケータ12の右端の位置がある場合には、高い注意が必要であり、ダーク領域の下側に速度インジケータ12の右端の位置がある場合には、自車はすこぶる危険な状態にある。
この様な速度表示盤50を使えば、視認距離Sと停止距離Lとの関係を直感的に把握できるので、この様な構成によっても、運転者の安全運転を側面より効果的に支援することができる。
また、図3の速度表示装置100のシステム構成に対して、更に、運転者に対して注意喚起信号を発生し得る例えばスピーカーやパイロットランプや運転座席バイブレータなどの注意手段を追加すれば、前述の実施例で例示した速度表示盤(10、20、30、40、または50)などによる車速表示を実施すると同時に、自車の安全性が確保されていない時には、その状況に応じて、運転者に自車の安全性を確保するように自動的に注意を促すことが可能となる。
図10は、本実施例6の注意喚起条件と注意喚起手順1000を示すフローチャートである。この注意喚起手順1000を実行するプログラムによって、本実施例の起動制御手段が実現される。本実施例6においては変数Aは、目標走行速度V0に対する自車の走行速度Vの超過速度を表しており、次式(6)で定義される。
(超過速度A)
A=V−V0 …(6)
ただし、目標走行速度V0には、前述の無障害距離Xに基づいて算定した値を用いることができる。前にも説明したように、式(3)に関する前述の逆関数を用いれば、無障害距離Xに見合った目標走行速度V0を算定することができる。或いは、これらの目標走行速度としては、走行中の道路の法定制限速度をそのまま用いても良いし、また、運転者が自ら設定する様にしても良い。例えば走行中の道路の法定制限速度は、周知の通り、車載されたカーナビゲーションシステムから得ることができる。
これらの定義に従う時、この変数Aは、自車の危険度を表していると解釈しても良い。勿論、Aの値が大きい時ほど、自車の危険度も大きい。したがって、安全性を考慮すると、上記の式(3)の目標走行速度V0に用いる値としては、上記の複数の方法によって仮定しうる目標走行速度の内から、なるべく小さめの値を選択することがより望ましい。
この変数Aは走行速度Vと同様に、周期的に随時更新される。ただし、図10ではこの変数Aの更新処理の図示は省略する。
また、図10の変数ΔAも、上記の変数AやVと同様に周期的に随時更新される変数で、今回の周期における超過速度Aの値から前回周期における超過速度A0の値を引いた差分を表している。したがって、この差分ΔAは、目標走行速度V0が一定である場合には、自車の加速度に一致または比例する。ただし、図10ではこの変数ΔAの更新処理の図示は省略する。
この注意喚起手順1000では、まず最初にステップ1010にて、超過速度Aの値をチェックして、その値が所定の閾値ε1よりも大きければステップ1020に、そうでなければステップ1010に処理を移す。したがって、A>ε1が満たされるまで、ステップ1010は自ステップにおいてスピンループを継続する。また、ここでは、ε1を適当な正の値にすることにより、系にヒステリシスを与えて、注意手段の動作を安定化させている。
次のステップ1020では、所定の注意手段を起動して、運転者に注意を促す。例えばこの注意手段としてスピーカーを用いる場合には、電子音や自然言語で運転者に注意を喚起することができる。また、本実施例においても、先の実施例3と同様に、図6の表の設定基準などに従う色表示制御をも同時に実施するものとする。速度インジケータの表示色を例えば緑色から赤色などに変化させることなどによっても、運転者の注意を喚起することができる。
次に、ステップ1030では、変数Aの符号をチェックして、その符号が正であればステップ1040に、そうでなければステップ1010に処理を移す。このステップにより変数Aが正常な範囲(A≦0)にあれば、系の状態は最初の状態に戻る。この時、速度インジケータの表示色も同時に、例えば緑色などの安全を表す色に自動的に戻る。
ステップ1040では、上記の差分ΔAの値をチェックして、所定の閾値ε2よりも大きければステップ1020に、そうでなければステップ1030に処理を移す。即ち、このステップ1040では、変数Aが正常な範囲にない場合に、差分ΔAの値に基づいて、上記の注意手段による注意を実行すべきか、それとも注意の出力を抑止するべきかを判定している。この時、ΔA≦ε2ならば、上記の注意手段の起動が抑止される。即ち、この様な構成により、本発明の起動抑止手段が実現されている。
閾値ε2の符号は任意で良い。例えば、ε2>0とすれば、自車の安全性が確保されておらず、かつ、その危険度もある程度の勢い(増加率)で増大しつつある場合には、所定の注意信号を無条件に継続的に発生させることができる。
例えばV0が一定の場合、ε2(>0)の値が大きく設定されていれば、A>ε1かつΔA>ε2なるケースにおいては、走行速度Vが大きいにも係わらず、更に自車の加速度も大きいことになる。即ち、この様な設定によれば、運転者に対してアクセルの踏み過ぎなどに関する注意を促すことができる。
また、ステップ1040からステップ1020に戻るケースでは、ε2(>0)の値を小さめに取っていても、走行速度Vが大きいにも係わらず、A(危険度)が(徐々にではあるが)増大しつつあることに変りはなく、この場合にも、運転者に対して危険な状況に関する注意を促すことができる。
また、これらの注意に基づいて、運転者が本発明の速度表示装置の速度表示盤を見れば、運転者は即座かつ容易に自車の安全性に関する状況を把握することができる。
したがって、本実施例の構成に従えば、走行速度Vが新たに安全速度(:目標走行速度V0)を超過した時(即ち、ステップ1010でA>ε1と判定された時)、または超過量に増加があった時(即ち、ステップ1040でΔA>ε2と判定された時)、所定の注意喚起信号により、速度表示盤の表示に注意するべきことが知らされるので、速度表示またはVとV0との大小関係などに気付いていなかったときにも、その事実を運転者に気付かせることができる。一方、新たに安全速度を超過しとき以外には、たとえ走行速度が安全速度を超過していても注意喚起信号が発生されないので、注意による煩わしさが低減できる。注意喚起信号が発生されないときも、走行速度が安全速度を超過している事実は表示されるので,運転者はそれを把握できる。
なお、上記の注意喚起手順1000(図10)においては、ステップ1040からステップ1020に処理が移される場合、その危険な状態においては、2回目以降の注意喚起(ステップ1020)が実施されることになる。この時、上記の実施例6では、速度インジケータの表示色は既に赤色などの危険を示す色に変っているので、この様な場合には、速度インジケータの表示色を更に点滅させる様にしても良い。
また、上記の実施例6では、先の実施例3に習って同時に色表示制御を実施したが、運転者に対する注意喚起は、スピーカーなどを用いた聴覚的な手段のみによって実施しても良い。
図11に本実施例7の速度表示装置100Aの論理的なシステム構成図を示す。この速度表示装置100Aは、前述の図3の速度表示装置100に対して、スピーカー150を追加したものであり、かつ、ドライバ状態センサとしては、公知の視線検出手段が搭載されている。以下、この速度表示装置100Aのドライバ状態センサを視線検出装置130Aなどと呼ぶ。
図12は、本実施例7の注意喚起条件と注意喚起手順2000を示すフローチャートである。この注意喚起手順2000を実行するプログラムによって、本実施例の起動制御手段が実現される。本実施例7においては変数Aは、式(4)で定義した無障害距離xに対する自車の停止距離Lの超過分(超過距離)を表しており、この超過距離Aは、次式(7)で定義される。勿論、自車の停止距離Lは、前述の式(3)、或いは式(5)などに基づいて求めることができる。
(超過距離A)
A=L−x …(7)
したがって、この変数Aは、自車の危険度を表していると解釈しても良い。勿論、Aの値が大きい時ほど、自車の危険度も大きい。
また、図12の変数ΔAも、上記の変数AやLと同様に周期的に随時更新される変数で、今回の周期における超過距離Aの値から前回周期における超過距離A0の値を引いた差分を表している。ただし、図12においても、変数Aや変数ΔAの更新処理の図示は省略した。
この注意喚起手順2000では、まず最初にステップ2010にて、超過距離Aの値をチェックして、その値が所定の閾値(ε0+ε1)よりも大きければステップ2020に、そうでなければステップ2010に処理を移す。したがって、A>ε0+ε1が満たされるまで、ステップ2010は自ステップにおいてスピンループを継続する。ε0の符号は任意で良いが、例えばε0<0とするとこの設定により所望の安全マージン(余裕)を確保することができる。また、ε1を適当な正の値にすることにより、系にヒステリシスを与えて注意手段の動作を安定化させることができる。
次のステップ2020では、カウンタnを0クリアする。このカウンタnは、後述のステップ2040の実行回数をカウントするためのものである。
次のステップ2030では、運転者が図11の速度表示盤30を目視したか否かを確認する。この確認処理は、図11のRAM102の所定の記憶領域に記憶されている所定の目視実行フラグが、on状態であるか否かで判定する。
この目視実行フラグは、図11のRAM102上にインストールされた図略の目視動作検出プログラム(:目視動作検出手段)によって、on状態に設定される。目視動作検出プログラムによるこのフラグ設定処理は、図12の注意喚起手順2000とは非同期に実行する。即ち、この目視動作検出プログラムは、図11の視線検出装置130A(:視線検出手段)から入力される検出信号に基づいて、運転者の速度表示盤30に対する目視動作の有無を判定し、その判定結果に基づいて、目視動作が検出された場合に、図12の注意喚起手順2000とは非同期に上記の目視実行フラグをon状態に設定する。
したがって、ステップ2030では、上記の目視実行フラグをoff状態に設定すると同時に、その設定処理の直前の目視実行フラグの状態(on/off)を読み取る。なお、この目視実行フラグに対するアクセス動作は、例えば周知のテストアンドセット命令等の排他制御命令を用いて実行する。
ステップ2030を実行した結果、運転者が速度表示盤30を確認していれば(即ち、目視実行フラグ=onならば)ステップ2070へ、そうでなければステップ1040に処理を移す。
次のステップ2040では、所定の注意手段を起動して、運転者に注意を促す。例えばこの注意手段としてスピーカーを用いる場合には、電子音や自然言語で運転者に注意を喚起することができる。
次に、ステップ2050では、カウンタnの値を1増加させる。これにより、ステップ2040の実行回数がカウントされる。
ステップ2060では、(A>ε0)かつ(n<nMAX )ならばステップ2030へ、そうでなければステップ2070に処理を移す。ただし、定数nMAX は所定の自然数である。この条件設定により、一旦、ステップ2030以下のループ動作に突入した場合でも、ΔA>ε2なる条件が継続的に満たされていれば、再び最初の状態(ステップ2010)に戻ってこない限り、ステップ2040が上限回数nMAX を超えて更に再実行されることはない。即ち、ステップ2050、ステップ2060により、本発明の起動抑止手段が実現されている。
ステップ2070では、変数Aの符号をチェックして、その符号が正であればステップ2080に、そうでなければステップ2010に処理を移す。このステップにより変数Aが正常な範囲(A≦0)にあれば、系の状態は最初の状態に戻る。
ステップ2080では、上記の差分ΔAの値をチェックして、所定の閾値ε2よりも大きければステップ2040に、そうでなければステップ2070に処理を移す。即ち、このステップ2080では、変数Aが正常な範囲にない場合に、差分ΔAの値に基づいて、上記の注意手段による注意を実行すべきか、それとも注意の出力を抑止するべきかを判定している。
閾値ε2の符号は任意で良い。例えば、ε2>0とすれば、自車の安全性が確保されておらず、かつ、その危険度もある程度の勢い(増加率)で増大しつつある場合には、所定の注意信号を無条件に継続的に発生させることができる。
また、これらの注意に基づいて、運転者が本発明の速度表示装置の速度表示盤を見れば、運転者は即座かつ容易に自車の安全性に関する状況を把握することができる。
したがって、本実施例の構成に従えば、走行速度Vが安全速度(:目標走行速度V0)を超過しているにもかかわらず運転者がその事実を確認していない(気付いていない)とき、注意喚起信号により表示に注意するべきことが知らされるので、それを運転者に気付かせることができる。一方、すでにその事実を運転者が確認しているときには、たとえ走行速度が安全速度を超過していても注意喚起信号が発生しないので、煩わしさが低減できる。注意喚起信号が発生されないときも、走行速度が安全速度を超過している事実は表示されるので、運転者はそれを把握できる。
図13は、本実施例8の注意喚起条件と注意喚起手順3000を示すフローチャートである。この注意喚起手順3000を実行するプログラムによって、本実施例の起動制御手段が実現される。この注意喚起手順3000は、前述の実施例7の注意喚起手順2000を改良したものであり、動作環境(ハードウェア構成)としては、前述の実施例7と同様に、図11のシステム構成を前提としている。
ただし、本実施例8では、前述の目視実行フラグは用いない。本実施例8では、図11のRAM102上にインストールされた図略の目視動作検出プログラム(:目視動作検出手段)によって、運転者が速度表示盤30に対して目視動作を実行した時刻(:目視実行時刻τ)をRAM102上か或いは所定のレジスタ上等の所定の記憶領域に記憶する。
上記の実施例7と同様に、この目視動作検出プログラムは、図13の注意喚起手順3000とは非同期に実行する。この非同期処理では、図11の視線検出装置130Aから入力される検出信号に基づいて、運転者の速度表示盤30に対する目視動作の有無を判定し、目視動作が検出された場合に上記の目視実行時刻τを更新する。したがって、上記の記憶領域には運転者が最後に速度表示盤30を目視した目視実行時刻τが常時記憶されている。また、図13の注意喚起手順3000では、上記の目視実行時刻τの記憶領域の内容を更新することはない。
以下、図13の注意喚起手順3000を各ステップ毎に説明する。
まず最初に、ステップ3010では、変数Aを0クリアする。ただし、この変数Aは、先の実施例6と同様に、前記の式(6)にて定義される変数である。したがって、この変数Aは、自車の危険度を表していると解釈しても良い。勿論、Aの値が大きい時ほど、自車の危険度も大きい。
次にステップ3020では、カウンタnをゼロクリアする。このカウンタnは、前述の実施例7のカウンタnと同様の目的で用いられる。
ステップ3030では、変数A0に変数Aの値を退避し、それから変数Aを前述の実施例6と同様に、式(6)にしたがって更新する。
次にステップ3040では、変数Aと閾値(ε0+ε1)との大小関係をチェックする。ここで、定数ε0、ε1はそれぞれ所定の安全マージン及びヒステリシスであり、A>(ε0+ε1)ならばステップ3050に、そうでなければステップ3030に処理を移す。
ステップ3050では、A0及びAの周期的な更新結果に基づいて、ΔAの値を求める。ただし、図13の変数ΔAも、先の実施例6と同様に今回の周期における超過速度Aの値から前回周期における超過速度A0の値を引いた差分を表している。したがって、この差分ΔAは、目標走行速度V0が一定である場合には、自車の加速度に一致または比例する。
ステップ3060では、関数fを用いて、今回の制御周期において新たに更新した上記の変数A、ΔAを引数として、時間間隔ΔTの値を決定する。この関数fは次の条件を満たす様に、適当に選ぶ。
1 > A2 ⇒ f(A1 ,∀a)≦f(A2 ,∀a),
ΔA1 >ΔA2 ⇒ f(∀b,ΔA1 )≦f(∀b,ΔA2 ) …(8)
即ち、関数fは、変数A、ΔAの何れに対しても、それぞれ広義の単調減少関数となる様に適当に選ぶ。ただし、ここで、∀a,∀bは任意の実数を表している。この設定により、時間間隔ΔTの値は、変数Aの値が大きい時ほど小さく設定され、また、変数ΔAの値が大きい時ほど小さく設定される。
ステップ3070では、変数A(超過速度A)の大きさが、所定の閾値ε3よりも大きいか否かを判定し、A>ε3の時にはステップ3120に、そうでなければステップ3080に処理を移す。この判定により、A>ε3の場合には、その他の変数(ΔA,n,τ)の大小に係わらず、無条件にステップ3120が実行される。
ステップ3080では、変数ΔAの大きさを判定し、ΔA>ε2の時にはステップ3120に、そうでなければステップ3090に処理を移す。この判定により、ΔA>ε2の場合には、その他の変数(n,τ)の大小に係わらず、無条件にステップ3120が実行される。ここで閾値ε2として適当な正の値を選ぶことにより、超過速度Aがある程度大きく、かつ、超過速度Aがある程度の勢い(増加率)で増大しつつある時に、無条件にステップ3120を実行することができる。
また、逆に、超過速度A(自車の危険度)が急速に減少しつつある場合には、運転者が急ブレーキによる緊急回避動作を実行している場合が想定され得る。また、そのような場合には、同時に的確なハンドル操作が要求されることが少なくない。したがって、これらの場合には、注意手段による注意は行わない方が望ましい。また、そこまできわどい状況下になくとも、超過速度A(自車の危険度)が急速に減少しつつある場合には、運転者は自車の危険度を十分に認識している場合が多いと推定できる。
ステップ3090は、その様な状況下において、運転者に対する注意の喚起を抑止する手段を与えるものである。即ち、このステップ3090と以降のステップ3100やステップ3110などは、本発明の起動抑止手段を構成するものである。
例えば、ステップ3090では、変数ΔAの大きさを判定し、ΔA<ε4の時にはステップ3140に、そうでなければステップ3100に処理を移す。この判定により、ΔA<ε4の場合には、その他の変数(n,τ)の大小に係わらず、無条件にステップ3120の実行が抑止される。したがって、ここで用いる閾値ε4の値としては、運転者の制動操作に対する明確な意志を示す適当な負の数を選択すると良い。
次に、ステップ3100では、カウンタnの値を調べ、n≧nMAX ならばステップ3110に、そうでなければステップ3140に処理を移す。この判定処理により、先の実施例7のステップ2060と略同様の作用・効果をもたらす起動抑止手段を実現することができる。
また、ステップ3110では、所定の記憶領域に記憶された前述の目視実行時刻τと現在時刻tとの差分(t−τ)と、ステップ3060で求めた時間間隔ΔTとの大小関係を調べる。その結果、(t−τ)>ΔTならばステップ3120に、そうでなければステップ3140に処理を移す。この判定により、運転者が速度表示盤30を最後に目視してから現在に至るまでの経過時間(t−τ)が、ステップ3060で定めた時間間隔ΔTよりも長ければステップ3120は実行され、そうでなければステップ3120の実行は抑止される。したがって、危険度(変数A)やその増加率(変数ΔA)が大きい場合ほど、運転者に対して、頻繁或いは強く注意を喚起することができると共に、目視動作が確認された直後に注意手段が起動されることもなくなる。例えばスピーカー150からチャイム音を出力する場合、上記の時間間隔ΔTの値が小さい場合ほどチャイム音が短い周期で激しく鳴り続けることになる。
即ち、この様な構成により、必要かつ十分な頻度や回数の注意を運転者に喚起することができる。
ステップ3120では、スピーカー150(注意手段)によって、運転者に注意を喚起する。ステップ3130では、ステップ3120の実行回数nを更新する。
その後、ステップ3140では、前述のステップ3030と同様の変数更新処理を実行する。
最後に、ステップ3150では、変数Aの大きさをチェックして、A>ε0ならばステップ3050に、そうでなければステップ3020に処理を移す。このステップにより変数Aが正常な範囲(A≦ε0)にあれば、系の状態は最初の状態に戻る。また、A>ε0ならばステップ3050以降の上記の一連のループ処理が、適当な制御周期で繰り返し実行される。
したがって、以上の様な構成によっても、本発明の手段に基づいて、本発明の作用・効果を得ることができる。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
上記の実施例では、速度表示盤において停止距離を棒グラフ(速度インジケータ12)の長さで表したが、停止距離の表示は、例えば指針の示す角度などの1次元の変位量を用いて行っても良い。
(変形例2)
また、上記の実施例3では、安全度Rを速度インジケータ12の表示色によって表現したが、安全度Rの表現は、速度目安インジケータ15の表示色や、或いは速度表示盤の背景の色によって行っても良い。
或いは、速度目安インジケータ15の大きさや、速度インジケータ12の棒グラフの太さを、上記の実施例3と同様に動的に変動させることにより、上記の様な安全度Rを表現しても良い。
(変形例3)
また、上記の実施例3では、速度目安インジケータ15により、視認距離Sまたは車間距離Dを指し示したが、文献2に記載されている目標の標準速度(「目標車速V0」)を速度目安インジケータ15により指し示す様にしても良い。この様な装置構成は、文献2に習って十分に実現可能なものである。
これらの何れの変形例においても、本発明の手段による本発明の作用・効果を得ることができる。
本発明の速度表示装置は、自動車のみならず、自動二輪車などにも利用することができる。
実施例1の速度表示盤10の正面図 実施例2の速度表示盤20の正面図 実施例3の速度表示装置100の論理的なシステム構成図 実施例3の速度表示盤30の正面図 速度表示装置100が演算する安全度Rの算定方式を例示するグラフ 安全度Rの値とインジケータの表示色との関係を例示する表 速度表示装置100が実行する演算手順のゼネラルフローチャート 実施例4の速度表示盤40の正面図(S=50m) 実施例4の速度表示盤40の正面図(S=140m) 実施例4の速度表示盤40の正面図(S=500m) 実施例4の速度表示盤40の正面図(S=5m) 実施例5の速度表示盤50の正面図 実施例6の注意喚起条件と注意喚起手順を示すフローチャート 実施例7の速度表示装置100Aの論理的なシステム構成図 実施例7の注意喚起条件と注意喚起手順を示すフローチャート 実施例8の注意喚起条件と注意喚起手順を示すフローチャート
符号の説明
10 : 速度表示盤(実施例1)
11 : 速度表示領域
12 : 速度インジケータ
13 : 速度目盛り
14 : 停止距離目盛り
15 : 速度目安インジケータ
16 : 数字による速度のデジタル表示
17 : 視程のグラフィカル表示
18 : 視程のグラフィカル表示
20 : 速度表示盤(実施例2)
30 : 速度表示盤(実施例3)
40 : 速度表示盤(実施例4)
50 : 速度表示盤(実施例5)
100 : 速度表示装置(実施例3〜6)
100A: 速度表示装置(実施例7、実施例8)
120 : 環境情報取得手段
130 : ドライバ状態センサ
130A: ドライバ状態センサ(視線検出手段)
150 : スピーカー
200 : ACCシステム(アクティブ・クルーズ制御システム)
V : 走行速度
L : 停止距離(L0+L1)
S : 視認距離(視程、可視距離)
D : 前方走行車両との車間距離
L0: 空走距離
L1: 制動距離
R : 安全度
μ : タイヤと路面との摩擦係数
Δt : 空走時間(運転者の反応・動作時間)

Claims (14)

  1. 自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを、所定のインジケータが示す角度、位置、又は長さ等の変位量によって表示する速度表示装置において、
    前記変位量は、
    前記走行速度Vに対応する停止距離Lに対して略線形に変位する
    ことを特徴とする速度表示装置。
  2. 前記変位量が前記走行速度Vを指し示す様に変位目盛りが刻まれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の速度表示装置。
  3. 前記変位量が前記停止距離Lを指し示す様に変位目盛りが刻まれている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の速度表示装置。
  4. 前記走行速度Vを数字でデジタル表示するデジタル表示手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の速度表示装置。
  5. 前記自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xと、前記停止距離Lとの間の大小関係を表示する安全度表示手段
    を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の速度表示装置。
  6. 自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを表示する速度表示装置であって、
    前記自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xと、前記走行速度Vに対応する停止距離Lとの間の大小関係を表示する安全度表示手段
    を有する
    ことを特徴とする速度表示装置。
  7. 前記安全度表示手段は、
    前記前方無障害距離Xを、前記停止距離Lのスケールに対応させて表示する距離目安表示手段
    を有して成る
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の速度表示装置。
  8. 前記自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xを対応する停止距離Lとする目標走行速度V0と、前記走行速度Vと
    の間の大小関係を表示する安全度表示手段
    を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の速度表示装置。
  9. 自動車又は自動二輪車等の自車の走行速度Vを表示する速度表示装置であって、
    前記自車の現状況において前方に障害物が無いと仮定される前方無障害距離Xを対応する停止距離Lとする目標走行速度V0と、前記走行速度Vと
    の間の大小関係を表示する安全度表示手段
    を有する
    ことを特徴とする速度表示装置。
  10. 前記安全度表示手段は、
    前記目標走行速度V0を、前記走行速度Vの表示スケールに対応させて表示する速度目安表示手段
    を有して成る
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の速度表示装置。
  11. 前記安全度表示手段は、前記前方無障害距離Xとして、
    視認距離S、または、
    前方走行車両との車間距離D
    を用いる
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項10の何れか1項に記載の速度表示装置。
  12. 音声、振動、光、または運転座席のシートベルトの張力加減等により運転者に対して注意を喚起する注意手段と、
    前記大小関係、または、前記大小関係の経時的な変化に基づいて、前記自車の安全性が確保されていないと判断される場合に、前記注意手段を起動する起動制御手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項11の何れか1項に記載の速度表示装置。
  13. 前記起動制御手段は、
    前記運転者にとって前記注意が必要以上で煩わしいであろうと推定される場合に、前記注意手段の起動を抑止する起動抑止手段を有する
    ことを特徴とする請求項12に記載の速度表示装置。
  14. 前記運転者の視線位置を検出する視線検出手段と、
    前記視線検出手段の検出結果に基づいて、前記走行速度Vの表示、または前記大小関係の表示に対する、前記運転者の目視動作を検出する目視動作検出手段と
    を有し、
    前記起動抑止手段は、
    前記目視動作検出手段の検出結果に基づいて、前記目視動作が必要回数または必要頻度実行されたと判断される場合に、前記注意手段の起動を抑止する
    ことを特徴とする請求項13に記載の速度表示装置。
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