JP2005180744A - 拘束網展開装置および拘束網展開方法 - Google Patents

拘束網展開装置および拘束網展開方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 拘束網を展開して侵入者を確実に捕捉する。
【解決手段】 拘束網と、拘束網の360度周縁上に所定間隔をもって配設された複数個の錘と、錘を所定角度をもって噴出する噴出口を形成すると共に錘を収容する錘収容部と拘束網を収容する拘束網収容部とを有する容器と、容器の錘収容部と隣接し錘を圧力ガスで噴出する噴出手段とを備えた。噴出手段の作動開始後、錘が所定角度の噴出口から速度Vmax6m/s〜30m/sで0.4秒以内に噴出するとともに拘束網を90%以上展開させる。噴出手段が、圧力Pmaxで1MPa〜6MPaの圧力ガスを発生させる燃焼性物質を有する火工式点火器を備える。拘束網と錘との重量比は、拘束網の全重量1に対する錘の全重量が2〜6である。所定角度の噴出口は、容器の横軸線上を0度(水平)の場合、錘の噴出される角度を0度(水平)〜30度とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、拘束網を瞬時に展開させて、例えば屋内への侵入者を捕捉し犯罪行為を未然に防止するため、あるいは逃亡時間を遅らせ犯罪行為者を逮捕するための、拘束網展開装置と方法に関する。
従来の拘束網展開装置は、一時的な犯人拘束装置として、天井裏に配置される捕捉網・投網器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、中空円筒状あるいはリング状の折り畳まれた捕捉網用の収容室(28)からスリーブ(29)が、作用範囲(20)の中心軸線に対して漏斗状に下向きに突出して設けられている。そして、このスリーブ(29)は収容室(28)から捕捉網を軸方向に引出し径方向に張るための加速錘を案内するためおよび反応ガスをせき止めるために使用するとしている。
また、特許文献1には、捕捉網の引き出しおよび折り広げに関して設置する天井などの障害物を突破あるいは破壊するのに、火工技術的に発射される加速錘の発射エネルギでも十分に足りることが開示されている。
特表2000−503142号公報(第7頁、第9頁、第10頁、図3)
しかしながら、特許文献1に記載の一時的な犯人拘束装置は、拘束網を展開して侵入者を捕捉する装置おいて、センサーによる作動方法について開示するに過ぎず、その拘束網を展開させる装置自体について具体的な構成の記載がなされていない。
また、侵入者を捕捉する手段において、侵入者の動作と拘束網の展開動作との関係が明らかでなく、また、放出する拘束網と錘との関係についても明らかでない。
本発明者は、侵入者が保護物体へ近接した際、例えば、高さ3m程の天井に設置する拘束網展開装置を作動させて侵入者を捕捉しようとしたとき、捕捉前に侵入者がその足で拘束網のエリア範囲から逃避することを予測し、侵入者の足による移動時間を調べ侵入者を確実に捕捉することについて鋭意研究した。その結果、主として屋内に有効な拘束網の展開装置および方法を見出した。
本発明は斯かる知見に基づいて為されたものであり、その目的は、拘束網を展開して侵入者を確実に捕捉することができる拘束網展開装置およびこれを用いた方法を提供することにある。
ここで、本発明の原理を図30に基づいて説明する。
一般に、大人(男性、身長1.7m〜1.8m)の人間の歩行速度は約4Km/hである。すると、1秒当たりの移動距離は約1.1mとなるが、捕捉する確実性を考え、1.2mとする。
次に、1秒当たりの移動距離から、拘束網の径は中心部から半径1.2m(展開径2.4m)とするが、これでは余裕が無く逃げられる可能性があるので、余裕をみて拘束網の中心部から半径1.5m(展開径3m)とする。
拘束網の中心部からの半径1.2m(展開径2.4m)は、展開径3mの80%展開に相当し捕捉可能であるが、さらなる確実性を求め、それよりも大きい90%展開(展開径2.7m)を設定する。
ここで、例えば、侵入者が拘束網展開装置の真下に存在するとした場合、1秒当たりの移動距離から、拘束網展開装置の作動後、侵入者は約1.2秒で拘束網の展開径から外れることとなるので、1.1秒以内であれば捕捉することができる。そこで、この1.1秒よりもさらに確実性をみて1秒を侵入者の捕捉時間として設定した。
拘束網展開装置の作動から侵入者を捕捉するまでの時間(X)≦1秒とする。
次に、拘束網展開装置の作動後、どの時点で拘束網がどの程度展開し着地すれば確実に侵入者を捕捉することができるかを想定した。
そこで、高さ3mの空間内に侵入した身長1.7m〜1.8mの侵入者を、全展張径3m(ここでは、3m×3mの八角形)の拘束網で展開させ捕捉するまでの時間を調べた。
例えば、天井に設置した拘束網展開装置を作動させて、侵入者の顔面に網と連結する錘が直撃しない高さを約2mと設定し、その位置で拘束網を展開する動作を(1)とし、展開後、網と錘が2mの位置から自由落下して床面に着地する動作を(2)とする。
この2つの動作から、侵入者を捕捉するまでの時間(X)=動作(1)+動作(2)となる。
ここで、自由落下「動作(2)」は、下式が成り立つ。
y=1/2gt2・・・(Y)
y:落下高さ(m)、g:重力加速度=9.8(m/s2)、t:時間(s)
ここでは、落下高さを2mとしているので、式(Y)を当てはめると、
2=1/2×9.8×t2
t=0.638
となり、動作(2)は約0.6秒となる。
そして、拘束網展開装置の作動から侵入者を捕捉するまでの時間(X)を約1秒としているので、動作(1)は約0.4秒となる。
これらにより、落下高さ約2mの位置で0.4秒以内に拘束網を90%以上展開させれば確実に侵入者を捕捉できることとなる。
ここで、0.4秒以内で拘束網を90%以上展開させるには、所定展開径の網を引っ張り出し展開させる錘の速度が必要となる。また、網の重量と錘の重量との重量比の関係も有る。また、錘を噴出する噴出口の角度の関係もある。
これらの関係は、拘束網展開装置の設置条件でも変化するものであり、上記諸関係の組合せにより本発明の目的を多様に達成できる。
従って、請求項1に係る発明は、人体を拘束する拘束網と、拘束網の360度周縁上に所定間隔をもって配設された複数個の錘と、錘を所定角度をもって噴出する噴出口を形成するとともに錘を収容する錘収容部と拘束網を収容する拘束網収容部とを有する容器と、容器の錘収容部と隣接し錘を圧力ガスで噴出する噴出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の拘束網展開装置において、拘束網が、網の目幅が、網面状の中心に近い内側付近部と、その外側付近部とで異なることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の拘束網展開装置において、拘束網の目幅が、略方形10cm角〜略方形13cm角であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の拘束網展開装置において、錘が、噴出口からの圧力ガスを一時的に受圧保持する受圧部と、噴出口内壁と摩擦度合を有する鍔部とを有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の拘束網展開装置において、噴出手段が、圧力Pmaxで1MPa〜6MPaの圧力ガスを発生させる燃焼性物質を有する火工式点火器を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5の何れか1項記載の拘束網展開装置を用い、噴出手段の作動で錘が圧力ガスにより噴出口から噴出しながら拘束網を引張展開する拘束網展開方法であって、噴出手段の作動開始後、錘を所定角度の噴出口から速度Vmax6m/s〜30m/sで0.4秒以内に噴出するとともに拘束網を90%以上展開させることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の拘束網展開方法において、拘束網と錘との重量比は、拘束網の全重量1に対する錘の全重量が2〜6の範囲に設定されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項6または請求項7記載の拘束網展開方法において、所定角度の噴出口は、容器の横軸線上を0度(水平)としたとき、錘の噴出される角度を0度(水平)〜30度の範囲に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、金融機関、貴金属店あるいは家屋等に侵入し犯罪行為を行う者に対して、防犯センサーの作動、あるいは防犯カメラを監視している警備員によるスイッチ等の作動で、所定圧力の噴出手段により、錘の放出とともに拘束網が0.4秒以内で90%以上展開するので犯罪者を拘束し、犯罪行為者に逃亡する隙を与えず確実に捕捉することができる。
また、本発明によれば、噴出手段に燃焼ガスを発生する火工式点火器を用いる場合、高速高威力のガス圧を有し、噴出した錘により拘束網が高速に延長ラインに展開するので、装置の設置高さあるいは設置角度の自由度を有する。
また、本発明によれば、室内においては天井高さに応じた装置設計が可能であり、所定の拘束網の展開を得て目標体を確実に補足できる。また、室外に使用する際には網の大きさに応じた装置設計が可能であり、所定の拘束網の展開を得て目標体を確実に補足できる。また、火工式点火器を用いることで音と光とを併せ持った相乗効果が期待できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明に係る拘束網展開装置にイグナイター(火工式点火器)を用いた第一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る拘束網展開装置Aの外観概要図を示し、図2は断面図を示し、図3は上面図を示し、図4は底面図を示す。
本実施形態に係る拘束網展開装置Aは、点火器11および点火器11を収容・係止する点火器ホルダー12を有するガス発生装置10と、ガス発生装置10からの燃焼ガスを冷却濾過するフイルター15と、ガス発生装置10により発生する圧力ガスで噴出される錘16と、この錘16を収容するとともに噴出口25aを有しガス発生装置10と連通する錘容器21と、拘束網29と、錘容器21と嵌着し拘束網29を収容するとともに拘束網29を吸引する小孔32bが形成される網容器30と、この網容器30の開口部36を塞ぐ蓋部材38と、錘容器21内の錘16と網容器30内の拘束網29とを連結する紐部材37とで構成されている。
ガス発生装置10は、ボディ11bにより保持される発熱部11aと、発熱部11aに導通する導電ピン11cと、発熱部11aに当接する着火薬11dと、カップ11f内に装填されてボディ11bに組み付けられるガス発生剤11eとを有する点火器11と、この点火器11を収容する点火器ホルダー12とで構成されている。
点火器ホルダー12は、ここではアルミ製で胴部ホルダー13と栓ホルダー14とで構成されている。胴部ホルダー13は、中空の円筒体から成り、一側の外側外周と他側の外側外周にねじ部13a,13bが設けられており、さらに、一側の内周の所定位置に設けた点火器保持用の段部13cを介して他側の内径より広径に形成されている。栓ホルダー14は、中空の円筒体から成り、内周に胴部ホルダー13のねじ部13aと螺合するねじ部14aと、胴部ホルダー13に取り付けられた点火器11のボディ11bを保持する段部14bとを有する。
これにより、胴部ホルダー13のねじ部13bは、錘容器21のねじ部22eと螺合し接続する。
そして、胴部ホルダー13の一側から点火器11のカップ11f側を挿入し胴ホルダー13の内側段部13cにボディ11bを載置する。さらに、栓ホルダー14の他側を胴部ホルダー13の一側から挿入し、栓ホルダー14のねじ部14aと胴部ホルダー13の一側のねじ部13aと螺合させるとともに、栓ホルダー14の段部14bで点火器11のボディ11bを固定する。
また、導電ピン11cには、図示しないセンサーからの電気的信号を受けて導電ピン11cに導通する発火コネクターが栓ホルダー14の穴部14cを介して嵌着されるので、この電気的信号が導電ピン11cから発熱部11aへ伝わり発熱するとともに当接する着火薬11dが燃焼しガス発生剤11eに伝火・燃焼する。これにより、所定圧力の燃焼ガスが発生する。
フイルター15は、ここでは金網製で円盤状(ディスク状)に形成されており、錘容器21の円筒部22の底部に形成したフィルタ設置部22dに配設される。このフイルター15は、着火薬11dおよびガス発生剤11eからの燃焼ガスを冷却濾過する。そして、冷却濾過されたガスはそれぞれ八つのガス流路25から噴出口25aへ向かう。
錘16は、図13ないし図15に示すように、錘本体17と錘ケース18とで構成されている。
各錘16が噴出口25aから脱落するのを防止するためには、例えば、下記の2案がある。(1)噴出口25aに所定の粘着性を有する粘着性物質を配設すること、例えば、錘16が円柱体で噴出口25aの内壁としっくり収まる程度の外径を形成する。そして、噴出口25aから錘収容部26へ収納した後、噴出口25aの外側を、所定圧力で剥離する比較的薄い粘着テープで塞ぐことである。また、(2)錘16の最大外形部と噴出口25aの内壁部とに所定の摩擦を有するように形成することである。本実施形態では、(2)案を用いた。
錘本体17は、ここでは所定の重量を有する金属製の円柱体から成り、一側端所定位置に紐部材37と連結する穴17aが設けてある。
また、錘ケース18は、ここでは一側と他側で分割される樹脂製の中空筒状体から成り、分割部分の各開口部19e,20aから錘本体17を挿入することができ、また、それぞれにねじ部19c,20bが形成され螺合できる形態としている。
一側の中空筒状体19は、図13,図14に示すように、底面が閉塞される底部19aと、錘本体17の略半分がしっくり収まる空間部19bと、内部に形成され他側中空筒状体20のねじ部20bと螺合するねじ部19cとを有し、底部19aの外形がクレーター状(オブチレーター状)に形成されている。さらに、この底部19aの端部外周に僅かな鍔部19dが形成されている。
他側の中空筒状体20は、図13,図15に示すように、開口部20a側の外周に形成され一側の中空筒状体19のねじ部19cと螺合するねじ部20bと、錘本体17の略半分がしっくり収まる空間部20cと、ねじ部20bの反対側端部に形成され錘本体17からの紐部材37を通すための貫通孔20eを備えた底部20dとを有する。
これにより、錘16自体を、一側の中空筒状体19の開口部19eから嵌入し空間部19bに収める。さらに、錘16自体の一側に付けられた紐部材を、他側の中空筒状体20の貫通孔20eから外へ引き出し、この空間部20cへ嵌入し収める。
そして、一側の中空筒状体19の開口部19eが他側の中空筒状体20の段部20fに当接するまで、それぞれの開口部19e,20aに形成したねじ部19c,20bを螺合し錘ケース18として一体的にする。
また、鍔部19dは、錘16を収容する噴出口25aの内径と所定の摩擦係数を有することとなるので、噴出口25a内で保持されことになる。さらに、鍔部19dのクレーター状を有する外側底部19aは圧力ガスを充分に受けやすくなる。
錘容器21は、図5ないし図8に示すように、ここでは略漏斗形状を為すアルミニウム製部材から成り、ガス発生装置10とフイルター15を収容する空間部22aを形成するとともに拘束網展開装置Aを建物に設置するためのねじ部22cを外周に形成した円筒部22と、この円筒部22の付け根22bから円形に拡張して形成された円板状の傾斜面23と、この傾斜面23の外縁部23aから垂直に形成された円筒状の外周壁24と、内部に円筒部22の空間部22aと連通し八方向に分岐するとともに外周壁24の外側に開通する八つのガス流路25と、八つのガス流路25の噴出口25a側の所定位置に形成した錘収容部26と、傾斜面23と対向する裏面側に位置し、網容器30と嵌合するためのねじ部28aを内周面に備えた凹部28を有する底面27とを有する。
拘束網29は、図12に示すように、ここではポリエステル製またはケブラー製で3m×3mの八角形に構成されている。また、目幅(1つの目幅)は、全展開面積(3m×3m)の約半分を中心部29a付近から20cm角(内側網目29b)で形成し、残り約半分を10cm角(外側網目29c)で形成するようにしても良い。また、この目幅については、全展開面積で中心部29aから、内側網目29bと外側網目29cとを均等に形成することでも良い。
紐部材37は、ここではポリエステル製で径0.7mmの紐を用いており、一側が錘本体17と連結するとともに他側が拘束網29と連結している。そして、この紐部材37は、錘容器21から錘16が飛び出すとともに網容器30から拘束網29を展開するときの力にも耐える材質としている。
網容器30は、図9ないし図11に示すように、ここでは略コップ形状を為すアルミニウム製部材から成り、錘容器29の凹部28の内周面に形成したねじ部28aと螺合するねじ部31aを外周に形成した凸形状の円柱部31と、円柱部31の付け根31bから少し延伸したところから円形に拡張して形成されるとともに壁面の所定箇所に複数の小孔32bを形成した円板状の傾斜面32と、傾斜面32の外縁部32aから垂直に形成されるとともに周囲に等間隔で八カ所の縦溝33aを形成した円筒状の外周壁33と、外周壁33の端部を断面L字形に折り曲げて形成した蓋止部34と、傾斜面32と外周壁33との間に形成された拘束網29を収容する空間部35とを有する。複数の小孔32bは、紐部材37により錘16と連結する拘束網29を吸引して収容するために設けてある。
ここで、拘束網29の網容器30への収容と、網容器30への錘16の収納について説明する。
先ず、網容器30の円柱部31側から傾斜面32上に形成される小穴32b全部を覆うようにして、図示しないアタッチメントを用いて吸引装置(例えば、ブレスガン)に繋ぐ。そして、展開された拘束網29に取り付けた全ての錘16を纏め、錘16を上にして錘16と拘束網29が絡まらないようにして拘束網29を網容器30の中心部へ垂らし、吸引を開始し、錘16を除く全ての拘束網29を収納する。その後、吸引装置を外す。
そして、この拘束網29を収容した網容器30と錘容器21とをねじ部31a,28aを介して接続する。
次に、錘16を錘容器21の噴出口25aへ鍔部19d側から嵌入する。
その後、例えば、ゴム製で厚さ2mmの円盤状に形成されている蓋部材38を、網容器30の蓋止部34の内側へ嵌め込み開口部36を塞ぎ保持する。
このとき、紐部材37は網容器30の外周壁33の縦溝33aに沿って外側に垂れ下がる形となる。
以上により、図1ないし図4に示す状態となる。
次に、本実施形態に係る拘束網展開装置Aの作用について述べる。
本実施形態に係る拘束網展開装置Aは、図16に示すように、例えば、錘容器21の円筒部22の外周に形成したねじ部22cを、天井板39に設けた開口部(図示せず)に螺着することによって錘容器21および網容器30を天井板39から室内に向かって垂下する形で取り付けられる。
センサーが、例えば屋内への侵入者を検知すると、センサーから拘束網展開装置Aを作動させるための電気的信号が発せられ、その電気的信号で点火器11内の発熱体に配設された着火薬が燃焼するとともにガス発生剤11eへ伝火・燃焼し高圧ガスを生成する。この燃焼ガスは、フイルター15で濾過され圧力ガスとなって八経路のガス流路25へ均等に流入し、噴出口25aに配置された錘16に推力を与える。
そして、この推力により8個の錘16が角度を有する8カ所の噴出口25aから均等に所定の速度で噴出する。
これにより、噴出した8個の錘16と紐部材37で連結している拘束網29が網容器30の蓋部材38を弾いて外へ引き出される。さらに、8個の錘16は推力を維持しながら拘束網29を装置外へ引き出し展開させる。
斯くして展開された拘束網29は、侵入者を捕捉し犯罪行為を未然に防止することができる。
(実験例1)
本実施形態に係る拘束網展開装置Aを用いて、錘16の展開角度(打ち出し角度)20度、拘束網29と錘16との重量比を1:2.9とし、拘束網29の目幅を11cmに固定し、拘束網29を展開した実験例を示す。
先ず、本実施形態に係る拘束網展開装置Aを天井に水平に設置して5回実施した。さらに、本実施形態に係る拘束網展開装置Aを側壁に垂直に対して斜め45度に設置して1回実施した。さらに、真横90度に設置して1回実施した。
その結果を表1に示す。
ここでは、(1)水平に設置した場合、例えば、最大圧力Pmaxにおいて1.54〜5.54の範囲でバラツキが生じたが、これは、錘16の最大外径部と噴出口25aの内壁部とに所定の摩擦係数が生じているためである。しかしながら、0.2秒未満に90%以上展開し、展開位置も2mを超えていることから問題ないものと考えられる。
また、(2)斜め45度に設置した場合においても、0.2秒未満に90%以上展開し、展開位置も2mを超えている。
また、(3)90度に設置した場合においても、0.23秒に90%以上展開し、展開位置も2mを超えている。
Figure 2005180744
(第二実施形態)
図17は、本発明の第二実施形態に係る拘束網展開装置Bの外観概要図を示し、図18はその断面図を示す。
本実施形態に係る拘束網展開装置Bは、ガス発生装置10に変えてエア圧力タンク50を用いた点で、第一実施形態に係る拘束網展開装置Aとは相違する。従って、以下の説明では、第一実施形態に係る拘束網展開装置Aと同一部材については同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態に係る拘束網展開装置Bは、図示しないエア圧力発生機からのエアをエアホース51で導入し貯蔵するエア圧力タンク50と、このエア圧力タンク50と螺着・連通するガス流路管52と、このガス流路管52と中間取付部53を介して導通する電磁弁付開閉装置54と、この電磁弁付開閉装置54と中間取付部55を介して導通する錘容器21Aと、この錘容器21A内の8つに区画された錘収容部26に収納される8つの錘16と、網容器30内に収納される8角形の拘束網29と、これら拘束網29と錘16とを連結する紐部材37と、網容器30を塞ぐ蓋部材38とで構成されている。
ここで、錘容器21Aは、円筒部22にフィルタ15を設けない点で異なる。
エア圧力タンク50は、エア充填室を有し、一側の開口部にねじ部が形成されガス流路管52と螺合している。このエア充填室には、例えば、充填圧を500KPaの範囲で充填することができる。
電磁弁付開閉装置54は、エア圧力タンク50のガス流路管52と錘容器21Aとの間に配設し、両端にねじ部が形成されている。これら両ねじ部は、エア圧力タンク50のガス流路管52のねじ部と接続され、かつ錘容器21Aの一側端のねじ部22eと接続され、それぞれで連通する。また、この電磁弁付開閉装置54は、スイッチ部54aにより開成−閉成が可能となっている。
次に、斯くして構成された本実施形態に係る拘束網展開装置Bの作用を説明する。
本実施形態においても、第一実施形態に係る拘束網展開装置Aと同様に、センサーが、例えば屋内への侵入者を検知すると、センサーの電気的信号が発せられ、その電気的信号でスイッチ部54aが開成され、圧力タンク50内の高圧ガスが八経路のガス流路25へ均等に流入し、噴出口25aに配置された錘16に推力を与える。
そして、この推力により8個の錘16が角度を有する8カ所の噴出口25aから均等に所定の速度で噴出する。
これにより、噴出した8個の錘16と紐部材37で連結している拘束網29が網容器30の蓋部材38を弾いて外へ引き出される。さらに、8個の錘16は推力を維持しながら拘束網29を装置外へ引き出し展開させる。
斯くして展開された拘束網29は、侵入者を捕捉し犯罪行為を未然に防止することができる。
次に、本実施形態に係る拘束網展開装置Bの拘束網展開方法について、基礎実験装置(以下、実験装置と呼ぶ。)を用いて実験・解析したことを詳細に述べる。
図19は、実験装置の外観概要図を示す。
ここでは、網容器30を用いず、拘束網29を自重で垂れ下げた状態にしてある。また、噴出部25aは、錘16の装填後に、噴出部25aの外側から薄い粘着テープなどで塞がれている。錘16は、鉄製であり危険防止のため、錘全体にゴムカバーを施してある。
次に、実験装置の作用を説明する。
エア圧力タンク50へ所定量のエアを充填する。充填後、電磁弁付開閉装置54のスイッチ部54aを作動させて圧力エアを錘容器21内の8箇所の錘収容部26へ均等に解放・流入させる。
この圧力エアの流入により、8個の錘16が各噴出部25aから均等に飛翔し、それに引っ張られて拘束網29が展開する。
次に、図20に示すように、実験装置による実験の測定方法を説明する。
5m四方で高さ3m強の骨組だけの実験室を用意し、この実験室の天井中央部の支柱に実験装置を配置し、地上から実験装置までの高さを約3mとした。
そして、室内の実験装置の真下の地に解析用のビデオカメラ60を実験装置に向けて配置(以下、「ビデオ鉛直方向」と称する。)し、室外の中央付近に実験室内へ向けて解析用のビデオカメラ61を配置(以下、「ビデオ水平方向」と称する。)して、これら二方向からビデオカメラ60,61を作動させ撮影した。
二方向から撮影したものを、動画解析ソフトを使用して解析し、ビデオ水平方向については錘16、拘束網29の変位量、錘16の速度変化等の解析、ビデオ鉛直方向については錘が一斉に八方向に飛び出しているかなどの解析をした(測定方法1)。
また、電磁弁付開閉部54の開成によるエア圧力タンク50からの圧力エアを計測するため、電磁弁付開閉部50と錘容器21との間に圧力センサーを配設した(測定方法2)。
(解析1)
実験装置は、図13に示すように、拘束網29の大きさを対辺が3m×3mの八角形とし、拘束網29と錘16との重量比を網1に対して錘1.18〜5.4の範囲とし、エアー充填圧を120KPaと180KPaとし、また、噴出口25aの角度を錘容器21の横長軸の水平を0度としたとき0度と30度とした条件で行った。
図21は、上記条件で行った実験の解析結果で、各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)の90%展開時間と、その展開位置の関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフで、さらに、前記解析結果から、噴出口25aの角度45度を予測した内容を同グラフに挿入したものである。
図22は、図21を基に、任意の展開時間(0.2秒、0.3秒、0.4秒)における90%展開位置と錘の打ち出し角度について表したグラフである。
ここでは、90%展開時間と位置を得るための打ち出し角度を求めることができる。
例えば、高さ1.8m〜2m程の位置においては、0.4秒以内に90%展開させるための打ち出し角度が、0度〜35度程と分かる。
(解析2)
解析1の実験装置を用い、同条件で行った。
図23は、各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)の90%展開時間と、その錘の最大速度の関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフで、さらに、解析結果から、噴出口の角度45度を予測した内容を同グラフに挿入したものである。
図24は、図23を基に、任意の展開時間(0.2秒、0.3秒、0.4秒)における錘の打ち出し角度と、錘が打出された際の最大速度Vmaxについて表したグラフである。
ここでは、図21で解析した打ち出し角度で錘を打ち出して、拘束網29を展開させるために必要な錘の最大速度が分かる。
例えば、打ち出し角度が0度のとき90%展開時間0.3秒で錘の速度Vmaxが6m/sと分かる。
(解析3)
解析1の実験装置を用いて、同条件で行った。
図25は、各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)に、図23における錘16の最大速度と、錘16を打出したときの装置内圧の関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフである。
図26は、図25を基に、任意の錘の最大速度(6m/s、8m/s、10m/s、12m/s)における錘の打ち出し角度と、その時の装置内圧について表したグラフである。
ここでは、所定の速度を出すために必要な内圧が分かる。
例えば、0.3秒で90%展開させるための打ち出し角度が0度で錘の速度Vmaxが6m/sのとき、圧力Pmaxが28KPaと分かる。
(解析4)
解析1に実験装置を用いて、同条件で行った。
図27は、各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)の90%展開時間と、そのときの運動エネルギーとの関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフで、さらに、前記解析結果から、噴出口25aの角度45度を予測した内容を同グラフに挿入したものである。
図28は、図27を基に、任意の展開時間(0.2秒、0.3秒、0.4秒)における錘の打ち出し角度と、運動エネルギーについて表したグラフである。
ここでは、0度から打ち出し角度の数値が高くなるほど、90%展開における錘の運動エネルギーが必要となることが分かる。
例えば、0.3秒で90%展開させるための打ち出し角度が、0度から20度位までは運動エネルギーの緩やかな増加であり、30度を超えると大きく増加することが分かる。
(解析5)
解析1の実験装置を用いて、同条件で行った。
図29は、拘束網(Net)と錘の重量比と90%展開時間の関係を表したグラフである。
ここでは、拘束網と錘が約1:3以上であれば90%展開時間が0.3秒〜0.4秒の間で、ほぼ一定であることが分かる。
上記、解析1〜解析5により、拘束網を0.4秒以内に90%以上展開させるための諸条件を解析でき、拘束網展開装置の設置条件あるいは噴出角度の条件等を設定することが可能となった。
次に、各表について説明する。
表2は、前述の解析1〜解析5に係る実験例を示す。
表3は、エア充填圧を350KPa〜500KPaの4水準を実験装置で行った実験例を示す。
表4は、網収容部を形成する容器に網を収納(第二実施形態に係る拘束網装置Bを用いた)した場合と、拘束網を自重でたれ下げた未収納の場合(実験装置)とで行った比較実験例を示す。また、表4では、エア充填圧500KPaで各々3回行った。
表5は、第二実施形態に係る拘束網展開装置Bを用いて、一定の条件下で行った拘束網からの脱出時間の実験を示す。また、表5では、異なる「網の目幅」で各々5回行った。
Figure 2005180744
Figure 2005180744
Figure 2005180744
Figure 2005180744
(実験例2〜7)
実験例2〜実験例4は、図19に示す実験装置により行い、実験例5と実験例6は、第二実施形態に係る拘束網展開装置Bにより行った。
測定方法は、前述した図20により行い、また、圧力に関しては図17に示すように、中間取付部55に隣接する錘容部21Aの円筒部22に設置して行った。
(実験例2)表2上段参照
実験装置を用いて、錘の展開角度(打ち出し角度)を水平(0度)にし、網1に対して錘を1.8、1.2および1.24の3水準の重量比とし、各重量比において120KPaと180KPaのエア充填圧をもって、それぞれ3回づつ実施した。
ここでは、エア充填圧が120KPaのとき、90%展開時間が0.4〜0.5秒で、網と錘の重量比が小さいほど秒数が掛かることが分かる。また、180KPaでは120KPaより速い90%展開時間となり、さらに網と錘の重量比が大きくなるほど120KPaのときより90%展開時間の開きが大きくなることが分かる。
また、90%展開位置が全体にわたって高い位置(1.7m〜2.3m)であった。
(実験例3)表2下段参照
実験装置を用いて、錘の展開角度(打ち出し角度)を30度にし、網1に対して錘を2.0、2.4、3.0、3.9および5.4の5水準の重量比とし、重量比1:2.4については120KPaと180KPaのエア充填圧をもって、その他は180KPaの充填圧をもって、それぞれ3回ずつ実施した。
ここでは、エア充填圧120KPaにおいて、90%展開時間が0.5〜0.53秒であり展開位置も1mを切っている。これは実験例2における120KPaよりも良くない結果となっている。しかしながら、エア充填圧180KPaで、網と錘の重量比で錘のウェートが高くなるほど90%展開時間および展開位置が良い結果が出ており、重量比1:5.4では90%展開時間0.3秒の展開位置1.7mである。
(実験例4)表3参照
実験装置を用いて、錘の展開角度(打ち出し角度)を20度と30度にし、網1に対して錘を2.5の重量比に固定して、350KPa、400KPa、450KPa、500KPaのエア充填圧をもって、それぞれ3回づつ実施した。
ここでは、エア充填圧が高くなるにつれVmax、Pmax、E(J)が大きくなり、90%展開時間が速くなるとともに展開位置が高くなる。
また、錘の展開角度の20度と30度では、30度の方がVmax、Pmax、E(J)において大きい数値であり、90%展開時間も速くなっているが展開位置においては小さい値となっている。
(実験例5)表4参照
拘束網展開装置Bを用いて、網1に対して錘2.5の重量比と500KPaのエア充填圧に固定して、錘の展開角度(打ち出し角度)20度と30度をもって、それぞれ3回づつ実施した。
ここでは、実験例4と同ように錘の展開角度の20度と30度では、30度の方がVmax、Pmax、E(J)において大きい数値であり、90%展開時間も速くなっているが展開位置においては小さい値となっている。
また、本実験例の網を収納した拘束網展開装置Bと、実験例4の拘束網を未収納した実験装置での90%展開時間、展開位置、Vmax、Pmax、E(J)においては多少の差はあったが、特に0.4秒以内−90%展開に係る問題はないと考察できる。
(実験例6)表5参照
拘束網展開装置Bを用いて、網1に対して錘2.5の重量比、500KPaのエア充填圧および錘の展開角度(打ち出し角度)20度に固定し、網の一つの目幅7.5cm、10cm、12.5cm、15cmおよび外側10cm−内側20cmをもって、それぞれ5回づつ実施した。
ここでは、拘束網から人間がどの程度の時間で網から脱出できるかを、ストップウォッチで脱出時間を計測した。脱出時間の目標を仮に30秒以上とした。
網の目幅10cm、12.5cmおよび外側10cm−内側20cmのタイプでは30秒以上掛かったが、7.5cmと15cmでは30秒以上達成したものがなかった。
また、外側10cm−内側20cmのタイプでは、2倍の60秒近いものがあった。
なお、上記第一実施形態および第二実施形態では、錘容器21,21Aと網容器30とを別々に作製し、両者をねじによる結合により一体化した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、錘容器21,21Aと網容器30とを一つの部品として作製しても良い。
本発明の第一実施形態に係る拘束網展開装置Aの外観概要図である。 図1の断面図である。 図1の上面図である。 図1の底面図である。 錘容器21の側面図である。 錘容器21の上面図である。 錘容器21の底面図である。 錘容器21の内部を示す上面図である。 網容器30の断面図である。 網容器30の上面図である。 網容器30の底面図である。 拘束網29の展開図である。 錘16を示す図である。 一側の中空筒状体19を示す図である。 他側の中空筒状体20を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る拘束網展開装置Aを天井に取り付けた図である。 本発明の第二実施形態に係る拘束網展開装置Bの外観概要図である。 図17の断面図である。 実験装置の外観概要図を示す。 実験装置による実験の測定方法を説明する図である。 実験装置による実験の解析結果で、各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)の90%展開時間と、その展開位置の関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフである。 図21を基に、任意の展開時間(0.2秒、0.3秒、0.4秒)における90%展開位置と錘の打ち出し角度について表したグラフである。 各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)の90%展開時間と、その錘の最大速度の関係を表すとともに近似曲線を求め、さらに、解析結果から、噴出口の角度45度を予測した内容を挿入したグラフである。 図23を基に、任意の展開時間(0.2秒、0.3秒、0.4秒)における錘の打ち出し角度と、錘が打出された際の最大速度Vmaxについて表したグラフである。 各錘の打ち出し角度ごと(0度と30度)に、図23における錘16の最大速度と、錘16を打出したときの装置内圧の関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフである。 図25を基に、任意の錘の最大速度(6m/s、8m/s、10m/s、12m/s)における錘の打ち出し角度と、その時の装置内圧について表したグラフである。 各錘の打ち出し角度(0度と30度)ごとの90%展開時間と、そのときの運動エネルギーとの関係を表すとともに近似曲線を求めたグラフで、さらに、前記解析結果から、噴出口の角度45度を予測した内容を挿入したグラフである。 図27を基に、任意の展開時間(0.2秒、0.3秒、0.4秒)における錘の打ち出し角度と、運動エネルギーについて表したグラフである。 拘束網(Net)と錘の重量比と90%展開時間の関係を表したグラフである。 本発明の原理を説明する図である。
符号の説明
A,B 拘束網展開装置
10 ガス発生装置
11 点火器
12 点火器ホルダー
15 フイルター
16 錘
17 錘本体
18 錘ケース
19 一側の中空筒状体
19d 鍔部
20 他側の中空筒状体
21,21A 錘容器
22 円筒部
23 傾斜面
24 外周壁
25 ガス流路
25a 噴出口
26 錘収容部
28 凹部
29 拘束網
29a 中心部
29b 内側網目
29c 外側網目
30 網容器
31 円柱部
32 傾斜面
32b 小孔
33 外周壁
33a 縦溝
34 蓋止部
35 空間部
36 開口部
37 紐部材
38 蓋部材
50 エア圧力タンク
51 エアホース
52 ガス流路管
53,55 中間取付部
54 電磁弁付開閉装置
54a スイッチ部

Claims (8)

  1. 人体を拘束する拘束網と、
    前記拘束網の360度周縁上に所定間隔をもって配設された複数個の錘と、
    前記錘を所定角度をもって噴出する噴出口を形成するとともに前記錘を収容する錘収容部と前記拘束網を収容する拘束網収容部とを有する容器と、
    前記容器の錘収容部と隣接し前記錘を圧力ガスで噴出する噴出手段と
    を備えたことを特徴とする拘束網展開装置。
  2. 前記拘束網は、網の目幅が、網面状の中心に近い内側付近部と、その外側付近部とで異なることを特徴とする請求項1記載の拘束網展開装置。
  3. 前記拘束網の目幅は、略方形10cm角〜略方形13cm角であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の拘束網展開装置。
  4. 前記錘は、前記噴出口からの圧力ガスを一時的に受圧保持する受圧部と、前記噴出口内壁と摩擦度合を有する鍔部とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の拘束網展開装置。
  5. 前記噴出手段は、圧力Pmaxで1MPa〜6MPaの圧力ガスを発生させる燃焼性物質を有する火工式点火器を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の拘束網展開装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項記載の拘束網展開装置を用い、前記噴出手段の作動で前記錘が圧力ガスにより前記噴出口から噴出しながら前記拘束網を引張展開する拘束網展開方法であって、
    前記噴出手段の作動開始後、前記錘を所定角度の前記噴出口から速度Vmax6m/s〜30m/sで0.4秒以内に噴出するとともに前記拘束網を90%以上展開させる
    ことを特徴とする拘束網展開方法。
  7. 前記拘束網と前記錘との重量比は、前記拘束網の全重量1に対する前記錘の全重量が2〜6の範囲に設定されることを特徴とする請求項6記載の拘束網展開方法。
  8. 前記所定角度の噴出口は、前記容器の横軸線上を0度(水平)としたとき、前記錘の噴出される角度を0度(水平)〜30度の範囲に設定されることを特徴とする請求項6または請求項7記載の拘束網展開方法。
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