JP2005180714A - 熱交換器およびそれに用いるインナーフィン - Google Patents
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Abstract
【課題】 蒸発または凝縮による伝熱性能を高め、熱交換効率を格段と向上させることができる熱交換器およびそれに用いるインナーフィンを提供する。
【解決手段】 熱交換媒体の流通部2内に配置され、当該流通部2を複数の媒体流路に区画する側壁12aを有するインナーフィン12を設けた熱交換器1において、上記インナーフィン12の上記側壁12aに、上記熱交換媒体の流通方向に沿って延びる開口部12bを穿設するようにしたことを特徴としている。
【選択図】 図3
【解決手段】 熱交換媒体の流通部2内に配置され、当該流通部2を複数の媒体流路に区画する側壁12aを有するインナーフィン12を設けた熱交換器1において、上記インナーフィン12の上記側壁12aに、上記熱交換媒体の流通方向に沿って延びる開口部12bを穿設するようにしたことを特徴としている。
【選択図】 図3
Description
本発明は熱交換器およびそれに用いるインナーフィンに関し、例えば自動車用空気調和装置等の蒸発器およびそれに用いるインナーフィンに適用して好適なものである。
従来、この種の熱交換器である蒸発器においては、入口側のタンクから熱交換媒体(例えば、気液2相の冷媒)の流通部としてのチューブ内に流入した冷媒が、当該チューブ内を通過する際に過熱され蒸発するようになっている。
このため、この蒸発器ではチューブ内に、図11に示すような冷媒流れ方向(図中矢印F1で示す)に対して直交する方向(図中矢印F2で示す)の断面が波形のインナーフィン100を設け、図12に示すように、このインナーフィン100によって、チューブ101内を複数の冷媒流路102に区画して冷媒に対する伝熱面積を拡大することにより、冷媒の蒸発効率(つまり、伝熱効率)の向上が図られている。因みに、この場合、チューブ101は、2枚の略同形状でなるチューブプレート101a、101bが最中合わせに結合されて形成されている。
そして、このようなチューブ101内に冷媒を流通した場合、図13に示すように、冷媒中の液層103が表面張力等によってインナーフィン100の山側に溜まり、この部分における液層103の膜厚が厚くなるため、気層104によってインナーフィン100の中央部が覆われ、すなわち冷媒が蒸発する領域が狭められ、冷媒に対する蒸発効率(すなわち、伝熱効率)が低下する傾向があった。
このため、近年、例えば図14に示されるような特許文献1に記載される技術として、インナーフィン100の傾斜した側壁100aに所定間隔でルーバ105を設け、これにより、冷媒流路102を流通する冷媒を風下側から風上側へ移動させて、各冷媒流路102に対し適切な量で分配することができ、伝熱効率を向上させ得るようにしたものが知られている。
なお、このルーバ105としては、例えば図15に示すように、インナーフィン100の側壁100aから三角状に打ち出し部106を形成し、この打ち出し部106の高さが最も高くなる側の側面に連通穴107を開口させるようにしてもよい。
特開平11−223421号公報(第7図および第11図)
しかしながら、かかる特許文献1の技術では、ルーバ105の開口部分において冷媒が膜状に覆ってしまい易く、この結果、インナーフィン100に対して冷媒の液層103の膜厚を薄くする領域を拡大することが困難となり、蒸発効率(伝熱効率)を向上するのが難しくなる未だ不十分な問題があった。
そこで、本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、蒸発または凝縮による伝熱性能を高め、熱交換効率を格段と向上させることができる熱交換器およびそれに用いるインナーフィンを提供するものである。
請求項1にあっては、熱交換媒体の流通部内に配置され、当該流通部を複数の媒体流路に区画する側壁を有するインナーフィンを設けた熱交換器において、上記インナーフィンの上記側壁に、上記熱交換媒体の流通方向に沿って延びる開口部を穿設するようにしたことを特徴としている。
請求項2にあっては、請求項1の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記熱交換媒体の流通方向に向けた凹凸形状でなることを特徴としている。
請求項3にあっては、請求項1の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記側壁の厚み方向に向けた凹凸形状でなるようにしたことを特徴としている。
請求項4にあっては、請求項3の開口部における上記端部が、上記熱交換媒体の流通方向に対して直線形状でなるようにしたことを特徴としている。
請求項5にあっては、請求項3の開口部における上記端部の凹凸方向が、上記側壁の厚み方向における任意の方向でなるようにしたことを特徴としている。
請求項6にあっては、熱交換媒体を用いて熱交換を行う熱交換器の上記熱交換媒体の流通部内に配置され、当該流通部を複数の媒体流路に区画する側壁を有するインナーフィンにおいて、上記側壁に、上記熱交換媒体の流通方向に沿って延びる開口部を穿設するようにしたことを特徴としている。
請求項7にあっては、請求項6の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記熱交換媒体の流通方向に向けた凹凸形状でなることを特徴としている。
請求項8にあっては、請求項6の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記側壁の厚み方向に向けた凹凸形状でなることを特徴としている。
請求項1によれば、インナーフィンの側壁に熱交換媒体の流通方向に沿って延びる開口部を穿設するようにしたことにより、媒体流路を流通する熱交換媒体の膜がインナーフィンの開口部近傍で切れるため、当該開口部近傍に熱交換媒体が蒸発し易い部位、すなわち熱交換媒体の膜厚が薄くなる気液界面形状部を設けることができる。従って、インナーフィンにおける熱交換媒体の蒸発を促進させることができ、かくして、蒸発または凝縮による伝熱性能を高め、熱交換効率を格段と向上させることができる熱交換器を実現することができる。
また、各媒体流路を流通する熱交換媒体の一部がインナーフィンの開口部より隣り合う媒体流路へと流れるため、これら媒体流路間において熱交換媒体の分配が不均一になるのを低減することができる。
しかも、インナーフィンの側壁に開口部を設けていることから、この開口部を穿設した分、インナーフィンを軽量化でき、ひいては熱交換器の軽量化にも貢献することができる。
請求項2によれば、請求項1の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記熱交換媒体の流通方向に向けた凹凸形状でなるようにしたことにより、上記気液界面形状部を積極的に設けることができ、インナーフィンにおける熱交換媒体の蒸発をより一層促進させることができる。
請求項3によれば、請求項1の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記側壁の厚み方向に向けた凹凸形状でなるようにしたことにより、上記気液界面形状部を積極的に設けることができ、インナーフィンにおける熱交換媒体の蒸発をより一層促進させることができる。
請求項4によれば、請求項3の開口部における上記端部が、上記熱交換媒体の流通方向に対して直線形状でなるようにしたことにより、請求項3の効果を奏する開口部の形成を容易することができる。
請求項5によれば、請求項3の開口部における上記端部の凹凸方向が、上記側壁の厚み方向における任意の方向でなるようにしたことにより、請求項3の効果を奏する開口部を熱交換器の仕様や用途に合わせて容易に作製することができる。
請求項6によれば、熱交換媒体を用いて熱交換を行う熱交換器の上記熱交換媒体の流通部内に配置され、当該流通部を複数の媒体流路に区画する側壁を有する熱交換器用インナーフィンにおいて、上記側壁に、上記熱交換媒体の流通方向に沿って延びる開口部を穿設するようにしたことにより、媒体流路を流通する熱交換媒体の膜がインナーフィンの開口部近傍で切れるため、当該開口部近傍に熱交換媒体が蒸発し易い部位、すなわち熱交換媒体の膜厚が薄くなる気液界面形状部を設けることができる。従って、インナーフィンにおける熱交換媒体の蒸発を促進させることができ、かくして、蒸発または凝縮による伝熱性能を高め、熱交換効率を格段と向上させることができるインナーフィンを実現することができる。
また、各媒体流路を流通する熱交換媒体の一部が、開口部より隣り合う媒体流路へと流れるため、これら媒体流路間において熱交換媒体の分配が不均一になるのを低減することができる。
しかも、側壁に開口部を設けていることから、この開口部を穿設した分、インナーフィンを軽量化でき、ひいては、このインナーフィンを用いる熱交換器の軽量化にも貢献することができる。
請求項7によれば、請求項6の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記熱交換媒体の流通方向に向けた凹凸形状でなるようにしたことにより、上記気液界面形状部を積極的に設けることができ、熱交換媒体の蒸発をより一層促進させることができる。
請求項8によれば、請求項6の開口部における上記熱交換媒体の流通方向に沿った端部が、上記側壁の厚み方向に向けた凹凸形状でなるようにしたことにより、上記気液界面形状部を積極的に設けることができ、熱交換媒体の蒸発をより一層促進させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳述する。
図1〜図4は、本発明による蒸発器の一実施形態を示し、図1は本実施形態による蒸発器の概略構成を示す斜視図、図2は図1の蒸発器における流通部としてのチューブの概略構成を示す分解斜視図、図3は図2のチューブにおける内面図、図4は図2のチューブにおけるインナーフィンの概略構成を示す斜視図である。
図1において1は、本発明による熱交換器としての積層型の蒸発器を示し、積層された複数のチューブ2と、これらチューブ2同士の間に配置された複数のアウターフィン3と、一端側に配置されチューブ2に接続された熱交換媒体である冷媒入口パイプ4と、他端側に配置されチューブ2に接続された冷媒出口パイプ5とを備えている。
各チューブ2は、図2および図3に示すように、2枚の接合されたチューブプレート2a、2bより構成されている。各チューブ2の一端側には、中央部を境に左右一対のヘッダ室6a、6bが設けられ、各ヘッダ室6a、6bは長円形状の貫通孔7によって開口されている。
チューブ2の積層状態では、左右のそれぞれのヘッダ室6a、6bが貫通孔7を介してそれぞれ連通され、例えば左側のヘッダ室6aの集合群に冷媒入口パイプ4が、例えば右側のヘッダ室6bの集合群に冷媒出口パイプ5がそれぞれ接続される。
各チューブ2内の一端側より他端側には、チューブ長手方向L1に沿って配置され、中央部を境に左右一対の直線通路部8、9と、チューブ幅方向L2に沿って配置され、2つの直線通路部8、9間を連通する方向変更通路部10とからなるU字状の冷媒通路11が設けられている。
一方の直線通路部8の上端側はヘッダ室6aに、他方の直線通路部9の上端側はヘッダ室6bにそれぞれ連通されているとともに、各直線通路部8、9には波形のインナーフィン12がそれぞれ配置されている。
方向変更通路部10には、間隔を置いて複数の突起13が突設されている。この各突起13はチューブ幅方向L2に沿って配置され、かつチューブ2の他端側に向かうに従って前記チューブ幅方向L2の寸法が長く設定されている。この細長い突起13は、主にチューブ2の耐圧強度の向上と冷媒の流れ規制とを図るために設けられている。
次に、積層型蒸発器1の冷媒流れを説明する。冷媒入口パイプ4から流入する冷媒は、各チューブ2のヘッダ室6aに導かれ、各ヘッダ室6aより下方の冷媒通路11にそれぞれ流入される。
各冷媒通路11に流入された冷媒は、まず一方の直線通路部8で、かつインナーフィン12によって区画された複数の媒体流路内を分流して下方(図3における矢印aの方向)に向かって流れ、方向変更通路部10に流入する。
方向変更通路部10に流入した冷媒は、突起13の間の流路をほぼ水平方向(図3における矢印bの方向)に流れて他方の直線通路部9に導かれる。他方の直線通路部9に流入した冷媒は、インナーフィン12によって区画された複数の媒体流路内を分流して上方(図3における矢印cの方向)に向かって流れ、ヘッダ室6bに流入する。ヘッダ室6bに流入した冷媒は、下流に向かう過程で他のチューブ2内を循環して来た冷媒と合流し、合流した冷媒は冷媒出口パイプ5より流出される。
さて、この実施形態の場合、積層型蒸発器1には上述した構成に加えて、図4に示すように、チューブ2(図2参照)内に配置されるインナーフィン12の傾斜した側壁12aに、冷媒の流通方向(すなわち、図2におけるチューブ長手方向L1)に沿って延びる開口部12b(この実施形態の場合、矩形状でなる)が穿設されている。なお、この図4においては、便宜上、開口部12bが1カ所のみ穿設されている場合を示しているが、本発明はこれに限ることはない。
このように、インナーフィン12の側壁12aに開口部12bを設けると、図5(a)に示すように、チューブ2内の前記各媒体流路を流通する冷媒の膜が、インナーフィン12の開口部12b近傍で切れるため、当該開口部12b近傍に冷媒の膜厚が薄く、冷媒が蒸発し易い部位、すなわち気液界面形状部14を設けることができる。
より詳しくは、図5(b)に示すように、インナーフィン12の側壁12aに設けられた開口部12b近傍では、側壁12aに膜状に張り付いた冷媒が隣り合う媒体流路へと流れていくため、この冷媒の膜が切れ、膜厚の薄い先端部分(つまり、前記気液界面形状部14)が形成される。
すると、この気液界面形状部14では、冷媒の膜厚が薄くなることから当該冷媒が蒸発し易くなるため、この気液界面形状部14と連接した冷媒の膜厚が厚い部分から次々と冷媒が循環されて、結果的に冷媒の蒸発が促進され、蒸発効率を向上することができる。
とりわけ、本実施形態では、インナーフィン12の側壁12aに設けられた開口部12bが、図6に示すように、冷媒の流通方向(図2におけるチューブ長手方向L1)に沿って延びる矩形状でなることから、冷媒が蒸発する蒸発線12cを長く設けることができる利点をも有している。
従って、この蒸発器1では、冷媒流量比と熱交換性能比との関係を示す図7から見てわかるように、インナーフィン12に開口部12bを設けていない従来の蒸発器と比較して、蒸発効率、すなわち熱交換性能を格段と向上させることができる。
以上、説明したように、本発明によれば、インナーフィン12の傾斜した側壁12aに、冷媒の流通方向に沿って延びる開口部12bを穿設するようにしたことにより、前記各媒体流路を流通する冷媒の膜がインナーフィン12の開口部12b近傍で切れるため、当該開口部12b近傍に冷媒が蒸発し易い気液界面形状部14を設けることができる。従って、この蒸発器1では、インナーフィン12における冷媒の蒸発を促進させることができ、かくして、蒸発または凝縮による伝熱性能を高め、熱交換効率を格段と向上させることができる。
また、このインナーフィン12を用いた場合、各媒体流路を流通する冷媒の一部がインナーフィン12の開口部12bより隣り合う媒体流路へと流れるため、これら媒体流路間において冷媒の分配が不均一になるのを低減することができる。
しかも、インナーフィン12の側壁12aに開口部12bを設けていることから、この開口部12bを穿設した分、インナーフィン12を軽量化でき、ひいては蒸発器1の軽量化にも貢献することができる。
なお、本発明の蒸発器1を上述した実施形態を例に取って説明したが、本発明はこれに限ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態を採用することができる。
例えば、上述の実施形態では、インナーフィン12の側壁12aに設けられた開口部12bが、冷媒の流通方向に沿って延びる矩形状でなるようにした場合について述べたが、インナーフィン12の側壁12aに対し、図4との対応部分に同一符号を付して示す図8のように、冷媒の流通方向(チューブ長手方向L1)に沿った端部15aが、この流通方向に向けた凹凸形状でなる開口部15を設けるようにしてもよい。
この場合、開口部15における冷媒の流通方向に沿った端部15aに、前記気液界面形状部14(図5参照)を積極的に設けることができ、インナーフィン12における冷媒の蒸発をより一層促進させることができる利点を得ることができる。
また、例えばインナーフィン12の側壁12aに対し、図4との対応部分に同一符号を付して示す図9のように、冷媒の流通方向(チューブ長手方向L1)に沿った端部16a、16bが、側壁12aの厚み方向(チューブ幅方向L2)に向けて凹凸形状でなる開口部16を設けるようにしてもよい。
この場合、開口部16における冷媒の流通方向に沿った端部16a、16bに、前記気液界面形状部14(図5参照)を積極的に設けることができ、インナーフィン12における冷媒の蒸発をより一層促進させることができる利点を得ることができる。
因みに、この開口部16の形状は、図9に示すように、端部16a、16bを冷媒の流通方向(チューブ長手方向L1)における所定間隔で、側壁12aの厚み方向(チューブ幅方向L2)に向けて、それぞれ凹凸形状となるようにしてもよいが、図9との対応部分に同一符号を付した図10(a)に示すように、端部16a、16bを前記側壁12aの厚み方向における互いに異なった方向に凹凸させ、かつ前記冷媒の流通方向には直線的となるような形状で形成してもよい。
この場合、開口部16の端部16a、16bが、前記冷媒の流通方向には直線的で、かつ、前記側壁12aの厚み方向には、互いに異なった方向に凹凸した形状でなるため、前記気液界面形状部14(図5参照)を積極的に設けることができ、インナーフィン12における冷媒の蒸発をより一層促進させることができる利点を有するこれら端部16a、16bを、インナーフィン12の開口部16に容易に形成することができる。
さらに、この開口部16の形状は、図9との対応部分に同一符号を付した図10(b)に示すように、各端部16a、16bが、前記冷媒の流通方向には直線的で、かつ、前記側壁12aの厚み方向には、互いに同一方向に突出した凹凸形状でなるようにしてもよい。
この場合、前記気液界面形状部14(図5参照)を積極的に設けることができ、インナーフィン12における冷媒の蒸発をより一層促進させることができる利点を有する開口部16を熱交換器の仕様や用途に合わせて容易に作製することができる。
さらに、上述した実施形態においては、蒸発器1のチューブ2における方向変更通路部10に複数の細長い突起13を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ることなく、例えば図3との対応部分に同一符号を付した図10に示すように、チューブ2の方向変更通路部10に円状や方形状等(この場合、円状)でなる突起20を多数突設するようにしてもよい。
1 蒸発器(熱交換器)
2 チューブ(流通部)
12 インナーフィン
12a 側壁
12b、15、16 開口部
12c 蒸発線
14 気液界面形状部
15a、16a、16b 端部
L1 チューブ長手方向(流通方向)
2 チューブ(流通部)
12 インナーフィン
12a 側壁
12b、15、16 開口部
12c 蒸発線
14 気液界面形状部
15a、16a、16b 端部
L1 チューブ長手方向(流通方向)
Claims (8)
- 熱交換媒体の流通部(2)内に配置され、当該流通部(2)を複数の媒体流路に区画する側壁(12a)を有するインナーフィン(12)を設けた熱交換器(1)において、
上記インナーフィン(12)の上記側壁(12a)に、上記熱交換媒体の流通方向(L1)に沿って延びる開口部(12b、15、16)を穿設したことを特徴とする熱交換器。 - 上記開口部(15)における上記熱交換媒体の流通方向(L1)に沿った端部(15a)が、上記熱交換媒体の流通方向(L1)に向けた凹凸形状でなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
- 上記開口部(16)における上記熱交換媒体の流通方向(L1)に沿った端部(16a、16b)が、上記側壁(12a)の厚み方向に向けた凹凸形状でなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
- 上記端部(16a、16b)が、上記熱交換媒体の流通方向(L1)に対して直線形状でなることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
- 上記端部(16a、16b)の凹凸方向が、上記側壁(12a)の厚み方向における任意の方向でなることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
- 熱交換媒体を用いて熱交換を行う熱交換器(1)の上記熱交換媒体の流通部(2)内に配置され、当該流通部(2)を複数の媒体流路に区画する側壁(12a)を有するインナーフィン(12)において、
上記側壁(12a)に、上記熱交換媒体の流通方向(L1)に沿って延びる開口部(12b、15、16)を穿設したことを特徴とするインナーフィン。 - 上記開口部(15)における上記熱交換媒体の流通方向(L1)に沿った端部(15a)が、上記熱交換媒体の流通方向(L1)に向けた凹凸形状でなることを特徴とする請求項6に記載のインナーフィン。
- 上記開口部(16)における上記熱交換媒体の流通方向(L1)に沿った端部(16a)が、上記側壁(12a)の厚み方向に向けた凹凸形状でなることを特徴とする請求項6に記載のインナーフィン。
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