JP2005180669A - ころ軸受と軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】供給した潤滑油を確実に排出でき、潤滑油の攪拌抵抗による軸受の温度上昇を抑制することが可能となるころ軸受と軸受装置を提供する。
【解決手段】 軸受装置10−1は、円筒ころ軸受20−1がハウジング31で固定されて、給油装置40で給油されている。円筒ころ軸受20−1は、鍔付きの内輪21と、外輪22と、内輪21及び外輪22に組み込まれそれらの間の両側で外輪案内される保持器23と、保持器23の保持部内に収容され、内輪21及び外輪22に組み込まれた円筒ころ24等とを備えている。円筒ころ軸受20−1は、外輪22の排油側(反給油側)B1に、円周上の1箇所に潤滑油を排出させる排油溝22aが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】 軸受装置10−1は、円筒ころ軸受20−1がハウジング31で固定されて、給油装置40で給油されている。円筒ころ軸受20−1は、鍔付きの内輪21と、外輪22と、内輪21及び外輪22に組み込まれそれらの間の両側で外輪案内される保持器23と、保持器23の保持部内に収容され、内輪21及び外輪22に組み込まれた円筒ころ24等とを備えている。円筒ころ軸受20−1は、外輪22の排油側(反給油側)B1に、円周上の1箇所に潤滑油を排出させる排油溝22aが設けられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、オイルエア潤滑又はオイルミスト潤滑で使用される円筒ころ軸受等のころ軸受と軸受装置に関するものである。
現在、工作機械用主軸に使用される転がり軸受は、グリース潤滑、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑などの多くの潤滑方法が使用されている。
低温度上昇化や耐焼付き性能の向上のためには、高速域において、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑などの微量潤滑が適している。特に、dmN(=(軸受内径+軸受外径)÷2×回転速度(rpm))150万を越える高速域で安定した運転を実現させるためには、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑は必須であり、多くの工作機械に採用されている。
低温度上昇化や耐焼付き性能の向上のためには、高速域において、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑などの微量潤滑が適している。特に、dmN(=(軸受内径+軸受外径)÷2×回転速度(rpm))150万を越える高速域で安定した運転を実現させるためには、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑は必須であり、多くの工作機械に採用されている。
しかし、円筒ころ軸受は、潤滑油の給油量による温度変化がおきやすい。一般的に、工作機械の主軸に使用される円筒ころ軸受は、内径65mmでアンギュラ玉軸受と比較すると潤滑油の供給量が1/3である。この理由は、円筒ころ軸受と玉軸受との転動体の接触状態が異なるためである。円筒ころ軸受は、線接触しているため、潤滑油の攪拌抵抗が発生しやすく、潤滑油の量により温度変化が生じやすい。
特に、円筒ころ軸受は、微量潤滑の給油方式を用いる場合に、その潤滑条件と昇温(外輪温度上昇値)との間には、非常に敏感な関係がある。
図5は、軸受試験装置を示す図、図6は、円筒ころ軸受におけるオイルエア給油量と昇温の関係を示した線図である。
図5において、軸受試験装置100は、ベルト駆動される軸101を、支持軸受102と試験軸受103とで支持し、試験軸受103にノズルこま104から、オイルエア方式にてオイルを給油し、排油穴105から排油するようにしてある。
この軸受試験装置100を用いて、0.01cc/8min,0.01cc/16minで給油を行い、軸101の回転速度を、5000〜25000回転/minの範囲で変化させ、外輪の温度上昇を測定した。
図6において、僅かな給油量の差で、昇温が大きく変化することが端的に判る。また、昇温が高いのは、0.01cc/8minで評価したときの値である。
図5は、軸受試験装置を示す図、図6は、円筒ころ軸受におけるオイルエア給油量と昇温の関係を示した線図である。
図5において、軸受試験装置100は、ベルト駆動される軸101を、支持軸受102と試験軸受103とで支持し、試験軸受103にノズルこま104から、オイルエア方式にてオイルを給油し、排油穴105から排油するようにしてある。
この軸受試験装置100を用いて、0.01cc/8min,0.01cc/16minで給油を行い、軸101の回転速度を、5000〜25000回転/minの範囲で変化させ、外輪の温度上昇を測定した。
図6において、僅かな給油量の差で、昇温が大きく変化することが端的に判る。また、昇温が高いのは、0.01cc/8minで評価したときの値である。
図7は、円筒ころ軸受を用いた軸受装置の従来例1を示す図である。
従来例1の軸受装置50−1は、円筒ころ軸受60−1が間座72で固定されて、給油装置80で給油されている。
円筒ころ軸受60−1は、図7(A)に示すように、鍔付きの内輪61と、外輪62と、内輪61及び外輪62に組み込まれそれらの間で外輪案内される保持器63と、保持器63の保持部内に収容され、内輪61及び外輪62に組み込まれた複数の円筒ころ64等とを備えている。
従来例1の軸受装置50−1は、円筒ころ軸受60−1が間座72で固定されて、給油装置80で給油されている。
円筒ころ軸受60−1は、図7(A)に示すように、鍔付きの内輪61と、外輪62と、内輪61及び外輪62に組み込まれそれらの間で外輪案内される保持器63と、保持器63の保持部内に収容され、内輪61及び外輪62に組み込まれた複数の円筒ころ64等とを備えている。
円筒ころ軸受60−1は、両端が間座72を介して軸に固定されている。給油装置80は、オイルエア潤滑又はオイルミスト潤滑方式によりオイルが供給される給油穴81と、そのオイルを円筒ころ軸受60−1側に供給する給油ノズル82とを備え、給油方向Aから排油方向Bにオイルが供給される。
図7(A)において、従来の円筒ころ軸受60−1では、排油が外輪62と隣接する間座72の面取り部72aに溜まってしまう。
そして、図7(B)に示すように、溜まった油は、回転で発生するエアの影響で外輪62の面取り部62a上を回転し、再度、軸受60−1内部に突入することがある。
このように、潤滑方向が一方向のみの場合は、排油を行う反給油側に油が溜まってしまうことがあり、それらが運転中の軸受内部へ再浸入することで、突発的に異常昇温が発生することがあった。
図7(A)において、従来の円筒ころ軸受60−1では、排油が外輪62と隣接する間座72の面取り部72aに溜まってしまう。
そして、図7(B)に示すように、溜まった油は、回転で発生するエアの影響で外輪62の面取り部62a上を回転し、再度、軸受60−1内部に突入することがある。
このように、潤滑方向が一方向のみの場合は、排油を行う反給油側に油が溜まってしまうことがあり、それらが運転中の軸受内部へ再浸入することで、突発的に異常昇温が発生することがあった。
以上述べてきたように、軸受を安定して低昇温で運転させるためには、適切な給油と、それが軸受内部に残存しないように適切な排油を行うことが重要である。
図8は、従来の円筒ころ軸受を用いた軸受装置の従来例2を示す図である。
従来例2の軸受装置50−2は、円筒ころ軸受60−2が間座72−2で固定されて、給油装置80で給油されている。
円筒ころ軸受60−2は、図8(A)に示すように、内輪61と、外輪62と、内輪61及び外輪62に組み込まれそれらの間で外輪案内される保持器63と、保持器63の保持部内に収容され、内輪61及び外輪62に組み込まれた円筒ころ64等とを備えている。
従来例2の軸受装置50−2は、円筒ころ軸受60−2が間座72−2で固定されて、給油装置80で給油されている。
円筒ころ軸受60−2は、図8(A)に示すように、内輪61と、外輪62と、内輪61及び外輪62に組み込まれそれらの間で外輪案内される保持器63と、保持器63の保持部内に収容され、内輪61及び外輪62に組み込まれた円筒ころ64等とを備えている。
円筒ころ軸受60−2は、両端が間座72−2を介してハウジングに固定されている。給油装置80は、オイルエア潤滑又はオイルミスト潤滑方式によりオイルが供給される給油穴81と、そのオイルを円筒ころ軸受60−2が供給する給油ノズル82とを備えている。
ここで、従来例2の円筒ころ軸受60−2は、間座72−2には、円筒ころ軸受60−2からのオイルを回収する排油溝72a[図8(B)参照]が形成されている。
ここで、従来例2の円筒ころ軸受60−2は、間座72−2には、円筒ころ軸受60−2からのオイルを回収する排油溝72a[図8(B)参照]が形成されている。
図9は、図8の軸受装置の問題点を説明する図である。
この円筒ころ軸受60−2は、組込み性を向上させるために、図9(A)に示すように、外輪62にリードイン部62aが設けられている。このリードイン部62aは、この軸受60−2を組み立てるときに、円筒ころ64がスムーズに挿入されやすいように設けられるものである。
ここで、供給された潤滑油は、軸受60−2内を100%貫通するわけではなく、供給側に戻される場合もある。
このとき、図9(B)に示すように、外輪62の両端は、間座(又はハウジング)72−2で固定されており、リードイン部62aと間座72−2の端面の合わせ面に段差があったり、面取り部で円周上溝ができたりし、潤滑油90の溜まりができてしまう。
溜まった潤滑油90は、軸受60−2の回転に伴う円周方向の風の流れに連れまわる傾向がある。このため、潤滑油90の量が溜まりすぎたり、回転速度の変化により空気の流れに変化が生じたりした場合に、この合わせ面に溜まった潤滑油90が軸受60−2内へ再度突入してしまい、異常昇温を起こすことがあった。
この円筒ころ軸受60−2は、組込み性を向上させるために、図9(A)に示すように、外輪62にリードイン部62aが設けられている。このリードイン部62aは、この軸受60−2を組み立てるときに、円筒ころ64がスムーズに挿入されやすいように設けられるものである。
ここで、供給された潤滑油は、軸受60−2内を100%貫通するわけではなく、供給側に戻される場合もある。
このとき、図9(B)に示すように、外輪62の両端は、間座(又はハウジング)72−2で固定されており、リードイン部62aと間座72−2の端面の合わせ面に段差があったり、面取り部で円周上溝ができたりし、潤滑油90の溜まりができてしまう。
溜まった潤滑油90は、軸受60−2の回転に伴う円周方向の風の流れに連れまわる傾向がある。このため、潤滑油90の量が溜まりすぎたり、回転速度の変化により空気の流れに変化が生じたりした場合に、この合わせ面に溜まった潤滑油90が軸受60−2内へ再度突入してしまい、異常昇温を起こすことがあった。
また、図9(B)に示すように、間座72−2に排油溝72aを設けても完全には排出されず軸受60−2の外輪62の面取り部62aに潤滑油が残ってしまう。
特許文献1は、ジェット潤滑での排油性向上を目的に、潤滑油を供給するノズル反対側の保持器円環部を、ノズル側よりも小さく形成し、潤滑油の排出をスムーズにすることを開示している。
また、特許文献2は、オイルエアでの潤滑油排出向上を目的に、特許文献1と同じように、軸受の輪状両枠に潤滑油の排出用孔又は排出用溝を設け、排出不良による攪拌熱を抑制することが開示されている。その効果は、特許文献1と同じである。
しかし、上記各文献のように、潤滑油を排出する位置で、保持器などの形状を変更しても、確実な対策とはならなかった。
実公平7−40760号公報
特開平11−347863号公報
本発明の課題は、供給した潤滑油を確実に排出でき、潤滑油の攪拌抵抗による軸受の温度上昇を抑制することが可能となるころ軸受と軸受装置を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、オイルエア潤滑方式又はオイルミスト潤滑方式によって潤滑油が供給されるころ軸受において、外輪の一端部又は両端部であって、その端部の円周上の少なくとも1箇所に、潤滑油を排出させる排油部を設けたことを特徴とするころ軸受である。
請求項2の発明は、オイルエア潤滑方式又はオイルミスト潤滑方式によって潤滑油が供給されるころ軸受を含む軸受装置において、請求項1に記載のころ軸受と、前記ころ軸受に隣接して、そのころ軸受を固定し、潤滑油を排出させる排油部を有する隣接固定部材とを備え、前記ころ軸受の排油部は、前記隣接固定部材の排油部と同位相に配置したことを特徴とする軸受装置である。
本発明によれば、ころ軸受の外輪の反給油側の端部又は両端部に排油部を設けたので、供給した潤滑油を確実に排出でき、潤滑油の攪拌抵抗による軸受の温度上昇を抑制することが可能となる。
また、ころ軸受の排油部を、隣接固定部材の排油部と同位相に配置したので、供給した潤滑油をより確実に排出することができる。
また、ころ軸受の排油部を、隣接固定部材の排油部と同位相に配置したので、供給した潤滑油をより確実に排出することができる。
本発明は、供給した潤滑油を確実に排出する目的を、外輪の反給油側の端部又は両端部に排油溝を設けることで実現する。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるころ軸受と軸受装置の実施例1を示す図である。
なお、以下に示す各実施例では、前述した従来例と同様な機能を果たす部分には、末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
実施例1の軸受装置10−1は、円筒ころ軸受20−1がハウジング31で固定されて、給油装置40で給油されている。
円筒ころ軸受20−1は、 図1(A)に示すように、鍔付きの内輪21と、外輪22と、内輪21及び外輪22に組み込まれそれらの間の両側で外輪案内される保持器23と、保持器23の保持部内に収容され、内輪21及び外輪22に組み込まれた円筒ころ24等とを備えている内輪鍔形式の円筒ころ軸受(Nタイプ又はNNタイプ)である。
図1は、本発明によるころ軸受と軸受装置の実施例1を示す図である。
なお、以下に示す各実施例では、前述した従来例と同様な機能を果たす部分には、末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
実施例1の軸受装置10−1は、円筒ころ軸受20−1がハウジング31で固定されて、給油装置40で給油されている。
円筒ころ軸受20−1は、 図1(A)に示すように、鍔付きの内輪21と、外輪22と、内輪21及び外輪22に組み込まれそれらの間の両側で外輪案内される保持器23と、保持器23の保持部内に収容され、内輪21及び外輪22に組み込まれた円筒ころ24等とを備えている内輪鍔形式の円筒ころ軸受(Nタイプ又はNNタイプ)である。
実施例1の円筒ころ軸受20−1は、外輪22の排油側(反給油側)B1に、円周上の1箇所に潤滑油を排出させる排油溝22aが設けられている。図1(B)は、反給油側の端面に切りかき状の排油溝22aを設けた外輪22を示す。このような排油溝22aを、軸受20−1の大きさ、使用条件に合わせて設置する。
図1(A)は、ハウジング31への取り付け例である。このように、円筒ころ軸受20−1の外輪22に、ハウジング31の排油穴31aと同様な排油溝22aを、位相を合わせて設けることにより、合わせ面に溜まったり、面取り部に残った潤滑油も、完全に排出することができ、異常昇温を抑制することができる。
図1(A)は、ハウジング31への取り付け例である。このように、円筒ころ軸受20−1の外輪22に、ハウジング31の排油穴31aと同様な排油溝22aを、位相を合わせて設けることにより、合わせ面に溜まったり、面取り部に残った潤滑油も、完全に排出することができ、異常昇温を抑制することができる。
このように、実施例1によれば、反給油側の外輪の端面に切りかき状の排油溝を設置する。これによって、外輪端面の面取り部に溜まった油を、効果的に排出することができ、軸受内部の潤滑油量を最適化することができる。
また、低回転から超高速回転域まで対応する主軸の場合に、高速域での潤滑不足を補うため、潤滑量を増加させることが多いが、そうすると、低回転では自然に潤滑過多の状況となる。このような場合には、排油溝に隣接するハウジングや間座にも、外輪と同等の排油穴を同位相に設置することで、排油効率を更に向上させることができる。
このため、工作機械の主軸等、高速回転で使用される内輪鍔形式の円筒ころ軸受において、軸受外部より潤滑材を補給するときに、その給油と排油を、理想的な条件で行われるように実施することができる。
また、低回転から超高速回転域まで対応する主軸の場合に、高速域での潤滑不足を補うため、潤滑量を増加させることが多いが、そうすると、低回転では自然に潤滑過多の状況となる。このような場合には、排油溝に隣接するハウジングや間座にも、外輪と同等の排油穴を同位相に設置することで、排油効率を更に向上させることができる。
このため、工作機械の主軸等、高速回転で使用される内輪鍔形式の円筒ころ軸受において、軸受外部より潤滑材を補給するときに、その給油と排油を、理想的な条件で行われるように実施することができる。
図2は、本発明によるころ軸受と軸受装置の実施例2を示す図である。
実施例2の軸受装置10−2は、軸受20−1の外輪22に隣接する間座32にも外輪2と同様の切りかき状の排油溝32aを設置し、排油口を拡大させたものである。
また、外輪22の端面の1ヶ所の排油溝22aを設けて潤滑油を排出させる構造にするとともに、隣接する間座32の排油溝32aと同位相に組み込むことにより、より確実に潤滑油を排出させることができる。
実施例2の軸受装置10−2は、軸受20−1の外輪22に隣接する間座32にも外輪2と同様の切りかき状の排油溝32aを設置し、排油口を拡大させたものである。
また、外輪22の端面の1ヶ所の排油溝22aを設けて潤滑油を排出させる構造にするとともに、隣接する間座32の排油溝32aと同位相に組み込むことにより、より確実に潤滑油を排出させることができる。
図3は、本発明によるころ軸受と軸受装置の実施例3を示す図である。
実施例3の軸受装置10−3では、円筒ころ軸受20−3は、 図3(A)に示すように、内輪21と、外輪22と、内輪21及び外輪22に組み込まれそれらの間の両側で外輪案内される保持器23と、保持器23の保持部内に収容され、内輪21及び外輪22に組み込まれた円筒ころ24等とを備えている。
実施例3の軸受装置10−3では、円筒ころ軸受20−3は、 図3(A)に示すように、内輪21と、外輪22と、内輪21及び外輪22に組み込まれそれらの間の両側で外輪案内される保持器23と、保持器23の保持部内に収容され、内輪21及び外輪22に組み込まれた円筒ころ24等とを備えている。
円筒ころ軸受20−3は、両端が間座32を介してハウジングに固定されており、円筒ころ軸受20−3からのオイルを回収する排油溝32a[図3(B)参照]が形成されている。
給油装置40は、オイルエア潤滑又はオイルミスト潤滑方式によりオイルが供給される給油穴41と、そのオイルを円筒ころ軸受20−3側に供給する給油ノズル42と等を備えている。
給油装置40は、オイルエア潤滑又はオイルミスト潤滑方式によりオイルが供給される給油穴41と、そのオイルを円筒ころ軸受20−3側に供給する給油ノズル42と等を備えている。
実施例3の円筒ころ軸受20−3は、外輪22の両端面に、各端面の1箇所に潤滑油を排出させる排油溝22aが設けられている。
このように、円筒ころ軸受20−3の外輪22に、間座32の排油溝32aと同様な排油溝22aを設けることにより、合わせ面に溜まったり、面取り部に残った潤滑油も、完全に排出することができ、異常昇温を抑制することができる。
このように、円筒ころ軸受20−3の外輪22に、間座32の排油溝32aと同様な排油溝22aを設けることにより、合わせ面に溜まったり、面取り部に残った潤滑油も、完全に排出することができ、異常昇温を抑制することができる。
立軸の場合には、円周上1ヶ所でもよいが、横軸の場合には、図3(C)にあるように、真下と角度をずらした位置少なくとも2ヶ所以上に設けることが望ましい。
これは、停止したときには、真下から排出でき、運転時には、潤滑油が回転方向に空気の流れに連れまわるので、20〜70度の範囲で排油溝を設ければ確実に排出されるからである。
これは、停止したときには、真下から排出でき、運転時には、潤滑油が回転方向に空気の流れに連れまわるので、20〜70度の範囲で排油溝を設ければ確実に排出されるからである。
また、外輪22の両端面に各端面の円周上の1ヶ所の排油溝22aを設けて潤滑油を排出させる構造にするとともに、隣接する間座32の排油溝32aと同位相に組み込むことにより、より確実に潤滑油を排出させることができる。
図4は、本発明によるころ軸受と軸受装置の実施例4を示す図である。
実施例4のころ軸受20−4は、片側案内の保持器23−4を用いたものであるが、実施例3と同様に、外輪12の両端面に、各端面の1箇所に潤滑油を排出させる排油溝22aが設けられている。
また、円筒ころ軸受20−4の外輪22に、間座32の排油溝32aと同様に、排油溝22aを設け、この排油溝22aを隣接する間座32の排油溝32aと同位相に組に込むことにより、合わせ面に溜まったり、面取り部に残った潤滑油も、完全に排出することができ、異常昇温を抑制することができる。
実施例4のころ軸受20−4は、片側案内の保持器23−4を用いたものであるが、実施例3と同様に、外輪12の両端面に、各端面の1箇所に潤滑油を排出させる排油溝22aが設けられている。
また、円筒ころ軸受20−4の外輪22に、間座32の排油溝32aと同様に、排油溝22aを設け、この排油溝22aを隣接する間座32の排油溝32aと同位相に組に込むことにより、合わせ面に溜まったり、面取り部に残った潤滑油も、完全に排出することができ、異常昇温を抑制することができる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)円筒ころ軸受の例で説明したが、円すいころ軸受、針状ころ軸受、自動調心ころ軸受など、他のころ軸受にも適用することができ、また、ラジアルころ軸受の例で説明したが、スラストころ軸受であってもよい。
(2)排油部は、排油溝の例で説明したが、排油穴であってもよい。また、排油溝の切りかきの大きさ、形状及び数は、実施例のものに限定されず、任意のものでよい。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)円筒ころ軸受の例で説明したが、円すいころ軸受、針状ころ軸受、自動調心ころ軸受など、他のころ軸受にも適用することができ、また、ラジアルころ軸受の例で説明したが、スラストころ軸受であってもよい。
(2)排油部は、排油溝の例で説明したが、排油穴であってもよい。また、排油溝の切りかきの大きさ、形状及び数は、実施例のものに限定されず、任意のものでよい。
10(10−1、10−2、10−3、10−4) 軸受装置
20(20−1、20−2、20−3、20−4) 円筒ころ軸受
21 内輪
22 外輪
22a 排油溝
23 保持器
24 円筒ころ
31 ハウジング
32 間座
32a 給油穴
40 給油装置
41 給油穴
42 給油ノズル
20(20−1、20−2、20−3、20−4) 円筒ころ軸受
21 内輪
22 外輪
22a 排油溝
23 保持器
24 円筒ころ
31 ハウジング
32 間座
32a 給油穴
40 給油装置
41 給油穴
42 給油ノズル
Claims (2)
- オイルエア潤滑方式又はオイルミスト潤滑方式によって潤滑油が供給されるころ軸受において、
外輪の一端部又は両端部であって、その端部の円周上の少なくとも1箇所に、潤滑油を排出させる排油部を設けたこと
を特徴とするころ軸受。 - オイルエア潤滑方式又はオイルミスト潤滑方式によって潤滑油が供給されるころ軸受を含む軸受装置において、
請求項1に記載のころ軸受と、
前記ころ軸受に隣接して、そのころ軸受を固定し、潤滑油を排出させる排油部を有する隣接固定部材とを備え、
前記ころ軸受の排油部は、前記隣接固定部材の排油部と同位相に配置したこと
を特徴とする軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003426283A JP2005180669A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | ころ軸受と軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003426283A JP2005180669A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | ころ軸受と軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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