JP2005180363A - 自吸式ポンプ - Google Patents

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Shigeru Yamazaki
茂 山崎
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】従来の自吸式ポンプは、モータカバーおよびブラケットの厚み、固定ネジの長さ、モータカバーの深さのばらつきによってはブラケットをモータカバーに固定した際、銅線の端面とブラケットの固定ネジ端部との間の空間距離が確保できなくなるという問題が発生し、電気的安全性を低下させる原因となっていた。そこで、電気的安全性に優れた自吸式ポンプを提供することを目的とする。
【解決手段】モータカバー2の、ネジ部のバーリングを内側から外側へ突状に形成し、ブラケット3のネジ固定部の曲げを一重とし、かつモータカバー2のバーリングの外側をブラケット固定時のガイドとして、モータカバー2内へのブラケット固定ネジ9の侵入を防止し、銅線端面とブラケット固定ネジ端部の間の空間距離を確保した。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯暖房機器等に組み込まれて使用される自吸式ポンプに関するものである。
一般に自吸式ポンプは、羽根車を収容するケーシングと、ケーシングの羽根車収容部内に水を充満させておくための呼び水用のケーシングカバーを有している。特に、ケーシングとケーシングカバーとが一体になった型のポンプとして、以下に述べるものが知られている。
図6は、従来の自吸式ポンプの断面図であって、モータ1には防錆された鉄板よりなるモータカバー2が取り付けられ、このモータカバー2には、防錆された鉄板よりなるブラケット3が取り付けられ、このブラケット3に、耐食性、耐錆性、軽量化するために樹脂成形品よりなり、かつブラケット3と反対側端が開口したケーシング4を取り付けている。このブラケット3には、所定の位置にモータカバー2との位置決め用の突起5とビス穴6が形成されている。モータカバー2は、ブラケット3に形成された突起5とビス穴6に対応するタップ穴7を有し、内部に銅線8を有している。又、モータカバー2とブラケット3は固定ネジ9により固定されている。
ケーシング4内には、モータ1と接続され、かつ鋼丸材を切削して作られたシャフト10を挿入してあり、シャフト10の先端にはネジを形成している。またケーシング4は、偶数枚の羽根11と前面シュラウド12を有する密閉式の羽根車13を収容しているポンプ室14と送水室15を形成している。羽根車13は耐食性、耐錆性、軽量化するために、溶着の相性のよい熱可塑性の樹脂成形品よりなっている。そして黄銅丸棒切削材または、黄銅のローレット材のネジ加工品をインサートし、このネジ加工品をシャフト10のネジに螺合して羽根車13をシャフト10に結合している。さらに羽根車13の筒状となっている回転部の外周部には、カーボンとバネおよびゴムパッキンよりなる回転側メカニカルシール16を設けてあり、この回転側メカニカルシール16をケーシング4のポンプ室14のシャフト10の貫通部に装着されたセラミックとゴムパッキンよりなる固定側メカニカルシール17に摺動させて水漏れを防止するようにしている。
ケーシング4の開口側には、所定の位置に通水口を有する仕切板18とパッキン19を介在させてケーシングカバー20の開口側を結合させている。仕切板18は耐食性、耐錆性、軽量化するために、SUS板のプレス品又は樹脂成形品で形成され、ケーシングカバー20は内部に呼び水用タンク21を形成し、また、吸込口22、吐出口23を持ち、耐食性、耐錆性、軽量化するために樹脂成形品で構成されている。
次に、上記のように構成された自吸式ポンプの動作を説明する。まず、あらかじめケーシングカバー20内に呼び水を注入する。ケーシングカバー20内に注入された水は、呼び水用タンク21およびケーシング4内のポンプ室14と送水室15を充満する。まず、始動時ではモータ1の回転がシャフト10により羽根車13に伝達され、ケーシング4内のポンプ室14に収容された羽根車13が回転する。するとポンプ室14内の水が羽根車13によってかき回され、水中に空気が混入する。水と空気の混合水は、羽根車13の外周に沿ってポンプ室14、送水室15から押し出され、ケーシングカバー20の呼び水用タンク21に流れ込み、水と一緒に押し出された空気のみが吐出口23より外部へ流出する。そして、この状態が続くとケーシング4内のポンプ室14の空気圧が徐々に低くなり、外部との圧力差によりケーシングカバー20の吸込口22から水が流入し、本格的な水
送出状態に入るとケーシングカバー20の呼び水用タンク21には水が充満し、あふれた水が吐出口23より外部へ流出する。
このとき、羽根車13の回転は水に遠心力を与え、前面シュラウド12は羽根車13内へ導水された水流の昇圧をする作用をする。また、ポンプ室14および送水室15は羽根車13から流出した水流をケーシングカバー20の呼び水用タンク21へ吐出する作用を行う。また、ケーシングカバー20においては、吸込口22よりケーシング4のポンプ室14への導水とケーシング4の送水室15からケーシングカバー20の呼び水用タンク21への吐出および吐出口23より外部への吐出する作用を行う。さらに、通水口を持つ仕切板18は、羽根車13の水流の昇圧作用を行う。
特開平01−240798号公報
しかしながら、上記のような構成の自吸式ポンプのブラケットとモータカバーにおいては、ブラケットおよびモータカバーの厚み、固定ネジの長さ、モータカバーの深さのばらつきによっては、ブラケットをモータカバーに固定した際、モータカバー内の銅線端面とブラケット固定ネジ端部の間の空間距離が確保できなくなるという問題が発生し、電気的安全性を低下させる原因となる。
本発明は以上の問題点を解決するものであり、電気的安全性に優れた自吸式ポンプを提供することを目的とする。
本発明の自吸式ポンプは、モータと、モータのシャフトに固定された羽根車と、前記羽根車を収容しポンプ室を形成するためのケーシングを備え、通水口を持つ仕切板およびパッキンを介して前記ケーシングに結合され、かつ、内部に呼び水用タンクを形成するケーシングカバーよりなる自吸式ポンプであって、モータとケーシングを連結するブラケットを固定するモータカバーにおいて、ブラケット固定ネジのバーリングをモータカバーの内側から外側へ突状に形成した。
本発明の自吸式ポンプは、モータカバーにブラケットを固定した場合、固定ネジの先端或いはネジの一部がモータカバー内へ侵入することがない為、銅線の端面とモータカバーの内側との空間距離を十分に確保でき、電気的安全性に優れた自吸式ポンプを実現することができる。
図1は本発明の一実施の形態における自吸式ポンプの断面図、図2は本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるモータカバーの断面図、図3は本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるモータカバーの平面図、図4は本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるブラケットの平面図、図5は本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるブラケットの断面図である。なお、先に説明した従来例の自吸式ポンプと同一構成部材には同じ符号を付与し、その構成および動作の説明は省略する。
この自吸式ポンプの特徴は、モータカバーとブラケットにある。すなわち図1〜図5に示すように、モータカバー2とケーシング4を連結するブラケット3を固定するモータカバー2において、ブラケット固定ネジ9のバーリング24をモータカバー2の内側から外側へ突状に複数個形成し、内側にタップ穴7を形成している。ブラケット3においては、モータカバー2のバーリング24の外側をガイドとして、モータカバー2に固定する複数
個の固定穴25を有している。
このように、自吸式ポンプにおけるモータカバーとブラケットの連結において、モータカバー内の銅線の端面とモータカバーの内側との空間距離が十分に確保でき、電気的安全性に関する品質の優れた自吸式ポンプの実現が可能となる。
本発明は、モータカバー内の銅線の端面とモータカバーの内側との空間距離が十分に確保でき、電気的安全性にすぐれ、特に給湯暖房機器等に組み込まれて使用される自吸式ポンプとして有用である。
本発明の一実施の形態における自吸式ポンプの断面図 本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるモータカバーの断面図 本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるモータカバーの平面図 本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるブラケットの平面図 本発明の一実施の形態における自吸式ポンプにおけるブラケットの断面図 従来の自吸式ポンプの断面図
符号の説明
1 モータ
2 モータカバー
3 ブラケット
4 ケーシング
5 突起
6 ビス穴
7 タップ穴
8 銅線
9 ブラケット固定ネジ
10 シャフト
13 羽根車
14 ポンプ室
15 送水室
18 仕切板
19 パッキン
20 ケーシングカバー
21 呼び水用タンク
24 バーリング
25 固定穴

Claims (1)

  1. モータと、モータのシャフトに固定された羽根車と、前記羽根車を収容しポンプ室を形成するためのケーシングを備え、通水口を持つ仕切板およびパッキンを介して前記ケーシングに結合され、かつ内部に呼び水用タンクを形成するケーシングカバーよりなる自吸式ポンプであって、モータとケーシングを連結するブラケットを固定するモータカバーにおいて、ブラケット固定ネジのバーリングをモータカバーの内側から外側へ突状に形成したことを特徴とする自吸式ポンプ。
JP2003424149A 2003-12-22 2003-12-22 自吸式ポンプ Withdrawn JP2005180363A (ja)

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