JP2005179911A - 男性用トイレット装置 - Google Patents

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井 英 孝 筒
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Abstract

【課題】 便器内壁の洗浄効果が高く、しかも節水効果の高い男性用トイレット装置の提供を目的とする。
【解決手段】 センサ1により所定位置に人が存在することを感知すると、水排出弁6を開いて便器2を洗浄するようにした男性用トイレット装置において、前記便器内に設けられ、前記水排出弁を経た水が供給される拡散水ノズル3をそなえ、前記センサの感知動作に応じて前記便器内を複数箇所からの拡散水により洗浄するようにしたことを特徴とする男性用トイレット装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、男性用トイレット装置に係り、とくにその散水動作を改良することにより洗浄性能を向上したものに関する。
一般に、男性用トイレットの洗浄時における便器内の水の流れは、図4に示すように行われる。すなわち、センサ1により人が所定位置に存在することが感知されると、図示しない洗浄回路が作動して便器2内に設けられた水排出弁(図示せず)を開き、便器内壁に沿って散水する。
しかしながら、このときの散水は、当初乾いている便器内壁の上部から行われ、内壁の一部を伝って流下するものとなる。したがって、便器内壁の一部は洗浄されるが、水の流れない部分は洗浄されないままとなる。この結果、人手による洗浄作業を頻繁に行う必要があり、省力化が望まれている。
また、このような男性用便器の洗浄であっても、1回の散水に2リッタ程度の水が必要であり、節水が望まれている。
本発明は、上述の点を考慮してなされたもので、便器内壁の洗浄効果が高く、しかも節水効果の高い男性用トイレット装置の提供を目的とする。
上記目的達成のため、本発明では、請求項1ないし5記載の男性用トイレット装置を提供するものである。
請求項1では、センサにより所定位置に人が存在することを感知すると、水排出弁を開いて便器を洗浄するようにした男性用トイレット装置において、前記便器内に設けられ、前記水排出弁を経た水が供給される拡散水ノズルをそなえ、前記センサの感知動作に応じて前記便器内を複数箇所からの拡散水により洗浄するようにしたことを特徴とする男性用トイレット装置、
請求項2では、請求項1記載の男性用トイレット装置における前記水排出弁の開く回数が所定数に達したら出力を生じるカウンタをそなえ、前記カウンタの出力により前記水排出弁を予め定められた時間開き続けるようにした男性用トイレット装置、
請求項3では、請求項1記載の男性用トイレット装置における前記水排出弁の開かない時間が所定値に達したら出力を生じるタイマをそなえ、前記タイマの出力により前記水排出弁を予め定められた時間開き続けるようにした男性用トイレット装置、
請求項4では、請求項1記載の男性用トイレット装置における前記水排出弁は、複数のノズルを有し、複数箇所から拡散水を散水するようにした男性用トイレット、および
請求項5では、請求項1記載の男性用トイレットにおける前記複数のノズルは、前記便器内に分散配置されて男性用トイレット装置、
を提供するものである。
本発明は上述のように、請求項1ないし5記載の発明により下記の効果を奏するものである。
請求項1記載の発明によれば、便器内壁を拡散水により洗浄するようにしたため、便器内壁全体が満遍なく洗浄され、便器を常に清浄な状態に置くことができ、しかも所要水量は少ない。
請求項2記載の発明によれば、水排出弁の開く回数が所定数に達したら水排出弁を予め定められた時間開き続けるようにしたため、1回当りの水排出量が少なくても定期的に多目の水を流すことにより清浄化される。
請求項3記載の発明によれば、水排出弁の開かない時間が所定値に達したら水排出弁を予め定められた時間開き続けるようにしたため、便器内壁の汚れを未然に防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、水排出弁が複数のノズルを有し、複数箇所から拡散水を散水するようにしたため、便器内壁全体が清浄化されるようにできる。
請求項5記載の発明では、複数のノズルが便器内に分散配置されているため、便器内壁が均一に清浄化されるようにできる。
以下、図1ないし図3を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1(a),(b),(c)は、本発明に使用する男性用トイレットの散水状態を示したもので、図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図、図1(c)は横断面図である。
この場合、拡散水は、便器2内の左右2箇所ずつに分散配置されていてシャワー状の散水を行う4個の拡散水ノズル3により、便器2の内壁全体に向かって拡散噴出される。各拡散水ノズル3は、互いに適当な間隔を以って配置されており、その結果、拡散水が便器2の内壁全体を伝って流下する。
つまり、便器2の内壁面に流水の膜が形成され、便器2の内壁に付着していた汚れが洗い流される。このとき、必要な水量は、一般的なサイズの便器の場合、概ね50ml程度である。
図2(a),(b)は、図1に示した男性用トイレットの縦断面図であり、図2(a)は人がその前に立っている状態を示し、図2(b)は人がいない状態を示している。
そして、図2(a)の場合は、センサ1が人を感知して水排出ノズル3から拡散水を噴出している状態を示しており、図2(b)の場合は、水の噴出が終ってトラップ4に水が溜まっている状態を示している。
拡散水の噴出量が1回当り50ml程度であると、トラップ4に溜まる水はなおも汚れの残った状態であり、これが原因となってときに悪臭を伴うことがある。このような事態を避けるには、水の噴出が数回行われる度に1回ずつ、より大量の水を流してトラップ4内の水の入替えをするとよい。
図3は、この数回の水排出が行われる毎に1回の、より大量の水排出を行う回路構成を示す説明図である。この図3において、センサ1および拡散水ノズル3は上述されており、センサ1の出力信号に応じて洗浄回路5が弁6を開いて拡散水ノズル3に水を供給する。
洗浄回路5の信号出力回数がカウンタ7により計数され、所定数に達するとカウンタ7から洗浄回路5に出力信号が与えられる。カウンタ7は、出力信号を送出すると同時にリセットされ、次の計数動作に移行する。カウンタ7の出力信号が与えられたとき、洗浄回路5は、弁6を長く開いて拡散水ノズル3から長時間に散水させる。
これにより、拡散水ノズル3による散水が所定回数行われる度に多目の水が散水されて便器をより清浄化することができる。
図3に示されたカウンタ7は、洗浄回路5が出力を生じない時間を計測するタイマであってもよい。このタイマ7は、洗浄回路5が所定時間以上にわたり出力を生じなかったら、洗浄回路5に出力を与え、これに応じて洗浄回路5が弁6を長めに開いて多目の拡散水を噴出させる。これにより、水の噴出が長時間行われないときの汚れ防止ができる。
(変形例)
図3に示したカウンタもしくはタイマは、両者の機能を持つ回路にすることもできる。これにより、水の噴出を数回行う度に多目の水を流し、また水の噴出が暫くないときに多目の水を流して便器の汚れを防止することができる。
本発明の一実施例の構成を示す説明図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図、図1(c)は横断面図。 図1に示した実施例の縦断面図であり、図2(a)は人の存在をセンサが感知したときを、図2(b)は人がいないときを示した図。 図1の実施例における制御回路の構成を示す説明図。 従来の男性用トイレットの説明図。
符号の説明
1 センサ
2 便器
3 拡散水ノズル
4 トラップ
5 洗浄回路
6 弁
7 カウンタ(タイマ)

Claims (5)

  1. センサにより所定位置に人が存在することを感知すると、水排出弁を開いて便器を洗浄するようにした男性用トイレット装置において、
    前記便器内に設けられ、前記水排出弁を経た水が供給される拡散水ノズルをそなえ、
    前記センサの感知動作に応じて前記便器内を複数箇所からの拡散水により洗浄するようにしたことを特徴とする男性用トイレット装置。
  2. 請求項1記載の男性用トイレット装置において、
    前記水排出弁の開く回数が所定数に達したら出力を生じるカウンタをそなえ、
    前記カウンタの出力により前記水排出弁を予め定められた時間開き続けるようにした男性用トイレット装置。
  3. 請求項1記載の男性用トイレット装置において、
    前記水排出弁の開かない時間が所定値に達したら出力を生じるタイマをそなえ、
    前記タイマの出力により前記水排出弁を予め定められた時間開き続けるようにした男性用トイレット装置。
  4. 請求項1記載の男性用トイレット装置において、
    前記水排出弁は、複数のノズルを有し、複数箇所から拡散水を散水するようにした男性用トイレット。
  5. 請求項1記載の男性用トイレットにおいて、
    前記複数のノズルは、前記便器内に分散配置されて男性用トイレット装置。
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