JP2005179538A - 粘着部材の粘着剤付着抑制方法、粘着部材を含む製品、集積台及び光学部材の積層製品、並びに梱包方法、梱包製品、トレー、光学部材を備えた製品及び画像表示装置 - Google Patents

粘着部材の粘着剤付着抑制方法、粘着部材を含む製品、集積台及び光学部材の積層製品、並びに梱包方法、梱包製品、トレー、光学部材を備えた製品及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 粘着部材自身を加工することなく、粘着部材の端縁部における粘着剤の他物品への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる粘着部材の粘着剤付着抑制方法、集積台、梱包方法及びトレー、並びに粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる粘着部材を含む製品、光学部材の積層製品、梱包製品及び光学部材を含む製品を提供する。
【解決手段】 粘着剤Nを有する粘着部材Fの端縁部における粘着剤Nの他物品D,Tへの付着を抑制するにあたって、他物品D,Tの少なくとも粘着部材Nの端縁部における粘着剤Nが接触され得る部分Rの材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粘着部材の粘着剤付着抑制方法、粘着部材を含む製品、集積台及び光学部材の積層製品、並びに梱包方法、梱包製品、トレー、光学部材を備えた製品及び画像表示装置に関する。
粘着剤を有する粘着部材として、端縁部において粘着剤が剥き出しになっているものがある。例えば、フィルム状の粘着部材(以下、粘着フィルムともいう)においては、粘着フィルムを切断したときの切断部において、この粘着フィルムを含む製品を製造する際や出荷する際等に、製造や梱包等に用いられる他物品に粘着部材の切断部における粘着剤が付着するといった問題がある。
これについて、光学部材として使用される粘着型光学フィルムを例にとって以下に説明する。例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等の画像表示装置に使用される光学部材の偏光板や位相差板、輝度向上フィルム等は、液晶のセルや、液晶を挟持するガラス基板等に貼り合わせるために、粘着剤を施す粘着加工がなされており、粘着フィルムの形態をとっている。
この光学部材として使用される粘着型光学フィルムは、通常、ロール状の原反を切断して作製されることが多く、前記のような粘着加工は、ほとんどの場合、このロール状の状態においてなされている。そしてロール状の原反は、液晶セル等に貼り合わせるための製品サイズに切断されるのであるが、この製品サイズへの切断は、一般的には、刃型を用いた打抜き加工、いわゆるトムソン型による押し切り加工によってなされる。このようにして切断されて作成された粘着型光学フィルムは、切断部において、粘着剤が剥き出しになっている。
一方、粘着剤を有する粘着部材を含む製品、例えば、粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品としては、粘着型光学フィルム単体の光学部材の単体製品、或いは粘着型光学フィルムを含む光学部材が積層された光学部材の積層製品があり、LCDの性能が向上するに従い、後者の積層製品の比率が大きくなる傾向にある。図5に粘着型光学フィルムが積層された偏光板及び楕円偏光板の構成例を示す。
図5(A)に示す偏光板Q1は、上から見て、表面を保護する表面保護フィルムF1、偏光フィルムF2、液晶セル等と貼り合わせるための粘着剤N、離型フィルムGからなる構成となっている。
図5(B)及び図5(C)に示す楕円偏光板Q2,Q3は、上から見て、表面を保護する表面保護フィルムF1、偏光フィルムF2、粘着剤N、位相差フィルムF3(図5(C)に示す楕円偏光板Q3の場合は、さらに粘着剤N、位相差フィルムF3)、液晶セル等と貼り合わせるための粘着剤N、離型フィルムGからなる構成となっている。
図5(D)に示す輝度向上フィルム付き偏光板Q4は、下から見て、表面を保護する表面保護フィルムF1、輝度向上フィルムF4、粘着剤N、偏光フィルムF2、液晶セル等と貼り合わせるための粘着剤N、離型フィルムGからなる構成となっている。
図5(E)に示す輝度向上フィルム付き楕円偏光板Q5は、下から見て、表面を保護する表面保護フィルムF1、輝度向上フィルムF4、粘着剤N、偏光フィルムF2、粘着剤N、位相差フィルムF3、液晶セル等と貼り合わせるための粘着剤N、離型フィルムGからなる構成となっている。なお、図5(A)から図5(E)において、離型フィルムGは、各偏光板Q1からQ5が液晶セル等と貼り合わされる際に剥がされ、廃棄されるものである。
このように構成される粘着型光学フィルムを含む光学部材は、例えば、図6(A)に示すような集積台D’に集積されて保管、運搬される。そして、粘着型光学フィルムを含む光学部材が複数積層された光学部材の積層製品Qとして、偏光板Q1〜Q5等が製造される。
また、このように製造された光学部材の積層製品Q、或いは前記した粘着型光学フィルム単体の光学部材の単体製品Qについては、例えば、図6(B)に示すようなトレーT’に1又は2以上が配置されて保管及び/又は運搬される。図示例では、切り欠き部Mを有する二つ折りのトレーT’に複数の製品Qが集積され、重ね合わされる。このように集積され、重ね合わされた複数の製品Qは、二つ折りにされた一方のトレー側を間にして他方のトレー側の切り欠き部Mに設けられた固定用テープBにて掛け回され、該固定用テープBが貼付部B1で一方のトレー側に貼り付けられることで、トレーT’に固定され、保管及び/又は運搬される。こうして保管及び/又は運搬された光学部材の単体製品Qや光学部材の積層製品Qについて、光学部材の単体製品Qでは、例えば、積層され、貼り合わされて、光学部材の積層製品として、図5に示すような偏光板等が製造されたり、光学部材の積層製品Qでは、例えば、液晶セル等に貼り合わされ、光学部材を含む製品としてLCD等の画像表示装置が製造されたりする。
さらに、光学部材の単体製品Qや光学部材の積層製品Qについて、例えば、図7(A)及び図7(B)に示すような梱包部材P’に1又は2以上が梱包される。図7(A)の例では、複数の製品Q(製品Qを重ねたもの)が帯バンドP’(P1’)にて束ねられて梱包されており、図7(B)の例では、ビニール袋P’(P2’)に包装された複数の製品Q(製品Qを積み重ねたもの)がさらにアルミ袋P’(P3’)に包装されている。こうして梱包された光学部材の単体製品Qや光学部材の積層製品Qは、粘着部材を含む製品が梱包されている梱包製品として出荷される。
ところで、前記のような偏光板Q等では、切断部における粘着剤Nが剥き出しになっている部分(図5参照)に他物品が接触すると、該接触した他物品に粘着剤が付着したり、粘着フィルムから粘着剤が脱落したりしてしまうことがある。
例えば、図6に示すような集積台D’やトレーT’及び図7に示すような梱包部材P’において、偏光板Q等の切断部における粘着剤Nの剥き出しになっている部分が接触すると、該接触した部分に粘着剤Nが付着し易く、ひいては粘着フィルムから粘着剤Nが脱落し易い。集積台D’やトレーT’及び梱包部材P’に粘着剤Nが付着すると、粘着剤N付着による汚れや、さらに、その付着した粘着剤Nに異物が付着し、また、粘着フィルムから粘着剤Nが脱落すると、粘着剤の欠けが発生し、粘着剤Nが付着した他物品、或いは粘着剤Nが脱落した粘着部材を含む製品のいずれにおいても、外観不良が発生し易いといった外観上の問題となる。なお、このことは、偏光フィルム、位相差フィルムや輝度向上フィルム等の粘着フィルムが多く積層されるほど顕著である。
従来は、このような粘着部材の端縁部における粘着剤が剥き出しになっている部分に他物品が接触することによる、粘着部材における粘着剤欠け及び他物品の粘着剤付着による汚れ等を抑制するために、他物品の粘着剤が接触され得る部分(例えば、粘着部材を包囲した非粘着性の包装材等)にシリコーン処理やフッ素処理等を施したり(例えば、特許文献1参照)、或いは粘着部材自身に加工を施したりしている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、前記のシリコーン処理やフッ素処理等を施すような場合には、かかる抑制効果は長期にわたって持続できないため、再処理等が必要であり、ひいてはコストが高くつくといった問題がある。また、前記の粘着部材自身に加工を施す場合には、粘着部材ごとに加工しなければならず、それだけ手間がかかる。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、粘着剤を有する粘着部材の端縁部における該粘着剤の他物品への付着を抑制する粘着部材の粘着剤付着抑制方法であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤の他物品への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる粘着部材の粘着剤付着抑制方法を提供することを課題とする。
本発明はまた、粘着剤を有する粘着部材を含む製品であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる粘着部材を含む製品を提供することを課題とする。
本発明はさらに、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を集積して保管、運搬するための集積台であって、前記光学部材自身を加工することなく、前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる集積台を提供することを課題とする。
本発明はさらに、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材が積層された光学部材の積層製品であって、前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる光学部材の積層製品を提供することを課題とする。
本発明はさらに、粘着剤を有する粘着部材を含む製品を梱包部材にて梱包する梱包方法であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤の前記梱包部材への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる梱包方法を提供することを課題とする。
本発明はさらに、粘着剤を有する粘着部材を含む製品が梱包されている梱包製品であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる梱包製品を提供することを課題とする。
本発明はさらに、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品を保管及び/又は運搬するときに使用されるトレーであって、前記光学部材自身を加工することなく、前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができるトレーを提供することを課題とする。
本発明はさらに、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品であって、前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる光学部材を備えた製品を提供することを課題とする。
本発明はさらに、粘着剤を有する粘着部材を含む製品を有する画像表示装置であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる画像表示装置を提供することを課題とする。
特開平10−175664号公報 特開平10−186129号公報
本発明者は前記課題を解決するため鋭意研究を重ねたところ、次のことを見出した。すなわち、粘着剤を有する粘着部材の端縁部における該粘着剤の他物品への付着を抑制するにあたっては、前記他物品の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μm程度、より好ましくは中心線平均粗さ(Ra)2.5μm〜20μm程度であるプラスチック材料を用いることで、粘着部材の端縁部における粘着剤が剥き出しになっている部分に他物品が接触することによる、粘着部材における粘着剤の欠落(脱落)及び他物品の粘着剤付着による汚れ等を抑制できることを見出した。
さらに、前記プラスチック材料の中でも、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料を採用すれば、或いは、さらに、前記プラスチック材料の表面凹凸の平均間隔(Sm)を100μm〜1500μm程度、より好ましくは表面凹凸の平均間隔(Sm)を300μm〜1000μm程度とすれば、かかる抑制効果がより優れることを見出した。
かかる知見によると、粘着部材における粘着剤欠け及び他物品の粘着剤付着による汚れ等について、従来の、他物品の粘着剤が接触され得る部分にシリコーン処理やフッ素処理等を施す場合に比べ、同等或いはそれ以上の抑制効果が得られる。また、かかる抑制効果の持続性の点については、他物品の粘着剤が接触され得る部分の材料として、プラスチック材料を用いるので、従来の、他物品の粘着剤が接触され得る部分にシリコーン処理やフッ素処理等を施す場合に比べ、明らかに有利である。
本発明はかかる知見に基づくものであり、前記課題を解決するため、次の粘着部材の粘着剤付着抑制方法、粘着部材を含む製品、集積台及び光学部材の積層製品、並びに梱包方法、梱包製品、トレー、光学部材を備えた製品及び画像表示装置を提供する。
(1)粘着部材の粘着剤付着抑制方法
粘着剤を有する粘着部材の端縁部における該粘着剤の他物品への付着を抑制する粘着部材の粘着剤付着抑制方法であって、前記他物品の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いることを特徴とする粘着部材の粘着剤付着抑制方法。
この粘着部材の粘着剤付着抑制方法によると、前記他物品の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いるので、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。
(2)粘着部材を含む製品
粘着剤を有する粘着部材を含む製品であって、前記本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法に使用する他物品を用いて製造されることを特徴とする粘着部材を含む製品。
この粘着部材を含む製品によると、前記本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法に使用する他物品を用いて製造されるので、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
(3)集積台
切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を集積して保管、運搬するための集積台において、少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分に、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料が設けられることを特徴とする集積台。
この集積台によると、少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分に、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料が設けられるので、前記光学部材自身を加工することなく、前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。
(4)光学部材の積層製品
粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材が積層された光学部材の積層製品であって、前記本発明に係る集積台を用いることを特徴とする光学部材の積層製品。
この光学部材の積層製品によると、前記本発明に係る集積台を用いるので、前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
(5)梱包方法
粘着剤を有する粘着部材を含む製品を梱包部材にて梱包する梱包方法であって、前記梱包部材の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いることを特徴とする梱包方法。
この梱包方法によると、前記梱包部材の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いるので、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤の前記梱包部材への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。
(6)梱包製品
粘着剤を有する粘着部材を含む製品が梱包されている梱包製品であって、前記本発明に係る梱包方法に使用する梱包部材を用いて前記粘着部材を含む製品が梱包されていることを特徴とする梱包製品。
この梱包製品によると、前記本発明に係る梱包方法に使用する梱包部材を用いて前記粘着部材を含む製品が梱包されているので、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
(7)トレー
切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品を保管及び/又は運搬するときに使用されるトレーにおいて、少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分に、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料が設けられることを特徴とするトレー。
このトレーによると、少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分に、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料が設けられるので、前記光学部材自身を加工することなく、前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。
(8)光学部材を含む製品
切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品であって、前記本発明に係るトレーを用いて保管及び/又は運搬され、製造されることを特徴とする光学部材を備えた製品。
この光学部材を備えた製品によると、前記本発明に係るトレーを用いて保管及び/又は運搬され、製造されるので、前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
(9)画像表示装置
前記本発明に係る粘着部材を含む製品、前記本発明に係る光学部材の積層製品又は前記本発明に係る光学部材を備えた製品を有する画像表示装置。
この画像表示装置によると、前記本発明に係る粘着部材を含む製品、光学部材の積層製品又は光学部材を備えた製品を有するので、前記粘着部材や前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
本発明に係る画像表示装置としては、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、エレクトロルミネッセンス表示装置(ELD:ElectroLuminescence Display)、プラズマディスプレイパネル(PDP: Plasma Display Panel)及び電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)等を挙げることができる。
前記プラスチック材料における表面凹凸の中心線平均粗さ(Ra)は、0.4μm〜100μm程度であるが、より好ましくは2.5μm〜20μm程度を例示できる。前記プラスチック材料の表面凹凸の平均間隔(Sm)としては、100μm〜1500μm程度、より好ましくは300μm〜1000μm程度を例示できる。前記の中心線平均粗さ(Ra)及び表面凹凸の平均間隔(Sm)は、前記の範囲より大きくても小さくても、すなわち、前記Raが100μm程度より大きくても0.4μm程度より小さくても、また、前記のSmが1500μm程度より大きくても100μm程度より小さくても、いずれにしても粘着剤の密着度が増すため、それだけ粘着剤の付着が起こり易く、これに伴って、粘着剤の脱落が生じ易い。
前記プラスチック材料における表面凹凸は、表面処理により形成されたものであってもよい。但し、前記プラスチック材料は、表面処理が施されていなくても表面凹凸の前記Raが前記の範囲内(0.4μm〜100μm)に入るものであればよい。前記表面凹凸が表面処理により形成されたものである場合、表面凹凸を形成する手段としては、特に限定されず、例えば、エンボス加工、サンドブラスト加工、切削加工等により表面凹凸を形成してもよいし、樹脂をコーティングしたり、粒子等を含有した樹脂をコーティングすることで表面凹凸を形成してもよい。なかでも、加工が比較的容易なことから、エンボス加工により表面凹凸を形成することが好ましい。前記プラスチック材料としては、いずれの樹脂材料を採用してもよいが、特に、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料を採用することが望ましい。
前記粘着部材としては、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を例示できる。なお、本明細書にいう「粘着型光学フィルム」とは、粘着剤を有する光学部材であって、いわゆるフィルム状のものに限定されず、厚みが比較的薄い光学部材をいい、具体的には、粘着剤を有するフィルム状の光学部材等を例示できる。前記の粘着型光学フィルムを含む光学部材には、粘着剤を有する粘着型光学フィルム単体のもの、粘着剤を有する複数の粘着型光学フィルムを積み重ねたものを含む。例えば、前記粘着部材が、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材である場合、本発明の粘着部材の粘着剤付着抑制方法では、前記他物品の少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、また、本発明の梱包方法では、前記梱包部材の少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、前記プラスチック材料を用いればよい。
前記粘着部材を含む製品及び前記光学部材を備えた製品としては、例えば、粘着剤を有する粘着型光学フィルム単体からなる光学部材の単体製品、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材が複数積層された光学部材の積層製品、前記光学部材の単体製品及び/又は前記光学部材の積層製品を積み重ねた製品等を挙げることができる。
本発明に用いることができる部材ついて以下に順次説明する。
<粘着型光学フィルム>
粘着型光学フィルムとしては、画像表示装置の形成に用いられる従来公知の光学フィルムを例示でき、特に限定されるものではないが、その光学フィルムとしては、例えば、偏光板、円偏光板、楕円偏光板、偏光変換素子、反射板や半透過板、位相差板(1/2や1/4等の波長板(λ板)を含む)、視角補償フィルム、輝度向上フィルム、透明導電性フィルム、及びこれらを粘着剤層や接着剤層を介して2層以上積層したものを挙げることができる。
<粘着剤>
粘着剤層を形成する粘着剤組成物は、必要とする光学特性に悪影響を与えるものでなければ特に限定されるものではないが、例えば、アクリル系ポリマーに、アクリルオリゴマ及びシランカップリング剤を配合して得られるものや、アクリル系ポリマーに光重合開始剤を添加し、紫外線(UV)照射することにより得られるものを挙げることができる。
<離型フィルム>
前記粘着剤層は剥き出しのまま空気界面と接する状態で放置や輸送等を行うことは好ましくなく、使用までの保護を目的として、離型フィルム層を設けておくことが好ましい。離型フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルム、ゴムシート、紙、布、不織布、ネット、発泡シート、金属箔及びそれらのラミネート体といった適宜な薄層体を用いることができる。また、離型フィルムの表面には、粘着剤層からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理等の処理が施されていることが好ましい。
<偏光板>
偏光板は、主に液晶表示装置に用いられ、例えば、偏光フィルムの片面又は両面に表面保護フィルムを有するものを用いることができる。
<偏光フィルム>
偏光フィルムとしては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)等の基板フィルムにヨウ素等の二色性物質を配向させたものを用いることができる。偏光フィルムの厚さとしては、特に限定されないが、5μm〜80μm程度を例示できる。
<表面保護フィルム>
偏光フィルムの片面又は両面に貼りあわせる表面保護フィルムとしては、各種ポリマーフィルムを用いることができ、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性、等方性などに優れるものが好ましい。例えば、トリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマーを好適に用いることができる。
<楕円偏光板、円偏光板>
直線偏光を楕円偏光又は円偏光に変えたり、楕円偏光又は円偏光を直線偏光に変えたり、或いは直線偏光の偏光方向を変える場合に、位相差フィルム等が用いられる。特に、直線偏光を円偏光に変えたり、円偏光を直線偏光に変えたりする位相差フィルムとして、いわゆる1/4波長板(λ/4板ともいう)が用いられる。1/2波長板(λ/2板ともいう)は、通常、直線偏光の偏光方向を変える場合に用いられる。このような位相差フィルムに前記の偏光板を積層したものを楕円偏光板又は円偏光板とすることができる。
<位相差フィルム>
位相差フィルムとしては、例えば、高分子素材を一軸または二軸延伸処理してなる複屈折性フィルム、液晶モノマーを配向させた後、架橋、重合させた配向フィルム、液晶ポリマーの配向フィルム、液晶ポリマーの配向層を別途フィルムにて支持したものなどを挙げることができる。延伸処理は、例えば、ロール延伸法、長間隙沿延伸法、テンター延伸法、チューブラー延伸法などにより行うことができる。延伸倍率としては、一軸延伸の場合には1.1倍〜3倍程度を例示できるが、これに限定されるものではない。位相差フィルムの厚さとしては、特に限定されないが、10μm〜200μm程度、好ましくは20μm〜100μm程度を例示できる。また、位相差フィルムは、例えば、各種波長板や液晶層の複屈折による着色や視角等の補償を目的としたものなどの使用目的に応じた適宜な位相差を有するものであってよく、2種以上の位相差フィルムを積層して位相差等の光学特性を制御したものなどであってもよい。
前記高分子素材としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリアリルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セルロース系重合体、又はこれらの二元系、三元系各種共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物などを挙げることができる。これら高分子素材は延伸等により配向物(延伸フィルム)となり得る。
<反射板>
反射板は、例えば、前記偏光板の表面保護フィルムに直接付与する方式に代えて、その保護フィルムに準じた適宜なフィルムに反射層を設けてなる反射シートなどとして用いることもできる。なお、反射層は、通常、金属からなるので、その反射面が保護層や偏光板等で被覆された状態の使用形態となり、従って、酸化による反射率の低下防止、ひいては初期反射率の長期持続の点や、保護層の別途付設回避の点などにより好ましい。
<視角補償フィルム>
視角補償フィルムは、液晶表示装置の画面を、画面に垂直でなくやや斜めの方向から見た場合でも、画像が比較的鮮明に見えるように視野角を広げるためのフィルムである。このような視角補償フィルムとしては、例えば、位相差フィルム、液晶ポリマー等の配向フィルムや透明基材上に液晶ポリマー等の配向層を支持したものなどを挙げることができる。通常の位相差板は、その面方向に一軸延伸された複屈折を有するポリマーフィルムが用いられるのに対し、視角補償フィルムとして用いられる位相差板には、例えば、面方向に二軸に延伸された複屈折を有するポリマーフィルムや、面方向に一軸に延伸され、厚さ方向にも延伸された、厚さ方向の屈折率を制御した複屈折を有するポリマーや傾斜配向フィルムのような二方向延伸フィルムなどが用いられる。傾斜配向フィルムとしては、例えば、ポリマーフィルムに熱収縮フィルムを接着して加熱によるその収縮力の作用下にポリマーフィルムを延伸処理又は/及び収縮処理したものや、液晶ポリマーを斜め配向させたものなどを挙げることができる。位相差フィルムの素材原料ポリマーとしては、例えば、先の位相差フィルムで説明した高分子素材と同様のものを用いることができ、液晶セルによる位相差に基づく視認角の変化による着色等の防止や良視認の視野角の拡大などを目的とした適宜なものを用い得る。
<偏光変換素子>
偏光変換素子としては、例えば、異方性反射型偏光素子や異方性散乱型偏光素子等を挙げることができる。異方性反射型偏光素子としては、コレステリック液晶層、特にコレステリック液晶ポリマーの配向フィルムや、その配向液晶層をフィルム基材上に支持したもののように、左回り又は右回りのいずれか一方の円偏光を反射して他の光は透過する特性を示すものと、その反射帯域のうちのいずれかの任意の波長の0.25倍の位相差を有する位相差板との複合体、或いは、誘電体の多層薄膜や屈折率異方性が相違する薄膜フィルムの多層積層体のように、所定偏光軸の直線偏光を透過して他の光は反射する特性を示すものが好ましい。前者の例としては、日東電工社製のPCFシリーズ等を挙げることができ、後者の例としては、3M社製のDBEFシリーズ等を挙げることができる。また、異方性反射型偏光素子として、反射型グリッド偏光子も好ましく用い得る。その例としては、Moxtek社製のMicroWires等を挙げることができる。一方、異方性散乱型偏光素子としては、例えば、3M社製のDRPF等を挙げることができる。
<輝度向上フィルム>
偏光板と輝度向上フィルムを貼りあわせた偏光板は、通常、液晶セルの裏側サイドに設けられて使用され得る。輝度向上フィルムは、液晶表示装置などのバックライトや裏側からの反射光などにより自然光が入射すると所定偏光軸の直線偏光又は所定方向の円偏光を反射し、他の光は透過する特性を示し得るもので、輝度向上フィルムを偏光板と積層した偏光板は、バックライト等の光源からの光を入射させて所定偏光状態の透過光を得るとともに、前記所定偏光状態以外の光は透過せずに反射され、この輝度向上フィルム面で反射した光をさらにその後ろ側に設けられた反射層等を介し反転させて輝度向上フィルムに再入射させ、その一部又は全部を所定偏光状態の光として透過させて輝度向上フィルムを透過する光の増量を図るとともに、偏光フィルムに吸収させにくい偏光を供給して、液晶画像表示等に利用し得る光とともに、偏光フィルムに吸収させにくい偏光を供給して、液晶画像表示等に利用し得る光量の増大を図ることにより輝度を向上させ得るものである。さらに言えば、輝度向上フィルムを使用せずに、バックライトなどで液晶セルの裏側から偏光フィルムを通して光を入射した場合には、偏光フィルムの偏光軸に一致していない偏光方向を有する光は、ほとんど偏光フィルムに吸収されてしまい、偏光フィルムを透過してこない。さらに言えば、用いる偏光フィルムの特性によっても異なるが、およそ50%の光が偏光フィルムに吸収されてしまい、その分、液晶画像表示等に利用し得る光量が減少し、画像が暗くなる。輝度向上フィルムは、偏光フイルムに吸収されるような偏光方向を有する光を偏光フィルムに入射させずに、輝度向上フィルムでいったん反射させ、さらにその後ろ側に設けられた反射層等を介して反転させて輝度向上フィルムに再入射させることを繰り返し、この両者間で反射、反転している光の偏光方向が偏光子を通過し得るような偏光方向になった偏光のみを透過させて偏光フィルムに供給するので、バックライトなどの光を効率的に液晶表示装置の画像の表示に使用でき、画面を明るくすることができる。
以上説明したように本発明によると、粘着剤を有する粘着部材の端縁部における該粘着剤の他物品への付着を抑制する粘着部材の粘着剤付着抑制方法であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤の他物品への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる粘着部材の粘着剤付着抑制方法を提供することができる。
また本発明によると、粘着剤を有する粘着部材を含む製品であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる粘着部材を含む製品を提供することができる。
さらに本発明によると、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を集積して保管、運搬するための集積台であって、前記光学部材自身を加工することなく、前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる集積台を提供することができる。
さらに本発明によると、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材が積層された光学部材の積層製品であって、前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる光学部材の積層製品を提供することができる。
さらに本発明によると、粘着剤を有する粘着部材を含む製品を梱包部材にて梱包する梱包方法であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤の前記梱包部材への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる梱包方法を提供することができる。
さらに本発明によると、粘着剤を有する粘着部材を含む製品が梱包されている梱包製品であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる梱包製品を提供することができる。
さらに本発明によると、切断されて作成された、粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品を保管及び/又は運搬するときに使用されるトレーであって、前記光学部材自身を加工することなく、前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤の付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができるトレーを提供することができる。
さらに本発明によると、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品であって、前記光学部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる光学部材を備えた製品を提供することができる。
さらに本発明によると、粘着剤を有する粘着部材を含む製品を有する画像表示装置であって、前記粘着部材自身を加工することなく、前記粘着剤の脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる画像表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法を実施する本発明に係る集積台の一例D及び本発明に係る粘着部材を含む製品の一例Qを示す斜視図である。
図1に示す集積台Dは、それぞれが切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムFを含む光学部材(粘着部材の一例)を集積して保管及び/又は運搬するためのものであり、底板D1と、該底板D1の互いに隣接する二つの辺から図中上方に立設する側板D2、D3を備えている。
そして、集積台Dにおける側板D2、D3内側の少なくとも光学フィルムFの切断部における粘着剤Nが接触され得る部分Rには、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μm程度となるように、且つ、凹凸の平均間隔(Sm)100μm〜1500μm程度となるように所定の表面処理(本例では、エンボス加工による表面処理)が施されたプラスチック材料(本例では、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料)が設けられている。なお、ここでは、側板D2、D3自身の材料として、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料を採用している。
この集積台Dに複数の粘着型光学フィルムFが集積されて保管、運搬される。そして、複数の粘着型光学フィルムFが集積された光学部材の積層製品Q(粘着部材Fを含む製品の一例)として、例えば、図5に示すような偏光板や楕円偏光板等が製造される。
以上説明した本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法を実施する集積台Dによると、少なくとも光学フィルムFの切断部における粘着剤Nが接触され得る部分Rに、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μm程度であるプラスチック材料が設けられるので、光学フィルムF自身を加工することなく、光学フィルムFの切断部における粘着剤Nの付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。さらに、表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μm程度であるので、かかる抑制効果がより優れている。
また、図1に示す光学部材の積層製品Q(粘着部材Fを含む製品の一例)によると、図1に示す集積台Dを用いるので、粘着部材F自身を加工することなく、粘着剤Nの脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
図2(A)は本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法を実施する本発明に係るトレーの一例Tを示す展開図であり、図2(B)は本発明に係る光学部材を備えた製品の一例Qが図2(A)に示すトレーTに配置される状態を示す斜視図である。
図2に示すトレーTは、光学部材を備えた製品Qを保管及び/又は運搬するときに使用されるものであり、四つの切り欠き部Mを有し、この四つの切り欠き部Mのうちの二つ(図2(A)中下側の二つ)に固定用テープBが設けられている。なお、光学部材を備えた製品Qは、例えば、粘着型光学フィルムF単体からなる光学部材Fの単体製品Q、複数の粘着型光学フィルムFが積層された光学部材の積層製品Q、光学部材Fの単体製品Q及び/又は光学部材の積層製品を積み重ねた製品Q等である。
そして、トレーTを展開した状態における短辺方向に沿う長辺方向中央部(図2(A)参照)の少なくとも光学フィルムFの切断部における粘着剤Nが接触され得る部分Rには、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μm程度となるように、且つ、凹凸の平均間隔(Sm)100μm〜1500μm程度となるように所定の表面処理(本例では、エンボス加工による表面処理)が施されたプラスチック材料(本例では、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料)が設けられている。なお、ここでは、トレーT自身の材料として、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料を採用している。
このトレーTでは、例えば、図2(B)に示すように、複数の製品Qが集積され、重ね合わされる。このように集積され、重ね合わされた複数の製品Qは、二つ折りにされた一方のトレー側を間にして他方のトレー側の切り欠き部Mに設けられた固定用テープBにて掛け回され、該固定用テープBが貼付部B1で一方のトレー側に貼り付けられることで固定され、保管及び/又は運搬される。こうして保管及び/又は運搬された光学部材Fの単体製品Qや光学部材の積層製品Qについて、光学部材Fの単体製品Qでは、例えば、積層され、貼り合わされて、光学部材の積層製品として、図5に示すような偏光板等が製造されたり、光学部材の積層製品Qでは、例えば、液晶セル等に貼り合わされ、光学部材を備えた製品Qとして、LCD等の画像表示装置が製造されたりする。
以上説明した本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法を実施するトレーTによると、少なくとも光学フィルムFの切断部における粘着剤Nが接触され得る部分Rに、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μm程度であるプラスチック材料が設けられるので、光学フィルムF自身を加工することなく、光学フィルムFの切断部における粘着剤Nの付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。さらに、表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μm程度であるので、かかる抑制効果がより優れている。
また、図2に示す光学部材を備えた製品Qによると、図2に示すトレーTを用いて保管及び/又は運搬され、製造されるので、光学部材自身を加工することなく、粘着剤Nの脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
また、前記したように製造される画像表示装置によると、光学部材を備えた製品Qを有するので、光学部材自身を加工することなく、粘着剤Nの脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
図3(A)は本発明に係る梱包方法の一例を説明するための斜視図であり、図3(B)は本発明に係る梱包方法の他の例を説明するための斜視図である。
図3に示す梱包製品E1,E2では、光学部材Fの単体製品Qや光学部材の積層製品Qについて、例えば、図3(A)に示すような梱包部材P1及び図3(B)に示すような梱包部材P2,P3に1又は2以上が梱包される。さらに説明すると、図3(A)に示すように、複数の製品Q(製品Qを重ねたもの)が包装部材(本例ではシート板Sを含む帯バンドP1)にて束ねられて梱包されており、図3(B)に示すように、包装部材(本例ではシート板Sを含むビニール袋P2)に包装された複数の製品Q(製品Qを積み重ねたもの)がさらにアルミ袋P3に包装されている。なお、光学部材を備えた製品Qは、例えば、粘着型光学フィルムF単体からなる光学部材Fの単体製品Q、複数の粘着型光学フィルムFが積層された光学部材の積層製品Q、光学部材Fの単体製品Q及び/又は光学部材の積層製品を積み重ねた製品Q等である。
そして、梱包部材P1,P2の少なくとも光学フィルムFの切断部における粘着剤Nが接触され得る部分Rには、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μm程度となるように、且つ、凹凸の平均間隔(Sm)100μm〜1500μm程度となるように所定の表面処理(本例では、エンボス加工による表面処理)が施されたプラスチック材料(本例では、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料のシート板S)が設けられている。
さらに説明すると、図3(A)の例では、光学フィルムFの切断部と、帯バンドP1との間に、前記表面処理が施された部分R表面が前記切断部に対向するように、シート板Sが配置されている。図3(B)の例では、光学フィルムFの切断部と、ビニール袋P2の粘着剤Nが接触され得る部分との間に、前記表面処理が施された部分R表面が前記切断部に対向するように、シート板Sが配置されている。
こうして梱包された光学部材Fの単体製品Qや光学部材の積層製品Qは、粘着部材Fを含む製品が梱包されている梱包製品E1,E2として出荷される。
以上説明した梱包方法によると、梱包部材P1,P2の少なくとも光学フィルムFの切断部における粘着剤Nが接触され得る部分Rの材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いるので、光学フィルムF自身を加工することなく、光学フィルムFの切断部における粘着剤Nの梱包部材P1,P2への付着を抑制できるとともに、かかる抑制効果を従来よりも長期にわたって持続でき、それだけコストを抑えることができる。さらに、表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μm程度であるので、かかる抑制効果がより優れている。
また、図3に示す梱包製品E1,E2によると、前記の梱包方法に使用する梱包部材P1,P2を用いて粘着部材Fを含む製品Qが梱包されているので、粘着部材F自身を加工することなく、粘着剤Nの脱落を抑制でき、それだけ外観不良の発生を抑えることができる。
次に、本発明の実施例について、比較例とともに以下に説明する。但し、本発明はそれらの各実施例に限定されるものではない。
「評価1」
粘着型光学フィルムFを含む偏光板Q(日東電工社製HEG1425DU:サイズ310mm×234mm吸収軸45°)100枚を用意するとともに、図4(A)に示すような集積台Dxを2台準備して、一方の集積台Dxに偏光板Qを1枚ずつ集積していき、順次100枚まで集積する。次に、一方の集積台Dxに集積された偏光板Qをもう一方の集積台Dxに1枚ずつ移して集積していき、順次一方の集積台Dxにおける偏光板Qをもう一方の集積台Dxに全て移しかえる。この操作を100回繰り返した後、2台の集積台Dxの偏光板Qにおける粘着剤Nが接触され得る部分Rについて、指で触り、粘着剤Nの付着状態を調べた。
粘着剤Nの付着状態については、次のようにして評価を行った。すなわち、
×:粘着剤Nが付着しており、ベト付きが大きい。
△:粘着剤Nが少し付着しており、ややベト付きが感じられる。
○:粘着剤Nの付着は、ほとんどなく、ベト付きは、感じられない。
「評価2」
図4(B)に示すようなラボシェイカーL(TAITEC社製RECIPRO SHAKER NR−1)を準備し、トレーTxに粘着型光学フィルムFを含む偏光板Q(日東電工社製HEG1425DU:サイズ310mm×234mm吸収軸45°)50枚を挟み、その偏光板Qを挟んだトレーTxを、偏光板Qにおける粘着剤Nが接触され得る部分Rを下にした状態で箱Bに入れ、箱Bに対してトレーTxを固定した後、そのトレーTxが入った箱BをラボシェイカーLに載せた。このとき、往復移動方向(図中X方向)と、偏光板Qの長辺方向の向きを合わせた。そして、速度100回/minで往復運動を5万回実施した後、トレーTxの偏光板Qにおける粘着剤Nが接触され得る部分Rについて、指で触り、粘着剤Nの付着状態を調べた。
粘着剤Nの付着状態については、前記の評価1と同様にして評価を行った。すなわち、
×:粘着剤Nが付着しており、ベト付きが大きい。
△:粘着剤Nが少し付着しており、ややベト付きが感じられる。
○:粘着剤Nの付着は、ほとんどなく、ベト付きは、感じられない。
「評価3」
図4(A)に示す集積台Dxの偏光板Qにおける粘着剤Nが接触され得る部分Rに対して、偏光板Qの離型フィルムを剥がして偏光板Qを密着させ、集積台Dxの粘着剤Nが接触され得る部分Rと偏光板Qとの密着の度合いを官能評価した。
密着の度合いについては、次のようにして評価を行った。すなわち、
○:あまり密着せず、簡単に剥がれる。
△:密着するが、比較的容易に剥がすことができる。
×:密着して剥がし難い。
偏光板Qの粘着剤Nが接触され得る部分Rの材料として、以下の材料を用い、前記の評価1〜3の評価を行った。
(実施例1)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面処理が施された凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)3.4μm
凹凸の平均間隔(Sm)877μm
とした。なお、前記のRa及びSmは、表面粗さ測定機「テーラーホブソン(株)製、フォームタリサーフS5C」を用いて測定した。以下の実施例2〜12、比較例1〜10についても同様である。
(実施例2)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面処理が施された凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)10.5μm
凹凸の平均間隔(Sm)330μm
とした。
(実施例3)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面処理が施された凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)11.6μm
凹凸の平均間隔(Sm)446μm
とした。
(実施例4)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面処理が施された凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)15.4μm
凹凸の平均間隔(Sm)900μm
とした。
(実施例5)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)4.5μm
凹凸の平均間隔(Sm)1730μm
とした。
(実施例6)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)6.3μm
凹凸の平均間隔(Sm)72μm
とした。
(実施例7)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.6μm
凹凸の平均間隔(Sm)280μm
とした。
(実施例8)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)19.3μm
凹凸の平均間隔(Sm)430μm
とした。
(実施例9)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)33.4μm
凹凸の平均間隔(Sm)620μm
とした。
(実施例10)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)96μm
凹凸の平均間隔(Sm)88μm
とした。
(実施例11)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)22μm
凹凸の平均間隔(Sm)288μm
とした。
(実施例12)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)1.8μm
凹凸の平均間隔(Sm)1470μm
とした。
(比較例1)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、SUS304のステンレス鋼板の材料にした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.1μm
凹凸の平均間隔(Sm)32μm
であった。
(比較例2)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、SUS304のステンレス鋼板にシリコーン処理を施した材料にした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.1μm
凹凸の平均間隔(Sm)30μm
であった。
(比較例3)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、SUS304のステンレス鋼板にフッ素処理を施した材料にした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.1μm
凹凸の平均間隔(Sm)31μm
であった。
(比較例4)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.1μm
凹凸の平均間隔(Sm)2480μm
であった。
(比較例5)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)130μm
凹凸の平均間隔(Sm)850μm
であった。
(比較例6)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)140μm
凹凸の平均間隔(Sm)1940μm
であった。
(比較例7)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.2μm
凹凸の平均間隔(Sm)900μm
であった。
(比較例8)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)0.1μm
凹凸の平均間隔(Sm)80μm
であった。
(比較例9)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)120μm
凹凸の平均間隔(Sm)8.5μm
であった。
(比較例10)
偏光板の粘着剤が接触され得る部分の材料を、ポリプロピレン樹脂からなる材料とした。その表面凹凸は、
中心線平均粗さ(Ra)118μm
凹凸の平均間隔(Sm)1820μm
であった。
評価結果を以下に示す。
表1に示すように、実施例1〜12では、偏光板Qにおける粘着剤N欠け及び集積台DxやトレーTxの粘着剤N付着による汚れ等について、比較例1〜10に比べ、同等或いはそれ以上の抑制効果が得られていることがわかる。
本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法を実施する本発明に係る集積台の一例及び本発明に係る粘着部材を含む製品の一例を示す斜視図である。 図(A)は本発明に係る粘着部材の粘着剤付着抑制方法を実施する本発明に係るトレーの一例を示す展開図であり、図(B)は本発明に係る光学部材を備えた製品の一例が図(A)に示すトレーに配置される状態を示す斜視図である。 図(A)は本発明に係る梱包方法の一例を説明するための斜視図であり、図(B)は本発明に係る梱包方法の他の例を説明するための斜視図である。 図(A)は実施例及び比較例の評価1,3に用いた集積台及び偏光板を示す斜視図であり、図(B)は実施例及び比較例の評価2に用いたトレー、偏光板及びラボシェイカー等を示す斜視図である。 粘着型光学フィルムが積層された偏光板及び楕円偏光板の構成例を模式的に示す図であり、図(A)は偏光板を、図(B)及び図(C)は楕円偏光板を、また図(D)は輝度向上フィルム付き偏光板を、さらに図(E)は輝度向上フィルム付き楕円偏光板を示すものである。 図(A)は従来の集積台の一例及び粘着部材を含む製品の一例を示す斜視図であり、図(B)は従来のトレーの一例を示す展開図及び光学部材を備えた製品の一例が該トレーに配置される状態を示す斜視図である。 図(A)は光学部材が従来の梱包方法で梱包される一例を示す斜視図であり、図(B)は光学部材が従来の梱包方法で梱包される他の例を示す斜視図である。
符号の説明
D…他物品、集積台 E1,E2…梱包製品 F…粘着型光学フィルム N…粘着剤
P1,P2,P3…梱包部材
Q…粘着部材Fを含む製品、光学部材を備えた製品、光学部材の積層製品
R…粘着剤Nが接触され得る部分 T…他物品、トレー

Claims (23)

  1. 粘着剤を有する粘着部材の端縁部における該粘着剤の他物品への付着を抑制する粘着部材の粘着剤付着抑制方法であって、前記他物品の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いることを特徴とする粘着部材の粘着剤付着抑制方法。
  2. 前記プラスチック材料の表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μmである請求項1記載の粘着部材の粘着剤付着抑制方法。
  3. 前記表面凹凸が表面処理により形成されたものである請求項1又は2記載の粘着部材の粘着剤付着抑制方法。
  4. 前記プラスチック材料が、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料である請求項1から3のいずれかに記載の粘着部材の粘着剤付着抑制方法。
  5. 前記粘着部材は、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材であり、前記他物品の少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、前記プラスチック材料を用いる請求項1から4のいずれかに記載の粘着部材の粘着剤付着抑制方法。
  6. 粘着剤を有する粘着部材を含む製品であって、請求項1から5のいずれかに記載の粘着部材の粘着剤付着抑制方法に使用する他物品を用いて製造されることを特徴とする粘着部材を含む製品。
  7. 切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を集積して保管、運搬するための集積台において、少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分に、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料が設けられることを特徴とする集積台。
  8. 前記プラスチック材料の表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μmである請求項7記載の集積台。
  9. 前記表面凹凸が表面処理により形成されたものである請求項7又は8記載の集積台。
  10. 前記プラスチック材料が、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料である請求項7から9のいずれかに記載の集積台。
  11. 粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材が積層された光学部材の積層製品であって、請求項7から10のいずれかに記載の集積台を用いることを特徴とする光学部材の積層製品。
  12. 粘着剤を有する粘着部材を含む製品を梱包部材にて梱包する梱包方法であって、前記梱包部材の少なくとも前記粘着部材の端縁部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料を用いることを特徴とする梱包方法。
  13. 前記プラスチック材料の表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μmである請求項12記載の梱包方法。
  14. 前記表面凹凸が表面処理により形成されたものである請求項12又は13記載の梱包方法。
  15. 前記プラスチック材料が、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料である請求項12から14のいずれかに記載の梱包方法。
  16. 前記粘着部材は、切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材であり、前記梱包部材の少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分の材料として、前記プラスチック材料を用いる請求項12から15のいずれかに記載の梱包方法。
  17. 粘着剤を有する粘着部材を含む製品が梱包されている梱包製品であって、請求項12から16のいずれかに記載の梱包方法に使用する梱包部材を用いて前記粘着部材を含む製品が梱包されていることを特徴とする梱包製品。
  18. 切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品を保管及び/又は運搬するときに使用されるトレーにおいて、少なくとも前記光学フィルムの切断部における前記粘着剤が接触され得る部分に、表面凹凸が中心線平均粗さ(Ra)0.4μm〜100μmであるプラスチック材料が設けられることを特徴とするトレー。
  19. 前記プラスチック材料の表面凹凸の平均間隔(Sm)が100μm〜1500μmである請求項18記載のトレー。
  20. 前記表面凹凸が表面処理により形成されたものである請求項18又は19記載のトレー。
  21. 前記プラスチック材料が、ポリプロピレン樹脂からなる材料又はポリプロピレン樹脂を主成分とする材料である請求項18から20のいずれかに記載のトレー。
  22. 切断されて作成された、粘着剤を有する粘着型光学フィルムを含む光学部材を備えた製品であって、請求項18から21のいずれかに記載のトレーを用いて保管及び/又は運搬され、製造されることを特徴とする光学部材を備えた製品。
  23. 請求項6、11又は22記載の製品を有する画像表示装置。
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