JP2005178735A - 荷物搬出入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な機構により荷物の搬出入を行うことができるとともに、リフト手段の昇降台を中段位置において水平な状態で確実に停止させることができる荷物搬出入装置を提供する。
【解決手段】荷台1の天井部に沿って前後に設けられた上段移送手段3と、荷台1の上下方向略中間部に設けられた中段移送手段4と、荷台1の後端部に設けられ、上記上段移送手段もしくは中段移送手段との間で昇降台52を通じてパレット台6が搬出入可能になされるとともに、下段位置において荷物が積降ろし可能になされたリフト手段5とを備えている。中段位置に昇降台52の左右両側が達したことを検出する検出装置が左右に独立して設けられ、検出装置の検出結果に基づいて独立した形で昇降台52の左右を中段位置で停止制御する制御手段を備えている。リフト手段5は、操作装置の昇降スイッチを所定時間以上押し続けることによって各位置に自動昇降可能になされている。
【選択図】 図1
【解決手段】荷台1の天井部に沿って前後に設けられた上段移送手段3と、荷台1の上下方向略中間部に設けられた中段移送手段4と、荷台1の後端部に設けられ、上記上段移送手段もしくは中段移送手段との間で昇降台52を通じてパレット台6が搬出入可能になされるとともに、下段位置において荷物が積降ろし可能になされたリフト手段5とを備えている。中段位置に昇降台52の左右両側が達したことを検出する検出装置が左右に独立して設けられ、検出装置の検出結果に基づいて独立した形で昇降台52の左右を中段位置で停止制御する制御手段を備えている。リフト手段5は、操作装置の昇降スイッチを所定時間以上押し続けることによって各位置に自動昇降可能になされている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、荷台への荷物の搬出入を行うための荷物搬出入装置に関し、例えば貨物車輌の荷台などに設けられ、当該荷台への荷物の搬出入に利用される。
従来、荷台の天井部に沿って前後方向に上段移送手段が設けられるとともに、荷台の中段の前後方向に中段移送手段が設けられ、これら上段移送手段と中段移送手段との間でパレット台の搬出入を行いながら中段移送手段に対して荷物を搬出入するための荷物搬出入装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、上段移送手段は複数のパレット台が前後に一列状に格納可能になされており、最後方に位置するパレット台を中段移送手段側の最後方に搬送し、このパレット台上に荷物を載置する。続いて、中段移送手段上において荷物を載置したパレット台を前方に一枚分だけ移動させた後、上段移送手段から同様にしてパレット台を中段移送手段の最後方に搬送して荷物を載置する。この動作を順次繰り返すことで荷物をパレット上に載置しながら中段移送手段に積込んでいく。
また、荷物を降ろす際には、中段移送手段の最後方にあるパレット台上の荷物を降ろし、このパレット台を上段移送手段側に搬送する。この後、中段移送手段において次のパレット台を後方に一枚分だけ移動させて最後方に配置して当該パレット台上の荷物を降ろし、このパレット台を同様にして上段移送手段側に搬送する。この動作を順次繰り返すことで荷物を中段移送手段から降ろしていく。
特開2000−219078号公報
しかしながら、上記従来の荷物搬出入装置では、上段移送手段と中段移送手段との間でパレット台を搬送する搬送機構の構造が複雑であり、特に上段移送手段から中段移送手段にパレット台を搬送する際には、上段移送手段側の全体のパレット台を中段移送手段側に移動させる必要があるため時間がかかり作業性が悪いという問題があった。
また、搬送機構の構造が複雑であるため、これが故障の要因になるとともに、両者間でパレット台を円滑に搬送するためにパレット台自体を移送経路に沿った形に変形させるようにしておりパレット台の構造も複雑になっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡単な機構により荷物の搬出入を行うことができるとともに、リフト手段の昇降台を中段位置において水平な状態で確実に停止させることができる荷物搬出入装置を提供することにある。
また、他の目的としては、リフト手段の昇降が簡単な操作によって行うことができるとともに、昇降操作の安全性を高めることができる荷物搬出入装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明の荷物搬出入装置は、荷台の天井部に沿って前後に設けられ、複数のパレット台が格納されるとともに、これらパレット台が前後方向に移送可能になされた上段移送手段と、荷台の上下方向略中間部に設けられ、上記複数のパレット台が載置されるとともに、これらパレット台が前後方向に移送可能になされた中段移送手段と、荷台の後端部に設けられ、上記上段移送手段もしくは中段移送手段との間で昇降台を通じてパレット台が搬出入可能になされるとともに、上記中段移送手段よりも下方の下段位置において荷物が積降ろし可能になされたリフト手段とを備えたもの
である。
である。
請求項2に係る発明の荷物搬出入装置は、前記中段移送手段との間でパレット台の搬出入を行う中段位置に前記昇降台の左右両側が達したことを検出する検出装置が左右に独立して設けられ、これら検出装置の検出結果に基づいて独立した形で昇降台の左右を上記中段位置で停止制御する制御手段を備えたものである。
請求項3に係る発明の荷物搬出入装置は、上記リフト手段が、操作装置に備えられた昇降スイッチを所定時間以上押し続けることによって各位置に自動昇降可能になされたものである。
請求項4に係る発明の荷物搬出入装置は、前記リフト手段が、その昇降中において操作装置に備えられたいずれかの操作スイッチを操作した際に昇降動作が停止可能になされたものである。
本発明の荷物搬出入装置によれば、リフト手段により上段移送手段と中段移送手段との間でパレット台の搬出入を行うことで、簡単な機構によってパレット台を通じて荷物の積降ろしを円滑に行うことができる。
また、制御手段により左右に独立して設けた検出装置の検出結果に基づいて独立した形で昇降台の左右を中段位置で停止制御することで、リフト手段の昇降台を下段位置から中段位置において水平な状態で確実に停止させることができ、これにより、昇降台から中段移送装置へのパレット台の搬送を支障なく確実な状態で円滑に行うことが可能になる。
さらに、昇降台の昇降動作を昇降スイッチを所定時間以上押すだけの簡単な操作によって自動的に行うことができるとともに、いずれかの操作スイッチを押すことで昇降動作の緊急停止を行うことができるので、高い安全性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の荷物搬出入装置の概略構成を示している。
図1において、1は車輌等に搭載された荷台であって、この荷台1には荷物搬出入装置2が設けられている。
荷物搬出入装置2は、上段移送手段3と、中段移送手段4と、リフト手段5とを備えている。
上段移送手段3は、荷台1の天井部に沿って上段左右両側に前端から後端寄りにかけて前後方向に水平に配設された左右一対の上段ガイドレール31と、左右両側の上段ガイドレール31下方に前後方向に設けられた左右一対の上段駆動チェーン32と、これら上段駆動チェーン32に設けられた複数の爪部材33とを備えている。
上段ガイドレール31は、後述する各パレット台6の左右両側に設けられた複数のガイドローラ61を案内するためのもので、これらガイドローラ61を介して各パレット台6が上段ガイドレール31に沿って前後方向に移動することができる。
上記パレット台6は、図2に示すように本体部6aの幅が荷台1の幅に対応する長さを有する矩形状に形成されており、この左右両側に例えば4個ずつガイドローラ61が設けられて上記上段ガイドレール31内を転動可能になっている。
そして、パレット台6は上段ガイドレール31の前後に沿って荷台1の上段に例えば全部で7枚を一列状に配置することで格納されるようになっている。
前記上段駆動チェーン32は、荷台1の前端に設けられた左右一対の前スプロケット34と、荷台1の後端から前記パレット台6の約一枚分前に設けられた左右一対の後スプロケット35にそれぞれ巻回されており、これら左右一対の上段駆動チェーン32でパレット台6の各ガイドローラ61を支持するようにしている。
左右の前スプロケット34は、荷台1の前端の横幅方向に軸支された駆動軸(図示省略)の両端にそれぞれ一体に設けられている。また、左右の後スプロケット35は、荷台1の後端部の左右両側にそれぞれ設けられた支持軸36にそれぞれ単独で支持されている。
従って、上記駆動軸に連繋された駆動モータ37により当該駆動軸を正逆方向に回転駆動させることで、左右の上段駆動チェーン32を同調させながら正逆方向に循環駆動させている。
また、前記支持軸36は、図示しない調整手段により前後に移動調整可能に構成されており、当該支持軸36を前後に移動させることで上段駆動チェーン32の張力を調整することができる。
前記爪部材33は、前記上段駆動チェーン32の循環駆動に伴いパレット台6のガイドローラ61に当接してこのパレット台6を前後方向に移動させるためのもので、前記パレット台6の隣接するガイドローラ61間に下方から挿入されるように所定の間隔で上段駆動チェーン32に突設されている。
この爪部材33の間隔は、各パレット台6を円滑に前後方向に移動させ、且つ後述するリフト手段5との間でのパレット台6の受け渡しが円滑に行えるように、パレット台6の各ガイドローラ61の間隔に対応して設定されている。
中段移送手段4は、荷台1の上下方向略中段の左右両側に前端から後端寄りにかけて前後方向に水平に配設された左右一対の中段ガイドレール41と、左右両側の中段ガイドレール41上に前後方向に設けられた左右一対の中段駆動チェーン42と、これら中段駆動チェーン42に設けられた複数の爪部材43とを備えており、基本的には前記上段移送手段3と同様に構成されている。
具体的には、中段ガイドレール41は、各パレット台6のガイドローラ61が転動可能になされており、これらガイドローラ61を介して各パレット台6が中段ガイドレール41に沿って前後方向に移動する。
そして、中段ガイドレール41に沿って図2に示すように全てのパレット台6を荷台1の中段に配置した際には、これらパレット台6が荷台1の前端から後端部寄りにかけて一列状に配置されて荷台1内を上下に区画するようになされている。
前記中段駆動チェーン42は、荷台1の前端に設けられた左右一対の前スプロケット44と、荷台1の後端から前記パレット台6の約一枚分前に設けられた左右一対の後スプロケット45にそれぞれ巻回されている。
左右の前スプロケット44は、図2に示すように荷台1の前端の横幅方向に軸支された駆動軸46の両端にそれぞれ一体に設けられている。また、左右の後スプロケット45は、荷台1の後端部の左右両側にそれぞれ設けられた支持軸47にそれぞれ単独で支持されている。
そして、上記駆動軸46に連繋された駆動モータ48により当該駆動軸46を回転駆動させることで、左右の中段駆動チェーン42を同調させながら正逆方向に循環駆動させている。
また、前記支持軸47は、図示しない調整手段により前後に移動調整可能に構成されており、当該支持軸47を前後に移動させることで中段駆動チェーン42の張力を調整することができる。
前記爪部材43は、前記中段駆動チェーン42の循環駆動に伴いパレット台6のガイドローラ61に当接してこのパレット台6を前後方向に移動させるためのもので、前記上段移送手段3の爪部材33と同様にパレット台6の隣接するガイドローラ61間に上方から挿入されるように所定の間隔で中段駆動チェーン42に突設されている。
前記リフト手段5は、荷台1の後端両側に沿って立設された支柱51に沿って昇降自在に配置された昇降台52と、駆動手段53とを備えている。
昇降台52は、その上面が前述した一枚のパレット台6を載置する載置面52aになされており、荷台1の幅方向に亘って配設されている。この昇降台52の両側にはスライダ54がそれぞれ設けられ、当該スライダ54が上記支柱51に沿って昇降自在に設けられている。また、左右のスライダ54には、その上下に支柱51内を転動する複数個のローラ54aが設けられており、これらローラ54aによって昇降台52が支柱1に沿って円滑に昇降できるようになっている。
前記駆動手段53は、左右一対の昇降シリンダ55と、各昇降シリンダ55と各スライダ54とに亘って配設された左右2本のワイヤ56を備えている。つまり、駆動手段53は、左右のスライダ54に対応して左右に一対設けられており、ここでは一方の駆動手段53について説明し、他方の駆動手段53についての説明は省略する。
具体的には、昇降シリンダ55は、荷台1の後端部底面にロッド端を後方にして前後方向に配置されており、このロッド端にはプーリ55aが設けられている。
ワイヤ56は、その一端がスライダ54に固設される一方、途中部が支柱51の上端に設けられたプーリ51aにより下方に折り返されて支柱51の下方に設けられたプーリ51bに導かれ、当該プーリ51bにより前方に導かれて昇降シリンダ55のプーリ55aによって後方に折り返されて荷台1側に固定されている。
従って、各伸縮シリンダ55を縮退作動させて各ワイヤ56を伸縮シリンダ55側に引き込むことで各スライダ54を介して昇降台52を支柱51に沿って上昇させ、逆に各伸縮シリンダ55を伸長作動させて各ワイヤ56を伸縮シリンダ55側から支柱1側に繰り出すことで各スライダ54を介して昇降台52を支柱51に沿って下降させることができる。
このようにして昇降動作を行う昇降台52は、前記上段移送手段3との間でパレット台6を搬出入する図1に実線で示す上段位置と、前記中段移送手段4との間でパレット台6を搬出入する図1に二点鎖線で示す中段位置と、荷物の搬出入を行う図1に一点鎖線で示す下段位置とに配置するようになされている。
ここで、昇降台52の上記各位置での位置決めは、図3に示すように前記昇降シリンダ55の伸縮量に基づいて行われている。具体的には、昇降シリンダ55側に当該昇降シリンダ55の伸縮状態を検出する2つの検出装置57、58を設けている。一方の検出装置57は、昇降シリンダ55が所定の縮退位置に達したことを検出するもので、この検出結果に基づいて昇降シリンダ55の縮退動作を停止させることによって、昇降台52の上昇動作を停止して上記上段位置で停止させる。他方の検出装置58は、昇降シリンダ55が所定の伸縮途中位置に達したことを検出するもので、この検出結果に基づいて昇降シリンダ55の伸縮動作を停止させることによって、昇降台52の昇降動作を停止して上記中段位置で停止させる。検出装置57、58としてはリミットスイッチや近接センサなどが用いられる。なお、上記下段位置での停止は、昇降シリンダ55が最も伸長したときであり、昇降シリンダ55の伸長動作自体で昇降台52を下段位置に停止させている。
また、昇降台52が下段位置に来たことを検知する検知装置を設けて、その検知装置の検知結果に基づいて昇降シリンダ55の伸長動作を停止するよう構成することもできる。
また、昇降台52には、その載置面52aに面して図示しないリフト側移送手段が設けられている。リフト側移送手段は、前述した上段移送手段3または中段移送手段4との間でパレット台6の搬出入を行うためのもので、ガイドレールに相当するものは無いものの基本的には上段移送手段3と同様に循環駆動する駆動チェーン、並びに爪部材を備えている。つまり、駆動チェーンの長さは載置面52aの前後長さに対応する長さを有し、且つ爪部材は前記爪部材33の間隔と同様にパレット台6を円滑に前後方向に移動させ、且つ後述する動作によりパレット台6の受け渡しを円滑に行えるように、パレット台6の各ガイドローラ61の間隔に対応して設定されている。
さらに、荷台1の底面には、ベルトコンベアやローラコンベアなどの適宜な底部移送手段を配設してもよいし、このような底部移送手段を配設することなく、荷台1の底面に直に荷物を載置するようにしてもよい。
次に、このように構成された荷物搬出入装置の動作について説明する。
まず、荷物搬出入装置2を使用することなく、荷台1の底面に荷物を積込む場合には、各パレット台6を上段である荷台1の天井部に前後方向にわたって一列状に格納しておく。
次に、荷物搬出入装置2により中段に配置したパレット台6上に荷物を積込む場合の動作について説明する。
まず、上段駆動チェーン32を矢符P方向に循環駆動させて所定の爪部材33を上段に格納しているパレット台6のガイドローラ61に当接させることで、複数のパレット台6全体を後方に移動させ、最後方に位置するパレット台6を昇降台52の載置面52a上に搬送する。この際、昇降台52のリフト側移送手段も上段移送手段3と所定のタイミングで同調して駆動させて爪部材により上記パレット台6を載置面52a上に引き込む。そしてパレット台6が昇降台52上の所定の途中位置まで搬送されれば上段移送手段3を停止させて、これ以後は昇降台52のリフト側移送手段によりパレット台6を移送して、昇降台52上の所定位置に配置されれば図示しないリミットスイッチ等の検出装置の検出によりリフト側移送手段が停止する。これにより上段移送手段3から昇降台52へのパレット台6の受け渡しが完了する。
続いて、昇降シリンダ55を伸長作動させて昇降台52を支柱51に沿って上段位置から下段位置まで下降させる。この際、昇降台52は、中段位置に達した際に検出装置58の検出によって一旦停止し、再度下降操作することで下段位置まで下降することになる。この状態で荷台1の後端開口を通じてパレット台6上に例えばフォークリフトなどを用いて荷物を載置することで積込む。なお、フォークリフトを用いる場合、一般的には荷物を既存のパレット上に載置した状態でフォークリフトにより当該パレットを持ち上げて行うことから、パレット台6上には既存のパレットを介して荷物が載置されることになる。
そして、このようにパレット台6上に荷物を載置すると、昇降シリンダ55を縮退作動させて昇降台52を下段位置から中段位置に配置する。これにより昇降台52上のパレット台6は中段移送手段4のガイドレール41と合致する高さに配置される。
次に、昇降台52のリフト側移送手段を駆動させてパレット台6を荷物とともに中段移送手段4側に搬送するとともに、中段移送手段4も所定のタイミングでリフト側移送手段と同調させて矢符R方向に駆動させることで、爪部材43をパレット台6のガイドローラ61に当接させてこのパレット台6を昇降台52側から中段移送手段4の最後方に搬送する。
このようにパレット台6を荷物とともに中段移送手段4の最後方に搬送すれば、昇降台52を上段位置に上昇させ、上述と同様にして上段移送手段3からその最後方のパレット台6を昇降台52上に搬送した後に再び下段位置に下降させてパレット台6上に荷物を載置する。
そして、昇降台52を上昇させて再び中段位置に配置して上述と同様にパレット台6を荷物とともに中段移送手段4の最後方に搬送する。つまり、中段移送手段4ではパレット台6を一枚分ずつ前方に移送する。
このような動作を順次繰り返すことで、上段に格納されたパレット台6が中段移送手段4に荷物を載置した状態で順次移送され、中段移送手段4全体に荷物を積込むことができる。
なお、中段移送手段4に全部のパレット6台が配置された際には、当該中段移送手段4の前端に設けた図示しないリミットスイッチ等の検出装置より最前方のパレット台6を検出することで、これ以後の中段移送手段4による前方へのパレット台6の搬送を停止するようにしており、これにより各機器の損傷や駆動モータの焼き付けなどを防止している。
次に、これとは逆に積込んだ荷物を降ろす場合には、上述と逆の動作を行えばよい。つまり、昇降台52を中段位置に配置した状態で中段移送手段4の最後方に配置されたパレット台6を昇降台52上に搬送して下段位置まで下降させ、この位置で荷物をパレット台6上から外部に降ろす。
そして、昇降台52を上段位置に上昇させて空のパレット台6を昇降台52から上段移送手段3の最後方に搬送する。なお、昇降台52を下段位置から上段位置まで上昇させる際には、当該昇降台52は、中段位置に達した際に検出装置58の検出によって一旦停止し、再度上昇操作することで上段位置まで上昇することになる。
この動作を順次繰り返すことで、中段移送手段4の荷物を順次降ろしながら空のパレット台6を順次上段移送手段3に格納することができる。
以上のように説明した荷物搬出入装置の動作は、図4に示す操作装置7からの操作信号と各検出装置からの検出信号に基づいて図示しない制御装置によって行われている。
操作装置7は、図4に示すように送りスイッチ71、戻りスイッチ72と、リフト手段5の昇降を操作する昇降スイッチとしての上スイッチ73及び下スイッチ74を備え、これら操作スイッチ71〜74の操作によって荷物の積降ろしを行うようにしている。
また、操作装置7には、上記の各操作スイッチ71〜74の他に電源スイッチ75、緊急停止スイッチ76が設けられており、制御装置とケーブル7aによって電気的に接続されている。
なお、上段移送手段3及び中段移送手段4の各爪部材33、43を適正位置に配置していない状態で、上段移送手段3及び中段移送手段4と昇降台52との間でパレット台6の受け渡しを行うと、全てのパレット台6が上段移送手段3及び中段移送手段4にうまく収納できないことが生じる。これを回避する対策として、上段移送手段3及び中段移送手段4の所定の爪部材33、43にマーキングを施しており、この爪部材33、43を荷台1側の印に合わしながらパレット台6の受け渡しを行うようにすることで、パレット台6を上段移送手段3及び中段移送手段4に良好な状態で収納できるようにしている。
ところで、このような動作が行われる荷物搬出入装置2において、以下のような中段位置での位置決め制御が前記制御装置によって行われている。
このために荷物搬出入装置2には、図5に示すように昇降台52の左右両側部が適正な中段位置に達した時にこれを個別に検出するリミットスイッチLS1がそれぞれ設けられており、これらリミットスイッチLS1の検出に基づいて各昇降シリンダ55の縮退動作を個別に停止制御して昇降台52を水平な状態で中段位置に配置するようにしている。
具体的には、昇降台52を下段位置から中段位置に配置する場合において、図6に示すように、ステップS1において左右のスライダ54を上昇させて昇降台52を上昇させると、ステップS2で、まず昇降台52の右側部が中段位置に達したか否か、つまり右側のリミットスイッチLS1の検出の有無を判断する。そして、このリミットスイッチLS1が検出すればステップS3で右側のスライダ54に対応する昇降シリンダ55の縮退動作を停止させることで昇降台52の右側部の上昇を停止させる。
また、検出していないのであれば、ステップS4に進み、今度は昇降台52の左側部が中段位置に達したか否か、つまり左側のリミットスイッチLS1の検出の有無を判断する。そして、このリミットスイッチLS1が検出すればステップS5で左側のスライダ54に対応する昇降シリンダ55の縮退動作を停止させることで昇降台52の左側部の上昇を停止させる。
また、検出していないのであれば、ステップS6に進み、左右供上昇作動停止か否かを判断し、左右供上昇作動停止していない場合には左右供上昇作動停止するまでステップS2に戻る。
つまり、昇降台52の上昇時において、リミットスイッチLS1が検出した側の昇降シリンダ55の縮退動作を停止させることで、スライダ54を介してその該当する昇降台52の側部のみを停止させる制御を行っている。これにより昇降台52の両側部が中段位置で停止するタンミングは必ずしも同時ではなく、場合によっては左右でズレることも生じる。
このように独立した形で昇降台52の両側部を中段位置で停止制御するのは、以下の理由による。
下段位置において荷物を昇降台52上のパレット台6に載置する際に、荷物がパレット台6上の左右に不均一積込まれる場合がある。これは、例えばパレット台6の左右一方だけに荷物を積込んだ場合や、パレット台6の左右に重さの異なる荷物を積込んだ場合に生じる。従って、この場合には昇降台52が左右の一方に傾いた状態で中段位置まで上昇することがあり、このときに左右の昇降シリンダ55の縮退動作を同時に停止させれば、当該中段位置で昇降台52が左右に傾いた状態で停止する。このように昇降台52が傾いて停止すると昇降台52上のパレット台6も傾いた状態になるため、パレット台6の左右両側と左右のガイドレール41との位置がズレ、この結果、昇降台52上からパレット台6を中段移送手段4に搬送できないことが起こるからである。
そこで、上述したように独立した形で昇降台52の両側部を中段位置で停止制御することによって、昇降台52が左右一方に傾いた状態で上昇したとしても中段位置では当該昇降台52の傾きを確実に矯正して水平な状態で停止させるようにしている。
これにより、昇降台52から中段移送手段4へのパレット台6の搬送を支障なく確実な状態で円滑に行うことが可能になる。
なお、昇降台52の中段位置での検出は、左右のスライダ54をリミットスイッチLS1により検出することで間接的に行ってもよい。
さらに、昇降台52の昇降動作は、操作装置7の上スイッチ73及び下スイッチ74を所定時間(例えば0.5秒)以上押し続けるとその後に上下スイッチ73、74を離しても自動的に昇降を行うようにしている。
具体的には、昇降台52の上昇動作を例に図7を参照して説明する。
まず、ステップS10で上スイッチ73を所定時間以上押し続けているか否かを判断し、所定時間以上押し続けているとステップS11で昇降台52の上昇を開始する。これによりこれ以後に上スイッチ73を離したとしても昇降台52の上昇動作は継続される。
そして、ステップS12でまず昇降台52が中段位置にあるか否かを判断し、中段位置に達すればステップS13で上昇を停止する。つまり、中段位置よりも下にある場合には中段位置で一旦上昇を停止する。この場合、ステップS10に戻って再び上スイッチ73を所定時間以上押し続けることで、昇降台52が中段位置から上段位置へ向かって上昇する。
つまり、ステップS14で昇降台52が上段位置にあるか否かを判断し、上段位置に達すればステップS15で上昇を停止する。
また、ステップS16では操作装置7のいずれかの操作スイッチ(例えば図4に示す操作装置7ではスイッチ71〜76の6つのスイッチ)が押されてONされたか否かを判断し、スイッチが押された場合にはステップS17で上昇を停止する。つまり、上昇途中においてはどの操作スイッチを押しても緊急停止するようになっている。
なお、昇降台52の下降動作についても、上述した上昇動作と同様に下スイッチ74を所定時間以上押し続けることで自動的に下降動作が行われる。この際も下降途中で中段位置に達すると当該中段位置で一旦停止するとともに、下降途中においていずれかの操作スイッチが押された場合には下降を緊急停止する。
このように昇降台52の昇降動作を上下スイッチ73、74を所定時間以上押すだけの簡単な操作によって自動的に行うことができる。通常は昇降台52を昇降させる場合には上下スイッチ73、74を各位置に達するまで押し続ける操作を行っているのであるが、上述のように所定時間以上押しておけばそれ以後は押し続ける必要がなくなり、その分操作が簡単になる。例えば各位置までスイッチを押し続けるものでは昇降途中で不用意にスイッチから手を離してしまうと昇降が停止してしまうことになり再度の操作が必要になるが、これを解消することができる。
また、いずれかの操作スイッチを押すことで昇降動作の緊急停止を行うことができるので、とっさの場合でもスイッチを押し間違うことがなく緊急停止を確実に行うことができ、高い安全性を確保することができる。
1 荷台
2 荷物搬出入装置
3 上段移送手段
4 中段移送手段
5 リフト手段
52 昇降台
6 パレット台
7 操作装置
73 上スイッチ(昇降スイッチ)
74 下スイッチ(昇降スイッチ)
LS1 リミットスイッチ
2 荷物搬出入装置
3 上段移送手段
4 中段移送手段
5 リフト手段
52 昇降台
6 パレット台
7 操作装置
73 上スイッチ(昇降スイッチ)
74 下スイッチ(昇降スイッチ)
LS1 リミットスイッチ
Claims (4)
- 荷台の天井部に沿って前後に設けられ、複数のパレット台が格納されるとともに、これらパレット台が前後方向に移送可能になされた上段移送手段と、
荷台の上下方向略中間部に設けられ、上記複数のパレット台が載置されるとともに、これらパレット台が前後方向に移送可能になされた中段移送手段と、
荷台の後端部に設けられ、上記上段移送手段もしくは中段移送手段との間で昇降台を通じてパレット台が搬出入可能になされるとともに、上記中段移送手段よりも下方の下段位置において荷物が積降ろし可能になされたリフト手段とを備えたことを特徴とする荷物搬出入装置。 - 前記中段移送手段との間でパレット台の搬出入を行う中段位置に前記昇降台の左右両側が達したことを検出する検出装置が左右に独立して設けられ、これら検出装置の検出結果に基づいて独立した形で昇降台の左右を上記中段位置で停止制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の荷物搬出入装置。
- 上記リフト手段は、操作装置に備えられた昇降スイッチを所定時間以上押し続けることによって各位置に自動昇降可能になされたことを特徴とする請求項1又は2記載の荷物搬出入装置。
- 前記リフト手段は、その昇降中において操作装置に備えられたいずれかの操作スイッチを操作した際に昇降動作が停止可能になされたことを特徴とする請求項3記載の荷物搬出入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004275377A JP2005178735A (ja) | 2003-11-28 | 2004-09-22 | 荷物搬出入装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003399328 | 2003-11-28 | ||
JP2004275377A JP2005178735A (ja) | 2003-11-28 | 2004-09-22 | 荷物搬出入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005178735A true JP2005178735A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34797389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004275377A Pending JP2005178735A (ja) | 2003-11-28 | 2004-09-22 | 荷物搬出入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005178735A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022211216A1 (ko) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | 주식회사 뉴코애드윈드 | 화물자동차의 적재함용 파렛트 이송장치 |
-
2004
- 2004-09-22 JP JP2004275377A patent/JP2005178735A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022211216A1 (ko) * | 2021-04-01 | 2022-10-06 | 주식회사 뉴코애드윈드 | 화물자동차의 적재함용 파렛트 이송장치 |
KR20220136835A (ko) * | 2021-04-01 | 2022-10-11 | 주식회사 뉴코애드윈드 | 화물자동차의 적재함용 파렛트 이송장치 |
KR102459334B1 (ko) | 2021-04-01 | 2022-10-28 | 주식회사 뉴코애드윈드 | 화물자동차의 적재함용 파렛트 이송장치 |
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