JP2005178713A - 個別式椅子席室 - Google Patents

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Mitsuo Fukutani
光雄 福谷
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Abstract

【課題】 外部への展望が容易であるとともに離着席が自在な居住性に優れた個別式椅子席室を図る。
【解決手段】 中心線部に延びる通路と、上記通路から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路と、両端が上記各枝通路に挟まれかつ上記通路に関し集団離反式に配置された複数の二人掛け椅子席とを具えたこと。
【選択図】 図1

Description

本発明は船舶,車両,航空機,建築物等における椅子席室の居住性向上策に関する。
例えば、小型双胴形高速客船の椅子席室としては、図2上甲板平面図に示すようなものが知られている。
しかしながら、このような構造では、下記のような欠点がある。
(1)椅子席Aは船首向きとなっているので、椅子席室Bの前端壁Cに正面窓が配置できない場合、船首方向の展望はほとんど効かず、僅かに展望が得られる側面窓Dに沿った乗客も首を側方に捻じっておかねばならず、居住性が十分でない。
(2)椅子席Aは四人掛け船首向き配列式で、腰掛けGの前面には30cm以上に至る迄の比較的狭い隙間aが設けられているので、通路Eから各椅子席Aへの離着席は自在でなく、一般に航海時間が1.5時間程度を越えると手洗い等の利用に不便であるとともに肺動脈血栓塞栓症の遠因ともなりかねず、居住性が十分でない。
なお、本甲板における椅子席Aの定員は249人である。
また、Fは一般座席である。
発明が解決しようとする課題
本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもので、外部への展望が容易であるとともに離着席が自在な居住性に優れた個別式椅子席室を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
そのために、本発明は中心線部に延びる通路と、上記通路から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路と、両端が上記各枝通路に挟まれかつ上記通路に関し集団離反式に配置された複数の二人掛け椅子席とを具えたことを特徴とする。
作用
このような構成によれば、中心線部に延びる通路と、上記通路から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路と、両端が上記各枝通路に挟まれかつ上記通路に関し集団離反式に配置された複数の二人掛け椅子席とを設けているので、下記の作用が行われる。
(1)利用者全員の外部への展望が容易に可能となり、したがって、室の居住性が向上する。
(2)利用者全員の離着席が自在となり、したがって、室の居住性が向上する。
本発明を図2に示す公知の小型双胴形高速客船の上甲板に適用した一実施例を図面について説明すると、同図と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材又は寸法を示し、図1は上甲板平面図である。
まず、1は個別式椅子席室(以下椅子席室という)2の中心線部に延びる通路、3は通路1から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路、4は両端が各枝通路3に挟まれかつ通路1に関し集団離反式に配置され椅子席室2の左側又は右側の外方に向いた複数の二人掛け椅子席である。
次に、5,6,7はそれぞれ二人掛け椅子席4の腰掛け,背当て,肘掛けである。
また、椅子席幅bは90cm、椅子席シートピッチcは100cm,背当て床上高さ(図示せず)は90cmである。
さらに、8は側面窓で、側面窓切明けdは100cm,側面柱幅eは50cmである。
そして、通路幅fは140cm、枝通路幅gは50cmである。
このような構造において、全利用者はそれぞれ二人掛け椅子席4で、例えば利用者9の視線10が示す程度の展望を通常の椅座位で得ることができる。
また、全利用者は隣席者に気兼ねせずそれぞれ枝通路3,通路1を利用して二人掛け椅子席4に自在に離着席することができる。
なお、本甲板における椅子席の定員は178人で公知例のそれの72%に相当する。
このような、実施例の構造によれば、中心線部に延びる通路と、上記通路から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路と、両端が上記各枝通路に挟まれかつ上記通路に関し集団離反式に配置された複数の二人掛け椅子席とを設けているので、下記効果が奏せられる。
(1)利用者全員の外部への展望が容易に可能となり、したがって、室の居住性が向上する。
(2)利用者全員の離着席が自在となり、したがって、室の居住性が向上する。

なお、本発明は船舶のみならず、車両,航空機,建築物等にも適用することができる。
発明の効果

要するに本発明によれば、中心線部に延びる通路と、上記通路から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路と、両端が上記各枝通路に挟まれかつ上記通路に関し集団離反式に配置された複数の二人掛け椅子席とを具えたことにより、外部への展望が容易であるとともに離着席が自在な居住性に優れた個別式椅子席室を得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
本発明を小型双胴形高速客船の上甲板上甲板室に適用した一実施例を示す平面図である。 公知の小型双胴形高速客船の上甲板上甲板室を示す平面図である。
符号の説明
1 通路
2 個別式椅子席室
3 枝通路
4 二人掛け椅子席
9 利用者
10 視線

Claims (1)

  1. 中心線部に延びる通路と、上記通路から左右方向にそれぞれ延びる複数の枝通路と、両端が上記各枝通路に挟まれかつ上記通路に関し集団離反式に配置された複数の一人掛け椅子席又は二人掛け椅子席とを具えたことを特徴とする個別式椅子席室。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010120559A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Mitsuo Fukutani 乗物の椅子席室

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010120559A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Mitsuo Fukutani 乗物の椅子席室

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