JP2005178710A - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に形成することができ、断面積を有効に活用できる自動車のクラッシュボックス等の衝撃吸収部材を提供する。
【解決手段】断面多角形の筒状構造を有し、衝撃荷重を変形により吸収して衝撃エネルギーを吸収するクラッシュボックス(衝撃吸収部材)40において、筒状構造を構成する外壁面11間の稜線部12に、所定の間隔を空けて、焼き入れにより高強度化された複数の高強度部13を形成する。さらに、焼き入れ線の端部を稜線部12から外し、高強度部13の端部から外壁面11間に延出された圧壊モード制御部15を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、衝撃荷重を変形により吸収して衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部材に関する。
一般に、車両には、衝突時等の衝撃エネルギーを吸収するために衝撃吸収部材が設けられている。この衝撃吸収部材は、フロントサイドメンバであったり、クラッシュボックスであったりする。衝撃吸収部材は、衝突等に伴う軸圧縮荷重が加えられると、蛇腹状(アコーディオン状)に連続的に座屈変形を繰り返しながら衝撃を吸収する。
図4は、従来のクラッシュボックスの概略構成を示す斜視図である。このクラッシュボックスでは、安定した荷重特性、圧壊モード(潰れ方)を得るために、稜線部51および外壁面52にビード形状(弱体部)53、54を設定している。
図5は、従来の自動車のフレームの概略構成を示す斜視図である。このフレームには、圧縮荷重を受けた場合に折り畳まれるように、稜線部61に沿って不連続に施工したステッチ状の肉盛り溶接ビード部62が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−112260号公報
しかし、図4のクラッシュボックスでは、ビード設定された部位53での断面積が減少してしまい、潰れ始める荷重(ピーク荷重)が小さくなり、トータル的にエネルギー吸収性能が低下してしまう。このため、目的のピーク荷重を得るためには、大きい断面積、厚い板厚、または高強度材料の使用が必要となる。言い換えれば、クラッシュボックスの断面全体を有効に活用しきれていない。
図5のフレームでは、上記問題は生じないが、ステッチ状の肉盛り溶接ビード部62を形成するので、衝撃吸収構造を形成するための作業が容易でない。
そこで、本発明は、容易に形成することができ、エネルギー吸収性能が高い衝撃吸収部材を提供する。
本発明は、断面多角形の筒状構造を有し、衝撃荷重を変形により吸収して衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部材であって、前記筒状構造を構成する外壁面間の稜線部に、所定の間隔を空けて、焼き入れにより高強度化された複数の高強度部が形成されていることを特徴とする。
本発明の衝撃吸収部材の一実施態様では、前記高強度部は、すべての稜線部について軸方向に略同一のパターンで形成されている。
本発明の衝撃吸収部材において、前記高強度部の端部から前記外壁面に延出され焼き入れにより高強度化された、当該衝撃吸収部材の潰れ方を制御する圧壊モード制御部がさらに形成されていることが望ましい。
また、望ましくは、前記焼き入れは、レーザー照射による焼き入れである。
本発明によれば、断面多角形の筒状構造を構成する外壁面間の稜線部に、所定の間隔を空けて複数の高強度部を形成するので、断面積を減少させることなく、相対的に強度が強い部分と弱い部分とを稜線部に交互に形成することができる。このため、筒状構造の断面すべてをエネルギー吸収に使用でき、エネルギー吸収性能が高い衝撃吸収部材を提供することができる。また、焼き入れにより高強度部を形成するので、強度が強い部分と弱い部分とを、容易に稜線部に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、実施の形態に係る衝撃吸収部材を含む自動車のフロント部分を示す斜視図である。図1において、車体前後方向に沿って配設された車両骨格部材としての左右一対のフロントサイドメンバ20の前端部に、衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス10を介して、バンパリインフォースメント30が取り付けられている。
車両の衝突等により前方から衝撃が加えられると、この衝撃はクラッシュボックス10を介してフロントサイドメンバ20に伝達されるようになっている。この際、クラッシュボックス10は軸方向に座屈変形を繰り返すことにより、ボディに伝達される衝撃を緩衝するようになっている。これにより、ボディ及び乗員に加えられる衝撃エネルギーが吸収される。
図2は、本実施の形態に係る衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス10の概略斜視図である。図2に示されるとおり、クラッシュボックス10は、断面矩形の筒状構造を有している。その断面の大きさは100mm×50mm程度であり、軸線は車体前後方向に沿って延びている。このクラッシュボックス10は、本実施の形態では、アルミニウム合金の押し出し成形品である。ただし、同様の形状に成形することができ、かつ、焼き入れ強化処理を施すことができるものであれば、鋼板をプレス成形したもの等、他のものであってもかまわない。
図2において、クラッシュボックス10の筒状構造は、4つの外壁面11によって構成されている。そして、外壁面11間には、4つの稜線部12が形成されている。
稜線部12には、所定の間隔を空けて、焼き入れにより高強度化された複数の高強度部13が形成されている。これにより、稜線部12のうち焼き入れされていない部位は、相対的に弱体化された弱体部14となる。すなわち、稜線部12には、高強度部13と弱体部14とが軸線方向に交互に形成されている。
このような構成により、潰れにくい部位と潰れやすい部位とが軸線方向に交互に形成されるので、クラッシュボックス10は前方から衝撃荷重を受けたときに軸線方向に座屈変形を繰り返すこととなる。
なお、本実施の形態では、高強度部13は、すべての稜線部12について軸方向に略同一のパターンで形成されている。ただし、必ずしも略同一のパターンである必要はないし、必ずしもすべての稜線部12に高強度部13を形成する必要もない。
また、本実施の形態では、高強度部13は、レーザー焼き入れにより形成される。ただし、焼き入れは、高周波加熱や電子ビーム加熱等の他の手段で行われてもかまわない。
また、本実施の形態では、成形後に高強度部13の形成を行うが、クラッシュボックス10が鋼板をプレス成形したものであれば成形前に高強度部13を形成してもよい。
また、上記所定の間隔の長さ、および、高強度部13の軸線方向の長さは、適宜設定されればよく、一定である必要はない。なお、本実施の形態では、いずれの長さも50〜100mmである。
以上のとおり、本実施の形態では、クラッシュボックス10の稜線部12にビードを設定し弱体化することで圧壊の起点を作るのではなく、稜線部12に焼き入れによる高強度部13を作ることにより相対的に焼き入れしていない部位を弱体化する。言い換えると、座屈変形させるために稜線部12の潰したい部位に弱体部(ビード形状)を形成するのではなく、逆に潰したくない部位にレーザー焼き入れ強化処理を施す。このため、本実施の形態によれば、クラッシュボックス10の断面積を減少させることなく、座屈変形を繰り返す衝撃吸収構造を実現することができ、断面すべてをエネルギー吸収に使うことができる。すなわち、クラッシュボックス10の断面積を有効に活用することができる。この結果、稜線部12にビードを設定する場合に比べて、より薄い板厚材の使用、より安価な材料の使用、およびより小さい断面の設定が可能となる。また、不連続な高強度部13を焼き入れ処理によって形成するので、不連続な肉盛り溶接ビード部を形成する場合に比べて、容易に不連続な高強度部を形成することができる。
特に、レーザー照射によって焼き入れを行うので、急速に加熱することができ、作業時間を短縮することができる。この結果、コストダウンを図ることができる。また、局所加熱することができるので、高強度部13と弱体部14との強度差を大きくすることができる。
図3は、他の実施の形態に係る衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス40の概略斜視図である。このクラッシュボックス40は、上記クラッシュボックス10とほとんど同じであるが、圧壊モード制御部がさらに形成されていることを特徴とするものである。以下、クラッシュボックス40について説明するが、上記クラッシュボックス10と共通する部分については、同一の符号を用い、説明を省略することとする。
図3に示されるとおり、本実施の形態では、焼き入れ線の端部をわざと稜線部12から外すこととしている。これにより、高強度部13の端部から外壁面11に延出された、焼き入れにより高強度化された圧壊モード制御部15が形成される。なお、焼き入れ線の前後を稜線部12から外すこととしてもよいし、前後のうちいずれか一方を外すこととしてもよい。
このように焼き入れ線の端部をわざと稜線部12から外すのは、圧壊モードをコントロールするためである。したがって、焼き入れ線のパターンは、各弱体部14での潰れ方(凹に潰れるか凸に潰れるか)が予定した態様となるように形成される。
以上のとおり、本実施の形態によれば、焼き入れ線の端部を稜線部12から外し圧壊モード制御部15を形成するので、各弱体部14で凹になるか凸になるかを予定した方向にコントロールすることが可能となる。これにより、クラッシュボックス40を安定してアコーディオン状に潰すことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施の形態を示したが、本発明が上記の実施の形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、上記の実施の形態では、断面矩形であるが、断面多角形であればよい。例えば、断面六角形、断面八角形とすることができる。
また、上記の実施の形態の特徴的な衝撃吸収構造は、フロントサイドメンバ20に設けられてもよいし、自動車部品以外の衝撃吸収部材に設けられてもよい。
実施の形態に係る衝撃吸収部材を含む自動車のフロント部分を示す斜視図である。 実施の形態に係る衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス10の概略斜視図である。 他の実施の形態に係る衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス40の概略斜視図である。 従来のクラッシュボックスの概略構成を示す斜視図である。 従来の自動車のフレームの概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
10,40 クラッシュボックス、20 フロントサイドメンバ、30 バンパリインフォースメント、11 外壁面、12 稜線部、13 高強度部、14 弱体部、15 圧壊モード制御部。

Claims (4)

  1. 断面多角形の筒状構造を有し、衝撃荷重を変形により吸収して衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収部材であって、
    前記筒状構造を構成する外壁面間の稜線部に、所定の間隔を空けて、焼き入れにより高強度化された複数の高強度部が形成されていることを特徴とする衝撃吸収部材。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収部材であって、
    前記高強度部は、すべての稜線部について軸方向に略同一のパターンで形成されていることを特徴とする衝撃吸収部材。
  3. 請求項1または2に記載の衝撃吸収部材であって、
    前記高強度部の端部から前記外壁面に延出され焼き入れにより高強度化された、当該衝撃吸収部材の潰れ方を制御する圧壊モード制御部がさらに形成されていることを特徴とする衝撃吸収部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の衝撃吸収部材であって、
    前記焼き入れは、レーザー照射による焼き入れであることを特徴とする衝撃吸収部材。

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