JP2005177330A - 洗濯機 - Google Patents

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Masashi Fujitsuka
正史 藤塚
Akira Morikawa
彰 守川
Naoki Nakatsugawa
直樹 中津川
Kunio Inose
邦夫 猪瀬
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Mitsubishi Electric Corp
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Nihon Kentetsu Co Ltd
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Abstract

【課題】洗濯槽が回転しているときに非回転の排水槽との間を回転水密シールする必要のない排水手段を有し、洗濯槽回転時の動力ロスを低減した洗濯機を提供することである。
【解決手段】洗濯機は、通水性を有さない槽側壁を有する回転可能な筒状の洗濯槽を備えた洗濯機において、上記洗濯槽に固定または一体化された中空の排水路と、上記排水路に配設され、上記排水路とともに回転するとともに、上記洗濯機の運転状態に応じて任意に開閉できる排水弁と、上記排水路の出口側にこれと離間して設けられ、上記排水路からの排水を受ける排水槽と、を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、水と被洗濯物とを収容する洗濯槽を備えた洗濯機に関する。
従来の槽壁に脱水孔が設けられず、回転自在な洗濯槽を備えた洗濯機では、洗濯槽の底部に設けたパルセータの回転軸を中空に形成し、その回転軸を洗濯槽からの排水路として用いている。そして、回転カップラで洗濯槽にパルセータの回転軸を回転自在に支持するとともに洗濯槽とパルセータの回転軸との間を水密シールしている。このようにして、パルセータの回転軸を洗濯槽の外部へ繋がる排水路へ連結し、排水路の途上に排水弁を備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−155190号公報
しかし従来のパルセータの回転軸が回転しながら、非回転の排水路との間を水密シールしなければならないので、回転カップラを用いている。そのため、回転カップラにおける摩擦により洗濯槽およびパルセータの回転抵抗が増加する問題がある。また、回転カップラは、摩耗によって水密シール性能が経時的に低下して水漏れする問題がある。
この発明の目的は、洗濯槽が回転しているときに非回転の排水槽との間を回転水密シールする必要のない排水手段を有し、洗濯槽回転時の動力ロスを低減した洗濯機を提供することである。
この発明の洗濯機は、通水性を有さない槽側壁を有する回転可能な筒状の洗濯槽を備えた洗濯機において、上記洗濯槽に固定または一体化された中空の排水路と、上記排水路に配設され、上記排水路とともに回転するとともに、上記洗濯機の運転状態に応じて任意に開閉できる排水弁と、上記排水路の出口側にこれと離間して設けられ、上記排水路からの排水を受ける排水槽と、を備えた。
この発明に係わる洗濯機の効果は、洗濯槽が回転しているとき、水が貯められた洗濯槽の内部で洗濯槽の動きと異なる動きをする排水槽が接しておらず、洗濯槽に貯められた水を洗濯槽とともに回転する排水弁で静的に水密シールしているので、回転水密シールにともなう排水槽以外への水漏れを抑制できる。また、回転水密シール部がなく、静的な水密シールの排水弁だけなので、摩耗による部品交換が不要となるとともに、洗濯槽の回転時の動力ロスが低減できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係わる洗濯機の縦断面図である。図2は実施の形態1の洗濯機の横断面図である。図3はこの実施の形態1の洗濯機における脱水板と洗濯槽との周辺の拡大断面模式図である。なお、図1は図2のA−A断面図であり、図2は図1のB−B断面図である。
この洗濯機は、洗濯機の各部位を収納する角筒形状の筐体1を有し、筐体1には角筒の開口端の一端を閉じる底板2と他端を開閉する外蓋3とが設けられている。筐体1は底板2を洗濯機の設置箇所に接するように設置してある。また、筐体1の上部には、図示しない電源の入切または運転モード選択などを行うスイッチ類と運転状況および水位などを表示する表示器類などが配置されている。筐体1は塗装鋼板やステンレスまたは樹脂から作られている。
さらに洗濯機は、筐体1内に収納され、回転自在に支持された有底円筒形状の洗濯槽4を有し、洗濯槽4は円筒形状の側部5とその円筒形状の一端部を閉じる底部6からなる。この底部6は筐体1の底板2に対面するように配置され、洗濯槽4の一端の開口部は筐体1の外蓋3に面するように配置されている。洗濯槽4の底部6は洗濯槽4の外側に突き出た頭を切った円錐形状であり、底部6は筐体1に固定された軸受7により水平面内で回転自在に支持されている。洗濯槽4の底部6は、回転中心軸8に沿った円錐形状であり、排水が容易な構成となっている。洗濯槽4の重量、水および被洗濯物はこの軸受7によって回転するように支持されている。円筒形状の洗濯槽4は円筒の中心軸を中心にして回転でき、この中心軸を洗濯槽4の回転中心軸8と称す。洗濯槽4の上端部には開口部を開閉する内蓋9が設けられている。洗濯槽4はステンレスから作られている。
なお、筐体1と洗濯槽4の上部の開口部は、被洗濯物の出し入れのために開けられていて、その開口部を覆うように、自在に開閉できる外蓋3と内蓋9とが取り付けられている。洗濯時および脱水時など洗濯槽4が回転しているときには、外蓋3および内蓋9によって筐体1および洗濯槽4の上部の開口部が閉じられ、水滴の飛散防止および防音の機能を果たす。なお、外蓋3または内蓋9を必ずしも備えなくてもよく、少なくとも一方は備えてなくてもよい。
また、洗濯槽4は、内蓋9が閉じられ、かつ排水弁21が閉じられているときには底部6および側部5を含む洗濯槽4の壁には洗濯槽4の内外で通水することができる脱水孔を備えておらず、洗濯するときには洗濯槽4の上部の図示しない給水口から洗濯槽4内へ給水がなされる。
さらに、洗濯槽4は、その外側面のうち上縁部と下縁部とに外部の回転体の回転を伝達する回転伝達部10a、10bを有する。この回転伝達部10a、10bはリング形状であり、そのリングの内面が洗濯槽4の側部5の外側面に内接するように回転伝達部10a、10bを洗濯槽4にビス止め、かしめあるいは接着剤で固定している。回転伝達部10a、10bにはゴムなどの摩擦係数が大きな材料を用いる。
次に、洗濯槽4の内部に脱水板11が配置されている。脱水板11は、洗濯槽4の側部5の内面に対向し、周方向に4分割され、これらを組み合わせると1つの円筒になる側面脱水板12と、底部6と側部5とを区分けする底部脱水板13とからなる。図3に示すように脱水板11は、波板状であり、脱水板11には脱水板11の表裏で通水ができるように設けられた脱水孔14が設けられている。さらに脱水板11の洗濯槽4の内面に対向する面に脱水板11を洗濯槽4に支持するための脱水板脚部15が設けられ、この脱水板脚部15と洗濯槽4の内面との間を吸盤16で着脱可能に支持されている。このように支持された脱水板11と洗濯槽4の内面との間に通水路17と脱水溝18とが形作られ、脱水時の水の通路の役割をはたす。図3では、脱水孔14を開けた波板状とし、内面側に脱水溝18を形成し、特に脱水時に排水し易くしている。また脱水板脚部15を設けることで、通水路17を十分大きくとることができる。底部脱水板13は、扇状に4分割された円盤からなり、着脱自在となるように設置されている。図1では底部脱水板13を水平な配置とするため脚部の長さを位置によって変えている。脱水板11はステンレス鋼板からできている。
なお、底部脱水板13は、図1のような水平な配置ではなく、洗濯槽4の円錐状の底部6の内面に沿うように配置したり、中央部分を頂点とした円錐形となるように配置してもよい。また、底部脱水板13にも側面脱水板12と同様な攪拌翼19が固定されていてもよい。攪拌翼19は、複数に分割された側面脱水板12や底部脱水板13などの脱水板11の繋ぎ目を利用したり、脱水板11の一部を開けたり、脱水板11を設置しない場所を設けたりして、洗濯槽4の槽壁内面側に固定するようにしてもよい。
また、側面脱水板12は、図1では回転中心軸8の軸方向について一体ものとなっているが、分割されていてもよい。周方向や軸方向へ分割することで、装脱着単位が小さくなり、側面脱水板12の装脱着がより容易となる。また、側面脱水板12の分割の数および水平に対する角度もそれぞれ異なっていてもよい。
洗濯槽4の洗濯槽壁への脱水板11の取り付け方法は、図3に示すように脱水板脚部15を介して吸盤16によって取り付ける。なお、槽壁側に設けた部材と脱水板脚部15に取り付けた部材を嵌め込むようにするなど、洗濯槽4の回転によっても不安定にならないように強固に取り付けることができればこれに限らない。脱水板11を分割している場合に、隙間に被洗濯物が入り込まないようにするため、分割の繋ぎ目はあまり大きく取らないようにすることが望ましい。
また、脱水板11の内外を貫通する構造として、図3に示すように内外を貫通する脱水孔14が設けられている。なお、脱水板11を網にしてもよい。
また、脱水板11は図3に示すように波板状である。なお、脱水板11は平板でもよいし、表面をエンボス加工し、エンボスの凹部などに脱水孔14を備えた板状でも良い。さらには、脱水板11の少なくとも一部を通水性や吸水性の高い多孔質体や吸水性のある高分子体などで構成すると、脱水孔14は必ずしも備えてなくてもよい。また、脱水板11が波板状などの凹凸を備える場合、脱水板脚部15を特に備えていなくてもよい。脱水板脚部15の長さの代わりに、脱水板11の厚みで、洗濯槽4の通水路17が確保可能である。
また、図1に戻って側面脱水板12には、洗濯槽4とともに回転することによって洗濯槽4内の被洗濯物を含む水に水流を起こすための攪拌翼19が固定されている。攪拌翼19は回転中心軸8の軸方向に離れて1対として各筐体1の4隅にそれぞれ1対、合わせて8個設置されている。個々の攪拌翼19は断面が流線型である平板状の翼で、水平に対して斜めに設置されている。攪拌翼19は樹脂からできているが、金属であってもよい。
なお、回転中心軸8の軸方向に離れて設置された2個の攪拌翼19は、洗濯槽4の周方向に対して上下に配置されているが、それぞれ周方向に異なった位置に配置してもよい。また、攪拌翼19は取り付けたものではなく、脱水板11に一体成型されたものでもよい。また、攪拌翼19は洗濯槽4の内側に突き出た突起物状のものであってもよく、洗濯槽4が回転するにつれて、洗濯槽4内に水流を起こせるようなものであればよい。ただし、被洗濯物を極力痛めないようにするため、攪拌翼19には鋭角な部分がない方が望ましい。
さらに、洗濯槽4は、洗濯槽4の底部6の頭を切られた開口に固定され、洗濯槽4に貯められた水を外部に排出する排水路を形成する円筒形状の排水路20と、底部6が固定された排水路20の反対の端部に固定され、排水路の開閉を行う排水弁21とが備えられている。排水弁21の出口の近傍には排水路で導かれた排水を受ける排水槽22が筐体1に支持されており、その排水槽22から筐体1の外部に排水を導く排水導出管23が筐体1の側面または底面を貫通して設けられている。排水槽22には排水槽22の水位を検出し、排水槽22の水位が所定の水位に達したとき排水弁21を閉じる水位センサ24が備えられている。この水位センサ24の出力に従い、排水弁21を駆動する排水弁駆動回路25が筐体1に固定されている。この排水弁21と排水槽22との間を離して排水を受けるようにすればよく、水密シールする必要はない。接続は機械的に接続するのではなく、浮かせて間接的に排水を受けるようにすればよい。排水弁21は電磁弁でもよいし、別途筐体1側に取り付けた図示しないモータ等の動力源を利用して機械的に動作させる弁としてもよい。排水路20、排水弁21は洗濯槽4と一体構成とし、洗濯槽4が回転しているときには一体となって回転するように構成する。なお、排水槽22を特に設けず、筐体1の底板2を排水槽として代用するようにしてもよい。
さらに、図4、5を参照して詳しく排水弁21を説明する。図4は排水弁21が閉止しているときの拡大断面図であり、図5は排水弁21が開放しているときの拡大断面図である。排水路20は円筒状である。排水弁21は、その排水路20の下部に内側面が円錐状で外側面が円柱状の排水路20の内部に挿入されて固定されている弁受部40と、その弁受部40に挿入され、下限位置に降下したとき係合する切頭円錐状の弁体41とを有する。弁体41を回転中心軸8の軸方向に上昇したとき排水の開閉および排水路20からの排水量を調節する弁体41と弁受部40との間に隙間が形成される。さらに、排水弁21は、弁体41を回転中心軸8のまわりに回転自在に支持する支持軸42と、その支持軸42を支持し、支持軸42を上下に昇降する昇降部材43と、昇降部材43を上下に昇降する駆動軸44とを有している。洗濯槽4が回転し、排水弁21が閉止されているときには、排水弁21は洗濯槽4および排水路20と一体となって回転する。また、昇降部材43を昇降するための駆動軸44は昇降部材43との接触部がギア状になっており、図示しないモータで駆動軸44が回転することで、昇降部材43が昇降するようになっている。
なお、排水路20、排水弁21、排水槽22、排水導出管23の材質は、カビが付着しにくいものとしてステンレスを用いている。しかし、他の金属系材料、あるいは軽量化のため抗菌剤を含有したプラスチック樹脂(ポリプロピレン、ABS等)を用いてもよい。特に、排水弁21より下流の排水路20、排水槽22、排水導出管23については、カビや汚れが付着しても洗濯槽に戻ることがないので、ステンレスや抗菌性のある材質を用いる必然はない。なお、上記では、弁受部40と弁体41およびその接触部分や排水路20の内外面が円形であることを前提に記載しているが、矩形形状であっても良く、なんら弊害はない。ただし、排水路20外部側に軸受7を設けるなどして、洗濯槽4の回転を排水路20を介して筐体1側から支持するように構成した際には、円形の別の部材を排水路20外部に付設するなどが必要である。
また、図1に戻って、筐体1と洗濯槽4との隙間に洗濯槽4を回転する槽回転手段30が備えられている。この槽回転手段30は、両側に延びた動力軸31を備えたモータ32と、モータ32の動力軸31に固定され、回転伝達部10a、10bに外接する円柱形状の回転伝達ローラ33と、モータ32を駆動するインバータ34と、洗濯槽4に固定された回転伝達部10a、10bとを有している。回転伝達部10a、10bにそれぞれ4個の回転伝達ローラ33が接していて、総数8個の回転伝達ローラ33を用いている。
なお、モータ32は、直流モータ、同期モータまたは誘導モータなどであればよいが、長寿命でありかつ省エネルギとする観点から、あるいは現在最も使用用途が一般的でかつ量産されており低価格が期待できる誘導モータが望ましい。
また、回転伝達ローラ33、動力軸31、モータ32を一体型のアセンブリとして洗濯槽4を回転中心軸8の法線方向へ押さえ込むように設置する。このとき、筐体1から図示しないバネなどを介してモータ32を支持したり、動力軸31または回転伝達ローラ33に弾性を持たせたりして、洗濯槽4の回転に伴う揺動に対して尤度をもたせるほうが望ましい。
また、同一の回転伝達部10a、10bに関する4個の槽回転手段30は洗濯槽4の側部5の外側と角筒形状の筐体1の内部にデッドスペースとなりうる4隅に置く構成とし、筐体1内の空間を有効に活用する。また、4つのモータ32の回転方向についてはすべて同一とする(すべてを逆回転とすることを含むが)が、例えば、洗濯モード毎に回転速度を時間に応じて可変としてもよい。この場合、モータ32に誘導モータを用いると出力電源の周波数または電圧を可変することのできるインバータである必要がある。なお、回転伝達ローラ33またはモータ32などの設置位置は筐体1の4隅でなければならないというわけではない。回転伝達ローラ33は筐体1の4隅に設置していても、モータ32は例えば1台で、それに対応する回転伝達ローラ33を駆動し、他の回転伝達ローラ33はモータ32を持たない構成であってもよい。
次に動作について説明する。洗濯槽4の回転中心軸8の回転方向により「正モード」と「逆モード」を定義する。ただし正モード、逆モードは上から見た場合の時計回り、反時計回りのいずれでもよいが、ここでは正モードを時計回り、逆モードを反時計回りとする。洗濯時の動作においては、被洗濯物と水と洗剤を洗濯槽4に入れ、4つのモータ32を正モードで回転させる。モータ32の回転動力は動力軸31と回転伝達ローラ33を介して回転伝達部10a、10bに伝達され、洗濯槽4は正方向に回転する。回転するにつれて攪拌翼19により洗濯槽4の内部の水と被洗濯物の混合物も回転し、複雑な水流となって被洗濯物の洗浄が行われる。次に一定時間、例えば1分間後に、モータ32の回転方向を変更して逆モードを実施する。このような正モード、逆モードの組合せを数回繰り返した後に、排水弁21を開いて排水する。図4において、排水弁21は、駆動軸44を図示しないモータで回転させて、駆動軸44にギアで連結した昇降部材43が回転中心軸8の軸方向(上部)へ移動することで、支持軸42および弁体41も移動して、弁受部40と弁体41との間に隙間が開いて、排水する。なお、止水する場合は、駆動軸44を上記とは逆に回転して弁受部40と弁体41との間の隙間を閉じることで行う。排水時においては水位センサ24により排水槽22の水位を検知して排水弁21の開閉動作を行う。たとえば、排水槽22の水位が低ければ、排水弁21を開け、水位が高ければ、閉める。このとき排水槽22から水が漏出しないような水位を設定する。なお、排水路20からの排水量に比して排水導出管23の配管サイズを大きくするなどして充分大きくすれば、洗濯槽4からの排水時において排水槽22の水位に応じて排水弁21の開閉動作は必ずなければならないというものではなく、排水弁21の開閉動作や水位センサ24は省略することも可能である。
すすぎ時の動作については、排水弁21を閉じた後に、水を洗濯槽4に再度注入して、洗濯槽4を回転させるが、基本的には洗濯時と同じ動作のため詳細な説明は省略する。
次に脱水時の動作について説明する。排水弁21を開く動作を行い、モータ32をインバータ制御して洗濯槽4の回転速度を洗濯時の動作時よりも大きくして行う。被洗濯物から排出された水は、遠心力および重力による作用で、底部脱水板13や側面脱水板12の脱水溝18や脱水孔14や通水路17を介し、さらに排水路20や排水弁21を介して排水槽22に送られ、排水導出管23を介して筐体1の外に排水される。
このような洗濯機は、洗濯槽が回転しているとき、水が貯められた洗濯槽の内部で洗濯槽の動きと異なる動きをする排水槽が接しておらず、洗濯槽に貯められた水を洗濯槽とともに回転する排水弁で静的に水密シールしているので、回転水密シールにともなう排水槽以外への水漏れを抑制できる。また、回転水密シール部がなく、静的な水密シールの排水弁だけなので、摩耗による部品交換が不要となるとともに、洗濯槽の回転時の動力ロスが低減できる。
また、設置する位置の自由度が大きい槽壁に接した槽回転手段で洗濯槽を回転するので、洗濯機のデッドスペースになりやすい箇所にその槽回転手段を納め易く、洗濯機を小型化することができる。
また、複数の洗濯槽の槽壁にそれぞれ槽回転手段を接して設置できるので、複数の洗濯槽を有した洗濯機を得ることができる。
また、洗濯槽の回転中心軸の軸方向または回転方向へ複数の槽回転手段を分割設置できるので、洗濯槽の回転に起こる揺動を低減して安定な回転を得ることができる。その結果、軸心部材の摩耗低減または振動の抑制に寄与することが可能となる。
また、排水槽における水溢れを防止できる。
また、洗濯槽内以外へは給水の必要が無いので、必要最小限の使用水量での洗濯が可能となる。
また、脱水板は着脱自在の構造としているため、カビなどの汚れが付着しても、洗浄することが容易である。
また、弁受部と弁体とが洗濯槽と一緒に回転することができ、弁体と昇降部材との摺動部分に水密シールの必要がないので、摺動部分の摩擦が小さくすることができる。
なお、排水路20の側面から接触するようにした軸受またはベアリング機構を介して、洗濯槽4の回転を支持するようにしていてもよく、このようにすることで洗濯槽4の回転のぶれをより一層抑制することができる。なお、洗濯槽4の重量を支持する軸受と回転自在に支持する図示しないベアリング機構とを別々に備えていてもよいし、兼用していてもよい。
また、回転伝達部10a、10bを省略して回転伝達ローラ33を直接洗濯槽4の側部5の外面側に接するように構成してもよい。この場合、回転伝達ローラ33の表面の材質はゴム等の摩擦係数が大きなものとすることが望ましい。
また、回転伝達ローラ33と回転伝達部10a、10bまたは回転伝達ローラ33に接する洗濯槽4の側部5の外側面の双方に溝を切り、凹凸部を噛み合わせることで洗濯槽4が落下しないように支持するようにしてもよい。
実施の形態2.
図6、7はこの発明の実施の形態2による洗濯機の排水弁21周辺の拡大模式図である。図6は排水弁21閉止時を、図7は排水弁21開放時を表したものである。この実施の形態2の洗濯機は排水弁以外は実施の形態1の洗濯機と同様である。同様な部分に同じ符号を付記して説明を省略し、異なっている部分だけ説明する。さらに、実施の形態2の排水弁21は実施の形態1の排水弁21の弁受部40と弁体41とだけが異なっている。駆動軸44を回転して、昇降部材43を駆動し、支持軸42を昇降することは同様である。
図6に示すように、弁受部45は、円筒状で外側面は円柱状であり、内側面は回転中心軸8の軸方向で円筒の中間部の径が狭い切頭円錐を上下に重ねた形状を有している。弁体46は円錐形状であり、弁体46が上昇されたとき、弁受部45の円錐状の内側面と接する。一方、図7に示すように弁体46が下降すると弁受部45と弁体46との間に隙間が形成され、排水される。支持軸42は昇降部材43に固定されており、弁体46は支持軸42に対して軸方向へ移動しないように、かつ回転自在に支持されている点が、実施の形態1の排出弁21とは異なる。したがって例えば、洗濯槽4が回転し、排水弁21が閉止されているときには、洗濯槽4および排水路20とともに、弁体46のみが一体となって回転する。
また、実施の形態1の排水弁21では弁体41を上げることが開動作、下げることが閉動作であったが、実施の形態2の排水弁21では弁体46を上げることが閉動作、下げることが開動作となる。このとき弁受部45の内側面における弁体46と接する部分の円錐形状も実施の形態1の排水弁21とは逆向きになっている。
このような洗濯機は、弁体の開方向に水圧がかかっているので、小さな力でも弁体46を下げることができ、排水弁を開け易くなる。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係わる洗濯機の縦断面図である。この実施の形態3の洗濯機は実施の形態1の洗濯機と洗濯槽を回転する手段が異なっていて、その他は同様であるので、同様な部分には同じ符号を付記して説明を省略する。以下、異なる洗濯槽を回転する手段について説明する。
この実施の形態3の槽回転手段50は、モータ32と、モータ32の動力軸31と、動力軸31の回転を洗濯槽4と連結した排水路20に固定された図示しないプーリに回転を伝える動力伝達機構51と、モータ32を駆動するインバータ34を有している。攪拌翼19は洗濯槽4の槽壁に直接固定されている。側面脱水板12は攪拌翼19を挟んで上下方向に2分割されて洗濯槽4の槽壁に付設されている。この洗濯機の動作は洗濯槽4の駆動方式が異なるだけであって、実施の形態1とほぼ同様である。
このような洗濯機は、 実施の形態1のように洗濯槽20の槽壁側から洗濯槽20を回転駆動する場合と同様に、洗濯槽20を回転中心軸21側から回転駆動する場合でも、本発明の排水弁21を問題なく適用できることを示したものである。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係わる洗濯機の洗濯槽4底部および排水弁21の拡大模式図である。実施の形態4では、排水路20が洗濯槽動力軸を兼ねていた実施の形態3に対し、排水路20と洗濯槽動力軸80とを別々に設け、洗濯槽4の底部6の形状と排水路20の設置位置とが異なり、また、排水弁21の昇降機構が実施の形態2とも異なっているが、その他は同様であるので、同様な部分には同じ符号を付記して説明を省略する。
この実施の形態4の洗濯槽4の底部6は、回転中心軸8部分が洗濯槽4の内側、すなわち上方に突き出た円錐状となっており、底部6の外縁部、すなわち底部6の最も下側の位置に排水路20が配設されている。なお、排水路20の洗濯槽4への取り付け位置としては、洗濯槽4の側部5側にはみ出して付設していてもよい。また、底部6の外縁部を最も下方に位置にするのではなく、底部6の回転中心軸8部分と外縁部との途中を最も下方に位置するようにし(要するに底部6を中央部分が閉じた円環鞍型形状とする)、その最も下方の位置に排水路20を配設するようにしてもよい。
洗濯槽4の底部6には回転中心軸8に沿って洗濯槽動力軸80が固定されている。洗濯槽動力軸80には、側面より軸受7が接触して、さらには動力伝達機構51が備えられ、洗濯槽4および洗濯槽動力軸80を回転および回転を支持できるようになっている。このように実施の形態3では排水路20が洗濯槽動力軸を兼ねていたが、実施の形態4では排水路20と洗濯槽動力軸80とを別々に設けている点で異なっている。
排水弁21の内部構造は実施の形態2と同様であるが、弁体46の昇降機構が異なっている。実施の形態4では、弁体46は弁体支持材47に固定され、弁体支持材47は筐体1に支持された昇降部材43に対してベアリング等を介して回転自在であって、かつ昇降部材43の昇降に応じて弁体支持材47も昇降するように支持されている。したがって、弁体支持材47は洗濯槽4の回転と一体となって回転するとともに昇降するようになっており、一方、昇降部材43は昇降はするが回転はしないようになっている。昇降部材43に対してギア構造などを介して接触している駆動軸44を図示しないモータで駆動することで、昇降部材43、弁体支持材47および弁体46が昇降されて、その結果、実施の形態2と同様に弁体46と弁受部45との間の隙間が空いたり閉じたりして、排水弁21の開閉がなされる。
弁体支持材47は構成の一例として、底部支持材47a、昇降補助材47b、中央支持材47c、連結材47dが連結されている。底部支持材47aは洗濯槽4の底部6に並行した位置にある環状体で、環状体の一部に弁体46を固定している。底部支持材47aは円盤状や棒状部材を使った円であってもよい。昇降補助材47bは洗濯槽4の側壁5に沿って弁体支持材47がスムーズに昇降することを補助する、たとえば棒状のものであり、側壁5に付設した、たとえば中空円管状の槽壁補助材48に昇降補助材47bが昇降することで填り込むように構成されている。弁体46と弁受部45も昇降補助材47bと槽壁補助材48と同様な働きがあるので、それと合わせて、昇降補助材と槽壁補助材との組み合わせは、洗濯槽4の周方向に概ね均等間隔で2ヶ所以上設けておけばよい。中央支持材47cは、回転中心軸8に沿って設けられている昇降部材43の昇降動作を弁体支持材47の昇降動作へ伝達すると共に、昇降部材43に対して弁体支持材47を回転自在とするためのものである。中央支持材47cが回転中心軸8に沿った昇降部材43に対して回転自在となるように、および中央支持材47cの下部を昇降部材43で下降しないように支持しており、中央支持材47cと昇降部材43との間には回転中心軸8に沿っておよび下部にベアリングなどを備えて、弁体支持材47が回転中における昇降部材43との間の抵抗を抑制している。連結材47dは、中央支持材47cと底部支持材47aとを連結する部材で、たとえばスポーク状のものであればよい。なお、弁体支持材47の構成は、弁体46とともに洗濯槽4と一体となって回転するとともに、弁体46を昇降することで排水弁21を開閉できるようなものであれば、上記構成に限らない。
このように、洗濯槽4の底部6を上方に突き出た円錐状または円環鞍型にし、底部6の外縁部または最下方に排水路20を取り付けることで、排水路20の取付位置は回転中心軸8周辺に限定されないので複数の排水路20を取り付けることが容易に可能となり、洗濯槽4からの排水がより効率よくできるようになる。また、特に洗濯槽4を回転しながら排水したり脱水したりする際には、重心と遠心力との両方の作用で、より効率よく排水や脱水が行えるようになる。
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5に係わる洗濯機の縦断面図である。この実施の形態5の洗濯機の実施の形態3と異なる点は、洗濯槽の回転中心軸が水平に配置されていることと、給水機構と乾燥機構とがさらに備えられていることである。その他は同様であり、同様な部分には同じ符号を付記して説明を省略する。
洗濯槽60は両底円筒形状の周壁60aを有し、その周壁60aは円筒の軸方向の中央の径が両端の径より小さく、鼓形状である。洗濯槽60は円筒を横に倒したように配置され、その回転中心軸61は水平に位置されている。洗濯槽60の軸方向の両端部は端面60b、60cで閉じられているが、回転中心軸61が貫通する周囲の端面60b、60cに円形の開口部を有している。その開口部に嵌合し、それぞれ洗濯槽60の外側に向かって円筒状の送路62a、62bが固定されている。この送路62a、62bは筐体1に支持されたベアリングからなる軸受63で洗濯槽60の回転中心軸61の周りに回転自在に支持されている。すなわち、洗濯槽60も軸受63で回転自在に支持されていることになる。この送路62a、62bの途中に送路62a、62bを開閉する開閉弁64a、64bがそれぞれ設けられている。
一方の洗濯槽60から連結された送路62aの端部に接離して洗濯槽60に給水する給水機構65が図10に示すように筐体1内の洗濯槽60の左側に備えられている。この給水機構65は、筐体1の外側から洗濯用に水を送路62aの端部まで導く給水管66と、給水管66の途中に設けられた水の流れの開閉を行う給水弁67と、給水管66の注入口を送風管62aの端部に接離するように給水管66を移動する移動架台68と、移動架台68との間にギア構造を有して連結された駆動軸69とを有している。駆動軸69を図示しないモータで回転することで移動架台68が回転中心軸61の軸方向へ移動し、送路62aに給水管66を接離することができる。給水管66は移動架台68が移動する際に対応できるように蛇腹などの弾性構造を持っている。なお、塩化ビニールなどの弾性体で形成してもよい。送路62aと給水管66とが接触する部分は、ゴムなどの弾性体を使って、接触時の水漏れを少なくするとともに、送路62aの径と給水管66の径(給水管66の径の方が小さい)とを調節する機能を担っている。
さらに、洗濯槽60から連結された他方の送路62bには、槽回転手段50が備えられている。この槽回転手段50は実施の形態3の槽回転手段と同様であり、送路62bの外側面に設けられた図示しないプーリを回転することにより、洗濯槽60を回転する。
さらに、洗濯槽60の周壁60aと筐体1との隙間に乾燥機構70が備えられている。乾燥機構70は、空気を吸気する送風ファン71と、給水機構65側に設けられた送風ファン71の吸気入口から吸気された空気を乾燥する凝縮器72と、その乾燥した空気を加熱する加熱器73と、加熱された空気を送路62bの端部まで導く循環路74とを有する。送路62bの端部に導かれた乾燥した空気は送路62bを通って洗濯槽60内に吹き出されて被洗濯物を乾燥する。この洗濯槽60内の空気は送路62aを通って給水機構65側の筐体1内に押し出される。
なお、送路62bの端部と循環路74の送風口とは密着されているわけではなく、送路62bの回転を妨げない程度で、かつ循環路74内の循環風が多くは漏れない程度の間隔を持って配置している。なお、リング状のベアリングからなる軸受62で軸受けされているので、循環風の漏れが低減されている。
さらに、凝縮器72の吸入側も、送路62aなどとは直接接触しないように間隔を空けながら、回転部分全体を包み込むように構成している。このようにすると、洗濯槽60から排出される湿度や温度の高い循環風が筐体1内全体に充満することを極力抑制することができる。
なお、凝縮器72は、筐体1外からの空気または水と凝縮器72に吸気された空気とを熱交換して冷却して水蒸気を凝縮するための熱交換器であり、図示しない冷却用の水または空気の供給系統および水または空気を流動するためのポンプまたはファンなどを備えている。また、加熱器73は、通電してジュール加熱するヒーターで、循環風の温度を上昇させるためのものである。なお、循環路74内の循環風の冷却および加熱の他の方法として、凝縮器72と加熱器73との間に図示しないポンプで冷媒を循環させ、冷媒の膨張と圧縮によるヒートポンプ機構を備えて、循環風の冷却と加熱を行うようにしても良い。このようにすると、ヒーターなどより消費エネルギを少なくできるとともに、筐体1外への熱の出入が少なくすることができので、洗濯機を設置している場所の温度および湿度が上がることを抑制できる。
洗濯槽60の槽壁内面側全体に脱水板75が付設されている。図10では特に記載していないが、実施の形態1でも述べたとおり脱水板75を複数部位に分割しておくと、着脱するのが容易である。また、洗濯槽60の槽壁は、水平方向に向かって外側に広がる円錐状になっている。その両端部の端面60b、60cの外周部に排水路20が固定されている。排水路20の途中に排水弁21が固定されている。排水槽76は中空の円環であり、円環の軸方向の一方に向いた側面に開口が円環全周に亘って設けられている。この開口の幅は排水路20の外径より少し大きい。排水槽76は、排水路20の出口が開口に挿入されるように筐体1に固定されている。洗濯槽60が回転すると、挿入した排水路20の排水口は、排水槽76の環状の開口部分に沿って移動し、排水槽76と排水路20とは接触しないようになっている。
なお、洗濯槽60の端面60b、60cにより数多くの(たとえば120度間隔で片方の底部に3本づつ)排水路20を取り付けることにより、より排水時間が短縮できる。
被洗濯物を乾燥しているときに、洗濯槽60内に循環路74の循環風を送風すると排水路20は排気口ともなっている。環状の排水槽76の最下部から排水する。図10では、底部排水槽77を筐体1の最下部に設け、排水槽76からの排水、洗濯槽60および給水機構65などからの漏水また筐体1内の凝縮水などを受けとめている。底部排水槽77には排水導出管78が接続され、排水を筐体1外へ導いている。底部排水槽77に、実施の形態1における水位センサ24を設けて、排水弁21を開閉するようにしてもよい。また、排水弁21の開閉からの時間経過で排水弁21を開閉するようにしてもよい。いずれも底部排水槽77から外部への漏水を防止できる。
また、排水槽76からの排水を排水導出管78に直接導いていれば、底部排水槽77は備えていなくてもよい。このときも排水弁21の開閉からの時間経過に応じて排水弁21を開閉して、排水槽76からの漏水を抑制するようにしてもよい。
内蓋79は洗濯槽60の槽壁の周壁60aに備えられており、閉止時には水密性を備えた構造のものである。たとえば、洗濯槽60の槽壁と内蓋79との接触部には弾性部材を装着しておき、その部分を圧迫するように閉止することで、水密性を確保している。内蓋79の位置に合わせて、筐体1側には図示しない外蓋が備えられている。外蓋には内蓋79ほど水密性や気密性は必要ない。
この実施の形態5における排水弁21および開閉弁64a、64bは、電磁弁を用いている。そのため、図示はないが、筐体1側から洗濯槽60側へ、電磁誘導によって非接触でまたはブラシで接触しながら、電磁弁の電磁コイルに電力供給するようにして、電力供給するか否かで電磁弁の開閉を行うようにする。あるいは、開閉動作中のみに電力供給し、かつラッチ機能を備えた電磁弁としてもよく、開あるいは閉時には電力不要となり省電力となる。また、電磁弁の電磁コイルを筐体1側に固定しておき、電磁弁の弁体だけを排水路20または送路62a、62b内に装着するようにして、電磁コイルからの磁力により非接触で弁体を駆動するようにしてもよい。ブラシで接触して電力供給するようにしていても、開閉する時にだけ接触する機械的な機構(たとえば、給水機構65のような)を備えれば、接触部の摩耗を抑制できる。さらに洗濯槽60を回転していない時に開閉するだけと限定すれば、接触部は摩耗しないようになる。
また、この実施の形態5では、図示しない位置決めセンサを備えていることが望ましい。それは、洗濯槽60の回転を止めた時に特定の回転位相で止めるために用い、排水弁21を最下部になるように、あるいは内蓋79が図示しない外蓋に対応した位置に止まるようにすることが目的である。位置決めセンサとしては、どのようなものでもよいが、たとえば光反射式のものを用いる。光反射式は、反射面を洗濯槽60などの回転体の特定位置に取り付けておき、発光源と受光部を外部に備えて、受光部で反射光を受けたときの電気信号で回転位置を特定する方式である。反射位置を止めたい位相位置にしておき、反射するまで回転し、反射した点で回転を止めるようにすればよい。
次に動作について説明する。なお、図10において、記号は付記していないが、破線矢印は循環風の流れを、実線矢印は水の流れを概略で示している。
洗濯槽60内に被洗濯物を入れて内蓋79を閉止する。次に筐体1外部に取り付けた図示しない操作パネルなどで洗濯動作を開始する操作を行うと、排水弁21、開閉弁64bを閉止し、給水機構65が稼働する。駆動軸69が回転して移動架台68が移動し、給水管66の端部が送路62aの出口に押しつけられて接触した後、給水弁67および開閉弁64aを開けると、送路62aを介して洗濯槽60へ給水される。洗濯槽60への所定量の給水が完了すると、給水弁67および開閉弁64aを閉め、駆動軸69を逆に回転して移動架台68を移動し、給水管66の端部を送路62aから離す。その後、モータ32を駆動して洗濯槽60を回転し、被洗濯物の洗濯を実行する。適当な時間間隔で洗濯槽60の回転方向を変えるようにしてもよい。
所定時間後、洗濯を終えると、洗濯槽60の回転を停止し、排水弁21および開閉弁64a、64bを開けて排水路20および排水槽76を介して排水する。但し、開閉弁64a、64bを洗濯槽4の回転方向に複数備える場合には開閉弁64a、64bは開けなくてもよい。排水は底部排水槽77および排水導出管78を介して筐体1外へ排出される。
洗濯槽60からの排水が概ね終了後、開閉弁64a、64bを閉めて、モータ32を駆動して洗濯槽60を洗濯時よりもより高速に回転して、被洗濯物の脱水を行う。脱水板75に遠心力で押しつけられ、被洗濯物に含まれる水が脱水され、テーパ状になった洗濯槽60の槽壁を伝って排水路20を介して、洗濯槽60外へ排出される。環状になった排水槽76で排水路20からの排水を受けとめ、排水槽76の内部の管状部を伝って、あとは排水時と同様、底部排水槽77、排水導出管78を介して筐体1外へと排水される。
脱水終了後、乾燥工程を実施する。洗濯槽60の回転速度を落として、開閉弁64a、64bを開け、送風ファン71を稼働し、循環路74を経由する循環風のループを形成する。循環路74内では加熱器73を稼働して循環路74から出て送路62bを介して洗濯槽60内へ入る循環風の温度を上げて、洗濯槽60内の温度を上げる。被洗濯物に含まれる水分が蒸発し、湿度が高くなった循環風は、排水路20および送路62aを介して洗濯槽60の外部であって筐体1内へと排出される。そして、被洗濯物に含まれる水分は徐々に減少し、乾燥されることになる。洗濯槽60外へ排出された湿度および温度が高い循環風は、凝縮器72の入口に吸引され、凝縮器72内で外部からの空気または水などと熱交換することで冷却され、含まれる水分が凝縮する。凝縮した水分は図示しない配管などを通って凝縮器72から底部排水槽77などへ排水するようにしておくか、循環路74の入口側へ逆流させて底部排水槽77へ排水するようにしておけばよい。このとき、両方の開閉弁64a、64bを開けているが、開閉弁64aは閉めて、洗濯槽60からの循環風の出口は排水路20からのみとしてもよい。
乾燥終了後、洗濯槽60の回転を止め、送風ファン71、凝縮器72、加熱器73なども止めて、洗濯および乾燥の動作を終了する。洗濯槽60からの循環風の排出近傍または凝縮器72の吸引口などに、図示しない湿度センサおよび温度センサを設けておき、検出した湿度が所定値以下になる、あるいは温度が所定値以上になることで、被洗濯物の乾燥が終了したと決定するようにしてもよい。
このように、排水路である排水路20を洗濯槽60の端面60b、60cに取り付けるとともに排水路20の途中に排水弁21を取り付け、さらに排水路20の排水口側の回転面を覆うように環状の排水槽76を設けたので、洗濯槽60を回転しながら排水・脱水する際に、遠心力の作用でより排水し易くなるとともに、排水の漏れや飛散を抑制できる。また、回転しつつかつ水密シールするための接触部がないので、洗濯槽60回転時の水密シール部分の摩耗による部品交換が不要となるとともに、洗濯槽回転時の動力ロスを低減できる。
なお、実施の形態5では、洗濯槽60の周壁60aを軸方向の中央の径が両端の径より小さい鼓形状とし、両端面60b、60cの外縁側に排水路20をそれぞれ付設する構成としているが、洗濯槽60の周壁60aを軸方向の一方端の径が他端の径より小さい糸車形状とし、径の大きい方の端面の外縁部に排水路20を付設するようにしてもよい。これにより、排水路20の個数を低減できる効果がある。
また、実施の形態5では、端面60b、60cの外縁部に排水路20を付設しているが、端面60b、60c近傍の周壁60aの外周側に付設していてもよい。このように洗濯槽の外縁部としての周壁60a、端面60b、60cに排水路20が配置されている。
また、軸方向に水平な配置の排水路20ではなく、軸方向に垂直方向であったり、排水路20を回転中心軸61の内側から外側に向けて曲率を持たせたU字管などでもよい。
また、周壁60aを軸方向の中央の径が両端の径より大きい樽形状とし、径の大きい周壁60aに排水路20を付設するようにしてもよい。この場合、たとえば、回転中心軸61の軸方向および周壁60a外部に沿わせて排水路20を端面60b、60c側に導くようにすれば、上記実施の形態5と同様な排水槽76を適用できる。
また、実施の形態5では回転中心軸61が水平方向である洗濯槽60に対して、排水槽76を中空の円環とし、円環の軸方向の一方に向いた側面に開口が円環全周に亘って設けられ、この開口部に排水路20の排水側が挿入されているが、実施の形態4に示したような回転中心軸が垂直方向である洗濯槽を備えた洗濯機に対して、中空円環形状の排水槽を洗濯槽底部側に備えて、円環の上面側に開口部を円環全周に亘って持たせ、その開口部に排水路20の排水側を挿入するようにしてもよい。
また、回転中心軸61に沿って洗濯槽60に送路62a、62bを設けたので、送路62a、62bを使って被洗濯物の乾燥が効率よくできるとともに、送路62a、62bの途中に開閉弁64a、64bを設けたので、洗濯や脱水時における水の飛散を防止できる。また、回転しつつかつ水密シールする必要がないので、水密シール部分の摩耗による部品交換が不要となるとともに、洗濯槽60回転時の動力ロスを低減できる。
また、給水路でもある送路62aを設け、給水管66の端部を送路62aの入口へ密着して洗濯槽60内へ給水するとともに給水時以外は送路62aと密着しないようにする給水機構65を設けたので、漏水無く給水できるとともに、洗濯槽60回転時における給水するための水密シール部分の摩耗や摩擦による動力ロスを抑制できる。
このような洗濯機は、洗濯槽を回転しながら排水および脱水するときに、遠心力の作用でより排水し易くなるとともに、排水路の出口を排水槽で覆うことにより排水の漏れや飛散を抑制できる。
また、給水時のみに密着するよう限定したので、洗濯槽回転時における給水するための水密シール部分の摩耗や摩擦による動力ロスを抑制できる。
また、乾燥するときだけ送路を開閉弁で開通して乾燥空気を洗濯槽に導き入れるので、洗濯槽が回転するときの動力ロスが低減できる。
なお、説明は洗濯機について行ったが、洗濯機以外への用途として、洗濯機の洗濯槽と同様な回転槽を備える乾燥機や、内容物の脱水をする脱水機や、内容物を粉砕する粉砕器(ジュースを作るジューサーやミルなど)や、様々な内容物をかき混ぜるためのかき混ぜ機などへの適用が容易に可能である。
この発明の実施の形態1に係わる洗濯機の縦断面図である。 この実施の形態1に係わる洗濯機の横断面図である。 この実施の形態1の洗濯機の脱水板と洗濯槽との関係を説明する断面模式図である。 この実施の形態1の洗濯機の閉じている状態の排水弁を示す断面図である。 この実施の形態1の洗濯機の開いている状態の排水弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係わる洗濯機の排水弁が閉じている状態を示す断面図である。 この実施の形態2の洗濯機の開いている状態の排水弁を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係わる洗濯機の縦断面図である。 この発明の実施の形態4に係わる洗濯機の洗濯槽底部および排水弁の拡大模式図である。 この発明の実施の形態5に係わる洗濯機の縦断面図である。
符号の説明
1 筐体、2 底板、3 外蓋、4、60 洗濯槽、5 (洗濯槽の)側部、6 (洗濯槽の)底部、7、63 軸受、8、61 回転中心軸、9、79 内蓋、10a、10b 回転伝達部、11、75 脱水板、12 側面脱水板、13 底部脱水板、14 脱水孔、15 脱水板脚部、16 吸盤、17 通水路、18 脱水溝、19 攪拌翼、20 排水路、21 排水弁、22、76 排水槽、23、78 排水導出管、24 水位センサ、25 排水弁駆動回路、30、50 槽回転手段、31 動力軸、32 モータ、33 回転伝導ローラ、34 インバータ、40、45 弁受部、41、46 弁体、42 支持軸、43 昇降部材、44、69 駆動軸、47 弁体支持材、47a 底部支持材、47b 昇降補助材、47c 中央支持材、47d 連結材、48 槽壁補助材、51 動力伝達機構、60a (洗濯槽の)周壁、60b、60c (洗濯槽の)端面、62a、62b 送路、64a、64b 開閉弁、65 給水機構、66 給水管、67 給水弁、68 移動架台、70 乾燥機構、71 送風ファン、72 凝縮器、73 加熱器、74 循環路、77 底部排水槽、80 洗濯槽動力軸。

Claims (6)

  1. 通水性を有さない槽側壁を有する回転可能な筒状の洗濯槽を備えた洗濯機において、
    上記洗濯槽に固定または一体化された中空の排水路と、
    上記排水路に配設され、上記排水路とともに回転するとともに、上記洗濯機の運転状態に応じて任意に開閉できる排水弁と、
    上記排水路の出口側にこれと離間して設けられ、上記排水路からの排水を受ける排水槽と、
    を備えたことを特徴とする洗濯機。
  2. 上記排水弁が、
    上記排水路内部に設けられた弁受部と、
    昇降のいずれか一方の位置で上記弁受部と嵌合して上記排水路を閉じる弁体と、
    上記弁体を昇降させる昇降部材と、
    を有したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 上記排水弁が開閉されている経過時間に基づいてまたは水位センサにより計測された上記排水槽の排水の水位に基づいて上記排水弁を開閉する排水弁駆動回路を有したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  4. 上記洗濯槽の外縁部に配置された排水路と、
    上記洗濯槽が回転するときに上記排水路の出口が画く軌跡を包むような中空円環であるとともに、回転する上記排水路の出口を受け入れる上記軌跡に沿った開口部が設けられた排水槽と、
    を有したことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  5. 上記洗濯槽が横方向の回転中心軸の周りに回転可能な筒状であり、
    上記洗濯槽端部の上記洗濯槽の回転中心軸位置から上記回転中心軸方向に外側に延びる中空の送路と、
    給水時に上記送路の入口に給水口を密着させて上記洗濯槽内へ給水する給水機構と、
    を有したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  6. 上記洗濯槽が横方向の回転中心軸の周りに回転可能な筒状であり、
    上記洗濯槽端部の上記洗濯槽の回転中心軸位置から上記回転中心軸方向に外側に延びる中空の送路と、
    乾燥時に上記送路を開放する上記送路内に配設された開閉弁と、
    乾燥時に上記送路の入口に送風口を離間して挿入させ、乾燥空気を上記送風口から上記洗濯槽内に送風する乾燥機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
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