JP2005177182A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】一体的な背座を備えシンプルな美しさを有する椅子を、簡単な構成で実現する。
【解決手段】背凭れ1と、座2と、前記背凭れ1及び前記座2を支持するとともに背凭れ1と座2との間に介在して幅方向に延伸する横梁32を有する支持フレーム3とを具備してなり、前記背凭れ1の下端部と前記横梁32の後面部とを密接または近接させ、かつ、前記座2の後端部と横梁32の前面部とを密接または近接させている椅子を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に会議場やミーティングルーム等で使用される椅子に関する。
この種の椅子として、パイプ材や樹脂成形材を材料として軽量に作られたものが広汎に流通している。例えば、パイプ材製の左右の背支桿に合成樹脂製の背凭れの両側部を外装しているもの(下記特許文献1を参照)や、背凭れと座とを一体に成形しこれを支持脚に支持させているもの(下記特許文献2を参照)が公知である。
特開2003−111642号公報 特開平07−184738号公報
背支桿に背凭れを支持させる態様の椅子では、多くの場合、背凭れと座とが別体をなし両者が離間している。従って、背凭れと座との一体感、即ち、背凭れの前面と座の上面とが構成する着座面の連続性を醸成することが難しく、デザイン上の課題となっていた。また、背凭れと座との間に物が落ち込む等の実用上の問題もある。一方で、背凭れと座とを一体に成形しようとすると、その背座を形成する部材(シェル)を製造するための金型が大型化する等の理由により製造コスト面での不利を招くことがある。
以上に鑑みてなされた本発明は、一体的な背座を備えシンプルな美しさを有する椅子を、簡単な構成で実現しようとするものである。
上述した問題を解決すべく、本発明では、背凭れと、座と、前記背凭れ及び前記座を支持するとともに背凭れと座との間に介在して幅方向に延伸する横梁を有する支持フレームとを具備してなり、前記背凭れの下端部と前記横梁の後面部とを密接または近接させ、かつ、前記座の後端部と横梁の前面部とを密接または近接させている椅子を構成した。
このようなものであれば、背凭れと座とを別体とすることができ、その場合にも両者の一体感を醸成することができる。つまり、使用者の身体を支持する着座面に横梁の上面部を表出させつつ、着座面の一体性を高めることができる。背凭れを形成する部材と座を形成する部材とを別個に製造可能で、これらを製造するための金型を小型化できることから、製造コストの抑制にもつながる。さらに、一体的に見える背座の間に横梁が介在しているという、従来にない外観を有する椅子を具現することができる。
より詳しくは、前記背凭れの下端部と前記横梁の後面部とを密接または近接させた状態で、ボルト等の緊締具を用いて背凭れを横梁に結合する。このとき、緊締具を座や背凭れで使用者の視線より隠蔽し、家具としての美観の向上を図ることが可能である。
前記緊締具を前記横梁に前方より貫通させて前記背凭れの下端部にねじ込み、しかる後に座の後端部を横梁の前面部に密接または近接させる構成とすれば、座の後端部で緊締具の頭を、横梁及び背凭れで緊締具の軸部を、それぞれ好適に隠蔽できる。
前記背凭れの下端部に下方に開口する凹部を形成し、前記緊締具がねじ込まれるねじ穴を有するナット部材を前記スロット内に収容しているものとすれば、背凭れを形成する部材にねじ穴を形成する加工が不要となる。加えて、ナット部材自体もまた使用者の視線より隠蔽できる。
横梁と背凭れとの結合を安定なものとするには、幅方向に亘る複数箇所で緊締具を用いた締結を行うことが望ましい。そのためには、幅方向に亘ってナット部材を配置する必要があり、従って幅方向に亘る広範囲に拡張するスロット状の凹部を形成することが求められる。しかしながら、幅方向に亘る広範囲に凹部を形成すると、背凭れの下端部の剛性が弱体化することは否めない。よって、凹部を隔てる仕切壁を該凹部内に設けて、これにより背凭れの下端部の剛性を担保する。
なお、座は横梁に結合させる必要はない。座は背凭れとは異なり平面的な部材であるため、支持フレームにおける横梁以外の部分に載置して支持させることができる。横梁以外の部分で座を支持するものとすれば、背凭れ、座のそれぞれの取付構造を個別化でき、その取付の作業も簡便となる。前記支持フレームが、前記横梁に対し固定され該横梁を支持する後脚と、横梁及び後脚より前方に位置する前脚と、横梁及び後脚と前脚とを連結する連結材とを具備するものであれば、前記座を前記連結材上に載置することができ、横梁と座とを直接的に締結せずともよくなる。そして、座、背凭れの取付構造を簡単なものとでき、組立工程の煩雑化を回避できる。
さらに、前記座の下面及び前記連結材の少なくとも一部を被覆するカバーを連結材の下方より組み付けるものとすれば、美観を一層高められる。
以上に詳述した本発明によれば、一体的な背座を備えシンプルな美しさを有する椅子を、簡単な構成で実現可能である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態における椅子は、例えば会議場や講演会場、ミーティングルーム等において好適に使用し得るもので、複数をスタッキング可能である。椅子は、図1ないし図6に示すように、背凭れ1と、座2と、背凭れ1及び座2を支持する支持フレーム3とを主要な構成要素とする。
背凭れ1は、例えば樹脂成形品、ダイカスト成形品等として一体成形した背シェルを主体とする。この背シェルに張り地を被せたりクッションを取り付けたりして背凭れ1を構成してもよく、あるいは背シェル自体をそのまま背凭れ1としてもよい。背凭れ1は、着座した者の背中にフィットするような湾曲形状を有する。背凭れ1の下縁は、正面視略部分楕円弧状をなす。そして、図7、図8、図9、図14等に示すように、徐々に厚みを増した下端部11に、略垂直のまたは垂直よりやや傾倒している前向面11aを設けるとともに、下方に開口する凹部11bを形成している。凹部11bは、椅子の幅方向に亘って延伸するスロット状の溝穴で、前記前向面11aの背後に位置し、前向面11aに対して略平行に凹んでいる。下端部11の前向面11aには、凹部11bに連通する貫通孔11cを穿ってある。凹部11b内には少なくとも一の仕切壁11dを設けており、凹部11bを幅方向に沿って複数に区画している。仕切壁11dは、凹部11bの存在により弱体化する背凭れ1の下端部11の剛性を担保する役割を担う。また、背凭れ1の下端部11における前向面11aの上端縁11eは、該前向面11aより若干前方に迫り出している。
座2は、例えば樹脂成形品、ダイカスト成形品等として一体成形した座シェルを主体とする。この座シェルに張り地を被せたりクッションを取り付けたりして座2を構成してもよく、あるいは座シェル自体をそのまま座2としてもよい。座2は、前方と比較して後方が降下した傾斜姿勢をとり、幅方向の中央部が左右両側部より若干沈む平滑な上面を有する。座2の前端部は、湾曲しつつ斜め下向きに延びる。図9、図10、図11、図14等に示すように、座2の後端部21には、屈曲して下方に延出する垂下壁21aを設けている。垂下壁21aの後向面21bは、略垂直または垂直よりやや傾倒している。垂下壁21aには、後述する支持フレーム3の連結材34との干渉を避けるための切欠21cを形成してある。また、座2の後端部21における後向面21bの上端縁21dは、該後向面21bより若干後方に迫り出している。
座2の下面には、複数の構造体を設けている。これらの構造体のうち、左右に対をなし前後方向に延伸するリブ22は、その幅方向の位置が垂下壁21aに形成した切欠21cの位置に対応している。両リブ22のそれぞれの外方側面からは、座2の下面に対し略平行な支持片22aを突出させている。該支持片22aは、座2の下面より所定距離下方に離間している。両リブ22の間には、下面視矩形枠体状をなし両リブ22よりも大きく下方に突出する位置決め構造体23が存在する。加えて、両リブ22の前端付近に、幅方向に延伸する別のリブ24を設けている。そして、都合3つのリブ22、24で包囲される領域に、ねじ穴25aを内包するナット部25を設けてある。ナット部25もまた座2の下面より下向きに突出しており、該ナット部25のねじ穴25aは座2の上面側には貫通していない。
支持フレーム3は、例えばスチールパイプ材を主体として構築される。図11、図12等に示すように、支持フレーム3は、左右両側に配置された一対の後脚31と、後脚31間に架け渡されその両端が後脚31の内方側面にそれぞれ溶接等により接合された横梁32と、これら横梁32及び後脚31より前方に配置された前脚33と、横梁32及び後脚31と前脚33とを連結する連結材34とを具備してなる。後脚31は、略円筒形状をなす部材で、下端より所定寸法上方に変位した部位で前内方に湾曲している。本実施形態の椅子は肘を備えていないものであるが、後脚31の上端に(装着したキャップ31aに替えて)肘を取り付けることが可能である。横梁32は、中空のパイプ体であり、その上面部32aが側面視上方に膨出する湾曲形状をなして前面部32b及び後面部32cに連続している。前面部32b、後面部32cは互いに略平行な前向面、後向面となっている。そして、前向面及び後向面を貫く貫通孔32dを穿ってある。該貫通孔32dの位置は、背凭れ1の下端部11の貫通孔11cの位置に対応する。前脚33は、略円筒形状のパイプ材を正面視略逆U字形状をなすように曲げ加工してなる。連結材34は、前後方向に延伸する略円筒形状のパイプ材で、横梁32と、前脚33における幅方向に延伸する部位とを連結する。図示例では、複数の連結材34で両者を連結している。左右に対をなす連結材34の離間距離は、座2の下面に設けられた左右のリブ22の離間距離に略匹敵する。横梁32と前脚33とに接合された連結材34は、側面視座2と同程度に傾斜している。横梁32の前面部32bと前脚33との離間距離は、座2の垂下壁21aと座2の下面に設けられた前方のリブ24との離間距離に略匹敵する。加えて、連結材34と前脚33との接合部位の入隅と、連結材34の後方部位の内方側面とに、それぞれブラケット35を設けている。各ブラケット35には、貫通孔35aを穿ってある。ブラケット35に形成された貫通孔35aの位置は、座2の下面に設けられたナット部25のねじ穴25aの位置に対応する。因みに、後脚31、前脚33の下端には、ベースキャップ36の他、図示しないキャスタ等を装着することができる。
以降、上述した背凭れ1、座2及び支持フレーム3を構成要素とする椅子の組立工程について述べる。手順としては、先に背凭れ1を支持フレーム3に取り付け、しかる後に座2を取り付ける。背凭れ1の取り付けは、図7に示すように、ボルト等の緊締具5を用いて行う。即ち、背凭れ1の下端部11に設けた前向面11aと支持フレーム3の横梁32の後面部32cとが密接または近接している状態となるように、背凭れ1と支持フレーム3とを緊締具5で締結する。本実施形態では、背凭れ1の下端部11の前向面11aを横梁32の後面部32cに重ね合わせ、緊締具5を横梁32に前方より貫通させて背凭れ1の下端部11にねじ込むものとしている。両者を重ね合わせる際には、背凭れ1の下端部11における貫通孔11cと横梁32の前面部32b及び後面部32cにおける貫通孔32dとを略同軸に位置づける。しかして、これらの貫通孔32d、11cに緊締具5の軸部を貫通させ、その先端部を背凭れ1の下端部11における凹部11b内に導入する。他方、凹部11b内には、ねじ穴12aを有するナット部材12を予め配置してある。ナット部材12は、下方より凹部11b内に収容し得るとともに凹部11b内に収容したときに使用者の視線より隠蔽される形状に成形された板状体である。既に述べたように、本実施形態では、凹部11bを仕切壁11dにより幅方向に複数に区画しており、複数のナット部材12がこれらの各々に収容される。各ナット部材12が有するねじ穴12aは、該ナット部材12を凹部11b内に収容したときに背凭れ1の下端部11における貫通孔11cと略同軸となるような位置に形成してある。従って、横梁32に前方より貫通させた緊締具5の先端部は、背凭れ1の下端部11における貫通孔11cを経てナット部材12のねじ穴12aにねじ込まれる。結果、横梁32と背凭れ1とが締結される。背凭れ1をその下端部11のみを介して支持フレーム3に取り付けており、背凭れ1を支持する背支桿等の部材は不要である。背凭れ1が支持フレーム3に片持ちに支持されており、背凭れ1の下端部11以外の部位に対して他の部材が係わり合わないため、背凭れ1の外観をシンプルなものにできるのみならず、背凭れ1に荷重を加えることで背凭れ1をしならせて変形させることが可能である。横梁32と背凭れ1とを締結した状態で、背凭れ1の下端部11における前向面11aが横梁32の後面部32cに密接または近接し、その上端縁11eが横梁32の後面部32cより上面部32a側へ若干乗り出した構造となる。
続いて、背凭れ1を取り付けた支持フレーム3に座2を取り付ける。座2の取り付けもまた、図11に示すように、ボルト等の緊締具6を用いて行う。即ち、座2の後端部21に設けた後向面21bと支持フレーム3の横梁32の前面部32bとが密接または近接している状態となるように、座2と支持フレーム3とを緊締具6で締結する。本実施形態では、座2を支持フレーム3の連結材34及び前脚33の上に載置し、緊締具6を下方より座2の下面にねじ込むものとしている。座2を載置する際には、座2の下面における左右のリブ22を連結材34上に、前方のリブ24を前脚33上にそれぞれ載置する。また、垂下壁21aに形成された切欠21cの内に、連結材34を通過させる。このとき、位置決め構造体23が両連結材34間に収まり、その外方側面が連結材34の内方側面に当接または近接して、支持フレーム3に対する座2の位置決めを補助する。座2を支持フレーム3上に載置することで、座2の下面におけるナット部25のねじ穴25aが支持フレーム3のブラケット35における貫通孔35aと略同軸に位置づけられる。しかして、ブラケット35の貫通孔35aに緊締具6の軸部を下方より貫通させ、これをナット部25のねじ穴25aにねじ込むことで、座2と支持フレーム3とが締結される。座2と支持フレーム3とを締結した状態で、座2の垂下壁21aの後向面21bが横梁32の前面部32bに密接または近接し、その上端縁21dが横梁32の前面部32bより上面部32a側へ若干乗り出した構造となる。
以上で本実施形態の椅子の基本構成が完成するが、さらに座2の下面の少なくとも一部を隠蔽するカバー4を取り付けることが好ましい。図9、図13等に示すように、カバー4は、底板41と、底板41の前縁より立ち上がる前板42と、底板41の左右両側縁より立ち上がる側板43とを有し、上方及び後方に開口する部材である。図示しないが、カバー4の内面には補強のためのリブを設けている。カバー4の側板43の前方部位には前脚33との干渉を避けるための切欠43aを設ける。カバー4の側板43の上端には、底板41に対し略平行に内向きに突出する係合片43bを形成してある。該カバー4は、弾性係合により座2の下面に組み付ける。即ち、図13に示すように、カバー4に形成した係合片43bを座2の下面に設けた支持片22aに上方より係合させることで、カバー4を座2の下面に支持させる。カバー4を組み付けた状態で、カバー4の前板42は支持フレーム3の前脚33よりも前方に、側板43は連結材34よりも外側方に位置づけられる。また、底板41の後縁は座2の垂下壁21aの直前に(垂下壁21aの下端に密接または近接するように)位置づけられる。そして、該カバー4により、支持フレーム3の前脚33の一部、連結材34、座2の下面及び垂下壁21aの主要部を隠蔽することができる。但し、カバー4を座2に対してではなく支持フレーム3に対して組み付けるものとすることを妨げない。
かかる構成を有する本実施形態の椅子では、垂下壁21aを含む座2の後端部21により背凭れ1と横梁32とを締結している緊締具5の頭部が隠蔽され、かつ、横梁32及び背凭れ1の下端部11により緊締具5の軸部が隠蔽される。並びに、カバー4により座2と支持フレーム3とを締結している緊締具6が隠蔽される。総じて言えば、背凭れ1と支持フレーム3との取付構造、座2と支持フレーム3との取付構造が使用者の視線より好適に隠蔽された、シンプルな外観が実現される。完成している椅子を分解する場合には、上記と逆の手順を実行すればよい。
本実施形態によれば、背凭れ1と、座2と、前記背凭れ1及び前記座2を支持するとともに背凭れ1と座2との間に介在して幅方向に延伸する横梁32を有する支持フレーム3とを具備してなり、前記背凭れ1の下端部11と前記横梁32の後面部32cとを密接または近接させ、かつ、前記座2の後端部21と横梁32の前面部32bとを密接または近接させている椅子としたため、背凭れ1と座2とを別体とすることができ、その場合にも両者の一体感を醸成することができる。つまり、背凭れ1の前面と座2の上面とにより構成される着座面に横梁32の上面部32aを表出させつつ、着座面の一体性を高めることができる。背凭れ1を形成する背シェルと座2を形成する座シェルとを別個に製造可能で、これらを製造するための金型を小型化できることから、製造コストの抑制にもつながる。また、背凭れ1のみ、あるいは座2のみを交換するようなことも可能である。さらに、一体的に見える背座の間に横梁32が介在しているという、従来にない外観を有する椅子を具現することができる。
また、前記背凭れ1の下端部11と前記横梁32の後面部32cとを密接または近接させた状態で、ボルト等の緊締具5を用いて背凭れ1を横梁32に結合しているものであるが、該緊締具5を座2や背凭れ1で使用者の視線より隠蔽して、家具としての美観の向上を図っている。
前記緊締具5を前記横梁32に前方より貫通させて前記背凭れ1の下端部11にねじ込み、しかる後に座2の後端部21を横梁32の前面部32bに密接または近接させる構成としたため、座2の後端部21で緊締具5の頭を、横梁32及び背凭れ1で緊締具5の軸部を、それぞれ好適に隠蔽できる。
前記背凭れ1の下端部11に下方に開口する凹部11bを形成し、前記緊締具5がねじ込まれるねじ穴12aを有するナット部材12を前記スロット内に収容しているものとしたため、背凭れ1を形成する部材にねじ穴を形成する加工が不要である。ナット部材12自体もまた、使用者の視線より隠蔽できる。
横梁32と背凭れ1との結合を安定なものとするべく、幅方向に亘る複数箇所で緊締具5を用いた締結を行っている。そのために、幅方向に広範囲に拡張するスロット状の凹部11bを形成し、幅方向に亘って複数のナット部材12を配置している。幅方向に亘る広範囲に凹部11bを形成することにより背凭れ1の下端部11の剛性が弱体化するが、凹部11bを隔てる仕切壁11dを該凹部11b内に設けているため、その剛性を担保できる。
座2は、横梁32に結合させる必要がない。支持フレーム3における横梁32以外の部分で座2を支持するものとしており、背凭れ1の支持フレーム3への取付構造、座2の支持フレーム3への取付構造をそれぞれ個別化でき、取付作業も簡便となる。前記支持フレーム3が、前記横梁32に対し固定され該横梁32を支持する後脚31と、横梁32及び後脚31より前方に位置する前脚33と、横梁32及び後脚31と前脚33とを連結する連結材34とを具備するものであるため、前記座2を前記連結材34上に載置することができ、横梁32と座2とを直接的に締結せずともよくなる。そして、組立工程の煩雑化を回避できる。
加えて、前記座2の下面及び前記連結材34の少なくとも一部を被覆するカバー4を連結材34の下方より組み付けているため、美観を一層高められる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、図15の変形例に示すように、前向面を有する背凭れ1の下端部11xをさらに延長し、横梁32xの下面部を回り込ませて横梁32xよりも前方に持ち出すことを妨げない。このときには、座2の後端部21xにおける垂下壁を省き、該後端部21xにおける下面と背凭れ1の下端部11xの延出端11yとを重ね合わせて両者をボルト等の緊締具7により締結することが可能である。
また、図15(I)に示すように、背凭れ1の下端部11xと横梁32xとの締結に際して、緊締具5xを背凭れ1の後方よりねじ込む態様とすることを妨げない。この場合には、緊締具5xを隠蔽する被覆部材11zを背凭れ1の後面側に設けることが好ましい。図15(II)に示すように、ナット部材にではなく、背凭れ1の下端部11xに直接的に緊締具5yをねじ込むようにしても構わない。図15(III)に示すように、緊締具5zを下方よりねじ込むようにしてもよい。上記の如く、背凭れ1と支持フレーム3とを締結する緊締具5x、5y、5zの配置は、上記実施形態における態様に限られない。
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態における椅子を示す斜視図。 同実施形態の椅子を示す正面図。 同背面図。 同側面図。 同上面図。 同下面図。 背凭れと支持フレームとの取付構造を示す要部分解斜視図。 背凭れの下端部を示すA−A線断面図(A−A線は図9及び図14に示す)。 背凭れと支持フレームとの取付構造を示す要部側断面図。 座の下面図。 座と支持フレームとの取付構造を示す要部分解斜視図。 同実施形態の椅子よりカバーを取り除いた状態を示す下面図。 カバーと座との取付構造を示す要部正断面図。 図9の一部を拡大した図。 本発明の変形例を示す要部側断面図。
符号の説明
1…背凭れ
11…下端部
11b…凹部
11d…仕切壁
12…ナット部材
2…座
21…後端部
3…支持フレーム
32…横梁
32b…前面部
32c…後面部
4…カバー
5…緊締具

Claims (8)

  1. 背凭れと、座と、前記背凭れ及び前記座を支持するとともに背凭れと座との間に介在して幅方向に延伸する横梁を有する支持フレームとを具備してなり、
    前記背凭れの下端部と前記横梁の後面部とを密接または近接させ、かつ、前記座の後端部と横梁の前面部とを密接または近接させている椅子。
  2. 背凭れと、座と、前記背凭れ及び前記座を支持するとともに背凭れと座との間に介在して幅方向に延伸する横梁を有する支持フレームとを具備してなり、
    前記背凭れの下端部と前記横梁の後面部とを密接または近接させた状態で背凭れを横梁に緊締具を用いて結合し、
    かつ、前記座の後端部と横梁の前面部とを密接または近接させた状態で座を支持させている椅子。
  3. 前記緊締具を前記横梁に前方より貫通させて前記背凭れの下端部にねじ込んでいる請求項2記載の椅子。
  4. 前記背凭れの下端部に下方に開口する凹部を形成し、前記緊締具がねじ込まれるねじ穴を有するナット部材を前記凹部内に収容している請求項2または3記載の椅子。
  5. 前記凹部は仕切壁を介して複数に隔てられ幅方向に配列されており、それらの各々に前記ナット部材を収容している請求項4記載の椅子。
  6. 前記支持フレームは、前記横梁に対し固定され該横梁を支持する後脚と、横梁及び後脚より前方に位置する前脚と、横梁及び後脚と前脚とを連結する連結材とを具備するものであり、
    前記座を前記連結材上に載置している請求項1、2、3、4または5記載の椅子。
  7. さらに、前記座の下面及び前記連結材の少なくとも一部を被覆するカバーを連結材の下方より組み付けている請求項6記載の椅子。
  8. 前記背凭れ及び前記座が互いに別体をなす請求項1、2、3、4、5、6または7記載の椅子。
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