JP2005177034A - X線造影糸入りガーゼ及びその製造方法 - Google Patents

X線造影糸入りガーゼ及びその製造方法 Download PDF

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Toshiyuki Hara
敏之 原
Toshiaki Minamoto
敏明 源
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Abstract

【課題】 X線造影糸を取り付けても繊維がほつれてX線造影糸が外れるおそれがなく、また、夾雑物の検査が可能なX線造影糸入りガーゼ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 吸水性を備えた繊維を含有する織布又は不織布11の表裏いずれか一方の面に、熱可塑性繊維を含むX線造影糸12を、高周波誘電加熱により溶着して固定した。基布となる織布又は不織布11を作成して、夾雑物の検査をしてからX線造影糸12を溶着できる。また、X線造影糸は基布に完全に固定されており、使用中に剥がれる心配もない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡下手術用などの外科手術用のガーゼに関するもので、特に、手術後に体内に残留した場合でも容易に発見することができるX線造影糸入りガーゼに関する。
従来の内視鏡下手術用ガーゼとしては、局方ガーゼである綿ガーゼが多く用いられている。また、手術用ガーゼとしては、体内への置き忘れを防ぐためにX線造影糸を打ち込んだものが知られている。
特許文献1(特開2002−238943号)では、内視鏡下手術に限らず、手術用ガーゼの体内への置き忘れを防ぐために、綿ガーゼとセルロース短繊維不織布との間にX線造影糸をサンドイッチ状に挟んだものを提案している。X線造影糸は繊維の絡み合いにより保持されることになる。
また、特許文献2(特公平5−56144号)では、不織布からなる手術用スポンジの内部に、X線造影糸を挿入したものを提案している。ここでもX線造影糸は、繊維の絡み合いによる固定である。
X線造影糸としては、X線造影効果のある繊維、たとえば、バリウムを練り込んだレーヨンなどの糸が使用されている。
しかし、X線造影糸を不織布製造時に同時に挟み込んだり、織布の間にサンドイッチ状に挟んだりすると、X線造影糸とガーゼとの結合が弱く、使用中に繊維がほつれたりしてX線造影糸が外れる可能性がある。
また、医療用のガーゼとしては、織布と不織布との双方があるが、いずれにしても、布地の中に夾雑物が混入していると安全衛生上問題となる。そこで、布地が形成された時点で、異物検知器によって夾雑物が混入していないかを調べている。X線造影糸には色が付いているので、特許文献1や特許文献2のように不織布製造と同時に挟み込むと、異物検知機に反応してしまい検査が不可能となる。
特開2002−238943号 特公平5−56144号
本発明は、斯かる実情から考えられたもので、X線造影糸を取り付けても繊維がほつれてX線造影糸が外れるおそれがなく、また、夾雑物の検査が可能なX線造影糸入りガーゼ及びその製造方法を提供しようとするものである。
前記の目的を達成するために本願の請求項1の発明は、X線造影糸入りガーゼに係るもので、吸水性を備えた繊維を含有する織布又は不織布の表裏いずれか一方の面に、熱可塑性繊維を含むX線造影糸を、前記熱可塑性繊維を溶着して固定したことを特徴としている。
本願の請求項2の発明は、前記織布又は不織布が、綿又はレーヨンを含むことを特徴としている。
本願の請求項3記載の発明は、X線造影糸入りガーゼの製造方法に係るもので、少なくとも一部が吸水性を備えた繊維から織布又は不織布を形成する工程と、前記織布又は不織布の表裏いずれか一方の面に熱可塑性繊維を含むX線造影糸を該熱可塑性繊維を溶着することによって固定する工程とを有することを特徴とする。
本願の請求項4の発明は、前記X線造影糸を溶着する工程が、高周波誘導加熱によるものであることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、X線造影糸を、前記熱可塑性繊維を溶着して織布又は不織布に固定したので、溶出物の心配がない。また、基布となる織布や不織布の風合いを損なうことがない。また、X線造影糸の固定の自由度が高く、細い幅内に複数本のX線造影糸を固定したり、広い幅内に粗い間隔で固定したりすることができる。X線造影糸は基布に完全に固定されており、使用中に剥がれる心配もない。
請求項2の発明によれば、前記織布又は不織布が、綿又はレーヨンを含むので、吸水性が高く、患部で滲み出る血液を十分に吸収することができる。
請求項3の製造方法によれば、基布となる織布又は不織布を形成して、夾雑物の検査をし、その後、X線造影糸を付着して固定することができ、安全性の高いガーゼを容易に製造することができる。
請求項4の製造方法によれば、高周波加熱によるので、非接触で接着が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明のX線造影糸入りガーゼを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
図1に示すように、本発明の実施例におけるX線造影糸入りガーゼ10は、不織布11の表面にX線造影糸12を固定したものである。このようなガーゼ10を所望の大きさに切り取って手術現場などで使用することになる。
不織布11の素材・原料としては、天然繊維、合成繊維など各種の繊維が可能であるが、ガーゼに適したものとしては、綿、レーヨン、リヨセル(登録商標)、ポリエステル等の繊維を使用することができる。吸水性の面から綿、レーヨン、リヨセル(登録商標)の混紡が望ましく、強度の面からはポリエステルを含むものが望ましい。
不織布11の製法は、ウェブとよばれる繊維の集積層を形成し、次に繊維同士を結合させる。ウェブの製造方法としては、乾式法、湿式法、スパンボンド法等がある。
乾式法は、短繊維(25〜100mmの繊維)を、エアレイと呼ばれる空気流やカードで繊維を一定方向またはランダムに並べて形成するものである。
湿式法は、紙をつくる場合と同じように、各種の繊維を水中に分散し網状のネットを漉き上げてウェブを形成するものである。
次に、こうしてできたウェブの繊維を結合する。これによって、不織布となるのであるが、この結合方法としてはいくつか挙げることができる。
まず、ケミカルボンド法は、エマルジョン系の接着樹脂を含浸あるいはスプレー等の方法でウェブに付着させ、過熱して繊維の交点を接着する方法である。
ポイントシール法では、熱融着繊維を混合したウェブを点状の凸部をもつロールと平滑なロールの間を通すことで、点状に熱圧着して繊維を接着する。
ニードルパンチ法は、ウェブを、高速で上下するニードル(針)で繰り返し突き刺し、繊維を絡ませて結合する。ただし、この方法だけで製品化するものは少なく、別の結合法と組み合わせて用いることが多い。
水流絡合法では、ウェブに高圧の水流を柱状に噴射して繊維を絡ませて結合する。この方法は、ノーバインダーで素材の特長を生かし、風合いが柔らかくドレープ性が優れるという利点がある。
本発明は、特にウェブの作り方や繊維の結合方法について限定はしないが、溶出物が出ないか、出ても身体に悪影響を与えないものであること、吸水性の良い繊維であること、夾雑物の少ないものであること、などから、前記の綿繊維等を使用し、水流絡合法を採用している。
X線造影糸12としては、硫酸バリウムを合成樹脂等に練り込んで、糸にしたもので、この実施例では、合成樹脂として熱可塑性のポリプロピレンを使用している。
X線造影糸12を基布となる不織布11に固定する方法であるが、本発明では、特許文献1,2のように、不織布の間にサンドイッチ状に挟んだり、不織布の内部に挿入したりせず、表面に固着している。したがって、基布となる不織布11を形成して基布の夾雑物の検査が終わった後にX線造影糸12を固着することができる。
この固着に、接着剤を用いることもできるが、溶出物の問題が生じる可能性がある。また、体内でX線造影糸12が外れてしまう可能性もある。このような理由から、接着剤の使用は望ましくない。
そこで、本発明では、高周波加熱によりX線造影糸12を溶融させて不織布11に固定する方法を採用した。高周波加熱の場合、電極の間に不織布とX線造影糸とを重ねて載置し、高周波を印加してX線造影糸を溶融させ、不織布に溶着させるのである。
この方法の特徴としては、非接触で接着ができる。また、接着剤を一切使用しないので、溶出物の問題も生じない。X線造影糸12を基布に接着する自由度が高くなる。すなわち、細い幅の不織布11に複数本のX線造影糸12を接着させたり、広い幅の不織布11の場合では、X線造影糸12の間隔を自由に決めることができる。また、高周波による接着では、完全に融着するので、体内でX線造影糸12が剥がれる心配もない。
ヒートシール加工でも不織布11にX線造影糸12を接着することが可能である。しかし、熱板にX線造影糸12が直接接触するので、X線造影糸12が溶融したとき、熱板に付着する可能性がある。これに対し、高周波誘電加熱の場合は、非接触なので、このような問題は生じない。ただし、熱板にテフロン(登録商標)コーティングをするなどの適当な対策をしておくことによって、ヒートシール加工で接着することも可能である。
また、不織布11にポリエステル等の熱可塑性繊維を含む場合、高周波誘電加熱又はヒートシールによる加熱で、ポリエステルなどの不織布を構成する繊維が溶融すると具合が悪い。そこで、不織布11内の熱可塑性繊維が溶融する前にX線造影糸12の方が先に溶融するように材質を選択しておくことが重要である。本発明の実施例では、不織布11にポリエステルを混紡し、X線造影糸12にポリプロピレンを使用することで、上記の問題を解決している。
高周波誘電加熱に代えて、超音波によりX線造影糸12を加熱溶融させ、不織布11に溶着させてもよい。また、前記実施例では基布として不織布を用いたが、織布のガーゼに適用することも可能である。
本発明のX線造影糸入りガーゼを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
符号の説明
10 ガーゼ
11 不織布
12 X線造影糸

Claims (4)

  1. 吸水性を備えた繊維を含有する織布又は不織布の表裏いずれか一方の面に、熱可塑性繊維を含むX線造影糸を、前記熱可塑性繊維を溶着して固定したことを特徴とするX線造影糸入りガーゼ。
  2. 前記織布又は不織布が、綿又はレーヨンを含むことを特徴とする請求項1に記載のX線造影糸入りガーゼ。
  3. 少なくとも一部が吸水性を備えた繊維から織布又は不織布を形成する工程と、前記織布又は不織布の表裏いずれか一方の面に熱可塑性繊維を含むX線造影糸を該熱可塑性繊維を溶着することによって固定する工程とを有することを特徴とするX線造影糸入りガーゼの製造方法。
  4. 前記X線造影糸を溶着する工程が、高周波誘導加熱によるものであることを特徴とする請求項3記載のX線造影糸入りガーゼの製造方法。
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