JP2005021202A - 化粧用パフ - Google Patents
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Abstract
【課題】含浸させたクレンジング液やエナメルリムーバー液が、化粧用パフの表面に滲み出しやすいようにする。
【解決手段】この化粧用パフは、中綿1と、中綿1の表裏面に配された表面材2とよりなる。中綿1は、比較的剛性があり且つ嵩高な不織布よりなる。表面材2は、比較的柔軟で且つ薄手の不織布よりなる。中綿1は、疎水性主体繊維と、この疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布である。表面材2は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の疎水性極細繊維とが交絡されてなる不織布である。表面材2には、凹凸模様が賦型されているのが好ましい。
【効果】疎水性繊維相互間で保水されたクレンジング液は、疎水性繊維相互間に存在しているよりも、近接する吸水性繊維に移行しやすい。したがって、中綿1に含浸されたクレンジング液は、吸水性繊維を含む表面材2に移行し、表面にクレンジング液が滲み出しやすい。
【選択図】 図1
【解決手段】この化粧用パフは、中綿1と、中綿1の表裏面に配された表面材2とよりなる。中綿1は、比較的剛性があり且つ嵩高な不織布よりなる。表面材2は、比較的柔軟で且つ薄手の不織布よりなる。中綿1は、疎水性主体繊維と、この疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布である。表面材2は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の疎水性極細繊維とが交絡されてなる不織布である。表面材2には、凹凸模様が賦型されているのが好ましい。
【効果】疎水性繊維相互間で保水されたクレンジング液は、疎水性繊維相互間に存在しているよりも、近接する吸水性繊維に移行しやすい。したがって、中綿1に含浸されたクレンジング液は、吸水性繊維を含む表面材2に移行し、表面にクレンジング液が滲み出しやすい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔や爪の化粧落とし、或いは顔の脂拭きなどに使用する化粧用パフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、化粧用パフとして、脱脂綿が用いられている。脱脂綿は、クレンジング液やエナメルリムーバー液をよく吸収するため、顔や爪の化粧落とし用として、好まれている。しかしながら、脱脂綿で化粧落としをすると、脱脂綿繊維が顔や爪に付着し、それを除去するのが煩わしいということがあった。
【0003】
このため、脱脂綿の表裏面に、不織布よりなる表面材を配して、脱脂綿繊維の付着を防止することが行われている。特に、特許文献1には、コットン繊維やレーヨン繊維からなる不織布を中綿とし、この表裏面に多角断面極細繊維不織布を表面材として配した化粧用パフが記載されている。この多角断面極細繊維不織布は、中綿を構成するコットン繊維などが顔面などに付着するのを防止すると共に、化粧の拭き取り性にも優れており、好ましいものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−252835号公報(第2頁の特許請求の範囲、特に請求項3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されている化粧用パフは、中綿として、コットン繊維やレーヨン繊維からなる不織布が用いられており、クレンジング液やエナメルリムーバー液をよく吸収するものの、化粧落としの際に、これらが化粧用パフの表面に滲み出しにくいということがあった。
【0006】
本発明者などが、この原因を検討していたところ、以下のような結論に至った。すなわち、特許文献1において、表面材として用いられている多角断面極細繊維不織布は、旭化成工業株式会社製のシャレリア(商標)や大和紡績株式会社製のミラクルクロス(商標)が用いられている(特許文献1、第2頁の段落番号0006)。一方、中綿には、コットン繊維やレーヨン繊維が用いられている。シャレリア(商標)の構成繊維はアクリル繊維であり、ミラクルクロス(商標)の構成繊維はポリプロピレン繊維であって、疎水性繊維である。一方、コットン繊維やレーヨン繊維は吸水性繊維である。したがって、中綿が吸収したクレンジング液などが、疎水性繊維で構成されている表面材に移行しにくいことが原因であるとの結論に至った。
【0007】
そこで、本発明は、中綿として、疎水性繊維よりなる不織布を用いると共に、表面材には吸水性繊維を含有する極細繊維不織布を用いることにより、中綿が吸収したクレンジング液やエナメルリムーバー液を、表面材に良好に移行させるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、比較的剛性があり且つ嵩高な不織布よりなる中綿と、該中綿の表裏面に配される、比較的柔軟で且つ薄手の不織布よりなる表面材とよりなり、前記中綿は、疎水性主体繊維と、該疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布であり、前記表面材は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の熱可塑性極細繊維とが交絡されてなる不織布であることを特徴とする化粧用パフに関するものである。
【0009】
本発明で用いる中綿1は、疎水性主体繊維と、この疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布よりなるものである。疎水性主体繊維としては、ポリエステル繊維やポリオレフィン繊維などが用いられる。
疎水性主体繊維の繊度は任意であるが、比較的太繊度のものが好ましく、たとえば、5.5〜16.5デシテックス程度のものが用いられる。また、繊維長も任意であるが、一般的に1〜100mm程度の短繊維を用いるのが好ましい。
【0010】
疎水性バインダー繊維としては、少なくともその表面が、疎水性主体繊維よりも低融点の成分よりなるものが用いられる。具体的には、疎水性主体繊維の融点よりも、20℃以上低い融点を持つものが用いられる。疎水性主体繊維が軟化又は溶融しない温度で、疎水性バインダー繊維表面を軟化又は溶融させて、疎水性主体繊維と疎水性バインダー繊維との接触点を融着させるためである。疎水性バインダー繊維として何を用いるかは、疎水性主体繊維の種類如何による。たとえば、疎水性主体繊維としてポリエステル繊維を用いた場合には、疎水性バインダー繊維として低融点ポリエステル繊維が用いられる。特に、芯成分としてポリエステルを使用し、鞘成分として低融点ポリエステル繊維を使用した芯鞘型複合ポリエステル繊維が好適に用いられる。また、疎水性主体繊維としてポリプロピレン繊維を用いた場合には、疎水性バインダー繊維としてポリエチレン繊維や、芯成分がポリプロピレンで鞘成分がポリエチレンよりなる芯鞘型複合ポリオレフィン繊維が用いられる。さらに、上記した芯鞘型複合繊維に代えて、芯鞘型複合繊維の各成分を、繊維軸方向に並列に接合したサイドバイサイド型複合繊維を用いることもできる。
【0011】
疎水性バインダー繊維の繊度も任意であるが、一般的に、2.2〜7.7デシテックス程度のものが用いられる。また、繊維長も任意であるが、一般的に1〜100mm程度の短繊維を用いるのが好ましい。
【0012】
疎水性主体繊維と疎水性バインダー繊維との混合比率も任意であるが、一般的に、疎水性主体繊維:疎水性バインダー繊維=50〜90:50〜10(重量比)であるのが好ましい。疎水性バインダー繊維が多くなりすぎると、得られる中綿1が剛直になりすぎる傾向が生じる。また、疎水性バインダー繊維が少なくなりすぎると、疎水性主体繊維相互間の結合が不十分となり、中綿1の取り扱い時に、疎水性主体繊維が脱落しやすくなるという傾向が生じる。
【0013】
中綿1の厚さ及び目付は任意である。一般的には、厚さが0.5〜3mm程度であり、目付が50〜150g/m2程度である。厚みが薄すぎたり、目付が軽すぎると、クレンジング液などを十分に保水しにくくなる。また、厚みが厚すぎたり、目付が重すぎたりすると、クレンジング液などを多量に保水させないと、クレンジング液などが表面に滲み出しにくくなる。
【0014】
中綿1は、疎水性主体繊維相互間が、疎水性バインダー繊維で結合されているため、比較的剛性がある。すなわち、バインダー繊維の融着による結合であるため、表面材2に比べて剛性が高くなる。また、疎水性主体繊維相互間が交絡のみによる結合ではないため、表面材2に比べて嵩高となっている。
【0015】
本発明で用いる表面材2は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の熱可塑性極細繊維とが交絡されてなる不織布よりなるものである。吸水性繊維としては、コットン繊維やレーヨン繊維などが用いられる。吸水性繊維の繊度は任意であるが、比較的細繊度のものが好ましく、たとえば、1.1〜3.3デシテックス程度のものが用いられる。これは、極細繊維との対比において、あまり繊度差が大きくなりすぎると、均一な混合を行いにくくなるからである。また、繊維長も任意であるが、一般的に1〜100mm程度の短繊維を用いるのが好ましい。
【0016】
熱可塑性極細繊維は、その繊度が1.1デシテックス以下のものである。このような極細繊維は、拭き取り性に優れており、好ましいものである。熱可塑性極細繊維はとしては、ポリエステル極細繊維やポリオレフィン極細繊維などが用いられる。極細繊維は、従来公知の方法によって得ることができる。特に、分割型繊維を分割割繊させて得られる極細繊維を用いるのが好ましい。分割型繊維としては、たとえば、図2に示したような繊維断面を持つものを用いる。これは、ポリエステル成分11とポリオレフィン成分22とが交互に配列しているものであり、これを分割割繊させると、ポリエステル成分よりなる極細繊維と、ポリオレフィン成分よりなる極細繊維が生成する。この極細繊維の断面は、図2からも明らかなように、角があり、化粧汚れなどを落としやすいので好ましい。なお、極細繊維の繊維長は任意でよく、一般的には、1〜100mm程度である。
【0017】
吸水性繊維と極細繊維との混合割合は任意ではあるが、一般的に、吸水性繊維:極細繊維=20〜80:80〜20(重量比)であるのが好ましい。吸水性繊維の量が、この範囲より少ないと、中綿1に保水されたクレンジング液が良好に表面材2に移行しにくくなる傾向が生じる。また、極細繊維の量が、この範囲より少ないと、表面材2による化粧の拭き取り性が低下する傾向が生じる。
【0018】
吸水性繊維と極細繊維とは、交絡によって結合されている。両繊維を交絡するには、従来公知の水流交絡法を採用するのが好ましい。この理由は、以下に記載するように、極細繊維の生成と、吸水性繊維と極細繊維との交絡とを、一挙に実現しうるからである。すなわち、吸水性繊維と分割型複合繊維とを均一に混合してなる繊維ウェブに、水流交絡処理を施すと、繊維ウェブに衝突した水流による衝撃で、分割型複合繊維に分割割繊が生じ、極細繊維が生成する。そして同時に、この極細繊維と吸水性繊維とが交絡するのである。
【0019】
吸水性繊維と極細繊維とを交絡させた表面材1には、凹凸模様を賦型するのが好ましい。凹凸模様を設けると、化粧の拭き取り性が向上するからである。凹凸模様を賦型するには、金属製凹凸ロールとゴム製平滑ロールの間、又は金属製凹凸ロール間に、表面材1を通せばよい。凹凸ロールの凸面に当接した区域が表面材2の凹部となり、凹凸ロールの凹面に位置した区域が表面材2の凸部となる。
凹凸ロールは加熱されているのが好ましく、この場合には、熱可塑性極細繊維がロールの凹凸に応じて変形し、凹凸模様が賦型される。熱可塑性極細繊維の変形は、熱によるものなので、クレンジング液などが含浸されても、その凹凸模様が消失することはない。なお、加熱する場合は、熱可塑性極細繊維が溶融してしまい、繊維形状を喪失しない程度の温度に加熱することは、言うまでもない。
【0020】
以上のような構成を持つ表面材2は、交絡によって繊維相互間が結合しており、バインダー樹脂やバインダー繊維を使用していないため、中綿1に比べて、柔軟である。また、交絡に伴って繊維相互間が密になるので、中綿1に比べて薄手のものとなる。
【0021】
本発明に係る化粧用パフは、上記した中綿1の表裏面に、上記した表面材2を配して得られるものである。具体的には、図1に示したように、中綿1の表裏面に、中綿1と略同形の表面材2を配し、表面材2の端縁に加熱及び加圧を施し、熱シール部3を形成すればよい。熱シール部3は、表面材2の全端縁に亙って設けてもよいし、一部の端縁に設けてもよい。たとえば、長方形の化粧用パフの両側端縁のみに熱シール部3を設けてもよいし、三方端縁に熱シール部3を設けてもよいし、四方端縁(全端縁)に亙って熱シール部3を設けてもよい。熱シール部3は、中綿1に混入されている疎水性バインダー繊維が熱融着することにより、表面材2と中綿1とを一体化させて形成するのが好ましい
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例で限定されるものではない。本発明は、中綿を構成する繊維と、表面材を構成する繊維とを工夫することによって、クレンジング液などを表面材に滲み出しやすくしたという技術的思想に基づいて、解釈されるべきである。
【0023】
実施例
〔中綿の製造〕
疎水性主体繊維として、繊維長76mmで繊度11デシテックスのポリエステル短繊維を準備した。一方、疎水性バインダー繊維として、繊維長51mmで繊度4.4デシテックスの芯鞘型ポリエステル系短繊維を準備した。芯鞘型ポリエステル系短繊維の芯成分は、疎水性主体繊維として用いたポリエステル短繊維と同様の融点が約256℃のポリエステルである。鞘成分は、ジカルボン酸単位として、エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレートとを6:4のモル比で用いて、共重合したポリエステルであり、その融点は110℃である。また、芯成分と鞘成分の重量比は、1:1である。
【0024】
上記疎水性主体繊維80重量%と疎水性バインダー繊維20重量%とを均一に混綿し、カード機を通した後、クロスラッパーで積層して、目付100g/m2の繊維ウェブを得た。この繊維ウェブを、バーブ付きニードルを有するニードルルームに通して、ニードリングを行った。この後、ニードリングウェブを、1mmの厚さのスペーサーを挟んだ金網の間に入れ、厚さを規制しつつ、200℃の熱風循環ドライヤー中で5分間熱処理を行った。この結果、疎水性バインダー繊維の表面が軟化又は溶融し、疎水性主体繊維相互間がバインダー繊維による熱融着によって、結合された。以上のようにして、厚さ1mmの中綿を得た。
【0025】
〔表面材の製造〕
図2に示したような横断面を持つ分割型複合繊維を準備した。この分割型複合繊維は、融点256℃で相対粘度が1.38のポリエステル11と、融点130℃でメルトインデックス20g/10分のポリエチレン22とが、交互に配列されてなるものである。また、この分割型複合繊維は、繊維長が38mmで繊度が2.2デシテックスである。したがって、分割型複合繊維が分割割繊され、ポリエステル極細繊維及びポリエチレン極細繊維が生成すると、ポリエステル極細繊維の繊度は約0.26デシテックスとなり、ポリエチレン極細繊維の繊度は約0.18デシテックスとなる。一方、吸水性繊維として、平均繊度1.65デシテックスで平均繊維長24mmの木綿の晒綿を準備した。
【0026】
分割型複合繊維60重量%と木綿の晒綿40重量%とを均一に混綿し、カード機に通して、目付50g/m2の繊維ウェブを得た。次いで、移動する100メッシュの金属製メッシュスクリーン上に、この繊維ウェブを置き、水流交絡処理を施した。水流交絡処理は、孔径0.12mmの噴射孔が孔間隔0.62mmで3列並んだダイを備えた水流交絡処理装置を用い、繊維ウェブの上方50mmの位置から水流圧力が70kg/cm2となる条件で行った。水流交絡処理後、余剰水分をマングルにより除去し、100℃の乾燥機により乾燥処理を行って、不織布を得た。この不織布を顕微鏡で観察した結果、分割型複合繊維は、水流交絡処理によって分割割繊され、約0.26デシテックスのポリエステル極細繊維と約0.18デシテックスのポリエチレン極細繊維を確認することができた。また、ポリエステル極細繊維,ポリエチレン極細繊維及び木綿の晒綿は、相互に三次元的に交絡していた。
【0027】
この不織布を、丸い山型の凸部と、これと対称的な形状の凹部とが交互に形成されてなる波状の凹凸模様が彫刻された金属製凹凸ロールと、ゴム製平滑ロールとの間を通した。この際、凹凸ロールは温度が160℃に加熱されていた。以上のようにして、凹凸模様が賦型された表面材を得た。
【0028】
〔化粧用パフの製造〕
上記した方法で得られた中綿を5cm角に切断した。一方、上記した方法で得られた表面材を5cm×約10cmの大きさに切断した。そして、中綿の表裏面を、表面材で被覆するように配したのに、表面材で包まれた端縁を除き、他の三方の端縁を超音波溶着機で熱シールした。
【0029】
以上のようにして得られた化粧用パフに、クレンジング液を含浸し、化粧落としを行ったところ、クレンジング液が良好に表面材に滲み出し、化粧の拭き取り性に優れていた。
【0030】
【作用及び発明の効果】
本発明に係る化粧用パフの中綿は疎水性繊維で構成されており、一方、表面材には吸水性繊維が含有されている。このような化粧用パフに、化粧落としに用いるクレンジング液やエナメルリムーバー液を含浸させると、表面材及び中綿にクレンジング液などが保液される。化粧落としを行うと、表面材に保液されたクレンジング液などは肌に付着して除去されてゆく。しかし、中綿の疎水性繊維相互間にはクレンジング液などが保液されており、このクレンジング液などは、近接する吸水性繊維の方へ移行する。すなわち、クレンジング液などは、疎水性繊維よりも近接する吸水性繊維の方へ吸収されやすいので、表面材からクレンジング液などが除去されると、それに応じて、中綿中のクレンジング液が表面材に滲み出してゆくのである。したがって、本発明に係る化粧用パフを用いると、含浸させたクレンジング液などを効率良く使用しうるという効果を奏する。また、本発明の化粧用パフの表面材に凹凸模様を賦型しておけば、その凸部と凹部の境界で、化粧を拭き取りやすくなるという効果も奏する。さらに、この凸部と凹部の境界では、爪に施したエナメルを拭き取りやすくなるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る化粧用パフの模式的断面図である。
【図2】本発明で使用する分割型複合繊維の機式的横断面図である。
【符号の説明】
1 中綿
2 表面材
3 熱シール部
11 ポリエステル成分
22 ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン)成分
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔や爪の化粧落とし、或いは顔の脂拭きなどに使用する化粧用パフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、化粧用パフとして、脱脂綿が用いられている。脱脂綿は、クレンジング液やエナメルリムーバー液をよく吸収するため、顔や爪の化粧落とし用として、好まれている。しかしながら、脱脂綿で化粧落としをすると、脱脂綿繊維が顔や爪に付着し、それを除去するのが煩わしいということがあった。
【0003】
このため、脱脂綿の表裏面に、不織布よりなる表面材を配して、脱脂綿繊維の付着を防止することが行われている。特に、特許文献1には、コットン繊維やレーヨン繊維からなる不織布を中綿とし、この表裏面に多角断面極細繊維不織布を表面材として配した化粧用パフが記載されている。この多角断面極細繊維不織布は、中綿を構成するコットン繊維などが顔面などに付着するのを防止すると共に、化粧の拭き取り性にも優れており、好ましいものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−252835号公報(第2頁の特許請求の範囲、特に請求項3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載されている化粧用パフは、中綿として、コットン繊維やレーヨン繊維からなる不織布が用いられており、クレンジング液やエナメルリムーバー液をよく吸収するものの、化粧落としの際に、これらが化粧用パフの表面に滲み出しにくいということがあった。
【0006】
本発明者などが、この原因を検討していたところ、以下のような結論に至った。すなわち、特許文献1において、表面材として用いられている多角断面極細繊維不織布は、旭化成工業株式会社製のシャレリア(商標)や大和紡績株式会社製のミラクルクロス(商標)が用いられている(特許文献1、第2頁の段落番号0006)。一方、中綿には、コットン繊維やレーヨン繊維が用いられている。シャレリア(商標)の構成繊維はアクリル繊維であり、ミラクルクロス(商標)の構成繊維はポリプロピレン繊維であって、疎水性繊維である。一方、コットン繊維やレーヨン繊維は吸水性繊維である。したがって、中綿が吸収したクレンジング液などが、疎水性繊維で構成されている表面材に移行しにくいことが原因であるとの結論に至った。
【0007】
そこで、本発明は、中綿として、疎水性繊維よりなる不織布を用いると共に、表面材には吸水性繊維を含有する極細繊維不織布を用いることにより、中綿が吸収したクレンジング液やエナメルリムーバー液を、表面材に良好に移行させるようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、比較的剛性があり且つ嵩高な不織布よりなる中綿と、該中綿の表裏面に配される、比較的柔軟で且つ薄手の不織布よりなる表面材とよりなり、前記中綿は、疎水性主体繊維と、該疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布であり、前記表面材は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の熱可塑性極細繊維とが交絡されてなる不織布であることを特徴とする化粧用パフに関するものである。
【0009】
本発明で用いる中綿1は、疎水性主体繊維と、この疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布よりなるものである。疎水性主体繊維としては、ポリエステル繊維やポリオレフィン繊維などが用いられる。
疎水性主体繊維の繊度は任意であるが、比較的太繊度のものが好ましく、たとえば、5.5〜16.5デシテックス程度のものが用いられる。また、繊維長も任意であるが、一般的に1〜100mm程度の短繊維を用いるのが好ましい。
【0010】
疎水性バインダー繊維としては、少なくともその表面が、疎水性主体繊維よりも低融点の成分よりなるものが用いられる。具体的には、疎水性主体繊維の融点よりも、20℃以上低い融点を持つものが用いられる。疎水性主体繊維が軟化又は溶融しない温度で、疎水性バインダー繊維表面を軟化又は溶融させて、疎水性主体繊維と疎水性バインダー繊維との接触点を融着させるためである。疎水性バインダー繊維として何を用いるかは、疎水性主体繊維の種類如何による。たとえば、疎水性主体繊維としてポリエステル繊維を用いた場合には、疎水性バインダー繊維として低融点ポリエステル繊維が用いられる。特に、芯成分としてポリエステルを使用し、鞘成分として低融点ポリエステル繊維を使用した芯鞘型複合ポリエステル繊維が好適に用いられる。また、疎水性主体繊維としてポリプロピレン繊維を用いた場合には、疎水性バインダー繊維としてポリエチレン繊維や、芯成分がポリプロピレンで鞘成分がポリエチレンよりなる芯鞘型複合ポリオレフィン繊維が用いられる。さらに、上記した芯鞘型複合繊維に代えて、芯鞘型複合繊維の各成分を、繊維軸方向に並列に接合したサイドバイサイド型複合繊維を用いることもできる。
【0011】
疎水性バインダー繊維の繊度も任意であるが、一般的に、2.2〜7.7デシテックス程度のものが用いられる。また、繊維長も任意であるが、一般的に1〜100mm程度の短繊維を用いるのが好ましい。
【0012】
疎水性主体繊維と疎水性バインダー繊維との混合比率も任意であるが、一般的に、疎水性主体繊維:疎水性バインダー繊維=50〜90:50〜10(重量比)であるのが好ましい。疎水性バインダー繊維が多くなりすぎると、得られる中綿1が剛直になりすぎる傾向が生じる。また、疎水性バインダー繊維が少なくなりすぎると、疎水性主体繊維相互間の結合が不十分となり、中綿1の取り扱い時に、疎水性主体繊維が脱落しやすくなるという傾向が生じる。
【0013】
中綿1の厚さ及び目付は任意である。一般的には、厚さが0.5〜3mm程度であり、目付が50〜150g/m2程度である。厚みが薄すぎたり、目付が軽すぎると、クレンジング液などを十分に保水しにくくなる。また、厚みが厚すぎたり、目付が重すぎたりすると、クレンジング液などを多量に保水させないと、クレンジング液などが表面に滲み出しにくくなる。
【0014】
中綿1は、疎水性主体繊維相互間が、疎水性バインダー繊維で結合されているため、比較的剛性がある。すなわち、バインダー繊維の融着による結合であるため、表面材2に比べて剛性が高くなる。また、疎水性主体繊維相互間が交絡のみによる結合ではないため、表面材2に比べて嵩高となっている。
【0015】
本発明で用いる表面材2は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の熱可塑性極細繊維とが交絡されてなる不織布よりなるものである。吸水性繊維としては、コットン繊維やレーヨン繊維などが用いられる。吸水性繊維の繊度は任意であるが、比較的細繊度のものが好ましく、たとえば、1.1〜3.3デシテックス程度のものが用いられる。これは、極細繊維との対比において、あまり繊度差が大きくなりすぎると、均一な混合を行いにくくなるからである。また、繊維長も任意であるが、一般的に1〜100mm程度の短繊維を用いるのが好ましい。
【0016】
熱可塑性極細繊維は、その繊度が1.1デシテックス以下のものである。このような極細繊維は、拭き取り性に優れており、好ましいものである。熱可塑性極細繊維はとしては、ポリエステル極細繊維やポリオレフィン極細繊維などが用いられる。極細繊維は、従来公知の方法によって得ることができる。特に、分割型繊維を分割割繊させて得られる極細繊維を用いるのが好ましい。分割型繊維としては、たとえば、図2に示したような繊維断面を持つものを用いる。これは、ポリエステル成分11とポリオレフィン成分22とが交互に配列しているものであり、これを分割割繊させると、ポリエステル成分よりなる極細繊維と、ポリオレフィン成分よりなる極細繊維が生成する。この極細繊維の断面は、図2からも明らかなように、角があり、化粧汚れなどを落としやすいので好ましい。なお、極細繊維の繊維長は任意でよく、一般的には、1〜100mm程度である。
【0017】
吸水性繊維と極細繊維との混合割合は任意ではあるが、一般的に、吸水性繊維:極細繊維=20〜80:80〜20(重量比)であるのが好ましい。吸水性繊維の量が、この範囲より少ないと、中綿1に保水されたクレンジング液が良好に表面材2に移行しにくくなる傾向が生じる。また、極細繊維の量が、この範囲より少ないと、表面材2による化粧の拭き取り性が低下する傾向が生じる。
【0018】
吸水性繊維と極細繊維とは、交絡によって結合されている。両繊維を交絡するには、従来公知の水流交絡法を採用するのが好ましい。この理由は、以下に記載するように、極細繊維の生成と、吸水性繊維と極細繊維との交絡とを、一挙に実現しうるからである。すなわち、吸水性繊維と分割型複合繊維とを均一に混合してなる繊維ウェブに、水流交絡処理を施すと、繊維ウェブに衝突した水流による衝撃で、分割型複合繊維に分割割繊が生じ、極細繊維が生成する。そして同時に、この極細繊維と吸水性繊維とが交絡するのである。
【0019】
吸水性繊維と極細繊維とを交絡させた表面材1には、凹凸模様を賦型するのが好ましい。凹凸模様を設けると、化粧の拭き取り性が向上するからである。凹凸模様を賦型するには、金属製凹凸ロールとゴム製平滑ロールの間、又は金属製凹凸ロール間に、表面材1を通せばよい。凹凸ロールの凸面に当接した区域が表面材2の凹部となり、凹凸ロールの凹面に位置した区域が表面材2の凸部となる。
凹凸ロールは加熱されているのが好ましく、この場合には、熱可塑性極細繊維がロールの凹凸に応じて変形し、凹凸模様が賦型される。熱可塑性極細繊維の変形は、熱によるものなので、クレンジング液などが含浸されても、その凹凸模様が消失することはない。なお、加熱する場合は、熱可塑性極細繊維が溶融してしまい、繊維形状を喪失しない程度の温度に加熱することは、言うまでもない。
【0020】
以上のような構成を持つ表面材2は、交絡によって繊維相互間が結合しており、バインダー樹脂やバインダー繊維を使用していないため、中綿1に比べて、柔軟である。また、交絡に伴って繊維相互間が密になるので、中綿1に比べて薄手のものとなる。
【0021】
本発明に係る化粧用パフは、上記した中綿1の表裏面に、上記した表面材2を配して得られるものである。具体的には、図1に示したように、中綿1の表裏面に、中綿1と略同形の表面材2を配し、表面材2の端縁に加熱及び加圧を施し、熱シール部3を形成すればよい。熱シール部3は、表面材2の全端縁に亙って設けてもよいし、一部の端縁に設けてもよい。たとえば、長方形の化粧用パフの両側端縁のみに熱シール部3を設けてもよいし、三方端縁に熱シール部3を設けてもよいし、四方端縁(全端縁)に亙って熱シール部3を設けてもよい。熱シール部3は、中綿1に混入されている疎水性バインダー繊維が熱融着することにより、表面材2と中綿1とを一体化させて形成するのが好ましい
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例で限定されるものではない。本発明は、中綿を構成する繊維と、表面材を構成する繊維とを工夫することによって、クレンジング液などを表面材に滲み出しやすくしたという技術的思想に基づいて、解釈されるべきである。
【0023】
実施例
〔中綿の製造〕
疎水性主体繊維として、繊維長76mmで繊度11デシテックスのポリエステル短繊維を準備した。一方、疎水性バインダー繊維として、繊維長51mmで繊度4.4デシテックスの芯鞘型ポリエステル系短繊維を準備した。芯鞘型ポリエステル系短繊維の芯成分は、疎水性主体繊維として用いたポリエステル短繊維と同様の融点が約256℃のポリエステルである。鞘成分は、ジカルボン酸単位として、エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレートとを6:4のモル比で用いて、共重合したポリエステルであり、その融点は110℃である。また、芯成分と鞘成分の重量比は、1:1である。
【0024】
上記疎水性主体繊維80重量%と疎水性バインダー繊維20重量%とを均一に混綿し、カード機を通した後、クロスラッパーで積層して、目付100g/m2の繊維ウェブを得た。この繊維ウェブを、バーブ付きニードルを有するニードルルームに通して、ニードリングを行った。この後、ニードリングウェブを、1mmの厚さのスペーサーを挟んだ金網の間に入れ、厚さを規制しつつ、200℃の熱風循環ドライヤー中で5分間熱処理を行った。この結果、疎水性バインダー繊維の表面が軟化又は溶融し、疎水性主体繊維相互間がバインダー繊維による熱融着によって、結合された。以上のようにして、厚さ1mmの中綿を得た。
【0025】
〔表面材の製造〕
図2に示したような横断面を持つ分割型複合繊維を準備した。この分割型複合繊維は、融点256℃で相対粘度が1.38のポリエステル11と、融点130℃でメルトインデックス20g/10分のポリエチレン22とが、交互に配列されてなるものである。また、この分割型複合繊維は、繊維長が38mmで繊度が2.2デシテックスである。したがって、分割型複合繊維が分割割繊され、ポリエステル極細繊維及びポリエチレン極細繊維が生成すると、ポリエステル極細繊維の繊度は約0.26デシテックスとなり、ポリエチレン極細繊維の繊度は約0.18デシテックスとなる。一方、吸水性繊維として、平均繊度1.65デシテックスで平均繊維長24mmの木綿の晒綿を準備した。
【0026】
分割型複合繊維60重量%と木綿の晒綿40重量%とを均一に混綿し、カード機に通して、目付50g/m2の繊維ウェブを得た。次いで、移動する100メッシュの金属製メッシュスクリーン上に、この繊維ウェブを置き、水流交絡処理を施した。水流交絡処理は、孔径0.12mmの噴射孔が孔間隔0.62mmで3列並んだダイを備えた水流交絡処理装置を用い、繊維ウェブの上方50mmの位置から水流圧力が70kg/cm2となる条件で行った。水流交絡処理後、余剰水分をマングルにより除去し、100℃の乾燥機により乾燥処理を行って、不織布を得た。この不織布を顕微鏡で観察した結果、分割型複合繊維は、水流交絡処理によって分割割繊され、約0.26デシテックスのポリエステル極細繊維と約0.18デシテックスのポリエチレン極細繊維を確認することができた。また、ポリエステル極細繊維,ポリエチレン極細繊維及び木綿の晒綿は、相互に三次元的に交絡していた。
【0027】
この不織布を、丸い山型の凸部と、これと対称的な形状の凹部とが交互に形成されてなる波状の凹凸模様が彫刻された金属製凹凸ロールと、ゴム製平滑ロールとの間を通した。この際、凹凸ロールは温度が160℃に加熱されていた。以上のようにして、凹凸模様が賦型された表面材を得た。
【0028】
〔化粧用パフの製造〕
上記した方法で得られた中綿を5cm角に切断した。一方、上記した方法で得られた表面材を5cm×約10cmの大きさに切断した。そして、中綿の表裏面を、表面材で被覆するように配したのに、表面材で包まれた端縁を除き、他の三方の端縁を超音波溶着機で熱シールした。
【0029】
以上のようにして得られた化粧用パフに、クレンジング液を含浸し、化粧落としを行ったところ、クレンジング液が良好に表面材に滲み出し、化粧の拭き取り性に優れていた。
【0030】
【作用及び発明の効果】
本発明に係る化粧用パフの中綿は疎水性繊維で構成されており、一方、表面材には吸水性繊維が含有されている。このような化粧用パフに、化粧落としに用いるクレンジング液やエナメルリムーバー液を含浸させると、表面材及び中綿にクレンジング液などが保液される。化粧落としを行うと、表面材に保液されたクレンジング液などは肌に付着して除去されてゆく。しかし、中綿の疎水性繊維相互間にはクレンジング液などが保液されており、このクレンジング液などは、近接する吸水性繊維の方へ移行する。すなわち、クレンジング液などは、疎水性繊維よりも近接する吸水性繊維の方へ吸収されやすいので、表面材からクレンジング液などが除去されると、それに応じて、中綿中のクレンジング液が表面材に滲み出してゆくのである。したがって、本発明に係る化粧用パフを用いると、含浸させたクレンジング液などを効率良く使用しうるという効果を奏する。また、本発明の化粧用パフの表面材に凹凸模様を賦型しておけば、その凸部と凹部の境界で、化粧を拭き取りやすくなるという効果も奏する。さらに、この凸部と凹部の境界では、爪に施したエナメルを拭き取りやすくなるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る化粧用パフの模式的断面図である。
【図2】本発明で使用する分割型複合繊維の機式的横断面図である。
【符号の説明】
1 中綿
2 表面材
3 熱シール部
11 ポリエステル成分
22 ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン)成分
Claims (2)
- 比較的剛性があり且つ嵩高な不織布よりなる中綿と、該中綿の表裏面に配される、比較的柔軟で且つ薄手の不織布よりなる表面材とよりなり、前記中綿は、疎水性主体繊維と、該疎水性主体繊維相互間を結合する疎水性バインダー繊維とで構成された不織布であり、前記表面材は、吸水性繊維と、繊度が1.1デシテックス以下の熱可塑性極細繊維とが交絡されてなる不織布であることを特徴とする化粧用パフ。
- 表面材には、凹凸模様が賦型されている請求項1記載の化粧用パフ。
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