JP2005175979A - アンテナ内蔵の電子機器 - Google Patents

アンテナ内蔵の電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005175979A
JP2005175979A JP2003414057A JP2003414057A JP2005175979A JP 2005175979 A JP2005175979 A JP 2005175979A JP 2003414057 A JP2003414057 A JP 2003414057A JP 2003414057 A JP2003414057 A JP 2003414057A JP 2005175979 A JP2005175979 A JP 2005175979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
core
antenna
magnetic
wristwatch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003414057A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kimura
壮 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2003414057A priority Critical patent/JP2005175979A/ja
Publication of JP2005175979A publication Critical patent/JP2005175979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】 ケースを金属で形成しても、受信感度を確保できる。
【解決手段】 ステンレスなどの金属からなる腕時計ケース1と、磁性材料からなるコア11およびこのコア11に巻回されたコイル12を有して腕時計ケース1内に配置されるアンテナ10とを備え、このアンテナ10のコア11の両端が絶縁体14を介して腕時計ケース1を貫通し腕時計ケース1の外側に突出されている。従って、腕時計ケース1がステンレスなどの金属で形成されていても、腕時計ケース1の外側に突出したコア11によって電波を受信することができ、これによりアンテナ10の受信感度を確保することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電波時計などのアンテナ内蔵の電子機器に関する。
例えば、電子腕時計においては、腕時計ケース内にアンテナを設け、このアンテナで標準時刻の電波を受信して時刻を修正する電波時計がある。この種の電子腕時計は、腕時計ケース内にアンテナを設ける必要があるため、腕時計ケースをステンレスなどの金属で形成すると、アンテナの受信感度が低下し、良好に電波を受信することができないという問題がある。
そこで、従来の電子腕時計では、腕時計ケースを合成樹脂やセラミックで形成し、アンテナの受信感度を確保したものがあるが、腕時計ケースを単に合成樹脂やセラミックで形成すると、金属調で高級感のあるものが得られないため、腕時計ケースの表面に金属調の薄膜を形成している。
しかしながら、このような電子腕時計では、腕時計ケースを合成樹脂で形成すると、腕時計ケースとして十分な強度を確保できないため、腕時計ケースおよびその表面の薄膜が傷付き易いという問題がある。また、腕時計ケースをセラミックで形成すると、腕時計ケースとして十分な強度を確保できても、腕時計ケースの表面の薄膜が傷付き易いという問題がある。
特開2001−305244号公報
この発明が解決しようとする課題は、強度を確保するために金属でケースを形成しても、受信感度を確保できるアンテナ内蔵の電子機器を提供することにある。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1に示すように、ケース(腕時計ケース1)と、磁性材料からなるコア(11)およびこのコアに巻回されたコイル(12)を有して前記ケース内に配置されるアンテナ(10)とを備え、前記コアの両端が前記ケースを貫通して前記ケースの外側に突出されていることを特徴とするアンテナ内蔵の電子機器である。
請求項2に記載の発明は、図2に示すように、ケース(腕時計ケース1)と、磁性材料からなるコア(20)およびこのコアに巻回されたコイル(12)を有して前記ケース内に配置されるアンテナ(10)と、前記ケースを貫通して前記ケースにその内部と外部とに突出した状態で設けられた一対の磁性体(磁性体21、またはスイッチ部材22)とを備え、前記一対の磁性体が前記コアの両端にそれぞれ接触することを特徴するアンテナ内蔵の電子機器である。
請求項3に記載の発明は、図2に示すように、前記一対の磁性体(磁性体21、またはスイッチ部材22)の少なくとも一方(スイッチ部材22)が、前記ケース(腕時計ケース1)に移動可能に設けられ、前記磁性体を前記ケースの内側に移動させた際に前記コア(20)に接触することを特徴する請求項2に記載のアンテナ内蔵の電子機器である。
請求項4に記載の発明は、図2に示すように、前記磁性体が、前記ケース(腕時計ケース1)に対し移動可能に設けられた外部操作部材(スイッチ部材22)であることを特徴する請求項3に記載のアンテナ内蔵の電子機器である。
請求項5に記載の発明は、図3に示すように、前記一対の磁性体(30)を、前記コイル(12)の巻回方向に対し直交する方向の断面積が、前記コア(20)における前記コイルの巻回方向に対し直交する方向の断面積よりも大きく形成したことを特徴する請求項2〜4のいずれかに記載のアンテナ内蔵の電子機器である。
請求項6に記載の発明は、図4に示すように、ケース(腕時計ケース1)と、このケースの裏面に取り付けられる磁性材料からなる裏蓋(40)と、磁性材料からなるコア(42)およびこのコアに巻回されたコイル(43)を有して前記ケース内に配置されるアンテナ(41)とを備え、前記コアの一端が前記裏蓋に接触していることを特徴するアンテナ内蔵の電子機器である。
請求項1に記載の発明によれば、磁性材料からなるコアとこのコアに巻回されたコイルとを有してケース内に配置されるアンテナを備え、このアンテナのコアの両端がケースを貫通してケースの外側に突出されているので、ケースの強度を確保し且つ金属調で高級感を得るためにケースを金属で形成しても、このケースの外側に突出したコアによって電波を受信することができ、これによりアンテナの受信感度を確保することができる。この場合、ケースを金属で形成したときには、コアをケースに対し絶縁することにより、アンテナの受信感度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ケースと、磁性材料からなるコアおよびこのコアに巻回されたコイルを有するアンテナと、ケースを貫通してケースにその内部と外部とに突出した状態で設けられた一対の磁性体とを備え、この一対の磁性体がコアの両端にそれぞれ接触するので、ケースの強度を確保し且つ金属調で高級感を得るためにケースを金属で形成しても、このケースを貫通して内部と外部とに突出した一対の磁性体によって電波を受信することができ、これによりアンテナの受信感度を確保することができる。この場合にも、ケースを金属で形成したときには、一対の磁性体をケースに対し絶縁することにより、アンテナの受信感度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、一対の磁性体の少なくとも一方が、ケースに移動可能に設けられ、磁性体をケースの内側に移動させた際にコアに接触するので、磁性体がケースに移動可能に設けられていても、この磁性体がコアに接触することにより、請求項2に記載の発明と同様、ケースが金属で形成されていても、磁性体によって電波を受信することができ、これによりアンテナの受信感度を確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、磁性体がケースに対し移動可能に設けられた外部操作部材であることにより、磁性体が電波を取り込む機能のほかに、スイッチなどの外部操作部材としての機能をも有するので、多機能化を図ることができ、これによりケース内に組み込まれる部品の高密度化およびケース全体の小型化を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、一対の磁性体を、コイルの巻回方向に対し直交する方向の断面積が、コアにおけるコイルの巻回方向に対し直交する方向の断面積よりも大きく形成したことにより、磁性体によって捕捉される磁界(磁力線)を多くすることができ、このため、より一層、アンテナの受信感度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、ケースと、このケースの裏面に取り付けられる磁性材料からなる裏蓋と、磁性材料からなるコアおよびこのコアに巻回されたコイルを有してケース内に配置されるアンテナとを備え、コアの一端が裏蓋に接触しているので、ケースが金属で形成されていても、コアの一端が接触する磁性材料からなる裏蓋によって電波を受信することができ、このため請求項1または2に記載の発明と同様、アンテナの受信感度を確保することができる。この場合にも、ケースを金属で形成したときには、裏蓋をケースに対し絶縁することにより、アンテナの受信感度を向上させることができる。
(実施形態1)
以下、図1を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態1について説明する。
この電子腕時計は、標準時刻の電波を受信して時刻を修正する電波時計であり、図1に示すように、ステンレスなどの金属からなる腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上面には、時計ガラス2が装着されており、この腕時計ケース1の下面には、ステンレスなどの金属からなる裏蓋3が防水パッキン4を介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1内には、時計モジュール5が収納されている。
この時計モジュール5は、ハウジング6を備え、このハウジング6の上面に文字板7が設けられていると共に、ハウジング6内にアナログムーブメント(図示せず)が設けられ、このアナログムーブメントの指針軸8が文字板7の貫通孔(図示せず)を通して上方に突出し、この突出した指針軸8の上端部に時針、分針などの指針9が取り付けられ、この指針9が文字板7の上方を運針することにより、時刻を指示するように構成されている。また、この時計モジュール5は、図1に示すように、アンテナ10を備えている。このアンテナ10は、フェライトなどの磁性材料からなるコア11と、このコア11に巻回されたコイル12とを有し、腕時計ケース1内に配置されていると共に、コア11の両端部11aが腕時計ケース1を貫通して外部に突出されている。
この場合、腕時計ケース1の両側の側壁部には、図1に示すように、コア11の外径よりも十分に大きい貫通孔13がそれぞれ設けられており、これら貫通孔13内には、コア11の両端部11aが挿入する筒状の絶縁体14がそれぞれ設けられている。この絶縁体14は、合成樹脂やセラミックなどの絶縁性を有する材料で形成され、腕時計ケース1に対しコア11を絶縁するように構成されている。これにより、アンテナ10は、コア11の両端部11aが絶縁体14内を通して腕時計ケース1に接触することなく腕時計ケース1の外部に突出していることにより、標準時刻などの電波を受信するように構成されている。
このような電子腕時計によれば、通常の腕時計と同様、文字板7の上方を運針する指針9を時計ガラス2を通して見ることができるので、この指針9によって時刻を知ることができると共に、予め定められた時刻にアンテナ10によって標準時刻の電波を受信して時刻を修正することができる。すなわち、アンテナ10は、コア11の両端部11aが腕時計ケース1を貫通して外部に突出しているので、腕時計ケース1の強度を確保し且つ金属調で高級感を得るために、腕時計ケース1がステンレスなどの金属で形成されていても、腕時計ケース1の外部に突出したコア11によって電波を受信することができ、これによりアンテナ10の受信感度を確保することができる。
この場合には、特に腕時計ケース1の側壁部に設けられた貫通孔13内に筒状の絶縁体14が設けられ、この絶縁体14内を通してコア11の両端部11aが腕時計ケース1の外部に突出しているので、この絶縁体14によってコア11がステンレスなどの金属からなる腕時計ケース1に対し接触せずに絶縁されている。このため、金属製の腕時計ケース1によってアンテナ10の受信特性が低下することがなく、より一層、アンテナ10の受信感度を高めることができる。
(実施形態2)
次に、図2を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態2について説明する。なお、図1に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、アンテナ10のコア20における両端部20a、20bのうち、一方(図2では右側)の端部20aに腕時計ケース1の内部から外部に突出する磁性体21が接触し、コア20の他方(図2では左側)の端部20bに腕時計ケース1の内部から外部に突出するスイッチ部材22が接触する構造で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構造になっている。この場合、コア20は、実施形態1と同様、フェライトなどの磁性材料で形成されている。
磁性体21は、図2に示すように、コア20の右側の端部20aに常に接触した状態で、腕時計ケース1の右側の側壁部に設けられた貫通孔13内の絶縁体14内を通して腕時計ケース1の外部に突出し、これにより腕時計ケース1に接触することなく、腕時計ケース1に絶縁体14を介して取り付けられている。この場合、磁性体21は、コア20の組成に類似する磁性ステンレスなどの高透磁率を有する磁性材料からなり、コイル12の巻回方向(図2では左右の横方向)に対し直交する方向(同図では上下の縦方向)の断面積が、コア20におけるコイル12の巻回方向に対し直交する方向の断面積とほぼ同じ大きさに形成されている。
また、スイッチ部材22は、図2に示すように、腕時計ケース1の内部から外部に突出した状態で、腕時計ケース1の右側の側壁部に設けられた貫通孔13内の絶縁体14内にスライド可能に挿入され、これにより腕時計ケース1に接触することがなく、腕時計ケース1に絶縁体14を介して移動可能に取り付けられている。すなわち、このスイッチ部材22は、外部操作部材であり、腕時計ケース1の内側に向けて移動させた際に、スイッチ部材22の内端部22aがコア20の左側の端部20bに接触すると共に、このスイッチ部材22の内端部22aが腕時計ケース1内の基板23上に設けられた可動接点24を押し下げて基板23上の固定接点25に接触させることにより、スイッチ信号を出力させるように構成されている。
この場合、スイッチ部材22は、磁性体21と同様、コア20の組成に類似する磁性ステンレスなどの高透磁率を有する磁性材料からなり、図2に示すように、コイル12の巻回方向(図2では左右方向)に対し直交する方向(同図では上下方向)の断面積が、コア20におけるコイル12の巻回方向に対し直交する方向の断面積とほぼ同じ大きさに形成されている。また、このスイッチ部材22は、その中間部における外周面に溝22bがリング状に形成され、この溝22b内に防水リング26が設けられ、この防水リング26が絶縁体14の内面を摺動することにより、防水性を確保するように構成されている。
このような電子腕時計によれば、実施形態1と同様、指針9によって時刻を知ることができると共に、予め定められた時刻にアンテナ10によって標準時刻の電波を受信して時刻を修正することができる。すなわち、このアンテナ10は、磁性ステンレスなどの高透磁率を有する磁性材料からなる磁性体21がコア20の右側の端部20aに常に接触した状態で腕時計ケース1の外部に突出していると共に、スイッチ部材22が磁性ステンレスなどの高透磁率を有する磁性材料からなり、腕時計ケース1の外部に突出した状態でコア20の左側の端部20bに接触することにより、腕時計ケース1の外部に突出した磁性体21およびスイッチ部材22によって電波を受信することができる。
このため、腕時計ケース1の強度を確保し且つ金属調で高級感を得るために、腕時計ケース1がステンレスなどの金属で形成されていても、腕時計ケース1の外部に突出した磁性体21およびスイッチ部材22によって電波を受信することができるので、アンテナ10の受信感度を確保することができる。この場合にも、腕時計ケース1の側壁部に設けられた貫通孔13内に絶縁体14が設けられ、この絶縁体14を通して磁性体21およびスイッチ部材22の各外端部が腕時計ケース1の外部に突出していることにより、ステンレスなどの金属からなる腕時計ケース1に対し磁性体21およびスイッチ部材22が接触せずに絶縁体14によって絶縁されている。このため、実施形態1と同様、金属製の腕時計ケース1によってアンテナ10の受信特性が低下することがなく、より一層、アンテナ10の受信感度を高めることができる。
この場合、スイッチ部材22が腕時計ケース1に絶縁体14を介して移動可能に設けられていても、腕時計ケース1の外部に突出したスイッチ部材22が外部操作によって腕時計ケース1の内側に移動した際に、コア20の左側の端部20bに接触することにより、このスイッチ部材22によってアンテナ10が電波を受信することができるので、アンテナ10の受信感度を確保することができる。特に、スイッチ部材22が磁性ステンレスなどの磁性材料からなるので、電波を取り込む機能を有するほかに、スイッチの外部操作部材としての機能をも有するので、多機能化を図ることができ、これにより腕時計ケース1に組み込まれる部品の高密度化および腕時計ケース1の小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態2では、アンテナ10を、そのコア20の一方の端部20aに磁性体21が接触し、コア20の他方の端部20bにスイッチ部材22が接触するように構成した場合について述べたが、これに限らず、例えばコア20の両側の端部20a、20bにそれぞれ一対の磁性体21を接触させるように構成しても良く、またコア20の両側の端部20a、20bにそれぞれ一対のスイッチ部材22を接触させるように構成しても良い。このように一対のスイッチ部材22をコア20の両側の端部20a、20bにそれぞれ接触させるようにすれば、より一層、多機能化を図ることができる。
(実施形態3)
次に、図3を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態3について説明する。この場合には、図2に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、アンテナ10のコア20の両端部(図3では右端部のみを示す)に腕時計ケース1の内部から外部に突出する一対の磁性体30(図3では右側のみを示す)をそれぞれ接触させた構造で、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構造になっている。
すなわち、この磁性体30は、図3に示すように、コア20の端部に常に接触した状態で、実施形態2と同様、腕時計ケース1の右側の側壁部に設けられた貫通孔13内の筒状の絶縁体14内を通して腕時計ケース1の外部に突出し、これにより腕時計ケース1に接触することがなく、腕時計ケース1に絶縁体14を介して取り付けられている。この場合、磁性体30は、コア20の組成に類似する磁性ステンレスなどの高透磁率を有する磁性材料からなり、コイル12の巻回方向(図3では左右方向)に対し直交する方向(同図では上下方向)の断面積が、コア20におけるコイル12の巻回方向に対し直交する方向の断面積よりも大きく形成されている。
このような電子腕時計においても、実施形態1、2とほぼ同様の作用効果があるほか、特に一対の磁性体30におけるコイル12の巻回方向に対し直交する方向の断面積(図3では上下方向の縦断面積)が、コアにおけるコイルの巻回方向に対し直交する方向の断面積よりも大きく形成されているので、磁性体30によって捕捉される磁界(磁力線)を実施形態1、2よりも多くすることができ、これにより、より一層、アンテナ10の受信感度を向上させることができる。
(実施形態4)
次に、図4を参照して、この発明を電子腕時計に適用した実施形態4について説明する。この場合には、図1に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この電子腕時計は、腕時計ケース1の裏面に取り付けられる裏蓋40を磁性材料で形成し、この裏蓋40にアンテナ41のコア42を接触させた構造で、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構造になっている。
裏蓋40は、磁性ステンレスなどの磁性材料からなり、図4に示すように、絶縁体44を介して腕時計ケース1の下面に取り付けられている。すなわち、絶縁体44は、合成樹脂やセラミックなどの絶縁材料からなり、腕時計ケース1の下面にその外形に沿って形成された切欠き溝45内に嵌め込まれ、この絶縁体44の下面に防水パッキン4を介して裏蓋40がビス(図示せず)によって取り付けられるように構成されている。この場合のビスは、合成樹脂やセラミックなどの絶縁材料からなり、裏蓋40と腕時計ケース1との絶縁を図るように構成されている。
また、アンテナ41は、図4に示すように、腕時計ケース1内に縦向き(図4では上下方向に向いた状態)で配置されている。このアンテナ41も、フェライトなどの磁性材料からなるコア42にコイル43を巻回した構成になっている。この場合、腕時計ケース1内に配置された時計モジュール5の文字板7の下面には、図4に示すように、板状の磁性体46が配置されている。また、文字板7は、合成樹脂などの絶縁材料で形成され、腕時計ケース1に対する磁性体46の絶縁を図っている。そして、このアンテナ41は、コア42の上端面が磁性体46の下面に接触し、コア42の下端面が裏蓋40の上面に接触した状態で、腕時計ケース1内に縦向きで配置されている。
このような電子腕時計によれば、実施形態1と同様、指針9によって時刻を知ることができると共に、予め定められた時刻にアンテナ41によって標準時刻の電波を受信して時刻を修正することができる。すなわち、このアンテナ41は、腕時計ケース1内に縦向きで配置され、コア42の上端部が文字板7の下面の磁性体46に接触し、コア42の下端部が磁性材料からなる裏蓋40に接触しているので、腕時計ケース1の上下方向に通過する磁界(磁力線)、つまり時計ガラス2と裏蓋40とを通過する磁界(磁力線)をアンテナ41で捕捉することにより、電波を受信することができる。
このため、腕時計ケース1の強度を確保し且つ金属調で高級感を得るために、腕時計ケース1がステンレスなどの金属で形成されていても、磁性材料からなる裏蓋40および文字板2側の磁性体46によって電波を受信することができるので、実施形態1と同様、アンテナ41の受信感度を確保することができる。この場合にも、裏蓋40は腕時計ケース1の下面に設けられた絶縁体44に取り付けられて、金属製の腕時計ケース1に対し接触せずに絶縁されており、また磁性体46は絶縁材料からなる文字板7の下面に配置されて、金属製の腕時計ケース1に対し接触せずに絶縁されている。このため、実施形態1と同様、金属製の腕時計ケース1によってアンテナ41の受信特性が低下することがなく、より一層、アンテナ41の受信感度を高めることができる。
なお、上記実施形態1〜4では、電子腕時計としてアナログムーブメントを備えたアナログ式の電子腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしもアナログ式の電子腕時計である必要はなく、液晶表示素子やEL表示素子(エレクトロルミネッセンス表示素子)などの平面型の表示素子を用いたデジタル式の電子腕時計にも適用することができるほか、アナログ機能とデジタル機能の両方を備えた電子腕時計にも適用することができる。
また、上記実施形態1〜4では、電子腕時計の腕時計ケース1がステンレスなどの金属で形成されている場合について述べたが、これに限らず、腕時計ケース1を合成樹脂やセラミックなどの非金属材料で形成した構造でも良い。
さらに、上記実施形態1〜4では、電子機器として、電子腕時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えばトラベルウォッチや置時計、掛時計などの電子時計に適用することができるほか、携帯電話機や電子辞書などの携帯端末機、またはPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの電子機器にも広く適用することができる。
この発明を腕時計に適用した拡大断面図である。(実施形態1) この発明を腕時計に適用した拡大断面図である。(実施形態2) この発明を腕時計に適用した要部の拡大断面図である。(実施形態3) この発明を腕時計に適用した拡大断面図である。(実施形態4)
符号の説明
1 腕時計ケース
2 時計ガラス
3、40 裏蓋
5 時計モジュール
7 文字板
9 指針
10、41 アンテナ
11、20、42 コア
12、43 コイル
14、44 絶縁体
21、46 磁性体
22 スイッチ部材
30 一対の磁性体

Claims (6)

  1. ケースと、磁性材料からなるコアおよびこのコアに巻回されたコイルを有して前記ケース内に配置されるアンテナとを備え、
    前記コアの両端が前記ケースを貫通して前記ケースの外側に突出されていることを特徴とするアンテナ内蔵の電子機器。
  2. ケースと、磁性材料からなるコアおよびこのコアに巻回されたコイルを有して前記ケース内に配置されるアンテナと、前記ケースを貫通して前記ケースにその内部と外部とに突出した状態で設けられた一対の磁性体とを備え、
    前記一対の磁性体が前記コアの両端にそれぞれ接触することを特徴するアンテナ内蔵の電子機器。
  3. 前記一対の磁性体の少なくとも一方は、前記ケースに移動可能に設けられ、前記磁性体を前記ケースの内側に移動させた際に前記コアに接触することを特徴する請求項2に記載のアンテナ内蔵の電子機器。
  4. 前記磁性体は、前記ケースに対し移動可能に設けられた外部操作部材であることを特徴する請求項3に記載のアンテナ内蔵の電子機器。
  5. 前記一対の磁性体は、前記コイルの巻回方向に対し直交する方向の断面積が、前記コアにおける前記コイルの巻回方向に対し直交する方向の断面積よりも大きく形成されていることを特徴する請求項2〜4のいずれかに記載のアンテナ内蔵の電子機器。
  6. ケースと、このケースの裏面に取り付けられる磁性材料からなる裏蓋と、磁性材料からなるコアおよびこのコアに巻回されたコイルを有して前記ケース内に配置されるアンテナとを備え、
    前記コアの一端が前記裏蓋に接触していることを特徴するアンテナ内蔵の電子機器。
JP2003414057A 2003-12-12 2003-12-12 アンテナ内蔵の電子機器 Pending JP2005175979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414057A JP2005175979A (ja) 2003-12-12 2003-12-12 アンテナ内蔵の電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003414057A JP2005175979A (ja) 2003-12-12 2003-12-12 アンテナ内蔵の電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005175979A true JP2005175979A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34733976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003414057A Pending JP2005175979A (ja) 2003-12-12 2003-12-12 アンテナ内蔵の電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005175979A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007243760A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Casio Comput Co Ltd アンテナ及び電子機器
JP2008107438A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Casio Comput Co Ltd 表示装置
JP2010066045A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Casio Comput Co Ltd 電波受信装置
CN106842899A (zh) * 2017-03-01 2017-06-13 北京数科技有限公司 一种智能手表
JP2019518371A (ja) * 2016-05-25 2019-06-27 深▲せん▼長城開発科技股▲ふん▼有限公司Shenzhen Kaifa Technology Co., Ltd. Nfc腕時計

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007243760A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Casio Comput Co Ltd アンテナ及び電子機器
JP4586749B2 (ja) * 2006-03-10 2010-11-24 カシオ計算機株式会社 電子機器
JP2008107438A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Casio Comput Co Ltd 表示装置
JP2010066045A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Casio Comput Co Ltd 電波受信装置
US8259024B2 (en) 2008-09-09 2012-09-04 Casio Computer Co., Ltd. Radio wave receiver with an antenna structure
JP2019518371A (ja) * 2016-05-25 2019-06-27 深▲せん▼長城開発科技股▲ふん▼有限公司Shenzhen Kaifa Technology Co., Ltd. Nfc腕時計
CN106842899A (zh) * 2017-03-01 2017-06-13 北京数科技有限公司 一种智能手表

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4595901B2 (ja) 機器ケース、腕時計ケースおよび電波時計
JP6132162B2 (ja) 計時装置および腕時計
US8259024B2 (en) Radio wave receiver with an antenna structure
JP2009250667A (ja) 電波受信装置
JP2004340700A (ja) アンテナ付電子時計
KR19990028988A (ko) 안테나 및 그 제조방법과 이를 갖춘 전자장치
JP2006333183A (ja) アンテナ及び電子機器
JP2014025762A (ja) 通信機能付電子機器、及び電子時計
JP2003315475A (ja) 時 計
JP4710811B2 (ja) アンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及び電子機器
JP2005175979A (ja) アンテナ内蔵の電子機器
JP2000105285A (ja) 携帯型電子時計のアンテナ構造
JP4345634B2 (ja) 電波腕時計
JP2017092922A (ja) アンテナ回路および電子機器
JP6418269B2 (ja) 通信装置および腕時計
JP2008082722A (ja) 機器ケースおよび腕時計ケース
JP2008141389A (ja) アンテナ装置、アンテナ装置の製造方法及び電子機器
JP2009229068A (ja) 電波修正時計
JP2008304485A (ja) 電波腕時計
JP4586744B2 (ja) 補助アンテナ装置
JP4020116B2 (ja) 電子機器
JP2006140659A (ja) アンテナ付き電子機器
JP4535185B2 (ja) 電波腕時計
JP4193783B2 (ja) アンテナ装置
JP5392294B2 (ja) 電子機器及び電子機器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060209

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060404

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929